2012年11月27日
【オーディション】新国立劇場演劇研修所「第9期生(2013年度4月開講)募集」※応募期間12/10-16(郵送のみ)
新国立劇場演劇研修所の第9期生募集要項が公示されました(⇒昨年の告知記事)。当サイトを「新国立劇場演劇研修所」で過去ログ検索していただければ、関連エントリーは多数あります。
新国立劇場演劇研修所は日本唯一の国立の俳優学校。年齢制限は18才以上・30才以下。研修期間は3年間で、研修は“原則的に”(月)~(金)の週5日間フルタイム(午前10時から午後6時)です。授業料(予定)は年額231,000円で毎月奨学金あり(月額6万円支給 ※ただし3年次はなし)。募集人数は12名程度。⇒講師陣のプロフィール
■新国立劇場演劇研修所・第9期生募集 ⇒公式サイト
受験申請の受付期間:2012年12月10日(月)~16日(日)(消印有効)
受験料5000円は2012年12月10日(月)~17日(月)に振込むこと。
・試験日程:
第1次試験:2013年1月12日(土)・13日(日)のいずれか1日
第2次試験:2013年1月18日(金)
第3次試験:2013年1月20日(日)
⇒演劇研修所「授業見学会」での質問にお答えします(2010年12月)
⇒2011年夏開催の「NNTドラマスタジオ・オープンスクール」参加者の非常に詳しいレポート。
⇒上記と同じ方が書かれたこちらもご参考にどうぞ。
⇒新国立劇場演劇研修所でも教えている俳優指導者のセミナーのレポート(2012年)
■選考試験:演劇研修所 第9期生(平成25年度入所)の募集について
新国立劇場演劇研修所では、プロの俳優を目指す第9期生を募集いたします。たくさんのご応募をお待ちしております。
第9期生の募集要項・願書はこちらからダウンロードしていただけます。
PDFファイルを印刷できる環境をお持ちでない方には、郵送いたします。
下記お問合せ先までご連絡ください。
【募集概要】
●募集人数:12名程度
●応募資格:
プロフェッショナルな俳優としての舞台活動を目指していること。
高等学校卒業もしくはそれと同等の実力を有すること。
2013年4月1日時点で、満18才以上、満30才以下であること。
心身共に健康であること。
外国籍の人の場合、日本語が理解できること、および研修期間中の在留資格が取得できること。
●試験日程:
第1次試験:2013年1月12日(土)・13日(日)のいずれか1日
第2次試験:2013年1月18日(金)
第3次試験:2013年1月20日(日)
※試験は芸能花伝舎(新宿区西新宿)、及び新国立劇場リハーサル室(渋谷区本町)で行います。
●受験料:5,000円 ※振込手数料はご負担下さい。
●願書受付期間:2012年12月10日(月)~16日(日)当日消印有効
※e-mailおよびFAXでの申込は受付いたしません。
●お問い合わせ・願書送付先
公益財団法人 新国立劇場運営財団
演劇研修所 第9期生 選考試験係
〒151-0071 東京都渋谷区本町1-1-1
Tel:03-5351-3011(代)(月~金10:00~17:00/土日祝を除く)
【研修概要】
●研修期間:3年間
※第9期生は2013年4月から2016年3月まで
●主な研修内容:
3年間の研修で、明晰な日本語を発語し、柔軟な身体表現を習得するために、①演技、②ムーブメント、③ヴォイスの基礎訓練を重ね、これらを俳優の演技として表現できるステップにまで高めていきます。
1年次では、日本語表現がいかなる技法によって支えられているかを体験し、戯曲、詩、散文をテキストに用い、文章表現に対する理解力と、声がいかに台詞として実体化されていくかのプロセスを探求します。
2年次では、「シーンスタディ」を中心にしたカリキュラムとなり、様々な役柄に挑む過程で、俳優として最も大切な自らのキャラクターを創造していく意思を築きあげます。また研修には、舞台表現として必要とされる技芸(歌唱、殺陣、日本舞踊、ダンスなど)にあわせて、演劇史や芸術理論、劇作家や美術家のレクチャーなど座学も盛り込まれています。
3年次は、舞台人としての表現を確立するための実践的な舞台実習を行います。公演を通じて、幅広い演技を身に付けるとともに、舞台芸術の創造者として、演劇の将来を担うための自覚を高めていきます。
●主な研修場所
新国立劇場演劇研修所(芸能花伝舎内)、新国立劇場リハーサル室 など
【授業料・奨学金】
授業料:年額231,000円(消費税込) (25年度入所生予定額)
奨学金:月額60,000円支給(予定)(ただし、3年次は奨学金の支給はありません。)
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2012年11月26日
【お知らせ】雑誌「演劇男子。vol.3」(ぴあムック)記事掲載
2012年12月3日発売の雑誌「演劇男子。vol.3」(ぴあムック)に、高橋彩子さん(⇒ブログ ⇒ツイッター)との対談記事が掲載されます。
コラムのタイトルは「演劇ライターによる2012年振り返り この舞台がすごい!」。私が言及して掲載されたのは下記のような感じです(敬称略・掲載順)。「演劇男子。」的な尺度が入っております♪
俳優・演出家:井上芳雄、成河(ソンハ)、玉置玲央、中屋敷法仁、杉原邦生、森山未來、浦井健治、藤原竜也、木村了
印象に残る作品:『ルドルフ ザ・ラスト・キス』、『百年の秘密』、コクーン歌舞伎『天日坊』、『三谷文楽 「其礼成心中」』
期待の公演:『飛龍伝』、『ウェルテルの恋』、『祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹~』
高橋さんの伝統芸能への思いのたけを拝聴し、私も現代演劇と舞台俳優について熱く語らせていただきました。まとめてくださったライターさんに感謝です。
イケメン俳優のグラビアだけでなく、美しい舞台写真あります。よかったらぜひ書店でお手にとってご覧ください。上記のamazonのリンクからもご購入いただけると嬉しいです。
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2012年11月23日
日生劇場・NISSAY OPERA 2012『オペラ「フィガロの結婚」』11/23-24日生劇場
菅尾友さんが演出されるオペラです。第一部は1時間35分、休憩25分、第二部は1時間30分。私は11/23に拝見しました。
※この記事は2015/11/13に投稿。
杉山至の美術で、長島確さんがドラマトゥルグを担当されるということで期待して伺ったところ、期待を遥かに上回る傑作でした。あまりに素晴らしくて、カーテンコールでは肩が痛くなるほど拍手をし続けました。
⇒舞台写真(公式facebookページ)
⇒メルマガ「2012年11月のお薦め舞台」でご紹介。
⇒毎日新聞「ひと:菅尾友さん 日生劇場でフィガロの結婚演出」
⇒公式サイト「長島確さんが朝日新聞に登場!」
⇒CoRich舞台芸術!『オペラ「フィガロの結婚」』
感想はCoRich舞台芸術!に投稿した「観てきた!」から以下に転載します。
めちゃくちゃすごい!拍手し過ぎて肩痛い!なんと明日まで!(ToT) 見られる方、ぜひ!!
こんなに至れり尽くせりの極上の娯楽作だったなんて、今まで知らなかった…モーツァルト凄いよ!とか今更かよ!金髪モヒカン気味の若々しいフィガロら現代の登場人物たちを通して、二百年以上前の人々(当時の作り手と観客)と出会えた。
美術、照明、映像、衣装、ステージング、演技に場面転換…全部いい!(字幕も!)歌手はケルビーノ役の守谷由香さんがダントツ。出演者の皆さん、暴れっぷりも脱ぎっぷりも良かった(笑)。
ここからネタバレします。
オープニングがまず素晴らしい。風力発電の映像と現代服の登場人物たち。
前半のケルビーノの歌のバックの映像はiTuneのCM?(笑) その後宇宙飛行して「セカイ系」?これを観た高校生がうらやましい。
積み重なる白い部屋たちが枠だけになってからは、「ある特定の男女の色恋沙汰」が世界中の人間の問題に見えてきた。
日生劇場開場50周年《記念公演》 NISSAY OPERA 2012 ※私は11/23に拝見。
出演:
≪23日(金/祝)≫ 伯爵:萩原潤 伯爵夫人:北原瑠美 フィガロ:折河宏治 スザンナ:楠永陽子 ケルビーノ:守谷由香 マルチェッリーナ:栗林朋子 バルトロ:大塚博章 バジリオ:馬場崇 クルツィオ:黒田大介 アントニオ:藤澤眞理 バルバリーナ:中本椋子 花娘(全日):後藤真美
※23日(金・祝)にケルビーノ役で出演予定の澤村翔子は、都合により降板いたしました。代わりまして守谷由香が出演致します。
≪24日(土)≫ 伯爵:森口賢二 伯爵夫人:田口智子 フィガロ:大山大輔 スザンナ:新垣有希子 ケルビーノ:堀万里絵 マルチェッリーナ:穴澤ゆう子 バルトロ:境信博 バジリオ:寺田宗永 クルツィオ:加茂下稔 アントニオ:大久保光哉 バルバリーナ:全詠玉(チョン・ヨンオギ) 花娘(全日):藤長静佳
合唱:C.ヴィレッジシンガーズ
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
作曲:W.A.モーツァルト
指揮:広上淳一
演出:菅尾友
美術:杉山至
照明:吉本有輝子
衣裳:半田悦子
ドラマトゥルグ:長島確
舞台監督:幸泉浩司
演出助手:手塚優子
合唱指揮:田中信昭
主催:日生劇場(公益財団法人ニッセイ文化振興財団)
協賛:日本生命保険相互会社
*上記作品は青少年のための「日生劇場オペラ教室」でも上演
11月23日(金/祝)14:00開演 11月24日(土) 14:00開演〈2回公演〉
S席13,000円 A席11,000円 B席9,000円 C席7,000円 D席5,000円
「メデア・フィガロセット券」S席セット券26,100円 A席セット券21,600円
http://www.nissaytheatre.or.jp/schedule/%E6%97%A5%E7%94%9F%E5%8A%87%E5%A0%B4%E9%96%8B%E5%A0%B450%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%E5%85%AC%E6%BC%94%E3%80%80%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%80%8C%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AC%E3%83%AD%E3%81%AE/
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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【ワークショップ】東京芸術劇場「タイの俳優による『即興力を高める!俳優とパフォーマーのためのワークショップ』」12/24-26※先着順(定員20名)
野田秀樹さん作・演出『赤鬼』タイ・バージョンに出演されていた、プラディット・プラサートーンさんによる3日間のワークショップ情報です。『赤鬼』タイ・バージョンは素晴らしかったんです!⇒レビュー
定員は20名で先着順。クリスマスの3日間ですが、ご興味のある方はぜひ。詳細は公式サイトでご確認ください。
●東京芸術劇場「即興力を高める! 俳優とパフォーマーのためのワークショップ」
2012年12月24日 (月) ~2012年12月26日 (水) 各日とも13:00-17:00
※3日間にわたるワークショップです
参加資格
・俳優、パフォーマー。プロフェッショナルを目指している人を含みます。
・3日全日参加できること。
・年齢性別は不問。
※簡単な楽器(太鼓、笛などで可)を持参していただきます。(全日)
定員:20名(先着順)
料金:4,000円
2012年11月22日
【インタビュー】韓国ミュージカル『ウェルテルの恋』主演キム・ダヒョンさん
チョン・ドンソクさんに続いて、韓国ミュージカル『ウェルテルの恋』主演のキム・ダヒョンさんのインタビューです。ダヒョンさんの舞台写真が到着したので、取材時のものと合わせて掲載させていただきます♪
プレスツアーでダヒョンさんが出演する公演初日を拝見し、インタビューでのご発言に全身で納得!ネタバレはありませんので、読んでから観ても大丈夫です。
ダヒョンさん曰く「『ウェルテルの恋』は韓国が生み出した最高の創作ミュージカル」。2000年の初演から12回も再演されてきた、韓国製ミュージカルの最新版が来日します。
【舞台写真:キム・ダヒョンさん(c)ぴあ】
●ミュージカル『ウェルテルの恋 原作:ゲーテ「若きウェルテルの悩み」』
期間:2013年1月11日(金)~26日(土) 全20回公演
会場:赤坂ACTシアター
韓国語上演。日本語字幕付き。全席指定9,800円。
⇒公演公式サイト
⇒公演公式ツイッター
・しのぶの演劇レビュー内関連リンク
⇒『ウェルテルの恋』プレスツアー参加報告
⇒チョン・ドンソクさんインタビュー
⇒キム・ダヒョンさんインタビュー(このページです)
⇒演出家キム・ミンジョンさんインタビュー
⇒韓国公演初日レビュー
■2度目の『ウェルテルの恋』では、愛の多面性を見せたい
―9年振りのウェルテル役への挑戦ですね。
ダヒョン:出演が決まった時はまず嬉しかったですね。ぜひもう一度挑戦したかったんです。2003年の『ウェルテルの恋』はデビュー作だったので、慣れていないのもありましたし、演出の先生に言われたことをそのまま踏襲している状態でした。この9年でさまざまな役を演じてきましたので、今回は蓄積して来たノウハウや演技を出せると思います。当時は20代だったんですが、今は30代。30代のウェルテルをお見せしたい。
―2度目のウェルテルを、どのように演じたいと思っていますか?
ダヒョン:まず僕が表現したいのは湧き立つような愛に対する気持ち、情熱です。私のファン・クラブは「純粋な情熱のキム・ダヒョン」という名前で、2003年の『ウェルテルの恋』を観たファンの方々がネーミングしてくれたんですね。でも今回は純粋さを超えた何か、たとえば怒り、嫉妬などの、愛の持つ複合的な多面さを見せたいです。ウェルテルはロッテに初めて会った瞬間、人生を変える恋をします。恋のときめきは美しいのですが、やがて怒り、嫉妬が生まれ、そして悲劇になります。そんなさまざまな側面を、表情の演技や動作の細かい部分で表現できればと思っています。
―一番好きなシーンはどこですか?
