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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2013年02月22日

風琴工房『国語の時間』02/22-28座・高円寺1

⇒CoRich舞台芸術!『国語の時間
 ※2016/11/29に公開。

 ≪作品紹介≫ CoRich舞台芸術!より
「どうして私はそこで恥じいらなくてはならぬのか おお 悲しき国語の時間よ」(文炳蘭)

「国語の時間」は、大日本帝国の統治下にある一九四〇年代の京城の小学校を舞台に、朝鮮人でありながら日本語を「国語」として教える教師たちの群像劇です。
数々の新人戯曲賞を受賞し、岸田戯曲賞の最終候補に二度まで選ばれながら自身の劇団の活動を停止していた劇作家・小里清が三年以上の月日をかけ、上演のあてなく書き上げた戯曲を、歴史と人間を扱う確かな手つきに定評のある風琴工房の詩森ろばが演出し、充実のキャストで上演します。
 ≪ここまで≫

出演:加藤虎ノ介、中村ゆり、松田洋治、峯岸のり子、栗原茂(流山児☆事務所)、佐藤拓之(双数姉妹)、仗桐安(RONNIEROCKET)、酒巻誉洋、斉藤悠、清水穂奈美、大政凜
脚本:小里清 演出:詩森ろば(風琴工房)
【美術】 杉山至+鴉屋
【照明】 榊美香(有限会社アイズ)
【音響】 青木タクヘイ(STAGE OFFICE)
【舞台監督】 小野八着(JET STREAM)
【映像】 浦島啓(puredust)
【衣裳作成】 山中麻耶
【言語指導】 金世一
【メイク指導】 丸山かおり
【演出助手】 高嶋伶奈/沼景子
【宣伝写真】 大村祐里子
【舞台写真】 奥山郁
【制作進行】 池田智哉(feblabo)
【制作】 横井貴子
【制作協力】 斎藤努(ゴーチ・ブラザース)
【企画・製作】 風琴工房
【発売日】2012/12/22
前売・当日共:3500円 未就学児入場不可
http://windyharp.org/kokugo/

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:37 | TrackBack

2013年02月21日

柿喰う客『女体シェイクスピア003「発情ジュリアス・シーザー」』02/21-03/03青山円形劇場

 中屋敷法仁さん率いる人気劇団・柿喰う客による、女優ばかりのシェイクスピアシリーズの第3弾。上演時間は約1時間30分。

 出演者の田島ゆみかさんが体調不良で急に降板し、代役(正確には代役ではないけど)として中屋敷さんが出演。中屋敷さんはあくまでもピンチヒッターで、次のステージからどうなるかは、わからないそうです。

 緊急の事件に対応して初日の幕を開けたことが素晴らしい!そして中屋敷さんが出演することで、演出に面白さが増していたのも凄いと思います。田島さんはいつになるか未定だけれど、復帰予定とのこと。がんばって欲しいですね。

 ⇒CoRich舞台芸術!『発情ジュリアス・シーザー
 ⇒出演者変更のお知らせ「田島さんの代役として岡野真那美さんにディーシアス役として出演して頂きます。」
 ※レビューをアップしたのは2014/09/27です。

 ≪あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より
 ローマ市民より熱狂的な人気を誇る、凱旋将軍ジュリアス・シーザー!
 彼の暴走を恐れたブルータスは、旧友キャシアスらに駆り立てられ、
 シーザー暗殺を決意する―
 「ブルータス・・・お前もかッ・・・」
 女優によるシェイクスピア上演プロジェクト第3弾!!
 浮世の“情”に絡め取られる儚き政治劇、ここに解禁!!
 ≪ここまで≫

 『悩殺ハムレット』はいまどきの若者言葉、『絶頂マクベス』では過剰な丁寧語(執事やメイドが登場)、今回は歌舞伎調の言葉になっていました。原作より上演時間はかなり短くなっているはずです。

 「歌舞伎調のセリフ」って、やっぱり訓練しないと難しいんだなと思います。私が拝見したのは初日でしたし、急なキャスト変更があったせいも大きいと思いますが、セリフを伝わる言葉として言えてない人が多く、残念ながら集中できず。あと、円形劇場の効果的な使い方になっていなかった印象も。できれば完全円形で観たかったです。

 いつも素晴らしいのは七味まゆ味さん(アントニー役)。深谷由梨香さん(ブルータス)、渡邊安理さん(役)もいいなと思いました。葉丸あすかさん(複数役)をもっと観たかったです。

 ここからネタバレします。

 「自分たちの闘いが遠い未来に異国の言葉で武勇伝として語られるかもしれない」という意味のセリフを、ふざけた感じで話す場面が良かったです。

 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫ 
 出演:中屋敷法仁 深谷由梨香

 深谷さんが、「田島ゆみかさんが急に出られなくなったから、“初日が無事に開けた”とは言えない(悔しい、悲しい、早く田島さんとやりたい)」という気持ちを、言葉で表現できずにムズムズとしてらっしゃるのが、すごく可愛らしかったです。

≪東京、大阪、新潟、三重≫
出演:石橋菜津美、岡田あがさ、荻野友里、川上ジュリア、七味まゆ味、清水由紀、田島ゆみか(体調不良で初日からお休み)、鉢嶺杏奈、葉丸あすか、深谷由梨香、我妻三輪子、渡邊安理
原作:W.シェイクスピア 【脚色・演出】中屋敷法仁【舞台美術】原田愛【照明】松本大介【音響】上野雅【音楽】佐藤こうじ【衣裳】髙木阿友子【ヘアメイク】梅澤裕子【演出助手】入倉麻美【舞台監督】川除学【宣伝美術】山下浩介【宣伝写真】引地信彦【宣伝ヘアメイク】田中順子【映像撮影】竹崎博人【広報】赤羽ひろみ【票券】北澤芙未子【制作助手】加藤恵梨花【制作】斎藤努【制作協力】ゴーチ・ブラザーズ/righteye/PAMC【企画製作】柿喰う客
発情アリーナ:5,300円(最前列・枚数限定、オリジナル缶バッチ付き) 通常料金:4,300円
【女】ガールズナイト(女性は割引料金3,800円/男性は割増料金7,600円)
【乱】乱痴気公演(全キャストシャッフルにて上演4,300円)
=各ステージ= 敬老(60歳以上):3,800円 学生:2,000円/高校生以下:1,000円 (※枚数限定、当日受付にて座席指定/要身分証明)
 ※当日料金はすべて前売料金より500円増です。
http://kaki-kuu-kyaku.com/julius/


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:51 | TrackBack

2013年02月12日

【芸術団体募集】せんがわ劇場「第4回せんがわ劇場演劇コンクール・出場団体募集」※2/28 〆切(郵送のみ)

 調布市のせんがわ劇場が、「第4回せんがわ劇場演劇コンクール」に参加する団体を募集しています。詳細は公式サイトでご確認ください。

 グランプリ受賞団体は2014年3月3日(月)~9日(日)にせんがわ劇場で公演を行うことができます。ホール使用料は1週間無料。

 ■本選日程
  2013年6月8日(土)、9日(日)
  1日4団体×2日間で8団体が上演。9日(日)の全公演終了後に表彰式を実施。
 ■応募資格
  下記全てに当てはまる団体
  1)舞台芸術活動をしている団体(※活動地域の限定はありません。個人での参加は不可)
  2)過去2年以内に上演実績がある、または過去3回以上の上演実績があること
 ■本選出場団体のみ、エントリー料5,000円(通信費、資料代等)がかかります。
 ■応募締切:2月28日(木)当日消印有効

Posted by shinobu at 17:52 | TrackBack

【オーディション】京都造形芸術大学舞台芸術研究センター「劇作家・松田正隆(マレビトの会)×演出家・松本雄吉(維新派)による舞台の出演者募集」※2/15〆切(メール又は郵送)

 京都造形芸術大学舞台芸術研究センターによるプロデュース公演の出演者募集情報です。

 映画作家タルコフスキーのいくつかの作品をモチーフに、松田正隆さん(マレビトの会)が戯曲を、松本雄吉さん(維新派)が演出・美術を手掛け、舞台化します。

 〆切は2月15日(金)。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ●公演予定
 京都(予定)11月下旬に本番
 東京(予定)12月上旬に本番

 応募資格:18歳以上 35歳位迄。経験者。稽古・本番に参加できる方。

Posted by shinobu at 16:56 | TrackBack

2013年02月09日

【写真レポート】シアター風姿花伝「10周年記念プロジェクト制作発表会」02/04シアター風姿花伝

 女優の那須佐代子さんが支配人をつとめるシアター風姿花伝が、「10周年記念プロジェクト制作発表会」を盛大に催されました。大きな5本の柱と4つの試みから成る同プロジェクトは、劇場の運営方針を刷新する、冒険心に満ちたものでした。

 驚くほど盛りだくさんです。概要は公式サイトでご確認ください。ネクストさんのニュースが簡潔でとてもわかりやすいです。
 ⇒Next News-Headline【発信型劇場として再スタート】シアター風姿花伝が「10周年プロジェクト」を発表
 ⇒BS日テレ「ミニシアターの熱気と活気を」…黄金コメディフェス後援

 個人的には5月のDULL-COLORED POP『プルーフ/証明』(作:デヴィッド・オーバーン 翻訳・演出:谷賢一 ⇒過去レビュー)、6月のRunsFirstプロデュース『帰郷/ホームカミング』(作:ピンター 翻訳・演出:小川絵梨子)が楽しみでたまりません!

【写真(敬称略)↓上段左から:天野峻(ハイブリットハイジ座)、山田佳奈(ロ字ック)、鈴木雄太(8割世界)、モラル(犬と串)、目崎剛(+1[たすいち])】

fushikaden_all_s.JPG

【写真(敬称略)↑下段左から:会沢ナオト(シアター風姿花伝アソシエイト・ディレクター)、ほさかよう(空想組曲)、谷賢一(DULL-COLORED POP)、小川絵梨子、那須佐代子(シアター風姿花伝支配人)】

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那須佐代子さん

那須:10周年を機に、より若い才能あふれる演劇人の集まる劇場に、質の高いお芝居のかかる劇場に、生まれ変わりたい。私が劇団青年座に長年所属して築きあげた関係性と、新しく出会った若い小劇場の才能たちが出会い、有意義な形で結びあう、懸け橋となる劇場にしたいと思います。

【しのぶよりひとこと】
 東京の民間小劇場の中で、路線をはっきり示してファンも獲得している劇場というと、筆頭はこまばアゴラ劇場王子小劇場だと思います。劇場側が上演団体を選んできた結果、この2つの劇場から、多くの人気劇団やプロとして活躍する演劇人が輩出されてきました。 
 シアター風姿花伝も「使いたい人に貸す」だけでなく、自らものを作り、ものを言う劇場へと変身されました。発表された数々の企画を通じて劇場独特のカラーが浸透すれば、常連団体も固定客も育っていくと思います。

 この度発表された企画は、舞台芸術団体にとって有益なものばかりだと思います。特に若手演劇人には、那須さん世代のプロの演劇人とかかわりを持つチャンスを、是非ともつかんでいただきたいです。10日間、1ヵ月間の長期間公演は大変にチャレンジングですが、劇場と二人三脚で企画実行をする機会は貴重ですし、自分たちだけでは到達できない世界が見えると思います。劇場に直接メールしたり、電話したりして、支配人の那須さん、アソシエイト・ディレクターの会沢ナオトさんにアプローチしてみてください。まずは作品を観てもらうといいのではないでしょうか。

 一観客としては、玉石混交の舞台芸術界にキュレーションを行う小劇場が新生したことを、とてもありがたく思います。こまばアゴラ劇場も王子小劇場も、昔はいわゆる普通の小劇場でした。でも今では、作り手側からは「この劇場で上演したい」と切望され、観客からは「あそこでやる公演は面白い」と言われる、特別な劇場になっています。いつかシアター風姿花伝も「若手劇団の登竜門」と呼ばれる日が来るかもしれません。

 シアター風姿花伝で上演される公演すべてが観られる、支援会員制度もこの4月から始まるそうです。今年度だけでなくこれから数年先も、シアター風姿花伝に注目していきたいと思います。

 ※民間小劇場のシアターグリーンサンモールスタジオも劇場主催の賞を発表されています。
 ※こまばアゴラ劇場は年間通して公演選定を行っていましたが、今は一部貸館になりました。


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:38 | TrackBack

【お知らせ】「CoRich舞台芸術まつり!2013春」の募集締め切りは2月12日(月)朝10時!

