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REVIEW

2009年11月28日

新国立劇場演劇研修所第3期生・自主制作公演『手紙』11/28-29新国立劇場Dリハーサル室

 脚本創作からスタッフワークまで、すべてを研修生が行うミュージカル企画の第2弾(⇒第1弾)。上演時間は約1時間10分。

 ≪あらすじ≫ 当日パンフレットより。ネタバレしています。
 両親を早くに亡くし、兄弟二人で暑らしていた弟・直貴と兄・剛志。剛志は優秀な弟を大学に行かせるために、一生懸命肉体労働をするが、働きすぎて腰を痛めてしまう。そんなある日、ふと魔が差したのか、剛志は弟の学費欲しさにある屋敷(緒方邸)に盗みに入る。その屋敷で、誤って住人を殺してしまい、刑務所に入ることになってしまった。
 強盗殺人の罪で服役中の兄から直貴のもとに、月に一度、獄中から手紙が届く。しかし、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。ミュージシャンの夢も打ち砕かれ、友人・寺尾との仲も切り裂かれ、愛する女性・朝美との結婚も叶わなかった。
 やがて直貴は陰でずっと自分を支え続けてくれた女性・由実子と結婚。娘・実紀も生まれ、やっと幸せをつかんだかに見えたのだが、強盗殺人犯の弟の家族という理由で、由実子や実紀までも差別され叫じめていく。愛する家族を守るため、直貴はついに兄との関係を断ち切る決意をするのだった。
 ≪ここまで≫

27日(金)19時・28日(土)14時=Aキャスト/28日(土)18時・29日(日)14時=Bキャスト
※私が観たのは28日(土)14時のAキャスト
【Aキャスト】武島直貴(歌手になりたかった弟):竹田桂 武島剛志(強盗殺人犯となった兄):金成均 由実子(直貴の妻):渡邉樹里 朝美(直貴の恋人):鈴木良苗 寺尾(直貴と組むミュージシャン):香原俊彦 電化製品販売会社の社長:辻村優子 緒方(被害者の娘)・直貴と寺尾のマネージャー:野村真理 倉田(前科のある男):米川貴久 コロス:長元洋
【Bキャスト】武島直貴(歌手になりたかった弟):宇髙海渡 武島剛志(強盗殺人犯となった兄):米川貴久 由実子(直貴の妻):熊坂理恵 朝美(直貴の恋人):岸田茜(29日14時)/吉田紗和子(28日18時) 寺尾(直貴と組むミュージシャン):若菜大輔 電化製品販売会社の社長:金成均 緒方(被害者の娘):岸田茜(28日18時)/吉田紗和子(29日14時) 直貴と寺尾のマネージャー:辻村優子 倉田(前科のある男):長元洋
演奏:深沢桂子(ピアノ) 長元洋(ギター) 
原作:東野圭吾作「手紙」より。企画・構成・音楽:深沢桂子 振付:川崎悦子 アドバイザー:大杉良 研修所所長:栗山民也
http://www.nntt.jac.go.jp/training/drama/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:24 | TrackBack

2009年11月27日

【オーディション】青年団「2010年度新人募集要項(俳優・演出部・スタッフ)」01/17or18の入団説明会への参加必須※予約不要

 平田オリザさん率いる青年団が3年ぶりの新人募集を行います。新人募集は今年もしくはあと1回で最後になるそうです。

 受験資格は「平田オリザ演出作品を、最低2本、劇場で観ていること」。来年1/17(日)と1/18(月)に行われる入団説明会への参加が、入団試験の受付となります(予約不要)。

 ご興味のある方は下記をどうぞ。劇団公式サイトからの情報です。

<青年団・劇団員募集要項> 公式サイトより

新人募集にあたって

このたび青年団では、3年ぶりの新人募集を行います。
青年団は、今後、10年ほどをかけて、活動を縮小させる方向にあります。
新人募集も今回が最後か、あと1回程度になるかと思います。
しかしながら私たちは、青年団リンクや、そこから独立した団体も含め、
アゴラ劇場を中心に幅広い活動を今後も展開していきたいと考えています。
どうかふるってご応募ください。
俳優の選抜は、第2次選抜以降は、すべてワークショップ形式で行い、
皆さんの俳優としての可能性を多角的に見せていただきたいと考えています。
スタッフ等の選考は、書類と面接によります。
若い才能の挑戦をお待ちしています。

平田オリザ


■募集人員
俳優:10名程度
演出部:若干名(演出家・劇作家など)
スタッフ:舞台美術、舞台監督、照明、音響、衣装、制作なども、
併せて募集します。


■受験資格
平田オリザ演出作品を、最低2本、劇場で観ていること。
年齢、国籍、経験の有無は問いません。
18歳未満は、保護者の受験同意書を持参すること。

*入団試験ならびに入団に際して受験料、入団費などは一切かかりません


■入団説明会
入団試験の受付を兼ねますので、必ず出席してください。

1月17日(日) 19:00
1月18日(月) 15:00/19:00

*説明会は各回とも同じ内容です。予約不要。
 いずれかを選択の上、直接会場へおこしください。


■入団試験
第1次:1月19~22日 日時選択制
第2次:1月24~25日 ワークショップ形式、日時選択制
第3次:1月28~29日 ワークショップ形式、2日連続で<午後の部>または<夜の部>の選択制

*スタッフの選考は、上記の期間中、書類提出後に面接を行います。


■会場(説明会、入団試験ともに)
こまばアゴラ劇場 5F稽古場
〒153-0041 東京都目黒区駒場1-11-13
http://www.komaba-agora.com/access.html


【お問い合わせ】
 電話でのご質問は受け付けておりません。
 書面または【青年団メールフォーム】よりお問い合わせ

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:53 | TrackBack

フェスティバル/トーキョー09秋『デッド・キャット・バウンス』11/23-27にしすがも創造舎

 F/T09秋はこれで6本目(⇒ ⇒制作発表)。スケジュールの都合で残念ながらコンプリートはできなくなっちゃいました(涙)。

 観客が支払ったチケット代を元手に、オンタイムで、ロンドン株式市場で株式の売買を行うという、観客参加型演劇です。上演時間は約1時間35分。今日(最終日)は黒字でした!

 ⇒CoRich舞台芸術!『デッド・キャット・バウンス

 ネット上での株取引を実体験できたのは非常に有意義でした。でもそういうことに興味のない私には(←世間知らず)、参加することにあまり面白さは感じられず。

 ただ、家にこもりっきりのデイトレーダーの存在をリアルに感じ取れたのは、体験したからこそだと思います。だって本当に待ってるだけでお金が動くんだもの!!
 「コツは、誰の言うことも聞かず自分で決断すること」「結果(差額)がすべて。経緯(プロセス)には全く興味なし」等の証言にも納得。何をやってる会社なのかなど全く関係なく、値が上がりそうな銘柄(会社)に投資するという姿勢にも、“金(資本)”の性質があらわれているように思いました。

 ここからネタバレします。

 日本人女性キャストの話し方(演技?)がわざとらしくてとても苦手でした。
 最後に歌われる"What a difference a day made"の歌詞がぴったり。

デッド・キャット・バウンス/Dead Cat Bounce
出演:川畑場子 クリスティアーネ・キュール クリス・コンデック 近藤強(青年団) アレクサンダー・シュレーダ ヴィクトル・E.・モラレス シモン・ヴェルスネル 映像出演:長江洋- 長原豊 岸本好正
演出・ビデオ・デザイン:クリス・コンデック 舞台美術:ヘルバート・クリットシュ 技術監督:マルク・シュテファン ドラマトゥルク:ヤン・リンダース クリスティアーネ・キュール 演奏:ハネス・シュトロプル 製作:プロダクティブウイスロッテルダム HAU戯場ベルリン モウソントゥルム・フランクフルト
【東京公演日本側スタッフ】技術監督:寅川英司+鴉屋 照明コーディネート:佐々木真喜子(㈱ファクター) 音響コーディネート:相川晶(サウンドウィーズ) 舞台監督:鈴木康郎+鴉屋 大道具:大津英輔+鴉屋 小道具:栗山佳代子 翻訳・通訳・字幕操作:岸本佳子 字幕アドバイザー:幕内覚 舞台通訳:石井国子
【F/Tスタッフ】制作:ウルリケ・クラウトハイム、小野塚央
【F/Tクルー】榎本有希子 早坂彩 大木絢深 作田飛鳥フィリップ・オベール 小林寛斉 古澤律 三橋俊平 イ・ウンソン 明田汐里 濱路紗優里 協力:月野千鶴、 福島奈央花 特別協力:ドイツ文化センター 主催:フェスティバル/トーキョー
フェスティバル/トーキョー実行委員会【アメリカ/ドイツ】
自由席 (整理番号付き) 一般 4.500円 学生 3,000円/高校生以下 1,000円(要学生証提示)
http://festival-tokyo.jp/program/chris/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:02 | TrackBack

2009年11月21日

【お知らせ】1週間ほど更新をお休みします

 1週間ほど日本を離れますので、更新をお休みします。
 あぁ観たいものが山ほどあるのに・・・(涙)。これは東京で暮らす演劇ファン独特の悩みかもしれませんよね。自分の日常生活を俯瞰して眺める数日間にしようと思います。

Posted by shinobu at 10:46 | TrackBack

2009年11月20日

【演劇教育】内閣府行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」への意見募集〆切は12/15(火)です※メールのみ受付

 ここ数日、新聞の第一面を騒がせている「事業仕分け」についてです(過去エントリー⇒)。
 内閣官房の平田オリザさんが11/17に首相官邸に行かれたとのこと。「直談判」に期待します。

 知人が電話で確認したところ、文部科学省の事業仕分けについての意見募集(パブリックコメント)は、まだまだ大丈夫だそうです。「年末の予算請求に向けて、パブリックコメントを元に予算の再編成をする」とのこと。とういわけで、〆切は12/15(火)です。お騒がせして申し訳ございませんでした。
 私も2件ほどメールはしたのですが、他の事業についても意見してみようかと思います。それにしても事業番号が見つけづらい・・・(涙)。

 ⇒「行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください」(文部科学省)

 舞台関係者でパブリックコメントを公表されている方(団体)がいらっしゃいます。よかったらご参考まで。
 ⇒「行政刷新会議事業仕分け結果についての意見(PDF:25KB)」(企業メセナ協議会)
 ⇒「「仕分け事業」へのパブリックコメント」(劇作家・演出家 夏井孝裕)
 ⇒「事業仕分けちょっと待て - 芸術文化関連ばっさりカットの方向らしい、今」(劇作家・演出家 谷賢一)
 ⇒「事業仕分けをうけてこんなメールを書いてみたよー」(演出家 黒澤世莉)
 ⇒「行政刷新会議「事業仕分け」に関する意見書を提出しました(PDF)」(芸団協)※11/21追加。

 科学分野についてもこんなご意見が。勉強になります。
 ⇒理化学研究所の林茂生さんのパブリックコメント

【つぶやき】

 事業仕分けをしている時の音声がニコニコ動画で聴けます。
 ⇒事業仕分け【文化関係(1)・文科省】(09/11/11_3-4)※新国立劇場などについて

 プレゼン能力、ヒアリング能力の低さに驚かされます。私だって他人のことを言えたもんじゃないのですが・・・。演劇によるコミュニケーション教育の必要性をますます強く感じました。

 話題になった日本科学未来館・館長の毛利衛さんのプレゼンもこちら↓で聴けます。
 ⇒事業仕分け【(独)科学技術振興機構・文科省】(09/11/13・3-24)
 ※毛利さんが発言を始めるのは36:18あたりからです。

 “毛利館長は仕分け人を圧倒”したという情報に納得。仕分け人の蓮舫さんも褒めてらっしゃいますが(笑)、毛利さんの言葉には力があり、この人と本気で話ができているという実感が持てます。話し方を真似するのは私にはできないかもしれませんが、誰かに伝えることができる、自分の言葉を獲得しなければと思います。

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:07 | TrackBack

2009年11月19日

elePHANTMoon『ブロークン・セッション』11/18-23サンモールスタジオ

 elePHANTMoon(エレファント・ムーン)はマキタカズオミさんが作・演出される劇団です。いつも客演する役者さんの顔ぶれが気になります。

 前回が面白かったので期待して伺ったところ、今回は毒の利いたスプラッター・コメディーでした。ある意味チラシのビジュアル通りかも。刺激は強い目ですが。上演時間は約1時間20分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ブロークン・セッション』★CoRichでカンタン予約!
 レビューは記録程度。詳細執筆はお休み中です。

 ≪あらすじ≫
 ある家で、人が人に暴力がふるっている。でもそれは双方合意の上で行われているようだ。
 ≪ここまで≫

 最初はどこかで観たな~と感じる設定でしたが、予想どおりには行かず。ガツガツと意表を突くストーリー展開が面白いです。1時間弱ぐらい経った頃(だったかな)に起きた事件が衝撃的で、とてもわくわくしました。でも終わり方は・・・物足りなかったです。私はその先が観たいと思ってしまうタイプでした。

 ここからネタバレします。

 殺人事件の加害者が、賠償金を払う代わりに被害者からの暴力をうけることで罪をつぐなおうとします。この作品で観てたんですね。でも「ドキュメンタリーを撮りたい」という若者たちがやってきて、全く違う展開に。

 娘を殺されたタクシーの運転手(酒巻誉洋)が行動を起こす場面で、盛り上がりは最高潮に。私にとってそこが頂点だったのは残念。

elePHANTMoon#8
出演:永山智啓 酒巻誉洋 山口オン 菊地奈緒 江ばら大介 ハマカワフミエ(国道五十八号戦線) 小林タクシー(ZOKKY) 菊池佳南 本井博之(コマツ企画) カトウシンスケ(、、ぼっち) 真下かおる(くねくねし) 松葉祥子
脚本・演出:マキタカズオミ 舞台美術:福田暢秀(F.A.T STUDIO) 照明:若林恒美 音響:星野大輔 角田理枝 舞台監督:大澤佑介 小野哲史 舞台写真:石澤知絵子 舞台撮影:頃合裕良 演出助手:成澤優子 制作:会沢ナオト(劇団競泳水着) 製作:elePHANTMoon
【発売日】2009/10/16 前売:\2.500 当日:\2,800 平日昼割:\2,200円<11/19(木)14時半の回>
http://www.elephant-moon.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:22 | TrackBack

ハイリンド『華々しき一族/お婿さんの学校』11/18-23赤坂RED/THEATER

 劇団ハイリンドは俳優4人組。毎回演出家を招いてプロデュース形式の公演を行っています。第8回公演は中野成樹+フランケンズの中野さんが、フランスと日本の古典を演出されます。

 LEGOブロックのおもちゃ箱の中での、人形劇を観ているようでした♪楽しかった~。上演時間は約2時間弱・・・ぐらいだったと思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『華々しき一族/お婿さんの学校』★CoRichでカンタン予約!
 レビューは記録程度。詳細執筆はお休み中です。

 さすがは中野さん。衣裳も音楽もおしゃれだし、暗転の回数もタイミングもかっこいい!『華々しき一族』はじんわりあせらず、独特の空気感を作り上げ、「そこで笑いに持っていくとは!」と驚かされました。『お婿さんの学校』はポップな衣裳で可愛らしく、王道の喜劇を大成功させていました。

 ただ、新劇を下地にした熱い目の演技が、中野さんのストイックな世界と少々かみあってないところもあったように思います。回を重ねるごとに調和してくることと思います。

■森組 森本薫『華々しき一族』
 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。途中に「派の」を追加。
 映画監督(芥勘兵衛)と日本舞踏家の妻(枝元萌)には、3人の子供がいた。
 父母の芸術に批判的なビジネスマンの長男(浜谷康幸)、しとやかで内向的な長女(はざまみゆき)、活発で行動派の次女(高藤真奈美)。そしてこの家に同居する父の弟子(阿部よしつぐ)。同じ屋根の下に住む義兄妹と同居人がおりなす恋心は世にも奇妙に絡み合い…。
 ≪ここまで≫

■モリ組 モリエール『お婿さんの学校』
 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 兄・アリスト(多根周作)と弟・スガナレル(伊原農)。
 二人にはそれぞれ愛してやまない姉妹(宇津井香織・小泉真希)がいた。若くして頑固で厳格なスガナレルと、年長でありながら寛容で理解あるアリスト。真の愛を手に入れるのは、果たして。
 ≪ここまで≫

