演劇批評誌シアターアーツを発行する国際演劇評論家協会(AICT)日本センターが、第15回AICT演劇評論賞の授賞式およびその関連イベントとして、「脱出せよ! 日本演劇」と題したシンポジウムを開催します。
●「シアター・クリティック・ナウ2010『脱出せよ! 日本演劇』」
日時:7月19日(月・祝)17:30(開場17:00)
会場:座・高円寺2F カフェ・アンリ・ファーブル
登壇者:野田秀樹×内田洋一×扇田昭彦×野田学
料金:1,000円(当日受付精算)
※シアターアーツ定期購読者は無料(先着30名まで、要予約)
お申し込みは公式サイトからどうぞ。
受賞作である「日本の演劇人 野田秀樹」(責任編集/内田洋一)を拝読しました。野田秀樹さんの生い立ちから現在にいたるまでの活動が詳細に記されています。野田さんの高校時代の様子や『THE BEE』創作日記などから、言葉(脚本)から演劇が生まれる過程、プロの作品づくりの現場の厳しさを、うかがい知ることができました。
貴重な記録であるだけでなく、1人の人間(内田さん)が1人のアーティストに真摯に接し、その全体像をくみとろうとする熱が伝わってくる本でした。
候補作だった「僕と演劇と夢の遊眠社」(高萩宏著)と、「だから演劇は面白い!」(北村明子著)と合わせて読むと、劇団夢の遊眠社および野田秀樹さんにまつわる出来事を複数の視点から知ることができ、まるで緻密な群像劇を見たような気持ちになりました。
「僕と演劇と…」と「だから演劇は…」は「好きなことを仕事にして成功している人」のお話として、面白いだけではなく勉強にもなりました。
シアタークリティックナウ2010「脱出せよ! 日本演劇」
http://theatrearts.activist.jp/2010/06/ctn2010.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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