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しのぶの演劇レビュー
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2010年12月29日

【寄稿】wonderland『年末回顧特集「振り返る私の2010-今年の3本」』

 “wonderland”の年末回顧特集「振り返る 私の2010-今年の3本」(メルマガ)に参加させていただきました。⇒2009年2008年2007年2006年

 ■しのぶの小劇場ベスト3(上演順)
 1.SePT独舞「ソコバケツノソコ」(構成・振付・出演:黒田育世 構成・演出:飴屋法水)
 2.あうるすぽっとチェーホフフェスティバル2010「長短調(または眺め身近め)」(原作:チェーホフ 誤意訳・演出:中野成樹)
 3.カンパニーデラシネラ「異邦人」(原作:カミュ 構成・演出:小野寺修二)

 つかこうへい作品で観劇に目覚め、井上ひさし作品に触れて初めて“自分の頭で考えること”を知った私にとって、両氏の逝去は自分の根幹を揺さぶる出来事だった。
 衝撃を受けた海外招聘作品も多くあったが、ベスト3は日本人の舞台にしぼった。王道ストレート・プレイが選から漏れたのが残念だ。奇抜な演出で演劇とは何かと問い、観客存在に揺さぶりをかける舞台も大歓迎だが、そろそろ日本製の硬質ストレート・プレイの新たな書き手に出会いたい。無論それを演じられる俳優にも。
 今後も必見の団体は蜷川幸雄氏率いるさいたまゴールド・シアターとさいたまネクスト・シアター。若者と高齢者、素人と玄人、作り手と観客が、明確な狙いのもとに混在、融合する舞台を生み出している。

(注)今年の3本は客席数300席以下の小劇場公演から選出。3作品の並びは上演順。年間観劇本数は274本の予定(2010/12/25時点)。


※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2010年12月29日 16:30 | TrackBack (0)