ハイリンド vol.8「森モリ」公演・今回は「森組」と「モリ組」に分かれて1ステージで2本上演!
【出演】『華々しき一族』:枝元萌・はざまみゆき・芥勘兵衛・浜谷康幸・高藤真奈美・阿部よしつぐ 『お婿さんの学校』:伊原農・多根周作・小泉真希・宇津井香織(中野笑店)・西地修哉(726)・赤荻純瞬(劇26.25団)  ※ウェイトレス役:磯見美麦之
[脚本]森本薫(『華々しき一族』) モリエール(『お婿さんの学校』) [演出]中野成樹(中野成樹+フランケンズ) [舞台監督]井関景太(るうと工房) 鈴木晴香(るうと工房) [照明]石島奈津子(東京舞台照明) [照明操作]割石敦子(東京舞台照明) [音響]高橋秀雄((有)アラベスク) [音響操作]野中祐里 [舞台美術]向井登子 [衣裳]山本亜希 [宣伝美術]西山昭彦 [スチール]夏生かれん [撮影ヘアメイク]粟島一寛 [ハイ友]鍋谷ナナオ 磯見美麦之 [Webデザイン]薮地健司 夏子 [制作]石川はるか [制作協力]藤田登茂香
【発売日】2010/10/10 前売・当日共 3,500円(全席指定) ハイリンド賛助会員 2,500円 ★平日マチネ(19日14時) 前売・当日共3,000円
http://www.hylind.net/

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Posted by shinobu at 22:57 | TrackBack

2009年11月18日

フェスティバル/トーキョー09秋『4.48サイコシス』11/16-23あうるすぽっと

 「F/T09秋」(⇒ ⇒制作発表)の5作品目は飴屋法水さんが演出される『4.48サイコシス』。奇遇にも先日観たばかりなんですよね。

 劇場ロビーからアート空間になっていました。あうるすぽっとの舞台に客席の雛段が設置されています。刺激的とか強烈とか、そんなありきたりな言葉では絶対に言い表せない体験でした。
 お好みははっきり分かれると思いますが、どうしようかなと思ってる方はぜひ。上演時間は約2時間10分(途中休憩なし)。

 ⇒『4.48サイコシス』エキストラ多数急募!★来られる日のみでOK
 ⇒F/Tライブ「飴屋法水×黒田育世×山川冬樹
  12月19日(土)時間未定@F/Tステーション ※詳細はWEBにて発表。
  入場無料(1ドリンクオーダー制)/予約不要、開演1時間前より整理券発行

 ⇒CoRich舞台芸術!『4.48サイコシス

 内臓にキた、というか、全身にキた。全身を光がとおりぬけたような。レントゲンを受けたみたいな感覚。爪も脳味噌も光で串刺しにされたような。
 終演してしばらく立てませんでした。体を手でさすって、感覚を取り戻して、やっと。

 人の声に虫の声、水の音、騒音などなど、音のこだわりが凄いです。音って耳で聴くだけのものじゃないんですね。そんな当たり前のことに始まるなり気づかされました。そういえば普段の劇場では見たことがないような巨大スピーカーがありました。

 セリフはおそらく戯曲にかなり忠実なんじゃないかと思いました。サラが書いた言葉を、今の人間の声で語るという意図があったんじゃないでしょうか(パンフの演出ノートより)。
 役者さんは日本人だけではなく、『3人いる!』や『顔に味噌』に出演されていた海外出身の方も多く、流暢な日本語を話す人ばかりではなかったです。素晴らしいのは嘘がないこと。偽物ではない、正真正銘のその人の、言葉が発せられていました。段取りで話さないので、自然に言葉が出るまで(気持ちが言葉として口から出るまで)に時間がかかるんですよね。それを省略しない演出が凄いと思います。

 ここからネタバレします。

 舞台と客席の間には赤い水のプール。トリックにちゃんと魅せられちゃいました。
 舞台(劇場の客席側)にはスポーツに関連する器具がいっぱい。バスケットゴール、サンドバッグ、卓球台、平均台も? 「体と感情がばらばらになる」ということが言われていたので、それを表すためにスポーツがモチーフになったのかしら。

4.48 Psychosis
出演:山川冬樹 安ハンセム 石川夕子 大井健司 小駒豪 グジェゴシュ・クルク 武田力 立川貴- ハリー・ナップ シモーネ・マチナ 宮本聡 村田麗薫
演出:飴屋法水 作:サラ・ケイン 翻訳:長島確 音像設計・ミキシング:ZAK 音響協力:田鹿充(move) 音響助手:浜里堅太郎 照明デザイン:高田政義(株式会社リュウ) 照明操作:大庭圭二 舞台監督:大友圭一郎 寅川英司+鴉屋 演出部:柚谷昌洋 田中翼 小道具:栗山佳代子 美術コーディネート:大津英輔+鴉屋 衣装コーディネート:コロスケ 映像:池田野歩 メイク:かがみ 演出助手:安ハンセム 石川夕子 アシスタント:中西佳代子 西島亜紀 胡舟ヒフミ 宣伝ビジュアルデザイン:フクシマミキ Speccial thanks:急な坂スタジオ オサフネ エキストラの皆さん 協力:あうるすぽっと
【F/Tスタッフ】プロデューサー:相馬千秋 制作:米山淳一 制作助手:北澤友美子 フロント統括:武田知也 【F/T技術クルー】林佳美 【F/Tクルー】遠藤華恵 尾越有紗 郷淳子 砂川史織 森松あすか 製作・主催:フェスティバル/トーキョー
【発売日】2009/09/05 自由席(整理番号付き) 一般 \4,500 学生 \3,000 高校生以下 \1,000(要学生証提示)
http://festival-tokyo.jp/program/ameya/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:49 | TrackBack

2009年11月17日

Bunkamura『十二人の怒れる男』11/17-12/06シアターコクーン

 裁判員制度が始まった日本では法廷劇が旬。『十二人の怒れる男』(⇒Wikipedia)を蜷川幸雄さんが演出されます。蜷川作品常連の渋い男優ばかりそろった豪華キャストですね~。

 12人それぞれの人間像が立ちあがり、それらがからみ、弾け合う、人間の世界の縮図を見せてもらったように感じました。上演時間は約2時間30分(途中15分の休憩を含む)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『十二人の怒れる男

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 蒸し暑い夏の午後、父親殺しの罪で一人の少年が裁かれようとしていた。
 審理は終わり、いまや少年の運命は、事件のために無作為に選ばれた12人の男たち=陪審員に委ねられている。提出された証拠と証言は、少年に不利なものばかり。劣悪な環境で育った少年には逮捕歴もあり、陪審員の多くは有罪を確信していた。
 陪審員室に移った12人は、予備投票を行う。有罪11票、無罪1票。唯一の無罪票は陪審員8号によるものだ。室内に満ちる苛立ち。周囲の敵意に怯むことなく、8号は陪審員の責務の重さと審理への疑問点を語り、討論は白熱していく。裁かれるのは誰か、そして判決の行方は・・・。
 ≪ここまで≫

 有名な法廷劇ですが、実は人間を描いた戯曲だったんだと気づくことができて良かったです。セリフにもあったとおり、殺人事件について個人的な感情をはさまずに論理的に考えることは難しいですよね。人はトンチンカンな思いこみをするし、ひどい偏見を持っているし、悲しみから生まれる怒りは、簡単におさめられるものではありません。あれは私のことだなーと感じることが多々ありました。

 役者さんはさすがに華のある方ばかりで、派手な演出や場面転換もないのに、長時間、退屈せず観られました。ただ、演技についてはまだまだこれから精度が上がる余地があるように見えました。
 柳憂怜さんが絶妙のタイミングですっとぼけるのがとっても可笑しかった♪

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 途中休憩の区切りはあの場面で良かったのかしら。音楽も含めてちょっと違和感がありました。

 「合理的な疑問は安全装置」という言葉がもっとも胸に響きました。私たち人間は流されるまま漂ってぼんやりしてると、とんでもない事をしてしまうことがあります。でも、ちゃんと自分の意志で止まることができるんですよね。
 自分の「なぜ?」を大事にしたいし、それを受け入れない(受け入れたくない)誰かの意志も大事にしたいものです。

Bunkamura20周年記念企画 
出演:中井貴一(無罪を主張する最初の1人。建築士。) 筒井道隆(スラム育ちの若者) 辻萬長(論理的に思考するメガネをかけた紳士) 田中要次(コロコロ気が変わる広告代理店社員) 斎藤洋介(東欧からの移民。時計職人) 石井愃一(委員長) 大石継太(野球ファン) 柳憂怜(ひょうひょうとした男。飴を所持。) 岡田正(丸いお腹が出てるペンキ職人) 新川將人(守衛) 大門伍朗(偏見しがちの工場経営者) 品川徹(陪審員の中で一番年老いた男) 西岡德馬(息子と2年会っていない一番頑固な男)
脚本:レジナルド・ローズ 翻訳:額田やえ子 演出:蜷川幸雄 美術:中越司 照明:大島祐夫 音響:鹿野英之 衣裳:小峰リリー ヘアメイク:鎌田直樹 演出補:井上尊晶 演出助手:大河内直子 舞台監督:中瀬古靖 劇場舞台技術:伊集院正則 野中昭二 営業:加藤雅弘 中川未来 票券:川上詠子 制作助手:斎藤努 今井信人 武藤香織 制作:佐久間友規子 プロデューサー:加藤真規 松井珠美 主催・企画・製作:Bunkamura
【発売日】2009/09/13 S席[ベンチ/椅子]\9,000 A席\7,000 コクーンシート\5,000 (税込) ※S(ベンチシート)は舞台を挟む仮設のお席となります
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_09_12angrymen.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:58 | TrackBack

【お知らせ】レビューの詳細執筆をしばらくお休みします

 仕事と観劇の両立ができなくなって、情けないことに生活が崩壊しかかってきましたので(苦笑)、しばらくレビューを詳細に書くことを控えたいと思います。まず人間であらねば・・・(汗)。

 とはいえ簡単なレビュー(観劇記録)は書いていくつもりです。情報発信やメルマガ発行も続けたいと思っています。

 感情にまかせて書いて、書いて、止まらなくなってしまう、自己制御不能な未熟者なので。
 ちょっぴりお休み宣言、です。

Posted by shinobu at 14:28 | TrackBack

【つぶやき】厳選シアター情報誌Choice!・11月号「日本の演劇は数も質も世界と肩を並べる」(演劇ジャーナリスト・徳永京子)

20091117_choice_2009Nov.jpg
Choice!・11月号

 Nextが編集・発刊する「厳選シアター情報誌Choice!」は、映画と舞台の情報を掲載するフリーペーパーです。劇場の折り込みチラシにも入っています。

 演劇ジャーナリストの徳永京子さんが選ぶお薦め舞台の紹介ページは、毎月1日発行のメルマガの参考にさせていただくこともあります(発行前に入手できた場合)。

 いま配布されている11月号で徳永さんが「F/T09秋」(⇒記者発表、現時点のレビュー⇒)について書かれている文章のタイトルは、、「トーキョーか送受信する、世界基準の感性と表現」。

 日本のエンターテインメント界における演劇の位置づけに言及した上で、「日本の演劇は数も質も世界と肩を並べる」理由を述べる、非常に説得力のあるものでした。そして日本のエンタメ全般に対する鋭い指摘をしながら、「F/T09秋」の魅力の本質を語られています。少ない文字数の中に大事なことが凝縮されており、何度も読み返しました。

 友人・知人からの「演劇ってマイナーだよね」「演劇の何が面白いの?」などといった意見や質問に対して、明確な言葉がすぐに出てこない私には、とても必要なものでした。ご興味持たれた方はぜひご一読を。

 ※Choice!は11月号で一時休刊し、2010年春にリニューアル創刊します。

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 13:36 | TrackBack

【演劇教育】内閣府行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」への意見募集は11/19(木)の行政刷新会議・本会議に間に合わせる必要あり

 昨日のエントリーについて、「意見提出(パブリックコメント)は11月19日(木)~20日(金)の行政刷新会議・本会議に間にあわせないと意味がない」という情報があります(⇒Futashika!より)

 そうなると今日か明日中には提出しないといけません。う~ん、今日が〆切ですね。急いで書きます!

 以下、民主党のマニフェストからの引用です。ご参考まで。

 ■民主党政策集・文部科学「芸術文化・コミュニケーション教育の充実」
 芸術文化による社会の活力と創造的な発展を促すための法整備を検討し、演劇、音楽、舞踊、演芸、伝統芸能などの実演芸術の創造、公演、普及、人材育成を促進します。学校施設などの公共施設の活用も推進し、地域住民のニーズや取り組みに応えながら、芸術家・専門家を支援していく地域住民主導型の芸術文化政策を目指します。
 また、国際化の中で、多様な価値観を持つ人々と協力、協働できる、創造性豊かな人材を育成するため、コミュニケーション教育拠点の整備とコミュニケーション教育の充実を図ります。

 ⇒「メセ協スタッフのブログ」に事業仕分けの背景がよくわかるリンク集あり。

Posted by shinobu at 11:51 | TrackBack

2009年11月16日

【演劇教育】内閣府行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」への意見募集※12/15〆切(メールのみ)

 内閣府行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」が始まっています。目的は「歳出の徹底した見直し」。

 舞台芸術関連は「圧倒的に予算を縮減(新国立劇場運営財団の廃止など)」(PDF)、学校への芸術家派遣、コミュニケーション教育拠点形成事業(関連記事⇒など)については「自治体、各学校の取り組みに任せるべき」「あまり必要性は考えられない」(PDF)などの評価が出ています(⇒fringeヘッドライン2009年11月14日)。

 評価コメントについては残念というより憤りを感じる部分もありますが、会議の模様をインターネットでライブ中継し、結果もネット上に迅速に公表してくださっていることは高く評価すべきだと思いますし、私は感謝しています。

 そして本日11/16(月)、文部科学省のウェブサイトに意見募集のページが設置されました。

 ⇒「行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください」(文部科学省)

 「予算編成にいたる12月15日までに下記(リスト)のアドレスまでメールにてお送りください」とのことです。※様式自由、必ず「件名(タイトル)」に事業番号、事業名を記入のこと。

 世界的な不況ですから、予算をなるべく切り詰めようとやっきになるのはわかりますが、減らすべきでない(と私が信じる)ものまでもが切り落とされないように、現場の生の声を伝えたいと思います。関心のある方は、ぜひご意見を国に届けてください。

Posted by shinobu at 14:02 | TrackBack

パルコ『海をゆく者』11/14-12/08パルコ劇場

 『海をゆく者』はアイルランドの若手劇作家コナー・マクファーソンの戯曲です。2006年にローレンス・オリヴィエ賞“BEST PLAY”他にノミネートされ、2007年のブロードウェイ公演でもトニー賞”BEST PLAY”他にノミネートされたそうです(公式サイトより)。

 キャストは脂ののった、渋すぎる“百戦錬磨の”人気男優5人。演出の栗山民也さんをはじめ、美術、照明、衣裳などのスタッフも豪華!チラシや公式サイトの情報だけでも必見とわかるストレート・プレイです。

 そんな過剰なほどの期待を胸にプレビュー初日に伺い、期待どおりに満足させていただけました♪。あ~充実。あ~幸せ。これこそ大人の贅沢な観劇。誰にでもお薦めしたい上質の演劇です。笑いどころもいっぱいありますので、カップルやお友だちと一緒に、ぜひ。クリスマス・シーズンにもぴったりです!上演時間は約3時間弱(途中休憩1回を含む)。

 ⇒終演後のトークショーがたくさん開催されます!うーん、もう一回行きたい・・・(←無理・涙)。
 ⇒TICKETS@TOKYOで当日券の前日予約!
 ⇒CoRich舞台芸術!『海をゆく者

 ≪あらすじ≫
 数日前、シャーキー(平田満)は兄リチャード(吉田鋼太郎)が暮らす実家に戻ってきた。飲んだくれの兄とその友人アイヴァン(浅野和之)は、クリスマス・イブの朝もいつもどおり酔っ払っていた。夜はシャーキーが毛嫌いしているニッキー(大谷亮介)が、酒場で知り合った紳士ロックハート(小日向文世)を連れてやってきた。男たちはポーカーを始める。 
 ≪ここまで≫

 緞帳が上がり、匂いが漂ってきそうなぐらいリアルに作りこまれた具象美術に、まずうっとりとため息。その姿を見られるだけでも嬉しくなっちゃうベテラン舞台俳優らの演技は、立ち姿や歩き方、セリフの第一声(が出る前)から全身に気持ちが満ちていて、お芝居が始まるなりすぐにときめいちゃいました。
 そして気がつかない内にしのびこむように鳴っている音楽、さりげなく空間を染めて芝居の密度を上げる照明。出演者もスタッフワークもプロの中のプロ。あぁストレート・プレイの恍惚♪

 第一幕は、夢も希望もなさそうなタイプのおじちゃんたちが、飲んだくれてばっかり・・・(笑)。たわいないおしゃべりやケンカの中に、「そこまでするの?!」と驚くぐらいにベタな笑いがちりばめられています。アクションも派手で、物も投げるし水もこぼしまくり!でもある人物から衝撃のひとことが発せられ、突然、舞台に見えてくるものが変化します。
 ゾクっとして、わくわくして、現実にはありえない設定をノリノリで楽しめるようになり、極めつけはポーカー。のるかそるかのカードゲーム(=命がけの勝負)のスリルにどきどきする内に、ついには人間という生き物をかなしく、いとおしく見つめる視点へと誘われました。暗くて汚い(であろう)地下室が世界に見えました。

 5人の役者さんは皆さんがそれぞれに魅力的。考えに考えて、すみずみまで作りこんだ緻密な演技合戦にほれぼれ。
 浅野和之さんの小刻みな動作が面白すぎ(笑)。
 小日向文世さんが平田満さんのことを「シャーーーキーーーーーッ!」って呼ぶのが怖すぎ。でもめっちゃ素敵(笑)。

 ここからネタバレします。これからご覧になる方は絶対に読まないでくださいね!

