アートネットワーク・ジャパンの子どもに見せたい舞台の第3弾(⇒第1弾、第2弾)。今回もすぐに完売日が続出して、私が観た回も満席でした。中高生500円、小学生以下無料なんて素晴らしい!
にしすがもアート夏まつりも3年目です。毎年、客席で笑顔の子供たちに会えるのがとっても楽しみ。上演前はカモ・カフェも盛況でした。
生演奏がいっぱいの音楽劇。動物を演じる役者さんの衣裳がちょー可愛い!!受付スタッフも動物の耳を付けたりしていて、開演前からムード満点です。上演時間は約1時間40分弱。今年もチラシのデザインにほれぼれ。
⇒CoRich舞台芸術!『ドリトル先生と動物たち』
≪あらすじ≫ 公式サイトより
イギリスの片田舎の街、沼のほとりのパドルビーに住む少年トミー・スタビンズは動物語を話す不思議な紳士ドリトル(DO LITTLE)先生と出会います。
先生の家には人間語をしゃべるオウムのポリネシア、家政婦をするアヒルのダブダブ、食べることがすきな子ブタのガブガブ、先生に忠実な犬のジップなど、変わった動物たちがたくさん住んでいました。
トミーの人生はドリトル・ファミリーと出会うことで一変!
わくわくする毎日が始まったのです・・・
≪ここまで≫
チラシを開いたところ。三つ折りになっています。
開場すると整理番号順に客席へ。全席自由席で舞台直前の桟敷席は子供用。あひるやブタ、ヤギ、犬の衣裳の役者さんたちが子供たちを飽きさせません。動物の衣裳が素晴らしい!ヤギのおばあさんがラムネを配っていて可愛い。
生演奏の音楽が演技と一体になっていてすごく楽しいのですが、無言のシーンを音楽で補うことが多すぎた感あり。ストーリーもちょっと物足りなかったかな~。でも衣裳と美術、照明のマジックで体育館が完全に別世界になっていて、大人と子供(親子)が一緒にファンタジックな世界を体験していること自体が幸せ。役者さんが演技はもちろん、楽器演奏もして歌も歌うのがいい!
動物を演じるのって簡単なことではないと思います。役者の腕の見せどころですよね。鳥は鳥らしく、犬は犬らしく。
羽根が豪華に飾りつけられたポリネシア(平佐喜子)の衣裳がきれい~!気ぐらいの高そうな鳥の動きも良かった。
子ブタの杉村誠子さんが可愛かったです。頭に浮かぶ“ブタらしさ”が上手に表現されていました(食いしん坊なところとか・笑)。
アヒル(三橋麻子)の足音を楽器で鳴らしていたのも良かった~。
終演後は衣裳を着たまま役者さんがお見送りしてくれます。犬のジップ(佐藤円)に小さな女の子がガッシリと抱きついていました。ジップのこと好きになっちゃったんだねー。帰りたくないんだねー。子供のダイレクトな愛情表現を見て泣きそうになっちゃった(←芝居終わってるのに)。
【出演】ドリトル先生:村上哲也 アヒル:三橋麻子 紫ゴクラク鳥:小田さやか オウムのポリネシア:平佐喜子 トミー・スタビンズ:渡辺麻依 子ぶた:杉村誠子 ルカの飼い犬ボッブ:金子由菜(以上Ort-d.d) マシュー:小林至(双数姉妹) 世捨て人のルカ:加藤幸夫 犬のジップ:佐藤円 アコーディオン羊:谷口直子(Seminko Orchestra) 声の出演:住吉梨紗
原作:ヒュー・ロフティング 「ドリトル先生航海記」 翻訳:井伏鱒二 台本・演出 倉迫康史(Ort-d.d) 美術監督:伊藤雅子 照明:佐々木真喜子(ファクター) 音楽監督:棚川寛子 衣装:竹内陽子 音響:相川晶(サウンドウィーズ) ヘアメイク:(株)レサンクサンス 舞台監督:弘光哲也 宣伝美術:FLATROOM イラスト:末延素 制作:米原晶子 坂田厚子 制作協力:(株)インターキッズ プロデューサー:蓮池奈緒子 企画・制作:NPO法人アートネットワーク・ジャパン 平成21年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
【発売日】2009/07/01 おとな(18歳以上) 1500円 中高生(中学生~18歳未満) 500円 子ども(小学生以下) 無料
http://sozosha.anj.or.jp/dolittle/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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