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REVIEW

2013年03月29日

【オーディション】キリンバズウカ「2013年9月・東京芸術劇場シアターイースト公演の出演者募集」※4月5日(金)23:59〆切(メールのみ)

 登米裕一さんが作・演出される劇団キリンバズウカが次回9月公演の出演者募集オーディションを実施します。公演の会場は東京芸術劇場シアターイースト。お手伝いさんも募集中です。詳細は公式サイトをご確認ください。

 キリンバズウカの作品は川崎市アートセンター・アルテリオ小劇場で拝見したストレート・プレイが面白かったです。

 ■キリンバズウカ「9月公演の出演者募集オーディション」
  公演日程:2013年9月19日(木)~9月25日(水)
  会場:東京芸術劇場シアターイースト
  応募条件:舞台または映像での演技経験のある方
  オーディション応募締め切り:4月5日(金)23:59必着・メールのみ

■キリンバズカ 次回公演出演者募集! ※公式サイトより

【募集内容】
キリンバズウカでは2013年9月19日(木)~9月25日(水)に
東京芸術劇場シアターイーストにおいて新作公演を上演いたします。
つきましては公演および稽古に参加できるキャスト並びにアンサンブルキャストを若干名募集いたします。

【オーディション概要】
1次 書類審査    応募締め切り4月5日(金)23:59必着
 ・1次審査合格者には4月8日(月)19:00までにメールでご連絡いたします。
 ・応募者全員に合否結果を通知いたします。
2次 ワークショップオーディション(都内にて)
 ・4月14日(日)18:00~、または4月16日(火)14:00~/18:00~のうちいずれか1コマに参加いただきます。
 ・ワークショップオーディション参加費は無料です。
 ・公演の詳細につきましては1次審査参加者の方にお知らせいたします。

【応募条件】
舞台または映像での演技経験のある方
9月の公演、並びに7月下旬からの稽古に参加出来る方

【応募方法】
・以下をご記入の上、[E-mail]にてお申込ください。
(1)2次審査参加希望日時(あれば第2希望まで)
(2)名前(ふりがな)/所属劇団・事務所(なければフリーと明記)/年齢/性別
(3)電話番号/メールアドレス(パソコンからのメールが受け取れる、またはkirinba@gmail.comからのメールを受け取れるよう設定したもの)
(4)バストアップ、全身写真
(5)俳優としてのアピールポイント
(6)応募動機
(7)キリンバズウカの作品を観たことがありますか。あれば作品名をご記入ください。(DVDも可)
(8)備考 ※最近の舞台出演等、特記すべき事項があればお書きください。
     ※また稽古を予定しております時期で何か特記事項がありましたらお書きください。

【宛先】
Eメール kirinba(アットマーク)gmail.com
タイトルに「出演者オーディション募集係」と明記

【応募締め切り】
4月5日(金)23:59まで受付


※また、キリンバズウカの今公演をお手伝いしていただける方、演出部・小道具・制作部などあらゆるジャンルの方も募集しております。
タイトルに「お手伝い募集に関して」と明記し、簡単な自己紹介、連絡先を下記のメールアドレスまでご連絡ください。

 kirinba(アットマーク)gmail.com

たくさんの時間が取れなくとも
お願いできることがあるかもしれません。
スタッフ部門からボランティアスタッフまで幅広くございます。
お問い合わせお待ちしております。

【お問い合わせ窓口】キリンバズウカ kirinba@gmail.com  担当:安井

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:32 | TrackBack

【ワークショップ・オーディション】アマヤドリ「ワークショップ・オーディション」3月30日、3月31日、4月6日、4月7日@都内某所※3月30日、4月6日〆切(申込フォームあり)

 広田淳一さん率いる劇団アマヤドリが、次回公演に向けたワークショップ・オーディションを実施します。スタッフも募集中です。下記は公式サイトより。
 アマヤドリ(旧ひょっとこ乱舞)は昨年今年の「CoRich舞台芸術まつり!」最終選考参加団体です。

 ●アマヤドリ「ワークショップ・オーディション」
  日時:3月30日、3月31日、4月6日、4月7日 
   (3月30日、3月31日の午後の部は〆切られました) 
  応募資格:日本語を話せること
  参加費:2000円 
  最終締切:30、31日分は30日の午前0時、6、7日分は6日の午前0時。
  ※各回定員になり次第締め切り。
  ⇒申込フォーム

■「乞う!新参者 マヤドリWSオーディション

アマヤドリでは次回公演に向けて俳優、スタッフを募集します。

応募資格は日本語を話せること。根気か覚悟、もしくは勢い、あるいは才能、
不思議な味わいのようなものを持った方との出会いを切に望んでいます。

俳優志望の方は3月30日、31日、4月6日、7日に行われるWSの午前または午後のいずれかの回にご参加ください。

★3月30日、31日の午後の部はご応募を閉め切らせていただきました。

応募される方は、下記のフォームよりお申込みください。
なお、ワークショップのみの参加も可能です。

■お申し込みの流れ
1.以下のフォームより情報を送信してください。
2.送信後自動返信メールが届きます。(参加日確定ではありません)
3.参加日は人数調整が済み次第随時ご連絡いたします。

〈日時〉3月30日、31日、4月6日、7日

各回10:00-15:00、16:00-21:00

〈場所〉都内の稽古場(参加者には追って連絡いたします)
〈参加費〉2000円
※8回とも同じ内容となります。
〈二次オーディション〉詳細は一次オーディション合格者へお知らせいたします。

〈受付締切〉各回定員になり次第締め切りますので、お早目にご予約ください。最終締切は30、31日分は30日の午前0時、6、7日分は6日の午前0時です。

お申し込みはこちら
https://ssl.form-mailer.jp/fms/3c5c165272831

■アマヤドリ主宰広田淳一 略歴
1978年生。2001年、東京大学在学中に劇団「ひょっとこ乱舞」を旗揚げし、現「アマヤドリ」で主宰。同劇団の全作品において脚本・演出を担当し、しばしば出演する。

さりげない日常会話ときらびやかな詩的言語を縦横に駆使し、身体性を絡めた表現を展開。随所にクラッピングや群舞など音楽・ダンス的な要素も節操なく取り入れ、リズムとスピード、熱量と脱力が交錯する「喋りの芸」としての舞台を志向している。簡素な舞台装置と身体的躍動感を中心に据えた必須としながらも、あくまでも相互作用のあるダイアローグにこだわりを見せる。
2009年、2010年と連続して「アジア舞台芸術祭(Asian Performing Arts Festival)」に演出家として参加。2011年には韓国演出家協会に招聘され「アジア演出家展」に参加。ソウルに一ヶ月滞在し、現地俳優と創り上げた「ドン・ジュアン」を発表した。

受賞歴:2004年日本演出者協会主催 若手演出家コンクール2004 最優秀演出家賞受賞(『無題のム』にて)
2005年佐藤佐吉賞 最優秀演出賞・優秀作品賞受賞(『旅がはてしない』)
2011年『ロクな死にかた』
2012年『うれしい悲鳴』
にて劇作家協会新人戯曲賞最終選考にノミネート

応募前に気になることなど御座いましたら、
お気軽にws(アットマーク)amayadori.sub.jpまでご連絡下さい。

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 13:27 | TrackBack

2013年03月27日

【オーディション】園子温監督による映画「TOKYO TRIBE2」出演者募集※5月31日(金)20:00〆切(インターネットのみ)

 園子温監督が漫画「TOKYO TRIBE2」を映画化されます。YouTubeで出演者の公開オーディションするそうです。公式サイトで詳細をよく読んでご応募ください。

 ●映画「TOKYO TRIBE2」公開オーディション
  応募資格:性別、国籍、キャリア不問で、日本に居住している満18歳以上が対象。
  応募期間 :2013年3月27日(水)~5月31日(金)20:00
  ※一次審査を通過した方のみ個別に連絡あり。
  ※応募はインターネットのみ(PCのみ・YouTubeのみ)
  ⇒映画.com「園子温、伝説的漫画「TOKYO TRIBE2」を映画化 YouTube公開オーディションを実施

 園子温監督作品というと「自転車吐息」「気球クラブ、その後」「愛のむきだし」「ちゃんと伝える」「冷たい熱帯魚」「ヒミズ」「希望の国」を拝見しました。映画そのものが面白い上に、俳優の自然な演技も素晴らしいんですよね。

Posted by shinobu at 20:06 | TrackBack

【稽古場レポート】テアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタインが(略)』03/15都内某所

 作家・演出家・翻訳家の谷賢一さんが、哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(⇒Wikipedia)を題材にした自身の新作戯曲を演出されます。黒いスーツ姿の出演者5人が1列に並ぶチラシが素敵ですよね。 ⇒公式サイト ⇒公式ツイッター ⇒公式facebookページ
 読みものとしても面白い谷さんのブログ(関連エントリー⇒)をぜひどうぞ。 稽古場写真⇒

 恥ずかしながらウィトゲンシュタインどころか哲学全般について知識のない私ですが、戯曲を一読したところ、難解さは感じませんでした。稽古場で登場人物たちとともに言葉、運命、そして神について考え、悩み、“語りえないけど確かに存在するモノ”の気配をかすかに察知…できたような気がします。気のせいだったのかどうか、本番で確かめます!