 ロックハートはシャーキーが25年前に牢屋で出会った男でした。正体はなんと悪魔。シャーキーの魂を奪いにやってきたのです。でも彼は大のポーカー好きらしく、シャーキーにポーカーで勝ってから、彼を地獄に連れて行こうとします。
 最後はガクっと肩すかしをくらうような“奇跡”(?)が起こります。どん詰まりの地下室から、広くて深い世界の扉が開いたようでした。最後は地下室にも朝日が差し込みました。神様は見ているんですね。

 小日向さんが獲物であるシャーキー(平田満)に、速足で近づくのがチョー怖い!かがんだ姿勢で大きく足を踏み出して飛びついていくのは、まるで野獣。パリっとしたスーツでそんな風に動くもんだから目が離せない。CDデッキから流れる音楽に反応して(悪魔は音楽が苦手だから)がくがく震えるのも、自分の体を自分のものではないように触る(悪魔は誰かの体を“借りて”いるから)のも凄い。

 ロックハートのつづりはLockhart。hartはheartと発音が同じですから「錠のかかった心」なんでしょうね。ロックハートが座る下手のイスの近くのランプシェードには、鎖にからまったような赤いハートの飾りがついていました。美術、イカしてる~♪
 居間が地下室にあるのが暗くていいですね。玄関から地下へと降りる階段の壁にイエス・キリストの絵画が掛けられていて、そこに当たる照明の変化が素晴らしい。ロックハートが絵に反応するのも利いてます。

 ところで、キャッチコピーに「イヴの夜、悪魔が魂を奪いにくる」と書くのはやめた方が良かったんじゃないでしょうか・・・。私は読んでなかったので(←どれだけ鈍感?)、小日向さんの「悪魔だよ」というセリフにすごくドキドキできて良かったです~。

≪東京、大阪、新潟、愛知≫ The Seafarer by CONOR McPHERSON 
出演:小日向文世 吉田鋼太郎 浅野和之 大谷亮介 平田満
脚本:コナー・マクファーソン 翻訳:小田島恒志 演出:栗山民也 美術:松井るみ 照明:小笠原純 衣裳:前田文子 音響:高橋巌 ヘアメイク:佐藤裕子 演出助手:田中麻衣子 舞台監督:加藤高 宣伝美術:河野真一 宣伝写真:岡田貴之 プロデュサー:佐藤玄 毛利美咲 製作:山崎浩一
【休演日】火曜休演【発売日】2009/09/12 7,500円(全席指定・税込) 11月14日(土)・15日(日)プレビュー公演6,500円 ※プレビュー公演の学生券取扱はございません。 学生券4,000円(当日指定席引換・チケットぴあのみ取扱)
http://www.parco-play.com/web/play/seafarer/
http://www.parco-play.com/web/page/information/seafarer/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:28 | TrackBack

2009年11月15日

フェスティバル/トーキョー09秋・BATIK『花は流れて時は固まる』11/15-20にしすがも創造舎

 「F/T09秋」(⇒)の4作品目は黒田育世さん率いるBATIK(バティック)。黒田さんのダンスは観たことがありましたが、BATIKは初見。凄すぎました・・・。上演時間は約1時間30分。⇒制作発表

 スタンディングオベーションしたかったけれど、腰が抜けてしまっていたからか、立てず(涙)。前売り完売ですが当日券は出ています。今日並んだ人は全員入れたそうです。受付開始は開演の1時間前より。当日券にチャレンジされる方はなるべくお早めに劇場へどうぞ。

 全席自由で整理番号順に入場。最前列は色んな意味でスリリングだと思います。でもあまりきれいな服で行っちゃだめかも・・・。

 ⇒F/Tライブ「飴屋法水×黒田育世×山川冬樹
  12月19日(土)時間未定@F/Tステーション ※詳細はWEBにて発表。
  入場無料(1ドリンクオーダー制)/予約不要、開演1時間前より整理券発行

 ⇒CoRich舞台芸術!『花は流れて時は固まる

 鈍く、でもぎらぎらと光る、残酷なぬきみの剣のような、ダンス。
 悲しくて、つらくて、もういいから、お願いだからもうやめて、と思っても終わらない。仕方がないからあきらめて、開き直って腹を据えて見つめかえすと、また剥き出しの、ひっぺがした皮の裏側まで丸見えの、現実を見せつけられる。
 そして再び大きな悲しみが襲ってきて、飽和状態になってしまい、たまらなくなって体を震わせて、しょっぱい涙をボロボロ流しても、まだ、まだ、まだ、終わらない。
 私の心の叫びなんて簡単にかき消す慟哭、限界を超えても止まらない身体がそこにありました。逃げ場なし、出口なしの完全な行き止まりに追い詰められて、そうだ、これが命だし、人生なんだ、と、思い知らされました。

 どん底のさらに底で、ゴミや汚物や罪にまみれても生きている人間をあらわすのは、アイルランドの劇作家マーティン・マクドナーのお芝居みたい(例⇒)。繰り返しのリアリティーは東京デスロック『再生』と重なりました。

 ここからネタバレします。

 白い床。舞台面側に水の通路。色はきれいだけどどぶみたい。自分でまき散らした青い花びらを拾って、どぶに捨てて、その水を口に含んでまた吐きだす。

 美術模型の被り物は面白いし、すごく皮肉。自分を見せびらかす嘘と快楽。でもその中には悲鳴をあげる本当の自分がいる。わかっていてもそれを繰り返している人類。

 衣裳が可愛らしいワンピースだし、乳房に青い花を貼りつけてトップレスでも踊るので、女(ジェンダー)を示しているように感じます。すぐに思い浮かぶのは女の業、汚(けが)れなど。恐ろしくなるほど醜くて、でも同時に、ハっとするほど美しかった。

花は流れて時は固まる/Flowers flow, time congeals
出演:BATIK(伊佐千明 植木美奈子 大江麻美子 梶本はるか 田中美沙子 寺西理恵 中津留絢香 西田弥生 矢嶋久美子 黒田育世)
構成・演出・振付:黒田育世 照明デザイン:森島都絵(インプレッション) ムーヴィング:PCライツ 音響:山田恭子 舞台監督:寅川英司+鴉屋 鈴木康郎+鴉屋 オリジナル衣装デザイン:後藤寿子 衣装:矢内原充志 衣装アシスタント:滝瀬美佳 演出部:栗山佳代子 大道具:大津英輔+鴉屋 スペシャルサンクス:松本じろ スカンク 協賛:トヨタ創造空間プロジェクト 協力:財団法人セソン文化財団 制作:ハイウッド
【F/Tスタッフ】制作:植松侑子 【F/Tクルー】青野華生子 金子穣為 小端恵理 富島佐紀 中塚みなみ、中村詩織 細木香代子 松山栄華 譲原えりか 主催:フェスティバル/トーキョー
【発売日】2009/09/05 自由席(整理番号付き)一般 4,000円 学生 3,000円/高校生以下 1,000円(要学生証提示)
フェスティバル/トーキョー実行委員会
http://festival-tokyo.jp/program/batik/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:15 | TrackBack

2009年11月14日

パラドックス定数『東京裁判』11/13-23pit北/区域

20091113_tokyo_saiban_flyer.jpg
チラシ

 パラドックス定数は野木萌葱さんが作・演出する劇団です。所属俳優は男子のみ。そう、“男子(だんし)”って言いたくなる劇団カラーだと勝手に思ってます(笑)。

 初演も大好評だった『東京裁判』ですが、今回の再演で改訂され、さらに見やすく、面白くなっていたように思います。先ほどメルマガ号外を発行しました♪
 上演時間は約1時間35分。公演期間は長い目ですが、客席数がすごく少ないのでご予約はお早めに!

 自由席なので早めに劇場に行き、今回も1階の正面の席をゲット。ベンチシートですが背もたれの板があって助かりました。

 上から見下ろす傍聴席で一度は観てみたいんですが、今回も2度目の観劇は難しそう・・・(涙)。机の上のやりとりがよく見えるのはもちろん、芝居の違った側面が見えてくるようです(知人談)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『東京裁判

 そういえば井上ひさしさん作『東京裁判三部作第二部・夢の泪』も弁護人を通じて東京裁判を描いたお芝居でした。

 終演後に上演台本を購入。初演とは違っています。舞台に登場しない人物のセリフが書かれているのが最大の魅力♪岸田國士戯曲賞にノミネートされないかな~。
20091113_tokyo_saiban_text.jpg

 先行予約特典は今回もチョコレートでした!前回ゲットできなかったので嬉しい。
20091113_tokyo_saiban_chocolate.jpg

 公演オリジナルTシャツもおしゃれなデザインでした。でも私は半袖は着ないんだよな~。

 ここからネタバレします。下記はセリフを引用したわけではありません。

 キーワード:戦勝国による戦敗国への報復、無条件降伏(ポツダム宣言を受理したのに)、ニュルンベルク裁判(ドイツと日本の違い)、事後法(平和に対する罪、人道に対する罪)、米国による原爆投下、報復権など。

 理性で「罪と責任は別だ」「戦争は犯罪ではない」と考えるけれど、言うべき(言いたい)ことは口から出てしまう。「法律を作るのも使うのも人間」。

 「判決(ハンケツ)」がだじゃれになっていて(小野ゆたかさんのセリフに十枝大介さんが反応)、超ウケた(笑)。そのせいで直後のセリフを聞き逃しちゃったのは悔しかった(涙)。

パラドックス定数 第20項 東京バビロン ロングラン提携公演
【出演】主任弁護団:西原誠吾(鵜沢聡明:元・軍部の弁護士) 井内勇希(星之宮衛:外交官を目指す通訳) 植村宏司(水越英世:被告の中に父親がいる) 十枝大介(柳瀬秋午:広島で被爆) 小野ゆたか(末永令甫:お腹がすいてる熱血弁護士)
作・演出:野木萌葱 照明:伊藤泰行 小道具:桜井徹 写真:渡辺竜太 販促:副島千尋 制作補:たけいけいこ 制作統括:赤沼かがみ(G-up) 企画製作:パラドックス定数研究所
日時指定/全席自由(ただし普通席・傍聴席は要選択) 普通席・傍聴席とも前売2800円、当日3000円 普通席・傍聴席セット券4800円 ※未就学児童の入場不可。
http://www.pdx-c.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 02:01 | TrackBack

メルマガ号外 パラドックス定数『東京裁判』

 パラドックス定数『東京裁判』
 11/13-23pit北/区域
 ※公演詳細はこちら

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 ⇒CoRich舞台芸術!『東京裁判

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 “しのぶの演劇レビュー” 号外 Vol.43  2009.11.14 1,434部 発行

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   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪


★★ 号 外 ★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ◎パラドックス定数『東京裁判』
  11/13-23pit北/区域
  ☆出演:植村宏司 十枝大介 西原誠吾 井内勇希 小野ゆたか
   脚本・演出:野木萌葱
    http://www.pdx-c.com/


 ◎観劇後のコメント◎

  初演は「CoRich舞台芸術アワード!2007」↓の観客投票で第1位でした。
   http://stage.corich.jp/award/2007/result.php
  私個人にとっても「2007年小劇場ベスト3」↓の1本です。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0109232053.html

  舞台は東京裁判(極東国際軍事裁判)の法廷。
  明らかに戦勝国側である判事および検察官らとの、
  勝ち目のない戦いに挑む日本の主任弁護団5人の奮闘を描きます。

  役者さん以外で舞台上にあるのは、机とイスと最小限の小道具のみ。
  音響と照明の変化もほぼなく、言葉と演技だけで見せる会話劇です。

  東京裁判とはいったいどんな“裁判”だったのか。
  誰が、どんな理由で、何を裁いたのか。
  平和に対する罪、人道に対する罪とは。

  東京裁判を理解するための重要なポイントを
  わかりやすく、テンポよく、面白く伝えてくれます。
  再演用に脚本が改訂され、各エピソードがスリムになり、
  フィクション性もほどよく増していたように思います。
  若い男優の、感情をまっすぐにぶつけていく演技には愛嬌があり、
  堅苦しくなりすぎない娯楽作品に仕上がっていました。

  11日間・計13ステージの公演は、劇団にとっては最長記録。
  でも劇場客席数は45席なので、ご予約はどうぞお早めに♪
  贅沢な小空間で、黒スーツ男子の熱い舌戦を堪能して下さい。

  ※上演時間は約1時間35分。

 【チケット情報】
  日時指定/全席自由(ただし普通席・傍聴席は要選択)
  普通席・傍聴席とも前売2800円、当日3000円
  普通席・傍聴席セット券4800円
  (座席はベンチシートですが背もたれの板はあります) 

  ※受付開始は開演の45分前、開場は30分前。
  ※未就学児童の入場不可。
  ※傍聴席は舞台を俯瞰で見下ろす二階席です(限定10席)。
  ※開演後に来場された場合、お席は傍聴席となります。

  ★チケット予約はこちらからどうぞ↓
   https://sv68.xserver.jp/~481engine/481engine.com/rsrv/pc_webform.php?d=239957d23d&s

 【お問い合わせ】
  パラドックス定数
   03-5791-3220
   http://www.pdx-c.com/

  ☆次回公演の出演者オーディション(男優のみ)↓が行われます。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1113232531.html
   応募条件は『東京裁判』を鑑賞すること。ご興味のある方はどうぞ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆ 【編集後記】
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 ◎2009年6度目のメルマガ号外です。前回はこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0927103825.html
  今年発行した号外は11月中旬で6本目になりました。
  年間5本を目安にしていますので、いいペースではないかと思います。
  ああ、今年ももう1ヶ月半しかない・・・!(涙)


 ◎「まぐまぐ大賞2008」にて、当メルマガが
  エンタメ部門約3000本中の15本に選ばれました!
   http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/ent.html


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
  感想も書き込めますよ♪
   http://stage.corich.jp/
  メンバー登録はこちら↓
   http://www.corich.jp/stage/user_register.php
  携帯サイトもあります⇒ http://corich.jp/m/s


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
  2008年のお仕事のまとめはこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0106181111.html
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆ 【このメルマガについての注意事項(毎号同じ内容です)】
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 今回の配信は“号外”です。
 メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。

 毎月1日発行のメルマガで、その月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。
 バックナンバーは全て公開中!
   → http://archive.mag2.com/0000134861/index.html

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 このメルマガは、高野しのぶの演劇への情熱で書かれています。
 沢山の人に演劇に触れてもらいたい! ので、クチコミ・転送 大歓迎です♪

 ☆ご友人、お知り合いにどうぞこのメルマガをご紹介ください!
  【面白い演劇を紹介してるメルマガはコレ!】
   ⇒ http://archive.mag2.com/0000134861/index.html

 ☆もしこのメルマガを観てお芝居に行かれたら、劇場でのアンケート用紙に
  「高野しのぶのメルマガで知った」等、書いていただけると嬉しいです♪

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 ◎東京および関東近郊の情報に限らせていただいております。
 ◎掲載内容には細心の注意を払っておりますが、
  間違いがあることもあります。情報は主催者URLでご確認ください。
 ◎お薦めを観に行って面白くなかったら・・・ごめんなさいっ。

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Posted by shinobu at 01:26 | TrackBack

2009年11月13日

【オーディション】パラドックス定数「2010年6月~7月公演・出演男優募集」※11/30郵送必着

 パラドックス定数が次回公演『元気で行こう絶望するな、では失敬』の出演者(男優のみ)を募集しています。

 応募条件はただいま上演中の『東京裁判』を鑑賞すること。応募には当日パンフレットとともに折り込まれているオーディション申込用紙が必要です。

 ●パラドックス定数+三鷹市芸術文化センターpresents
  太宰治作品をモチーフにした演劇 第7回
  『元気で行こう絶望するな、では失敬』
  作・演出:野木萌葱
  期間:2010年6月下旬~7月上旬
  会場:三鷹市芸術文化センター星のホール

 ご興味のある方は下記をどうぞ。

■パラドックス定数 出演者オーディション開催 ※折り込みチラシの情報です。

 2010年6月下旬~7月上旬、三鷹市芸術文化センター星のホールでの公演の出演者を募集します

 ◎パラドックス定数+三鷹市芸術文化センターpresents
  太宰治作品をモチーフにした演劇 第7回
  『元気で行こう絶望するな、では失敬』作・演出:野木萌葱

