パラドックス定数は野木萌葱さんが作・演出する劇団です。所属俳優は男子のみ。そう、“男子(だんし)”って言いたくなる劇団カラーだと勝手に思ってます(笑)。
初演も大好評だった『東京裁判』ですが、今回の再演で改訂され、さらに見やすく、面白くなっていたように思います。先ほどメルマガ号外を発行しました♪
上演時間は約1時間35分。公演期間は長い目ですが、客席数がすごく少ないのでご予約はお早めに!
自由席なので早めに劇場に行き、今回も1階の正面の席をゲット。ベンチシートですが背もたれの板があって助かりました。
上から見下ろす傍聴席で一度は観てみたいんですが、今回も2度目の観劇は難しそう・・・(涙)。机の上のやりとりがよく見えるのはもちろん、芝居の違った側面が見えてくるようです(知人談)。
⇒CoRich舞台芸術!『東京裁判』
そういえば井上ひさしさん作『東京裁判三部作第二部・夢の泪』も弁護人を通じて東京裁判を描いたお芝居でした。
終演後に上演台本を購入。初演とは違っています。舞台に登場しない人物のセリフが書かれているのが最大の魅力♪岸田國士戯曲賞にノミネートされないかな~。
先行予約特典は今回もチョコレートでした!前回ゲットできなかったので嬉しい。
公演オリジナルTシャツもおしゃれなデザインでした。でも私は半袖は着ないんだよな~。
ここからネタバレします。下記はセリフを引用したわけではありません。
キーワード:戦勝国による戦敗国への報復、無条件降伏(ポツダム宣言を受理したのに)、ニュルンベルク裁判(ドイツと日本の違い)、事後法(平和に対する罪、人道に対する罪)、米国による原爆投下、報復権など。
理性で「罪と責任は別だ」「戦争は犯罪ではない」と考えるけれど、言うべき(言いたい)ことは口から出てしまう。「法律を作るのも使うのも人間」。
「判決(ハンケツ)」がだじゃれになっていて(小野ゆたかさんのセリフに十枝大介さんが反応)、超ウケた(笑)。そのせいで直後のセリフを聞き逃しちゃったのは悔しかった(涙)。
パラドックス定数 第20項 東京バビロン ロングラン提携公演
【出演】主任弁護団:西原誠吾(鵜沢聡明:元・軍部の弁護士) 井内勇希(星之宮衛:外交官を目指す通訳) 植村宏司(水越英世:被告の中に父親がいる) 十枝大介(柳瀬秋午:広島で被爆) 小野ゆたか(末永令甫:お腹がすいてる熱血弁護士)
作・演出:野木萌葱 照明:伊藤泰行 小道具:桜井徹 写真:渡辺竜太 販促:副島千尋 制作補:たけいけいこ 制作統括:赤沼かがみ(G-up) 企画製作:パラドックス定数研究所
日時指定/全席自由(ただし普通席・傍聴席は要選択) 普通席・傍聴席とも前売2800円、当日3000円 普通席・傍聴席セット券4800円 ※未就学児童の入場不可。
http://www.pdx-c.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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