 ■Théâtre des Annales vol.2 ⇒公式サイト 
 『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行“──およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならない”という言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか? という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』
  3/29(金)~4/7(日)@こまばアゴラ劇場
  全席自由3000円 ※上演時間は約1時間40分を予定。
  ⇒CoRich舞台芸術!『従軍中のウィトゲンシュタインが(略)』※こりっちでカンタン予約!
  ⇒リーディングイベントの動画(1時間24分)

 【写真↓左から:西村壮悟、榊原毅、井上裕朗、伊勢谷能宣 中央の後ろ姿:谷賢一】
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 とってもとっても長い題名に書かれているように、舞台は「ブルシーロフ攻勢の夜」。つまり時は第一次世界大戦中の1916年6月、場所は現在のウクライナ西部地方の戦場です。オーストリア帝国陸軍に配属された哲学者ルートヴィヒ(西村壮悟)は、兵営の一室で、戦争について、命について思索を巡らせながら、イギリスにいる大学時代の親友ピンセントに手紙を書いています。そのすぐ隣では、同じ小隊に所属する粗野で乱暴な男たちが、賭けごとや娼婦の話ばかり。

 つかの間の休憩中に、小隊長のスタイナー軍曹(榊原毅)がやってきて作戦会議が始まります。今夜、高い哨戒塔に登って敵を見張るのは誰なのか。数十万といわれるロシア軍を前に哨戒塔に登ることは、すなわち死を意味するかもしれない。それなのに、自分が登ると志願する兵士がいて…。

 【写真↓左から:西村壮悟、伊勢谷能宣、榊原毅、井上裕朗】
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 演出の谷さんは饒舌です。“ダメ出し”というより、俳優全員にシーン全体の把握を促す講義のよう。比ゆも交えながら歴史的背景を丁寧に解説し、兵士たちの心境を共有していきます。
 :開戦から4年間で1000万人もの人間が死んでいる。そんな世界に“神”はいるのか?…という問いなんだよね。

 私は約6時間ほど見学させていただきました。同じ場面を何度も何度も繰り返し、集中して重ねた時間の分だけ、空気の厚み、重みが増していきます。演じるごとに一歩、一歩、確実にレベルアップできるのは、力のある役者さんが揃っているからでしょう。
 :自分に自信を持ってセリフを言えたら、動けたら、それでいい。細かいことは関係ない。体で、心で、脈拍で、考えて欲しい。人間は、ある目的を達成するために行動を起こす。言葉より行動なんだよね。そして手段は無数にある。それぞれの生き方が、語られることなくあらわれるといいなと思います。

 【写真↓左から:伊勢谷能宣、井上裕朗】
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 本番2週間前の段階で、「ある若い哲学者の兵隊時代の物語」の面白さが難なく伝わる完成度でした。戯曲には、エピソードをわかりやすく伝える以外の仕掛けが用意されており、物語の枠に収まらない加筆も検討中とのこと。舞台上の俳優が物語の当事者として、演技と言葉を尽くし、ふと訪れた沈黙の中に、ウィトゲンシュタインの哲学が浮かび上がるのではないか…そう期待しています。

 【写真↓:西村壮悟】
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 ★先日のアトリエ春風舎でのトーク(関連リンク⇒)に出演された、ウィトゲンシュタイン研究の第一人者である鬼界彰夫さんの書籍「生き方と哲学」を、谷さんが紹介してくださいました。一般読者向けに書かれたもので、私でも理解できる平易な言葉で書かれています。

生き方と哲学
生き方と哲学
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鬼界 彰夫
講談社
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 稽古場にはウィトゲンシュタインに関する書籍が多数揃っていて、貸出自由になっていました。
wit_books.JPG


稽古場写真:藍田麻央
※私が見学した日は山崎彬さんがお休みだったため、山崎さんの役は谷賢一さんが演じてらっしゃいました。
Théâtre des Annales vol.2
出演:伊勢谷能宣(ベルナルド)、井上裕朗(カミル)、榊原毅(スタイナー)、西村壮悟(ルートヴィヒ)、山崎彬(ミヒャエル) 
脚本・演出:谷賢一 舞台監督:川田康二 照明:松本大介 美術:土岐研一 WEBデザイン:仮屋浩太郎(HiR design)  WEB作成:三浦学 宣伝美術:今城加奈子 写真撮影:引地信彦 ドラマトゥルク:野村政之 制作:小野塚央 赤羽ひろみ プロデュース:伊藤達哉 企画制作・主催:テアトル・ド・アナール、ゴーチ・ブラザーズ 協力:DULL-COLORED POP、青年団
【発売日】2013/02/23 整理番号付き自由席 前期(3月31日まで)3000円/当日券 3300円/U25 2500円後期(4月7日まで)3500円/当日券 3800円/U25 3000円未就学児童は入場不可。
http://www.theatredesannales.info/
http://www.komaba-agora.com/line_up/2013/03/theatredesannales/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 18:25 | TrackBack

2013年03月25日

アマヤドリ『月の剥がれる』03/04-10座・高円寺1

 広田淳一さんが作・演出・主宰されるアマヤドリの新作です。ひょっとこ乱舞から改名して初めての本公演になります。上演時間は約2時間15分(休憩なし)。

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員として拝見しました(⇒99本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載します。

 ⇒CoRich舞台芸術!『月の剥がれる

 ■未完成と思わざるを得ない

 アマヤドリの前身ひょっとこ乱舞の作品は、「CoRich舞台芸術!2012春」の最終選考10作品に選ばれた『うれしい悲鳴』も含め、幾度か拝見してきました。達者な劇団員と客演の役者さんの躍動感のある演技・群舞によって立体化される、作・演出の広田淳一さんの世界観が、今作『月の剥がれる』でも独自性を保った形であらわされていたと思います。ただ、私が拝見した3月5日(初日)夜のステージは、未完成だと思わざるを得ない仕上がりでした。

 まず、劇団固有の持ち味といえる群舞に心が躍らなかったです。言葉では語られない大きな何かを舞台に引き込み吸収して、繰り返す度に作品の熱を上昇させ、空間の密度を増していくような、いつもの効果が感じ取れませんでした。
 近未来の日本で、ある平和運動をしている集団のエピソードと、それを劇中劇に見せる枠組みがある脚本でした。その構造には興味を惹かれましたが、冗長な場面が散見されうまく機能しているように思えませんでした。

 広田さんはシアタートラムで2月23日、24日に上演された『韓国現代戯曲ドラマリーディングVol.6「朝鮮刑事ホン・ユンシク」』の演出をされており、観た人からとてもクオリティーの高い作品だったと聞いております。リーディング公演終了から『月の剥がれる』のプレビュー初日の3月4日までは、ちょうど1週間です。リーディング公演の稽古と本番が『月の剥がれる』の稽古期間と被っていたため、稽古時間を十分に取れなかったのではないでしょうか…。私は一観客にすぎず、現場のことは知りえない立場ですが、どうしても未完成の原因を見つけたくなってしまいました。

 木を組み合わせて丸い孤の形になった大道具が天井から吊さげられ、それにつながる形で舞台面にも孤が描かれた空間でした。上弦・下弦の月を思わせる美しい美術です。ただ、ロフトに続く階段が並んでいるのは『うれしい悲鳴』の印象と被り、群舞ともども既視感がぬぐえませんでした。
 カラフルでカジュアルなデザインの衣装はファッショナブルな路線ではなく、登場人物のバックグラウンドを示すわけでもなさそうで…全体的に意図がよくわからなかったです。私にとっては登場人物の年齢がわからないのがネックでした。学生といっても中学生、高校生、大学生で違いますし、大人といってもどのあたりの世代なのか知りたかったです。役者さんが必要以上に幼く見えてしまっていたように思います。

 観音開きスタイルの豪華なチラシが目を引きました。毎公演同じ系統のビジュアルなので、一目であの劇団の公演だとわかります。
 終演後に出演者および制作さんとお話した際に、当日パンフレットに人物相関図を入れてはどうかと提案したところ、翌日から実行してくださったそうです。ありがとうございました。

 ここからネタバレします。

 自国の軍隊が人を殺した数だけ自分たちも死ぬという、過激な平和運動を行っている自殺志向集団“散華(サンゲ)”。「命はかけがえがない」「命は何より大切だ」といった言葉はきれいごとだと切り捨て、自らの命を粗末にすることによって、逆に命の尊さを訴えます。捨て身の行為はスキャンダラスでセンセーショナルですし、人殺し(自分殺し)の立場から描いた人間賛歌とも受け取れたのは、ひねりが効いていて面白いと思いました。

 散華が存在した時代を“近未来”とすると、散華について学ぶ学校のシーンはその先の“未来”となります。未来には怒りの感情を超越した人々が登場しますが、学校に集まる教師と生徒たちがどういう環境でどういう生活をしているのか等の、いわゆるバックグラウンドがはっきりせず、何のためにこのシーンがあるのかが理解できませんでした。先述の衣装も原因の1つかもしれません。

 身体表現で人間の誕生から死を表現し、暗闇では人間の赤ん坊の泣き声だけでなく、犬や猫などの動物の鳴き声も聴こえてきました。宇宙の闇にぽっかり浮かぶ地球や、無数にある孤独な生命体などを想像させます。そんな壮大な空間を作る割に、散華が存在した近未来でも、散華について学校で学ぶ未来でも、登場人物がどうにも幼く感じました。

 「自分の命なのだから有意義に使おう」「せっかく授かった自分の命を存分に燃やそう」と言うと、良いことのように聴こえますが、「自分の命は自分のものだから、世の中の役に立つなら自殺してもいい(むしろ何の役にも立たず生き延びるより、役に立つ自殺をした方がいい)」という論理は稚拙です。“稚拙な人々”をあえて劇中劇で描き、物語の外側にある詩的なセリフや宇宙を思わせる身体表現と対比させる意図なのかも…と考えましたが、確信にいたるヒントや効果は見つけられませんでした。


アマヤドリ本公演 座・高円寺 春の劇場27 日本劇作家協会プログラム
世界は初めから完璧に出来ているから僕らが残せるのは傷跡だけ
出演:笠井里美、松下仁、小角まや、稲垣干城、田中美甫、渡邉圭介、糸山和則、中村早香(以上、アマヤドリ)、村上誠基、小菅紘史(第七劇場)、大原研二(DULL-COLORED POP)、一色洋平、榊菜津美、鈴木由里、滝香織、古木将也、高橋悠、菊妻亮太(THE SHAMPOO HAT)、港谷順(劇団→ヤコウバス)、鳥谷部譲、熊谷有芳、川田智美、平野奈都美、百花亜希(DULL-COLORED POP)、小沢道成(虚構の劇団)、ハマカワフミエ、コロ
脚本・演出:広田淳一 舞台監督:橋本慶之 舞台監督助手:佐々木志織(アーティザンステージワークス合同会社) 舞台美術:大泉七奈子 音響:角張正雄 楽曲提供:岡田太郎(悪い芝居) 照明:伊藤孝(ART CORE) 照明操作:矢野一輝(ART CORE) 衣装:矢野裕子 衣装補佐:石澤希代子 小山ごろー 撮影:赤坂久美 奥山郁 和知明 演出助手:城間さゆり 古田彩乃 北川大介(カムヰヤッセン) 大橋秀和(ガラス玉遊戯) 振付協力:スズキ拓朗(chairoiPURIN) 宣伝美術:山代政一 高倉大輔(casane) 是永彩希 Web:堀田弘明 広田淳一 制作:安部祥子 青柳偉知子 木村若菜
【発売日】2013/02/05 プレヴュー 2500円 一般 3500円 学生 2000円 高校生以下 1000円 ペア割 6000円
http://amayadori.sub.jp/