■実施日程
 2010年1月16日[土]・17日[日]のどちらか1日(13:00~20:00の間)
 ※「東京裁判」の台詞の一部を引用致します。

■応募条件
 本公演「東京裁判」を観劇頂いた男性俳優。
 2010年5月上旬からの稽古~本番に参加できる方。

■申込方法
 下記(折り込みチラシの応募用紙)にご記入の上、写真1枚を貼付して郵送にて下記までお送り下さい。

 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-33-8 CASTOS-4F パラドックス定数宛

 折り返し詳細をご連絡致します。
 ※尚、応募者多数の場合、書類選考をさせて頂くことがございます。

■応募締切
 2009年11月30日(月)必着  

■参加費:1、000円  

■場所:東急東横線「学芸大学駅」G-upスタジオ

■お問合せ:labo(アットマーク)pdx-c.com
 
 ※『東京裁判』の折り込みチラシに入っている申込用紙が必要です。

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:25 | TrackBack

2009年11月12日

【映画】「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

 友人から「必見」「もう2回観た」などの声を聞き、映画館に行ってまいりました。始まるなりポタポタと温かい涙が流れて、そのまま断続的に泣きっぱなし。←誰がどう見てもヘンな奴でした。

 1人のスターが生み出し、成し遂げた(成し遂げようとして叶わなかった)、プロの中のプロの仕事を目に焼き付けるように鑑賞しました。
 マイケル・ジャクソンのコンサートに関わる共演者やスタッフも、この作品の主役だと思います。

 上映は11/27(金)まで。映画館でどうぞ。最後の最後までじっくり、席についてご覧ください。上映時間は約2時間。⇒公式サイト

 "The way you make me feel"(⇒YouTube)が大好きだった、学生の頃の自分を思い出しました。作詞・作曲もマイケルなんだよなー。

 きっとこの映画に写ってないところでは、わがままで扱いづらい大スターだったんだろうと勝手に想像します。でも、それでも、あんなに魅力的な人がいたなんて。あの優しい声、言葉。子供みたいな冒険心。
 
 「観客に未知の体験を」という決意に感動。その嘘のない気持ちを受け取れたことに心から感謝します。ありがとう。この映画を作ってくれた人にも感謝を。
 死んだなんて。嘘みたいだ。

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:39 | TrackBack

2009年11月11日

【情報】Studio Life「萩尾望都×倉田淳 記念対談」に抽選で30名様をご招待※11/20郵送必着

20091127_Studio_Life_Hagio_Moto.JPG
案内

 漫画家の萩尾望都さんの作品を舞台化してきた劇団Studio Lifeが、25周年記念公演第1弾として、2010年2月に『トーマの心臓』『訪問者』連鎖公演を行います(関連レビュー⇒)。

 11/27(金)の公演製作発表会にて行われる、萩尾望都さんとStudio Lifeの演出家である倉田淳さんとの記念対談に、抽選で30名様を招待してくださるそうです。
 ご興味のある方は下記情報をお読みになり、官製はがきにてご応募ください。※萩尾さんが登壇された制作発表⇒

 ◎Studio Life「萩尾望都作品連鎖公演『トーマの心臓』『訪問者』」公演製作発表会
  萩尾望都「デビュー40周年記念 萩尾望都原画展」製作発表会
  日時:2009年11 月27 日(金)13:00~(12:30受付開始)
  場所:早稲田奉仕園スコットホール

 【受付要項】 ※劇団からいただいた情報です。
 官製はがきにて住所・氏名・年齢・電話番号を明記して頂き、
 「スタジオライフ トークショー係」まで郵送してください。11月20日(金)必着です。
  [送り先]
  〒165-0026 東京都中野区新井1-38-10 サンフジビル1F Studio Life
   スタジオライフ トークショー係
  ※抽選(はがき一枚につき一名様)で「萩尾望都×倉田淳 記念対談」に30名様をご招待させて頂きます。
  ※応募締め切り後、抽選をもって当選者を決定致します。
  ※当選のお知らせはご案内のはがきをもって代えさせて頂きます。
  ※抽選方法や当選についてのお問い合わせは受け付けておりません。

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:56 | TrackBack

【つぶやき】toi『四本の色鉛筆があれば』DVDをこまばアゴラ劇場で購入(1500円也)

200911112043000.jpg
『四本の・・・』DVD

 『チャイニーズスープ』が上演中のこまばアゴラ劇場ロビーで、柴幸男さんが作・演出されたtoi『四本の色鉛筆があれば』のDVD(1500円)をゲット♪ 戯曲本も販売されてました。

 柴さんのユニットままごとの2010年3月(予定)公演・出演者募集オーディションは11/18〆切(メールor郵送)です。

 □□□(クチロロ)のPV↓で『わが星』(作・演出:柴幸男)の浮遊感覚がよみがえります~。

 5th ALBUM「everyday is a symphony」は12月2日(水)発売。

タイトル未定
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Posted by shinobu at 22:27 | TrackBack

元祖演劇乃素いき座田+龍昇企画『チャイニーズスープ』11/10-15こまばアゴラ劇場

 平田オリザさんが27歳の頃に書かれた男2人芝居を、約20年経った今、27歳の柴幸男さんが演出されます。出演者は初演と同じ土井通肇さんと龍昇さん。

 冷戦が終わり失業した東西のスパイ(初演)の20年後を描いた作品で、こうなるとほとんど新作なのではないかしら。上演時間は約1時間。

 ⇒公演直前 緊急企画「チャイニーズスープのレシピ
 ⇒インタビュー「柴幸男が考えるスープ
 ⇒CoRich舞台芸術!『チャイニーズスープ

 ≪作品紹介・あらすじ≫ 劇場サイトより
 「チャイニーズスープ」は、1990年6月に平田オリザが青年団以外に書いた初めての戯曲ですが、その後再演されることなく、「幻の作品」となっていました。今回、平田オリザがあらたに書き直し、初演時の俳優で19年ぶりに、柴幸男の演出で上演します。 ベルリンの壁崩壊し冷戦が終わってで失業した東西のスパイ(初演)が、20年後イスタンブールで再会。老後を迎えたふたりのスパイには現在の〈世界〉はどう映っているのか・・。
 ≪ここまで≫

 舞台中央に木製の2階建てデッキ(のような高い台)があり、そこにテーブルクロスがかかった小さなテーブルとイスが2脚。渋い老紳士が座っています。リゾートの休憩所みたい。舞台面側には白い砂が敷かれていて、なぜか野菜や調理器具が転がって(埋まって)います。舞台額縁と2人の後方にある世界地図の額縁が対になってるのが面白いです。

 東西冷戦かー・・・ベルリンの壁が壊れた時、私は10代の学生でした。歴史の教科書で何度も詳しく習って、試験のために覚えさせられたことが、ガラリと変わってしまったんだなぁと、ちょっと肩すかしをくらったような気持ちだったように記憶しています。もちろん世界は変わるという実感が得られたおかげで、視野が広がったのもありました。
 そして、今。なんて、世界は変わったんだろう。そして、なんて変わってないんだろう。 

 そんな風に頭の中で自分の経験と照らし合わせながら、2人の役者さん(土井さんは70代で、龍さんは50代)を眺めていました。けっこう激しく言い合ったりするんだけど、のんびりしてるし、おどけたような素振りがとっても可愛いです。
 ただ、セリフが予定通り(演出通り)にやりとりされているのかどうかが曖昧に感じた時は、失敗したのかな~とか、セリフを忘れたのかな~とか、余計な想像が働いてしまって集中できませんでした。

 ここからネタバレします。

 前説に演出の柴さんが登場して、このお芝居の成り立ちについて説明してから開幕。わかりやすいし、20年の年月を実体(役者さん2人と柴さんの体)とともに感じ取ることができて楽しいです。

 東側・共産主義国のスパイが土井通肇さんで、西側・自由主義国のスパイが龍昇さん。年金の心配をするのが面白いですね。過去の女性経験の裏話が明かされるのはスパイならでは。

 2人は頑丈そうなテーブルで野菜を切り、大きな鍋を火にかけて、スープを作りながら会話をします。人参、じゃがいも、たまねぎ等はちゃんと刻んで入れていたのですが、しまいには皮も包丁もまな板も、フライパンまで鍋の中に入れてしまいます。ぐちゃぐちゃだよ。何でもかんでもごちゃ混ぜだよ。あー平成(平たく成る)だし、21世紀だな~なんて考えました。

オリジナルキャストによる19年ぶりの再演
出演:土井通肇(元祖演劇乃素いき座) 龍昇(龍昇企画)
脚本:平田オリザ 演出:柴幸男 照明:岩城保 美術:濱崎賢二 舞台監督:小田史一 宣伝美術:吉村麻衣子 記録:金子由郎 web製作:佐藤誠 照明操作:松田弘子 製作運営:宮永琢生(ZnQnZ) プロデュース:小口宏 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 企画制作:元祖演劇乃素いき座+龍昇企画/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 技術協力:鈴木健介(アゴラ企画) 制作協力:林有布子(アゴラ企画) 芸術監督:平田オリザ
【発売日】2009/10/01 日時指定・全席自由 前売り・予約:3,000円 当日:3,200円 前売り・当日共 学生:2,000円(要学生証提示)
http://www.chinesesoup.info/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:51 | TrackBack

【書籍】「小劇場ワンダーランド」(ぴあ)

 ぴあからムック本が発売されました。amazonの紹介文によると「新しいクリエイターが続々と登場、熱い注目を集める小劇場。この魅惑のワンダーランドを、映画監督・本広克行ら演劇の目利きがご案内!」とのことです。

 本屋さんで手に取ってみてから買おうかしらん。1,890円也。

小劇場ワンダーランド

ぴあ
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Posted by shinobu at 15:44 | TrackBack

2009年11月10日

【情報】F/T09秋『4.48サイコシス』11/15-23エキストラ多数急募!★来られる日のみでOK

 「F/T09秋」で飴屋法水さんが演出される『4.48サイコシス』のエキストラを募集しています。情報はこちらの掲示板より。

 期間:11月15日(日)~11月23日(月・祝)
 衣裳:指定なし。普段着のまま。
 出演時間:終盤3分程度。来られる日のみでOK。要事前連絡。

【フェスティバル/トーキョー09秋『4.48サイコシス』 作:サラ・ケイン 演出:飴屋法水
 急募! エキストラ80名以上 11月15日(日)~11月23日(月・祝)】(情報はこちらより)

F/T09秋の注目作品『4.48サイコシス』では、エキストラを多数急募します!
ぜひこの機会に、この秋一番の話題作に、エキストラとしてご参加ください!

■ 内容:どなたでもできる簡単なことです。年齢、性別、国籍、舞台経験一切不問。
■ 服装:指定なし。普段着のままお越しください。
■ 出演時間:終盤3分程度。
■ 集合場所:あうるすぽっと ロビー 
(豊島区東池袋4-5-2ライズアリーナビル2Fエスカレーター降りてすぐ)

■ 日程:以下の日程で、来られる日のみでOK。要事前連絡。
11月15日(日) ゲネプロ 19時30分集合 21時15分頃解散
11月16日(月) 本番①19時~  20時30分集合 終演後解散
11月17日(火) 本番②19時~  20時30分集合 終演後解散
11月18日(水) 本番③19時~  20時30分集合 終演後解散
11月19日(木) 本番④19時~  20時30分集合 終演後解散
11月20日(金) 本番⑤19時~  20時30分集合 終演後解散
11月21日(土) 本番⑥19時~  20時30分集合 終演後解散
11月22日(日) 本番⑦19時~  20時30分集合 終演後解散
11月23日(月・祝)本番⑧14時~ 15時30分集合 終演後解散
(上演時間は120分前後を予定)

■ 応募方法:
・氏名/年齢/性別および来られる日程を明記の上、以下のアドレスまでメールにて。
メールタイトル「サイコシス・エキストラ」 extra4.48(アットマーク)gmail.com

■ 特典:
・1回ごとの出演で、F/Tステーションのドリンクチケット1枚進呈。
・3回以上出演した方には、さらに飴屋法水サイン入りのF/Tパンフレット進呈。
・5回以上出演した方には、さらにF/T09秋海外演目より『デッド・キャット・バウンス』、『フォト・ロマンス』のどちらかご希望の公演をご招待!(観劇日時については、いくつかの候補日時より選択)
※ギャラ・交通費の支給なし。

■ 問合せ:制作担当 北澤 extra4.48(アットマーク)gmail.com 090-9148-1900
■ 主催:フェスティバル/トーキョー実行委員会 http://festival-tokyo.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 10:29 | TrackBack

フェスティバル/トーキョー09秋/グルーポ・ヂ・フーア『H3』11/07-11にしすがも創造舎

 今のところ「F/T09秋」(⇒制作発表)は皆勤の私♪ 3作品目(⇒1作品目 ⇒2作品目)はブラジルのダンス。上演時間は約1時間弱。

 めっちゃくちゃ良かったです!!序盤から感動して、涙と鼻水で大変な鑑賞になってしまった(苦笑)。残すは明日とあさってのソワレ19:30開演の2ステージのみ。残席あり!

 ⇒CoRich舞台芸術!『H3(グルーポ・ヂ・フーア)
レビューはアップできるかどうかわかりません。すみません・・・。

出演:ブルーノ・デュアルテ ブルーノ・ウィリアムズ ダニーロ・ダルマ チャーリー・フェリックス エドゥアルド・ハーマンソン フィリピ・ヂ・モラエス クレベルソン・ゴンサウベス クリスチアーノ・ゴンサウベス ルイス・カルロス・ガデーリャ チアゴ・アルメイダ
演出・振付:ブルーノ・ペルトラオ アシスタント・ディレクター:ウゴ・アレキサンドレ・ネヴェス プロデューサー:マリアナ・ベルトラオ 音楽:ルー、カス・マルシエル ロドリゴ・マルサル(ARPX) 照明デザイン:ヘナート・マシャード 照明デザイン補佐・照明操作:ジルペルト・オリヴェイラ 美術デザイン:ガルター・プポ 衣裳:マルセロ・ソメール 経理・事務:ジョアン・マルコス・ベルトラオ 共同製作:グルーポ・ヂ・フーア フェスティバル・ドートンヌ ラ・フェルム・ドゥ・ビュイッソン(マルヌ・ラ・ヴァレ国立舞台) リュクサンブール大劇場 サラマンカ国際芸術祭2008 クンステン・フェスティバル・デザール ベルリンHAU劇場
【東京公演スタッフ】技術監督:寅川英司+鴉屋 舞台監督:中原和彦 演出部:佐藤恵 照明コーディネート:佐々木真喜子((株)ファクター) 音響コーディネート:相川晶(サウンドウィーズ) 通訳:石井園子 住吉梨紗 後援:ブラジル大使館 主催:フェスティバル/トーキョー
【F/Tスタッフ】制作:植松侑子 当日運営:坂田厚子 インターン:小野塚央
【F/Tクルー】青野華生子、岩木万里、金子穣為、小峰恵理、菅原良和、富島佐紀、中野三希子、中村詩織、
細木香代子 松下真弓 三橋俊平 譲原えりか
2009年9月5日(土)前売開始 自由席(整理番号付き) 一般4,000円 学生3,000円/高校生以下 1,000円(要学生証提示)
http://festival-tokyo.jp/program/grupoderua/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:09 | TrackBack

2009年11月08日

宝塚歌劇団・花組公演『「外伝ベルサイユのばら -アンドレ編-」「EXCITER!!」』10/23-11/22東京宝塚劇場

 数年ぶりに宝塚歌劇を鑑賞。レヴューの魔力にどっぷり浸かり、すっかり感激しちゃいました!数年ぶりだったので奮発してS席8500円で行ったけど、安すぎます。生演奏であの美術、衣裳、そして踊って歌える役者が約80名!

