『ゴドーを待ちながら』はサミュエル・ベケットのとても有名な戯曲です。岩切正一郎さんによる新訳を演劇集団円の森新太郎さんが演出。主役の2人は橋爪功さんと石倉三郎さんです。
平日マチネはやはり年配のお客さまが多かったですね。この装置だったらB席やZ席で観るのもいいかも!上演時間は約2時間50分(途中15分の休憩を含む)。
劇場ロビーで戯曲全掲載された雑誌が販売されていました。
⇒CoRich舞台芸術!『ゴドーを待ちながら』
レビューはほぼ記録のみ。
≪あらすじ≫ 公式サイトより。
田舎道、一本の木がある。
夕方。
エストラゴンが道端に座っている。靴を脱ごうとするのだが、なかなか脱げない。そこへヴラジミールがやってきて他愛のない会話が始まる。やがて、エストラゴンが立ち去ろうとするのをヴラジミールが留める。
エストラゴン どうして。
ヴラジミール ゴドーを待ってる。
エストラゴン そうだね。
二人はゴドーに会ったことはなく、いつまでも待ち続ける。そこにポッゾとラッキーがやってくる。やがてラッキーは哲学的な演説を始める。
二人が去った後、少年が現れゴドーの伝言を伝える。今夜は来られないが、明日は必ず来ると。
そして翌日、同じ時刻、同じ場所。
エストラゴンとヴラジミールはまたゴドーを待ち続ける。
世界演劇史に燦然と輝く傑作。満を持して登場です。
≪ここまで≫
長細い舞台の長い2辺を客席が挟む抽象美術。2階席は四方全てにありました。舞台上にはほぼ何もありません(戯曲通り)。小劇場のこの使い方は『ムーン・パレス』で観た記憶あり。
ここからネタバレします。
エストラゴンの“靴を脱ごうとしても脱げない演技”が、脱げなさそうに見えなかったんですよね~。私は冒頭でつまづいちゃったかも。震災以降、俳優さんを見る目が厳しくなってるかもしれません。
舞台中央天井にあらわれた月が美しかったです。
Waiting for Godot JAPAN MEETS・・・ ─現代劇の系譜をひもとく─ Ⅳ
出演:橋爪功(ヴラジミール) 石倉三郎(エストラゴン) 石井愃一(ラッキー) 柄本時生(少年) 山野史人(ポッゾ)
脚本:サミュエル・ベケット 翻訳:岩切正一郎 演出:森新太郎 美術:礒沼陽子 照明:笠原俊幸 音響:藤田赤目 衣裳:koco ヘアメイク:佐藤裕子 演出助手:内藤裕子 舞台監督:田中伸幸 芸術監督:宮田慶子 制作担当:三崎力 主催:新国立劇場
【休演日】4/18,25【発売日】2011/02/19 A席5,250円/B席 3,150円
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000326_play.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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