演劇集団 砂地は船岩祐太さんの作品を上演するプロデュース集団です。公演ごとにワークショップ・オーディションを行って役者さんをキャスティングされています。「シアタートラム ネクスト・ジェネレーション vol.5」に選出されました。関連レビュー⇒『若手演出家サミット2011・成果発表会+トークセッション』
古典戯曲の翻案・演出をおもにされてきた船岩さんがオリジナル戯曲を書かれたとのこと。どんな戯曲なのか興味があったので拝見しました。上演時間は約2時間。
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若い男性記者(浦川拓海)が主人公。他に彼の父親(小高仁)、昔の女友達(小瀧万梨子)、劇作・演出家の男友達(福島崇之)、彼がインタビューをする女性(石井澄)などが登場します。
誰もが饒舌すぎるんじゃないかしら…。思ったこと、感じたことをあんなに詳しくあけすけに、相手に向かって直接話すなんてことは、現実には起こりそうにないなぁと思いました。会話の必然性を感じられなかったです。そして全員が船岩さんに見えました。
ここからネタバレします。
記者と女友達が話しているのを、そこにいないはずの父親が聞いていて、話している2人も父親とアイコンタクトを取るなど、空間の境をなくす演出が面白かったです。
以前から感じていたことですが、船岩さんの色気のセンスは私には合わないですね。男性も女性も服を脱ぐなど、性的な印象を直接的に与える演出が多いのですが、私には官能的に感じられず。個人的な好みの問題だと思います。そもそも官能的にしようと思ってらっしゃらないかもしれません。
出演:浦川拓海(ラッパ屋) 小瀧万梨子(青年団) 福島崇之(こゆび侍)日高恵 斉藤まりえ 福原まゆみ(俳優座) 石井澄 杉山英之(燐光群) 小高仁
作・演出:船岩祐太 美術:法龍院悠 照明:三浦詩織 音響:杉山碧(La Sens) 衣装:上地チアキ 舞台監督:金安凌平 演出助手:菅井新菜 演出補:植浦菜保子 宣伝写真:コンドウダイスケ 制作助手:須藤あいら 制作:田口遥佳、始点~Start Point~ プロデューサー:小池陽子
【発売日】2012/04/01 前売 3500円、ペア 6000円、学生 3000円、当日 3800円
http://www.sunachi.net/?page_id=10
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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