公益財団法人セゾン文化財団が運営・管理する森下スタジオの、新館オープンを記念したレセプションにお邪魔しました。新館内のお披露目も兼ねた豪華なパーティーでした。
新館は森下スタジオ正面玄関から見て、ちょうど右隣りに建った3階建て(4階は屋上?)のビルです。居住可能なゲストルームやロッカー、広いラウンジなども完備された、うっとりするほと贅沢な施設。セゾン文化財団の助成対象者が利用できます。新館の本格稼動は2011年春からです。
■内覧を希望される方はお問い合わせください。
受付開始:2010年12月20日(月)~
メールアドレス:nairan(アットマーク)saison.or.jp
電話:03-5624-5961(森下スタジオ) 受付時間:10時~21時
※希望日時、氏名、人数、連絡先などをお知らせください。
理事長の堤清二さんのご挨拶、文化庁長官からの祝辞代読、舞台美術家の朝倉摂さんによる乾杯のご発声などの後、助成対象者の藤田康城さん(ARICA)、小野寺修二さん(カンパニーデラシネラ)もご挨拶されました。
新館の内部は写真撮影可でした。各部屋にはキッチンも冷蔵庫もありますし、共用の洗濯乾燥機もあります。2人部屋は長期滞在も快適そうです。会場で会った知人が「ここに住みたい!」と言ってました(笑)。
一人部屋はワンルームです↓
一人部屋のキッチンと冷蔵庫↓
一人部屋のユニットバス↓
二人部屋のリビング↓
二人部屋のベッドルーム↓
19:30から小野寺さんの新作短編が披露されました。『異邦人』に出演されていた片桐はいりさん、森川弘和さん、藤田桃子さん、そして小野寺さんによる出来立てほやほやのパフォーマンスは、コミカルでちょっと怖い、ある男の夢の中の(?)出来事。舞台にあるのは机とイス2脚、そして海苔巻きの材料が載ったワゴン。イスに座り机につっぷしてまどろんでいた男(森川弘和)は、「海苔巻きを作れ!」という大きな声(片桐はいり)を聞きます。それに戸惑いながら抵抗していると、見知らぬ女(藤田桃子)が部屋に入ってきて何かと彼の邪魔をするのです。藤田さんが机から飛び降りる演技をされた時、床に片足を付いて立っている姿が、高層ビルからすごいスピードで下降しているように見えて、感動。森川さんはこのために京都からお越しになったそうです。ありがたいですね。
レセプションには過去および現在の助成対象者の方々が多数いらしていました。何もないところから時間を忘れるほど面白い何かを生み出して、私たちを楽しませ、考えさせてくれるアーティストの方々です。セゾン文化財団による支援によって、彼らは創作に適した空間を得て、より長い時間を作品のために使えるのですから、助成は観客のためでもあります。小野寺さんの最新パフォーマンスを新しいスタジオで見せていただき、私自身がセゾン文化財団による助成の恩恵を受けてきたのだなと、あらためて実感しました。
公益財団法人セゾン文化財団:http://www.saison.or.jp/
森下スタジオ:http://www.saison.or.jp/studio/index.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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