政権が交代し、民主党の鈴木寛さんが文部科学省副大臣に就任されました。そして先月、劇作家・演出家の平田オリザさん(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授・青年団主宰・こまばアゴラ劇場芸術監督)が内閣官房参与に就任されたことは、大きなニュースになりました。
思えばお2人を同時にお見かけしたのは、2007年6月のシンポジウムでした。学校で演劇教育が行われて欲しいと願う一人として、とても感慨深いです。
⇒wonderland「インタビューランド#10 平田オリザさん」
⇒「鳩山政権の文化・芸術政策は、どうなるのか?」(朝日新聞)
⇒「所信表明演説:平田オリザさんが「演出」 誤算はヤジ」(毎日新聞)
平田さんは鳩山由紀夫首相の所信表明演説(2009/10/26)の作成に関わり、演説を演出されたそうです。所信表明には、平田さんの著書「芸術立国論」(2001年初版)に書かれていたことや、さまざまな芸術、教育関連のシンポジウムで語られていたことが含まれているように思います。以下、所信表明の部分抜粋(語尾などは変更)です。
「公共事業は『コンクリートから人へ』」
「人間の究極の幸せは四つ。愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされること。働くことによって愛以外の三つの幸せが得られる。その愛も一生懸命働くことによって得られるものだと思う」(チョーク工場社長の弁)
「目指すべきは、単純に昔ながらの共同体に戻るのではない、新しい共同体のあり方です」
「市民やNPOの活動を側面から支援していくことこそが、二十一世紀の政治の役割だ」
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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