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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2010年07月01日

KAKUTA『めぐるめく』05/21-30シアタートラム

 KAKUTAは桑原裕子さんが作・演出・出演される劇団です。2007年に『甘い丘』で岸田國士戯曲賞の最終候補となり、2009年に再演された同作で文化庁主催の芸術祭新人賞も受賞されています。

 シアタートラムで10日間以上の公演ができる実力のある劇団です。上演時間は約2時間。

 ⇒CoRich舞台芸術!『めぐるめく

 ≪あらすじ≫
 交通事故に遭い植物人間状態だった女が突然目覚めた。献身的な介護士とともに、11年ぶりに家族に会いに行く。
 ≪ここまで≫

 水色に統一された抽象美術はアミューズメントパークのアトラクションみたい。具体的には東京ディズニーシーのマーメイド・ラグーン(笑)。英語のクリスマス・ソングが流れているのもあって、青に白が混ざった壁からロシア(旧ソビエト連邦)のアニメ『雪の女王』の印象も。

 ここからネタバレします。

 目覚めた長女は家族(妹たちと息子)を連れて、事故で死んだ夫の墓参りに行くことに。それぞれに問題を抱えた若者たちが旅の道中で心を通わせていきます。

 劇団員および客演の方々以外にアンサンブルの役者さんが数人出ており、無数の他人がすれ違っていくような演出になっています。ぐっと盛り上がった家族ならではの雰囲気が分散したり、密度が下がるのが気になりました。

KAKUTA第21回公演
出演:原扶貴子(次女・人気作家)、成清正紀(編集者)、高山奈央子(三女)、若狭勝也(放浪するかつてのモテ男)、馬場恒行(優しいゲイ)、佐賀野雅和(三女の夫)、桑原裕子(四女)、今奈良孝行(長女の夫/次女の元彼 所属:エッヘ)、川隅美慎、辰巳智秋(介護士・実は… 所属:ブラジル)、ヨウラマキ、勝平ともこ(長女 所属:劇団M.O.P.)[アンサンブル]中村倫子 西岡祐介 西岡由貴菜 渡辺昇(北区つかこうへい劇団)
脚本・演出:桑原裕子 舞台監督:野口毅 照明:西本彩(青年団) 音響:島貫聡 舞台美術:田中敏恵 演出助手:山崎総司 野澤爽子 選曲:真生 衣装:山崎留里子 アンダースタディ:宮本千尋 宣伝美術:川本裕之 宣伝写真:相川博昭 イメージイラスト:柊ゆたか チラシ衣装・ヘアメイク:中西瑞美 Web:Ngvaiiton.com 票券:宮崎由 ますこ(芝居屋 風雷紡) 制作:前川裕作 堀口剛 企画・製作:K.K.T
【発売日】2010/04/18 前売3,800円 当日4,000円 学生3,300円(前売・当日とも) サービスデー3,500円(前売・当日とも)
http://www.kakuta.tv/megurumeku/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2010年07月01日 16:02 | TrackBack (0)