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Posted by shinobu at 13:07 | TrackBack

2013年03月21日

名取事務所『ピローマン』03/20-24「劇」小劇場

 マーティン・マクドナー作『ピローマン』(⇒過去レビュー)を小川絵梨子さんが翻訳・演出というだけで、私的には必見の舞台です。上演時間は約3時間10分(途中休憩10分を含む)。

 期待通り、とっても面白かったです。暗い暗いお話なのに、最初からあんなに笑えるなんて!『ピローマン』という戯曲の面白さを、再びかみしめました。
 「劇」小劇場に入るなり対面式の舞台美術に驚きました。これだけでも一見の価値あり!5日間6ステージしかないなんて、もったいない…。

 ⇒小川絵梨子さんを招いたレクチャーのレポート
 ⇒CoRich舞台芸術!『ピローマン

 ≪あらすじ≫ チラシより
 「むかしむかし、あるところに・・・」
 とある時代の、とある全体主義国家。作家のカトゥリアンは、理由も分からないままに警察に連行され、そこで二人の刑事の取り調べを受ける。カトゥリアンには、ある連続殺人事件の容疑がかけられていた。彼の書く「お話」は、どれも不幸な子供たちが残酷で悲惨な運命を辿る話ばかり。その「お話」をそっくり模倣した児童連続殺人事件が起きていたのだった―――。
 ≪ここまで≫

 普段はプロセニアムで使われることが多い劇場が、変形の対面式客席になっていました。2筋の細長いステージが、劇場を交差するように斜めに横切っています。劇場中央が2本の筋の交差点になるのですが、1つは劇場の隅っこまで伸びずに、交差点までで止まっています。つまり、上から見たらカタカナの「ト」みたいな形。「ト」の最も小さい角に当たる空間には、客席はありません。贅沢な使い方です。

 俳優が、演じる役人物として自然に舞台上で生きていれば、それだけで何もかもがある。説明的な演出なんていらないんですよね。メインの4人の男優さんの献身的な熱演によって、「私が観たい演劇(ストレート・プレイ)」に限りなく近いものを見せていただけました。欲を言えば、物語を語る演技はもう少しブラッシュアップされるといいなと思いました。あとは、得体のしれない後ろ暗さ、恨みのパワーみたいなものを、もっと感じ取りたいなと思いました。

 ドアが壊れてしまうなど初日らしいハプニングやミスはありましたが、私は気にしませんでした。そこは俳優と一緒にハラハラして楽しめばいいので(笑)。俳優さん、楽しんじゃってごめんなさいね。

 長時間だし内容も暗くて重たいです。でもカーテンコールの拍手がとても温かかったんですよね。ダブルコールがあっても良かったと思います。

 ここからネタバレします。

 劇場入り口に近い方を上手、その反対側を下手とします。上手に半透明のビニール生地のカーテンがあり、カトゥリアンとミハイルの不幸な幼少時代のグッズが隠されています。下手にはベッド。カトゥリアンが、寝ている両親の顔にまくらをかぶせて殺害する時、ベッドとともに電球が揺れて、小刻みにカチ、カチ、カチと金属がぶつかる音がするのが良かったです。

 「小さなキリスト」の劇中劇では、主人公の少女をマネキン(上半身だけで顔のないトルソ)で表現。ゴムひもにつりさげてブラブラと揺らしたり、マネキンの脇を槍で突き刺すと赤い砂が落ちてきたり。ライブ感を出す演出がいいですね。実際ハラハラしました。

 カトゥリアンの処刑直前に全身緑色の女の子が登場。ミハイルは「小さなキリスト」を真似したと言ってましたが、本当は「緑の子豚」でした。でも実は、マネキンに着せていた胸に青いコサージュのついた白いドレスと、緑色の女の子が着ていた緑色のドレスが同じデザインだったんですね。脚本の指定なのかどうかは私にはわかりませんが、かっこいいな~と思いました。

"THE PILLOWMAN" by Martin McDonagh
現代英米演劇連続上演シリーズ第1作 Open the Gateway for...
【出演】カトゥリアン:寺十吾 トゥポルスキ:斉藤直樹 アリエル:田中茂弘 ミハエル:渡辺聡 母:保科由里子 父:松﨑賢吾 女の子:伊藤瑞姫
脚本:マーティン・マクドナー 翻訳・演出:小川絵梨子 演出助手:平野拓也 井上陽介 伊邉成樹 美術:深瀬元喜 照明:桜井真澄 照明操作:鈴木啓子 音響:井手比呂之 音響操作:坂本柚季 衣装:樋口藍 手話指導:行谷敦子 舞台監督:市川兵衛 制作:栗原暢隆 上演権協力:ネイラー、ハラインターナショナル プロデューサー:名取敏行 主催:名取事務所
全席指定 前売:4,000円 当日:4,500円 学生:2,500円
http://www.nato.jp/

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2013年03月19日

【お知らせ】「SPT 09 特集 本棚のなかの劇場---「劇的なる本」235冊」に寄稿させていただきました

 世田谷パブリックシアターが発行する『SPT 09 特集 本棚のなかの劇場---「劇的なる本」235冊』(1000円、2013年3月末日刊行予定、発売=工作舎)に寄稿させていただきました。

 amazonでの内容紹介:平田オリザ、宮本亜門、串田和美など、演劇人65人余が選ぶ235冊のブックガイド。演劇を越えて、多彩なジャンルの本が並ぶ。

SPT 09 特集  本棚のなかの劇場---「劇的なる本」235冊

工作舎
売り上げランキング: 300,267

 登場する人々(情報提供:工作舎 ※あいうえお順):阿部初美 戌井昭人 岩井秀人 鵜山仁 江戸馨 江本純子 大堀久美子 岡崎香 岡本章 長田育恵 神里雄大 川村毅 木内宏昌 危口統之 北川大輔 北川陽子 木ノ下裕一 串田和美 倉持裕 黒澤世莉 桑原裕子 小池博史 坂手洋二 佐藤友紀 篠田千明 柴幸男 詩森ろば 白井晃 白神ももこ 杉原邦生 関美能留 高野しのぶ 高山明 田口アヤコ 多田淳之介 谷賢一 徳永京子 名嘉友美 長島確 中野成樹 中屋敷法仁 永山智行 ノゾエ征爾 野村政之 長谷川寧 畑澤聖悟 早船聡 平田オリザ 羊屋白玉 広田淳一 深津篤史 藤本真由 船岩祐太 古川貴義 堀川炎 前川知大 益山貴司 松井周 松田正隆 松本修 松本雄吉 丸尾丸一郎 三浦直之 三浦基 宮本亜門 明神慈 本谷有希子 安田雅弘 矢内原美邦 やなぎみわ 山崎彬 ジュンク堂書店池袋店演劇コーナー担当者 青山ブックセンター六本木店演劇コーナー担当者 下北沢B&B演劇コーナー担当者 紀伊國屋書店新宿本店演劇コーナー担当者 三省堂書店神保町本店演劇コーナー担当者


 まさに今ご活躍されている演劇人がズラリ!錚々たる顔ぶれです。同じ企画に参加させていただき、光栄至極です。
 刊行後、私が選んだ3冊とその紹介文をこのエントリーに加筆する予定です。
 ⇒加筆しました(2013年4月8日)。

【1】倉田百三著「出家とその弟子」(新潮文庫)

出家とその弟子 (新潮文庫)
倉田 百三
新潮社
売り上げランキング: 114,298

 浄土真宗の開祖である親鸞聖人とその息子や弟子たちが登場する、大正5年に書かれた長編戯曲です。歴史上の人物を描いた宗教文学にも分類されますが、時代背景や宗教の教義などを踏まえずフィクションとして読んでも差し支えありません。
 殺生をしなければ生きられず、姦淫をしなければ子孫を残せない。人間がそんな矛盾をはらんでいることに、僧侶たちは深く思い悩みます。息をすれば空気を汚し、恋をすれば誰かを傷つけ、仲間と集えば敵を作って争いを起こしてしまう。人類の歴史はその愚かな繰り返しです。私たち現代人も、思春期に差し掛かる頃に気づいて悩むことですよね。
 善く生きようとする人々の信念を根幹から揺るがす疑問に対し、親鸞は全てを受け入れ赦した上で、自分が犯した罪を告白しながら答えを説いていきます。せりふは極めて易しい日本語で書かれていて、ページをめくる度に瞠目させられ、慰められる至言の宝庫です。私は「己れの硬い心が他人を苦しめている」「人間を裁かず赦す」を座右の銘としています。
 劇作家の井上ひさしさんはこの世を「涙の谷」と呼びました。親鸞の息子のせりふにも「世界は悲しみの谷」とあります。それでも生まれ、生きる私たちにぴたりと寄りそって、同じ立ち位置から世を憂い悲しみつつ、ともに人生を歩んでくれる本だと思います。


【2】 如月小春著「俳優の領分―中村伸郎と昭和の劇作家たち」(新宿書房) 

俳優の領分―中村伸郎と昭和の劇作家たち
如月 小春
新宿書房
売り上げランキング: 265,636

 10年以上観劇を続けてきて、舞台上で役を生きる俳優を観たい(下手な俳優は観たくない)と強く望むようになった頃に、この本と出合いました。久保田万太郎、岸田國士、三島由紀夫、小津安二郎、そして別役実作品に出演していた1908年生まれの新劇俳優、中村伸郎の仕事の軌跡を軸に、戦中・戦後の日本の近代演劇について論考した名著です。著者は劇作家、演出家、劇団主宰者として1980~90年代の演劇界を牽引し、2000年に急逝した如月小春。現役の俳優、演出家にとって必読の書だと思います。
 私が欲している演劇は、岸田國士が「ただ人生の真理を語る活きた魂の、諧調(ハーモニー)に満ちた声と姿とがあるばかり」とあらわす、「純粋演劇」と呼ばれるものだとわかりました。実現するには、役の動作や感情を詳細に写し取る「写実演技」ができる俳優が必要なのですが、戦後の新劇の方向転換やアングラ演劇の新興などの時代の流れに阻まれて、その探究は頓挫し、今も中途半端なままです。
 「純粋演劇」を追求し続けた中村伸郎は「写実演技」を純化・深化させ、別役作品のような不条理演劇を「たたずまい」で成立させられる名優となりました。一観客のわがままですが、彼の後に続く俳優と、そんな俳優を欲する劇作家、演出家、観客が増えて欲しいと願っています。