ダヒョン:すごくたくさんあるんですけどね…。先ほどもお話ししましたが、ロッテには完璧な婚約者アルベルトがいて、ウェルテルはそれを知り衝撃を受けます。その直後のウェルテルの独白が好きです。ロッテを石のような存在だと表現するので、座組みでは「石のシーン」と呼んでいます。そこが一番好きですね。
【写真:キム・ダヒョンさん(c)ぴあ】
■ミュージカル俳優が夢だった
―歌手としてデビューされましたが(⇒プロフィール[韓国])、今ではテレビドラマやミュージカル出演など幅広い活躍をされています。
ダヒョン:もともと私の夢はミュージカル俳優になることだったんです。ミュージカルは歌、踊り、演技の総合芸術として一番の頂点に立つものだと思います。毎回、新しいお客様に演技を見せるというライブ芸術の醍醐味もあります。
―昔は歌手は歌手、俳優は俳優だとジャンル分けされて、2つ以上のことをするのは好まれませんでした。今はいい時代になりましたね。
ダヒョン:本当におっしゃるとおりです。私は演技専攻だったんですが、歌手としてデビューして、今はテレビやミュージカルの俳優をしています。デビュー当時はタレントがCDデビューしたり、歌手がドラマに出たりすることがとても嫌われる傾向にあったんですが、今では時代も変わって、ひとつだけに執着するのではなく、色んな事にチャレンジできるようになりました。多種多様な時代になって本当に良かったと思っています。
―ミュージカル俳優になりたいと思ったきっかけは?
ダヒョン:私は芸術高校の出身で(芸術高校は韓国テレビドラマ「ドリームハイ」でもお馴染み)、演技の勉強をしていました。演技の基礎となるのは演劇ですから、学校では四大悲劇などの名作を学んでいたのですが、ある時、『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』『ミス・サイゴン』『ジーザス・クライスト・スーパー・スター』などのミュージカル音楽を聴いて、戦慄が走ったんです。それ以来、他の高校生は歌謡曲を聴いてたんですが、僕はミュージカル音楽をずっと聴いていました。
―また歌手をやりたいという気持ちはありますか?
ダヒョン:どんな形になるかはわかりませんが、将来的に歌手としての活動をしたいという思いはもちろんあります。以前は「ヤダ」という名前のロックグループにいて、J-POPの音楽もたくさん聴いていましたし、日本でもコンサートやライブをぜひやりたいと思っていました。歌手とミュージカルの表現方法は異なりますが、舞台に立って表現するという意味では同じです。
■芸術高校と大学で演技を学ぶ/現場が実習
―役作りに緻密な準備をされてきたそうですね。方法論は芸術高校で学んだのですか?
ダヒョン:そうです。芸術高校時代に学んだ技法はとても役立っています。ミュージカルをやっていく中でも、基本が重要だと再認識しています。私は歌も踊りも専攻していませんでしたが、ミュージカルでは両方やらなければならない。高校時代に習ったターン(回転)の方法を、今もミュージカルの舞台で実践しています。体を動かすことだけでなく、戯曲読解や作品分析、役柄の年齢や性格をもとにしたキャラクターづくりなど、基本の技術は高校で勉強しました。
―高校卒業後に、専門の学校に行かれましたか?
ダヒョン:大学の演劇科を出ました。演劇科でも演技は勉強しましたが、やはり現場です。作品が演技を教えてくれることが、とても多かった。「現場が実習である」という言葉も、自分にとってすごく大事な言葉です。作品を作りながらノウハウを獲得し、演技の研究をすることができたんです。
―どなたかに師事されたことはありますか?
ダヒョン:師匠と呼んでいる方が一人いらっしゃいます。韓国ミュージカル界の第一世代の、ナム・キョンオプ先生から非常にたくさんのことを学びました。有名な俳優で、今では指導者としても有名です。
【写真:キム・ダヒョンさん(c)ぴあ】
■韓国の創作ミュージカルの独自性
―ロンドン・ミュージカル、ブロードウェイ・ミュージカルなど、ありとあらゆる作品を経験してこられたダヒョンさんから見た、韓国の創作ミュージカルの特徴、魅力を教えてください。
ダヒョン:たとえば『キャッツ』や『オペラ座の怪人』などのブロードウェイ・ミュージカルは、豪華な見せ場があって、ドラマティカルで、アンサンブルの踊りなどの魅力があります。韓国の創作ミュージカルの魅力は、そこが強みでもあり改善が必要な点でもあるのですが、韓国独自の情緒が大いに反映されているところです。作品の構成やキャラクター相関図にも、韓国っぽいところがたくさんあります。あとは俳優ひとりひとりが持っている感性や情緒的な部分ですね。
私は創作ミュージカル以外にも『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』、『ラ・カージュ・オ・フォール』、『プロデューサーズ』など、日本の観客にも知名度のあるライセンス・ミュージカルに出演してきました。日本から海を渡って観に来て下さるファンの方々がおっしゃるには、やっぱり感性(エモーション)の部分で、韓国の俳優は非常に優れた部分を持っているそうです。今回の『ウェルテルの恋』で、日本の方々がどのように受け取られるのか、自分も知りたいと思っています。
―“韓国っぽい”創作ミュージカルというと、具体的にはどの作品でしょう?
ダヒョン:昨年私が主演した『西便制』という、映画『風の丘を越えて』をミュージカル化した作品がそうですね。パンソリ(⇒Wikipedia)で韓国独自の「ハン(恨)」を表現したんです。
―『ウェルテルの恋』にも“韓国っぽい”ところはありますか?
ダヒョン:『ウェルテルの恋』の原作はドイツですが、韓国人独自の情緒はもちろん入っています。外国の物語を韓国のクリエイター達がミュージカルにしたということが、面白いポイントであり、醍醐味だと思います。韓国の創作ミュージカルにも色々あるんですが、外国を舞台にしたものは、そんなに多くはないんですよ。
■ニックネームは“ミュージカル界のウォン・ビン”、“花ざかりのキム・ダヒョン”
―ダヒョンさんはデビュー当時から“ミュージカル界のウォン・ビン”と呼ばれているんですが、日本進出にあたって、どのようなニックネームで呼ばれたいですか?
ダヒョン:自分からは言いにくいんですが…2003年の『ウェルテルの恋』で韓国のファンたちが、私の名前に「花」をつけるようになったんです。「花ざかりの」とか「花びらの」とか、「花」の形容詞がついたニックネームが多かったんですね。今は…「花」をつけるのは勘弁してもらいたいかな…(笑)。最近は細かい(ディテールの)演技をする俳優だと認識してくださって、“ディテール・キム”というニックネームもあります。でも、日本の観客の皆さまが実際に私の舞台を観て、新しいニックネームをつけていただければ、一番嬉しいです!
―『王と私』や『1年に12人の男』などのテレビドラマで、ダヒョンさんを知った日本人ファンも多いと思います。そのファンにメッセージをお願いします。
ダヒョン:ドラマとミュージカルは、本当に違うんですよね。たとえばドラマではスピーディーな演技や、自分のイメージと全然違った演技もしますが、舞台では、私一人で劇場空間をいっぱいにするような演技も見せます。舞台での歌と演技は、ドラマとは全く違った魅力がありますから、是非期待して頂きたいです。
何より私は日本のファンの皆さんに、とてもとても会いたかったんです。『ウェルテルの恋』は韓国が生み出した最高の創作ミュージカルだと思っているので、この作品で日本に行くことができて非常に嬉しいですし、感慨深いです。
【写真:キム・ダヒョンさん(c)ぴあ】
■主演舞台が連続する超多忙スケジュール/作品選びの基準
―主演ミュージカルの初日にもかかわらず、他のお仕事もあって、とてもお忙しいですね。作品に追われる日々をどう思ってらっしゃいますか?
ダヒョン:まず、この生活が幸せだと思うようにしています。肉体的には非常にハードなんですが、僕が忙しいのは、ミュージカルのファンや観客の皆さんが望んでくださっているから。その分がんばろうという気持ちになります。観客の皆さんのために、より良いコンディションで作品をお届けしたいと思っています。
―ストレスの解消法は?
ダヒョン:ご存じのように、『ウェルテルの恋』のストーリーは憂鬱にさせられるものでもあるので、演じるのも結構つらいんですね。でも来年は、トム・クルーズ主演の映画にもなったミュージカル『ロック・オブ・エイジズ』に主演することになっています。私が演じるグリュー役は飛んだり跳ねたりする明るい役なんです。こうやって、全く違う役を演じることで気分転換をしています。
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―出演作のバラエティーの豊かさに驚かされます。作品を選ぶ基準はありますか?
ダヒョン:さまざまな役を演じてきましたが、既存の作品選びの基準になったのは、そのキャラクターが自分の中にあるかどうかです。昨年は日本を舞台にした演劇『恋愛時代』(関連ページ[韓国]⇒1、2)に挑戦したんですが、演じるにあたって自分の中にある可愛らしさ、純粋さ、情熱的な部分を出すようにしました。今後も色んな役を演じていきたいですが、その中でも自己投影ができるような役柄に挑戦したいです。
■チョン・ドンソクさんと演出家が語る、ダヒョンさんの魅力
ドンソク:ダヒョンさんは非常に男性的な方です。過去に一回ウェルテルを演じていて、今回は違った面を見せようと、努力して新しい試みをされています。ミュージカルの舞台は多数経験していらっしゃるんですよね。たとえば舞台のセットと俳優が一緒になった時の、動きの把握が早くてすごいと思いました。
演出家:ダヒョンさんは美しくて、繊細で、几帳面という印象があります。でも彼は一瞬にして燃えるように情熱的になるんです。そういった部分で、ダヒョンさんもウェルテルっぽいと言えるのではないでしょうか。ドンソクさんとの共通点は、2人ともすごく美しいということ。一番大切なことですね。
【しのぶよりひとこと】
スラリと細くて、ちょっと華奢にも見えるダヒョンさんですが、さすがは10年もの実績があるミュージカル俳優。たたずまいに余裕があって、ご自身の中に揺るがない芯があるのがわかります。誠実で、礼節をわきまえていて、質問への返答も大人!プロの舞台俳優の知性と矜持が静かに漂うようでした。
地方でドラマ撮影があったため、ダヒョンさんは予定の時刻より遅れて劇場に到着されました。自分が主演するミュージカルの初日(10月25日)に別の仕事があり、取材の予定も複数入っているなんて!超過密スケジュールですよね…。韓国の大規模ミュージカルの現場がいかに成熟しているかを、少し感じ取れたように思います。⇒ダヒョンさんは10月31日に次回主演作のイベントにも出演。
質問終了とのアナウンスがあっても、「他にも何かご質問がありまたら答えますよ、大丈夫ですか?」と記者に向かって気さくに、優しく声をかけてくださいました。とうとうインタビュー終了になると、「こうして韓国まで来ていただいて本当にありがとうございます。撮影のためにちょっと遅れたのでとても申し訳なく思っています。待ってくださって本当にありがとうございました」とのお心づかい。私は「何をおっしゃいます!とんでもない!」と脳内で口走り(もちろん日本語で)、「大人なダヒョンさんに甘えっぱなしになってしまったなぁ…」と反省するやら、ありがたいやら…すっかり“舞台人キム・ダヒョン”の虜になってしまいました。
その日の20時からダヒョンさん主演の『ウェルテルの恋』が開幕。初めて登場した時、ダヒョンさんは柔らかな微笑みをたたえた、何も知らない少年のようでした。私は「これが“ディテール・キム”なのか!」と衝撃を受けて、椅子の背もたれから少し身を乗り出して、見入ってしまったんです(後ろの席の迷惑にならないよう心がけました)。韓国のファンが“花”をニックネームにするのにも納得。花は花でも豪奢なバラというより、白ゆりかしら。桔梗でもいいかもしれません。どんな花を咲かせるのかも、自身でコントロールする俳優なのだと思います。
【舞台写真:キム・ダヒョンさん(c)ぴあ】
韓国題名『뮤지컬(musical)젊은 베르테르의 슬픔(Die Leiden des jungen』
出演(※主演Wキャスト):キム・ダヒョン(김다현)、チョン・ドンソク(전동석) ほか ※出演者、配役は変更になる場合がございます。
原作:J.W.Goethe(ゲーテ) 演出:キム・ミンジョン 音楽監督:イ・ソンジュン 振り付け:ホン・セジョン 芸術監督:シム・サンテ 劇作/歌詞 :コ・ソンウン 作曲:チョン・ミンソン 脚色:ソン・ジョンワン、キム・ソンミ 編曲:イ・ソンジュン 主催:ぴあ 制作:CJ E&M、劇団カッカジ(韓国)
11月9日(金)10:00より、チケット一般発売
早割指定 9,000円(税込) ※11/8(木)までの先行期間のみ適用料金となります。
全席指定 9,800円(税込) ※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
http://wakaki-w.jp/
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2012年11月21日
【情報】『木俣冬の「ググってもわかんないこと聞いちゃいます」第一回、ゲスト:古舘寛治』
ライターの木俣冬さんがトークライブを開催します。ゲストは俳優の古舘寛治さんです。
●木俣冬の「ググってもわかんないこと聞いちゃいます」 ⇒公式サイト
“第一回 演劇か映画かそれが問題だ!? 俳優サバイバル術”
ゲスト:古舘寛治
日時:2012年12月9日(日)18:30開場 19:00開始
会場:Live Wire Biri-Biri酒場 新宿
[料金]1500円(当日2000円) 懇親会は+2800円(当日参加3000円)
古舘さんといえば、演劇ファンにとっては「青年団とサンプルに所属していて、ハイバイでも怪演を見せる個性派俳優」という印象かと思いますが、映画でもひっぱりだこなんです。「キツツキと雨」「マイ・バック・ページ」「歓待」(⇒レビュー)は私も見てまして、古舘さんの存在感はとても大きかったです。実は米国で俳優教育も受けている古舘さん。私はそこのところが知りたいな~。
【ワークショップ】サンプル「ワークショップ 世界を着せかえる」※11/26〆切(メールorFAX)
松井周さんが作・演出される劇団サンプルが、2011年に川崎市アートセンターで好評だったワークショップの第2弾を実施します。⇒前回告知エントリー
劇作家、演出家、俳優だけでなく、舞台美術や衣装、照明、制作などのスタッフによるワークショップもあります。ご興味のわいたる方はぜひ。
●サンプル「ワークショップ 世界を着せかえる」 ⇒公式サイト
日程
A:戯曲・演出 松井周 12月1日(土)13:00~17:00
B:演技 古舘寛治 12月1日(土)17:30~21:30
C:ドラマターグ 野村政之 12月2日(日)13:00~17:00
D:宣伝美術 京 12月2日(日)18:00~21:30
E:舞台美術 杉山至 12月8日(土)13:00~17:00
F:照明 木藤歩 12月8日(土)17:30~21:30
G:音響 牛川紀政 12月9日(日)13:00~16:00
H:衣裳 小松陽佳留 12月9日(日)16:30~19:30
I:制作 三好佐智子 12月9日(日)19:45~21:15
会場:森下スタジオ
参加費:全クラス参加は10,000円 (雑誌「サンプル」1冊付)
各日通し=3,000円、1コマ=2,000円
申込締切:11月26日(月) ⇒12月8、9日分(EFGHI)について期限を12/2までに延長。
※ 定員:各クラス20名(応募多数の場合は抽選)
参加条件:
※ 心身共に健康な18歳以上の男女
※ 「B 演技」に関しては俳優志望の方に限ります
【オーディション】ピチチ5「2013年6月公演の女性キャスト募集」※12/3〆切(郵送のみ)
福原充則さんが作・演出される劇団ピチチ5(クインテット)が、来年6月の公演の女性キャスト(18歳~35歳まで)を募集しています。⇒2009年のピチチ5公演のレビュー
福原さんからのメッセージはこちら→「泥の河に腰までつかった女優募集。もしくは座敷童子。犬歯の鋭い方、優遇!」
我こそはと心当たりのある方もない方も、ぜひご応募ください。以下、CoRich舞台芸術!の掲示板と、公式サイトからの情報です。
●福原充則(ピチチ5)+ 三鷹市芸術文化センターPresents
「はぐれさらばが “じゃあね”といった~老ハイデルベルヒと7つの太宰作品~」
日程:2013年6月28日(金)~7月7日(日)
会場:三鷹市芸術文化センター星のホール
