新国立劇場演劇研修所第6期生の2度めの試演会は、宮本研作『ブルーストッキングの女たち』を芸術監督の西川信廣さんが演出。
新国立劇場演劇研修所「ブルーストッキングの女たち」(宮本研・作 宮田慶子・演出)。関東大震災の戒厳令下では、国民を守る法律が一部無効になる。そこで大杉栄は…。自民党の憲法「改正」案と重なって、まさに今、この時の話だ思わざるを得ず、ピリピリしてしまった。なんてことだ。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2012, 12月 14
12月16日の選挙で日本のこれからの方向性が、ある程度、見える。そう思うと余計にピリピリ、ひりひり。あぁナチスと同じようなことをしようとしている自民党が過半数確実(という新聞報道)とか、リアルに悪夢。自分が生きている時代にこんなことになろうとは。ナチスもちゃんと投票で第一党に選ばれている。
⇒CoRich舞台芸術!『ブルーストッキングの女たち』
※レビューは2014年1月3日にアップしました。
≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
演劇研修所第6期生の二回目の試演会は、硬骨の劇作家、宮本研の『ブルーストッキングの女たち』を上演します。演出は、新国立劇場演劇芸術監督でもある宮田慶子。
一九八三年に初演された本作は、『美しきものの伝説』と対をなす、宮本研の大正モダニズムの時代精神を描いた代表作のひとつ。「元始、女性は太陽であった」と平塚らいてうらが日本初の女権宣言を行った、婦人文芸雑誌『青鞜』に参加した女性たちは、旧来の封建思想からの脱却を目指す「新しい女」の代名詞。舞台には、らいてうのほか、神近市子、伊藤野枝、尾竹紅吉、松井須磨子などが実名で登場、彼女らとかかわった大杉栄、辻潤、島村抱月、荒畑寒村、甘粕憲兵大尉らの男たちとの人間模様が描かれています。誰もが生きることに懸命で、愛を触媒にして幸せをつかみ取ろうとする、その強い意思とともに、時代に迎合せずに果敢に戦って、あげく社会に押しつぶされ、打ち砕かれるヒロインたち。
明治と昭和にはさまれた歴史の狭間ともいえる大正期の群像を、若き研修生がどうとらえ、演じ、舞台に表出するか、試演会ならではの挑戦する舞台にどうぞご期待ください。
≪ここまで≫
着物が美しいです。きちんと着付けをしてもらってるんでしょうね。幕開けの女性たちの会話にスピードと熱があって良かったです。
野枝の姑ミツ役の二木咲子さんがさすがの貫録でした。出てくるだけで、ちょっとした仕草だけで大いに笑わせていただきました。
↓舞台写真は公式facebookページより
文化庁委託事業「平成24年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」新国立劇場ドラマスタジオ公演第6期生 試演会②
【出演】らいてう:落合千恵 市子:池田朋子 紅吉:杉山みどり 保子:沖田愛 ミツ:二木咲子(ゲスト出演・第1期修了) 野枝:西井裕美 松井須磨子/ノラ:森川由樹 島村抱月/森憲兵曹長:野口雄作 辻潤:森下庸之 荒畑寒村:玉田裕太 奥村博:田部圭介 大杉栄:頼田昂治 甘粕憲兵大尉/尾行警官(4・5場):古川龍太(ゲスト出演・第1期修了) 当番兵:峰崎亮介(第7期生) 尾行警官(9場)/ヘルメル:木村圭吾 女給(4場)/魔子/女中:横山友香 女給(8場)/女中お源(声)/リンデ夫人:南名弥 女給(4・8場):木村彩花 (第八期生) ※樋田慶子は都合により出演がなくなりました。
作:宮本研 演出:宮田慶子(新国立劇場演劇芸術監督) 美術:池田ともゆき 照明:塩澤しのぶ 音響:信澤祐介 衣裳:半田悦子 ヘアメイク:我妻淳子 舞台監督:米倉幸雄 制作:新国立劇場 研修所長:栗山民也
A席3,000円 B席2,500円 Z席1,500円 学生割引(高校生以下)1,000円
http://www.nntt.jac.go.jp/training/20000661_training.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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