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」の募集締め切りまであと3日です。「応募するメリット」について、以下で少し解説したいと思います。⇒現在の応募数 ⇒告知エントリー ⇒応募のコツ(2011年) 

 応募できるのは2013年3~5月に上演される客席数300席以下(東京以外は500席以下)の公演です。CoRich舞台芸術!に公演情報を登録して、3つの文章を書けばOK。ギュ!っと気合いを入れて頑張れば、数時間で大丈夫だと思います。※詳細は公式サイトでご確認を。
 「公演に携わっているメンバー」に5名登録することだけは、1人ではできませんので、座組み全員で力を合わせる機会にしていただきたいです。

 お願い:〆切直前の応募はアクセス過多によるエラー発生の可能性を高めますので、どうか避けてください。もしものことを考えて、時間に余裕をもってください。〆切時刻までは誤字修正も可能です。

※過去のグランプリ受賞者:FUKAIPRODUCE羽衣箱庭円舞曲柿喰う客MCR渡辺源四郎商店風琴工房

【「CoRich舞台芸術まつり!2013春」に参加するメリット】
 
■応募団体
・「団体紹介」「応募公演の意気込み」「将来のビジョン」がネット上に公開されるので、審査員だけでなく観客にもアピールできます。団体の今と未来を見据えて、書いてみるいい機会だと思います。
・フェス終了の6月まで、CoRich舞台芸術!TOPページにチラシ画像がランダム表示されます。

■最終審査に進む10団体
・審査員が公演を観に行って「観てきた!」にコメント投稿し、サイト上の記録に残ります。
・審査員が公演地までうかがいますので、「審査のために上京する」などの費用はかかりません
・これまでの参加団体に聞いたところ、動員数が伸びるようです。

■グランプリ受賞団体
・グランプリ受賞者には100万円が贈呈されます。今回から用途は問われません。
・グランプリ受賞作の再演が条件になりますが、受賞後2年以内の猶予があります。
・グランプリ受賞作の再演時は主催者が変わってもOK。たとえば公共劇場のプロデュース公演として再演することも可能です。

※準グランプリ、俳優賞もあります。表彰されて記録に残るだけでなく、記念バナーやチラシ広告掲出権という副賞あり。

【7年目に思うこと】
 今回から応募条件が変わり、グランプリ受賞団体には受賞後2年以内に、グランプリ受賞作を再演していただくことになりました。従って、2013年の年末までに応募公演の次の公演予定がなくても、応募できます。初年度から7年連続で審査員をつとめてきて、今回からフェスティバルの方向性も変わったような気がしています。

 東京では年に2~3本の公演を実施する団体は珍しくなく、毎回連続してクオリティーの高い作品を発表する団体もあります。でも東京以外だと、そんなに頻繁に活動している団体は少ないんですよね。これで東京以外の地域の劇団への門戸が、さらに広く開かれたのではないでしょうか。 

 私を含め観客は「新作を観たい」と思いがちですから、団体はそれに応えるべく(そうせざるを得なくて)次々と新作を発表し、その両輪が、作品を安易に消費するサイクルを加速させていると思います。作品の消費は才能の消費です。作り手を疲弊させれば、その悪影響は観客にも還ってきます。作る側と観る側がともに作品を大切にすることで、舞台芸術の幸福をもっと広く、豊かに持続させられないだろうか。そんな夢みたいなことを願いながら、日本全国からの応募を待っています。


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 14:38 | TrackBack

2013年02月07日

新国立劇場演劇研修所第6期生修了公演『インナーヴォイス ―内なる声―』02/06-08新国立劇場小劇場

 新国立劇場演劇研修所第6期生の修了公演です(過去レビュー⇒)。小説の舞台版、エンデの朗読劇、宮本研の近代日本戯曲と来て、今回はイタリア戯曲ですね。

 全体的に演技は堅かったですが、戯曲がとても面白かったので中盤以降から最後まではグっと引き込まれました。上演時間は約1時間25分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『インナーヴォイス ―内なる声―
 ※レビューは2014年1月2日にアップしました。

 さわやかな朝の食卓のシーンのはずがなぜか暗いムード。演技が硬かったのもあり、どうして観ていいのかわからなかったのですが、装置の大々的な場面転換の後、なんとサスペンス・タッチに!ぐんぐんとストーリーに引き込まれました。面白い戯曲だった~!古典のはずなのに、こんなに今にフィットしてるなんて。人間は本当に愚行を繰り返してるんだと思うと、悲しい気持ちになります。「信頼」が人間の生活の基盤なのだと、何度も何度も思い知らされます。

 ↓舞台写真は公式facebookページより
innervoice1.jpg

 ここからネタバレします。

 「隣人一家が殺人を犯した」という夢を見た主人公。隣人たちを警察に通報したものの、全ては夢だったと気づき、虚偽を認めて謝罪しますが、隣人一家は…。

 しゃべることを止めて、花火を打ち上げてコミュニケーションを取る老人(たぶん玉田裕太さんだったかと…)が良かったです。自ら禁を破った一言が「頼むから静かにしてくれ」で、それを言った途端に死んでしまいます(正確には病院に運ばれてから死亡)。人間はしゃべりすぎるのを止めた方がいいって、私も本気で思います。余計なこと言うぐらいならだまって静かに生きる方が美しいですよね…と自分に言い聞かせる…。

出演:新国立劇場演劇研修所第6期生(池田朋子 沖田愛 落合千恵 杉山みどり 西井裕美 南名弥 森川由樹 横山友香 木村圭吾 田部圭介 玉田裕太 野口雄作 森下庸之 頼田昂治)
作:エドゥアルド・デ・フィリッポ 訳:里居正美 上演台本・演出:栗山民也(新国立劇場演劇研修所長) 美術:長田佳代子 照明:鈴木武人 衣裳:中村洋一 音響:福澤裕之 舞台監督:米倉幸雄 制作:新国立劇場 研修所長:栗山民也
A席3,000円 B席2,500円 Z席1,500円 学生券(高校生以下) 1,000円
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000662_play.html
http://www.facebook.com/nnt.dramastudio.tokyo

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:23 | TrackBack

2013年02月05日

ハム・トンクス『東京コンバット』02/05-11ザ・スズナリ

 笑って戦慄して超充実の2時間25分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『東京コンバット

 ※レビューは2020/09/15に公開しました。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 戦地で極秘任務にあたる兵士たち。「標準語」を話す彼らの敵は「大阪弁」を話す同じ日本人。
 東京と大阪はお互いの言葉が理解できなくなっていた!!
 そこにやってきた負傷兵…彼は味方の東京か?それとも敵の大阪か?
  「TEAM僕らの調査局」「にんじんぼーん」の宮本勝行演出!
 「90年代を代表する作品と言っても過言ではない」と言われた『東京コンバット』に手を加え、
 新しく生まれ変わった『東京コンバット2013』をお見逃しなく!!
 ≪ここまで≫

 めちゃくちゃ面白かったです。4度目の上演でも内容は新しく作られているそうです。人物の設定やセリフも全然違うとのこと。
 大笑いもするしハラハラもあるし超面白かった!演技も良かったな~。あれだけやらかして役者さんが素笑いしないのも凄い(笑)。

 ここからネタバレします。

 怪我して目が見えなくなる人物をつくるのも巧い!

 ↓2013年3月のメルマガ【先月のベスト3】にランクイン

2.ハム・トンクス『東京コンバット』
  02/05-11ザ・スズナリ
  ☆「標準語」を話す日本人と「大阪弁」を話す日本人の間で内戦が勃発。
   最前線の戦闘地域となった長野で、言葉の通じない者同士が戦います。
   大笑いして、ハラハラして、差別・言語について考えて、超面白かった!
   ザ・スズナリに“戦争”の空気を作り上げた演技、演出に感服。

出演:山崎清介、間宮啓行、山口雅義、蒲田哲、戸谷昌弘、長谷川祐之、宮崎敏行、福岡幹之、山本悠生
脚本・演出:宮本勝行 照明:倉本泰史 音響:青木タクヘイ 美術・小道具:松岡泉 衣裳協力:大門美貴子 舞台監督:小野ハ着 制作:華のん企画 企画:ハム・トンクス イラスト:村上マリコ  宣伝美術:市川きよあき事務所
【発売日】2012/12/03 前売り 一般 4,200円 学生 4,000円(当日用学生証) 当日 4,500円
http://www.canonkikaku.com/blog/information/post-232.html
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=37864

Posted by shinobu at 23:54 | TrackBack

ホリプロ『遠い夏のゴッホ』02/03-24赤坂ACTシアター

 松山ケンイチさんの初舞台です。作・演出は元惑星ピスタチオの西田シャトナーさん。松ケンだけでなくシャトナーさん目当てもあって伺いました。

 上演時間は約2時間40分(途中休憩15分を含む)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『遠い夏のゴッホ

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 とある森、地上でたくさんのセミが羽化して歌う頃―。
 羽化前のユウダチゼミのゴッホ(松山ケンイチ)は、せっかちすぎる少年。
 そんな彼の理解者は同じ年に卵から生まれた、芯の強い少女、ベアトリーチェ(美波)である。
 せっかちで、決まりを守ることも苦手なゴッホのために、
 ベアトリーチェは必ず羽化すればゴッホと恋人同士になることを約束してくれていた。
 だがゴッホは大きな勘違いをしていた。なんと、ベアトリーチェよりも生まれが一年早かったのだ!
 ゴッホの体は、ひとり先に羽化してしまった。
 成虫になったゴッホは「セミは地上に出れば、絶対にその年に死ぬ」ということを知る。
 このままでは、二度とベアトリーチェに会えなくなってしまう!
 「お願いです!セミが冬を越す方法を教えてください!」
 体力温存のため、本能に逆らって歌うことも飛ぶこともせずに、
 あらゆる森の生物に無茶苦茶なことを聞いてまわるゴッホ。
 様々な虫たちとの交流を経て、ついにゴッホは、冬が来ないという「四角い森」の存在を知る。
 自分と同じように、夏を過ぎても生きているセミの仲間、アムンゼン(筒井道隆)とともに、四角い森を目指すゴッホ。
 しかしそこに、女王エレオノーラ(安蘭けい)率いるアリの大群が、ゴッホたちを冬の食糧にしようと迫っていた―。
 はたしてゴッホはベアトリーチェと再会することが出来るのか?
 ≪ここまで≫

