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しのぶの演劇レビュー
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2011年12月02日

プロジェクト文学製作委員会『Project BUNGAKU 太宰治』09/30-10/10ワーサルシアター


 4人の演出家が4つの太宰治作品を翻案・演出する『Project BUNGAKU 太宰治』。もう1年以上前の公演ですね。2010年10月6日(水)14:00の回の終演後のトークに出演させていただきました。レビューは記録のみです。すっかり遅くなっちゃいました。

 ゲストだけでなく観客も投票も行い、評数の多さを競うバトル的な要素を前面に打ち出した企画です。好みの問題ですから順番なんて気にしなくてもいいとはいえ、実際にやると燃えますよね(苦笑)。年齢の近い演劇人同士だからできたのだろうと思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『Project BUNGAKU 太宰治

 上記企画の製作総指揮の松枝佳紀さんが、プロデューサーとして新しく立ち上げた『日本の問題』という公演がただいま上演中です。私は明日12/3(土)14時の回の終演後のトークにゲスト出演させていただきます。前売りは完売ですが、ご興味あれば当日券にチャレジしてみてください。

 ↓松枝さんのブログから写真を無断転載します(2016/06/01)。

 (あれだけ写真のネット上公開はNGだと言ってたのに、すぐさま公開…ブレてて良かった♪)

 ■『HUMAN LOST』 翻案・演出:広田淳一(ひょっとこ乱舞)
 出演:佐藤みゆき、他(時間がある時に調べます)

 小説を演劇作品にする場合、小説に忠実にあたることが正解ではないことが多いです。これは漫画を映画化する場合など、他にも当てはまることだと思います。広田淳一さんは演劇ならではの演出を緻密かつ大胆に積み上げて、原作にない要素を加えたりカットを施しながらも、『HUMAN LOST』の世界観をちゃんと舞台に載せてくださいました。私は4作品中この作品がダントツNo.1でした。


 ■『燈籠』 翻案・演出:吉田小夏(青☆組)
 出演:木下祐子、福寿奈央、藤川修二、荒井志郎、井上みなみ(青年団)、芝博文、 田村元、木村望子

 衣裳が着物なのが良かった。


 ■『ヴィヨンの妻』 翻案・演出:松枝佳紀(アロッタファジャイナ)
 出演:伊藤えみ、竹内勇人、岩見よしまさ、ナカヤマミチコ、青木ナナ、木田友和、辻井拓、花邑沙希、峯尾晶

 赤ん坊の人形が怖かった・・・。


 ■『人間失格』 翻案・演出:谷賢一(DULL-COLORED POP)
 出演:コロ(柿喰う客)、東谷英人、大原研二(Theatre劇団子)、小安光海、櫻井竜、菅谷和美(野鳩)、塚越健一、 ハマカワフミエ(国道五十八号戦線) 、 三嶋義信、百花亜希、湯舟すぴか(市ヶ谷アウトレットスクウェア)

 現代の『人間失格』になっていたのがとても良かったです。選曲がかっこ良くて、まるでこの作品が1曲の音楽のようにも感じられました。谷さんの舞台は音楽にノっている感覚がいいですね。
 ハマカワフミエさんの、男性もののYシャツがはだけた中にブラジャーという衣裳がツボ(オヤジかよ)。

原作:太宰治 脚本・演出:広田淳一『HUMANLOST』/吉田小夏『燈籠』/松枝佳紀『ヴィヨンの妻』/谷賢一『人間失格』 製作総指揮:松枝佳紀(アロッタファジャイナ)  舞台監督:村信保 / 照明:南香織 / 音響:井出"PON" 三知夫(La Sens)  美術:小池れい / 制作:北澤芙未子(DULL-COLORED POP) スーパーバイザー:松本隆志(Mrs.fictions) 制作総指揮:松枝佳紀( アロッタファジャイナ)  製作:プロジェクト文学製作委員会(アロッタファジャイナ/青☆組/DULL-COLORED POP/ひょっとこ乱舞)
【発売日】2010/08/28 前売3,200円/当日 3,500円 全席自由席 当日は受付順にご入場いただけます。 ※公演時間は100分、アフタートークは20分を予定 ※毎公演とも4作品を上演(1つが20分程度の短編です)  ※開場は開演の30分前、受付開始は開演の45分前  ※全席自由席(受付順(入金確定順)にお入りいただきます)
http://www.alotf.com/pb/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2011年12月02日 16:56 | TrackBack (0)