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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2011年07月06日

Q『油脂越し』07/01-03阿佐ヶ谷アートスペース・プロット

 桜美林大学出身の市原佐都子さんが作・演出するQ(キュー)の旗揚げ公演です。⇒過去レビュー

 またもや面白くって参っちゃいました。市原さんは女性でありながら、女性性を突き放した視線で描くのが痛快です。上演時間は約1時間。

 ⇒マンスリー・ブリコメンド(藤原ちから)
 ⇒CoRich舞台芸術!『油脂越し

 ≪あらすじ≫
 中学生女子らの毒まみれトーク。父親や近所の30代フリーター男性も痛い本音吐露。
 ≪ここまで≫

 臆病なくせにプライドが高く、自分を大切にする術を知らない人たちの、痛々しい人生経験の数々。始まってすぐに笑いがこみ上げ、止められない・・・!小さな劇場であまりに誰も笑わないので、笑い声を抑えるのが大変でした(笑)。

 紙オムツを広げてつないで、舞台三方の壁を覆っていました。奥にスタンバイした役者さんは、オムツのカーテンを開いて舞台に登場します。
 役者さんがちゃんと心身を制御しているのが凄いなと思います。コンテンポラリー・ダンスのような動きをしながらの独白は、前作でもありましたがとても面白いですね。
 同じく前作の女同士のバトルや疾走感が刺激的だったので、また大きな空間で観たいと思いました。活動継続していただけたら嬉しいです。

 ここからネタバレします。

 同級生女子に対する悪口の「がばがばだよ」ってほんとひどいなー(笑)。
 美少女戦士セーラームーンのアニメ映像をバックに、月子が「私はセーラームーンになりたかったのに!」と叫ぶのも痛い・・・。
 エロゲーの動画を初めて見ました。小刻みに同じ絵を繰り返すだけなんですね。声優さんのがんばりが痛々しいですが、声優さんに注目が集まるのにも納得。

第一回公演
出演:相原洋平(30代で一人暮らしの男性) 内海正考(隣子の父親) 狩野佑奈(島村さん) スズキジュンコ(隣子) 吉田聡子(月子)
脚本・演出:市原佐都子 舞台監督:鈴木沙織 照明:久津美太地  音響:吉村紳平 映像:御園涼平 宣伝美術:吉田聡子 制作:御代川光香  制作協力:萩谷早枝子 舞台美術アドバイザー:中村友美 サポートメンバー:市川公美子
【発売日】2011/05/10 予約 1800円 当日 2000円  *初日割引* 予約 1500円 当日 1700円
http://blog.livedoor.jp/qchan9696/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2011年07月06日 16:20 | TrackBack (0)