【3】多田容子著「自分を生かす古武術の心得」(集英社新書)

自分を生かす古武術の心得 (集英社新書 429H)
多田 容子
集英社
売り上げランキング: 255,336

 剣豪が活躍する時代小説の書き手である筆者が、15年に渡る手裏剣術の稽古で得た技術と知恵を、「普通の人にできる武術」という観点から紹介する新書です。実体験をもとにした解説は丁寧でわかりやすく、体操の図解もあるので、すぐに実践できます。
 私事ですが、この本に従って自己流の体操をするようになってから、数年前に患った腱鞘炎が再発しなくなり、なんと肩こりと腰痛からも開放されました。「骨盤はいくつもの細かい骨から成り、それぞれが自由に動く」と意識しながら腰をほぐすことで、長時間の座り仕事で縮こまった体を、簡単に伸ばしてリセットできるのです。「全身の骨は全てバラバラである」という考え方がポイントで、「人間関係や、組織などの硬直化、疲労などにも応用できる」と筆者は言います。
 読み進めるだけで背筋が伸び、視界が開けて爽快な気分になるのも、この本の驚くべきく効用です。頭がすっきりするのは、「こうあらねばならない」という凝り固まった思い込みを覆して、冴えた感覚を取り戻させてくれるからだと思います。
 古武術は多くの感覚を同時に働かせることが上達の近道だそうで、それは俳優の演技にも当てはまるのではないでしょうか。師匠の指導方法と指導される弟子の心構え、その両者のコミュニケーションについての分析は、舞台の稽古場にも応用できそうです。


■高野しのぶ プロフィール
現代演劇ウォッチャー。ウェブサイト「しのぶの演劇レビュー」にて観劇感想文を発表し、お薦めの舞台を紹介する無料メルマガを毎月発行中(現在約1900部)。「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員。


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Posted by shinobu at 14:56 | TrackBack

2013年03月13日

【募集】アーツカウンシル東京・アーツアカデミー「東京芸術劇場プロフェッショナル人材養成研修生募集」※3/26〆切(郵送のみ)

 東京芸術劇場が、公立文化施設やアートNPO等の舞台芸術分野で活躍する志を持つ研修生を募集しています。アーツカウンシル東京が行う人材育成事業「アーツアカデミー」の一環です。

 長期コース3分野、短期コース3分野の合計6つの分野があり、募集人数は分野別に各1名ずつ。
 研修期間、時期、内容は各分野によって異なりますので、詳細をよく読んでご応募ください。長期コースは約9ヶ月間、短期コースは約3ヶ月間です。

 ●平成25年度アーツアカデミー 東京芸術劇場プロフェッショナル人材養成研修生募集
  対象:公立文化施設等の公的機関や芸術団体等でプロデューサーやコーディネーター、舞台技術者として活躍することを目指す若手人材
  応募資格:区分、分野より異なる。年齢は22歳以上35歳位までであること。
  参加費:無料 
  ※ただし報告書の作成・提出義務あり。長期は年3回、短期は1回を予定。一定の水準を満たす内容の報告書提出には1回につき75万円(税込)が支払われます。

  選考方法
  (1)第一次選考 書類審査
  (2)第二次選考 面接
    面接日:平成25年4月11日(木)または4月13日(土)

   募集期間:平成25年3月12日(火)~3月26日(火)※郵送必着

Posted by shinobu at 12:14 | TrackBack

2013年03月07日

新国立劇場演劇『長い墓標の列』03/07-24新国立劇場小劇場

 新国立劇場演劇研修所の修了生が多数出演する企画の第一弾です。福田善之さんの長編を同劇場芸術監督の宮田慶子さんが演出。初演が1957年なので約50年振りの上演なんですね。上演時間は休憩15分込みで3時間10分ほど。

 キャスティングも戯曲選択のセンスも公立劇場ならでは。上演してくださってありがとうございました!

 ⇒The Japan Times「Aspiring thespians get help in realizing dreams」(by Nobuko Tanaka)
 ⇒「ぴあ+演劇」稽古場レポート
 ⇒おけぴネット「2013/02/25 新国立劇場「長い墓標の列」稽古場レポ」(6~7ページ)
 ⇒CoRich舞台芸術!『長い墓標の列』
 レビューは記録のみ。

 自分のツイートより部分引用。

 新国立劇場の演劇研修所修了生が多数出演する企画の第一弾で、1期生の古河耕史さんが水を得た魚のような活躍っぷり!
 1957年初演の骨太な群像劇。序盤は初日らしい硬さで少々停滞したけど、休憩後の後半は物語が急展開し、最後まで充実。昨年の「るつぼ」同様、昭和13年(1938年)の話なのに今にフィットし過ぎて、ショック大きい。ぐさぐさ刺ささりまくる。

出演:村田雄浩(山名教授)、那須佐代子(山名の妻)、石田圭祐、小田豊(村上学部長)、古河耕史(山名と対立する城崎助教授)、北川響、遠山悠介(山名の娘と恋仲・花里)、西原康明(関西の学生、飯村桂吉)、熊坂恵理子(山名の娘)、安藤大悟(山名の息子)、今井聡(坊主頭)、扇田森也、チョウ・ヨンホ(新聞記者)、大里秀一郎、梶原航(黒いトンビ。最後は田舎に帰る)、形桐レイメイ、川口高志、林田航平
脚本:福田善之 演出:宮田慶子 美術: 伊藤雅子 照明:鈴木武人 音響:上田好生 衣裳:半田悦子 演出助手:渡邊千穂 舞台監督:福本伸生 芸術監督: 宮田慶子 主催:新国立劇場
【発売日】2012/12/15 A席5,250円 B席3,150円
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000602_play.html

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Posted by shinobu at 23:57 | TrackBack

メルマガ号外 『連続おともだち事件』

 クロムモリブデン『連続おともだち事件』
 03/06-20赤坂RED/THEATER
 ≪東京、大阪≫
 ※公演詳細はこちら
 ⇒CoRich舞台芸術!『連続おともだち事件

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 “しのぶの演劇レビュー” 号外 Vol.53  2013.03.07 1,902部 発行

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   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪


★★ 号 外 ★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ◎クロムモリブデン『連続おともだち事件』
  03/06-20赤坂RED/THEATER
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:森下亮、金沢涼恵、板倉チヒロ、久保貫太郎、渡邉とかげ、
      幸田尚子、小林義典、武子太郎、花戸祐介、葛木英、ゆにば
   脚本・演出:青木秀樹
    http://crome.jp/stage/otomodachi.html

 ◎観劇後のコメント◎

  青木秀樹さんが作・演出されるクロムモリブデンは、2009年に20周年を
  迎えた長い実績のある劇団。今回は出演者11人全員が劇団員です。

  孤独な若者に“友達”をあっせんする“レンタルフレンド”業者を軸に、
  自殺したい男、自殺させたい女、校内のいじめ(による自殺)を
  隠ぺいしたい校長先生など、クセのある人物ばかりが登場します。

  シャープな抽象美術とステージングの組み合わせはいつもながら見事。
  音楽や効果音に合わせた群舞は、振付も面白く転換としても美しいです。
  鮮やかな色使いで奇抜なデザインの衣裳は眺めるだけでも楽しい♪
  役者さんは役柄の個性を過激にデフォルメする演技で、虚構の世界を
  肉付き良く立体化されていました。一人ひとりが魅力的ですし、
  ブラックユーモアも、ベタなギャグもばっちり決まって爽快です。

  あ・うんの呼吸のかけ合いと、期待を裏切らないスタッフワーク。
  劇団だからこそ作りだせる、すなわちクロムモリブデンでしか作れない
  ものを見せてくださったと思います。初日からこの完成度を出せるのは、
  劇団員の皆さんが、目指す世界観を共有できているからでしょう。
  
  幕開けから終盤までポップなブラックコメディーとして楽しんでいたら、
  最後は予想外の展開に。賛否が分かれるかもしれませんが、
  観客がそれぞれに感じて、味わって、想像すればいいと思います。
  私にとっては、屋上から散る命、潜水艦や船を思わせる舞台美術、
  何かに追われ、逃げる人々など、散らばっていたヒントを集め直しつつ、
  無言のうちに執り行われる儀式を見守り、祈る時間になりました。

  ※2011年と2012年のレビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/1228235045.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0803144945.html

  ※上演時間は約1時間40分。


 【東京公演チケット情報】 

  一般 前売3,500円 当日3,800円
  学生 前売2,500円 当日2,800円

  3月7日(木)と3月8日(金)は早期観劇割引日
   一般 前売3,000円
   学生 前売2,000円

  ※全席指定。未就学児童の入場不可。
  ※観劇宿泊パックあり(東京公演のみ)

  劇団取り扱い:https://www.e-get.jp/crome/pt/
  チケットぴあ:http://tinyurl.com/baaqvwf
  イープラス:http://eplus.jp/crome/

 【東京公演のお問い合わせ】

  劇場ロビー直通TEL: 03-5575-7132

 【ツアー日程】 

  [大阪公演]
  3月28日(木)~31日(日) 会場:HEP HALL


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆ 【編集後記】
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 ◎終演後に作・演出の青木秀樹さんに少しお話を伺うことができました。
  今の時期に上演することを意識して執筆されたわけではないそうです。


 ◎2013年2度目のメルマガ号外です。前回はこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0131003344.html


 ◎こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願い署名活動中です。
  明日3月8日(金)午後1時~2時に、こどもの城のこどもの樹の前で
  街頭署名あり。WEB署名⇒ http://www.change.org/kodomo-aogeki


 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しますので、よろしければ
   http://www.facebook.com/shinobureview
  「いいね!」をクリックしてニュースフィードに混ぜてください♪


