パラドックス定数は野木萌葱さんが脚本・演出を手掛ける劇団です。野木さんは『五人の執事』で岸田國士戯曲賞最終候補に選ばれました。
三鷹市芸術文化センターの“太宰治作品をモチーフにした演劇”企画の第七回として、男性ばかり総勢20名が登場する新作です。上演時間は約1時間55分。
⇒CoRich舞台芸術!『元気で行こう絶望するな、では失敬。』
レビューは記録のみ。
客席と舞台の高さをほぼ揃えて、空間全体が一体となるような美術。シンプルな広い空間に木目がまっすぐそろう床がきれい。元気に走る少年たち。
ここからネタバレします。
昔の学校にあった木製のイスを手に、男子学生たちが登場。白いシャツに赤いネクタイ、灰色のスラックス、そして真っ白な運動靴。
“森”に近づくことに一様におびえる生徒たち。どうやら1人で迷い込むと「死にたくなる」らしい。
幕開けから1時間ほど経ったころ、時は18年後に。誰もが36歳になっている。スーツに革靴、そして眼鏡のスタイル。学生の姿のままの者もいる。
「全員、太宰。」とのこと。納得(笑)。男性はお好きな方が多いかも。
パラドックス定数+三鷹市芸術文化センターpresents:太宰治作品をモチーフにした演劇 第七回
出演(演じた役のメモ。間違ってる可能性大):植村宏司(ウエム。高三で年上の恋人を妊娠させる/離婚) 十枝大介(いじめられっこ/サカマキと数学者に) 西原誠吾(妹を溺愛/弁護士になる) 井内勇希(委員長/子供を授かるが妻が入院) 小野ゆたか(劇団活動しつつフリーター) 今里真(森に消えたユウヤを憶えている。売れない役者) 酒巻誉洋(トエダと数学者に) 加藤敦(刑事) 山ノ井史(ウエムのおっかけ/ミチコと結婚) 伊坂沢(製薬会社) 石田けんいち(不明) 生津徹(医者) 大柿友哉(森に消えたユウヤ) 兼間慎(バーのオーナー) 岸田研二(貧しかったがタカイと映画会社を設立) 海老根理(10歳の息子を亡くす) 高井大介(貧しかったがケンジイと映画会社を設立) 平岩久資(高1で年上の恋人を妊娠させる/モテるがさびしい男) 古屋敷悠(登山) 渡辺芳博(子供はいない。赤いメガネ)
脚本・演出:野木萌葱 照明:伊藤泰行/舞台監督:金安凌平/舞台美術:小林奈月/音響協力:高塩顕/宣伝美術:成川知也 写真:渡辺竜太/販促:副島千尋/制作補:たけいけいこ/制作統括:赤沼かがみ(G-up) 主催:(財)三鷹市芸術文化振興財団 森元隆樹・森川健太
【休演日】6月28日(月)【発売日】2010/05/25 全席自由席・日時指定 前売=一般:2800円/財団友の会員:2500円 当日=一般:3000円/財団友の会員:2700円 高校生以下=前売・当日とも1000円(当日要学生証)
http://www.pdx-c.com/wordpress/?cat=4
http://www.pdx-c.com/tokusetu/22/22.html
http://mitaka.jpn.org/ticket/1006250/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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