 虫にそれぞれの寿命がわかっているという設定は切ないですが、それゆえ命を燃やす姿が輝くんですよね。
 役者さんが体をどんどん動かして、コミュニケーションをとりながら色んなポーズを決めて行くのは微笑ましいし、ライブならではだと思いました。

 演出についてはもっと空間の上部を使ってほしかったなぁ~。左右と奥を使って役者さんが激しく動いても平面的なんですよね。八百屋舞台の方が良かったんじゃないか等と素人考えをめぐらせてみたり。大きな木の装置だけだと物足りなかったです。

 ここからネタバレします。

 いきなり群唱から始まりました。一瞬「ああ懐かしい!」と惑星ピスタチオがフラッシュバック。そして、複数の俳優がを声をそろえて同じ言葉を一斉に語ることの、力強さ、魅力、演劇的効果を、あらためて味わい直しました。

 ゴッホは自分の年齢を1年数え間違えて、自分の予想より1年早く羽化してしまいます。幼虫時代の恋人との約束を果たすために、夏を生き延びて、秋も冬も乗り越え、次の夏に羽化する恋人に会おうとします。松山さんのまっすぐさがすがすがしいです。

 とうとう2人が会える…!までの時間は、長く取りすぎじゃないかと思いました。
 舞台美術については、中央の木の幹がぐるぐる回るだけなのは物足りなかったです。装置はシンプルな抽象よりも、具象の部分がもっと多い装飾的な方が良かったんじゃないかな~。

 ゴッホとベアトリーチェのくちびるを他のキャストが演じるのが可愛いかったです。
 ミミズのホセを演じた吉沢悠さんの演技が軽快で良かった。

≪東京、大阪≫
【出演】ゴッホ(セミ):松山ケンイチ、ベアトリーチェ(後で羽化するセミ):美波 アムンゼン(先に羽化する鳴けないセミ):筒井道隆、ホセ(みみず):吉沢悠、ゼノン(蟻):手塚とおる、スタスキー(先に羽化するセミ):福田転球、ジンパチ(蜂):小松利昌、ラングレン(くも):保村大和、バンクォー(蟻):竹下宏太郎、イルクーツク(くわがた):石川禅、ブックハウス(かえる):田口トモロヲ、エレオノーラ(女王蟻):安蘭けい、セルバンデス(かまきり):細貝圭 ブリギッタ(先に羽化するセミ):彩乃かなみ アンドレイ(かぶと虫):鷲尾昇 スチュワート(後で羽化するセミ):和田琢磨 照井裕隆 遠山大輔 遠山裕介 山名孝幸
脚本・演出:西田シャトナー 音楽:GUTEVOLK 振付:香瑠鼓 美術:堀尾幸男 照明:中川隆一 音響:大木裕介 衣裳:伊賀大介 ヘアメイク:UDA 演出助手:豊田めぐみ 舞台監督:小林清隆、中村貴彦 宣伝美術:千原徹也(れもんらいふ)  宣伝写真:宮原夢画 宣伝スタイリスト:伊賀大介 宣伝ヘアメイク:UDA 宣伝ヘアスタイリング:勇見勝彦 主催:TBS、ホリプロ 企画制作:ホリプロ
【休演日】2/12,19【発売日】2012/11/24 S席:\9800/ A席:\7000(全席指定・税込)
http://hpot.jp/gogh/
http://www.tbs.co.jp/act/event/gogh2013/

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2013年02月03日

よしもとクリエイティブ・エージェンシー『The Name』01/31-02/03本多劇場

 イキウメの大窪人衛さんが出演されるのでチェックしていた公演です。鈴木おさむさんの演劇作品をはじめて拝見。上演時間は約1時間30分弱だったかしら。うろおぼえです。

 本多劇場の客席に男性が多くて新鮮でした。あとカップルも多いですね。ご年配のご夫婦も。子供をひざの上に座らせてる人を初めて見ました。お行儀よく座ってて偉かったな~。

 ⇒CoRich舞台芸術!『The Name

 ≪あらすじ≫
 テレビ番組のプロデューサーの自宅に不審者が侵入。息子はさるぐつわ(マスク)をはめられ、両手は壁に縛りつけられている。不審者は名刺を6枚出してきて…。
 ≪ここまで≫
 
 舞台の三面には真っ白な壁がそびえています。シンプルかつシャープなデザインの簡単な家具も、すべて真っ白。映像と照明を当てて、印象をがらりと変える手法でした。LEDの明かりでじんわり、鮮やかに色が変わっていきます。壁が真っ白になると目がチカチカして少々つらかったな~。

 人気クイズ番組のプロデューサーを、クイズ形式で追い詰めて行きます。ある仕掛けが始まってから引き込まれました。テレビ番組制作の裏話的エピソードが披露されます。実話もあるんだろうなぁ~。
 権力を握った(と勘違いした)人間の小さな悪事と、その犠牲者たち。人生はきれいごとでは勝ち抜けられない理由を、次々に挙げていきます。説得力があるし、容赦ないのがいいですね。
 個人的には下ネタが多いのが苦手でした。それも「きれいごとで済ませない」姿勢のあらわれなのかも。

 ここからネタバレします。

 「スイッチ!」という言葉(音響効果)で今田耕司さんと立川談春さんが役を交替します。そこから面白くなりました。でも、一体なぜだったのかはわかりませんでした。息子が仕掛けたとしても、大人5人を壁際に人形のように並べておくのも無理だろうし。そのへんはフィクションってことでいいのかな。ゾウとくじらの話は可愛かった。

 大窪人衛さんは小5、中1、高1と演じて、素直な少年から、闇を抱えてキレる学生に変身。オープニングから空気も作ってくださってました。最後列だったけど満足。

「今田耕司×鈴木おさむシリーズ」第4弾
出演:今田耕司、立川談春、大窪人衛(イキウメ) ほか
脚本・演出:鈴木おさむ 制作:(株)SLUSH-PILE. 主催:(株)よしもとクリエイティブ・エージェンシー
【発売日】2012/12/01 前売り 6000円(税込) 当日6500円(税込)※全席指定
http://www.imachan-stage.com/archive/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:50 | TrackBack

2013年02月02日

【写真レポート】劇団わらび座「『ミュージカル「ブッダ」』制作発表会見」01/25大手町サンケイプラザ

 秋田の劇団わらび座が『火の鳥 鳳凰編』(2008年)、『アトム』(2010年)に続き、手塚治虫作品をミュージカル化します、第3弾は『ブッダ』。制作発表会見に伺いました。

 作、演出、音楽には『火の鳥 鳳凰編』と『おもひでぽろぽろ』(2011年)のスタッフが集結。日本の舞台芸術界の第一線で活躍する演劇人が、東北・秋田から世界に向けて、アジアのヒーロー“ブッダ”を主人公にした新作ミュージカルを発信します。他のわらび座作品のレビュー⇒

 ●劇団わらび座『ミュージカル「ブッダ」』
  全席指定8,000円 2月9日より発売開始! 
  東京公演:2013年5月7日~12日@シアター1010
  大阪公演:2013年5月17日~19日@シアターBRAVA!※学生券4000円あり
  (秋田公演:2013年6月15日~8月15日@わらび劇場[わらび座キャスト])
  ⇒CoRich舞台芸術!『ミュージカル「ブッダ」

【写真・左から敬称略:小島克昭 甲斐正人 斎藤雅文 栗山民也 戎本みろ 今井清隆 遠野あすか 三重野葵 石井一彰 松谷孝征】
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■小島克昭さん(わらび座 代表取締役)

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小島さん

 小島:今年の東北はことのほか雪が多く、灼熱のインドの物語の稽古が、雪の中で始まるのが興味深いです。ご縁あって手塚治虫先生の作品をミュージカル化するのは、『火の鳥 鳳凰編』(以下、『火の鳥』)、『アトム』に続いて今回の『ブッダ』が3作目になります。
 ちょうど第8稿目の脚本が出来あがったところです。東北の山の中に監禁状態になって、5日間の最後の詰めをして絞り出された戯曲ですから、ご期待いただけると思います。ご苦労のおかげで、脚本の斎藤さんはブッダのように、仏様になられたのではないでしょうか(笑)。
 2年前に東日本大震災がありました。東北の地から生み出すという意味でも、我々には非常に強い思いがありますから、劇団あげてがんばっていきます。なんとしても若い人に観てもらいたいので、全国で学校公演も行っていきます。ご支援をよろしくお願いいたします。


■栗山民也さん(演出)

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栗山さん

 栗山:手塚さんの『ブッダ』を演出するのは2回目になります。1998年の新国立劇場開場記念の一環で、同劇場の中劇場で上演しました。潤沢な予算があり、お披露目の意味合いもあったので、空間を思いっきり使ったんです。あの広い中劇場に8間のアクティング・エリアを作り、その奥に6間のガンジス川を作って本水を流し込んで、その奥から庶民たちが現れるというラストシーンでした。
 しかしながら今回は東京、大阪、秋田へのツアー公演があって、その後2年間はきっと全国を回ると思うんですね。なのでスペクタクルにはせずに、アジアの演劇からのインスピレーションをもとに創作していきます。たとえば日本の能舞台の三間四方の中にすべての宇宙があるように、できれば1枚のカーペットだけの舞台で、その中からインドあるいは世界の宇宙が見えてこないか。今、具体的に舞台装置などを考えています。
 演劇というのは、今の時代に響き合わないとどうしようもない。今は大きな声や大きな身振りが支配している時代だと思います。やっぱり小さな声、あるいは人間の本当になんでもない小さい身のこなしが、実は本当に大切なんだということが、わかり合える作品にしたいです。劇中にブッダの「世の中に不必要な人間や生命など何もない」というセリフがあります。それは今朝のテレビニュースにも、大阪の学校問題にも当てはまる。もっともっと今の時代に響く作品になればと考えております。


■斎藤雅文さん(脚本)

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斎藤さん

 斎藤:『火の鳥』に続く手塚先生の作品で舞台は古代インドですが、描くものやモチーフは現代の日本であってしかるべきと思っています。『おもひでぽろぽろ』の稽古始めは、震災の直後でした。福島の第一原発が爆発するかもしれないというニュースの中で、秋田で稽古が始まったんです。僕自身も含め、わらび座のスタッフら全員が、そういう影響のもとで作品を作りました。当然『ブッダ』はその延長線上にあります。
 混沌とした日本でこれからどうやって暮らしていくか、どうやって生きていくかということを書きました。現代の人たちの心に響くものを書いたつもりです。栗山さんがおっしゃったように、何もない舞台でスピーディーに、盛りだくさんのエピソードを見せていきます。たいへん長大な作品ですので、エピソードをなるべくコンパクトに、たくさん入れようと思っています。
 エンターテインメントで、日本人による、日本語の、美しい、楽しいミュージカルになればいいなと思います。もちろん歌も踊りもたくさんあるでしょうし、笑いもたくさん入れたいと思っています。だいたい修行者(=ブッダ)のような、いわゆる一生懸命な人って、実は突っ込みどころ満載じゃないですか(会場で笑いが起こる)。そういうところをたくさん引っ張り出していきたいと思っています。


■甲斐正人さん(作曲)