 ◎ツイッター↓やってます! ※フォロアー4100人超えに感謝♪
  ⇒ @shinorev : http://twitter.com/shinorev
  メルマガ号外は読者の方々に直接届ける手段として今後も続けますが、
  速報としてはツイッターが最速です。


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
  感想も書き込めますよ♪
   http://stage.corich.jp/
  メンバー登録はこちら↓
   http://stage.corich.jp/user_register.php
  携帯サイトもあります⇒ http://stage.corich.jp/m


 ◎稽古場レポートや演劇人へのインタビュー記事などを書いています。
  昨年のお仕事のまとめはこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0105215957.html
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪

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 ◆ 【このメルマガについての注意事項(毎号同じ内容です)】
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 今回の配信は“号外”です。
 メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。

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 ◎東京および関東近郊の情報に限らせていただいております。
 ◎掲載内容には細心の注意を払っておりますが、
  間違いがあることもあります。情報は主催者URLでご確認ください。
 ◎お薦めを観に行って面白くなかったら・・・ごめんなさいっ。

 ◎私の好みはこちらです。
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≪東京、大阪≫
出演:森下亮、金沢涼恵、板倉チヒロ、久保貫太郎、渡邉とかげ、幸田尚子、小林義典、武子太郎、花戸祐介、葛木英、ゆにば
作・演出:青木秀樹 音響効果:笠木健司 照明:床田光世 美術:ステファニー(劇光族) 舞台監督:塚本修・今井康平(CQ) 衣装協力:色川奈津子 美粧:タカダヒカル 小道具協力:じょう(アステカダイナマイト)、辻朝子 演出部:入倉麻美 山口千晴(江古田のガールズ) 宣伝写真:安藤青太 宣伝美術:さくらの Web:小林タクシー(ZOKKY) 制作部:藤井麻衣 重晶子 紺野憲和 制作:床田光世 野崎恵 安井和恵 企画・製作:office crome
【休演日】3月12日(火)【発売日】2013/01/20【一般】 前売3,500円/当日3,800円【学生(劇団のみ扱い)】 前売2,500円/当日2,800円
・要学生証または所属証明書:高校、大学、大学院、専門学校、劇団付属研究所も含む。
・当日受付にていずれかの証明書のご提示がなければ、一般料金となります。
【ハヤクロ!(早期観劇割引:3/6~8 前売のみ、当日券は対象になりません)】ハヤクロ!一般3,000円ハヤクロ!学生(劇団のみ扱い)2,000円
<観劇宿泊パック>(東京公演のみ)
<リピーター割引あり>詳細は公演中、劇場にてご確認下さい。
http://crome.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 10:48 | TrackBack

2013年03月04日

【オーディション】NODA・MAP「野田秀樹2013年秋・新作公演アンサンブルオーディション」※4/4〆切(郵送のみ)

 東京芸術劇場芸術監督の野田秀樹さんが作・演出・出演されるNODA・MAPが、2013年秋の新作のアンサンブル出演者のオーディションを実施します。性別、年齢、経験は不問。費用はかかりません。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ●NODA・MAP第18回公演『(タイトル未定)』
  作・演出:野田秀樹
  公演日程 2013年10月初旬~12月初旬
  東京公演の他、地方公演の予定あり。
 ・オーディション
  応募締切:2013年4月4日(木)郵送必着 
  スケジュール:
  4/16(火) 書類選考の結果郵送
  4/30(火) 一次オーディション実施(都内)
  5/14(火)~15(水) 最終オーディション実施(都内)

【野田秀樹 2013年秋/新作公演 アンサンブルオーディション】公式サイトより

2013年秋上演、NODA・MAP新作公演においてアンサンブル出演者のオーディションを開催いたします。

◆公演概要
NODA・MAP 第18回公演『(タイトル未定)』
作・演出 野田秀樹
公演日程 2013年10月初旬~12月初旬
東京公演の他、地方公演の予定あり。

◆応募条件
下記条件を満たす方に限りご応募ください。性別、年齢、経験は不問です。
1. 8月下旬から予定している稽古、および上記日程の公演に参加可能な方。
2. 4/30(火)に行われる一次オーディション、5/14(火)15(水)に行われる最終オーディションに参加可能な方。

◆選考過程
4/16(火)
書類選考の結果を郵送。
※書類選考通過者へは一次オーディション参加票を同封いたします。
4/30(火)
一次オーディション実施(都内にて)
※選考結果は後日ご連絡いたします。
5/14(火)15(水)
最終オーディション実施(都内にて)
5/20(月)-24(金)
最終選考結果をご連絡いたします。
※オーディション選考にかかる費用はありません。(オーディション会場への交通費をのぞく)

◆応募方法
応募締切→2013年4月4日(木)必着 
1. こちら(公式サイト)より専用の応募書類をダウンロード
  もしくは市販の履歴書(オーディション用に限ります)をご利用ください。
2. 選考結果を返信する為のA4サイズが入る角2封筒をご用意、120円切手をお貼りください。
3. 応募書類と返信用の角2封筒をクリアファイルに入れてください。
4. クリアファイルごと角2封筒に入れて、下記住所までご郵送ください。
※応募書類は返却いたしません。また応募書類はオーディション以外の目的では一切使用いたしません。

◆郵送先
〒150-0045 東京都渋谷区神泉町25-8 渋谷マンションウェルス503
NODA・MAPアンサンブルオーディション係

◆お問合せ
NODA・MAP
TEL→03-6802-6681(平日11:00-18:00)
MAIL→mail_form(アットマーク)nodamap.com

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2013年03月03日

ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場『ルル』02/27-03/03東京芸術劇場プレイハウス

 ルーマニアの国立劇場の2008年初演作品を、東京芸術劇場が招聘してくださいました。上演時間は約2時間45分(途中20分間の休憩を含む)。ルーマニア語上演・日本語イヤホンガイド付。

 舞台上舞台には馬蹄形の客席がしつらえられています。たった5ステージのために、こんなに建て込んでくださるとはっ!感謝しかないですね。客席の足もとの幅が狭かったので、休憩が20分間あって助かりました。

 舞台写真をコラージュしたチラシのビジュアルが素晴らしいと思います。実際拝見して、内容にもぴったりでした。

 ⇒今作の出演者で、シビウ国際演劇祭ディレクターのコンスタンティン・キリアックさんのインタビュー(2009年)
 ⇒CoRich舞台芸術!『ルル

 ≪作品紹介≫ 公式サイトより
 21世紀を震撼させる悪女 途方もなく残酷な、パンドラの箱が開かれるー
ドイツの劇作家フランク・ヴェデキントの傑作『地霊』(1895年)と『パンドラの箱』(1904年)の二部作を1つの作品としてまとめた作品が『ルル』。アルバン・ベルクがオペラ化したことでも知られる本作を、ルーマニアを代表する演出家プルカレーテが脚色・演出。プルカレーテ版『ルル』では、リニューアルしたプレイハウス舞台上に特設ステージと客席を設置。陪審員席のような馬蹄形の客席は、まるでルルの生涯を至近距離で目撃するような感覚を与えます。
 ≪ここまで≫

 『ルル』というと破滅を呼ぶファム・ファタール。ルル役の女優オフェリア・ポピさんはとても魅力的です。豊満な身体にコケティッシュなお顔で少女のような仕草をしますが、行動は基本的に野獣(笑)。出演者は皆、舞台で堂々と立っていて、ナチュラルな演技がとても巧みだと思います。演出はいわゆるスタイリッシュ&クールな形式におさまらず、ろうそく、水、粉などでハプニングを誘発するのが贅沢。

 ただ、グングンと客席まで迫ってくるようなグルーブ感は、期待していたほどではなかったですね。“こなれた感覚”が『ショックヘッド・ピーター』の時と似てました。レパートリー作品ならではの“慣れ”なのかしら。私が観たのが千秋楽だったせいもあるかもしれません。初日に行ってたら良かったのかな~。

 パンフレットによると、ラドゥ・スタンカ劇場は1788年に設立された歴史ある劇場。シェーン博士役のコンスタンティン・キリアックさんが2000年に芸術監督に就任して以来、高く評価され、2004年に国立劇場になったそうです。「劇場は50人の俳優を抱え、古典から実験的作品まで、国内作品から海外のアーチストとの共同製作作品も含み、レパートリー制でシーズン中に約70作品を上演、1年に新作を10数本開幕する精力的な活動を繰り広げる」とのこと。

 ここからネタバレします。

 私は、パリ(いや、ロンドンかな?)でのみじめな生活を描いた後半の方が面白かったです。ルルがお湯をはったバスタブにずっと入っていて、粉まみれの人たちに囲まれるカオティックな空気も好き。
 娼婦をさげすみ、頑なに拒否していたルルですが、食べる(食べさせる)ために“立ちんぼ”になります。ストーリーを知っていたので、「いつ切り裂き犯が出てくるかな…」とドキドキしながら待っているのがスリリングでした。冒頭で登場した赤い口紅の男性だったとは。