【応募〆切】2012年12月3日(月)消印有効
【二次審査参加費】1,000円
●福原充則(ピチチ5)+ 三鷹市芸術文化センターPresents
太宰治作品をモチーフにした演劇 第10回
- ピチチ5 結成10周年記念公演-
「はぐれさらばが “じゃあね”といった~老ハイデルベルヒと7つの太宰作品~」
日程:2013年6月28日(金)~7月7日(日)
会場:三鷹市芸術文化センター星のホール
女性キャストのオーディションを行います。
泥の河に腰までつかった女優募集。もしくは座敷童子。
犬歯の鋭い方、優遇!(福原充則)
【応募条件】
2013年5月下旬~7月7日までの稽古および本番に全日ご参加いただける方
18歳~35歳までの女性
【選考方法】
一次選考:書類審査(審査後、合否結果を書面にてご連絡いたします)
二次審査:実技審査(2012年12月18日(火)、19日(水)/都内)
【参加費】
1,000円 ※二次審査ご参加の方のみ、会場にてお預かりいたします。
【応募方法】
履歴書に必要事項を明記、写真2枚(バストアップ・全身を各1枚)を貼付け
※履歴書は公式サイトのダウンロードページよりおねがいします。※市販のものでも可
80円切手を添付した返信用封筒(住所、氏名を明記) を同封のこと
※志望動機を五・七・五で明記の上、ご応募ください
<送付先>
(株)プラグマックス&エンタテインメント 「ピチチ5 オーディション係」
〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2 パルムハウス初台1011号
【応募〆切】
2012年12月3日(月)消印有効
【お問合せ】
(株)プラグマックス&エンタテインメント 「ピチチ5 オーディション係」
電話:03-6276-8443 (平日11時~18時)
メール:info(アットマーク)pragmax.co.jp
主催:公益財団法人三鷹市芸術文化振興財団
http://mitaka.jpn.org
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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【エキストラ募集】庭劇団ペニノ「タニノクロウ演出『ちいさなブリ・ミロの大きな冒険』エキストラ募集」12月5日から稽古開始
庭劇団ペニノのタニノクロウさんが演出する新作『ちいさなブリ・ミロの大きな冒険』にて、公演に出演するエキストラを募集しています。
稽古は12月5日から開始。ご興味のある方は劇団に直接お問い合わせください。メール:niwagekidan(アットマーク)gmail.com
■アンスティチュ・フランセ東京 庭劇団ペニノ あうるすぽっと共同企画
『ちいさなブリ・ミロの大きな冒険』
日程:12月13日(木)19時・12月14日(金)19時・12月15日(土)13時/17時
会場:あうるすぽっと
2012年11月18日
【ワークショップ・オーディション】THEATRE MOMENTS「12月ワークショップ・次回公演出演者オーディション」
佐川大輔さんが演出・出演されるTHEATRE MOMENTS(シアター・モーメンツ)が次回公演の出演者オーディションをかねたワークショップを実施します。以下、CoRich舞台芸術!の掲示板より。
私は2010年の公演を拝見しました。佐川さんが脚本も手がけた前回を見逃したのは残念。ご興味のある方はぜひ。
●THEATRE MOMENTS「12月ワークショップ」
開催日程:12月1日~23日(断続的に7日間)
受講料:全7回20,000円(分割支払い応相談)
●THEATRE MOMENTS12月ワークショップ[次回公演出演のオーディションあり!]
「心に届く(伝わる)演技・表現を!」
「台詞に使われるな、使う役者たれ!」
THEATRE MOMENTSは、俳優がより楽に相手と「対話する」事のできる演技を、心・身体・言葉・感情・感覚が繋がった演技を探求してゆきます。
そして集団創作では俳優の持つ感性を刺激し、自分自身の新たな可能性を切り開きます。
そして、大切なのは観客に愛されること。
一人一人に向き合い、各自の魅力を引き出します。
自分自身の新たな可能性を切り開くためにも、是非、ご参加下さい。
■カリキュラム■
「対話する」
1.自分自身を知る
2.アクションとリアクション
3.相手への働きかけ
「集団創作」
1.アンサンブルワーク
2.身体表現
3.ディスカッション
■ワークショップ日程■
12月
1日(土)14:00~21:30
5日(水)18:00~21:30
9日(日)14:00~21:30
12日(水)18:00~21:30
16日(日)14:00~21:30
19日(水)18:00~21:30
23日(日)14:00~21:30
※全日程の参加を原則としますが、ご都合のつかない方はご相談ください。
■受講料■
全7回20,000円(分割支払い応相談)
※11月7日~11日に行われた公演、『レール・ルール・ルーツ』のチケットの半券をご提示頂きましたら1,000円割引となります。
■場所■
板橋近郊の公共施設
《THEATRE MOMENTSとは》
台詞だけではなく、音楽性・身体表現など、俳優によるあらゆる表現手段を取り入れたトータルシアターの手法で創作を行うグループ。「想像から創造へ」をキーワードに、出演者全員でアイディアを出し合う創作スタイルも特徴。観客の感覚に、シンプルかつダイレクトに訴えかける普遍的表現で「開かれた演劇」を標榜する。
■お申し込み・お問い合わせ■
THEATRE MOMENTS
http://www.moments.jp/
http://m.moments.jp/ (mobile)
M A I L : t(アットマーク)moments.jp
ご質問などお気軽にお問い合わせ下さい。
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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【オーディション】地点「2013年度の新作の出演者募集」※2/6〆切(郵送のみ)
三浦基さんが演出される京都の劇団「地点(ちてん)」が、来年度の新作をともに作る俳優を募集しています。以下は折込チラシより。
三浦さんの演出作品を観たことがあって、我こそはと思う勇者、いでよ。最近の三浦さんの作品は、本日千秋楽のF/T12主催演目『光のない。』(⇒舞台写真)です。
●地点「2013年度の新作の出演者募集」
本番は2014年3月の予定。
稽古はKAAT神奈川芸術劇場及び京都市内において本番の2~3ヶ月役前から断続的に行う予定。
資格:地点もしくは三浦基演出作品をこれまでに観劇したことのある方。
応募締切:2013年2月6日(水)必着
■地点出演者オーディション開催のお知らせ
地点では、2013年度の新作制作にあたり、共に作品をつくる俳優を募集します。
・募集概要
-KAAT神奈川芸術劇場において制作・上演される新作作品(本番は2014年3月の予定)への出演者若干名の募集です。
一応募者の年齢、性別、住所、経験は問いません。
一出演料として報酬をお支払いします。
・応募条件
一地点もしくは三浦基演出作品をこれまでに観劇したことのある方。
一稽古への参加が可能な方(稽古はKAAT神奈川芸術劇場及び京都市内において本番の2~3ヶ月役前から断続的に行う予定)。
・応募方法
下記書類を不足なく用意のうえ、応募先まで郵送してください。
1.履歴書(身長・体重を明記のこと)
2.写真(顔写真及び全身写真の2枚)
3.志望理由(400~800宇程度)
・応募先:合同会社地点
〒606-8266 京都市左京区北白川久保田町64-22
・応募締切:2013年2月6日(水)必着
・選考方法
一書類審査、一次オーディション(実技)、二次オーディション(実技)、面接を経て決定します。
一書類審査の結果は2013年2月15日(金)までにお知らせします。
-オーディション及び面接は3月中旬に横浜市内での実施となります。書類審査の通適者に詳細をお知らせいたします。
・お問合せ 合同会社地点 info(アットマーク)chiten.org
【地点(ちてん)】
多様なテクストを用いて、言葉や身体、時間などさまざまな要素が重層的に関係する演劇独自の表現を生み出すために活動している。劇作家が演出を兼ねることが多い日本の現代演劇において、演出家が演出葉に専念するスタイルが独特。
代表の三浦基が青年団演出部に所属していたため、「青年団リンク・地点」として活動していたが、2005年4月、青年団からの独立と同時に京都へ移転。2006年に『るつぽ』でカイロ国際実験演劇祭ベスト・セノグラフィー賞を受賞。また2012年にはロンドン・グロープ座に招聘され、初のシェイクスピア作品『コリオレイナス』を上演した。
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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【オーディション・劇団員募集】ハイバイ「劇団員募集・出演者募集」※11/26〆切(郵送のみ)
岩井秀人さん率いる劇団ハイバイが来年5~6月の本公演の出演者と、劇団員を募集しています。18歳以上なら経験問わず。劇団員になりたいと思っていない人でも、岩井作品を観て興味がある方は歓迎。以下、折込チラシからの情報です。公式サイトにも情報が出ました。
●ハイバイ「劇団員募集・出演者募集」
資格:心身共に健康な18歳以上の男女。
〆切:2012年11月26日(月)郵送必着
■ハイバイ「劇団員募集・出演者募集」
ハイバイでは、2013年5月20日(月)~6月23日(日)(地方公演あり)に行われる本公演の出演者および劇団員募集オーディションを行います。参加を希望される方は、2012年11月26日(月)必着で必要書類をご郵送下さい。
●書類審査
・応募書類はハイバイHPよりダウンロードして下さい(PDF/word)。
・写真・書類の返却はいたしません。個人情報は本オーディションのみに使用致します。
・宛先 〒151-0053東京都渋谷区代々木3-54-7-307(有)quinada内ハイバイ
・締切 2012年11月26日(月)必着
返信用に長3封筒に住所・氏名を記載、80円切手を貼って同封してください。
書類審査合格者には12月6日(木)までに合否を郵送にて発送します。
●二次審査 いずれか1回ご参加下さい。 会場:都内
A 12月13日(木)13:00~16:30
B 12月13日(木)17:30~21:00
C 12月14日(金)13:00~16:30
D 12月14日(金)17:30~21:00
※オーディション参加費用 1,000円(二次審査でお支払い下さい。)
●三次審査 会場:都内
12月17日(月)14:00~20:00
●応募条件
・心身共に健康な18歳以上の男女。
・2013年4月8日から予定されている稽古、本番に参加できること。
・出演の暁には出演料をお支払いします。
・お問い合わせTel 080-6562-4520(ハイバイ)
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2012年11月15日
【オーディション】「舞台『銀河英雄伝説』キャストオーディション」※12/5〆切(メールor郵送)
2011年に初舞台化(会場:青山劇場 主演:松坂桃李) されて以来、大規模な公演でシリーズ化された舞台『銀河英雄伝説』の出演者募集です。以下、CoRich舞台芸術!の掲示板より。
メインキャストは15~20歳迄で性別・経験問わず。アンサンブルはダンス経験者など優遇。詳細をご確認の上ご応募ください。
●「舞台『銀河英雄伝説』キャストオーディション」
1.メインキャスト(若干名)
性別不問:15~20歳迄
2.アンサンブルキャスト
性別不問:18歳~30歳(それ以上は応相談)
※締め切り:2012年11月25日(日)必着。メールor郵送。
⇒締め切り延期:2012年12月5日(水)必着。メールor郵送。
■舞台「銀河英雄伝説」とは、人気作家・ 田中芳樹による累計1500万部の売上を誇る大べストセラー小説を原作とした舞台シリーズ作品。
2011年1月『銀河 英雄伝説 第一章 銀河帝国篇』(青山劇場:主演松坂桃李) を皮切りに、現在までに6作品を上演、総動員数は累計7万名に達する大型舞台シリーズとして期待を集めています。
今作も豪華キャスト、クリエーター陣を予定しており、更にメインキャスト、パフォーマーの一般オーディションを開催。舞台「銀河英雄伝説」を支える、新たな才能をお待ちしております。
【応募概要 】
1.メインキャスト(若干名募集:ユリアン・ミンツ他)
性別不問:15~20歳迄
2.アンサンブルキャスト(ダンス経験者:ストリート系、シアター系不問、アクロバット経験者等身体能力に自信がある方、他一芸特技かある方優遇)
性別不問:18歳~30歳(それ以上は応相談)
※プロダクション所属の方、ご紹介者がいる方は、その旨記載下さい。
※1.2同時応募可能
【審査の流れ】
【一次書類審査】
1WEB申し込み2書類申し込みのいずれかを選択
*締め切り:2012年11月25日(日)必着
*12月9日(日)迄に合格者のみ審査結果をメールにてお知らせします。
↓
【二次実技審査】
*都内にて2012年12月10日(月)、12日(水)(どちらか1日)開催予定
【応募詳細】
1.WEB 応募希望者は、
audition(アットマーク)kitty.co.jp 迄 件名【舞台「銀河英雄伝説」オーディション募集係】を必ず記入の上、本文に下記必要事項を入力し送信して下さい。
2.郵送にて応募希望者は、 弊社宛(住所後述)舞台「銀河英雄伝説」オーディション係迄、 必要事記入の上ご郵送下さい。
【必要事項】
(1)氏名
(2)住所
(3)電話番号
(4)メールアドレス
(5)全身写真、バストアップ写真
(6)生年月日(年齢)
(7)身長/スリーサイズ
(8)芸能職歴/レッスン歴(例:バレエ7年、 HIP HOP 4年**先生に師事等)
(9)本オーディションを知ったきっかけ
(10)自己PR(200字以内:任意)
(11)希望二次審査日(ある方のみ)
【二次審査詳細】
東京近辺 : 2012年12月10日(月)、12日(水)にて開催予定
*本作品の演出家、振付師、プロデューサー他が審査員として参加致します。
*希望日がある際は赤字で希望日を記入下さい。
1.台詞審査
2.ダンス審査(簡易振付有)
3.自己 PR30秒 (一芸をお持ちの方は任意で披露してください)
例:ジャグリングなど
*一次通過者に、ニ次オーディション詳細と課題台本をメールにて送付します。
*応募状況により三次審査の可能性有
*採用された方にのみにスケジュールを通知
また、今後の銀河英雄伝説シリーズの舞台、及び他舞台の出演候補に上がる可能性有
*出演ギャランティ等は合格者のみに通知
【郵送先/運営会社】
東京都目黒区青葉台1-20-4 FORCE 3F 株式会社キティ
舞台「銀河英雄伝説」オーディション係
TEL : 03-3476-7017
お問い合わせは、下記メールアドレスにて受け付けます。
メールアドレス:audition(アットマーク)kitty.co.jp
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2012年11月11日
【募集】バナナ学園純情乙女組「12月王子小劇場公演の演出助手募集」※〆切は特になし
二階堂瞳子さん率いるバナナ学園純情乙女組が、劇団最終公演の演出助手を募集しています。主な過去レビュー⇒1、2、3、4 以下、劇団からいただいた情報です。
〆切は特に設けられていないようです。あのカオスがどうやって形作られるのか。ご興味とガッツのある演劇関係者はぜひ。⇒稽古場写真1、2
●バナナ学園純情乙女組「12月公演の演出助手募集」
公演日程:2012年12月28日[金]~31日[月] 会場:王子小劇場
※全10ステージ+年越し解散イベント有
・演出助手の仕事内容:稽古進行の管理全般、本番時の進行サポート 他
・人数:8名(11月11日時点であと5名)
・稽古開始:11月12日顔合わせ/11月13日稽古開始
※稽古開始以後も申込みを継続します
※11月中は週2日休み(月・木)/平日18:00-22:00、土日13:00-22:00
※稽古参加日数については相談可能
・ギャラあり
※稽古開始当初は過去演出助手経験者からのサポート体制を用意しています。
■演出助手大大大大大募集!!!!!