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甲斐さん

 甲斐:まず、この1週間ほど秋田でともにすごした斎藤さんに、この席をお借りして御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。感動的な素晴らしい台本を仕上げていただきました。
 音楽の視点から申し上げます。ミュージカルというフィールドでその様式を使いながら、インドの音楽を入れていきます。ミュージカルの様式と、インドの音楽と、それを日本人が作るということ。つまり西洋とインドと日本という3つの融合から、どんなものが出来あがってくるのか。また今回は2つ挑戦しようと思っています。1つ目はインド音楽の古代の打楽器を劇団のメンバーが演奏すること。できたらヴァイオリンの先祖のようなインドの弦楽器も生で演奏したい。2つ目は、ブッダが少年期を過ごしたのはネパールですので、ネパール人によるインド音楽の演奏を、ネパールの首都カトマンズで録音して使うことです。舞台にインド的な風が吹いてくるように工夫したいと思っています。
 栗山さん、斎藤さん、私のわらび座オリジナル作品はこれで3本目で、『ブッダ』がその頂点になるだろうと思います。この東北から世界に向かって発信する、オリジナリティあふれる作品になりそうな予感がしております。1970年代に私たちを驚かせたミュージカルがありました。ヨーロッパの西の果てのイギリスで生まれた『ジーザス・クライスト=スーパー・スター』です。今度はアジアの東の端の日本、そして東北から、『スーパー・ヒューマニスト=ブッダ』と名付けられるようなミュージカルが誕生します。ご期待ください。

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■戎本みろさん(出演:シッダールタ[ブッダ]役)

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戎本さん

 戎本:去年9月にブッダ役のお話があり、その時からブッダとともに歩く長い旅が始まりました。ブッダは特別な人でありながら、実は特別な人ではなかったのではないかと思っています。人間の歴史をたどっても現代を見渡しても、ブッダのように今の時代の矛盾や人々の苦悩、痛みを背負って、それをなんとか改善しようと立ち向かってきた人たちは、無数にいたのではないかと。手塚治虫先生もそのお一人だったんじゃないでしょうか。
 私は『火の鳥』出演時に手塚先生のエッセー『ガラスの地球を救え』を読ませていただきまして、それが茜丸という役を2年間演じていく上での柱になりました。今回またあらためて『ガラスの地球を救え』を読み、やはり手塚先生の思いや、成し遂げられなかった沢山の現代への警告を、今生きている自分たちがしっかり引き継いで、舞台に立って、生き抜いていかなければいけない。その思いを新たにしました。
 ブッダの魂、手塚先生の魂、そして大きな問題を抱える現代に立ち向かっている方たちと、私も志をひとつにして、この壮大な作品に向き合っていきたいと思っています。そして、斎藤先生の脚本にブッダへのどんな突っ込みがあるのか(笑)、楽しみにしております。主役の重責はありますが重たく抱え込むのではなく、出演者、スタッフの皆さまと一緒に軽く乗りきって、未来を届ける作品にしたいと思っています。

―『ブッダ』以外で好きな手塚漫画は?
 戎本:『ブラックジャック』です。手塚先生のどの漫画もそうですが、一話一話が命の問題を採り上げた重たい作品で、ストレートに突き刺さってくる。随所に散りばめられたちっちゃいギャグが、重いテーマを扱う中にポンとあらわれて心をくすぐるところも大好きです。

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■今井清隆さん(出演:パセーナディ役)

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今井さん

 今井:ブッダのシャカ族を滅亡させるパセーナディ国王を演じます。昨日台本をいただいたばかりですので、これから一生懸命勉強します。日本人による、日本のためのオリジナル作品を生み出しているわらび座でお仕事できることを本当に嬉しく思います。私は西洋の作品に出演することが多かったんです。今までなぜアジアに目を向けてこなかったのかと後悔するぐらいに、素晴らしい劇団の方々とご一緒できるのが幸せです。
 秋田に行くとあきたこまちが美味いのかな…(笑)。お酒が美味いとか、劇団の隣りに温泉があるという話に心が傾いています(笑)。栗山先生が演出すると聞いた時点で、大成功間違いなしと確信しております。あとは楽しんで、わらび座の人たちと作品を作っていきたいと思っています。

―『ブッダ』以外で好きな手塚漫画は?
 今井:私は手塚世代の真っただ中だったので、漫画が大好きです。一番好きなのは『アトム』。わらび座のミュージカル『アトム』は残念ながら観たことがないので、『ブッダ』を一番好きな作品にしたいですね。自分の代表作にしたいぐらいの気持ちで、のめり込みたいと思っています。


■遠野あすかさん(出演:ミゲーラ役)

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遠野さん

 遠野:私は宝塚歌劇団出身でして、兵庫の宝塚劇場の目と鼻の先に手塚治虫記念館があるんです。また手塚先生の初恋の方が宝塚歌劇団の方だったそうで、この公演に出演させていただくことにご縁を感じております。演じるのは女盗賊で、かなり暴れ回る役と聞いております。甲斐先生が作曲される歌も相当難しいそうですので、気合いを入れてがんばりたいと思います。
 今井さんと同じで、私も今は温泉の方に(笑)、心が傾いております。合宿のように稽古をすることも楽しみです。初めてのキャスト、スタッフの皆さんも多いので、コミュニケーションをたくさんとりながら作っていけたらと思っています。

―『ブッダ』以外で好きな手塚漫画は?
 遠野:幼い頃にアニメで『リボンの騎士』や『ジャングル大帝』を見ていました。アニメなので子供向けだと思っていたんですが、大人になってから『火の鳥』や『ブラックジャック』を読んで、大人が楽しめる、大人が読むべきものだなと思いました。一番好きなのはやっぱり『ブラックジャック』です。


■三重野葵さん(出演:タッタ役)

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三重野さん

 三重野:手塚治虫作品は『火の鳥』『アトム』に続いて3作目の出演になります。毎回素敵な作品に出演させていただいて、とても幸せな経験をしています。今回の『ブッダ』も、手塚さんが伝えたかった意志や言葉を、斎藤さんが脚本にして、甲斐さんが作曲をして、栗山さんが演出をして、その上で僕たちキャストが舞台の上で全身全霊をかけて伝えます。手塚さんの思いを、今の現代を生きている僕たちが、伝える番じゃないかと思って、稽古に臨みます。
 初共演の方がたくさんいらっしゃいますので稽古場が楽しみです。(登壇者に向かって⇒)こちらの稽古場は冬ですが、ストーブで温めて、お米とお酒と温泉で、歓迎する準備は万端に整ってますので、ぜひ楽しみにしていてください。極寒の地で、灼熱のインドのような熱い稽古をして、熱い初日を迎えたいと思っています。よろしくお願いします!

―『ブッダ』以外で好きな手塚漫画は?
 三重野:『火の鳥』が大好きです。巻によって話が変わるんですが、全てがつながっていると感じますし、それぞれの登場人物に運命をすごく感じます。今回の『ブッダ』にも運命に翻弄される役がたくさん出てきます。タッタもその中の1人だと思っているので、運命と闘う姿を、漫画をとおして、ミュージカルを通して、伝えて行きたいと思っています。

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■石井一彰さん(出演:ルリ王子役)

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石井さん

 石井:素晴らしい作品に出させていただくことになり本当に光栄に思っております。私事ですけれども、3年ほど前に新宿で、すごく怪しい占い師にみてもらったんです。僕の前世は「ブッダが生きていた時代のインドのねずみだった」と言われまして(会場で笑いが起きる)。それでぼくは勝手にブッダに親近感が湧いています。親近感といっても、ねずみなんですけども(笑)。
 原作漫画は全部読ませていただきました。本当に素晴らしい作品で、1日で読み終わっちゃいました。舞台版は原作にプラスアルファして、もっと素晴らしい作品になるようがんばりたいと思います。

―『ブッダ』以外で好きな手塚漫画は?
 石井:『どろろ』です。話が好きですね。話が素晴らしいです。

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■松谷孝征さん(手塚プロダクション 代表取締役社長)

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松谷さん

 松谷:わらび座さんとは手塚が生前からとても親しくしておりまして、わらび座の機関誌で劇団創始者の方と手塚が対談をしたことがあります。手塚が「最初にぜひ観たいのは『火の鳥』だ」と申しておりましたが、手塚が亡くなってから、ようやっと実現しました。その後に『アトム』が作られ、海外でも上演されました。今回は『ブッダ』を素晴らしいキャスト、スタッフの方々と一緒に上演してくださる。もし手塚が生きていたら大喜びしていたんじゃないかという気がしています。
 手塚治虫のほとんどの作品は、命の大切さ、平和の尊さを描いたものです手塚は1928年生まれですから、17歳で1945年の終戦を迎えたんですね。戦争中に手塚は被災を受けた現場にいたわけです。バタバタと人が亡くなったり、いっさいの草木が焼けただれたり、牛や馬も死んでいたり。そういうのを目の当たりにしていたんです。手塚は漫画が大好きでしたから、兵隊や先生に怒られながらも必死で漫画を描いていた。その当時でもう何千ページも。戦争が終わった途端に医者の道へと進みましたが、やがて医者よりも漫画家を選び、子供たちに命の大切さ、戦争の悲惨さ、平和がいかに尊いかを伝えたいという思いで、漫画を描き続けました。

 『ブッダ』の連載が始まった頃、手塚はちょうど仕事がなくなって、再スタートをする時でした。「『火の鳥』のような作品を描いてほしい」という編集者からの依頼で、『ブッダ』を思いついた。『ブッダ』は大半がフィクションです。描かれているのが仏典にあるような事実かどうか、そもそも2000年以上昔の話ですから(仏典も事実なのかは)わかりません。登場人物もかなりのフィクションで、手塚が作ったキャラクターもあります。手塚治虫なりのブッダの生き方を描いた作品です。ブッダを通して、人も虫も草木も、地球だって生きている、それぞれの命がつながっていることを描き、命の大切さを説いたんですね。
 世界を見渡しても、つい最近のニュースにしても、日本人の心にしても、なんとなくすさんだ感じになっておる今、わらび座さんに『ブッダ』を上演していただくことになりました。今こそ『ブッダ』が必要なんじゃないかと思います。素晴らしい舞台を期待しています。(登壇者に向かって⇒)皆さん、よろしくお願いいたします。(記者に向かって⇒)『ブッダ』単行本も買ってくださいね!(笑)

ブッダ 1 新装版 (Kibo comics)
手塚 治虫
潮出版社 (2010-09-18)


―わらび座での創作、稽古の魅力について

 栗山(演出):えーっと、あきたこまちと温泉と…じゃないか(笑)、秋田に遊びに行くんじゃないからね(笑)。一番最初に僕が『火の鳥』でわらび座と出会った時に、「あ、東京の演劇事情とずいぶん違うな」と実感しました。それは俳優の持っているものでもあり、スタッフが、必死に何らかの回答を見つけようとするんじゃなくて、もっともっと遠い理想に向かってものを作っていること、ですね。
 僕が演劇を作り始めた頃と今とでは、何が変わったのか。時代も変わって僕自身も変わってるのかもしれないけれど、ひとことで言うと、パッションだと思います。今、東京では情熱がものすごく失われているような印象がある。かつて僕は、演劇で世界は変えられると思って演劇を始めた。それぐらいの情熱を持っていたはずが、何かが、どこかが違う…みたいな感覚がある。でも秋田に行くと、温泉があって、ご飯もお酒も美味しくて、そして、あの稽古場のあの状況は、昔、自分が演劇を始めた頃の原初的な欲望とつながるところがあるなぁと思うんです。だから2年に1回ぐらいですが、新作に参加させていただくことがすごく幸せですね。

