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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2010年04月27日

アル☆カンパニー『罪~ある温泉旅館の一夜~』03/26-28川崎市アートセンター・アルテリオ小劇場

 アル☆カンパニーは俳優の平田満さんと井上加奈子さんご夫婦のユニットです。毎回若い作・演出家を招いてプロデュース公演を行っていらっしゃるんですね。私は初見。
 新宿三丁目のSPACE雑遊公演が完売だったため、急きょ川崎のアルテリオ小劇場での千秋楽を予約しました。

 しつこく、最後まで問い詰める、密度の高い4人芝居でした。蓬莱竜太さんの戯曲の、決して逃げないところが素晴らしいと思います。満足。上演時間は約1時間15分。

 ★5月7日(金)深夜0:45 からNHKBS2「ミッドナイトステージ館」で放送!(公式サイトより)

 ⇒CoRich舞台芸術!『罪~ある温泉旅館の一夜~

 ≪あらすじ≫
 温泉宿に泊りに来た四人家族。父、母、兄、妹。突然結婚をやめると言いだした妹に、両親と兄はその理由を訊くが・・・。
 ≪ここまで≫

 4人家族がお互いをしつこく問い詰め、心の闇の原因をつきとめます。
 消えない罪を背負った人間が生きる術を見出す、救済の劇。←メルマガ2010年4月号より。

 ここからネタバレします。

 兄は小学生の時に高熱を出して以来、知的障害者になっていた。父は冷たい雨の中、兄を家の外に締め出した母にその責任があると思っていた。母は、高熱を出した兄を救急病院に連れて行って欲しいと何度も頼んだのに、車をなかなか出してくれなかった父のせいだと思っていた。妹は、その雨の日のケンカの原因が自分にあったため(自分で人形を壊したのに、兄に壊されたと嘘をついた)、兄の障害は自分のせいだと思っていた。そして兄の幼い心の中にあった気持ちは・・・「ごめんね」。

第六回公演 ≪SPACE雑遊、アルテリオ小劇場≫
出演:平田満、井上加奈子、占部房子、黒田大輔(THE SHAMPOO HAT)
脚本・演出:蓬莱竜太(モダンスイマーズ) 美術:田中敏恵 照明:相良浩司(MGS) 照明操作:長島希和子(MGS) 音響:藤田赤目 音響操作:鈴木三枝子「すてーじおふぃす 衣裳:前田文子 衣裳助手:佐野友余 舞台監督:金安凌平 運送:帯瀬運送(株) 記録:齋藤耕路 宣伝美術:松吉太郎 宣伝写真:五十嵐和則 キャラクター:村上豊 制作:中野良恵 大久保聖子[川崎市アートセンター] 河合千佳[川崎市アートセンター 企画:アル☆カンパニー 川崎市アートセンター 【新宿公演】 主催:アル☆カンパニー 助成:芸術文化振興基金 【新百合ケ丘公演】主催:アル☆カンパニー/川崎市アートセンター 助成:芸術文化振興基金/財団法人地域創造 後援:「しんゆり・芸術のまちづくり」フォーラム
前売指定3800円/当日自由[ベンチシートの可能性もあります]3800円
http://www.aru-c.com

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2010年04月27日 15:09 | TrackBack (0)