男優集団Studio Life(スタジオライフ)の次回新作公演は泉鏡花作『天守物語』。倉田淳さんが上演台本・演出を手掛け、美術・衣装をイラストレーターの宇野亞喜良さんが、音楽をロックバンドBUCK-TICKのギタリストである今井寿さんが担当されます。
上演を記念し、山の上ホテルでイベントが開催されました。残念ながら私は伺えなかったのですが、劇団からイベントレポートを頂戴しましたので転載します。Studio Lifeの過去の制作発表など⇒1、2、3、4、5、6、7、8、9
●Studio Life『天守物語』 ⇒公式サイト
作:泉鏡花 上演台本・演出:倉田淳
2012年6月9日~6月24日@紀伊國屋ホール
2012年6月30日~7月1日@梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
⇒CoRich舞台芸術!『天守物語』
■スタジオライフ『天守物語』イベントレポート
2012年4月23日(月)、山の上ホテルにて新作舞台『天守物語』の記念イベントが開催されました。
当日は、美術・衣装を担当するイラストレーターの宇野亞喜良氏、急きょ来場が決定した音楽担当のロックバンドBUCK-TICKのギタリスト 今井寿氏、そして、演出 倉田淳の3名によるトークショー、及び、姫川図書之助、富姫を演じるメインキャスト4名による挨拶、全員登壇してのフォトセッションが行われました。
トークショーでは、宇野氏から「2010年に発売したBUCK-TICKのアルバム『RAZZLE DAZZLE』で、ジャケットイラストを担当した縁で、今回の舞台に誘いました。BUCK-TICKの魅力は、お客さんを巻き込むアクチュアルでエネルギッシュなステージ。その音楽が異形の人がたくさん登場する『天守物語』に合う」と、秘話も飛び出しました。
【写真左から(敬称略):倉田淳、宇野亞喜良、今井寿】
今井氏は、2月に新宿シアターサンモールで上演された『OZ』を観劇し、スタジオライフを初体験したそう。「見る前は全員男性の舞台がどういうものになるのか、想像できなかったのですが、実際に見てみるとすごく良かった」とのこと。そんな今井さんは、演出の倉田から「誰が聞いてもわかるけど、誰も今まで聞いたことがない曲を作ってほしい」という難しい依頼をされているとか。今井さんは「すでにいくつかメロディーができていて、3曲ぐらいは譜面にしてある」そうです。宇野氏や倉田からは「ミック・ジャガーのように“かっこいいのにかわいい”今井さんを、役者として引っ張り出したい」という仰天プランも飛び出しました。劇中には日本を代表するわらべうた『通りゃんせ』も登場しますが、どんな今井流アレンジが施されるのか楽しみです。
【写真左下から:河内喜一朗、倉田淳、宇野亞喜良、今井寿。左上から:松本慎也、荒木健太朗、及川健、岩﨑大】
続いてのキャスト挨拶では、姫川図書之助役の荒木健太朗、松本慎也、そして富姫役の及川健、岩﨑大というメインキャストが登場。意気込みを語りました。
2年ぶりに劇団スタジオライフの作品に出演する荒木健太朗(Quartzチーム)は「劇団も僕もこの2年でたくさん成長したはず、それが楽しみでも不安でもあります。同じチームで演じる及川さんからはいつも教わることばかりですが、僕も入団して9年目なので『一緒に作っていく』ことができたらと思っています。『天守物語』は、出会いと出発までの過程を描く物語。人間も妖怪も大事にしていることを貫く様を表現したいと思います」とコメント。
一方の及川は「役作りのため、妖怪について勉強をしています。宇野先生の衣装がどれだけ素晴らしものになるのか楽しみです」。
Jadeチームの松本慎也は「宇野さんと今井さんのコラボがどのように昇華するのかまったく想像がつきません。とても楽しみです。泉鏡花の美しい世界を表現したいです」。
岩﨑大は「『天守物語』に出てくる妖怪には、狂気の中で自分の正義を貫く芯がある。人間と妖怪に違いはあるのだろうかと最近ずっと考えています」と、それぞれ作品への想いを語った。
泉鏡花が描いた究極な美の世界。スタジオライフによる新たな解釈と、刺激的なクリエイターとのコラボレーションで、今までにない輝きを放つ舞台に仕上げます。(ライター:石川香苗子)
スタジオライフ『天守物語』 作:泉鏡花 上演台本・演出:倉田淳 美術・衣装:宇野亞喜良 テーマ曲:今井寿(BUCK-TICK)
2012年6月9日~6月24日 紀伊國屋ホール 2012年6月30日~7月1日 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
公式:http://www.studio-life.com/stage/tenshu2012/index.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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