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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2012年05月31日

イキウメ『ミッション』05/11-27シアタートラム

 演出に小川絵梨子さんを迎え、座付き作・演出家、主宰の前川知大さんは脚本に徹したイキウメの劇団新作公演。追加公演の回を拝見しました。上演時間は約2時間5分。

 俳優の会話にどう転ぶかわからないスリルが常にあってすごく面白かった!小川さんの演出で今までと違うイキウメでした。後半のあるセリフでグっとつかまれ、その後はしみじみと涙が流れ続けました。

 ゆらゆら、ふらふらと決心できないまま、迷ったまま流される心優しくて弱い人々。それでも何かをしなくちゃ、言わなくちゃと思った時、その人がおろおろと立ち上がります。その瞬間をいくつも観ることができました。

 東京公演は終了。6月から大阪、福岡公演があります。

 【舞台写真(撮影:田中亜紀)左から太田緑ロランス、安井順平(敬称略)】
ikiume_mission_stage.JPG

 ⇒CoRich舞台芸術!『ミッション
 レビューは後ほど少し加筆予定。

 ≪あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より
 「どうでもいいこと、やってみよう。僕らを駆り立てる無意味な衝動」
 斜面を転がってきた石に頭を割られた私は、運がいいのか悪いのか。
 なぜ私に当たったのか。意味はあるのか。
 この落石と私の出会いは、いつから準備されていたのか。
 入院生活は、暇だ。
 無意味に、体を動かしてみる。
 病室の窓際で妙なポーズを取ってみた。特に意味はない。
 その日の夕方、向かいに新入りがやってきた。
 窓際の私を見て笑っていたら、事故ったそうだ。
 彼女の事故は、いつから準備されていた?
 私の怪我は、彼女の事故の準備でしかなかったのか?
 いや、これも何かの準備かもしれない。
 結果はまだ出ていないし、いつ出るかも分からない。
 つまり、やはり意味はないのか。
 いや……。
 退院して会社に戻ると、私の居場所は無くなっていた。
 ≪ここまで≫ 

≪東京、大阪、福岡≫
出演:浜田信也、盛隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下創、大窪人衛、加茂杏子、安井順平、太田緑ロランス、井上裕朗、渡邊亮
脚本:前川知大 演出:小川絵梨子 美術:土峡研一 照明:松本大介 音楽:かみむら周平 音響;鏑木知宏 舞台監督:棚瀬巧 衣裳:今村あずさ ヘアメイク:西川直子 演出助手:長町多寿子 プロデューサー:中島隆裕 演出部:埋橋真理 上嶋倫子 照明操作:和田東史子 音響操作:中村成志 衣裳部:熊井絵里 制作部:吉田直美 湯川麦子 林弥生 宣伝美術:末吉亮 舞台写真:田中亜紀 アクション協力:中村嘉夫 ステージング協力:結樺レイナ 衣裳協力:桑原理恵 文芸部:結木佐人 宮村優子 中田博士 高橋啓佑 春謡漁介 大道具製作:C-COM舞台装置 運搬:マイド 主催:イキウメ/エッチビィ
【休演日】5/14,21【発売日】2012/04/01 前売4,200 円 当日4,400円(全席指定・税込)
http://www.ikiume.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2012年05月31日 16:03 | TrackBack (0)