 生演奏がありましたが、別に生演奏でなくても、録音の音楽でもそんなに変わらないんじゃないかと思いました。

東京芸術劇場リニューアル記念 ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場 初演3008年5月24日
【出演】ルル:オフェリア・ポピ シェーン博士:コンスタンティン・キリアック ゲシュヴィッツ伯爵令嬢:マリアナ・ミフ ディアナ・フフェザン シュワルツ:ミハイ・コマン ゴル博士、ロドリーゴ、軽業師:クリスティアン・スタンカ アルヴァ:アドリアン・マティオク ヘンリエッテ:クリスティナ・ストレリゥ シゴルヒ:ダン・グラス フェルディナンド:パリ・ヴェセイ ジャック:カタリン・パトル その他:エマ・ヴェツェアン ラルカ・ヤニ クリスティナ・ラゴス ジェル・ポトゾリ エドワルド・パトラシュク 音楽(演奏):ラウラ・カリナ アンカ・ロレダナ・ザンカ コラ・ミロン 
作:フランク・ヴェデキント 演出・脚色:シルヴィウ・プルカレーテ 翻訳:ヴィクトル・クコラデツ 装置・照明:ヘルムト・ストゥルメル 衣裳:リア・マンツォク 音楽:ヴァシレ・シルリ
芸術監督:野田秀樹 技術統括:白神久吉 技術監督:福田順平 プロダクション・マネージャー:奥野さおり 演出部:鈴木章友 照明コーディネート:新島啓介 音響コーディネート:末廣友紀 衣装:田辺雪枝 大道具:有限会社プランニング・アート 株式会社村上舞台機構 国際貨物輸送:ケイラインロジスティックス株式会社 ルーマニア台本翻訳:志賀重仁 イヤホンガイド:株式会社イヤホンガイド イヤホンガイドナレーション:人村朱美 ユリア 技術通訳:志賀重仁 堀越エレナ 広報:藤井満里子 梁有希 宮村恵子 票券:佐島めぐみ 宍戸円
東京芸術劇場スタッフ 舞台:楳木涼子 藤田満 伊藤義拳 佐藤綾香 加藤唯 照明:山川剛 志賀正 阿部桃子 高山智弘 音響:出井稔師 齊藤泰邦 高島斎 宣伝美術・プログラムデザン:隆俊作 岡垣吏紗 山根綾(Gene & Fred) 制作:勝優紀 制作進行:今野真理子 古田佳代 制作協力:奥山緑 制作助手:ツァラヌ・ラモーナ 
【発売日】2012/12/08 S席 6,500円、A席 6,000円 65歳以上 5,500円、25歳以下 4,500円、高校生割引 1,000円
※65歳以上、25歳以下、高校生割引は、A席を割引価格にてご購入頂けます。(枚数限定・前売のみ。要証明書)
※障害をお持ちの方:S席、A席を10%割引にてご観劇いただけます。前売のみ、一般発売より取扱い。お付添いの方は1名様まで無料となります。(チケットお引取りの際に、障害者手帳をご提示ください。)
※中学生以下の方はご観劇頂けません。
※本作品には刺激の強いシーンがございます。予めご了承ください。
http://www.geigeki.jp/performance/theater016/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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Posted by shinobu at 23:31 | TrackBack

【オーディション】ブルドッキングヘッドロック「10月公演の出演者・劇団員オーディション」※4/18〆切(メールのみ)

 喜安浩平さんが作・演出を手掛ける劇団ブルドッキングヘッドロックが、出演者・劇団員オーディションを実施します。⇒2010年の作品のレビュー 詳細は公式サイトでご確認ください。

 喜安さんは映画『桐島、部活やめるってよ』の脚本で日本アカデミー賞・優秀脚本賞を受賞。ナイロン100℃の劇団員で俳優でもあります。主宰は俳優の西山宏幸さんです。

 ●ブルドッキングヘッドロック「2013年10月公演の出演者・劇団員オーディション」公式サイト
  応募〆切:2013年4月18日(木)※メールのみ
  募集対象:2013年8月中旬から始まる稽古・本番に参加可能な18歳以上の男女(高校生不可)。
  ※劇団員希望者は28歳までが対象。

  ⇒2013年4月3日(水)~10日(水)に新作『少し静かに』が上演されます。オーディションを受ける前にご覧になることをお勧めします。※今作の演出は西山宏幸さんです。

Posted by shinobu at 17:29 | TrackBack

【募集】公益財団法人仙台市市民文化事業団・仙台市「『第1回せんだい短編戯曲賞』募集 」※3/15〆切(郵送のみ)

 仙台市発の新しい戯曲賞「せんだい短編戯曲賞」の募集が始まっています。2011年3月11日以降に書かれた、上演時間がおおむね60分の戯曲が対象です。

 大きなポイントは「短編であること」「日本各地の制作者/プロデューサーが選考すること」「最終候補作の10作品程度がまとめられ冊子になること」、そして大賞作品は仙台市内でリーディング公演が行われます。

 ●「せんだい短編戯曲賞」  ⇒公式サイト
  作家の年齢、性別、国籍、居住地、受賞歴は一切問いません。
  応募受付期間:2013年3月1日(金)から15日(金) ※当日消印有効。
  応募条件をよく読んでご応募ください。

Posted by shinobu at 17:14 | TrackBack

2013年03月02日

【ワークショップ・オーディション】冨士山アネット「新作公演WSオーディション・出演者&スタッフ募集」※3/27〆 切(メールのみ)

 長谷川寧さんが主宰する冨士山アネットが、新作公演の出演者募集をかねたワークショップ・オーディションを開催します(関連レビュー等⇒)。

 『ヴォイツェク』をダンスと演劇の2バージョンで新創作するとのこと。詳細は公式サイトでご確認ください。
 ダンサー・俳優・パフォーマー等ジャンル不問。WSのみの参加もOK。スタッフも募集中です。締切は3月27日(水)必着。

 ●冨士山アネット新作公演WSオーディション
  1次WS:3月29日~30日
  2次WS:3月31日(日)
  WS参加費:1500円(使用テキスト含/2次審査は無料)
  対象:身体表現を元にしたクリエイションに興味が有る経験者

【冨士山アネット新作公演WSオーディション開催 出演者&スタッフ募集】公式サイトより。

新作の為の出演者及びスタッフを募集致します。
本作は演劇・ダンス・オペラ等幅広いジャンルで上演されている、ゲオルク・ビューヒナーの原作[ヴォイツェク]を元にした冨士山アネットによる公演と、冨士山アネット/Manos.(マノス)という演劇作品の2作を同会場で別キャストが別演出にて同時上演するという新たな試みです。

募集はダンサー・俳優・パフォーマー等ジャンル不問。出演を希望する方はWSに御参加下さい。
本WSは、今後の作品づくりの為にも沢山の人との出会を広く募集しますので、ワークショップのみ参加も可能です。
既に予定が決まっている方、WSのみ参加希望の方等、御興味の有る方、奮って御参加下さい。
出演の際、関東外の方等への宿泊の提供等も御座います。


■募集内容
 2013/9 冨士山アネット×冨士山アネット/Manos.
 [Woyzeck/W](仮) at 東京/こまばアゴラ劇場 他ツアー予定

■WS日程(3/29(金)-31(日) 原則全日参加 at 都内会場)
 A.冨士山アネットWS日程(ダンサー向)
 1次WS 3月29日(金)18-21:30
     3月30日(土)11-16:00
 2次WS 3月31日(日)11-16:00(1次通過者のみ)

 B.冨士山アネット/Manos.(マノス)WS日程(俳優向)
 1次WS 3月29日(金)18-21:30
      3月30日(土)17-22:00
 2次WS 3月31日(日)17-22:00(1次通過者のみ)


■WS参加費:1500円(使用テキスト含/2次審査は無料)
■対象:身体表現を元にしたクリエイションに興味が有る経験者
■定員:定員有。応募多数の場合選考有
■応募方法
 メールにて「Woyzeck/WSオーディション希望」と件名明記の上(WSのみの場合「Woyzeck/WS希望」と明記)

 1.名前(フリガナ) 2.住所 3.電話 4.メール 5.年齢 6.希望コース(AかB。両方も可)
 7.オーディション希望の有無(WSのみの場合明記) 8.応募理由・冨士山アネット観劇の有無(有れば作品名と感想)
 9.何処でこの募集を知ったか(サイト・カンパニー名等) 10.履歴書兼芸暦書(書式自由/所属・ダンス経歴等明記)
 11.備考(今後の予定に問題の有る方、決まっている方は明記)12.写真(バストアップ・全身の2枚。4M以内で)

  を貼付の上、冨士山家(fujiyamanet(アットマーク)gmail.com)迄お送り下さい。

  ※WSのみの方も含め、御応募頂いた中から今後の新作及び2次審査に御参加頂く可能性もあります

■締切(必着) 2013年3月27日(水)必着

[スタッフ募集]
冨士山アネットでは、本公演をはじめ、作品制作の為のサポートスタッフも随時募集しております。
現在募集しているポストは、
制作部/演出助手/振付助手/小・大道具制作スタッフ等です。
希望ポストと御連絡先を明記の上、冨士山家迄御応募下さい。


【冨士山アネット/FujiyamaAnnette】
03年冨士山アネット設立。演劇の方法論を元に身体を起こす「ダンス的演劇(テアタータンツ)」にて活動中。
世田谷パブリックシアターフリーステージ、BankARTCafeLiveSeries2008、川崎市アートセンター クリエイション・サポート事業、アジア舞台芸術祭、東京芸術劇場 芸劇eyes、芸術創造館 芸創セレクション、伊丹AI・HALL break a leg等入選・参加。
スイスでの映像作品提供、シンガポールへの招聘、SPAF2012(ソウル国際公演芸術祭)での国際共同制作等、海外活動も行う。
代表 長谷川寧はNODA・MAP、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品、パパ・タラフマラ、ミクニヤナイハラプロジェクト、ジェローム・ベル作品等出演、振付家としてもフジファブリック[夜明けのBEAT]MV(「モテキ」主題歌)、bonobos[Go Symphony!]MV、ホリプロ[エンロン](市村正親主演)、FUKAIPRODUCE羽衣、オフィス3○○等振付多数。

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:26 | TrackBack

【ワークショップ】アクターズワークス「プロのためのマイズナーテクニックWS~エク ササイズクラス募集~」※4/18〆切(メールのみ)

 女優・俳優指導者の柚木佑美さんのワークショップのご案内です。⇒ワークショップのレポート(2006年) ⇒柚木さんインタビュー(2007年) 

 期間は4月下旬から5月上旬のゴールデンウィーク。応募者多数の場合は書類選考を行うそうです。詳細は公式サイトでご確認ください。

■アクターズワークス「プロのためのマイズナーテクニックWS~エクササイズクラス募集~」

【日程】2012年4月27日~5月6日(月・祝)…計10回(いずれも時間は18:00~21:00)
 ※予備日程などもありますので詳細をご確認ください。
【会場】都内施設(世田谷・杉並区など)
【定員】最多10人(応募者多数の場合、書類審査をさせていただきます)
【申込締切】2012年4月18日(木)
【受講料】受講料 35,000円
【受講条件】18歳以上の、プロの俳優もしくはプロを目指す新人の方で心身ともに健康な方

Posted by shinobu at 18:54 | TrackBack

2013年03月01日

メルマガ 2013年03月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2013年3月のお薦め舞台9本+αをご紹介します。

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┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 105    2013.03.01  1,902部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎毎年3月の東京は話題作、注目作が山盛り、テンコ盛り!
  東日本大震災発生から2年になります。
  変わったこと、変わらないこと、変えたいこと…
  立ち止まって考える時間を作りたいですね。

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
    http://archive.mag2.com/0000134861/index.html


○○ 今回のもくじ
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 ◆1【今月のお薦め9本+α】
   
   ◎No.1→名取事務所『ピローマン』
       03/20-24「劇」小劇場
       http://www.nato.jp/topics/index.html

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→FUKAIPRODUCE羽衣『サロメVSヨカナーン』
       02/01-11東京芸術劇場シアターイースト
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0202125258.html

 ◆3【「CoRich舞台芸術まつり!2013春」第一次審査結果発表! 】

   ◎最終審査対象となる10団体が決定しました!
    http://stage.corich.jp/festival2013/result.php

 ◆4【編集後記】

   ◎世田谷パブリックシアター『SPT』9号に寄稿させていただきました。
   ◎CoRich舞台芸術!の公式アプリ(Android版)公開!

