シアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.2のトップバッター快快に続いて、演劇ユニットG.comを拝見(次はこちら)。公演ごとに出演者やスタッフを集めるプロデュース形式の団体です。代表は作・演出される三浦剛さん。
村に隕石が落ちて・・・というSF作品。上演時間は約2時間弱。アナウンスは1時間50分でした。開演が遅れたせいかも。
⇒CoRich舞台芸術!『闘争か、逃走か。』
≪あらすじ≫ 当日パンフレットより。
そして、エントロピーは増大し、宇宙は平衡化していく…
浄水器の出張訪問販売のため『街』からやってきたサラリーマンの男。販売先である『研究所』へ向かうバスに乗った筈が、辿り着いたのは携帯電話もつながらない山奥の辺鄙な『村』だった。
一夜をテントで過ごし、翌朝の始発で帰ろうとする男だったが、待てど暮らせどバスはこない。途方にくれている男の目に飛び込んできたのは巨大な隕石だった…。隕石は『村』と『街』とを結ぶ唯一の山道を分断し『村』は完全な孤立状態に陥る。
数日後、助けも来ないまま『村』に滞在することになった男。限石墜落後、村人達にあらゆる不可解な現象が降りかかる。『村』をおおう目に見えぬ「圧力」がゆっくりと、だが、強力な必然性を持って村人達を変質させていく。
『村』とはなんなのか?「圧力」とはなんなのか?
なんのための闘争なのか?なにから逃走するのか?
男が最後に出した答えとは?
≪ここまで≫
「村に迷いこんだ男(内藤羊吉)が村人たちの奇妙な行動に振り回される」という状態が長く、長く続くのですが、演技がわざとらしく見えて集中できず。しゃべっている最中に演技が止まるんですよね。私にとっては、テレビや映画で顔のアップが不必要に長く続くみたいな感覚。照明も選曲も私の好みじゃなかったです。
ここからネタバレします。
博士(田谷淳)は村に迷い込んだ男を勇者呼ばわりします。彼こそ村長(河原崎次郎)の若いころの姿だから。村長は宇宙人の侵略による人類の滅亡を目にして、それを防ごうと未来から過去にやってきた未来人だった・・・ということなのかしら。村長、博士、男をつなぐ線を、短いセリフで最後にパパっと匂わせるのは面白いと思いますが、それまでが長すぎました。
雨を降らす雨男(浦川拓海)って結局何だったのかなー。面白いキャラだったんだけど。
出演:内藤羊吉/佐藤晃子(G.com)/田谷淳/古口圭介(夜の樹)/藤田健彦/内海詩野(壺会)/星野祐介(フルタ丸)/富所浩一(A級戦犯)/高安智実/橋本昭博/奥田晃平(G.com)/重盛玲架/重盛麻里亜/浦川拓海/河原崎次郎(俳優座)/鈴木絵由子/雨宮麻未子
脚本・演出:三浦剛 舞台監晋:松本翠 照明プラン:加藤俊彦 音響:葵能人、岡村崇梓 衣装:橘佳世 宣伝美術:池田盛人、栃木香織 映像撮影:山岡信貴 文芸部:岡田久早雄、友田健太郎、三浦実夫 制作:奥田英子、中島みゆき [主催] 財団法人せたがや文化財団 [企画制作] 世田谷パブリックシアター [協力] 東京急行電鉄/東急ホテルズ/渋谷エクセルホテル東急 [後援] 世田谷区 平成21年度文化庁芸術拠点形成事業
【発売日】2009/11/15 一般2,500円 高校生以下 1,250円(劇場チケットセンターのみ取扱い、年齢の確認できるものをご提示ください) TSSS1,250円 3劇団セット券6,000円(劇場チケットセンター店&電話予約にて前売りのみ取扱い) 友の会会員割引 2,000円 世田谷区民割引 2,300円
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2010/01/gcom.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
便利な無料メルマガも発行しております。