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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2010年06月07日

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』06/06-13シアタートラム

 タニノクロウさんが作・演出される庭劇団ペニノ2006年初演作の再演です。初演がすごく面白かったのでオーディション情報も掲載しました。

 劇場がザ・スズナリからシアタートラムに変わり、コンセプトは変わらないものの完全な新作になっていましたね。全曲オリジナルの生演奏付きで前売り3500円は贅沢~♪ 上演時間は約1時間30分。
 
 ⇒CoRich舞台芸術!『アンダーグラウンド

 音楽はジャズ・・・ではなかったですね。ヴァイオリン、クラリネットの美しい音色は室内楽の印象。ドラムは激しい演奏でも上品でした。音楽に聴き惚れてコンサートに来た気分になることもあり。
 それにしても、凝りに凝った美術や小道具を使って、豪華な生演奏まで用意されているにもかかわらず、舞台上で起こっていることの馬鹿らしさったら!!(笑)

 ただ、私はどちらかというと初演の方が好みでした。おおっぴらな「手術ショー」よりも、“隠れ家でひっそり行われる倒錯した儀式”のような構成の方が入り込みやすかったからだと思います。

 ここからネタバレします。

 指揮者(マメ山田)がより指揮者らしくなっており、冒頭から「これは手術ショーです」とわかりやすく説明する仕組み。取りだされる臓器が偽物だとわかっていても、あのリアルな造り物にはドキドキします。

 上手手前にいる病理役(?)の背の小さい女優さんが、タバコを吸い始めたところで一番笑いました。手術室では絶対にあり得ないことが、サラリさりげなく起こるのが面白いんですよね。あ、病理が小腸を笛のように吹いた時も可笑しかった!

"UNDER GROUND"
【出演】執刀1:五十嵐操 執刀2:高田郁恵(毛皮族) 助手1:島田桃依(青年団) 助手2:浜恵美(机上風景) 麻酔:上田遥(ハイバイ) 看護士:瀬ロタエコ 新人看護士:坂倉奈津子 病理:ビアスズキ 患者:長江英和 映像技師:明石竜也 ピアノ:阿部篤志 ヴアイオリン:山本大将 クラリネット:渡邊一毅 ドラム:秋葉正樹 指揮者:マメ山田
作・演出 タニノクロウ 音楽:阿部篤志 構成:タニノクロウ、玉置潤一郎、山口有紀子、吉野明 美術:田中敏恵 特殊造形:小此木謙一郎(GaRP)、福田雅朗 照明:今西理恵(LEPUS) 音響:中村嘉宏 演出助手:森準人、郷淳子 舞台監督:筒井昭善、野口毅 照明操作:柳田充(LEPUS) 音響操作:佐藤こうじ(Sugar Sound) 映像製作:明石竜也 演出部:井上悠 大道具:俳優座劇場 小道具:高津映画装飾 稽古場:にしすがも創造舎、世田谷パブリックシアター 宣伝美術:手島綾 舞台写真:田中亜紀 制作助手:清水美里 制作:中山静子、三好佐智子 制作協力:quinada 助成:芸術文化振興基金、セソン文化財団 提携:財団法人せたがや文化財団 世田谷パプリックシアター 後援:世田谷区 主催:庭劇団ペニノ
【発売日】2010/04/27 前売り3500円/当日 3800円(全席指定・税込み) 学生割引 2000円(劇団のみ取扱い・要学生証)
http://www.niwagekidan.org/next.html


※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2010年06月07日 22:14 | TrackBack (0)