震災の影響もあり今年末で閉幕することになったシルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』。常設劇場で観たいと思い、私はやっとこさシルク・ドゥ・ソレイユ初体験です。上演時間は約1時間30分。
贅沢でした~~~♪解説するまでもないですが“シルク=サーカス”なんですよね。「うわ!」「ヤバ!」「マジか!」と何度もつぶやいてしまいました(笑)。90分の短時間版とはいえお腹一杯。
『ZED』は日本でしか観られない作品ですので、少しでもご興味のある方は思い切って観に行かれてはいかがでしょうか。高い席はかなり空席があり、もったいないです…。閉幕まで「一律半額とかにしちゃえばいいのに!」とかわがままなことを思ったり(笑)。
⇒CoRich舞台芸術!『ZED』
舞浜駅からイクスピアリを通り抜けて劇場へと向かいます。駅そのものがディズニーランド(とシー?)への窓口なので、どこもかしこも贅沢に装飾がほどこされており、徒歩10分の道のりも楽しいです。デートにとってもいいですね。ディズニーランドに入らなくてもテーマパークで遊んでいる気分(笑)。
ここからネタバレします。⇒各アクトについての紹介 ⇒メインキャスト
幕開けはクラウンがいざなってくれます。さすがはプロの俳優!演技が素晴らしくて惚れぼれしますね。そしてオープニングにわくわく!やっぱり巨大な布が動く演出はイイ!他の場面でも布に惹かれました。
一番好きだったのは「バンジー」。人間ではない生物(魚系)のようで美しいです。ずっと歌っている女神の化身“Nouit(ニュイ)”の衣装は、背中に羽が何枚もついていて、胴体にはLEDライトが無数に散りばめられています。鳥のようだし虫のようだし、この世に存在しない、神聖で畏怖されるべきもののイメージ。
のぼり棒(ポール&トランポリン)、綱渡り、ジャグリング、空中ブランコなど、「落ちたら死ぬ!(涙)」とはらはらさせられるパフォーマンスは全体的に苦手。もともとサーカスが好きじゃないので・・・。布にぶら下がる空中パフォーマンス(エアリアル)は、床まで落ちそうになる演技以外は集中して観られました。
赤い衣装と青い衣装の2人の女性による「ストラップ」は好き♪官能的な悪の香りがあり、「星の王子様」に登場するバラとヘビを思い浮かべました。
クライマックスの「シャリバリ(祭典)」でこれまでのアクトがすべて同時に上演され、鳥肌が立ちました。爆発力のあるカオス状態から「夢は続く、永遠に」というメッセージを受け取りました。震災以降、気持ちが暗いままですので(その方がいいと思っています)、舞台上の生身のアーティストが未来への希望を見せてくれると、それだけでちょっと感動します。
プレミア:¥14,500 センター:¥12,500 レギュラー:¥9,500 バリュー:¥5,900
http://www.zed.co.jp/
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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