 上演時間は約3時間(途中30分の休憩を含む)。日曜日の朝11時から2時まで、途中30分の休憩中に持参したランチを食べて、まだこれから夕方ゆっくりできるんですから。素晴らしい休日の1日になりました。

 過去の記録を調べてみたところ、2001年4月以来、約8年半ぶりの東京宝塚劇場でした。あの時は星組『ベルサイユのばら2001-オスカルとアンドレ編-』を観たのでした。そう、あの時も「ベルバラ」目当てでした。

 ⇒CoRich舞台芸術!『「外伝ベルサイユのばら -アンドレ編-」「EXCITER!!」

 第一部の「ベルサイユのばら外伝」はやっぱり原作を読んでた方がいいですよね。演技については私の好みではないという以外に何も言えない…(様式美だと思うので)。
 
 第二部のレビューが凄かった。夢と喜びがあった。日本から世界に発信して恥ずかしくない芸だと思いました。満足です。ありがとうございました。

 ここからネタバレします。

■宝塚ロマン「外伝ベルサイユのばら -アンドレ編-」
 原作/池田理代子 外伝原案/池田理代子 脚本・演出/植田紳爾
 ≪あらすじ≫

 田舎者の平民女子が貴族の養子となり、貴婦人となって幼い頃の思い人(=アンドレ)に再会するというシンデレラストーリー。ピンクのヒロインドレスがキラキラ。

 平民と衛兵が衝突する戦闘シーンがダンスで表現されており、ここでやっぱり泣けてきてしまいました。こんなに恋、愛に夢中で、「愛の記憶があれば生きていける」とか歌いあげておきながら、人間はやはり殺し合いをせずには生きていられない。宝塚の夢の中にも戦争があり、その戦争をダンスという美しい形で示しているんですね。


■スパークリング・ショー「EXCITER!!(エキサイター)」
 作・演出/藤井大介

 スペインのフラメンコが元になっているらしき、前半のダンスがいきなり良かったです。

 バニーガールのようなほぼ水着の衣裳で足を高く上げてラインダンス。涙が出てきてしまった…。すべてはここから始まって、日々の鍛錬を経て、スターが育っていく。文化を育て、守り、観客に夢を与えてくれています。日本で生まれて根づいていることを誇らしく思いました。イギリスの男優集団プロペラは、宝塚にインスパイアされて旗揚げしたんですよね。

 ニューヨークのライフスタイルをコミカルに演じていく場面では、ファッションの変遷が面白かったです。

 トップは真飛聖(まとぶ・せい)さん。華がある!これだけ大勢のダンサーたちを背中にしょって、先頭を歩いて、光を、喝さいを浴びて…。やっぱりトップさんには理由があるんですね。


花組・宝塚大劇場公演<2009年9月4日~10月5日>
花組・東京宝塚劇場公演<2009年10月23日~11月22日>
出演:夏美よう 高翔みず希 眉月凰 絵莉千晶 悠真倫 真飛聖(TOP:アンドレ) 壮一帆(アラン) 愛音羽麗(オスカル) 未涼亜希 桜一花 華形ひかる 真野すがた 紫峰七海 花野じゅりあ 初姫さあや 日向燦 紫陽レネ 桜乃彩音(娘役TOP:マリーズ) 扇めぐむ 夕霧らい 祐澄しゅん 愛純もえり 聖花まい 朝夏まなと 華耀きらり 月央和沙 望海風斗 白華れみ 天宮菜生 華月由舞 嶺乃一真 浦輝ひろと 彩城レア 芽吹幸奈 煌雅あさひ 梅咲衣舞 瀬戸かずや 冴月瑠那 遼かぐら 瞳ゆゆ 夏城らんか 白姫あかり 鳳真 輝良まさと 花蝶しほ 春花きらら 花峰千春 彩咲めい 真瀬はるか 鞠花ゆめ 天咲千華 天真みちる 月野姫花 銀華水 初花美咲 花織千桜 神房佳希 日高大地 花輝真帆 菜那くらら 大河凜 真輝いづみ 桜帆ゆかり 鳳龍あや 航琉ひびき 桜咲彩花 凪咲星南 花奈澪 美花梨 仙名彩世 和海しょう 羽立光来 舞月なぎさ 新菜かほ(※) 夢花らん 朝陽みらい 紗愛せいら(※) 冴華りおな 水美舞斗 実咲凜音 真鳳つぐみ 柚香光 愛羽ふぶき こと華千乃 美蘭レンナ 雪華さくら
専科: 星原美沙緒 邦なつき 箙かおる
※新菜かほは11月6日(金)より、紗愛せいらは11月7日(土)より休演いたしております。
※(専科)星原美沙緒、邦なつき、箙かおるは『外伝 ベルサイユのばら -アンドレ編-』のみ出演致します。
『外伝 ベルサイユのばら -アンドレ編-』脚本・演出:植田紳爾/スパークリング・ショー『EXCITER!!』作・演出/藤井大介
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/backnumber/09/flower_tokyo_gaidenverbara/index.html

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Posted by shinobu at 23:58 | TrackBack

劇団青年座『3on3 Part2 喫茶店で起こる三つの物語』11/01-08青年座劇場

 (社)日本劇団協議会が主催する“次世代を担う演劇人育成公演”の中の1企画です。『3on3』は喫茶店を舞台にした短編3作のオムニバス。今回は第二弾です(2008年の第一弾は未見)。

 同じ喫茶店で起こった3つの出来事ではありますが、脚本・演出が全て違う人なので、それぞれに違う味わいでした。でも全体的に残念な出来。上演時間は約1時間40分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『3on3 Part2 喫茶店で起こる三つの物語

 こげ茶色の木としっくい、煉瓦で内層されたシックな喫茶店。コーヒーはサイフォンで淹れる本格派。家具や装飾品、小道具までがっつり具象の美術はいいですよね。気分も盛り上がります。

 それにしても・・・新劇の劇団っていつまでもこんな演技がスタンダードなのかなー。これで“次世代を担う演劇人育成”なんて言っていいのかしら。まあ役者だけじゃなく演出家も育成対象者なんですが、それも・・・。

 観客に「芝居はこういうものだ」というルールを当たり前のように押し付けている気がします。先月から刺激的なお芝居にたくさん出合っているので、ついつい辛口になってしまいました。


■『みぢかうた』
 作:本田誠人(ぺテカン)/演出:磯村純
 出演:名取幸政 宮寺智子 尾身美詞 荒川大三郎(演劇集団円) 古川龍太(クリオネ) 保可南(芹川事務所) 寒河江有似(オムプロモーション)

 ≪あらすじ≫
 店長(坂口進也)が旅行に出発し、アルバイト(古川龍太)が1人で切り盛りしている日。客はかしましい女子高生3人組(保可南 寒河江有似 尾身美詞)と、老カップル(名取幸政&宮寺智子)。突然停電になり・・・。
 ≪ここまで≫

 明るく楽しく元気に盛り上げてくれるのはいいのですが、会話に腑に落ちないやりとりが多く、疑問が頭にうずまきました。
 老カップルが深刻な話をしている時に、少し離れたテーブルで女子高生が静かにしてるのはなぜなのか(話を盗み聴きしてるのか、重要な会話を観客に伝えるためにわざと静かにしてるのか)が曖昧。演出の詰めが甘いんじゃないでしょうか。

 店を黙々と仕切るアルバイター役の古川龍太さんは、1人の人間としてちゃんと立っているように見えて良かったです。冷たそうに見えて実は気が利く“モテる男”であることにも納得。

 ここからネタバレします。

 ろうそくの光の中、見知らぬもの同士が身の上話をします。
 「俺は糖尿病のせいでもうすぐ失明するんだ」という元夫の告白(嘘なのですが)に対する、元妻の態度が・・・軽すぎる。元妻が踊り出すのに女子高生が付き合うのも不自然。演技や演出でなんとかなるはずだと思います。
 結局「袖振り合うも多生の縁」の境地に落ち着くのですが、短絡的すぎる印象。これも演出次第でどうにかできるんじゃないでしょうか。脚本も強引ですが。

 最後の最後に、女子高生(尾身美詞)がアルバイターに告白する場面で溶暗して終幕。これは可愛かったです。

■『青島先生』 ※★は育成対象者
 作:鈴木哲也/演出:須藤黄英★
 出演:桜木信介★ 若林久弥

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 たった一人の静かな店内。
 ため息をつき、やがて席を立とうとすると、
 「青島先生。僕です。井上です……」
 呼び出した男。呼び出された男。
 中学教師(若林久弥)とかつての教え子(桜木信介)、12年ぶりの"危険"な再会!
 ≪ここまで≫

 面白い脚本なのにもったいないなーと思ったまま終幕。セリフの解釈(発音や言い方、演技の選び方)が的外れな気が・・・。突然忍び寄よってくるはずの恐怖や、ドカンと来るはずの笑いどころをつぶしてしまってるように見えました。

 ここからネタバレします。

 教え子は無職になってしまい思いつめ、誰でもいいから殺して死刑になろうとしていました。中学教師は多額の借金をして女房にも逃げられ、死のうとしていたところでした。


■『はひふへほ』 ※★は育成対象者
作:長谷川孝治(弘前劇場)/演出:千田恵子
出演:嶋田翔平★ 原口優子 髙橋幸子 坂口進也(青年座映画放送) 土師孝也(青年座映画放送)

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 母が忽然と姿を消してから数年が経った。
 「今度、結婚することにした」父(土師孝也)からの報告に困惑する息子(嶋田翔平)。
 母の事はどうするつもりなのか……。
 新しい母(原口優子)と三人で会う日、
 父と息子の奇妙な関係が動き出す。
 ≪ここまで≫

 脚本の深みや、それゆえの苦い味わいが、演出でかき消されている印象。息子役は大役です。演じた方は“育成対象者”だから仕方ないのかもしれませんが・・・うーん。他の人もありきたりな言葉運びで、相手とコミュニケーションせず、1人でしゃべってるみたい。
 あらためて感じましたが、私は長谷川孝治さんの脚本が得意じゃないですね。やっぱり(2000年の『三日月堂書店』以来、弘前劇場は観てません)。

 ここからネタバレします。

 いきなり青森の話が続くのですが必要性が感じられず。吹雪のこととか名産品のこととか、全く実感が伝わってこない。

 新しく母親になる女性(原口優子)は美術教師ですが、デリヘル嬢もしており、元アル中だと告白したところから一気に面白くなりました。息子と関係を持っていたんですね。

 息子が電話で知人の死を伝えられるのですが、それはつまり失踪した母親のことでしょう。でもあんな演出(演技)だと観客には伝わりづらい気がします。

装置:阿部一郎 照明:中川隆一 音響:中島正人 衣裳:竹原典子 舞台監督:安藤太一 宣伝美術:早田二郎 制作:森正敏 監修:宮田慶子 平成21年度文化庁芸術団体人材育成支援事業 次世代を担う演劇人育成公演8 主催:(社)日本劇団協議会
全席指定 前売・当日4,000円 月曜割引3,500円
http://www.seinenza.com/performance/gekidankyo/091101.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 01:12 | TrackBack

渡辺源四郎商店『今日もいい天気』11/05-08こまばアゴラ劇場

 渡辺源四郎商店は畑澤聖悟さんが作・演出(たまに出演も)される青森の劇団です。『今日もいい天気』の初演は2003年。新キャスト、新演出の再演です。

 青森の男所帯の家庭での、平凡な日常に起こる奇跡。温かいお話でした。開演前からハンカチを用意しておいて正解。上演時間は約1時間30分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『今日もいい天気

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 青森市郊外にある一軒の家。
 この家の太陽であったひとりの女は7年前、この世を去った。
 遺された4人の男たち(宮越昭司、田中耕一、山田百次、工藤良平)はそれぞれ喪失を抱えつつ、ひとつ屋根の下で日々を送ってきたが…。 
 ≪ここまで≫

 舞台は畳の居間。黒いペン(←おそらく)でパネルに家具の絵が描かれており、四角いはずの畳の部屋がまん丸い形になっています。縁側(廊下?)まで丸くなってるのが可愛い!絵本の世界のようですが、衣裳や小道具が具象なので、リアルとファンタジーの混ざり具合が楽しいです。

 ゆるやかに弧を描くような発音の方言、やわらかくて優しい声、そして一緒に居る相手に対する、おっとりしているようでいて実はとてもこまやかな心配り。そんな役者さんの在り方を目で見て、体と心で感じているだけで、涙がぼろぼろこぼれてしまいます。これは私が普段よく目にする東京(または首都圏)で生活している役者さんからは、受け取れないものだと思います。

 不器用ゆえに気持ちを言葉にできない状態がいとおしくて。目、口、肩、お腹、そして床に着いた足から、その気持ちがしみ出してきてしまう様が温かくて。役者さんがもぞもぞしてたり、だまっていたりする場面でも何度も涙が流れました。

 ここからネタバレします。

 家政婦と名乗る女性(工藤由佳子)は、登場した時から飼い猫のタマだとわかります。猫は今朝、死ぬために家を抜け出したばかり。一家の太陽のような存在だった長女の姿をして、4人の男たちの前に現れるのです。
 彼女の正体を見破るのは僧侶(牧野慶一)。でも長男で主夫(&アルバイト)をしている和也も、うすうす気づくのがいいですね。彼が猫のタマを一番愛してたから。

 彼女が作ったお昼ご飯(バターライス)をむさぼるように食べるシーンも良かったです。家族で一緒にご飯を食べるってことが、どれだけ幸せなことなのか、美味しいということがどれだけ人間にとって大切なことなのかが、ほんの数分(もしかしたら1分未満)であらわされていたように思います。カーテンコールでカレーの匂いが広がるのも素晴らしい。

 大学生の亨(工藤良平)は富平(宮越昭司)の孫で、万次郎(田中耕一)の息子ですよね。つまり交通事故で亡くなった長女(工藤由佳子)の息子ってことなんですが、そうは見えづらかったです。長男(山田百次)の弟ぐらいに感じてました。
 長男はサークルKでアルバイトをしていて、そこで出会った恋人(柿崎彩香)が家を訪れますが、恋人同士には見えなかったな~。もうちょっと色っぽいムードが欲しかったですね。

 『猫の恋、昴は天にのぼりつめ』よりも前に書かれているので、『猫の恋・・・』のもとになったのかしら。どちらも広い年齢層に受け入れられる、質の高いストレート・プレイだと思います。 

≪青森、東京≫ 渡辺源四郎商店第10回公演
出演:工藤由佳子 高坂明生(Wキャスト) 工藤良平(Wキャスト) 柿崎彩香 宮越昭司 田中耕一(劇団雪の会) 牧野慶一(劇団雪の会) 山田百次 吉田唯
脚本・演出:畑澤聖悟 照明:浅沼昌弘 音響:藤平美保子 舞台美術:山下昇平 装置:渡辺源四郎商店 舞台監督:三上晴佳 プロデュース:佐藤誠 ドラマターグ:工藤千夏 宣伝美術:木村正幸 制作:渡辺源四郎商店 制作補:西後知春、おりゅう 主催・企画制作:渡辺源四郎商店 東京公演提携:(有)アゴラ企画/こまばアゴラ劇場
【発売日】2009/09/15 前売一般3,000円、学生2,000円、高校生以下500円 当日一般3,300円、学生2,300円、高校生以下800円
http://xbb.jp/wgs/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:07 | TrackBack

2009年11月06日

フェスティバル/トーキョー09秋・サンプル『あの人の世界』11/06-15東京芸術劇場 小ホール1

 F/T09秋のラインアップがぞくぞくと開幕する11月。維新派に続いて、松井周さんが作・演出される劇団サンプルの新作『あの人の世界』の初日を拝見しました。上演時間は約1時間45分。

 間違いなく日本(東京)の最先鋭の現代演劇でしょう。浮かんでいるようでいて、実は地面の下に埋めらてれるような、息苦しいんだか解放されたんだかわからない、非常に奇妙で、強烈な感覚でした。刺激の強い表現が軽いトラウマになる人もいるかも(笑)。推奨年齢があるとすれば、R25から30ぐらいじゃないでしょか。私は満腹だし、満足です。

 ⇒CoRich舞台芸術!『あの人の世界
 レビューは後ほどアップ予定。トークの覚書をアップ。

 ≪あらすじ≫ 劇団公式サイトより
 その場所を二人の者が占めるわけにはいかない。
 だから男は家を出た。

 耳に息を吹き込まれた。
 その心地よさを味わいたくて、女は都会にやってきた。

 ゆりかごから墓場まで。墓場からゆりかごまで。
 私たちは常にサインを受けとりながら進む。
 ネズミの死骸、朝の光、エアコンの音、誰かのまばたき、ゴムの感触、
 おばあちゃんの思い出等々…
 正しいか正しくないかは問題じゃない。
 鮮度が頼り。

 つまりは出会いの話です。
 ≪ここまで≫ 


 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
 出演:松井周 松本雄吉(維新派) 司会:相馬千秋

 松本「虚構性が強すぎて私にはほとんど(意味が)わからなかったんですが(笑)、この芝居は現代の演劇だ、現代演劇だと頭に浮かんだ。」
 松本「演出術、俳優術がある。役者さんがしっかりしている。虚構性を支える、発話、発語、歩き方がある。昔風に言うと、成り立ちにくいシュールを無理やり成り立たせる力がある。演出力ももちろんあるけれど、役者の質だと思った。」

 松井「自分は青年団で現代口語演劇を10年ぐらいやってきたのもあってか、虚構性の強いものをやりたいという気持ちがあった。宝塚劇場で8年間アルバイトしていた経験があり、宝塚のあの虚構性(書割の中で王子とプリンセスがいたり、背中に羽をつけて登場したり)を、身に付けた振りをする人たちの痛い様をつくりたい。」

 松本「松井さんの世代は、狭い空間(=劇場)で、都市論を踏まえてジタバタするのを、実感を持って作っている。自分にはできないから、うらやましいことだ。」
 松井「松本さんはノスタルジーをテーマにされることが多いと思うのですが、僕にはそれがうらやましいです。僕の中でのノスタルジーは例えばこのイスのように無機質なもの。喪失したとしか思えない。」

 松本「床の音が特殊。例えばシュシュシュという衣ずれの音とか。ドーン!という大きな音も(布の上から叩くので)どこか曇っている。そんな淡~い、オブラートがかかったような現実のありようが、松井さんの世代の演劇のベースなのではないか。世代の質感なのではないかと感じた。」
 松井「例えばこの装置の床の白い布は、皮だとも受け取れる。表面に触ることを基本にしつつ、実際には起こっていないでっち上げの記憶を使って、役作りをしている。」