【写真・左から敬称略:甲斐正人、斎藤雅文、栗山民也】
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 斎藤(脚本):温泉以外の話をしないとね(笑)。僕は東京生まれの東京育ちで、松竹系の大劇場で仕事をすることが多いです。演劇は高度に細分化されている状況にあります。極端な話ですが、脚本は脚本家が書いて、歌は歌だけの個別稽古があり、上演がスタートしたら作品は現場のものになって、役者さんに渡される。役者さんの方も「幕が開いたら俺のもんだ」みたいな意識がある。それぞれの分野で皆が生活をするために培われてきたものだと思うんですけれども。
 わらび座さんでは、ゼロから作る快感というか、演劇とは本来こういうものだったんだという原初的なエネルギー、もしくは栗山さんがおっしゃるパッションのようなものを得られます。今、『ブッダ』の8稿目ができたんですが、初稿から8稿まで変え続けるというより、深く掘り下げることを繰り返していると思うんです。ちょうど1週間、甲斐先生と本当に朝から晩まで「ここは歌詞がいいかセリフがいいか、ここは歌になった方が、いやセリフで」と迷うことを延々と繰り返してきました。その時間の豊かなこと。演劇人として本当に幸せだと思います。マンネリ化や生活のことなど問題は多々あると思いますが、わらび座の方々はこの創作方法を毎年繰り返しているんですね。そこに僕ら東京人が行って、豊かな時間を頂戴する。ありがたいことです。本来演劇が持っている楽しさ、深さ、可能性を1から思い出させてくれる。その贅沢さはかけがえのないものだと思っております。

 甲斐(作曲):わらび座創立者の原太郎さんが作曲家だったことに、私は非常にご縁を感じています。わらび座の方々は民舞、民謡をやりながら、合唱も音楽活動もやっている。その2面性が非常に面白い。まさにミュージカルを作るのにふさわしい劇団じゃないかと思います。日本の芸能に根ざしていることも、とても特異です。日本のオリジナリティをしっかり持っているんですね。
 わらび座の皆と一緒に作品を作っていく中で、この劇団から演劇と音楽が一体化したミュージカルが生まれてきていることに、ものすごく喜びを感じています。日本ではミュージカルがたくさん上演されていますが、実は音楽的な面ではまだまだ、まだまだ足りない。演劇と音楽の一体化に対する情熱が低い気がするんですね。でもわらび座では、その両者を皆が本気になって、一体になって、やっている。そこにものすごい可能性を感じます。1作、1作、見事にミュージカルという難しい世界をクリアして、素晴らしい作品を生み出していることも事実です。この劇団が発展すれば、日本の文化がもっと豊かになるんじゃないかという期待を持って、参加させてもらってます。

出演:戎本みろ 今井清隆 遠野あすか 三重野葵 石井一彰 他
原作:手塚治虫 脚本:齋藤雅文 演出:栗山民也 作曲:甲斐正人 振付:田井中智子 美術:松井るみ 照明:服部基 衣装:前田文子 音響:小寺仁 ヘアメイク:鎌田直樹 小道具:岩辺健二 平野忍 歌唱指導:山口正義 企画制作:わらび座
2月9日発売 全席指定8000円 未就学児童の入場不可
http://www.warabi.jp/buddha/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:23 | TrackBack

FUKAIPRODUCE羽衣『サロメvsヨカナーン』02/01-11東京芸術劇場シアターイースト

 糸井幸之介さんが作、演出、美術、作詞、作曲などを総合的に手掛け、女優の深井順子さんがプロデュースするFUKAIPRODUCE羽衣「CoRich舞台芸術まつり!2012春」グランプリ受賞団体です。新作の初日を鑑賞。上演時間は約1時間55分。

 アイドル(AKB48とかジャニーズ系男子とか)に糸井さんの歌を歌って欲しい!いつもそう思って、ブログにもそう書いてるんです。誰かプロデュースしてくれないかなー!!

 東京芸術劇場のeyes plusの中の1本です。eyes plusのキャッチコピー「いつもと違う、をプラスする」はバッチリですね。激しい性描写ありますし刺激強いですが、できれば、ふだん舞台に馴染みのない方にも体験してみて欲しいです。唯一無二の劇団です!

 ⇒CoRich舞台芸術!『サロメvsヨカナーン

 ≪あらすじ≫
 雨の夜。互いをサロメ、ヨカナーンと呼ぶ男女たちの群像劇。
 ≪ここまで≫

 昨晩のツイッターのつぶやきです↓。

 ワイルド(野獣)系の街の水槽(海)で、生まれて死ぬまでの愛に溺れ、満たされ、早い段階で涙腺決壊。前作よりエロ多いが(直接的な猥語苦手なのですが)原作「サロメ」の愛、性、死を糸井流に表す必然だった。俳優の成熟が完成度に貢献。

 同じ回を観てた知人から「泣き過ぎだろ、何歳なんだ!(いい年して!)」と愛あるお叱りも受けました(笑)。でもその人も、あの“ゾロ目の歌”は、良いと。背後で響く幾つものすすり泣きと共鳴しつつ、私だけの甘い、苦い思い出と未来を引き寄せて、羽衣の愛に甘える時間。

 ここからネタバレします。

 ・ワイルド系な街
 ・硝子のタクシー1,2(藤一平&枡野浩一)
 ・一々欧羅巴風(中林舞さんが美しい!)
 ・プラトニックガーター(ボーリングの場面 代田正彦&鯉和鮎美)
 ・哲学者の腹上死(「ミラクルボーイとミラクルガール」)
 ・サロメvsヨカナーン(「ゾロメ」「ひとりぼっちよりもましだから愛してる」)
 ・セックスのない夜(日高啓介&西田夏奈子)
 ・甘い船旅
 ・暗いMAX
 ・LAST LOVE

いつもと違う、をプラスする。eyes plus FUKAPRODUCE羽衣 第15回公演
出演:深井順子、日高啓介、鯉和鮎美、高橋義和、澤田慎司、(以上、FUKAIPRODUCE羽衣)、伊藤昌子、西田夏奈子、大西玲子(青☆組)、浅川千絵、中林舞、加藤靖久(ANDENDLESS)、代田正彦(★☆北区AKTSTAGE)、岡本陽介、ゴールド☆ユスリッチ(散歩道楽)、藤一平、枡野浩一
 [プロデュース]深井順子  [脚色・演出・音楽・美術]糸井幸之介  [原案]オスカー・ワイルド  [訳]福田恒存 [舞台監督]渡辺了((株)ダイ・レクト) [照明]松本永(Fantasista?ish.LLC) [ピン操作]鈴木裕二 [音響]佐藤こうじ(Sugar Sound) [音響操作]寺澤光 [Bass]堀田秀顕(あっぱ) [振付]木皮成 [映像]杉田協士 [衣装]吉田健太郎 [宣伝美術]林弥生 [チラシ絵]糸井幸之介 [チラシ短歌]深井順子 [制作]坂田厚子 大石丈太郎 林弥生 [主催・企画制作]FUKAIPRODUCE羽衣 [提携]東京芸術劇場
【休演日】2月6日(水)【発売日】2012/12/16
【料金】(全席自由)  前売3,200円/当日3,500円 初日割引 前売/当日とも3,000円
劇団のみ取扱い さいふにやさシート:2,000円 *開演直前入場 ウルトラマニアチケット:10,000円 *チケット2枚+特典つき
東京芸術劇場ボックスオフィスのみ取扱い 高校生チケット:1,000円 *要証明
http://www.fukaiproduce-hagoromo.net/
http://www.geigeki.jp/performance/theater021/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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Posted by shinobu at 12:52 | TrackBack

2013年02月01日

株式会社光化門恋歌『ミュージカル「光化門恋歌」』01/01-26明治座

 『ウェルテルの恋』で韓国創作ミュージカルに興味がわいたので、同時期に上演中だった『ミュージカル「光化門恋歌」』も観てきました。上演時間は約2時間45分(途中休憩30分を含む)。

 途中休憩では気分を盛り上げるためビビンバのお弁当を購入(笑)。カーテンコールはライブのような盛り上がり。ご高齢の奥様が立って手を振ってらして、明治座に合った演目だな~と思いました。

 ⇒株式会社光化門恋歌『ミュージカル「光化門恋歌」

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 多くのヒット曲を持つ中年作曲家ハン・サンフンのもとに、ジヨンという青年が訪ねてくる。サンフンの往年のヒット曲を使ってコンサートを開きたいというのだ。ジヨンはコンサートのストーリーを語り始める。そこには、サンフンだけが知っている悲しい愛の物語が描かれていた――。
 20数年前の光化門。人気作曲家のサンフンは友人が経営するライブハウス「ブルーアジト」で出会った美しい歌声の書店店員ヨジュに心惹かれ、自分の曲を歌ってほしいと依頼する。だが肝心の自分の気持ちだけは伝えられないままだった…。そんな中、サンフンの後輩で学生運動のリーダー・ヒョヌもまたヨジュに心を寄せていた。やがてヨジュは強引だが心優しい彼と恋に落ちてしまう。その後、ヨジュは歌手としてデビューすることに。しかしまさにデビューのその日、ヒョヌが政治犯として逮捕されてしまうのだった。
 三年後。歌手として成功をおさめているヨジュのそばには彼女を見守るサンフンの姿があった。そしてヨジュにはジヨンという名の息子も…。そんなある日、突然ヒョヌがヨジュを迎えに現れる。悩んだ末、ヨジュはヒョヌの強い気持ちに押されるようにサンフンのもとを去る決意をする。その時、初めてサンフンは自分の気持ちをあらわにする。
 「ヨジュ、愛している。行かないでくれ」――!しかし…
 ≪ここまで≫

 学生運動と歌謡曲の組み合わせはやはり胸に迫ります。つかこうへい作品のように、すれ違う熱い感情が1つの場面にギュっと凝縮されていて。『ピアフ』の戦争の場面を思い出したりも。ただ、ジュークボックス・ミュージカルがあまり好みではないのだとも再確認。既存の歌に合うようなエピソードを無理やり作っているように感じてしまうんですよね。

 役者さんで魅力的だったのは女性マネージャー役のヤン・コンニムさん。歌姫ヨジュ役のリサさんの声量にビビりました。あの絶叫は…怖いぐらい!K-POPスターらイケメンのキャスティングが売りなのでしょうけど、もともとK-POPを知らず、イケメンハンターでもない私にはよくわからず…。

 カーテンコールは写真撮影可でした↓
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 韓国スターにはお米を贈るのが定着(?)↓
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 「米ドリーミー花輪」↓となってます。⇒日本語サイト
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 ここからネタバレします。

 歌姫ヨジュと政治犯ヒョヌの間に生まれた息子ジヨンが、作曲家サンフンのコンサート(ミュージカル)をプロデュース(?)し、その作品が『ミュージカル「光化門恋歌」』であるという巧い構造です。ヨジュが死んじゃうという筋書きは好きになれなかったな~。

【出演】現在のサンホン:コ・ヨンビン、過去のサンホン:ユン・ヒョンリョル、ヨジュ(歌姫):リサ ヒョヌ(政治犯):イム・ビョングン チョ・ジングク(男性社長):キム・テハン ジョンスク(女性マネージャー):ヤン・コンニム ジヨン(歌姫の息子):パク・ヒョンシク(ZE:A) ほか
[演出・脚色]イ・ジナ [共同プロデューサー]キム・スンヒョン
【発売日】2012/12/19 S席16,000円 A席12,000円
http://www.k-koiuta.jp/
韓国公演(2012/02/07~2012/03/11):
http://www.playdb.co.kr/playdb/PlaydbDetail.asp?sReqPlayNo=31546

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
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Posted by shinobu at 16:39 | TrackBack

メルマガ 2013年02月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2013年2月のお薦め舞台11本+αをご紹介します。

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 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 104    2013.02.01  1,904部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎スターの初舞台、名作の再演、先鋭的・実験的な新作…どれも観たいけど
  全部は無理。そんな当たり前が胸にささる2月でございます…(涙)。

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
    http://archive.mag2.com/0000134861/index.html


○○ 今回のもくじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ◆1【今月のお薦め11本+α】
   
   ◎No.1→カンパニーデラシネラ『異邦人』(再演)
       02/14-17世田谷パブリックシアター
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/02/post_312.html

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→Bunkamura・TBS『ブベニチェク・ニューイヤーガラ~カノン~』
       01/05-07 Bunkamuraオーチャードホール
    http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/12_canon/index.html

 ◆3【TPAM|国際舞台芸術ミーティング in 横浜が開催されます】

   ◎世界に発信する舞台芸術の広場。会期中は横浜にべったり?
    http://www.tpam.or.jp/

 ◆4【「CoRich舞台芸術まつり!2013春」〆切は2/12(火)午前10時 】

   ◎日本全国対象の舞台芸術フェスティバルです。今年で7回目!
    http://stage.corich.jp/festival2013/index.php

 ◆5【編集後記】

   ◎第57回岸田國士戯曲賞の選考結果発表は2月15日!

