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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2011年06月06日

青年団リンク 二騎の会『四番倉庫』06/04-15こまばアゴラ劇場

 青年団リンク 二騎の会は劇作家の宮森さつきさんと演出家の多田淳之介さんの2人ユニットです。

 次々とダメな若者が集まってくる倉庫。ダメすぎてイライラして(笑)、いったいどう収束させるのかと心配もしましたが、がっかりの連続の末、最後はグっと切なく、しんみり温かく。上演時間は失念。

 ⇒CoRich舞台芸術!『四番倉庫

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 移り変わる四季の中に生きる女性を描いてきた宮森さつきが、
 2年ぶりとなる演出・多田淳之介とのコンビで、
 ハードになれない男達による、現代のハードボイルドに挑む。

 しけもく、カップラーメン、缶ビール…
 空き倉庫で顔を合わせる、うだつが上がらない男達。
 繰り返される日常に流され続け、ふと気がつけば、友も金も、何もない。
 このぐだぐだな毎日とおさらばすることはできるのか?
 季節を捨てた二騎の会が送るダメ男達の物語。
 ≪ここまで≫

 空間および演技についてはストイックに徹した演出だったかと。多田さんの作品だと思うとちょっと物足りないかな~。宮森戯曲のロマンティックなところや、人間の弱さを積極的にいとおしむ視線が好きです。

 菅原直樹さんはいつも表情が素敵。気持ちが透けて見えるようで目が離せません。
 ほんわかとして少々オツムが弱かったり、不良っぽかったりする女性を演じることが多い(気がする)村井まどかさん。今回は根っからのお嬢様を演じてらして新鮮。スっとした立ち姿に涼やかな横顔がきれいでした。

 ここからネタバレします。

 ホームレスの速水涼(菅原直樹)は公園で声を掛けてくれた男≪工場経営者の娘(村井まどか)の兄≫にもう一度会えると信じて、倉庫で待っていた。
 速水はいつの間にか、会社の金を横領してキャバクラ通いをしていた内田(島田曜蔵)の友人、磯崎(秋山建一)とたわいない会話をする関係になっていた。


 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫ 
 出演:多田淳之介 松井周

 松井さんのトークはいつも下ネタに・・・(笑)。ボーイズラブって(笑)。『官能教育』の3本目で本当に松井さんの念願をかなえたんだなと確認。

出演:秋山建一 島田曜蔵 村井まどか 菅原直樹
脚本:宮森さつき 演出:多田淳之介 照明:岩城保 舞台美術:鈴木健介 フライヤーデザイン:京(kyo.designworks) 制作:二騎の会 制作協力:服部悦子 木元太郎 山本雅幸 企画制作:青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
■ポストパフォーマンストーク『青年団演出部・四番勝負!!!!』
終演後「青年団演出部」をキーワードに、ポストパフォーマンストークを行います。
各回をご観劇のお客様のみご覧いただけます。
《一番》=6/4(土)『岸田戯曲賞受賞作家に聞く』
第55回岸田國士戯曲賞を受賞した演出部出身の松井周氏(サンプル)をゲストにお迎えし、今作について伺います。
《二番》=6/5(日)『新人さんいらっしゃい!』
2003年入団の多田淳之介が演出部の先輩として、新人演出部のメンバ―を紹介します。
《三番》=6/6(月)『男・岩井秀人が聞く』
「青年団リンク 口語で古典」の岩井秀人氏が「青年団リンク 二騎の会」の多田淳之介に様々な質問をぶつけます。
《四番》=6/7(火)『演出部について語る』
2007年入団の柴幸男氏(ままごと)をゲストにお迎えし、青年団演出部について語ります。
【休演日】6/8(水)【発売日】2011/04/24
・予約・当日共 一般:3,000円 学生・シニア(65歳以上):2,000円
・四番割引:2,500円(6月4日(土)―7日(火))…初日から「四番」目の公演までは、割引価格にてご覧いただけます。
・メンズデー:2,500円…男性の皆様は、割引価格にてご覧いただけます。
・ダメンズデー:2,000円…うだつが上がらないダメンズ(自己申告制)の皆様は、応援価格にてご覧いただけます。
http://www.komaba-agora.com/line_up/2011/06/nikinokai/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2011年06月06日 14:26 | TrackBack (0)