さいたまゴールド・シアター所属の女優、加藤素子さんの朗読企画です。今月のメルマガでご紹介したところ、公演公式ブログで引用してくださいました。
『あの日、あの雨』の作者である村井志摩子さん(⇒Wikipedia)が初日最初の公演を鑑賞されて、「これまでに上演された中で一番良かった」とおっしゃったそうです。⇒加藤さんのツイート
上演時間は約1時間45分・・・だと思います。途中休憩10分あり。ワンドリンク制。
⇒CoRich舞台芸術!『あの日、あの雨』
ここからネタバレします。
【第一部】『あの日、あの雨』(核の廃絶と世界平和を祈念し1990年に書かれた作品とのこと)
出演:石井舞(娘、春子) 加藤素子(母、夏子) 芝原弘(父、コペツキー記者)
1945年8月に広島に降った黒い雨と1986年4月にミンスクに降った人工的な雨。時を越え国境を越えヒバクシャをつなぐ。
役者さんは本を持たず、セリフはすべて憶えてらっしゃいました。
地球の絵が描かれた(地球儀のような)ビーチボールを投げてキャッチボールをします。地図で日本とヨーロッパの位置関係がわかりやすいだけでなく、気持ちのキャッチボールも見えました。
ピアニストになった娘は(たしか21歳の時に)母がヒバクシャだったことを知ります。自分と日本の歴史がつながり、やがて命が世界とつながる、まさに覚醒する瞬間を描いている戯曲なんですね。
アメリカ人による精神養子、15年経って発症する原爆症などは、何度でも繰り返し耳にして、知り直す必要があると思いました。白血病になってしまったミンスクの少女のエピソードも。
チェコの記者とファッションデザイナーの日本人男性(父)を演じた芝原弘さんは、俳優同士だけでなく、観客ともコミュニケーションを取ってくださいました。コミカルなサービスも自立した存在感もとても良かったです。第二部での朗読も。
石井舞さんはピアノが大変そう。ファイト!
【第二部】
・「Amazing Grace」ギター:横山大地
・「朗読 つなみ」(被災地のこども80人の作文集より)
・詩「黙礼」(和合亮一)
・歌と演奏「満月の夕(ゆうべ)」(SOUL FLOWER UNION)
ギター:横山大地 ピアノ:石井舞 三線:加藤素子 パーカッション(?):芝原弘
出演:石井舞 加藤素子(さいたまゴールド・シアター) 芝原弘(黒色綺譚カナリア派) 横山大地[ギター](虹艶Bunny)
演出:黒澤世莉(時間堂) 『あの日、あの雨』脚本:村井志摩子 舞台監督:田中圭介 照明:南香織 イラスト:石井舞 制作:KATO企画
【発売日】2012/02/01 2,500円 全席自由・ワンドリンク付き 開場は開演の40分前です。チケット売り上げの一部を、チェルノブイリ子ども基金・未来の福島子ども基金に寄付いたします。
http://ameblo.jp/kato-kikaku/
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
便利な無料メルマガも発行しております。