【女性編】に続いて【男性編】を拝見。ほとんど同じ脚本で、特に別バージョンとリンクする要素はありません。おかげで男女が本来持っている性質の差がくっきりと出ていました。私はどちらかというと【女性編】の方がぞくぞくと怖くなるから好みかも。【男性編】を観たおかげで新たにわかったこともありました。
最初はとっつきにくく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、人間の習性や現代社会を見事に風刺している戯曲だと思います。明日まで。
⇒木俣冬のブログ「紙と波」に感想あり。
⇒CoRich舞台芸術!『わるくち草原の見張り塔【男性編】』
仕事の優先順位の都合で、上演中にレビューを書くまでに進めない状況です・・・。
≪あらすじ≫
アメリカのどこか。米企業スプーン社の日本人社員が、広い草原の中のある施設に無理やり連れてこられた。遠くにそびえる見張り塔に家族や恋人が人質に取られているため、勝手に脱出はできない。また、非常に特殊なルールに従って生活することを強いられており・・・。
≪ここまで≫
ここからネタバレします。
手紙を届ける役割を果たすヒラタ(村上聡-)は、配給がないのに生き延びています(胸の番号も「5」なので、一番長く生き残っている)。実は殺されたオタクの体を食べていたんですね。最後のシーンがはっきりと見えたのでわかりました。座席によって見えなかったりするみたい。
スロウライダー初期の問題作、青山円形劇場で再演!男性編、女性編の2バージョンでお送りするロハ下ル版「蠅の王」
【男性編出演】カトウ(妻を塔に取られている):池田ヒロユキ(リュカ.)/ナカムラ(8歳の娘を塔に取られている):夏目慎也(東京デスロック)/イノウエ(日本語が話せない):數間優一/クロキ(ナカムラとじゃれ合う。ブイヤベースでかまをかける。パーマ。):板倉チヒロ(クロムモリブデン)/シブサワ(ルールを楽しんでいる様子。顔は笑っても目は笑わない。片足だけ白いソックス。):山縣太一(チェルフィッチュ)/ノミヤマ(缶けりの鬼):佐々木光弘(猫☆魂)/ニラザキ(最初に殺されるオタク):山中隆次郎/ヒラタ(手紙を届ける役目):村上聡-(中野成樹+フランケンズ)
作・演出:山中隆次郎 照明:伊藤孝(ART CORE) 照明操作:三浦詩織 音響:加藤温 音楽:佐藤こうじ(Sugar Sound) 映像:須藤崇規 舞台監督:西廣奏 衣装:中西瑞美 演出助手:田中慎一郎 制作補佐:池田智哉(feblabo) 票券管理:スギヤマヨウ(QuarterNote) フライヤーデザイン:仲麻香 DMデザイン:上田大樹(&FICTION!) web管理:栗栖義臣 記録映像:トリックスターフィルム 提携:青山円形劇場 企画・製作:ロハ下ル
【発売日】2009/08/15 前売3000円 当日3500円 男女両編セットチケット5000円(要予約・ロハ下ルのみ取り扱い)
http://www.lohakudaru.net/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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