 ◆5【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆1 【今月のお薦め9本+α】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・価格・URL
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。
 ※今月は高額のお薦め公演を10本から9本に減らしました。


1.うさぎ庵『借景芝居「パーマ屋さん」』
  03/01-03 Claire(美容院)
  ☆出演:各務立基、山藤貴子、天明留理子、石橋亜希子、三ツ倉宏次
   脚本・演出:工藤千夏
   4,000円(各回18席・完全予約制・ワンドリンク付) 
   2,000円(3/1の14時はプレビュー公演の特別料金・ワンドリンクなし)
    http://nabegen6ro.exblog.jp/17580605/ ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=42628
   本物のパーマ屋さんで、パーマ屋さんのお芝居を上演する“借景”芝居。
   料理教室を舞台にした作品↓がすごく面白かったんです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0721182404.html
   作・演出の工藤千夏さんは、劇団民藝に書き下ろした『真夜中の太陽』が
   紀伊國屋サザンシアターで上演されたばかり。
    http://www.gekidanmingei.co.jp/2013mayonaka.html


★2.新国立劇場演劇『長い墓標の列』
  03/07-24新国立劇場小劇場
  ☆出演:村田雄浩、那須佐代子、石田圭祐、小田豊、古河耕史、
    北川響、遠山悠介、西原康明、熊坂恵理子、安藤大悟、今井聡、
    扇田森也、チョウ・ヨンホ、大里秀一郎、梶原航、形桐レイメイ、
    川口高志、林田航平
   脚本:福田善之 演出:宮田慶子
   A席5,250円 B席3,150円
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000602_play.html
   新国立劇場演劇研修所の修了生が、ベテラン俳優と硬質な戯曲に
   挑戦する新国立劇場のシリーズ第一弾。演出は芸術監督の宮田慶子さん。
   宮田さんは昨年の『るつぼ』の緻密な演出が素晴らしかったです。
   私は同研修所の修了生の演技方法がとても好きなので、
   このような企画が誕生し、継続されることが嬉しいです。


3.加藤健一事務所『八月のラブソング』
  03/08-24本多劇場
  ☆出演:戸田恵子、加藤健一
   脚本:アレクセイ・アルブーゾフ 英訳:アリアドネ・ニコラエフ
   訳:小田島恒志 演出:鵜山仁
   前売5000円 当日5500円 高校生割引2500円(当日のみ)
    http://homepage2.nifty.com/katoken/85-index.html
   戸田恵子さんと加藤健一さんの2人芝居。大人のラブコメのようです。


4.森崎事務所・M&Oplaysプロデュース『八犬伝』
  03/08-31 Bunkamuraシアターコクーン
  ≪東京、大阪、愛知≫
  ☆出演:阿部サダヲ、瀬戸康史、津田寛治、中村倫也、近藤公園、
    尾上寛之、太賀、辰巳智秋、二階堂ふみ、田辺誠一、増沢望、
    佐藤誓、内田慈、前田悟、横山一敏、河原雅彦、
    松浦俊秀、松上順也、柏木佑太、山中アラタ、仁村俊祐、
    桐島一也、白井悟、西川瑞、黒岩司
   原作:滝沢馬琴 台本:青木豪 演出:河原雅彦
   S席9,500円 A席7,500円 コクーンシート5,000円
    http://mo-plays.com/hakkenden/
   滝沢馬琴作の有名な小説『南総里見八犬伝』を青木豪さんが戯曲化し、
   河原雅彦さんが演出・出演されます。阿部サダヲさんの大暴れが観たい。 
   二階堂ふみさんは初舞台ですね。


5.東京芸術劇場『マシーン日記』
  03/14-31東京芸術劇場シアターイースト
  ≪東京、新潟、福岡、パリ(フランス)≫
  ☆出演:鈴木杏、少路勇介、オクイシュージ、峯村リエ
   脚本・演出:松尾スズキ
   一般5,500円 高校生割引1,000円 65歳以上3,500円 25歳以下3,000円
    http://www.geigeki.jp/performance/theater017/
   松尾スズキさんが代表作である四人芝居を12年振りに演出。
   2001年年版↓のキャストは宝生舞、阿部サダヲ、松尾スズキ、片桐はいり。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2001/0709175053.html
   松尾さんが演出に専念し、新キャストでどう蘇るのか。パリ公演あり。


★6.名取事務所『ピローマン』
  03/20-24「劇」小劇場
  ☆出演:寺十吾、斉藤直樹、田中茂弘、渡辺聡、保科由里子、松崎賢吾
   ※松崎の「崎」は異なる漢字
   脚本:マーティン・マクドナー 翻訳・演出:小川絵梨子
   前売:4,000円 当日:4,500円 学生:2,500円
    http://www.nato.jp/topics/index.html
   小川絵梨子さんがマーティン・マクドナー作品を翻訳・演出されます。
   ※上演時間は長い可能性あり。

  ●お薦めポイント●
   『ピローマン』は2003年ローレンス・オリヴィエ賞新作最優秀賞受賞作。
   物語は残酷で陰鬱ですが、出口のない深い闇の中に小さく、
   か細く灯る希望の光を見つけられる、刺激的な戯曲です。
   長塚圭史さん演出版のレビュー↓(2004年)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/1113164415.html
   戯曲を繊細にデッサンする小川さんの演出がとても楽しみ。
   小川絵梨子さんを招いたレクチャーのレポート↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0604231802.html
   日本劇団協議会の会報誌「JOIN 76号」↓に充実のインタビューあり。
    http://www.gekidankyo.or.jp/book/join/80/join_0076.html


7.パルコ・プロデュース『趣味の部屋』
  03/22-04/14 PARCO劇場
  ≪東京、福岡、大阪、愛知、長野、北海道≫ 
  ☆出演:中井貴一、戸次重幸、原幹恵、川平慈英、白井晃
   脚本:古沢良太 演出:行定勲
   一般8,000円
   U-25チケット=5,000円(25歳以下対象・当日指定席券引換・平日限定)
    http://www.parco-play.com/web/page/information/syuminoheya/
   パルコ劇場40周年記念公演。シアターガイド↓2013年4月号によると、
    http://www.theaterguide.co.jp/
   中井貴一さんが企画から参加された、サスペンス・コメディー。
   古沢良太さんはテレビや映画で人気の脚本家です。舞台だと
   『キサラギ』↓が有名ですよね。映画化もされています。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0410221109.html

 
8.MONO『うぶな雲は空で迷う』
  03/23-31赤坂RED/THEATER
  ≪大阪、福岡、東京≫
  ☆出演:水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生
   脚本・演出:土田英生
   前売 [一般]4,000円 [U-25]3,000円(25歳以下対象)
   [小・中・高校生]1500円 当日4,200円 木曜日特別料金=各500円OFF
    http://www.c-mono.com/stage.html
   MONOは土田英生さんが作・演出・出演される男性ばかりの京都の劇団。
   出演者が劇団員だけなのは2007年↓以来ですよね。新作ツアーです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0216150130.html


9.メジャーリーグ/ジェイ.クリップ『私のなかの悪魔』
  03/25-31あうるすぽっと
  ☆出演:とよた真帆 佐戸井けん太 高橋洋 足立理
   作:ストリンドベリ作「債鬼」より 翻案:笹部博司
   翻案・演出:青山真治
   一般:4,500円 豊島区民割引:4,000円
   未就学児童は入場不可。
    http://www.majorleague.co.jp/stage/strindberg/
   メジャーリーグによる西洋古典戯曲の上演だと、とよた真帆さんが出演し、
   タニノクロウさんが演出された『ちっちゃなエイヨルフ』↓が好きでした。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0206160702.html
   高橋洋さんは映像でよく拝見していたので、舞台は久しぶり?


 ☆☆☆────────────────────────────── 
  前売3000円台以下の気になる作品を7本ご紹介します。
 ──────────────────────────────☆☆☆

《1》KAKUTA『秘を以て成立とす』
  03/01-10シアタートラム
  ☆出演:成清正紀、若狭勝也、原扶貴子、高山奈央子、野澤爽子、佐賀野雅和、
    ヨウラマキ、桑原裕子、清水宏、藤本喜久子、瓜生和成、吉見一豊
   脚本・演出:桑原裕子
   前売3,900円 当日4,200円 サービスデー3,300円(前売・当日とも)
   学生割引3,300円
    http://www.kakuta.tv/hmss/ ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=42007
   桑原裕子さんが率いる劇団KAKUTAの新作公演。桑原さんは劇団外で
   ひっぱりだこの劇作・演出家で、女優でもあります。
   ホリプロ『ピーターパン』↓の新演出が素晴らしいです!
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0904172820.html
   演劇集団円の吉見一豊さん、清水宏さんの客演が気になります。


★《2》富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ『ハムレット』
  03/05-10富士見市民文化会館キラリ☆ふじみマルチホール
  ☆出演:米村亮太朗、大鷹明良、内田淳子、大塚洋、山縣太一、榊原毅、
    斎藤淳子、猪股俊明、佐藤誠、福田毅、山内健司、夏目慎也、土田祐太
   脚本:W・シェイクスピア 演出:多田淳之介
   前半割 [3月5日(火)~7日(木)] 3,000円 一般3,500円 
   シニア(65歳以上)2,500円 学生2,000円 高校生以下1,000円 
   ※リピーター割引あり。
    http://www.kirari-fujimi.com/program/view/176
   東京デスロックの多田淳之介さんがシェイクスピアの『ハムレット』を演出。
   演劇通が唸る出演者陣。ポツドールの米村亮太朗さんがハムレットとは!


