昨年2度開催されたF/T09春、F/T09秋に続いて、「フェスティバル/トーキョー10」(F/T10)が10月30日(土)よりとうとう開幕します!
「フェスティバル/トーキョー」は日本および世界の先鋭作品が東京に集まる、舞台芸術の祭典です。
メルマガで毎月ご紹介してきましたが(⇒1、2)、お得なチケットがまだ買えるようです!1本観たらまた1本観たくなるのがF/T。ぜひお早めにご予約を!⇒チケット情報(会員登録必須)
★“全部見る!【F/Tパス】”“大勢で観る!【グループチケット】”の販売は10月23日(土)19:00で終了。
★“選んで観る!【F/T3・5演目セット】”は11月3日(水・祝)までの発売。
【写真左から:相模友士郎、松田正隆、高山明、ロジェ・ベルナット、黒田育世、三浦基、前田司郎、飴屋法水】(8月の記者発表にて・敬称略)
8月の記者発表で、フェスティバル・ディレクターの相馬千秋さんがF/T10の基本コンセプト、そして新しい企画などについてお話しされました。
■キャッチフレーズは“演劇を脱ぐ”
相馬「フェスティバル/トーキョーは同時代の先駆的的な表現(表現者)に世界中から集まっていただき、それらがぶつかりあって、新しい価値を創造する場。演劇というメディアが持っている今日的な可能性とは何なのかを追求していきたいと思っています。
既存の演劇のさまざま要素、たとえば物語、戯曲、俳優の存在、舞台と客席などを1部でも脱ぎ捨てることによって、ある実験に挑戦している作品をご紹介します。観客と舞台の関係性、上演の形式、場所や時間をふくめて、既存の枠組みに決して安住しない実験的な試みの数々が展開されていくでしょう。『これって演劇?』と観客が疑問に思ってしまうようなものも出てくるかと思います。そういう好奇心と疑いのはざまで、観客自身がこの試みの目撃者となって、時には共犯者の関係になって向き合っていただきたいです。」
≪しのぶよりコメント≫
BATIK主宰、ダンサー、振付家の黒田育世さんにインタビューさせていただきました。掲載媒体はまた改めてご報告いたします。黒田さんのダンスは観るだけでは済まない、刺激的な体験です。
◎『あかりのともるかがみのくず』⇒詳細
11月9日(火)-15日(月)@にしすがも創造舎
構成・演出・振付:黒田育世
上演時間:2時間30分(予定)
■F/Tシンポジウム(計4回)&F/Tテアトロテーク(上映予定作品 計9本)
相馬「個々の演目の上演に加え、観る側が自分たちの問題としてとらえ、議論していく場を設けたい。それがパラレルに存在するのがフェスティバルのあるべき姿だろうと考え、対話の場、批評の場を作りました。今日の日本演劇を社会に対して、未来に対して開いていくための問題提起をしていきます。またF/T内部に批評の場を作っていくために、これまでに引き続き劇評の公募も行います。今日の演劇が歴史軸のなか、あるいは世界の流れの中で今どういう地点にあるのか、ここからどこに向かうのかを確認しながら、オープンかつ生産的な議論をしていきたい。」
≪しのぶよりコメント≫
シンポジウムはパネリストに惹かれて「テーマ3」を拝聴したいなと思っています。テアトロテークは観たいものが多くてまだ悩み中(汗)。できれば専門家の解説がある回に行きたいですね。
◎テーマ3:日本・現代・演劇を問い直す ⇒詳細
11月12日(金) 19:00-21:00@あうるすぽっと
パネリスト:佐々木敦 飴屋法水 市村作知雄 黒瀬陽平
司会:内野儀(演劇批評家)
■公募プログラム
相馬「前回および前々回は“演劇大学”という企画で、大学内の若いアーティストの作品をご紹介しましたが、今回は若手の劇団がF/Tに主体的に参加できることを考え、公募プログラムを新設しました。F/Tが若手劇団の自主公演をサポートする形をとっています。具体的には劇場費の減額、制作と広報の支援、そして批評家およびプロデューサーに作品を鑑賞していただき、そのフィードバックをしてもらうなどです。
全国各地から80団体の応募があり、書類選考とヒアリングを経て8団体が選ばれました。来年度以降は、応募対象をアジアに拡大します。ゆくゆくはアジアの若いクリエイターがF/Tを目指すような、舞台芸術のプラットフォームに成長させていきたいです。」
≪しのぶよりコメント≫
気になっていたけどまだ観ていなかった団体や、聞いたことのない団体などを、F/Tの尺度で選んでご紹介いただけるのがありがたいです。
憲法の原文そのままをテキストとして使用するという『日本国憲法』『自殺対策基本法』が気になります。スタンディング形式で¥1,000だし!(笑)
◎『日本国憲法』『自殺対策基本法』交互上演 ⇒詳細
11月16日(火)-20日(土)@自由学園明日館 講堂
演出:小嶋一郎
前売・当日¥1,000 スタンディング形式
★F/T09春とF/T09秋の成果をまとめたドキュメントは「フェスティバル/トーキョー09ドキュメント」という冊子になっています。日本語と英語併記で舞台写真もわんさか!充実の内容です♪
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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