バナナ学園純情乙女組
-THE FINAL-
バナナ学園大大大大大卒業式
~サヨナラ♥バナナ~
構成/演出 二階堂瞳子
公演日程:2012年12月28日[金]~31日[月]
※全10ステージ+年越し解散イベント有
会場:王子小劇場
出演者
二階堂瞳子/加藤真砂美/野田裕貴/前園あかり 他
■公演情報掲載ページ
バナナ学園純情乙女組 http://banagaku.xxxxxxxx.jp
<お申込み>
希望者は下記の項目をメールにてお送りください。
(1)お名前
(2)生年月日
(3)電話番号
(4)メールアドレス
(5)バナナ学園の観劇歴はありますか
(6)思いの丈又はフリートーク
■お申込み・お問合せ
バナナ学園純情乙女組
banagaku(アットマーク)gmail.com
※携帯電話から送信する際はご返信用にbanagaku(アットマーク)gmail.comを受信可能に設定してください。
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2012年11月09日
【稽古場情報】水天宮ピット「小スタジオ1、2、3『2013年4月~9月使用期間分』選考申込受付中」※11/30〆切(郵送 or 持参)
東京芸術劇場が運営する稽古場「水天宮ピット」が小スタジオ1・2・3について(⇒フロアアガイド)、2013年4月~9月分の選考受付の申込を受け付けています(⇒昨年の告知エントリー)。
以下、稽古場からいただいた情報です。小スタジオ3は水天宮ピットの中でも格安で、利用料金は制作室付きで1日2,000円(8日以上なら長期割引あり)です。芸術団体の皆さん、どうぞご検討ください。
●水天宮ピット「H25年度上半期の小スタジオ選考申込」
選考受付期間:2012年11月1日(木)~11月30日(金)※当日消印有効
⇒利用料金
⇒2010年・無料使用感想レポート(PDF)
◆H25年度上半期の小スタジオ選考申込開始◆
H25年度上半期の小スタジオ選考申込開始のお知らせです。
小スタジオ1または2をご希望の場合は使用希望スタジオに【小スタジオ】、
小スタジオ3をご希望の場合は【小スタジオ3】と明記してください。
※小スタジオ3は小スタジオ1・2と仕様が異なりますので、ご注意ください。
◎選考受付期間:2012年11月1日(木)~11月30日(金)※当日消印有効
◎使用期間:2013年4月1日(月)~2013年9月30日(月)
◎応募方法
下記のURLから使用申請書と使用計画書をダウンロードし、ご記入ください。
選考申込には、登録申請団体が主催した過去の公演チラシ(過去の活動実績)の提出が必要です。
※団体登録をしていない場合は団体登録申請書の同時提出が可能です。
※各様式は水天宮ピット窓口でも配布しています。
ダウンロードURL
『団体登録申請書』 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/entry.doc(Word)
『使用申請書』→http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/shinsei.doc(Word)
『使用計画書』→http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/plan.doc(Word)
記入例:必ず記入例をご参照ください。
『団体登録申請書』 記入例 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/entry_ex.pdf(PDF)
『使用申請書』記入例 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/shinsei_ex.pdf (PDF)
『使用計画書』記入例 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/plan_ex.pdf (PDF)
ご記入いただいた書類は、水天宮ピットの窓口、または郵送にて受付致します。
◎提出先
〒103-0015
東京都中央区日本橋箱崎町18-14 水天宮ピット
TEL:03-6661-6901
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
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2012年11月06日
【インタビュー】韓国ミュージカル『ウェルテルの恋』主演チョン・ドンソクさん
韓国ミュージカル『ウェルテルの恋』プレスツアーに参加して、日本公演に主演される2人の韓国人俳優と、演出家にインタビューをしてきました。まずはチョン・ドンソクさんです。8名ほどの記者からの質問に次々と答えてくださいました。
ドンソクさんは『ウェルテルの恋』で来日する前に、シアタークリエ5周年記念コンサート『ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL』にゲスト出演されます。『エリザベート』でルドルフ役を演じていらしたので、日本公演でトート役だったマテ・カマラスさんと『闇が広がる』を歌われるそうです。『ウェルテルの恋』の前にドンソクさんの歌声を聴けるチャンス♪
【写真:チョン・ドンソクさん(c)ぴあ】
●ミュージカル『ウェルテルの恋 ~原作:ゲーテ「若きウェルテルの悩み」』
期間:2013年1月11日(金)~26日(土) 全20回公演
会場:赤坂ACTシアター
韓国語上演。日本語字幕付き。全席指定9,800円。
一般発売日:2012年11月9日(金)10:00より
⇒公演公式サイト
⇒公演公式ツイッター
・しのぶの演劇レビュー内関連リンク
⇒『ウェルテルの恋』プレスツアー参加報告
⇒チョン・ドンソクさんインタビュー(このページです)
⇒キム・ダヒョンさんインタビュー
⇒演出家キム・ミンジョンさんインタビュー
⇒韓国公演初日レビュー
■ドンソクさんが語る『ウェルテルの恋』の魅力
―『ウェルテルの恋』は韓国で幾度も再演されています。これだけ韓国人を惹きつける魅力は何だと思いますか?
ドンソク:韓国には海外のラインセンス・ミュージカルはたくさん入って来ています。『ウェルテルの恋』は韓国オリジナルの創作ミュージカルで、その中でもドラマ性、音楽性が素晴らしいので、長年支持されているのではないでしょうか。観客が観て「あ、自分の話だ」と共感できるストーリーが、一番の魅力のポイントではないかと思います。
―小説『若きウェルテルの悩み』は、日本では高校生などの若者に読まれています。読んだ感想を教えてください。
ドンソク:日本では高校生も読むんですね。原作が受け入れられていると知り、ちょっと安心しましたし、期待も高まりました。小説は読者によってだいぶん違う印象を持つと思います。愛の痛みを経験済みの方は憂鬱な心で読むかもしれません。でも面白い要素もあるんです。小説は敷居が高いし設定が難しいですが、ミュージカルには接近しやすい、近づきやすい要素がたくさんあります。色んな日本の皆さまに共感して頂ける作品になるのではと思います。
―『ウェルテルの恋』で一番観て欲しい場面、好きな場面は?
ドンソク:いいシーンばかりなので、みんな集中して観ていただきたいんですが、特に最初の音楽(Overtune)ですね。個人的によく聴く部分でもあります。ウェルテルの幸せ、悲しみが一気に聴ける、最初のつかみの部分が非常に気に入っています。
【写真:チョン・ドンソクさん(c)ぴあ】
■オペラ歌手が夢だった
―ドンソクさんはオペラ歌手を目指して声楽科に入学し、今も在学中です。最初にクラシックの道を選ばれた理由は?
ドンソク:(韓国の)ほとんどのクラシック専攻者がそうであるように、私も教会の合唱団の指揮者の先生から影響を受けて、この道に進もうと思ったんです。K-POPの歌手になるという夢は全くなかったですね。いわゆる歌謡曲はあまり聴いたことはありませんでしたし、今もクラシックを好んで聴く傾向にあります。
―オペラ界からミュージカル界へ進んだドンソクさんにとって、ミュージカルはどんな存在ですか?
ドンソク:幼い時はヴェルディー、大きくなってからはモーツァルトを歌っていました。声はハイ・バリトンです。オペラからミュージカルに進んで、終わりのない芸術をずっと続けているという印象があります。ミュージカルは歌いながら演技をするという深い側面があるので、やはり今も芸術という道程の真っただ中にあると思っています。ミュージカルは続けていきたい。ミュージカルは私の人生です。
■今は演技に関心がある
―オペラ歌手からミュージカル俳優への転向は簡単ではなかったのでは?
ドンソク:もともと私は歌を志していたので、ミュージカルでも歌を生かそうと、さまざまな努力をしてきました。でも最近は演技に関心を持っていて、楽しく表現しようと思っています。学校では声楽を専攻しましたから、専門的な演技の教育を受けたことはありません。でも先輩から「作品が最高の先生」という、すごくいい言葉を教わりました。実際、作品を作りながら、演出家の先生や先輩から本当にたくさんのことを学びました。今も作品に携わりながら演技を磨いています。
ミュージカルは演技と歌を一緒に表現できるのが素晴らしいです。オペラは敷居が高くて、意味もテーマも壮大なものが多いですが、ミュージカルは言説的で、親近感があって、観客の皆さんと接近しやすい芸術だと思います。
―演技に関心があるとのことですが、この作品で特に取り組んでいることはありますか?
ドンソク:ウェルテルは悩み悲しむキャラクターです。悩んだり、しんどいと思う時、人間は自分の中でどこが問題になっているか、わからないものです。人によって心が痛かったり、お腹が痛かったりと、だいぶん違いますしね。
『ウェルテルの恋』では、「僕自身が悩み苦しむ時はどういう状態になるんだろう」と今一度確認して、演技に反映できるようにしました。自分がこれまで表現しきれていなかった感受性を、舞台の上で表す機会になりそうです。自分にとってのターニングポイントと言える、大切な作品になるのではないかと思います。
■尊敬する俳優はリュ・ジョンハンさん
―尊敬している、目指している先輩の俳優は?
ドンソク:やはりリュ・ジョンハンさんです。一番の憧れの存在ですね。こんなこと言うと、やきもちをやく先輩がいるかもしれませんが(笑)。ジョンハンさんはご自身の存在やスター性をすごく長い間、ずっとずっと守り続けていらっしゃいます。それは人間にとってとても難しいことです。ジョンハンさんと2人で会う時はプライベートのことも話しますが、80%はミュージカルの作品について話し合っています。
■「ウェルテルは私がやりますので、クオリティーが高いですよ!」
―日本のファンにドンソクさんご自身のアピールをしてください。
ドンソク:これまで日本に進出した作品もいいものばかりだったんですが、今回の『ウェルテルの恋』には私が出ますから、クオリティーが高いですよ!(笑) 観客の皆さんが受け入れてくださる可能性は高いと思います。韓国の俳優は歌も上手いし演技も優れています。観に来ていただければ、その実力をおわかりいただけると思います。ぜひ観に来てください。
【写真:チョン・ドンソクさん(c)ぴあ】
■初恋は6年間の片思いだった
―主人公ウェルテルを演じる上で大切にしていることは?
ドンソク:『ウェルテルの恋』をやりながら初恋を思い出すことが非常に多かったです。私自身は、純粋で何も知らなかったピュアな心を生かしたいと思っています。
ウェルテルには悲劇的な結末が待っています。カップルで観に来られる方が多いと思うんですけど、観終わった後には、隣りにいる恋人が自分にとってどんなに大切で、貴重であるかを再び認識して、劇場をあとにしていただきたいと思っています。
―初恋を思い出す…ということは悲しい思い出なのでしょうか?
ドンソク:ええ、そうです。初恋はすごく悲しかったです。高校2年生から軍隊に行く直前まで、ずっと思いを寄せていた方がいました。6年間の片思いですね。利己的というか自分勝手というか、相手からの絶対的な愛を求めていた初恋だったと思います。
『ウェルテルの恋』の本を読みながら「わ~、自分に似てるなぁ」と思ったことが何度もあったんです。ウェルテルとすごく似た経験をしたこともあります。だからウェルテルというキャラクターを理解し、共感できました。
―軍隊に入る前というと…そんなに昔じゃないですね?