 ◆6【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆1 【今月のお薦め11本+α】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・価格・URL
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。
 ※2月は高額のお薦め公演を10本から11本に増やしました。


1.ペンギンプルペイルパイルズ『cover』(再演)
  02/02-17シアタートラム
  ☆出演:鈴木砂羽、小林高鹿、ぼくもとさきこ、玉置孝匡、近藤フク、
      吉川純広、谷川昭一朗
   脚本・演出:倉持裕
   前売4,800円 当日5,200円 高校生以下&U24(18歳~24歳) 2,400円
   劇場会員・区民割引などあり。
    http://www.penguinppp.com/next/17/
   倉持裕さんが作・演出される劇団の再演です。↓初演レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0722231158.html
   倉持さん曰く「(劇団の)独自性を最も表している作品」。
   客演の鈴木砂羽さん含め、初演と同じキャストで蘇るのは嬉しいです。
   会場が本多劇場(400席弱)からシアタートラム(約200席)へと
   変わり、小空間になるのも贅沢ですね。


2.TBS/ホリプロ『遠い夏のゴッホ』
  02/03-24赤坂ACTシアター
  ☆出演:松山ケンイチ 筒井道隆 吉沢悠 手塚とおる 福田転球
    小松利昌 保村大和 竹下宏太郎 石川禅 田口トモロヲ 安蘭けい
    鷲尾昇 和田琢磨 照井裕隆 遠山大輔 遠山裕介 山名孝幸
   脚本・演出:西田シャトナー
   S席¥9800 A席¥7000
    http://www.tbs.co.jp/act/event/gogh2013/
   松山ケンイチさんの初舞台です。作・演出が元・惑星ピスタチオの
   西田シャトナーさん!有名スターのパワーマイムが見られるのかしら?
   登場するのがセミ、かぶと虫、蜂などの昆虫たちという点でも、
   シャトナー色全開。目撃しておきたい~。
   ぴあ↓稽古場レポート。facebookページ↓で衣装の断片が見られます。
    http://tinyurl.com/alv7z4g https://www.facebook.com/ticketpia


3.パルコ・プロデュース『ホロヴィッツとの対話』
  02/09-03/10 PARCO劇場
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:渡辺謙、段田安則、和久井映見、高泉淳子
   脚本・演出:三谷幸喜
   9,800円 ※プレビュー公演 9,000円
   U-25チケット 6,000円(25歳以下) ※未就学児の入場不可。
    http://www.parco-play.com/web/play/horowitz/index.html
   渡辺謙さんの久々の舞台出演は、三谷幸喜さんの新作@パルコ劇場。
   「世界的ピアニストとピアノ調律師の、ある一夜の会話」という
   設定だけで面白そう。和久井映見さんは初舞台だそうです。


★4.カンパニーデラシネラ『異邦人』(再演)
  02/14-17世田谷パブリックシアター
  ☆出演:片桐はいり、菅彩夏、小野寺修二、田村一行、手代木花野、
      藤田桃子、森川弘和
   原作:アルベール・カミュ 翻訳:窪田啓作(新潮文庫刊)
   構成・演出:小野寺修二
   一般4,000円 当日4,500円 学生3,500円 中・高校生1,000円
   小学生800円 親子チケット4,800円(小学生1枚とおとな1枚)
   劇場会員・区民割引などあり。
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/02/post_312.html
   TPAMショーケース参加作品↓
    http://www.tpam.or.jp/showing/tpamshowcase/1522/

  ●お薦めポイント●
   パントマイマー、振付家、演出家として大活躍の小野寺修二さんによる、
   カミュの小説『異邦人』の舞台版。マイム、ダンスだけでなくセリフも
   あります。片桐はいりさんはじめ、初演と同じキャストによる再演です。
   シアタートラム(約200席)での短期間公演だった初演↓は、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0108192520.html
   私が観たのが千秋楽だったので、メルマガ号外発行を断念したのです…。
   老若男女問わずお勧めしたい、素晴らしい作品でした。  
   かなりお得な親子チケットあり。中・高生チケットも安い!
   会場が世田谷パブリックシアター(約600席)に変わりますから、
   広い空間で新作に生まれ変わる可能性もありますね。
   初演ダイジェスト映像(1分)
    http://www.youtube.com/watch?v=KcoHMBJZx0k
   初演ダイジェスト映像(5分)
    http://www.youtube.com/watch?v=gWjFHvgBERA


★5.さいたまネクスト・シアター
  『2013年・蒼白の少年少女たちによる「オイディプス王」』
  02/14-24彩の国さいたま芸術劇場インサイド・シアター(大ホール内)
  ☆出演:さいたまネクスト・シアター
   作:ソフォクレス 脚本:ホーフマンスタール
   訳:小塩節/前野光弘 演出:蜷川幸雄
   一般4,000円 劇場会員3,600円
    http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2013/p0214.html
   蜷川幸雄さん率いる、無名の若い俳優集団の新作です。
   昨年の『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』↓は
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0221230721.html
   演出家と舞台美術家が第20回読売演劇大賞の優秀賞に選ばれています。
   勝手ながら2012年の私的ベストテン↓に選ばせて頂きました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0105215957.html
   今回も「4,000円はお得すぎ!」と叫んじゃうほどの公演になると期待!


6.柿喰う客『女体シェイクスピア003「発情ジュリアス・シーザー」』
  02/21-03/03青山円形劇場
  ≪東京、大阪、新潟、三重≫
  ☆出演:石橋菜津美、岡田あがさ、荻野友里、川上ジュリア、七味まゆ味、
    清水由紀、田島ゆみか、鉢嶺杏奈、葉丸あすか、深谷由梨香、
    我妻三輪子、渡邊安理
   原作:W.シェイクスピア 脚色・演出:中屋敷法仁
   発情アリーナ:5,300円(最前列・枚数限定、オリジナル缶バッチ付き)
   通常料金:4,300円 敬老(60歳以上):3,800円
   学生:2,000円 高校生以下:1,000円 ※当日は前売より500円増
   【女】ガールズナイト(女性は割引料金3,800円/男性は割増料金7,600円)
   【乱】乱痴気公演(全キャストシャッフルにて上演4,300円)
    http://kaki-kuu-kyaku.com/main/ ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=41949
   人気劇団柿喰う客よる、女優だけのシェイクスピア・シリーズ第3弾。
   岸田國士戯曲賞にノミネートされた↓中屋敷法仁さんの大胆な脚色に期待。
    http://www.hakusuisha.co.jp/kishida/selection57.php
   完全円形の劇場をどう使うかも楽しみです。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0418140932.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0918224820.html
   ※青山円形劇場の存続を願い署名活動中です。このままだと閉館(涙)!
    WEB署名に↓ご協力をお願いいたします!
    http://www.change.org/kodomo-aogeki


7.猫のホテル『あの女』
  02/22-03/03ザ・スズナリ
  ☆出演:中村まこと、森田ガンツ、市川しんぺー
   脚本:千葉雅子 演出:ノゾエ征爾(はえぎわ)
   前売:指定席4600円/自由席4000円 
   当日:指定席4900円/自由席4300円
    http://www.nekohote.com/next_folder/next_info.html
   猫のホテルの本公演ですが、出演者は男性3人だけ。千葉雅子さんが
   脚本に専念し、演出をノゾエ征爾さんが手掛けるんですね。
   登場人物が検事、弁護士、告訴人というのも面白そう。
   チラシのキャスト写真がカッコいいので観たくなりました♪


8.世田谷パブリックシアター『マクベス』
  02/22-03/04世田谷パブリックシアター
  ≪東京、大阪、ソウル、ニューヨーク≫
  ☆出演:秋山菜津子、小林桂太、高田恵篤、野村萬斎、福士惠二
   脚本:W.シェイクスピア 翻訳:河合祥一郎 構成・演出:野村萬斎
   一般 S席6,500円/A席5,000円
   22日、23日=プレビュー公演 S席5,500円/A席4,000円 
   高校生以下&U24:一般・プレビュー料金の半額
   劇場会員・区民割引などあり。
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/02/post_307.html
   野村萬斎さんがシェイクスピアの『マクベス』を構成・演出・出演。
   萬斎さんは、芸術監督をつとめる世田谷パブリックシアターで、
   シェイクスピア作品を構成・演出する企画を継続されています。
   たとえば『リチャード三世』をもとにした『国盗人』↓など。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0623002449.html
   韓国、米国での海外公演あり。


9.文学座『セールスマンの死』
  02/22-03/05あうるすぽっと
  ☆出演:三木敏彦、たかお鷹、石川武、岸槌隆至、林田一高、鍛治直人、
    佐川和正、星智也、富沢亜古、古坂るみ子、松岡依都美、千田美智子
   脚本:アーサー・ミラー 訳:酒井洋子 演出:西川信廣
   一般:6,000円 一般夜割:4,000円(2/22、23、27の夜の部対象) 
   夫婦割:10,000円 ユースチケット:3,800円(25歳以下) 
   中・高校生:2,500円 豊島区民割引:5,500円
    http://www.bungakuza.com/salesman/index.html
   老舗劇団の文学座がアーサー・ミラーの有名戯曲を新訳で新創作。
   ミラー戯曲は昨年、2本も素晴らしい作品に巡り合えました。
   新国立劇場演劇『るつぼ』↓
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000618_play.html
   Artist Company 響人『橋からの眺め』↓
    http://hibikibito.com/pg218.html


10.ナイロン100℃『デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~』
  02/22-03/24 CBGKシブゲキ!!
  ☆出演:みのすけ、松永玲子、新谷真弓、村岡希美、喜安浩平、廣川三憲、
   藤田秀世、長田奈麻、安澤千草、吉増裕士、植木夏十、眼鏡太郎、
   皆戸麻衣、猪俣三四郎、水野小論、伊与勢我無、野部青年、小園茉奈、
   白石廿日、菊池明明、森田甘路、木乃江祐希、内田滋、安藤聖、
   松本まりか、千葉哲也、熊川ふみ、徳橋みのり、望月綾乃、森本華
   脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
   前売・当日共 6,900円 限定ステージ:6,400円
   学生割引券:4,300円
    http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/nylon39th.html
   題名どおり、セックスをテーマにした作品です。初演レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0826004446.html
   某演劇鑑賞会公演では途中休憩で観客の半数が退出という逸話も(笑)。
   ケラリーノ・サンドロヴィッチさんのツイート↓によると、
    https://twitter.com/kerasand
   出演者のアイデアも生かして構成を変更中。新作になるようです。
   242席の小さな劇場なので、初演より刺激大、かも…(ドキドキ)。
   ヤバ過ぎてDVD化できない↓そうですので、ぜひ劇場で!
    https://twitter.com/kerasand/status/293297080263397377
    https://twitter.com/kerasand/status/296595816079032321


