日穏-bion-(ビオン)は岩瀬晶子さんがプロデュースを手がける演劇ユニット。岩瀬さんは女優としてだけでなく脚本家、アナウンサーとしても活動されています。上演時間は約1時間40分。
「夏に戦争を題材にした作品を鑑賞する」という日本の習慣は、ずっと守っていっていいだろうと私は思っています。今年は朗読劇『少年口伝隊一九四五』が上演されないので、私にはいい機会だったかもしれません。
⇒CoRich舞台芸術!『かわたれの空』
レビューは記録程度です。
≪あらすじ≫ 公式サイトより
昭和27年夏、日本が戦後初めて参加したヘルシンキオリンピックが行われている頃・・・。
港の見える町の一角にたたずむ飲み屋には、毎日のように近所の住民が集まってきては一杯酒を酌み交わして帰っていく。
そんなある日のこと、一人の傷を負った男が店に運び込まれてくる。彼は9年前にその町から出征し、戦死したと思われていた男だった。彼の生還に沸く家族や住民たち。
しかし、彼にはその町で過ごした記憶が全くなかった・・・
≪ここまで≫
戦争によって理不尽に奪われる市井の人々のささやかな幸せ。
選曲含め演出は私好みではなかったです。演出家も出演者も、登場人物1人ひとりに思い入れがあるのだと思いますが、会話の中に不要な間(ま)が多かったように思います。
岩瀬さんが演じたのは記憶を失った元兵士の妻役。キリっとした聞きやすい発語をされながら、ふんわりと膨らみがあるきれいな声でした。さすがはアナウンサーだと思いました。
ここからネタバレします。
「かわたれ」とは朝焼け前あたりの時刻のこと。「たそがれ」の反対だそうです。
第3回公演
出演:山田将之、岩瀬晶子、田辺日太、大原研二、内田晴子、深津哲也、田村幸士、市村尚子、木村龍太、玉代勢圭司、亀岡園子、たんじだいご
企画・脚本:岩瀬晶子 演出:たんじだいご 照明:大村真一 音響:平井隆史(末広寿司) 舞台美術:吉野章弘 舞台監督:村信保 制作:遠藤いづみ(TEAM♯BISCO) 宣伝美術:田村幸士 題字:岩瀬敦子
【発売日】2012/07/01 前売り3,500円 当日3,800円(日時指定・全席自由) 8月29日(水)7時半&31日(金)2時 割引3,300円 ペアチケット 2枚1組6,500円 学生割引 2,800円
http://bion.jp/?page_id=46
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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