ドンソク:はい、昔じゃないです(笑)。
※ドンソクさんは1988年生まれ。現在24歳です。⇒韓国のウェブサイトより
■ニックネームは“ミュージカル界のカン・ドンウォン”“ドンソク王子”
―ミュージカル界のカン・ドンウォンと呼ばれていることを、どう思われますか?ドンソク王子と呼んでいる日本人もいます。
ドンソク:前からちょっとは聞いていたんですが、非常に恐縮しておりまして、いいのかな…と思っています。“ドンソク王子”はお気に入りです(笑)。
―実際、とても王子様っぽいですよね。意識して演じていらっしゃるのですか?それとも昔から?
ドンソク:この1年間ずっと王子の役を演じておりますので、無意識にそういった部分が表現されてしまっているのではないかと思います(笑)。
■王子様イメージから脱却する役に挑戦したい
―『ウェルテルの恋』の次の舞台出演は?
ドンソク:次の舞台はまだ調整中です。やりたい作品はたくさんあります。先ほどのご質問にもあったように、私には王子のイメージがかなり付いているんですね。それから脱却できるようなキャラクターに挑戦したいと思っています。たとえば意外性のあるもの。殺人を犯すとか、結末が反転するものとか、そういうものにぜひ挑戦したい。
―ミュージカル以外でもご活躍ですね。
ドンソク:ドラマや映画は演技の部分がミュージカルとは違うんです。たとえば表情や視線の向け方など。自分の経験のためにも是非挑戦したいと思っています。ストレート・プレイには1度出演して、たくさん勉強ができました。もともと歌をやってきたので、歌のない演劇をすることによって、逆にミュージカルの大切さに気づくことができました。また機会があればぜひ出たいです。
【写真:チョン・ドンソクさん(c)ぴあ】
■運動もゲームも好き
―舞台出演が連続していてお忙しいですね。
ドンソク:この前まで『二都物語』のチャールズ役を演じてましたので、『ウェルテルの恋』のはじめの方の稽古にはあまり参加できませんでした。『二都物語』出演中にウェルテルのキャラクターを把握して、終わった後から具体的に作りあげていきました。ここ1年は『エリザベート』、『二都物語』、『ウェルテルの恋』と演じ続けていたので、1年間ずっと稽古してきたという印象があります。
―ストレス解消法は?
ドンソク:ストレスがたまった時は、より悲しいことをしなくちゃいけないとウェルテルが教えてくれました。ウェルテルを演じながら「うわ、しんどいなー」と思うことが、ストレスの解消になるんです。人間は避けてはだめなんだと教わりました。
―プライベートの時間にやりたいとは?
ドンソク:運動をしたい(笑)。ゲームも好きなので、ゲームもたくさんしたい。たとえば「スター・クラフト」(韓国の国民的コンピューターゲーム)とか。僕はすっごく上手いですよ。時間があればアウトドアもインドアも全部まぜてやるタイプです。歩きまわるのが好きなので、時間さえあれば日本でたくさん歩いて遊びたいと思います。
■日本のファンについて/日本でやりたいこと
―日本のファンのことをどう思っていらっしゃいますか?
ドンソク:日本のファンの皆さんは韓国のファンに比べて慎重で、ドドっといきなり押し寄せて来るのではなく、少し遠いところから、見守りつつ接近してこられます。最初は不思議に思っていたんですが、非常に大切に、慎重に近づいてきてくれるので、自分自身が宝物のような貴重な存在だと思わせてくれるんです。それが日本のファンの皆さんだと思います。
田代:日本に来るのは初めてですか?日本でやってみたいことはありますか?
ドンソク:日本は初めてです。心の底から、日本で寿司を食べてみたい。韓国とどれだけ味が違うんだろう。お寿司大好き。漫画「将太の寿司」も読みました。そんなに美味しいのか確かめたい(笑)。
■キム・ダヒョンさんと演出家が語る、ドンソクさんの魅力
ダヒョン:ドンソクさんはラグビーボールのような魅力を持つ俳優だと思います。稽古の時に演出家が「ウェルテルについてどう思う?」と聞くと、ドンソクさんは予想だにしない答えを返してくる。私は「彼はウェルテルに合ってるのかな…?」と思ったんですが、だんだんと彼にしかできない答えや表現があるとわかってきました。自分だけの魅力があり、自分だけにしかできないことを持っている、多種多様な面を持った俳優です。また、昔の私の姿を彼の中に見ることもありますね。
演出家:ドンソクさんは少年のような人。色んな面を持っていて、爆発的な部分も含め、火山みたいにどこに転ぶかわからない魅力があるんです。ある意味、ウェルテルのような魅力を持っているといえると思います。
【しのぶよりひとこと】
チョン・ドンソクさんは186cmという長身の24歳。礼儀正しくて姿勢が良くて、本当に“王子様”のよう。若者らしい照れ笑いや、いたずらっぽい微笑みを浮かべて、囁くように語られます。語尾が柔らかく息声のように消え入って、うっとりとするような余韻が残るんですよね。ご覧の通りの甘いマスクですが、実は目尻がツンとつり上がっているんです。舞台では早乙女太一さんばりの流し目で悩殺してくれるかしら…♪
そんな可愛らしいルックスで周囲をふんわり幸せ気分にしておきながら、さらりと「ウェルテルは私がやるからクオリティーが高い」と言い切る自信家!私はこのギャップに魅せられました(笑)。韓国の軍隊の中でも最も厳しいと言われる海兵隊で兵役義務を終えられていますし、“コンクール荒らし”との異名を取るほどの歌声の持ち主だそうです。
【写真↓ファンからドンソクさんに届いた初日祝いのお米。韓国ではお花の代わりにお米を贈るそうです。】
韓国題名『뮤지컬(musical)젊은 베르테르의 슬픔(Die Leiden des jungen』
出演(※主演Wキャスト):キム・ダヒョン(김다현)、チョン・ドンソク(전동석) ほか ※出演者、配役は変更になる場合がございます。
原作:J.W.Goethe(ゲーテ) 演出:キム・ミンジョン 音楽監督:イ・ソンジュン 振り付け:ホン・セジョン 芸術監督:シム・サンテ 劇作/歌詞 :コ・ソンウン 作曲:チョン・ミンソン 脚色:ソン・ジョンワン、キム・ソンミ 編曲:イ・ソンジュン 主催:ぴあ 制作:CJ E&M、劇団カッカジ(韓国)
11月9日(金)10:00より、チケット一般発売
早割指定 9,000円(税込) ※11/8(木)までの先行期間のみ適用料金となります。
全席指定 9,800円(税込) ※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
http://wakaki-w.jp/
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2012年11月03日
【オーディション】青年団「ロボット版『銀河鉄道の夜』(兵庫公演)女性キャスト募集」※11/13〆切(郵送のみ)
平田オリザさんが作・演出される『ロボット版「銀河鉄道の夜」』の出演者募集です。オーディションも稽古も大阪で行われます。公演会場は兵庫です。詳細は公式サイトでご確認ください。応募用紙がダウンロードできます。
ただいま青年団は平田さんの新作・世界初演の『アンドロイド版「三人姉妹」』を上演中です。明日11月4日が吉祥寺シアター公演の千秋楽。
■ロボット版『銀河鉄道の夜』(協力・大阪大学)
脚本・演出:平田オリザ
時期:2013年春
会場:梅田に新しくオープンする劇場
※こけら落とし公演。実際の上演は上演実行委員会形式。
応募資格:35歳以下の女性
応募〆切:2012年11月13日(火)消印有効
【ワークショップ】アクターズワークス「プロのためのマイズナーテクニックWS~エクササイズクラス募集~」※12/6〆切(メールのみ)
女優・俳優指導者の柚木佑美さんのワークショップのご案内です。⇒ワークショップのレポート(2006年) ⇒柚木さんインタビュー(2007年)
期間は12月中旬からクリスマス・イブまで。応募者多数の場合は書類選考を行うそうです。詳細は公式サイトでご確認ください。
■アクターズワークス「プロのためのマイズナーテクニックWS~エクササイズクラス募集~」
【日程】2012年12月15~24日(月・祝)…計10回(いずれも時間は18:00~21:00)
※予備日程などもありますので詳細をご確認ください。
【会場】都内施設
【定員】最多10人(応募者多数の場合、書類審査をさせていただきます)
【申込締切】2012年12月6日(木)
【受講料】受講料 35.000円
【受講条件】18歳以上の、プロの俳優もしくはプロを目指す新人の方で心身ともに健康な方
【オーディション】ゴーチ・ブラザーズ「『飛龍伝』(作:つかこうへい 演出:中屋敷法仁)男性キャスト若干名募集」※11/13〆切(郵送のみ)
中屋敷法仁さん(柿喰う客)がつかこうへい作『飛龍伝』(⇒過去レビュー)を本多劇場で演出されます。主演は玉置玲央さんと黒木華さん。これは楽しみ!
29歳以下の男性キャスト若干名を募集しています。身体能力に自信のある方、ぜひぜひご応募ください。以下、公式サイトより。
●ゴーチ・ブラザーズ『飛龍伝』
主演:玉置玲央、黒木華
作:つかこうへい 演出:中屋敷法仁
日程:2013年1月23日(水)~27日(日)
会場:下北沢 本多劇場
応募締切:2012年11月13日(火)郵送必着
■『飛龍伝』出演者募集! ※公式サイトより
この度、弊社プロデュース公演『飛龍伝』を2013年1月に本多劇場にて上演することとなりました。 それにともない、出演者オーディションを実施致します。 ご応募、心よりお待ちしております。
<公演概要 >
『飛龍伝』
主演:玉置玲央、黒木華
作:つかこうへい
演出:中屋敷法仁
日程:2013年1月23日(水)~27日(日)
会場:下北沢 本多劇場
<募集対象>
男性キャスト若干名
<応募資格>
●29歳以下の男性の方(2013年1月末日時点)。
●2012年12月20日頃から予定している稽古、及び本番期間に参加できる方。
●身体能力に自信のある方
<選考方法>
書類審査後、実技審査を行います。
●書類選考を通過された方に、実技審査について11月16日(金)18:00までに、お電話にてご連絡いたします。
●実技審査は2012年11月20日(火)・21日(水)世田谷区周辺を予定しております。
(実技審査にご参加不可能な日時が予めお分かりの場合は、プロフィール内の見やすい箇所に赤字にてご明記ください。ただし、審査スケジュールの都合により、必ずしも個別のご希望に添えない場合がございます。)
<応募方法>
●プロフィール(顔と全身の写真貼付)を下記の宛先までお送りください。
●プロフィールには以下のものを明記してください。
氏名・生年月日・身長・体重・住所・電話番号(ご連絡のつきやすいもの)・Eメールアドレス
●プロフィールは写真貼付も含めてA3またはA4の用紙1枚分に収まるよう作成してください。
*応募書類はご返却できません。
<宛先>
〒158-0091 東京都世田谷区中町5-10-27
有限会社ゴーチ・ブラザーズ 「飛龍伝」オーディション係
応募書類は必ず郵送にてお送りください。お持ち込みの受付はできません。
<応募締切>
2012年11月13日(火)必着
<お問合せ>
ゴーチ・ブラザーズ
TEL03-6809-7125(平日10:00~18:00)
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2012年11月02日
DULL-COLORED POP『完全版・人間失格』11/01-07どもの城・青山円形劇場
【このエントリーは日付が間違っています。削除できず放置されています。正しくはこちら】
初日はまだ未完成だったかも。中央を照らす照明が円形の舞台、客席、すなわち劇場全体へと広がって、「人間」「世界」をあらわしたのだと思う。とても面白かった。ダルカラ「完全版・人間失格」11/01(木)~11/07(水)於:青山円形劇場 : http://t.co/e5m1qGPE
— 高野しのぶ (@shinorev) 2012年11月1日
※コロ主演・女葉蔵バージョンを拝見。この記録は2017/05/08に公開しました。
■作品紹介(公式サイトより)
2010年、小劇場の人気劇団が集まった「Project BUNGAKU」にて初演され、観客投票ぶっちぎりの1位を獲得した本作(参考:Project BUNGAKU・観客投票結果発表)を、フルスケールの長編作品として再演/再翻案! 泥まみれクソまみれの人生を25分で駆け抜けた初演のスピード感はそのままに、イケイケ爆音の音響効果とガタガタにぶっ壊れた空間演出で、主人公・葉蔵の内面世界を突っ走ります。
会場は、劇団初進出となる青山円形劇場。ぐるり取り囲む円形舞台で、お客様は「観るリンチ」の共犯者。類まれなる身体能力と百面相のクール・フェイスで観客を魅了した女イケメン・コロ演じる女バージョンと、劇都仙台で若手随一の実力と評判を誇る原西忠佑演じる男バージョン、ダブル上演。小劇場の各劇団で看板を張る豪華客演陣を迎え、そんな二人の葉蔵を、徹底的に追い詰めます。
■あらすじ(公式サイトより)
「恥の多い生涯を送ってきました」
──この手記を書いた狂人を、私は、直接には知らない。
中身を読んで、うげぇ、と思った。
おセンチ。大仰。ナルシスティック。自己陶酔に、自意識過剰。おばか。
これだけ言ってもまだ足りない。
ごく当たり前、誰にでもある日常の苦悩をことさらに、わぁわぁ喚き立てやがる。
苦悩?
違うさ、気取るな。ただの弱音。甘ッたれんな。
毎朝きっちり、30分、乾布摩擦でもおやんなさい。けろりと治るぜ。
「私には、人間というものが、わからない。人間の営み、人間の生活、人間の喜び、人間の、」
──人間も、こうなってしまってはダメだね。私だって、人が何を考えてるのかわからなくて、怖いような気のする時もある。
みんなそうだ。
だからって淫蕩、借金、アル中と来て、挙句にゃ入水自殺に薬物中毒? 結構なご身分だ。
毎夕、お便所掃除でもしてご覧。心がさっぱり、綺麗になる。
私にも、私にだって、人間というのものは、わからないのだから。
「でも、私の知ってる葉ちゃんは、とても素直で、よく気がきいて、あれでお酒さえ飲まなければ、……いいえ、飲んでも、神様みたいないい子でしたよ」
* * *
人間失格、公演中に、青山円形劇場存続の署名集めできないかなーって、検討中。あれ残しておけば、これからも面白い演劇、たくさん生まれるよね。
— 谷賢一 (@playnote) 2012年10月26日
青山円形劇場、DCPOP『人間失格』で小屋入りしてみて、つくづく痛感、この劇場残したい。スタッフいい人、立地もグッド、東京で唯一の丸い劇場。このハコ残しておけば、あたらしい文化、芸術、まだまだ生まれる。もったいない!