 松井「最初は三層構造の装置にしようと考えたが、戯曲が三層に分かれていないので、あえて高さが限定されない形にした。」
 松本「舞台に上下(かみしも)だけじゃなく、天があることに可能性を感じる。しかも天にいる人たちが賢くない(笑)。」
 松井「天から降りてきちゃいますしね(笑)。」

あの人の世界/That Man's World
【出演】上の男:古舘寛治(サンプル・青年団) 上の女:石橋志保(中野成樹+フランケンズ) 放浪する男:田中佑弥(中野成樹+フランケンズ) 踊りたい女:深谷由梨香(柿喰う客) ビラ配り:芝博文 映像の姉:辻美奈子(サンプル・青年団) ホームレスドクター(HLD):古屋隆太(サンプル・青年団) ネズミ:奥田洋平(青年団) 動物:渡辺香奈(青年団) ウサギ:善積元 嫁:山崎ルキノ(チェルフィッチュ) 姑:羽場睦子
脚本・演出:松井周 舞台美術/杉山至+鴉屋 照明/松本大介(enjin-light) 音響/中村嘉宏、小宮聖子 衣装/小松陽佳留(une chrysantheme) 舞台監督/寅川英司+鴉屋、山下翼 舞台監督助手/佐藤恵 演出助手・サンプルWEB/牧内彰 ドラマターグ/野村政之 宣伝美術協力/京 宣伝写真/momoko japan 制作/三好佐智子、藤田晶久、三橋由佳 製作/サンプル・(有)quinada(キナダ) 共催/東京芸術劇場 (財団法人 東京歴史文化財団) 助成:財団法人セソン文化財団 共同製作・主催/フェスティバル/トーキョー
【F/Tスタッフ】制作:武田知也 板橋園恵 インターン:荒川真由子
【F/Tクルー】青木圭一郎 青柳未央 朝倉祐莉絵 大塚菜摘 金子穣為 小林寛斉 近藤美恵子 佐伯朋子 笹川麻紀子 野中さやか 早坂彩 山本湖希
【休演日】11/9【発売日】2009/09/05全席自由(整理番号付)一般:3,500円 学生:3,000円 高校生以下:1,000円
http://festival-tokyo.jp/program/sample/
http://www.geocities.jp/sample_2007jp/yotei.htm

Posted by shinobu at 23:17 | TrackBack

KAKUTA『甘い丘』10/30-11/08シアタートラム

 桑原裕子さんが作・演出・出演される劇団KAKUTA(カクタ)。シアタートラムでの公演が定着しています。『甘い丘』は第52回岸田國士戯曲賞の最終候補作品です(⇒過去レビュー)。

 最後列のトラムシートにお客様が数名いらっしゃり、ほぼ満席でした。まだ残席あるようですのでぜひ。今週末まで全日1日につき1ステージの公演です。上演時間は約2時間10分(休憩なし)。

 ロビーで戯曲本を購入(1000円)。文庫本の形で可愛いです。戯曲以外にもいろいろ掲載されていて、平田オリザさんと桑原さんの対談が読み応えアリ。戯曲『甘い丘』についての平田さんのご指摘には納得しきりでした。目の前で自作を講評されるのってありがたいことですね(桑原さん、勇気あるな~・・・)。

20091106_amaioka_book.jpg
戯曲『甘い丘』

 桑原さんが脚本を書かれた(出演も)映画『ランブリング・ハート』は2010年1月公開です。

 ⇒CoRich舞台芸術!『甘い丘
 レビューは後ほどアップ予定。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。改行を変更。
 町はずれの丘の上に建つサンダル工場ではいつもゴムの溶ける匂いがたちこめ誰も人が寄りつかない。そこに働くのは 金と家族を持たない女たち。「孤独で枯れた女の巣」その場所を町の人びとはそう呼んだ。
 夜半になれば 煙舞う工場から 風に乗って働く女たちの笑い声とあの溶けたゴムの匂いが丘をすべりおりてくる。それはどこか 汚く甘く 誘う薫りである。
 ≪ここまで≫


KAKUTA第20回公演 第52回岸田國士戯曲賞、最終候補作品、再演。
出演:椿真由美(青年座)、成清正紀、若狭勝也、原扶貴子、佐藤滋、高山奈央子、大枝佳織、野澤爽子、横山真二、馬場恒行、桑原裕子、村上航(猫のホテル)、三谷智子(文月堂)、高島雅羅
脚本・演出:桑原裕子 舞台監督:野口毅 村岡晋 照明:西本彩(青年団) 音響:島貫聡 内野智子 舞台美術:田中敏恵 大道具:(有)イトウ舞台工房 演出助手:田村友佳 山崎総司 演出部:佐賀野雅和 選曲:真生 衣装:山崎留里子 小道具:高津映画装飾(株) アンダースタディ:ヨウラマキ 宣伝美術:川本裕之 宣伝写真:相川博昭 Web:Ngvaiiton.com 制作助手:宮崎由 制作:前川裕作 堀口剛 眞覚香那子 企画・製作:K.K.T
【休演日】11月4日【発売日】2009/09/26 前売3500円  当日3800円  先行発売3200円(おまけCDつき) 9/18(金)・19(土)・20(日) サービスデー3000円  学生割引3000円  劇場友の会3300円(サービスデーは2800円) ※世田谷区民3400円(サービスデーは2900円)
http://www.kakuta.tv/amaioka/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 11:33 | TrackBack

2009年11月05日

青山円形劇場カウンシル♯3・ピチチ5プロデュース『サボテンとバントライン』10/30-11/08青山円形劇場

 青山円形劇場カウンシルの第3弾(⇒第1弾第2弾)。ピチチ5の福原充則さんが大槻ケンヂさんの楽曲「サボテンとバントライン」を舞台化されました。主演は要潤さんです。上演時間は約2時間。

 ピチチ5常連の役者さんとイケメン人気俳優が同じ舞台で演技をしていることの妙(笑)。ピチチ5らしいブサメンたちの痛い笑いはいつも通り。でもこれまでの福原さんの作品の中でも、シリアス度は高い目だったように思います。最初はどうなることかと心配になりましたが、最後はやっぱり福原節にヤられて感動。

 ⇒CoRich舞台芸術!『サボテンとバントライン

 ≪あらすじ≫
 藤森(要潤)はレンタルビデオ店で10年以上アルバイトをしている30歳。高校時代は映画研究部で映画を作っていた。タイトルは「サボテンとバントライン」。
 ≪ここまで≫

 30歳のアルバイター藤森のうだつの上がらない現在と、彼の高校時代の、これまた冴えない青春を描きます。
 仲間はずれにされ、いじめられて、すっかりひねくれ、ねじけてしまった高校生男子らの、繊細なんだか傲慢なんだかわからない精神状態を、これでもかと言わんばかりにカッコ悪く表現(笑)。優しさや楽しさを素直に受け入れられず、むやみに反発したり逆恨みをしたりしてしまうのが、滑稽すぎて可愛らしいです。でもそれが可愛いなんて言ってられない方向へ・・・。

 ある衝撃的な、悲しい事件を境に藤森の人生は変わる、というか、決定づけられるのですが、その事件以降が私にはとても面白かったです。藤森が高校時代の友人らに再会するクライマックス(そこでもまた事件が起こります)で泣けてきてしまった。

 転校してきて新たに映画研究部に入部した、得体の知れぬ悪意に満ちたいじめられっ子・深川役を演じるのは今野浩喜さん。お笑い芸人さんなんですね。セリフの言い方も演技も、私の期待するものではなかったです。役についての解釈が違うんでしょうね。残念。野間口徹さんだったら・・・なんて勝手に想像しちゃいました。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 藤森が書いた映画台本「サボテンとバントライン」は、ブルカニロという“荒野のガンマン”風な男が主人公。彼は何でもかんでも爆破してしまう荒くれ者です。世の中すべてに対する怒りを胸に秘めている深川は、そんな脚本を書いた藤森を同志だと思い、映画研究部に入ります。
 深川はヒロインを演じる同級生女子・増名(田中理恵)の勧誘にも成功し、藤森らの映画製作を手伝います。予想外にうまくいった、幸せな、まさに青春そのものの撮影期間でしたが、最後の爆破シーンで、深川が撮影済みのすべてのフィルムを焼いてしまいました。深川は最初からそのつもりだったのです。落胆した部員らは殴り合いの大げんか。そして映画研究部はその場で解散。藤森は偶然とおりかかった移動レンタルビデオ屋(三土幸敏)に拾われます。
 
 12年後。駅前にTSUTAYAが出店したせいで、藤森が高校以来ずっと勤めていたレンタルビデオ店が倒産。藤森がそのTSUTAYAのアルバイトの面接に行ったら、すでに元雇い主の店長(三土幸敏)が平成生まれの先輩アルバイター(碓井清喜)の下で働いていました。藤森も一緒に働くようになった時、増名(高校時代の同級生女子)が親会社の上司として来店。藤森はショックを受け、店長とともに自爆テロを敢行しようと決意。でも爆破を実行したのは店長だけで、藤森は逃げ出しました。

 手作り爆弾を持った藤森が1人になって次に向かったのは、映画監督になった深川の長編第一作が上映される映画館。舞台挨拶で壇上に居る深川と藤森が再会します。客席にはサラリーマンになって家庭も持っている元映画研究部の仲間たちの姿も。藤森はとうとう復讐を実行しようとしたわけですが、深川と話す内にまた決心が揺らぎます。

 深川のセリフがとても良かった。覚えている限りですがこんな感じ↓でした。
 深川「高校の時は世界のすべてが嫌いで、全部をぶっ潰してやろうと思っていた。でもそれは俺たちが狭い世界にいて、何も見えてなかったからだ。実際の世界は美しい。すべてが素晴らしい。でも俺は1つだけどうしても許せないものがあるんだ。それは俺。俺自身。」
 深川「自分の作ったこの映画はクソで、しかも君の『サボテンとバントライン』のパクリなんだ。」
 そして深川は、すでに映写室に爆弾を仕掛けていることも告白します。深川は藤森に逃げろと言いますが、藤森は逃げず、おそらく深川とともに映画館にとどまり・・・爆発音。

 つらい気持ちを声に出せずに、我慢の限界に来てるのに助けを呼べずに、爆発してしまう人たちをそばで見守っていく内に、今の日本社会で一般的に通用している価値観(というかシステム?)と、現実とのズレがとても大きくなっているように感じました。爆破を実行した男たちがイカしたヒール(悪役)にも見えたけれど、それでスカっとして終わりというわけにはいかない、複雑な後味がありました。

 演出や装置について備忘録程度に。お芝居の最初の方で紙吹雪を大々的に使っちゃうところが好き!(笑) ラストシーンでは飛び出す絵本のように舞台床が開いて、サボテンが現れました。幕切れの深川の「カット!」というセリフは文句なしにかっこ良かった。
 
大槻ケンヂ作詞「サボテンとバントライン」より
出演:要潤 今野浩喜(キングオブコメディ) 田中理恵 富岡晃一郎 小野健太郎(Studio Life) 植田裕一(蜜) 高松泰治(ゴキブリコンビナート) 碓井清喜 三浦竜一 三土幸敏 吉見匡雄
脚本・演出:福原充則(ピチチ5) 舞台美術:加藤ちか 舞台監督:谷澤拓已 照明:関口裕二(balance,inc.DESIGN) 音響:高塩顕 衣裳:福田千亜紀 ヘアメイク:鈴木佐知 演出部:上嶋倫子・渡邊亜沙子 特殊小道具:笹野茂之 劇中敬作曲:西山宏幸 照明オペレーター:菅橋友紀(balance,inc.DESIGN) 衣裳部:秋山友海 演出助手:相田剛志 宣伝写真:野村誠一 宣伝美術:オカヤイヅミ 宣伝協力:リリオ 制作:永井有子 票券:サンライズプロモーション東京 制作協力:伊藤宏実・秋山武彦・風間ひとみ(ネルケプランニング) プロデューサー:恒吉竹成(ノックス) エグゼクティブプロデューサー:志茂聰明(青山円形劇場) 松田誠(ネルケプランニング) 主催:こどもの城青山円形劇場/ネルケプランニング
¥5,000(税込/前売・当日共/全席指定) ※未就学児童入場不可
http://www.ne.jp/asahi/de/do/sab.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 12:32 | TrackBack

2009年11月03日

Studio Life『十二夜』10/15-11/08シアターサンモール

 男優集団Studio Life(スタジオ・ライフ)のシェイクスピア・シリーズ第3弾は『十二夜』(過去レビュー⇒)です。元気な公開稽古を経てどんな作品に仕上がったのでしょうか~♪ 東京公演後半になってしまったのですが、本日伺ってきました。私が拝見したのは若手中心のβチーム。

 すべの通路席に補助席が出ていて、階段には座布団席まで!超満員の祝日マチネでした。どうやらそのままソワレの当日券にも並んでいる熱心なお客さまも大勢。上演時間は約3時間(途中休憩10分を含む)。

 ★次回は萩尾望都原作漫画の舞台『トーマの心臓』『訪問者』連鎖公演が東京に再臨!!

  ⇒CoRich舞台芸術!『十二夜

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 恋は変わり身が早い。気まぐれで変幻自在・・・ 
 双子の兄妹、セバスチャン(関戸博一)とヴァイオラ(松本慎也)の乗った船が難破し、妹ヴァイオラはとある海岸に打ち上げられる。兄が死んだと思ったヴァイオラは、男装してシザーリオと名乗り、オーシーノ公爵(曽世海司)の小姓として仕えることに。
 オーシーノは、伯爵令嬢であるオリヴィア(及川健)に恋をしていたが、兄の喪に服している令嬢はその想いを頑なに拒んでいた。オーシーノはシザーリオに恋の使いを命じるが、密かにオーシーノへの淡い想いを抱くシザーリオにとってその命令はとても辛いものだった。
 ところが、使者として訪れたシザーリオに深窓の令嬢は一目惚れ!!
 令嬢に求婚中のアンドルー(青木隆敏)、思い込みの激しい令嬢の執事(マルヴォーリオ:坂本岳大)も加わって、シザーリオは令嬢をめぐる恋のスパイラルに巻き込まれていく。
 一方、ヴァイオラがてっきり死んだと思っている双子の兄セバスチャンがヴァイオラのいる街にやって来て、物語はさらにこんがらがった方向へ…
 ≪ここまで≫

 開場時間の観客の誘導担当は藤原啓児さん。おどけた(浮かれてもいる・笑)場内アナウンスは曽世海司さん。座席に座るなり劇団の公演を観に来たんだな~という親近感と安心感。客席は99%女性ですね(あ、お子様もいたかな、今日は)。とにかく超満員なので途中休憩時も誘導が必要です。親切・丁寧、そして笑いも交えてくださって、とてもいいムードでした。

 さてお芝居については、会話から歌への切り替わり方がぎこちなかったり、少々自信なさげに歌っている(ように見える)役者さんがいたり、音楽劇ならではの演出や演技については気になるところが少なくなかったですが、予想していたよりも『十二夜』という作品自体を深く味わうことができました。恋に落ちた瞬間の、あの尋常じゃないときめきや、その恋が報われずになりふり構わず身もだえする様が、まず可笑しい!でも同時にあきれるほどに純粋で真剣でもあるので、胸にぐっと来るのです。

 また、道化たちのドタバタは一人一人を丁寧に描いているおかげで、物語の流れの中で笑い、楽しむことができました。『十二夜』は男女だけでなく身分が入れ替わることもテーマになっているんですよね。執事マルヴォーリオ役の坂本岳大さんの演技が大迫力でとても面白かったので、彼と彼をおとしいれようとする人たちとの関係が特に印象に残りました。

 ヒロインであるヴァイオラ役の松本慎也さんは、やっぱり本当の女の子のように可憐でした。松本さんは小さな体から気持ちが前へ前へと、強くあふれ出てくるのが素敵。どんな役を演じている時でも、私はその姿勢に魅せられるのだと思います。
 久しぶりにスタジオライフ公演で及川健さんを観られた気がします。テキパキがっちりと確実にキメてくださるので、シザーリオ(男装したヴァイオラ:松本慎也)と2人きりのシーンは面白かったですね~。

 オリジナル楽曲は残念ながら全体的に私の好みの種類ではなかったですが、1つの作品のために曲が作られて、実際に歌われているのってやっぱり贅沢だし、いいものだなと思いました。今後も劇団員の皆さんにはオリジナルの歌にどんどんチャレンジして、歌もうまくなっていっていただきたいなと思います。
 歌唱についてはオリヴィアの侍女マライア役の林勇輔さんがやはりダントツ。ソロに聴き惚れました。林さんは演技も素晴らしかったです。セバスチャン役の関戸博一さんものびのびと通る素直な声を聴かせてくださいました。また歌っていただきたいです。