11.ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場『ルル』
  02/27-03/03東京芸術劇場プレイハウス内特設ステージ
  ☆出演:オフェリア・ポピ、コンスタンティン・キリアック、他
   脚本:F・ヴェデキント 演出・脚色:シルヴィウ・プルカレーテ
   S席6,500円 A席6,000円 65歳以上5,500円(A席) 
   25歳以下4,500円(A席) 高校生割引1,000円(A席)
   障がい者:S席、A席を10%割引(付添者は1名まで無料)
   ※中学生以下は入場不可。※刺激の強いシーンあり。
   ※ルーマニア語上演・日本語イヤホンガイド付
    http://www.geigeki.jp/performance/theater016/
   東京芸術劇場がリニューアル記念として、ルーマニアの国立劇場作品を
   招聘。芸術監督の野田秀樹さんが「必見」とおっしゃる舞台です。
   ヴェデキント作品は白井晃さん演出『ルル』↓、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0417202303.html
   オマール・ポラス演出『春のめざめ』↓などを拝見。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0717193148.html
   舞台上につくられる馬蹄形の客席なら、至近距離で俳優を堪能できそう。


 ☆☆☆────────────────────────────── 
  前売3000円台以下の気になる作品を6本ご紹介します。
 ──────────────────────────────☆☆☆

《1》FUKAIPRODUCE羽衣『サロメvsヨカナーン』
 02/01-11東京芸術劇場シアターイースト
  ☆出演:深井順子、日高啓介、鯉和鮎美、高橋義和、澤田慎司、伊藤昌子、
   西田夏奈子、大西玲子、浅川千絵、中林舞、加藤靖久、代田正彦、
   岡本陽介、ゴールド☆ユスリッチ、藤一平、枡野浩一
   プロデュース:深井順子 原案:オスカー・ワイルド
   脚色・演出・音楽:糸井幸之介
   (全席自由) 前売3,200円/当日3,500円
   初日割引 前売/当日とも3,000円
   さいふにやさシート:2,000円 *開演直前入場 
   ウルトラマニアチケット:10,000円 *チケット2枚+特典つき
   高校生チケット:1,000円
    http://www.fukaiproduce-hagoromo.net/
   糸井幸之介さんが作・演出・音楽などトータルに手掛ける劇団の新作。
   東京芸術劇場の“eyes plus”↓に選ばれている公演です。
    http://www.geigeki.jp/performance/theater021/
   劣情にまみれる人類の全てを愛してくれる“妙ージカル”を、
   一度は体験していただきたいです。昨年の『耳のトンネル』↓は
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0315131317.html
   「CoRich舞台芸術まつり!2012春」でグランプリ↓を獲得しました。
    http://stage.corich.jp/festival2012/grand_prix.php#b


★《2》新国立劇場演劇研修所第6期生修了公演『インナーヴォイス―内なる声―』
  02/06-08新国立劇場小劇場
  ☆出演:新国立劇場演劇研修所第6期生
   脚本:エドゥアルド・デ・フィリッポ 訳:里居正美 
   上演台本・栗山民也(新国立劇場演劇研修所長)
   A席3,000円 B席2,500円 Z席1,500円 学生券(高校生以下) 1,000円
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000662_play.html
   日本唯一の国立俳優学校の修了公演。昨年の『The Art of Success』↓は
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000586_play.html
   2012年の私的ベストテンに入れようかと迷うほどの面白さでした。
   3,000円以下は安すぎる!と思えるお芝居を見せてくれると思います。


《3》幻冬舎プレゼンツ・劇団扉座『つか版・忠臣蔵-スカイツリー篇 Returns-』
  02/19-03/03すみだパークスタジオ倉
  ☆出演:山本亨、武田義晴、掛札拓郎、岡森諦、中原三千代、伴美奈子、
    犬飼淳治、高橋麻理、累央、鈴木利典、上原健太、川西佑佳、江原由夏、
    上土井敦、新原武、串間保彦、藤本貴行、江花実里、吉田有希、松本亮、
    松原海児、高嶋綾香、野田翔太、比嘉奈津子、ほか
   原作:つかこうへい 脚本・演出:横内謙介
   前売券3000円 当日券3500円 学生券2500円
   墨田区民割引:前売券2500円 当日券3000円
   ※未就学児童の入場不可。
    http://tinyurl.com/barjk6e
   昨年6月に上演され、好評ゆえに早くも再演。1月から3月にかけて、
   つかこうへい戯曲が異なる演出家により連続上演されています。
   ⇒産経新聞「せりふや美学だけが残ってもいい 
     つかこうへい作品を語る 岡村俊一×横内謙介×中屋敷法仁」↓
    http://tinyurl.com/anpu8f4


《4》五反田団といわきから来た高校生『初恋のジェノベーゼは爪の味』
  02/22-24アトリエヘリコプター
  ☆出演:福島県立いわき総合高等学校芸術・表現系列(演劇)第9期生
   脚本:前田司郎、同校同学科第9期生 演出:前田司郎
   予約・当日ともに2000円(日時指定・全席ほぼ自由席・整理番号付)
    http://www.uranus.dti.ne.jp/~gotannda/
   いわき総合高校は演劇のコースがあり、高校演劇の大会への出場だけでなく、
   プロの演出家との創作も積極的に行っています。五反田団との公演は、
   もう4度目(?)になるようです。東日本大震災を描いた作品のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/1222111024.html


《5》風琴工房『国語の時間』
  02/22-28座・高円寺1
  ☆出演:加藤虎ノ介、中村ゆり、松田洋治、峯岸のり子、栗原茂、
      佐藤拓之、仗桐安、酒巻誉洋、斉藤悠、清水穂奈美、大政凛
   脚本:小里清 演出:詩森ろば
   前売・当日共:3500円 ※未就学児童の入場不可。
    http://windyharp.org/kokugo/ ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=42189
   詩森ろばさんが作・演出される風琴工房は、創立20周年。
   1950年の韓国を舞台にした小里清さんの新作を、詩森さんが演出。
   劇団の代表作『記憶、或いは辺境』は昨年再演↓され、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0628155257.html
   「CoRich舞台芸術アワード!2012」↓の第3位を獲得。
    http://stage.corich.jp/award/2012/result.php
   終演後にトークがある回は完売。ご予約はお早めに。


《6》箱庭円舞曲『番外公演focus#3 円』
  02/28-03/11こまばアゴラ劇場
  ☆出演:小野哲史、須貝英、片桐はづき、玉置玲央、村上直子、
      松本寛子、松尾美香、原田優理子、小林タクシー、和知龍範、
      小玉久仁子、櫻井竜、北川未来
   脚本・演出:古川貴義
   前売 3,000円/当日3,500円 ※初日割引 前売:2,800円/当日3,300円
    http://www.hakoniwa-e.com/next.html
   古川貴義さんが作・演出される箱庭円舞曲の短編集です。
   柿喰う客の玉置玲央さんが同劇団に出演されるのは、
   「CoRich舞台芸術まつり!2011春」のグランプリ受賞作↓以来ですね。
    http://stage.corich.jp/festival2011/grand_prix.php#b レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0511110849.html


≪東京以外の注目公演≫

 ○I-Play Fes実行委員会『I-Play Fes~演劇からの復興~いわき演劇まつり』
  02/01-03いわき芸術文化交流館アリオス(福島)
  ☆福島県いわき市の劇場で開催される3日間のフェスティバルです。
   青年団『ヤルタ会談』
   ままごと『反復かつ連続』+『あゆみ(短編)』+『つくりばなし』
   マームとジプシー『あ、ストレンジャー』
   いわき総合高校演劇部『北校舎、はっぴーせっと』
   短編演劇コンペティション「劇王っぽいの」
    http://iplayfes.exblog.jp/
   ※2/2のままごと終演後、トークイベント「演劇と現在」あり。
    ゲスト:徳永京子 柴幸男 藤田貴大 司会:いしいみちこ


 ○まつもと市民芸術館・TCアルプ『ネコの星』
  02/07-10まつもと市民芸術館 小ホール(長野)
  ☆出演:串田和美、近藤隼、佐藤卓、細川貴司、内藤栄一、武居学美、
      佐藤友、丸山港都、直原薫、下地尚子、高橋英希、ほか
   脚色・演出:串田和美 原作:ヨルク・リッター 
   翻訳:鍋谷由有子~「星を見つけた三匹の猫」 白水社刊~
   (全席自由)一般3,000円 高校生以下1,000円(要学生証)
    http://www.mpac.jp/play/2013/02/08/post_14.html
   長野県松本市の公共ホール専属劇団によるオリジナル作品です。
   串田和美さんの脚色・演出により昨年初演され、今年は
   串田さんも出演されます。


 ○兵庫県立ピッコロ劇団・ピッコロシアタープロデュース第4弾
  『泡ー流れ着くガレキに語りかけたこと』
  02/21-24兵庫県立芸術文化センター中ホール(兵庫)
  ☆出演:東龍美、今井佐知子、今仲ひろし、今村彩夏、岡田力、杏華、
    ことえ、こんどうけいいち、佐野剛、サリngROCK、孫高宏、
    高橋恵美子、立花明依、橘義、土居志央梨、道幸千紗、中川義文、
    新居則子、丹羽実麻子、野秋裕香、原竹志、平井久美子、風太郎、
    マイク・ハン、松田早穗、木千種、三木千種、峯素子、森好文、
    森万紀、山田まさゆき、山田裕、吉村祐樹、渡部純二
   脚本・演出:岩松了(兵庫県立ピッコロ劇団代表)
   一般 4500円 大学生・専門学校生 3000円 高校生以下 2500円
    http://hyogo-arts.or.jp/piccolo/event/detail/?id=44
   ピッコロ劇団は来年創立20周年を迎える兵庫の県立劇団です。
   同劇団代表の岩松了さんが、自身の新作を演出されます。
   出演するのはオーディションで選ばれた関西の俳優です。


 ○演劇引力廣島プロデュース公演 『ボーダー』
  02/21-24アステールプラザ多目的スタジオ(広島)
  ☆出演:石田芽、石橋磨季、石橋未央、香原俊彦、櫻田亮太、
      笹木真之、竹元恵美子 中村房絵、新名基浩、藤丸範子、
      古山渚、三浦雨々、三宅里沙
   作・演出:赤堀雅秋
   一般:前売2,500円(当日3,000円) 学生:前売1,000円(当日1,500円)
    http://www.cf.city.hiroshima.jp/naka-cs/engeki/produce.html
   赤堀雅秋さん(THE SHAMPOO HAT)が新作を書き下ろし、ご自身が
   演出される広島公演。出演者は現地のオーディションで
   選ばれました。テーマは「死刑」だそうです。