— 谷賢一 (@playnote) 2012年10月29日
文学と演劇と心理学をきちんと学ぶとこういう評論が書けるのだなぁ。きっちり書いて下さってありがとうございます。 RT @haruka_0no: 『完全版・人間失格』観てきた。 http://t.co/uKLKllCr @honyomikaiさんから
— 谷賢一 (@playnote) 2012年11月4日
「略)改めて青山円形劇場、こどもの城の素晴らしさを実感しました。やはり閉館はもったいないですね!」とも書いてくださっています。RT @haruka_0no: 『完全版・人間失格』観てきた。 http://t.co/0ViEV95o … @honyomikaiさんから
— 高野しのぶ (@shinorev) 2012年11月4日
同感です!ダルカラ『人間失格』はコロさん版しか観られなかったので、今回観られて良かった~RT @pluiedete 佇まいも声もよかったです。また観たい!
— 高野しのぶ (@shinorev) 2013年1月22日
第12回本公演 Aoyama First Act
出演:東谷英人、大原研二、塚越健一☆、中村梨那、堀奈津美、百花亜希、若林えり(以上DULL-COLORED POP)、川村紗也(劇団競泳水着)、熊川ふみ(範宙遊泳)、コロ☆、孔大維(コン・テユ)、西郷豊(The Dusty Walls)、原西忠佑★、細谷貴宏(ばけもの)、堀川炎(世田谷シルク)、村上誠基★
※「☆」は女バージョン、「★」は男バージョンにのみ出演する俳優です。
作・演出:谷賢一(DULL-COLORED POP)
原案:太宰治
舞台監督:村岡晋 美術:土岐研一 照明:奥田賢太(colore) 音響:上野雅 DJ:堀雄貴(犬と串) 映像:三ツ井春伸(SGB) 宣伝美術:山下浩介 演出助手:元田暁子(DULL-COLORED POP)、港谷順 制作:藤井良一(江古田のガールズ)、武藤香織
主催:DULL-COLORED POP
提携:こどもの城 青山円形劇場(担当:劇場事業本部 志茂聰明)
※本公演では、コロ主演・女葉蔵バージョンと、原西主演・男葉蔵バージョンの2バージョンございます
11/01(木) 19:30~[女]
11/02(金) 19:30~[男]
11/03(土) 14:00~[男]☆、19:30~[女]☆14時の回終演後、ロングアフタートークあり!
11/04(日) 14:00~[女]、19:30~[男]
11/05(月) 19:30~[女]
11/06(火) 14:00~[女]、19:30~[男]
11/07(水) 14:00~[男]
[女] … コロ主演、女葉蔵バージョン。コロ、塚越健一の2人は[女]のみ出演。
[男] … 原西主演、男葉蔵バージョン。原西忠佑、村上誠基の2人は[男]のみ出演。
開場は開演の30分前です。
2012年10月3日(水)10:00より、チケット発売開始
前売:3,500円 当日:4,000円
学生:500円割引(要学生証提示) リピーター:1,000円割引(要半券提示)
※リピーター割引は、男バージョン・女バージョン関係なくご利用頂けます。「男女バージョン両方観たい!」というお客様は、是非ご活用下さい。
http://www.dcpop.org/stage/dcpop12.html
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2012年11月01日
DULL-COLORED POP『完全版・人間失格』11/01-07どもの城・青山円形劇場
初日はまだ未完成だったかも。中央を照らす照明が円形の舞台、客席、すなわち劇場全体へと広がって、「人間」「世界」をあらわしたのだと思う。とても面白かった。ダルカラ「完全版・人間失格」11/01(木)~11/07(水)於:青山円形劇場 : http://t.co/e5m1qGPE
— 高野しのぶ (@shinorev) 2012年11月1日
※コロ主演・女葉蔵バージョンを拝見。この記録は2017/05/08に公開しました。
■作品紹介(公式サイトより)
2010年、小劇場の人気劇団が集まった「Project BUNGAKU」にて初演され、観客投票ぶっちぎりの1位を獲得した本作(参考:Project BUNGAKU・観客投票結果発表)を、フルスケールの長編作品として再演/再翻案! 泥まみれクソまみれの人生を25分で駆け抜けた初演のスピード感はそのままに、イケイケ爆音の音響効果とガタガタにぶっ壊れた空間演出で、主人公・葉蔵の内面世界を突っ走ります。
会場は、劇団初進出となる青山円形劇場。ぐるり取り囲む円形舞台で、お客様は「観るリンチ」の共犯者。類まれなる身体能力と百面相のクール・フェイスで観客を魅了した女イケメン・コロ演じる女バージョンと、劇都仙台で若手随一の実力と評判を誇る原西忠佑演じる男バージョン、ダブル上演。小劇場の各劇団で看板を張る豪華客演陣を迎え、そんな二人の葉蔵を、徹底的に追い詰めます。
■あらすじ(公式サイトより)
「恥の多い生涯を送ってきました」
──この手記を書いた狂人を、私は、直接には知らない。
中身を読んで、うげぇ、と思った。
おセンチ。大仰。ナルシスティック。自己陶酔に、自意識過剰。おばか。
これだけ言ってもまだ足りない。
ごく当たり前、誰にでもある日常の苦悩をことさらに、わぁわぁ喚き立てやがる。
苦悩?
違うさ、気取るな。ただの弱音。甘ッたれんな。
毎朝きっちり、30分、乾布摩擦でもおやんなさい。けろりと治るぜ。
「私には、人間というものが、わからない。人間の営み、人間の生活、人間の喜び、人間の、」
──人間も、こうなってしまってはダメだね。私だって、人が何を考えてるのかわからなくて、怖いような気のする時もある。
みんなそうだ。
だからって淫蕩、借金、アル中と来て、挙句にゃ入水自殺に薬物中毒? 結構なご身分だ。
毎夕、お便所掃除でもしてご覧。心がさっぱり、綺麗になる。
私にも、私にだって、人間というのものは、わからないのだから。
「でも、私の知ってる葉ちゃんは、とても素直で、よく気がきいて、あれでお酒さえ飲まなければ、……いいえ、飲んでも、神様みたいないい子でしたよ」
* * *
人間失格、公演中に、青山円形劇場存続の署名集めできないかなーって、検討中。あれ残しておけば、これからも面白い演劇、たくさん生まれるよね。
— 谷賢一 (@playnote) 2012年10月26日
青山円形劇場、DCPOP『人間失格』で小屋入りしてみて、つくづく痛感、この劇場残したい。スタッフいい人、立地もグッド、東京で唯一の丸い劇場。このハコ残しておけば、あたらしい文化、芸術、まだまだ生まれる。もったいない!
— 谷賢一 (@playnote) 2012年10月29日
文学と演劇と心理学をきちんと学ぶとこういう評論が書けるのだなぁ。きっちり書いて下さってありがとうございます。 RT @haruka_0no: 『完全版・人間失格』観てきた。 http://t.co/uKLKllCr @honyomikaiさんから
— 谷賢一 (@playnote) 2012年11月4日
「略)改めて青山円形劇場、こどもの城の素晴らしさを実感しました。やはり閉館はもったいないですね!」とも書いてくださっています。RT @haruka_0no: 『完全版・人間失格』観てきた。 http://t.co/0ViEV95o … @honyomikaiさんから
— 高野しのぶ (@shinorev) 2012年11月4日
同感です!ダルカラ『人間失格』はコロさん版しか観られなかったので、今回観られて良かった~RT @pluiedete 佇まいも声もよかったです。また観たい!
— 高野しのぶ (@shinorev) 2013年1月22日
第12回本公演 Aoyama First Act
出演:東谷英人、大原研二、塚越健一☆、中村梨那、堀奈津美、百花亜希、若林えり(以上DULL-COLORED POP)、川村紗也(劇団競泳水着)、熊川ふみ(範宙遊泳)、コロ☆、孔大維(コン・テユ)、西郷豊(The Dusty Walls)、原西忠佑★、細谷貴宏(ばけもの)、堀川炎(世田谷シルク)、村上誠基★
※「☆」は女バージョン、「★」は男バージョンにのみ出演する俳優です。
作・演出:谷賢一(DULL-COLORED POP)
原案:太宰治
舞台監督:村岡晋 美術:土岐研一 照明:奥田賢太(colore) 音響:上野雅 DJ:堀雄貴(犬と串) 映像:三ツ井春伸(SGB) 宣伝美術:山下浩介 演出助手:元田暁子(DULL-COLORED POP)、港谷順 制作:藤井良一(江古田のガールズ)、武藤香織
主催:DULL-COLORED POP
提携:こどもの城 青山円形劇場(担当:劇場事業本部 志茂聰明)
※本公演では、コロ主演・女葉蔵バージョンと、原西主演・男葉蔵バージョンの2バージョンございます
11/01(木) 19:30~[女]
11/02(金) 19:30~[男]
11/03(土) 14:00~[男]☆、19:30~[女]☆14時の回終演後、ロングアフタートークあり!
11/04(日) 14:00~[女]、19:30~[男]
11/05(月) 19:30~[女]
11/06(火) 14:00~[女]、19:30~[男]
11/07(水) 14:00~[男]
[女] … コロ主演、女葉蔵バージョン。コロ、塚越健一の2人は[女]のみ出演。
[男] … 原西主演、男葉蔵バージョン。原西忠佑、村上誠基の2人は[男]のみ出演。
開場は開演の30分前です。
2012年10月3日(水)10:00より、チケット発売開始
前売:3,500円 当日:4,000円
学生:500円割引(要学生証提示) リピーター:1,000円割引(要半券提示)
※リピーター割引は、男バージョン・女バージョン関係なくご利用頂けます。「男女バージョン両方観たい!」というお客様は、是非ご活用下さい。
http://www.dcpop.org/stage/dcpop12.html
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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メルマガ 2012年11月のお薦め舞台

お薦めお芝居をご紹介しています
2012年11月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。
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┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
“しのぶの演劇レビュー” Vol. 101 2012.11.01 1,888部 発行
┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/
今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◎フェスティバル/トーキョーが開幕し、ざわざわしている11月の東京。
その他にも話題作、注目作がてんやわんやの盛りだくさんなのです!
厳選したつもりが、結果的に20本以上紹介することに…(汗)。
何度かに分けて気長に読んでくださいませ~♪
舞台には、あなたの心を揺さぶり、
人生の輝きを増してくれる奇跡があります。
“今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪
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http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
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○○ 今回のもくじ
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◆1【今月のお薦め10本+α】
◎No.1→梅田芸術劇場/博報堂DYメディアパートナーズ
『ぼくに炎の戦車を~Bring me my chariot of fire~』
11/03-12/01赤坂ACTシアター
≪東京、大阪、韓国≫
http://www.bokusen.com/
◆2【先月のベスト3】
◎No.1→さいたまゴールド・シアター
ザ・ファクトリー1『「白鳥の歌」「楽屋」』
10/16-26彩の国さいたま芸術劇場大ホール
http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2012/p1016.html
◆3【「フェスティバル/トーキョー(F/T12)」ただいま開催中!】
◎劇場の内でも外でも、刺激的なイベント勃発中!
