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2012年04月22日

岡崎藝術座『アンティゴネ/寝盗られ宗介』04/19-24 STスポット

 岡崎藝術座は神里雄大さんが作・演出されるプロデュース形式のユニットです。今回とりあげる戯曲はソポクレース作『アンティゴネー』とつかこうへい作『寝盗られ宗介』。

 舞台奥の壁一面に大きな絵画。その他には何もない空間で、4人の俳優が言葉、体を使って見せてくれました。上演時間は約1時間10分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『アンティゴネ/寝盗られ宗介

 『アンティゴネー』は戯曲を読んだことがあります。音読されるセリフを聞いて、あらためて主役のアンティゴネーが何を望み、何をしたのかをじっくり味わうことができました。『寝盗られ宗介』は会話の展開が面白いですね~。さすがはつか戯曲。役者さんの演技が上手いおかげで楽しめました。
 独特の緻密な身体表現によって空気や意味を立ち上げていたと思いますが、私は少々うとうとしてしまいました。

 ツイート↓をそのまま転載。
 台詞多いし声も大きいお芝居だけど、インスタレーション(展示物など)のように鑑賞。壁一面の絵画の影響かも。法律や掟より大切なもの、非常識でもやり抜きたいことを、命がけで実行する人々。それを演じる俳優は、自らの心身を使って独特の表現を突き詰める人々だった。

 ここからネタバレします。

 舞台奥の壁以外は床も白色の空間です。床中央に四角くて赤い布が敷かれていました。白地に赤なので日の丸をイメージしました。

 王に禁じられても兄を手厚く葬った妹アンティゴネー。妻を寝盗った男ジローに金をやる宗介。国家の方針や世間のムードがどうであれ、自分がやりたいことを、必要だと信じることをやると決意し、実際に行動することは、尊いと思います。2011年3月の震災以降、身にしみます。

岡崎藝術座演劇公演
出演:武谷公雄 鷲尾英彰 稲継美保 山縣太一(チェルフィッチュ) 
原作:ソフォクレスの『アンティゴネ』と、1978年に『雪之丞変化』として初演され1980年に改題された、つかこうへいの『寝盗られ宗介』。
作:「アンティゴネー」ソポクレース 「寝盗られ宗介」つかこうへい 演出・美術:神里雄大 照明:黒尾芳昭 音響:高橋真衣 映像撮影:ワタナベカズキ 写真撮影:富貴塚悠太 演出助手:小野正彦 制作:急な坂スタジオ 主催:岡崎藝術座・STスポット
【発売日】2012/03/19 一般/予約3,000円 当日3,300円 | ペア/予約のみ 5,400円 学生/2,000円(要学生証)| 高校生以下無料(枚数限定)
http://okazaki.nobody.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2012年04月22日 17:51 | TrackBack (0)