 ここからネタバレします。

 木の板で出来た数枚の白い壁を移動させて場面転換します。んー何か他の方法はないのでしょうか・・・。

 ヴァイオラはオーシーノーに一目ぼれしたのだけれど、オーシーノーはオリヴィアに首ったけ。そしてオリヴィアが男装したヴァイオラ(=シザーリオ)に恋してしまうという三角関係。男優である松本慎也さんが男装した女性を演じるのが、スタジオライフならでは面白さであり、見どころですよね。松本さんが極端に少女っぽい仕草をされる度に笑いが起きていました。でも本当に可愛いんですよね~。
 鳥の動き(?)をするコーラス隊はご愛嬌(笑)。後半ではネタになってましたしね。前の芝居ではあんなにシリアスな役をやってたのに、今回は・・・と色々思い出したり。

 双子の兄妹役の関戸さんと松本さんの外見が似ていたので(顔の輪郭、髪型、背格好など)、2人が再会する場面もバッチリでした。2人が見つめ合いながらゆっくりと近づいていくシーンがきれい。わかっているのに感動させられます。

≪東京、大阪≫
【αチーム出演】ヴァイオラ/シザーリオ:山本芳樹 セバスチャン:奥田努 オーシーノ侯爵:曽世海司 オリヴィア:舟見和利 マライア:石飛幸治 サー・トービー:笠原浩夫 サー・アンドルー:青木隆敏 フェイビアン:藤原啓児 マルヴォーリオ:坂本岳大(客演) フェステ:山崎康一 アントーニオ:牧島進一 船長・司祭:河内喜一朗 コーラス隊:林勇輔/篠田仁志/冨士亮太
【βチーム出演】ヴァイオラ/シザーリオ:松本慎也 セバスチャン:関戸博一 オーシーノ:曽世海司 オリヴィア:及川健 マライア:林勇輔 サー・トービー:船戸慎士 サー・アンドルー:青木隆敏 フェイビアン:藤原啓児 マルヴォーリオ:坂本岳大(客演) フェステ:倉本徹 アントーニオ:牧島進一 船長・司祭:河内喜一朗 コーラス隊:大沼亮吉/荒木健太朗/三上俊/吉田隆太
作:ウィリアム・シェイクスビア 翻訳:松岡和子 上演台本・作詞・演出:倉田淳 作曲:林有三 美術:松野潤 照明:森田三郎 舞台監督:本田和男(ニケ・ステージワークス) 音響:水木邦人 音効:竹下亮(Office my on) 衣裳:竹原典子 ヘアメイク:角田和子 殺陣:渥美博 振付:新海絵理子 歌唱指導:羽鳥亨 演出助手:平河夏 荒川真寿恵 照明操作:山﨑佳代 舞台監督助手:稲垣清一郎 スポーツトレーナー:伊藤洋 新城太一 小道具:高津映画装飾 大道具:俳優座劇場 運搬:ヤマカ メイク協力:舞台屋 物販協力:イースト・パーク 音楽プロデューサー:平松義行 制作:揖斐圭子 大野鈍也 小山智子 武井和美 稲田佳雄 麻場優美 制作協力:永井純 馬場妙子 東容子 縄志津絵 小泉裕子 八木美穂子 プロデューサー:蓬田恵美子 企画製作:スタジオライフ
【発売日】2009/09/06 FC:東京¥5000 ウィークデイマチネ¥3500 大阪¥5500 一般:東京¥5500 ウィークデイマチネ¥3500 学生:東京¥3000(劇団のみの取り扱い、要学生証、当日精算)大阪¥5800 *未就学児童の入場は御遠慮下さい。
http://www.studio-life.com/stage/jyuuniya/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:41 | TrackBack

【演劇教育】平田オリザ氏が内閣官房参与に就任。首相所信表明演説の作成に携わり、演説の演出も手掛ける

 政権が交代し、民主党の鈴木寛さん文部科学省副大臣に就任されました。そして先月、劇作家・演出家の平田オリザさん(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授・青年団主宰・こまばアゴラ劇場芸術監督)が内閣官房参与に就任されたことは、大きなニュースになりました。

 思えばお2人を同時にお見かけしたのは、2007年6月のシンポジウムでした。学校で演劇教育が行われて欲しいと願う一人として、とても感慨深いです。

 ⇒wonderland「インタビューランド#10 平田オリザさん
 ⇒「鳩山政権の文化・芸術政策は、どうなるのか?」(朝日新聞)
 ⇒「所信表明演説:平田オリザさんが「演出」 誤算はヤジ」(毎日新聞)

 平田さんは鳩山由紀夫首相の所信表明演説(2009/10/26)の作成に関わり、演説を演出されたそうです。所信表明には、平田さんの著書「芸術立国論」(2001年初版)に書かれていたことや、さまざまな芸術、教育関連のシンポジウムで語られていたことが含まれているように思います。以下、所信表明の部分抜粋(語尾などは変更)です。

 「公共事業は『コンクリートから人へ』」

 「人間の究極の幸せは四つ。愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされること。働くことによって愛以外の三つの幸せが得られる。その愛も一生懸命働くことによって得られるものだと思う」(チョーク工場社長の弁)

 「目指すべきは、単純に昔ながらの共同体に戻るのではない、新しい共同体のあり方です」
 「市民やNPOの活動を側面から支援していくことこそが、二十一世紀の政治の役割だ」

芸術立国論 (集英社新書)
平田 オリザ
集英社
売り上げランキング: 70433

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:08 | TrackBack

MCR『リフラブレイン』10/29-11/03駅前劇場

 「CoRich舞台芸術まつり!2009春」にてグランプリを受賞したMCR。『リフラブレイン』は100万円スポンサード公演です。上演時間は約1時間40分。

 感想はCoRich舞台芸術!に書きました。MCRは来年3月の公演について、出演者オーディションを行います。応募〆切は11/30。

 ふ~・・・これで「CoRich舞台芸術まつり!2009春」の審査員としてのお仕事はすべて終了!
 次回は来年3~5月に開催されます。おそらく2月から公募開始になるでしょうから、ご興味のある方はぜひスケジュールをチェックしておいてくださいね。

 ⇒CoRich舞台芸術!『リフラブレイン

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 彼女は明日で世界が終わると思って持ち物を今日に投げ置き、
 明日手ぶらで途方に暮れる。
 彼は明日で世界が終わると思って今日までを愛するが、
 明日の終わりに今日を憎む。
 あくまでも、明日で世界が終わらないという前提でのはなしだが。
 明日で世界が終わってもよい、
 明日で世界が終わってくれないと困る、
 明日で世界が終わると信じて今日を迎えた人たちなんかの、
 明日が無慈悲にやってきたりする情景なんかを
 笑い飛ばせる距離から見せつける物語。
 I hope for the end of the world.
 But, I know the morning will never be apart from the tiptoe.
 ≪ここまで≫

出演:櫻井智也 おがわじゅんや 北島広貴 江見昭嘉 福井喜朗 渡辺裕樹 小野紀亮 伊達香苗(以上MCR) 中川智明 石澤美和 三瓶大介(ククルカン) 小西耕一(月刊「根本宗子」) 木内コギト(JINSEI.) 大見遥(andMe)
脚本・演出:櫻井智也 舞台監督:金安凌平 舞台美術:袴田長武(鴉屋) 照明:久保田つばさ(M Light) 音響:平井隆史(末広寿司) 宣伝美術:GEWGAW 撮影:メリケンサック 当日運営:塩田友克 制作:MCR スポンサード:CoRich舞台芸術まつり! プロデューサー:八田雄一朗(MCR) 企画・製作:MCR
【発売日】2009/10/02 (税込、全席指定) 前売3,000円、当日3,500円
http://www.mc-r.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 19:13 | TrackBack

2009年11月02日

【書籍】池谷裕二著「単純な脳、複雑な「私」」(朝日出版社)

 ずいぶん前に(今年ですが)読んで、衝撃を受けた本です。

単純な脳、複雑な「私」
池谷裕二
朝日出版社
売り上げランキング: 935

 脳科学者の池谷裕二さんが母校の高校生のために行った講義の内容です。だから私のような素人にもわかりやすく、さらにパラパラ漫画もついていて(笑)、目からウロコが落ちる思いの連続でした。⇒動画特設サイトもあります。

 もっとも影響を受けたのは「僕らにある「自由」は、自由意思ではなく自由否定だ」というところ。ヒトは「○○したい」と思ってから身体を動かしているのだと思い込んでいたのですが、実はそうではなく、脳が自分の意志よりも先に反応して身体が動いているんです。つまりヒトは「自動的に脳から発生してきたアイデアを自由否定するかどうか、つまり、採用するか不採用にするかだけ」(283頁)なんですね。

 他にも、ヒトは相手の左顔(自分にとっては右顔)しか見えてないとか、ヒトにはなぜ恋愛をする能力が備わっているのか等、生活も生き方も変えたい(変えられる!)と思えるヒント(事実)をいっぱいもらいました。

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 16:32 | TrackBack

【ワークショップ】俳優のためのレッスンスタジオ「柚木、鍬田、黒澤クラス」2009年11月~12月@王子スタジオ1

 「高品質」「適正価格」「継続開催」をキーワードにした“俳優のためのレッスンスタジオ”が開講します。プログラムコーディネーターは王子小劇場職員で演出家の黒澤世莉さん(時間堂)。会場は王子小劇場から徒歩2分の王子スタジオ1です。先日まで演劇公演が行われていました↓写真。

200910211931002.jpg

 ⇒マイズナークラス(講師:柚木佑美
 ⇒ムーブメントクラス(講師:鍬田かおる
 ⇒演技クラス(講師:黒澤世莉

Posted by shinobu at 14:29 | TrackBack

2009年11月01日

メルマガ 2009年11月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2009年11月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。
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 ★バックナンバーはこちらです。

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 66     2009.11.01  1,424部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎まぐまぐさんのご都合で冒頭部分に広告が入っています・・・不況のせい?
  11月は先月ほどではないとは言え、やはり見逃したくない作品がいっぱい!
  お好みに合いそうなものをじっくり探してくださいね♪

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
    http://archive.mag2.com/0000134861/index.html


○○ 今回のもくじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ◆1【今月のお薦め10本+α】
   
   ◎No.1→パルコ『海をゆく者』
       11/14-12/08パルコ劇場
       ≪東京、大阪、新潟、愛知≫
    http://www.parco-play.com/web/page/information/seafarer/

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→青年団リンク・ままごと『わが星』
       10/08-12三鷹市芸術文化センター星のホール
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1012225406.html

 ◆3【「フェスティバル/トーキョー09秋」絶賛開催中!】

   ◎メイン会場周辺では刺激的で面白そうな無料イベントも!
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0808221325.html

 ◆4【お薦め芝居の前売情報 長塚圭史さんの帰国後初の新作!】

   ◎阿佐ヶ谷スパイダース『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』
    http://asagayaspiders.net/

 ◆5【編集後記】

   ◎まぐまぐさんのご都合によりメルマガ冒頭に広告掲載。
   ◎おすすめ舞台中継 on TV

 ◆6【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆1 【今月のお薦め10本】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/冠名・『題名』・日程・会場・価格・URL
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。


1.文学座『定年ゴジラ』
  11/05-14紀伊國屋サザンシアター
  ≪東京、岐阜≫
  ☆出演:川辺久造 加藤武 坂口芳貞 林秀樹 坂部文昭 関輝雄
      加納朋之 佐川和正 吉野由志子 石井麗子 名越志保 佐古真弓
   原作:重松清 脚本:杉浦久幸 演出:西川信廣
   一般5500円 ユースチケット3800円(25歳以下) 中・高校生2500円
    http://www.bungakuza.com/teinen/index.html
   重松清さんの同名小説を舞台化。文学座の大ベテラン俳優の競演。


2.CATプロデュース『EMBERS(エンバース)~燃え尽きぬものら』
  11/10-16俳優座劇場
  ☆出演:長塚京三 鷲尾真知子 益岡徹
   脚本:クリストファー・ハンプトン 演出:板垣恭一
   7,000円 
    http://www.stagegate.jp/performance/2007/embers2/index.html
   2008年初演で、残念ながら私は未見です。
   しっとり、ずっしりの大人の三人芝居を期待。


★3.パルコ・プロデュース『海をゆく者 The Seafarer by CONOR McPHERSON』
  11/14-12/08パルコ劇場
  ≪東京、大阪、新潟、愛知≫
  ☆出演:小日向文世 吉田鋼太郎 浅野和之 大谷亮介 平田満
   脚本:コナー・マクファーソン 演出:栗山民也
   一般7,500円 学生4,000円
   11月14日(土)・15日(日)はプレビュー公演で6,500円
   ※プレビュー公演の学生券取扱はなし。 
    http://www.parco-play.com/web/page/information/seafarer/

   ●お薦めポイント●
    2006年ローレンス・オリヴィエ賞“BEST PLAY”他にノミネートされ、
    2007年のブロードウェイ公演もトニー賞”BEST PLAY”他にノミネート。
    脂ののった50代の男優5人の顔ぶれも垂涎もの。日本初演です。
    栗山民也さんの演出で、緊密なストレート・プレイを堪能したい。


4.Bunkamura『十二人の怒れる男』
  11/17-12/06 Bunkamuraシアターコクーン
  ☆出演:中井貴一 筒井道隆 辻萬長 田中要次 斎藤洋介 石井愃一
      大石継太 柳憂怜 岡田正 新川將人 大門伍朗 品川徹 西岡德馬
   脚本:レジナルド・ローズ 訳:額田やえ子 演出:蜷川幸雄
   S席[ベンチ/椅子]9,000円 A席7,000円 コクーンシート5,000円
   ※S席(ベンチシート)は舞台を挟む仮設席。
    http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_09_12angrymen.html
   裁判員制度が始まり、演劇界でも“法廷もの”が流行していますね。
   『十二人の…』は1957年に映画化された、世界的に有名な作品です。
   蜷川幸雄さんの演出と男優のみの渋いキャスティングにも期待。


★5.CATプロデュース『フロスト/ニクソン』
  ≪東京、名古屋、大阪、仙台≫
  11/18-12/05天王洲 銀河劇場
  ☆出演:北大路欣也 仲村トオル 佐藤アツヒロ 中山祐一朗
      谷田歩 中村まこと 安原義人
   作:ピーター・モーガン 翻訳:芦沢みどり 上演台本・演出:鈴木勝秀
   S席(1F・2F):8,500円 A席(3F):7,000円
    http://www.stagegate.jp/performance/2007/frost_nixon/index.html
    http://fn-stage.jp/
   ニクソン元大統領にテレビの人気司会者が直撃インタビュー。
   ウォーターゲート事件の真相に迫る、2007年のアメリカ現代戯曲です。
   映画版↓も本年度のアカデミー賞に多数ノミネートされています。
    http://www.frost-nixon.jp/


6.加藤健一事務所『高き彼物(たかきかのもの)』
  11/18-29本多劇場
  ☆出演:加藤健一 小泉今日子 占部房子 石坂史朗 海宝直人 鈴木幸二 滝田裕介
   脚本:マキノノゾミ 演出:高瀬久男
   前売5000円/当日5500円 高校生割引2500円(学生証提示・当日のみ)
   ※11/25(水)13:00・19:00の回にNHK劇場中継のビデオ撮影あり。
    http://homepage2.nifty.com/katoken/73-index.html
   キョンキョンがカトケン事務所に初登場!
   『高き彼物』は2000年に初演され、鶴屋南北戯曲賞を受賞しました。
   4年間で4度も上演された傑作です。2004年版↓でメルマガ号外を発行。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0904232855.html


7.演劇企画集団THE・ガジラ『大人の時間』
  11/19-29吉祥寺シアター
  ☆出演:風間杜夫 梅沢昌代 有薗芳記 高田恵篤 酒向芳 内野智
   脚本・演出:鐘下辰男
   前売・当日共5,500円 シードチケット(学生割引):前売・当日共3,000円
   ※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
    http://www5d.biglobe.ne.jp/~cottone/otona/top.html
   鐘下辰男さんの新作に風間杜夫さんが主演。他のキャストも“大人”!


8.毛皮族『社会派すけべい』
  11/19-12/01駅前劇場
  ☆出演:江本純子 町田マリー 柿丸美智恵 羽鳥名美子 高野ゆらこ
      武田裕子 延増静美 平野由紀 高田郁恵 金子清文
   脚本・演出:江本純子
   前売3,700円 当日4,000円
   ※11/23(月・祝)は19:00より「ジュンリーライブ2009」
    http://www.kegawazoku.com/
   どっひゃーな感じの鬼畜系崩壊演劇だそうです(笑)。
   下北沢駅前劇場で「ナマ毛皮族」。これは体験するしかないでしょう!