http://festival-tokyo.jp/
◆4【お薦め前売り情報 韓国製ミュージカル『ウェルテルの恋』】
◎プレス・ツアーで韓国のミュージカルを観てきました。
とても面白かったです。まだ余韻から覚められないほど♪
http://wakaki-w.jp/
◆5【編集後記】
◎こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願い署名活動中↓です。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/1030114057.html
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◆1 【今月のお薦め10本+α】
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▽★印がいちおし公演です(3本)。
▽初日の早い順に並べています。
▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・価格・URL
▽座種の記述がない公演は全席指定。
1.文学座『タネも仕掛けも』
11/02-11紀伊國屋サザンシアター
≪東京、三重、兵庫≫
☆出演:金内喜久夫、坂部文昭、粟野史浩、木津誠之、玉井碧、吉野由志子、
神保共子、藤堂陽子、奥山美代子
脚本:佃典彦 演出:松本祐子
一般6,000円 夜割4,000円(11/2・5) 夫婦割10,000円
ユースチケット(25歳以下)3,800円 中・高校生2,500円
http://www.bungakuza.com/tanemo/index.html
佃典彦さんの新作を松本祐子さんが演出。
岸田國士戯曲賞を受賞した『ぬけがら』↓(2005年)のコンビですね。
http://www.hakusuisha.co.jp/kishida/review50.php レビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0515010047.html
舞台はシニア奇術団。老マジシャンと昔の相棒とのドラマになるそうです。
げきぴあ↓「作・佃典彦と演出・松本祐子のふたりによる往復書簡」
http://community.pia.jp/stage_pia/gekisusu/bungakuza/
★2.梅田芸術劇場/博報堂DYメディアパートナーズ
『ぼくに炎の戦車を~Bring me my chariot of fire~』
11/03-12/01赤坂ACTシアター
≪東京、大阪、韓国≫
☆出演:草なぎ剛、チャ・スンウォン、広末涼子、香川照之、高田翔、成河、
馬渕英俚可、青木崇高、安寿ミラ、キム・ウンス、ジョン・テファ、
キム・ムンシク、キム・ヒョンギュ、ザン・ドクジュ、イ・ヒョンウン、
星野園美、ちすん、朴勝哲、清水恒男、水谷悟、西村聡、川守田政人、
新田えみ、大隣さやか、根本大介
MUSICIAN:リ・チャンソプ、カン・ミョンス、チョン・シニ、
リ・ジェホ、ミン・ジュノン
脚本・演出:鄭義信
S席¥11,000 A席¥8,000 (未就学児童入場不可)
http://www.bokusen.com/
鄭義信さんの新作に超有名スターが多数出演。韓国公演あり。
●お薦めポイント●
『焼肉ドラゴン』↓以来、鄭義信さんは韓国でも大人気です。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0208002938.html
今年は新国立劇場で『パーマ屋スミレ』↓を発表されました。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0306011354.html
ぴあ「今週のこの人:鄭義信(チョン・ウィシン)」↓
http://www.pia.co.jp/konohito/wishing_chong/index.php
この公演は出演者の三分の一を韓国人俳優が占める日韓合同公演。
日本と韓国との間には領土問題がありますが、ともに演劇を分かち合って、
顔の見える交流ができることは幸せだと思います。
3.モダンスイマーズ『楽園』
11/07-14吉祥寺シアター
≪東京、兵庫、福岡、神奈川≫
☆出演:深沢敦 古山憲太郎、津村知与支、小椋毅、西條義将
脚本・演出:蓬莱竜太
前売4000円 当日4200円 22歳以下3000円
特別割引3500円 (11/7-9前売・当日共通)
http://www.modernswimmers.com/nextstage.html
蓬莱竜太さんが作・演出される男性ばかりの劇団の再演作。
評判が良かった初演を見逃したので嬉しいです。深沢敦さんが客演。
4.劇団昴『石棺~チェルノブイリの黙示録』
11/08-14座・高円寺2
☆出演:山口嘉三、一柳みる、金尾哲夫、姉崎公美、宮本充、竹村叔子、
石田博英、永井誠、米倉紀之子、宮島岳史、奥田隆仁、中西陽介、
三輪学、関泰子、箱田好子、加賀谷崇文、槙乃萌美、町屋圭祐、
高木裕平(高はハシゴダカ)、原一登、加藤一平
脚本:ウラディミール・グバリェフ(M.グレニーの英語訳に拠る)
訳・演出:青井陽治
一般5000円 U24シート3000円(24歳以下)
オープニングチケット3500円(8日[木]のみ)
http://www.theatercompany-subaru.com/public.html#a11
1986年のチェルノブイリ原発事故から2ヵ月後に書かれた戯曲です。
昨年8月にリーディング公演↓があり、今回は本格的な上演です。
http://kangeki-nikki.at.webry.info/201108/article_12.html
5.ラッパ屋『おじクロ』
11/08-18紀伊國屋ホール
☆出演:おかやまはじめ 俵木藤汰 福本伸一 三鴨絵里子 弘中麻紀
大草理乙子 ともさと衣 岩本淳 中野順一朗 浦川拓海 宇納佑
熊川隆一 武藤直樹
脚本・演出:鈴木聡
[最初の週の平日夜]前売・当日4,300円 [左記以外]前売・当日4,800円
エコノミー券2,800円(当日引換券)は年齢制限なし、平日のみ。
未就学児童入場不可。
http://homepage3.nifty.com/rappaya/039.htm
http://www.sunrisetokyo.com/schedule/details.php?id=1459
鈴木聡さんが作・演出されるラッパ屋の新作。人気アイドルの
“ももいろクローバー”にハマったオジサンたちのお話だそうです。
ぴあ「鈴木聡が描くラッパ屋の新作は、オヤジ+ももクロ!?」↓
http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201210230012
6.ベッド&メイキングス『未遂の犯罪王』
11/10-18すみだパークスタジオ倉
☆出演:富岡晃一郎、喜安浩平、野口かおる、佐藤銀平、
橋本淳、藤原慎祐、松下太亮、吉川純広、吉田ウーロン太、
小林顕作、山本亨、高山のえみ(高はハシゴダカ)
脚本・演出:福原充則
4,500 円(前売・当日共通、全席指定) 学生割引3,500円
墨田区民割引4,000円 ※未就学児童の入場不可。
http://www.bedandmakings.com/vol2/
福原充則さんが作・演出される新作。8月の公演↓も面白かったので、
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0806225111.html
また福原節にシビれたい!出演者はテクニックのあるツワモノ揃い。
★7.加藤健一事務所『バカのカベ~フランス風~』
11/15-12/02本多劇場
≪東京、京都、亀戸、栃木、北海道、岩手、大阪、兵庫、埼玉、新潟≫
☆出演:風間杜夫、加藤健一、新井康弘、清水明彦、西川浩幸、
日下由美、加藤忍 声の出演:平田満(友情出演)
脚本:フランシス・ヴェベール 訳・演出:鵜山仁
前売5000円 当日5500円 学生2500円
http://homepage2.nifty.com/katoken/84-index.html
風間杜夫さんと加藤健一さんが30年振りに共演するコメディー。
この戯曲は10年以上前に2度観てまして、本当に抱腹絶倒モノなんです!
『おばかさんの夕食会』(2001年)のレビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2001/0924012148.html
あの時と同じく鵜山仁さんの演出なので、これは当たりでしょう!
そういえばフランス映画「奇人たちの晩餐会」↓もありました。
http://www5b.biglobe.ne.jp/%257emadison/worst/black/cons.html
8.イキウメ『The Library of Life まとめ * 図書館的人生(上) 』
11/16-12/02東京芸術劇場シアターイースト
≪東京、大阪、福岡≫
☆出演:浜田信也、盛隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下創、大窪人衛、
加茂杏子、安井順平、菊池明明、西山聖了
脚本・演出:前川知大
前売4,200円 当日4,400円 ※未就学児童入場不可。
http://www.ikiume.jp/kouengaiyou.html
前川知大さん率いる劇団の再演、新作を含む短編集。過去レビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/1104231136.html
お友達を誘って観に行きたい、誰にでもお勧めできる劇団です。
新しくなった劇場で↓待ち合わせしてはいかがでしょうか?
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0811143354.html
9.花組芝居『菅原伝授手習鑑~天神さまの来た道』
11/23-12/02あうるすぽっと
☆出演:加納幸和、水下きよし、原川浩明、溝口健二、山下禎啓、
桂憲一、八代進一、大井靖彦、北沢洋、横道毅、嶋倉雷象、秋葉陽司、
松原綾央、磯村智彦、小林大介、斉津恵友、堀越涼、谷山知宏、
美丸川敬之、二瓶拓也
原作:竹田出雲・三好松洛・並木千柳 脚本:石川耕士 演出:加納幸和
[前売]一般/5,800円 25才以下/2,500円
[当日]一般/6,200円 25才以下/2,900円
平日公演限定 幕見席チケット(全2幕)/各 3,200円
リピーター割引/各500円引(公演期間中のみ取扱)
http://hanagumi.ne.jp/reki/53/
http://www.owlspot.jp/performance/121123.html
花組芝居の創立25周年記念公演です。チラシがかっこいいですよね。
しばらくご無沙汰でしたので、俳優多数出演の本公演に行ってみようかしら。
10.シス・カンパニー『TOPDOG/UNDERDOG』
11/30-12/28シアタートラム
≪東京、大阪、福岡、長崎≫
☆出演:堤真一、千葉哲也
脚本:スーザン=ロリ・パークス 翻訳・演出:小川絵梨子
一般6,800円 ※小学生未満のお子様はご入場いただけません。
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2012/11/post_303.html
http://www.siscompany.com/topdog/
堤真一さんと千葉哲也さんがアフリカ系アメリカ人の兄弟を演じる2人芝居。
ピュリッツアー賞戯曲部門受賞作を、小川絵梨子さんが翻訳・演出。
小川さんは先月のアーサー・ミラー戯曲↓の演出も手堅かったです。
http://hibikibito.com/pg218.html
☆☆☆──────────────────────────────
前売3000円台以下の気になる作品を10本ご紹介します。
──────────────────────────────☆☆☆
《1》DULL-COLORED POP『完全版・人間失格』
11/01-07青山円形劇場
☆出演:東谷英人、大原研二、塚越健一、中村梨那、堀奈津美、百花亜希、
若林えり、川村紗也、熊川ふみ、コロ、孔大維(コン・テユ)、西郷豊、
原西忠佑、細谷貴宏、堀川炎、村上誠基
原作:太宰治 脚本・演出:谷賢一
前売:3,500円 当日:4,000円 学割:500円引き
http://www.playnote.net/archives/002542.html
谷賢一さんが作・演出される劇団の、男女2バージョン公演。
一昨年に短編として初上演された『人間失格』↓を、
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/1202165635.html
完全版として約2時間に拡大。完全円形の空間を生かした演出に期待。
げきぴあ「DULL-COLORED POP『完全版・人間失格』」↓役者紹介ブログ
http://community.pia.jp/stage_pia/gekisusu/dcpop/
《2》ハイリンド『エキスポ』
11/01-11 d-倉庫
☆出演:伊原農/多根周作/井端珠里/勝平ともこ/川本昭彦/木下藤次郎/
工藤潤矢/紺野相龍/白州本樹/鈴木幸二/玉垣光彦/成田浬/
福寿奈央/三田村周三
脚本:中島淳彦 演出:高橋正徳(文学座)
前売り3,000円 当日3,500円
http://www.hylind.net/ ↓こりっちでカンタン予約!
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=39057
俳優集団ハイリンドが中島淳彦さん作『エキスポ』を上演。
『エキスポ』は幾度も上演を重ねる、とても面白い戯曲です。↓過去レビュー
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0801200719.html
日本のストレート・プレイを熱く、誠実に上演してくれると思います。
《3》箱庭円舞曲『否定されたくてする質問』
11/01-11駅前劇場
☆出演:小野哲史、須貝英、爺隠才蔵、片桐はづき、村上直子、久保貫太郎、
牛水里美、白石廿日、鷲尾直人
脚本・演出:古川貴義
前売:¥3,300 当日:¥3,800
初日割引 前売:¥2,800 当日:¥3,300
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http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=39868
古川貴義さんが作・演出される劇団の、過去作品の再演ですが、
古川さんご自身による改訂でほぼ新作になったようです。
ストイックに上質のお芝居をつくってくれる劇団です。過去レビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0531141058.html
《4》ハイバイ『霊感少女ヒドミ』
11/06-11アトリエ春風舎
≪東京、三重≫
☆出演:上田遥、奥田洋平、町田水城、平原テツ
脚本・演出:岩井秀人 映像:ムーチョ村松
前売3,000円 当日3,200円
高校生以下前売・当日とも1,500円
http://hi-bye.net/2012/09/22/2593
先月パルコ劇場進出↓を果たした岩井秀人さんの、2005年初演作の再演。
http://www.parco-play.com/web/page/information/hikky/
『ある女』↓でも素晴らしかった、映像と演技の融合が楽しみ。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0121113014.html
《5》架空の劇団×渡辺源四郎商店合同公演『震災タクシー』
11/09-11こまばアゴラ劇場
≪青森、東京、愛知、岩手、福島≫
☆出演:くらもちひろゆき、佐藤浄、加藤隆、東海林浩英、畑澤聖悟、
三上晴佳、音喜多咲子
脚本・演出:くらもちひろゆき、畑澤聖悟、工藤千夏
前売:一般3,000円、学生2,000円、高校生以下500円
当日:一般3,300円、学生2,300円、高校生以下800円
http://www.komaba-agora.com/line_up/2012/11/kaku_x_genshiro/
http://www.nabegen.com ↓こりっちでカンタン予約!
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=38969
盛岡の劇団と青森の劇団の合同公演。東日本大震災の影響がずっと
続いている「私たちの今」を考えるお芝居だそうです。
《6》ブラジル『行方不明』
11/17-25赤坂RED/THEATER
☆出演:櫻井智也(MCR)、辰巳智秋、西山聡、諌山幸治、若狭勝也、仗桐安、
哲人、宮島朋宏、幸田尚子、ザンヨウコ、内山奈々、ハマカワフミエ
脚本・演出:ブラジリィー・アン・山田
前売・当日3800円
前半割引公演 前売・当日3000円
http://www.bra-brazil.com/ ↓こりっちでカンタン予約!
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=41033
放送作家としてもご活躍のブラジリィー・アン・山田さんの劇団公演。
ブラジル常連出演者+αが、笑いも苦味もあるドラマを見せてくれそう。
★《7》さいたまネクスト・シアター/ザ・ファクトリー2
『「ロング・グッドバイ」「話してくれ、雨のように」「財産没収」「火刑」』
11/22-25彩の国さいたま芸術劇場小ホール
☆出演:さいたまネクスト・シアター
脚本:テネシー・ウィリアムズ
演出:蜷川幸雄(『ロング・グッドバイ』『火刑』)
藤田俊太郎(『話してくれ、雨のように』) 井上尊晶(『財産没収』)
一般2,000円 高校生以下1,000円
http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2012/p1122.html
彩の国さいたま芸術劇場を拠点に活動する若い俳優集団の新作です。
T.ウィリアムズの短編4本を、いつもの劇場空間ではなく、作品に
合わせた場所(劇場内)で上演。今年の2月公演↓が素晴らしかったです。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0221230721.html
《8》パラドックス定数『D51-651』
11/27-12/02上野ストアハウス
☆出演:植村宏司、西原誠吾、井内勇希、加藤敦、生津徹、小野ゆたか
脚本・演出:野木萌葱
前売り3000円、当日3200円
http://www.pdx-c.com/?cat=4
野木萌葱さんが作・演出される男性ばかりの劇団の新作です。
今回のテーマは昭和24年の“下山事件”。迷宮入りした事件を
野木さんがどう切り取るのか、とても気になります。過去レビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0808105835.html
《9》SPACE POND『大事なはなし』
11/27-12/02駅前劇場
☆出演:山谷初男、川上友里、広田亮平、高嶋寛、ノゾエ征爾
脚本・演出:ノゾエ征爾
(全席自由/日時指定/整理番号なし) 前売3800円 当日4000円
http://www.spacepond.jp/
岸田國士戯曲賞を受賞したノゾエ征爾さんが作・演出されるお芝居。
ノゾエさん、まさに「引っ張りだこ」ですね!
《10》城山羊の会『あの山の稜線が崩れてゆく』
11/29-12/11こまばアゴラ劇場
☆出演:石橋けい/古屋隆太/岡部たかし/永井若葉/本村壮平/
岸井ゆきの/猪野学
脚本・演出:山内ケンジ
全席自由席・日時指定・整理番号付 前売3,200円/当日3,700円
http://shiroyaginokai.com/
http://www.komaba-agora.com/line_up/2012/11/shiroyaginokai/
CMディレクターでもある山内ケンジさんの新作。
前回↓はとってもエッチでした(笑)。大人向けです。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0608205017.html
公演期間中に山内さんが監督された映画『ミツコ感覚』の上映あり↓
http://mitsukokankaku.jp/agora/index.html
≪オペラ、リーディング、ライブなど≫
○FUKAIPRODUCE羽衣「FUKAIPRODUCE羽衣LIVE vol.7 the BEST」
11/12-13吉祥寺スターパインズカフェ、11/18吉祥寺MANDA-LA2
「CoRich舞台芸術まつり!2012春」グランプリ受賞記念
≪東京、京都、東京≫
☆出演:羽衣メンバー、他ゲストあり
前売り/当日 2,800円+1drink代別
http://www.fukaiproduce-hagoromo.net/live-vol-7-the-best/
↓こりっちでカンタン予約!
