ブラジリィー・アン・山田さんの脚本を古川貴義さんが演出、キャストも個性のある方々がそろっているので観に行きました。上演時間は約1時間30分。
ん~いわゆるプロデュース公演によくあるバラバラさ。劇場内の空気を支配(コントロール)できていないように思いました。期待が大きかったゆえに残念。
⇒CoRich舞台芸術!『11のささやかな嘘』
≪あらすじ≫ 公式サイトより
夏のある日、売れない小説家が死んだ。
死体の額に滲んだ汗は雫となって、頬をこぼれ落ちた。
まるで涙のように。
彼の死を悼み、11人が集う。
それぞれは故人になにかを貸していた。
金であったり、モノであったり、カタチのないなにかであったり―――
だが、本当に貸したかどうか分からない。
分かるのは、当の本人たちだけだ。
いや本当のところ、彼らさえ分かっていないかもしれない。
真実はいつも、ほんのすこしだけ嘘をつく。
11人の個性的な俳優陣で贈るビターでせつない《心理会話劇》。
≪ここまで≫
ここからネタバレします。
黒い服の男性(古山憲太郎)は死んだ作家に飼われていた猫だとわかりますが、猫にはその作家や、作家に殺された友人(芥川賞受賞作「麦茶」の本当の作者)の霊が乗り移ります。もっとはっきりと演じ分けをした方が良かったんじゃないかな。
作家の「最初で最後の弟子」と自称する小説家志望の若い女性を演じた、梅舟惟永さんの演技は説得力がありました。
上手には応接セット。下手には作家のデスク。デスクの奥にくしゃくしゃになった紙(原稿用紙?)が山のように積み重なっているデザインが良かったです。
出演:古山憲太郎(モダンスイマーズ)、飛鳥凛、清水那保、梅舟惟永(ろりえ)、酒巻誉洋、李千鶴、千紘れいか、岡﨑貴宏(アンティークス)、はやし大輔(東京バンビ)、ぎたろー(コンドルズ)、板垣雄亮(殿様ランチ)
脚本:ブラジリィー・アン・山田(ブラジル) 演出:古川貴義(箱庭円舞曲) [照明]工藤雅弘(Fantasista?ish.) [音響]岡田悠(One-Space) [美術]袴田長武+鴉屋 [舞台監督]鳥養友美 [宣伝美術・写真]南裕子(milieu design) [演出助手]村田みかり、細谷貴宏 [制作]ジェットラグ、林弥生 [プロデューサー]武藤博伸 [ジェネラルプロデューサー]阿部敏信 [企画・製作]ジェットラグ
【発売日】2011/06/11 全席指定・税込 前売 ¥3,500- 当日 ¥4,000-
http://www.jetlag.jp/news/news.html#article17
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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