劇団印象(いんぞう)は鈴木アツトさんが作・演出される劇団です。ツイッターのクチコミで好評だったので、当日券で伺いました。
小劇場で出会えたことが嬉しい、優しいお芝居でした。上演時間は約1時間20分。
※25日(日)13:00~公演中止、17:00~特別公演。
主演のベク・ソヌが上演中にアキレス腱損傷のため。公式サイトより。(2010/04/27加筆)
⇒CoRich舞台芸術!『匂衣』
≪あらすじ≫
小劇場の舞台女優(ベク・ソヌ)は、金持ちの夫人(高田百合絵)から「死んだ飼い犬の演技をする」という仕事を依頼される。犬の死を知らない夫人の娘(龍田知美)のために、まだ犬が生きている振りをして欲しいとのことだった。女優はそんな無茶なことは引き受けられないと断ろうとしたが、夫人は本気だった。なぜなら娘は盲目だったのだ。
≪ここまで≫
思い出には匂いや肌触りがともなうもので、それは自分だけのものなんですよね。誰とも共有できないのはさびしいですが、かけがえのない確かな宝物だとも言えます。最後の場面では、犬を演じた女優ベクと一緒に、温かい孤独を抱きしめることができました。
ベク・ソヌさんと娘役の龍田知美さんがとても良かったです。お2人の演技のおかげで、犬の存在も、2人の間に生まれた気持ちも信じられました。
龍田さんのことは数年前にも拝見していましたが(過去レビュー⇒1、2)、全くお変わりなく可愛らしい方でした。
ここからネタバレします。
盲目の娘と犬を演じるベクとがお互いに騙し・騙された状態を保ちながら、心を通わせて踊るシーンで泣けました。
ベクと日本人の恋人(泉正太郎)との同棲生活は幸せそのもの。でもそれがベクの夢(思い出)だったとわかるラストシーンがとても良かったです。
日韓国際交流公演 劇団印象-indian elephant- 第13回公演
出演:ベク・ソヌ(劇-發電所301) 高田百合絵(快楽のまばたき) 龍田知美(T1 project) 深尾尚男(企てプロジェクト) 泉正太郎(東京コメディストアジェイ)
作・演出:鈴木アツト 舞台美術:西宮紀子 舞台監督:川田康二 照明プラン:小坂章人 音響:斎藤裕喜 写真:青木司 絵:大野舞〝DENALI〟 hair stylist:田中講平 制作:北野絢子 金川慧子 矢柴智雄 鈴木枝折 石原菜々子 萩沼恵(T1 project) プロジェクト・アドバイザー:金世一 プロデューサー:まつながかよこ
早割 2,000円・前売 2,800円・当日 3,500円 (一部指定席扱い、他自由席)※受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前となります。 ※3/25(木)までにご購入いただくと早割2,000円! ☆初日特別料金(前売当日共)2,500円 ●また5名1組でお申込みの場合、1名様分タダになる 「友割」はじめました。(劇団扱いのみ)
http://www.inzou.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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