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=40113
糸井幸之介さんが作・演出・美術・音楽を総合的に手掛ける
FUKAIPRODUCE羽衣は、“妙ージカル”という音楽劇と並行して
音楽ライブも定期的に行っています。
今年、「CoRich舞台芸術まつり!2012春」グランプリ↓を受賞。
http://stage.corich.jp/festival2012/sponsored.php ↓レビュー
http://stage.corich.jp/festival2012/grand_prix02.php
グランプリ副賞100万円を支援されたCoRichスポンサード公演で、
数々のレパートリーの中から選りすぐりの楽曲を披露!
○Produce lab 89『夜の入り口-池谷のぶえと村岡希美、倉橋裕美子を読む-』
11/22新世界
第1シーズン「大人のための残酷童話」第2回
☆出演:池谷のぶえ 村岡希美 ゲストミュージシャン:室屋光一郎
原作:倉橋由美子
2,500円+ドリンク代
http://www.producelab89.com/
六本木と西麻布の間にあるライブハウスでの、大人向けの朗読会。
19:30開演と22:00開演の2回公演です。会社帰りに、夕食後に、
お友達を誘って、プロの女優の語りを贅沢に味わいましょう。
○日生劇場『フィガロの結婚』
11/23-24日生劇場
日生劇場開場50周年記念公演
☆作曲:W.A.モーツァルト 指揮:広上淳一 演出:菅尾友
美術:杉山至 照明:吉本有輝子 衣裳:半田悦子 ドラマトゥルグ:長島確
S席13,000円 A席11,000円 B席9,000円 C席7,000円 D席5,000円
「メデア・フィガロセット券」S席セット券26,100円 A席セット券21,600円
http://www.nissaytheatre.or.jp/program/2012/03/program-408.html
演出の菅尾さんはドイツ帰りの33歳。インタビュー↓によると
http://mainichi.jp/opinion/news/20121020k0000m070147000c.html
3階建ての各部屋を見渡せる舞台セットになるようです。
ドラマトゥルグの長島確さんが公演とオペラについてツイート連投↓
http://togetter.com/li/398827
○北区文化振興財団『音楽付きコメディ「病は気から」』
11/23、11/25北とぴあ さくらホール
☆出演:マチルド・エティエンヌ(ソプラノ)、波多野睦美(メゾソプラノ)、
野々下由香里(ソプラノ)、鈴木美紀子(ソプラノ)、阿部一徳(俳優)
作曲:M.-A.シャルパンティエ 台本:モリエール
潤色:ノゾエ征爾 ステージング:宮城聰
※セミ・ステージ形式/歌詞原語・台詞日本語上演/日本語字幕付き
S席6,000円 A席4,000円 学生券:全席種半額
北区民割引などあり。※未就学児の入場不可。
http://www.kitabunka.or.jp/kitaku_info/event/index/detail/event/20120525003
歌詞はフランス語でセリフは日本語のオペラ。潤色はノゾエ征爾さんで、
SPAC芸術総監督の宮城聰さんがステージング、SPACの阿部一徳さんが出演!
静岡ではノゾエさん潤色・演出の『病は気から』↓も上演中!
http://www.spac.or.jp/12_malade.html
○SPAC・静岡県舞台芸術センター『<2ヶ国語版>ロミオとジュリエット』
11/24-12/09静岡芸術劇場
☆出演:大内米治、貴島豪、武石守正、舘野百代、美加理、山本実幸、
吉見亮、渡辺敬彦、SophieBrech、LouisFortier、Pierre-YvesLeLouarn
脚本:シェイクスピア 演出:オマール・ポラス
[一般]4,000円 [ペアチケット](2枚)7,000円
[大学生・専門学校生]2,000円 [高校生以下]1,000円
[グループ割引]3名様以上で1名様3,200円 ※学割対象者は含めません。
[ゆうゆう割引]3,400円 ※満60歳以上対象
[障害者手帳をお持ちの方]2,800円 ※付き添い無料
http://www.spac.or.jp/12_romeo.html
コロンビア人のオマール・ポラスさんがSPACの俳優と新創作。
ポラスさん演出『春のめざめ』↓は仮面を使った実験的演出が刺激的で、
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0717193148.html
色彩も詩情も豊かでした。多国籍版『ロミジュリ』に期待が高まります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆2 【先月のベスト3】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.さいたまゴールド・シアター
ザ・ファクトリー1『「白鳥の歌」「楽屋」』
10/16-26彩の国さいたま芸術劇場大ホール
☆2作の組み合わせと順番が見事。豊かな詩情と過激な試みの両立がすごい。
老齢の生活者からなる同劇団でしか作れない演劇的世界。
涙が出過ぎてハンカチ1枚では足りなかったです…。
http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2012/p1016.html
2.新国立劇場演劇『リチャード三世』
10/03-21新国立劇場中劇場
☆『ヘンリー六世』三部作の続編、シリーズ完結編としても充実の成果。
大胆な娯楽的演出に色々驚かされ、考えさせられつつ、存分に楽しませて
いただきました。演技に迫力があり過ぎて笑いが込み上げたのは久々(笑)。
美術も衣装も解釈も、上質なだけでなく、思い切りがよくてかっこ良かった。
王冠と木馬が粋!たった4人の女性キャストが素晴らしかったです。
http://nnttplay.info/richard3/
3.CJ E&M、劇団カッカジ(韓国)『ミュージカル「ウェルテルの恋」』
10/25-12/16 Universal Arts Center(韓国・ソウル)
≪ソウル、釜山、東京≫
☆海外公演のプレス・ツアーで、韓国製ミュージカルとの幸せな初対面。
このメルマガのお薦め前売り情報でご紹介します。
http://wakaki-w.jp/ 主演2人の写真をアップしました↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/1029230805.html
その他はパルコ・プロデュース『ヒッキー・ソトニデテミターノ』、
はえぎわ『ライフスタイフ体操第一』、子供鉅人『幕末スープレックス』
F/T12・ LFKs『たった一人の中庭』※11/4まで上演中!
Artist Company 響人『橋からの眺め』など(順不同)。
◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
2012年10月(観劇数27作品)は残念ながら発行せず。
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◆3 【「フェスティバル/トーキョー(F/T12)」ただいま開催中!】
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◎2009年から始まり今年で5度目の「フェスティバル/トーキョー」、
通称F/T12(エフティー・ジュウニ)がただいま開催中!
http://festival-tokyo.jp/ ↓記者会見&キックオフ・フォーラム
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0917231938.html
11月25日(日)まで、舞台公演とともに様々なイベントも開催されます。
今回の目玉企画と私のおすすめ公演をご紹介します。
○F/T12イェリネク三作連続上演『レヒニッツ (皆殺しの天使)』
11/09-10東京芸術劇場 プレイハウス
☆脚本:エルフリーデ・イェリネク 演出:ヨッシ・ヴィーラー
一般前売4,500円(当日 +500円)
学生3,000円/高校生以下1,000円(前売・当日共通)
http://www.festival-tokyo.jp/program/12/rechnitz/
F/T12イェリネク三作連続上演『光のない2』
11/10-24東京都内各所
☆脚本:エルフリーデ・イェリネク 構成・演出:高山明
http://www.festival-tokyo.jp/program/12/kein_licht_2/
※声の出演:福島の中高生
F/T12イェリネク三作連続上演『光のない。』
11/16-18東京芸術劇場プレイハウス
☆脚本:エルフリーデ・イェリネク 演出:三浦基
http://www.festival-tokyo.jp/program/12/kein_licht/
○ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』
11/15-25東京芸術劇場シアターウエスト
☆脚本・演出:三浦大輔
自由席(整理番号付) 一般前売4,000円(当日+500円)
学生 3,000円 (前売・当日共通)
*18歳未満の方はご鑑賞いただけません。刺激の強い性描写あり。
http://www.festival-tokyo.jp/program/12/castleofdreams/
三浦大輔さんの傑作無言劇です。2006年の初演レビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0308220344.html
●チケット発売中!
http://festival-tokyo.jp/ticket/
※F/Tオンラインチケットサービスへの登録が必要です。
・公式ツイッターをフォローしてお得な情報をGET!
フェスティバル/トーキョー:http://twitter.com/festivaltokyo
F/Tチケットセンター:https://twitter.com/FTticket
公募プログラム:http://twitter.com/FTram
・facebookページもあります。
http://www.facebook.com/FestivalTokyo
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◆4 【お薦め前売り情報 韓国製ミュージカル『ウェルテルの恋』】
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◎はじめて海外公演のプレス・ツアーに参加させていただき、
“純正”韓国ミュージカルを拝見してきました!
○ぴあ主催『ミュージカル「ウェルテルの恋」』
2013年1月11日(金)~26日(土) 会場:赤坂ACTシアター
☆主演:キム・ダヒョン、チョン・ドンソクのWキャスト
原作:ゲーテ「若きウェルテルの悩み」
http://wakaki-w.jp/
韓国語のウェブサイトに写真入りの稽古場レポートあり↓
http://www.playdb.co.kr/magazine/magazine_temp_view.asp?kindno=4&page=1&no=918
2004年からの韓流ブームに乗り遅れ続けてきた私ですが、
「韓国のミュージカルが凄い」との噂はよく耳にしていました。
そして、ピュア韓国メイドのミュージカル初体験は、幸せな結果に!
韓国語上演で字幕なしだったのですが、物語はわかりやすく、
俳優の歌も演技も素晴らしいので、全く退屈しませんでした。
照明、美術の独特の色彩とコンビネーションに見入って、
ずっと前のめり状態。最後は衝撃のカーテンコールにぞっくぞく!
キム・ダヒョンさんは美形の演技派!すっかり魅了されちゃった…♪
チョン・ドンソクさんはオペラ仕込みの歌声で圧倒してくれるそうです。
お2人のツーショット写真をどうぞ↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/1029230805.html
≪チケット情報≫
一般発売日:2012年11月9日(金)
チケット価格:9,800円(全席指定)
取り扱いプレイガイトは公式サイトでご確認ください。
http://wakaki-w.jp/index2.html#ticket
★ただいま9,800円のところ9,000円で購入できる先行予約受付中!
11月8日(木)までの早割指定価格です。
前方の席がお勧めですので、お早めにチケット確保してくださいませ。
すべての席が同一価格なので、良席は早い者勝ちでしょう!
・お問い合わせ
チケットぴあインフォメーション
TEL:0570-02-9111(オペレーター受付10:00~18:00)
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◆5 【編集後記】
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◎こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願い署名活動中です。
関連情報のまとめページ↓を作りました。署名用紙ダウンロード可能。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/1030114057.html
WEB署名も受付中!:http://www.change.org/kodomo-aogeki
◎9月から10月にかけて、高校演劇地区大会の審査員をつとめました。
11/3-4の都大会で気になる学校を見届けたいと思います。
http://tkek.org/2012/10/totaikai2012/
◎赤堀雅秋さん脚本・監督の映画「その夜の侍」がとうとう上映開始!
主演:堺雅人・山田孝之
http://sonoyorunosamurai.com/
舞台『その夜の侍』レビュー↓(2007年)
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1003174738.html
◎メルマガ「しのぶの演劇レビュー」100号目を記事にしてくださいました!
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/1022142727.html
つらくなったらこのエントリーを読み返します…(嬉涙)。
◎「仕事のせいでレビューが書けない」と言ってたら、
「仕事のせいでお芝居さえ観に行けない」に悪化…(涙)。
サイト更新がずっと滞っていることが、こんなにつらいとは…。
facebookページ↓でブログ更新を報告しますので、よろしければ
http://www.facebook.com/shinobureview
「いいね!」をクリックしてニュースフィードに混ぜてください。
◎注目している役者さんに「しのぶさんのサイトでいつも
オーディション情報をチェックしています」と言われて嬉しい♪
「しのぶの演劇レビュー」に情報掲載をご希望の方は、
お問い合わせフォーム↓からどうぞ。
http://www.shinobu-review.jp/contact/
※必ず掲載するわけではありません。ご了承ください。
◎おすすめ舞台中継 on TV(おすすめがある時だけ掲載)
【意見】NHK「芸術劇場」「ミッドナイトステージ館」
「プレミアムシアター」での演劇舞台中継の継続を嘆願します
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0202151800.html
【NHK-BSプレミアム】11月5日(月)【4日(日)深夜】午前1時~午前4時30分
前川知大関連の2作品を連続放送。
http://www.nhk.or.jp/bs/premium/
イキウメ『太陽』
作・演出:前川知大 レビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/1201221658.html
神奈川芸術劇場・KAAT『暗いところからやってくる』
作:前川知大 演出:小川絵梨子 レビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0802222204.html
【WOWOW ライブ】11/24(土)よる8:00~
三谷幸喜版『桜の園』
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/101786/index.php
◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
2012年10月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
・「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」←三浦友和さんは悪役が好き。
http://www.railways2.jp/
・「先生を流産させる会」←設定は極端かもだけど真摯な社会派。
http://sensei-rsk.com/
・「ギリギリの女たち」←本当にギリギリ。いい映画をありがとう。
http://girigiri-women.com/
・「ポテチ」←短くてスッキリ!楽かったです。
http://potechi-movie.jp/
・「劇場版SPEC~天~」←テレビ見てないからかノリがよくわからん。
http://www.tbs.co.jp/movie/spec-movie/
◎【厳選シアター情報誌Choice!】TOPページ右下の“ちょいナビ”にて、
http://www.next-choice.com/
“しのぶの演劇レビュー”をご紹介いただいています!
◎ツイッターやってます!フォロワー3800人超えに感謝♪
⇒ @shinorev : http://twitter.com/shinorev
観劇感想の速報もたまにつぶやきます。
震災・原発事故関連の公式リツイートが多いです。
◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
http://www.shinobu-review.jp/contact/
◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
感想も書き込めますよ♪
http://stage.corich.jp/user_register.php
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http://www.corich.jp/stage/user_register.php
携帯サイトもあります⇒ http://stage.corich.jp/m
◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
それが私の望みです。
これからもこつこつ、地道に続けて行きたいと思っております。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪
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◆6 【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】
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