9.まつもと市民芸術館『エドワード・ボンドの「リア」』
  11/20-12/06シアタートラム
  ≪東京、長野、滋賀≫
  ☆出演:串田和美/緒川たまき/久世星佳/村岡希美/水橋研二/
    あさひ7オユキ/真那胡敬二/藤井びん/原金太郎/内田紳一郎/
    三松明人/草光純太/大橋智和/弓削智久/斉藤悠
   脚本:エドワード・ボンド 演出:白井晃
   一般5,500円 友の会会員割引5,200円 世田谷区民割引5,300円
   学生・シルバー[65歳以上]5,000円
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2009/11/2009_3.html
   串田和美さんと白井晃さんがタッグを組む企画の第4弾。
   女優陣の華やかな顔ぶれに惹かれます。2007年第1弾のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0221225132.html


10.燐光群『ハシムラ東郷』
  ≪東京、仙台、盛岡、名古屋、福岡、伊丹≫
  11/20-30座・高円寺1
  ☆出演:田岡美也子、平栗あつみ、植野葉子、燐光群劇団員など
   脚本・演出:坂手洋二
   特別前売(劇団予約) 一般3,600円 ペア6,600円
   一般4,000円 大学・専門学校生3,000円 高校生以下2,000円
   座・高円寺のチケット引換回数券「なみちけ」利用可。
    http://www.alles.or.jp/~rinkogun/hashimura%20togo.html
   燐光群が座・高円寺で初公演。“ハシムラ東郷”なる日本人を通じて
   日米関係史を新たな視点から描く、坂手洋二さんの新作。


 ★★★────────────────────────────── 
  前売3000円以下の気になる作品を5本ご紹介します。
 ──────────────────────────────★★★ 

【1】渡辺源四郎商店『今日もいい天気』
  11/05-08こまばアゴラ劇場
  ≪青森、東京≫
  ☆脚本・演出:畑澤聖悟
   前売一般3,000円、学生2,000円、高校生以下500円
   当日一般3,300円、学生2,300円、高校生以下800円
    http://xbb.jp/wgs/ ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=13778
   渡辺源四郎商店は青森を拠点に活動する劇団です。
   CoRich舞台芸術まつり!2008春にてグランプリを受賞しています。
    http://stage.corich.jp/festival2008/sponsored.html


【2】乞局『汚い月』
  11/06-12笹塚ファクトリー
  ≪京都、東京≫
  ☆脚本・演出:下西啓正
   前売り・予約¥3000 当日¥3500
   学生割引¥2800※当日券なし 喪服割引¥2800※当日券なし
    http://kotubone.hp.infoseek.co.jp/ ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=14577
   『汚い月』は王子小劇場で2004年佐藤佐吉賞最優秀作品賞を受賞し、
   第11回劇作家協会新人戯曲賞優秀作品にも選ばれている戯曲です。
   2004年レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/1114192352.html
   乞局(こつぼね)というと独特の不気味さが特徴でもあります。
   『汚い月』は比較的その色合いが薄い目で、初心者にも観やすい気がします。


【3】元祖演劇乃素いき座+龍昇企画『チャイニーズスープ』
  11/10-15こまばアゴラ劇場
  ☆出演:土井通肇 龍昇
   脚本:平田オリザ 演出:柴幸男
   日時指定・全席自由 前売り・予約3,000円 当日3,200円
   学生:前売り・当日共2,000円
    http://www.komaba-agora.com/line_up/2009_11/ikiza.html
   オリジナルキャスト2名による19年ぶりの再演とのこと。
   脚本は平田オリザさんが新たに書き直されたそうです。
   演出は若手注目の柴幸男さん(青年団リンク・ままごと)。


★【4】パラドックス定数『東京裁判』
  11/13-23pit北/区域
  ☆脚本・演出:野木萌葱
   前売2800円 当日3000円
   普通席・傍聴席セット券4800円(同公演回予約不可)
    http://www.pdx-c.com/
   舞台は極東国際軍事裁判の法廷。登場するのは弁護団の日本人5名。
   初演はCoRich舞台芸術アワード!2007↓の観客投票で第一位でした。
    http://stage.corich.jp/award/2007/result.php ↓レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1129234608.html
   私個人にとっても、2007年小劇場ベスト3↓の内の1本です。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0109232053.html


【5】ハイリンド『華々しき一族/お婿さんの学校』
  11/18-23赤坂RED/THEATE
  ☆脚本:森本薫『華々しき一族』 演出:中野成樹
   脚本:モリエール『お婿さんの学校』 演出:中野成樹
   前売・当日共 3,500円 劇団賛助会員2,500円
   ※平日マチネ(19日14時) 前売・当日共3,000円
    http://www.hylind.net/ ↓CoRichでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=11831
   俳優集団ハイリンドがフランケンズの中野成樹さんを演出に迎えました。
   1ステージで、日本とフランスの古典戯曲2本を鑑賞できます。


≪海外のカンパニーとの共同制作など≫

 ○バンコク・シアター・ネットワーク×東京芸術劇場共同制作
  野田秀樹芸術監督就任記念プログラム
  前売3,500円 当日3,800円 2演目セット券6,000円 学生券2,000円
   http://www.geigeki.jp/saiji_058.html

 ・『赤鬼 タイ大衆演劇“リケエ”ヴァージョン』
  11/19-22東京芸術劇場小ホール2
  ☆脚本:野田秀樹 演出:プラディット・プラサートーン
   2004年のタイヴァージョン(作・演出・出演:野田秀樹)では
   メルマガ号外を発行しました。レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0922223729.html

 ・『農業少女 タイ現代演劇ヴァージョン』
  11/20-23東京芸術劇場小ホール1
  ☆脚本:野田秀樹 演出:ニコン・セタン
   『農業少女』↓はNODA・MAPで2000年に初演された4人芝居。
    http://www.nodamap.com/site/play/21

  ※両公演とも上演時間は約1時間15分程度を予定。
   1度に2作品を観られるタイムテーブルになっています。


 ○「アジア舞台芸術祭2009東京」
  11/25-29東京芸術劇場中ホール/東京芸術劇場小ホール2/亜細亜城
   http://www.butai.asia/j/
  アジア舞台芸術祭が7年ぶりに東京で開催されます。
  池袋にアジア各都市の街並みが出現するそうです。

 ・国際共同制作
  《ソウル》ソウル市立劇団
   「エブリマン」(演出:金錫満/出演:山下禎啓、寺内亜矢子)
  《台北》世紀當代舞團
   「Chocolate, APAF 2009 version」(演出:矢内原美邦)
   「Pub, APAF 2009 version」(振付:姚淑芬)
  《ハノイ》タンロン水上人形劇団
   「KAPPA」(構成・演出:岡田圓)

 ・アジアンキッチン ※上演時間は約20~30分
  《ソウル編》作・演出:ノゾエ征爾
  《台北編》作・演出:戌井昭人
  《ハノイ編》作・演出:神里雄大
  《クアラルンプール編》作:夏井孝裕/演出:西村和宏
  《マニラ編》作・演出:ノゾエ征爾
  《デリー編》作:岩井秀人/演出:神里雄大
  《東京編》作:夏井孝裕/作:小野寺修二

 ・「東京舞台」LIVE版2009
  Aプロ:毛皮族・Ort-d.d
  Bプロ:中野成樹+フランケンズ・冨士山アネット
  Cプロ:第七劇場・チェルフィッチュ
  Dプロ:ひょっとこ乱舞・shelf

 ※入場無料ですが申込は10/31で〆切済み・・・観に行けない(涙)。


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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.青年団リンク・ままごと『わが星』
  10/08-12三鷹市芸術文化センター星のホール
  ☆キャスト・スタッフ・観客と一緒にタイムスリップ&宇宙遊泳。
   観に行ったのが千秋楽じゃなければ、メルマガ号外を出していました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1012225406.html

2.新国立劇場演劇『ヘンリー六世 三部作一挙上演』★ただいま上演中!
  10/27-11/23新国立劇場中劇場
  ☆日本では皆既日食を見るより難しいとされる三部作一挙上演。
   上質の古典劇でありながら、笑いと仕掛けがふんだんな娯楽大作です。
   ベテラン・実力派舞台俳優が勢ぞろいな上、美術、照明、衣裳等も超贅沢!
   「第一部 百年戦争」
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1028003311.html
   「第二部 敗北と混乱」
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1029001932.html
   「第三部 薔薇戦争」
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1030002029.html
   1作品観れば他の2作も観たくなります!ご予約はお早めに!

3.こまつ座&ホリプロ『組曲虐殺』
  10/03-25天王洲 銀河劇場
  ≪東京、兵庫、山形≫ ★本日と明日は山形公演あり!
  ☆井上ひさしさんの渾身の新作音楽劇。小曽根真さんの生演奏は贅沢すぎ。
   井上芳雄さんの歌声は魂の叫びのようで、涙が絞り出されました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1003235119.html

  10月は話題作・注目作がかつてないほどに多く、そして結果的にも
  大豊作の月でした♪まさに嬉しい悲鳴!特に良かった作品は下記(観た順)。
  『旅とあいつとお姫様』『コネマラの骸骨』『沼袋十人斬り』
  『真田風雲録』『「ROMEO & JULIET」KOREA ver.』(←2度鑑賞)

 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2009年10月(観劇数30作品)は残念ながら発行せず。


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 ◆3 【「フェスティバル/トーキョー09秋」絶賛開催中!】
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 ◎のべ6万人を集客した「フェスティバル/トーキョー09春」↓に続き、
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0330111410.html
  「フェスティバル/トーキョー09秋」が開催中です。記者発表↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0808221325.html

  11月に上演される演劇公演の中から、3作品をご紹介します。
  ※チケットは3作品とも共通価格です。
   整理番号付自由席 一般3,500円 学生3,000円 高校生以下1,000円
  無料イベントも多数開催されますので、公式サイトは要チェック!
   http://festival-tokyo.jp/


 【1】サンプル『あの人の世界』
  11/06-15東京芸術劇場 小ホール1
  ☆脚本・演出:松井周
    http://festival-tokyo.jp/program/sample/
    http://www.geocities.jp/sample_2007jp/yotei.htm
   F/T09春にてドイツ戯曲『火の顔』↓を演出した松井周さんが、新作で登場。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0305230239.html
   松井さん率いる劇団サンプルの、直近3作品のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0522115139.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0117092639.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0823121605.html


 【2】飴屋法水演出『4.48サイコシス』
  11/16-23あうるすぽっと
  ☆脚本:サラ・ケイン 演出:飴屋法水
    http://festival-tokyo.jp/program/ameya/
   夭折したイギリスの劇作家サラ・ケインの遺作を飴屋法水さんが演出。
   いわゆる戯曲らしい形をしていないと言われる作品をどう立ち上げるのか。
   飴屋さんの演出作品のレビュー↓(すべて2009年)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0915170144.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0807224847.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0328164305.html

  ★F/Tライブ『飴屋法水×黒田育世×山川冬樹』
   12/19(土)時間未定 於:F/Tステーション
    http://festival-tokyo.jp/special/ftft-2/
   何が飛び出すかわからない三人の即興ライブ・パフォーマンス。
   予約不要・入場無料(1ドリンク制)/開演1時間前より整理券発行


 【3】クリス・コンデック演出『デッド・キャット・バウンス』
  11/23-27にしすがも創造舎
  ☆演出:クリス・コンデック
    http://festival-tokyo.jp/program/chris/
   観客のチケット代を原資にした、90分間の投資ゲーム・ショー。
   資本主義社会のリアルな日常に直結する体験型演劇です。


  ★毎週金曜日は、東京芸術劇場前の特設ドーム周辺で
   快快(ファイファイ)が一日中パフォーマンスをするそうです♪
  『快快の「GORILLA」』@東京芸術劇場前・特設ドーム
   11/13~12/18の毎週金曜日に開催
   ☆出演:快快、他ゲストなど 脚本・演出:快快
    http://faifai.tv/
    http://festival-tokyo.jp/station/faifai.html
   
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 ◆4 【お薦め芝居の前売情報 長塚圭史さんの帰国後初の新作!】
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 ◎劇作家・演出家・俳優の長塚圭史さんが英国留学から帰国されました。
  帰国後第一作目が阿佐ヶ谷スパイダースの新作としてお目見え!
  一年半振りの劇団公演は東京を含む全国7か所ツアーです。
   http://asagayaspiders.net/

 ●阿佐ヶ谷スパイダース『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』
  2010年01/22-02/14本多劇場
  ≪東京、大阪、広島、福岡、札幌、新潟、愛知≫
  ☆出演:池田鉄洋 内田亜希子 加納幸和 小島聖 伊達暁 中山祐一朗
      馬渕英俚可 光石研 村岡希美 山内圭哉
   作・演出:長塚圭史
    http://asagayaspiders.net/

 【チケット情報】
  一般発売日:2009年11月21日(土)
  全席指定 5,500円
  1/21-24はプレビュー公演で4,000円
  ※未就学児童の入場不可。
  ※2/4(木)は映像収録あり。

 【お問い合わせ】
  ゴーチ・ブラザーズ
  TEL:03-3466-0944(平日11:00~19:00)

 ☆長塚さんの過去作品の舞台中継あり!

  【NHK BS2】11/6(金)深夜0:45~
  阿佐ヶ谷スパイダース『失われた時間を求めて』
   http://www.nhk.or.jp/bs/mdstage/ レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0511151306.html
  帰国後の長塚圭史さんがゲスト出演されます。

  【WOWOW】11/28(土)午前5:40~
  パルコ『SISTERS-シスターズ-』
   http://www.wowow.co.jp/pg/detail/075403001/index.php レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0706002702.html

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 ◆5 【編集後記】
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 ◎このメルマガはまぐまぐさん↓から無料で配信されています。
   http://www.mag2.com/
  今月号より冒頭部分に広告が入ることになりました。
  どうしても広告が不快だと感じる方は、サイト↓からどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/
  配信後、割と早めに本文そのまま掲載しています。


 ◎とうとう11月・・・今年もあと2ヵ月しかないなんて・・・!
  今年こそ年賀状を早く書きたい!クリスマスツリーを早く出したい!
  毎年そんなことを思っていますが、今月は海外旅行の予定もあり、
  例年通りのドタバタが予想されます・・・やれやれ!


 ◎おすすめ舞台中継 on TV

  【NHK BS2】11/6(金)深夜0:45~
  阿佐ヶ谷スパイダース『失われた時間を求めて』
   http://www.nhk.or.jp/bs/mdstage/ レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0511151306.html
  ゲストはイギリス留学から帰国したばかりの長塚圭史さん。

  【NHK BS2】11/13(金)深夜0:40~4:15
  ナイロン100℃『神様とその他の変種』
   http://www.nhk.or.jp/bs/mdstage/ レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0427233928.html
  ゲストはケラリーノ・サンドロヴィッチさん。

  【WOWOW】11/21(土)午前6:30~
  NODA・MAP『ザ・ダイバー 日本バージョン』
   http://www.wowow.co.jp/pg/detail/075445001/index.php レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0828232929.html

  【WOWOW】11/25(水)午前9:30~
  NODA・MAP『パイパー』
   http://www.wowow.co.jp/pg/detail/075420001/index.php レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0104235934.html

  【WOWOW】11/27(金)午前4:00~
  こまつ座&シス・カンパニー『ロマンス』
   http://www.wowow.co.jp/pg/detail/075379001/index.php レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0823231917.html

  【WOWOW】11/28(土)午前5:40~
  パルコ『SISTERS-シスターズ-』
   http://www.wowow.co.jp/pg/detail/075403001/index.php レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0706002702.html


 ◎今月上演される作品の記者発表・稽古場レポートです。

 ・さいたまネクスト・シアター『真田風雲録』★本日千秋楽!
  10/15-11/01彩の国さいたま芸術劇場大ホール内インサイド・シアター
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0912010318.html

 ・新国立劇場演劇『ヘンリー六世』★ただいま上演中!オススメです!
  10/27-11/23新国立劇場中劇場
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0722140105.html


 ◎FM西東京・演劇情報番組「たけがき2」
   http://takegaki.k-free.net/

  毎週放送される『演劇ハニーフラッシュ!』に
  「しのぶセレクション」というコーナーがあります。
  私がお薦めする舞台の公演情報を発信してくださっています。
  ラジオだけでなくネットでも聴けるので↓、よかったらぜひ♪
   http://www.voiceblog.jp/takegaki842/


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2009年10月は下記の5作品を拝見しました。
  ・「釣りキチ三平」←自然が美しかったことだけが救い。
    http://www.san-pei.com/
  ・「重力ピエロ」←苦しい話だけど面白かった。岡田将生さん人気に納得。
    http://jyuryoku-p.com/
  ・「おと・な・り」←可愛いラブストーリー。ふんわり癒やし。
    http://www.oto-na-ri.com/
  ・「MW‐ムウ‐」←原作よりサラリとした味わい。私は楽しめました。
    http://mw.gaga.ne.jp/
  ・「築城せよ!」←おフザけも含め、心意気を感じられる映画でした。
    http://aitech.ac.jp/~tikujo/


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
  感想も書き込めますよ♪
   http://stage.corich.jp/
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 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に続けて行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


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Posted by shinobu at 00:03 | TrackBack