≪ミュージカル≫

 ○わらび座ミュージカル『アトム(ファイナル公演)』
  02/21-24新宿文化センター
  ☆出演:良知真次、村井成仁、碓井涼子、椿千代、遠藤浩子、
      岡村雄三、三重野葵、他
   原作:手塚治虫 脚本・演出:横内謙介 作曲:甲斐正人 
   一般7,000円 高校生以下1,000円引き。当日500円増し。
   ※未就学児の入場不可。
    http://www.warabi.jp/atom/
   全国で公演を行っている秋田の劇団わらび座が、手塚治虫さんの
   国民的漫画『鉄腕アトム』をミュージカルに。
   横内謙介さんは“アトムがいなくなった後の世界”を描きました。
   2010年に取材させていただいた公演が、とうとうファイナルを迎えます。
   初演(秋田&東京)レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0426133113.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0628140948.html
   CoRich舞台芸術!でチケットプレゼント実施中!(2/8〆切)
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=42912
   ※主演の良知真次さんは3月の『スリル・ミー(再々演)』↓に出演。
    http://www.m-tmjp.com/ 『スリル・ミー』初演レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0922002533.html


≪ご参考≫
  「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
    http://www.shinobu-review.jp/schedule.html
  今月も半分行けたらいいところ…(涙)。

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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.Bunkamura・TBS『ブベニチェク・ニューイヤーガラ~カノン~』
  01/05-07 Bunkamuraオーチャードホール
  ☆とっても久しぶりにバレエを鑑賞。高度な身体表現が美しい。
   文学性も豊かでメッセージも雄弁。長時間ずっと集中できました。
   「牧神」の宗教を題材にしたエロスと背徳性に、のけぞるほど感動。
   最後の「カノン」は荘厳な祝祭劇と受け取り、涙してしまいました。
    http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/12_canon/index.html

2.モジョ ミキボー上演委員会『モジョ ミキボー』(再演)
 01/30-02/11 OFF OFFシアター
  ≪東京、大阪、福島、北海道≫
  ☆1970年代の北アイルランドで出会った2人の少年の物語。
   2人の俳優が17役(+α)を演じ分けます。メルマガ号外↓を発行!
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0131003344.html
   東京公演の劇場はとても小さな(贅沢な)空間です。即ご予約推奨!
    http://www.lemonlive.net/cp-bin/mojo/form.cgi

3.ぴあ『ミュージカル「ウェルテルの恋」』
  01/11-26赤坂ACTシアター
  ☆昨年10月の韓国プレスツアーで主演のキム・ダヒョンさんの演技に
   魅せられ、日本ではWキャスト公演も含め3度鑑賞。
   俳優の身体能力、演技力、歌唱力が、全体的に高いのが魅力。
   韓国で創作される舞台への興味がさらに強くなりました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0113222046.html


  その他は時間堂『テヘランでロリータを読む』(←仙台公演あり!)、
  サンプル+青年団『地下室』(←2/3まで上演中!)
  マームとジプシー『あ、ストレンジャー』(←福島・横浜公演あり!)、
  東京デスロック『東京ノート』など(順不同)。

 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2013年1月(観劇数13作品)は『モジョ ミキボー』で発行!

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 ◆3 【TPAM・国際舞台芸術ミーティング in 横浜が開催されます】
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 ◎舞台芸術の国際的プラットフォーム“TPAM(ティーパム)”が、
  昨年に続き今年も横浜で開催されます。
  「TPAM・国際舞台芸術ミーティング in 横浜2013」
   http://www.tpam.or.jp/ ※サイト右上に「タイムテーブル」あり!

  海外のカンパニーや日本で注目を浴びはじめた団体の公演、展示、
  各種ミーティング等が催され、多くの舞台芸術関係者が集まります。
  作り手、観客、そして、その両者をつなぐ人々のネットワークを
  生み出し、広げる場でもあります。

  開催期間:2013年2月9日(土)~17日(日)
  [TPAMパス(入場券)] 全会期9,000円 1日3,500円(2月13~17日分)
  ※TPAMパス以外の入場方法もあります。詳細は下記でどうぞ↓
   http://www.tpam.or.jp/regist/

  TPAM関連公演の中から気になるものを数作ご紹介します。私は
  「舞台芸術制作者オープンネットワーク」設立イベント↓に参加予定。
   http://www.tpam.or.jp/networking/623/


 ●青年団国際演劇交流プロジェクト2012『Anamorphosis』
  02/07-11アトリエ春風舎、02/13神奈川芸術劇場・中スタジオ
  ☆コンセプト・演出・舞台美術:フィリップ・ケーヌ
   http://www.seinendan.org/jpn/info/index.html
   http://www.tpam.or.jp/showing/internationalshowcase/665/

 ●岡田利規× Pig Iron Theatre Company『ZERO COST HOUSE』
  02/11-13神奈川芸術劇場・大スタジオ
  ☆脚本:岡田利規 演出:ダン・ローセンバーグ
   http://chelfitsch.net/news/_pig_iron_theatre_company_zero.html
   http://www.tpam.or.jp/showing/tpamdirectionplus/759/

 ●宮永琢生ディレクション・KUNIO『1/2PAナイッ!?』
  02/13-14神奈川芸術劇場・ホール
  ☆脚本・演出:杉原邦生
   http://www.kunio.me/tpam-in-yokohama-2013/
   http://www.tpam.or.jp/showing/tpamdirection/miyanaga/311/

 ●子供鉅人『Where is crocodile?』
  02/15-16神奈川芸術劇場・中スタジオ
  ☆脚本・演出:益山貴司
   http://www.tpam.or.jp/showing/tpamdirection/ogura/452/
   ※きたまり/KIKIKIKIKIKI『戯舞』と連続上演


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 ◆4 【「CoRich舞台芸術まつり!2013春」〆切は2/12(火)午前10時】
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 ◎今年も「CoRich舞台芸術まつり!」が開催されます!
   http://stage.corich.jp/festival2013/index.php

  グランプリ受賞団体に活動資金として100万円が支援される、
  日本全国対象のインターネットを介した舞台芸術フェスティバルです。
  今回で7度目の開催になります。これまでの結果↓
   http://stage.corich.jp/festival2012/sponsored.php
   http://stage.corich.jp/festival2011/sponsored.php
   http://stage.corich.jp/festival2010/sponsored.php
   http://stage.corich.jp/festival2009/sponsored.php
   http://stage.corich.jp/festival2008/sponsored.html
   http://stage.corich.jp/festival2007/grand_prix_sponsored.html

   公募期間:受付中~2月12日(火)午前10時〆切
   開催期間:2013年3月1日(金)~5月31日(金)

  第一次審査(ネット審査)で10団体が選ばれ(2/22発表)、
  最終審査では審査員が日本全国どこでも作品を観に行きます。
  開催期間中に公演がある団体の方はぜひご応募ください!
  ※フェス終了後、実施年の末までに公演を行う条件がなくなりました。

  初年度より継続して審査員↓をつとめさせていただいております。
   http://stage.corich.jp/festival2013/judge.php
  今年は新審査員にアナウンサーの中井美穂さんをお迎えしました。
  応募のコツなどをまとめましたので、ご参考にどうぞ↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0128171954.html

  観客が投稿するクチコミやお気に入り情報も審査を左右しますので、
  ぜひ観客の皆さんも参加してくださいね♪
   CoRich舞台芸術!:http://stage.corich.jp/
   メンバー登録:http://stage.corich.jp/user_register.php
   携帯サイト:http://corich.jp/m/s


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 ◆5 【編集後記】
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 ◎「CoRich舞台芸術アワード!2012」第1位は劇団チョコレートケーキ!
   http://stage.corich.jp/award/2012/result.php
  なんと、受賞作が3月に再演されます!グッドタイミング!
  劇団チョコレートケーキ『「熱狂」「あの記憶の記録」』
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=42846


 ◎第57回岸田國士戯曲賞の候補作は下記8作品です。
   http://www.hakusuisha.co.jp/kishida/selection57.php
  2月15日に選考結果発表。白水社のメールマガジン↓で速報あり!
   http://www.hakusuisha.co.jp/magazine/
  白水社ツイッター:https://twitter.com/hakusuisha
  ツイッターでつぶやく選考委員の方々(五十音順、敬称略)↓
   岡田利規:https://twitter.com/okada_toshiki
   ケラリーノ・サンドロヴィッチ:https://twitter.com/kerasand
   松尾スズキ:https://twitter.com/matsuosuzuki
   宮沢章夫:https://twitter.com/aki_u_ench


 ◎「CoRich舞台芸術まつり!」でご一緒する中井美穂さんの座談会記事↓  
  ぴあ「業界のメキキ女子たちの本音トーク
     舞台で光る“演劇的”イケメンを語る」
   http://t2.pia.jp/feature/shuntame/ikemen_talk.html
  『押忍!!ふんどし部!』が観てみたくなりました~。
   http://osufun.com/


 ◎ミュージカル『ウェルテルの恋』↓に主演した韓国人ミュージカル俳優の
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0109183552.html
  キム・ダヒョンさんの演技を観たいがために、韓国旅行を画策中…。
  ・ミュージカル『アルセーヌ・ルパン』
   02/14-05/05ブルースクエア三星カードホール(韓国・ソウル)
   ☆主演:キム・ダヒョン、ヤンジュンモのWキャスト
    http://www.playdb.co.kr/playdb/playdbDetail.asp?sReqPlayno=43935


 ◎映画「レ・ミゼラブル」↓を観てきました!映画館で見る価値大です。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0113230916.html
  

 ◎こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願い署名活動中です。
   有志の会の公式ブログ↓で、署名用紙ダウンロード可能。
    http://kodomonosiro.blog.fc2.com/
   WEB署名もできます⇒ http://www.change.org/kodomo-aogeki


 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しますので、よろしければ
   http://www.facebook.com/shinobureview
  「いいね!」をクリックしてニュースフィードに混ぜてください♪


 ◎注目している役者さんに「しのぶさんのサイトでいつも
  オーディション情報をチェックしています」と言われて嬉しい!
  「しのぶの演劇レビュー」に情報掲載をご希望の方は、
  お問い合わせフォーム↓からどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/contact/
  ※必ず掲載するわけではありません。ご了承ください。


 ◎おすすめ舞台中継 on TV(おすすめがある時だけ掲載)

  今月は見あたりませんでした。残念…。


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2013年1月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「苦役列車」←森山未來さん最高。作品も素晴らしい。
    http://www.kueki.jp/
  ・「ぱいかじ南海作戦」←ほんわかまったり。メッセージも受け取れた。
    http://paikaji-movie.com/
  ・「海燕ホテル・ブルー」←男性が惹かれる女性像って(以下略)。
    http://www.wakamatsukoji.org/kaien/
  ・「グスコーブドリの伝記」←全体的に残念。
    http://wwws.warnerbros.co.jp/budori/
  ・「桐島、部活やめるってよ」←昨年のNo.1かも!必見!
    http://www.kirishima-movie.com/


 ◎【厳選シアター情報誌Choice!】TOPページ右下の“ちょいナビ”にて、
   http://www.next-choice.com/
  “しのぶの演劇レビュー”をご紹介いただいています!


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  震災・原発事故、選挙関連のリツイートも多いです。


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  これからもこつこつ、地道に続けて行きたいと思っております。
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【訂正し、お詫び申し上げます(2013年2月1日)】
・先月のベスト3にて「2013年1月(観劇数13作品)は残念ながら発行せず。」と記載していましたが、実際は発行していましたので修正しました。
・先月のベスト3にて「ウェルテルの恋」のリンクがありませんでしたので追加しました。

Posted by shinobu at 00:00 | TrackBack