王子小劇場が北区在住または北区の学校に通う中高生向けの演劇ワークショップを開催しました(⇒告知エントリー)。講師は中屋敷法仁さん。昨年から継続している企画です。ワークショップ最終日の1回きりの無料発表会に伺いました。
中高生が生き生き、のびのびと自分の言葉でしゃべっていました。すっごく可愛らしかった!
劇団柿喰う客では刺激の強い作品も発表している中屋敷さんですが、「中高生が演劇を通じて楽しみながら学ぶ企画」の講師として、とても有意義なお仕事をされたのではないでしょうか(えらそうな言い方ですみません)。継続開催を望みます。
⇒昨年の企画を観た、体験したコメント
⇒昨年のブログ/ツイッターのまとめ
⇒発表会の記録動画
⇒Togetter「王子小劇場地域発信プロジェクトサマースクール『放課後グリム』」
⇒CoRich舞台芸術!『放課後グリム』
≪企画説明≫ CoRich舞台芸術!より
北区の中高生といっしょに演劇をつくる企画の2年目。
「グリム童話」を題材にした短編作品を発表します。
≪ここまで≫
ここからネタバレします。
発表と発表後のトークの感想です。詳細を知りたい方は動画をどうぞ。
「グリム童話」の当事者になり、1人の相手に対して自分の言葉で、何があったか、どう思ったか等を話します。語り手、聞き手を1人ずつ交代していき、全員に2度順番が回ってきます(たぶん)。
ほとんどぶっつけ本番だったようですが、それが良かったのかも。変にカッコつけたりせず、お稽古中の生の姿を見られたから、可愛かったんだと思います。
発表後に中屋敷さんがおっしゃった「当事者として主観で話すこと」は、人が他人とコミュニケーションする際にとても大事なことで、演技の基本の1つでもあると思います。「セリフを覚えると、責任が軽くなる」「2人に対して話すと薄まる」というご指摘にも納得。
参加者の声も聞けました。
「ずっと遊んでばかりだったから、これで本当に発表とかやるのかな~と思っていたら、本当にやったので驚きました(笑)。」
「本番中に、ワークショップでやっていたことがとても役立った。ああ、このためだったのかとわかった。」
中屋敷さんは「参加者が一番得をすること」を心がけたとのこと。子供向けワークショップの講師として、どんな企画に何が必要なのかを見極めて、実践して成果を上げられたのだと思います。なんといっても子供たちがすごく楽しそうでした!
去年からの継続参加は1人、今年から大学生ということで、助手として参加された方も1人いらっしゃいました。
出演:加藤みなみ 菅野和哉 若林美穂 小見波結希 池田紗希 大森れみ 神部ふゆみ 黒田あさひ 山本梓 鈴木彩夢
作・演出:中屋敷法仁 原作:グリム兄弟 構成/演出:中屋敷法仁(柿喰う客) 演出部:三浦直之(ロロ)/大森茉利子/熊木美旺
発表会は無料。
http://blog.livedoor.jp/ojiblog-2011summerschool/
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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