《3》クロムモリブデン『連続おともだち事件』
  03/06-20赤坂RED/THEATER
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:森下亮、金沢涼恵、板倉チヒロ、久保貫太郎、渡邉とかげ、
    幸田尚子、小林義典、武子太郎、花戸祐介、葛木英、ゆにば
   脚本・演出:青木秀樹
  【一般】前売3,500円 当日3,800円【学生】前売2,500円 当日2,800円
  【ハヤクロ!(早期観劇割引:3/6~8 前売のみ)】
   ハヤクロ!一般3,000円ハヤクロ!学生(劇団のみ扱い)2,000円
   <観劇宿泊パック>東京公演のみ・詳細は公式サイトでどうぞ。
   <リピーター割引あり>詳細は公演中、劇場にてご確認下さい。
    http://crome.jp/
   青木秀樹さんが作・演出される劇団クロムモリブデン。毎回必ず
   新作を発表されます。久しぶりの大阪公演あり。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0803144945.html


《4》北九州芸術劇場プロデュース『LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望』
  03/08-10あうるすぽっと
  ≪北九州、東京≫
  ☆出演:荒巻百合、大石英史、折元沙亜耶、佐藤友美、田口美穂、
    田中克美、中嶋さと、仲島広隆、鍋島久美子、野崎聡史、船津健太、
    的場裕美、森岡光、安永ヒロ子、小林類、李そじん、尾野島慎太朗、
    成田亜佑美、吉田聡子、中前夏来
   脚本・演出:藤田貴大
   日時指定・全席自由 一般3,000円 学生(小~大学生)2,500円
   豊島区民割引 2,700円 ※当日各500円増
   ※未就学児のお子様はご入場できません
    http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/event/2012/1113landscape.html
   マームとジプシーの藤田貴大さんが、北九州の俳優と創作した舞台の
   東京公演。北九州芸術劇場プロデュースという継続されている企画です。
   2010年のレビュー↓(作・演出:松井周)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0306172348.html


《5》ダックスープ『音楽家のベートーベン』
  03/14-26こまばアゴラ劇場
  ☆出演:池谷のぶえ、小村裕次郎、金子岳憲、延増静美、村上寿子、
      田村健太郎
   脚本・演出:ブルー&スカイ(旧ブルースカイ) 相談役:池谷のぶえ
   前売3,500円/当日3,800円
    http://ducksoup.jp/duck2013/duck2013.htm
   ブルー&スカイさんというと、ナンセンス・ギャグ。
   「ブルー&スカイと池谷のぶえによる特別対談」↓が既にキてます(笑)。
    http://ducksoup.jp/duck2013/interview.jpg
   2010年公演のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0711220959.html


《6》映画美学校『革命日記』
  03/22-24アトリエ春風舎
  第2期アクターズ・コース初等科修了公演
  ☆作:平田オリザ 演出:松井周
   予約・当日1,500円
    http://www.komaba-agora.com/line_up/2013/03/eigabigakkou/
    http://www.eigabigakkou.com/topics_detail4/id=377
   平田オリザさんの『革命日記』を松井周さんが演出。
   俳優養成学校の発表会です。2008年の『革命日記』のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0130234608.html


《7》テアトル・ド・アナール『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィト
  ゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で
  辿り着いた最後の一行“──およそ語り得るものについては明晰に語られ
  得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならない”という
  言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか? という語り得ずただ
  示されるのみの事実にまつわる物語』
  03/29-04/07こまばアゴラ劇場
  ☆出演:伊勢谷能宣、井上裕朗、榊原毅、西村壮悟、山崎彬
   脚本・演出:谷賢一
   全席自由 3000円
    http://www.theatredesannales.info/
   テアトル・ド・アナールは谷賢一さんが作・演出するプロデュース
   形式のユニットです。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0125144302.html
   今回は谷さんが哲学者ウィトゲンシュタインについて書いた新作を演出。
   男5人芝居の顔ぶれが濃い!題名が長い!…面白そうです。
   アトリエ公開企画あり↓
   『ウィトゲンシュタインはこう生きた』3/3(日)16~18時
   会場:アトリエ春風舎 参加料:500円
   講師:鬼界彰夫(筑波大学教授)


≪歌舞伎、ミュージカル、その他≫

 ○松竹『ル テアトル銀座 三月花形歌舞伎』
  03/03-24ル テアトル銀座 by PARCO
  ☆出演:市川海老蔵、ほか
   一等席13,000円 二等席6,500円 2階BOX席13,000円
    http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2013/03/post_119.html
   2月に亡くなった市川團十郎さんが出演予定だった『オセロー』に代わり、
   ご子息である市川海老蔵さんが主演する歌舞伎が上演されます。


 ○久保田万太郎作品の上演が2つあります。

  みつわ会『久保田万太郎作品その二十三 「雨空」「三の酉」』
   03/08-13六行会ホール
   ☆出演:菅野菜保之 磯西真喜 大原真理子 田口守 児玉真二 
     中野誠也 浅利香津代 世古陽丸 小山典子
     宇都宮知那・安齋奈々花(Wキャスト)
   脚本:久保田万太郎
   日時指定・全席自由 前売4500円 当日4800円 学生2500円(当日のみ)  
    http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20130104/p3
   みつわ会は久保田万太郎戯曲を上演する団体です。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0318223331.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0322234141.html

  久保田万太郎の世界『「わかれ道」「通り雨」』
   03/28-31文学座新モリヤビル
   出演:赤司まり子、山本郁子、山崎美貴、高橋紀恵、鈴木亜希子、
    鵜沢秀行、高瀬哲朗、大原康裕、吉野正弘、高橋克明、鈴木弘秋、
    横山祥二、西岡野人、細貝光司、南拓哉
   「わかれ道」原作:樋口一葉 「通り雨」作:久保田万太郎
   演出:黒木仁
   全席自由 3,000円
    http://www.theaterguide.co.jp/search_result/paid/detail.php?id=28210
   「久保田万太郎の世界」はその名のとおり、久保田万太郎戯曲を
   上演する、文学座有志による自主企画です。「通り雨」は本邦初演。


 ○ホリプロ『ミュージカル「スリル・ミー」』
  03/14-24天王洲 銀河劇場
  ☆出演:松下洸平×柿澤勇人、良知真次×小西遼生、
      チェ・ジェウン×チェ・ジホ
   作曲・脚本:STEPHEN DOLGINOFF 演出:栗山民也
   S席7,800円 ステージサイドシート7,800円 A席5,500円
    http://www.m-tmjp.com/
   出演者が男性2人だけのミュージカル。大好評で3年連続の上演です。
   ペアごとに違うストーリーを読み取れるのも魅力。初演レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0922002533.html


 ≪ご参考≫
  「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
   http://www.shinobu-review.jp/schedule.html
  毎年3月は面白そうな公演が多いです。多過ぎです…。
  今月は「CoRich舞台芸術まつり!」最終選考作品を最優先で!


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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.FUKAIPRODUCE羽衣『サロメVSヨカナーン』
  02/01-11東京芸術劇場シアターイースト
  ☆ワイルド(野獣)系の街の水槽(海)で、生まれて死ぬまでの愛に溺れ、
   満たされ、早い段階で涙腺決壊。“ゾロ目の歌”にシビれました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0202125258.html

2.ハム・トンクス『東京コンバット』
  02/05-11ザ・スズナリ
  ☆「標準語」を話す日本人と「大阪弁」を話す日本人の間で内戦が勃発。
   最前線の戦闘地域となった長野で、言葉の通じない者同士が戦います。
   大笑いして、ハラハラして、差別や言語について考えて、超面白かった!
   ザ・スズナリに“戦争”の空気を作り上げた演技、演出に感服。
    http://www.canonkikaku.com/blog/information/post-232.html

3.岡田利規× Pig Iron Theatre Company『ZERO COST HOUSE』
  02/11-13神奈川芸術劇場・大スタジオ
  ☆白人男性俳優が「私は岡田利規です」と自己紹介する
   演劇ならではの虚構。技術のある俳優の演技も良かったです。
   何より、岡田さんが劇作家として、彼独自の方法でパブリックに
   責任を果たそうとしていることに感動しました。「横柄であることを
   避けるのをやめた」という決心と「思考の解像度を上げる」ことにも。
    http://chelfitsch.net/news/_pig_iron_theatre_company_zero.html

  他はナイロン100℃『デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~』
  わらび座ミュージカル『アトム』など(順不同)。

 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2013年2月(観劇数16作品)は残念ながら発行せず。


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 ◆3 【「CoRich舞台芸術まつり!2013春」第一次審査結果発表!】
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 ◎日本全国対象のインターネット上の舞台芸術フェスティバル
  「CoRich舞台芸術まつり!2013春」の審査員をさせて頂いております。
   http://stage.corich.jp/festival2013/
  グランプリ受賞団体には活動支金として100万円が支援されます。

  第一次(ネット)審査にて99作品の中から10作品が選ばれました!
   http://stage.corich.jp/festival2013/result.php
  初日順⇒アマヤドリ(東京)、悪い芝居(京都)、
   のこされ劇場≡(福岡)、劇団チョコレートケーキ(東京)、
   Ort-d.d(東京)、犬と串(東京)、ブルーノプロデュース(東京)、
   木ノ下歌舞伎(京都)、バジリコFバジオ(東京)、ピンク地底人(京都)

  3ヶ月間で審査員が10作品を鑑賞し、6月中旬にグランプリを発表します。
  よかったら対象作品をご覧になって感想をクチコミしてくださいね!

   CoRich舞台芸術!:http://stage.corich.jp/
   メンバー登録:http://stage.corich.jp/user_register.php
   携帯サイト:http://stage.corich.jp/m/

 ≪3月の「CoRich舞台芸術まつり!2013春」最終選考作品≫

 ○アマヤドリ『月の剥がれる』
  03/04-10座・高円寺1(東京)
  ☆脚本・演出:広田淳一
   http://amayadori.sub.jp/ ↓こりっちでカンタン予約!
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=41917
   http://stage.corich.jp/festival2013/detail.php?stage_main_id=32490

 ○悪い芝居『キャッチャーインザ闇』
  03/20-26王子小劇場(東京)
  ≪大阪、東京≫
  ☆脚本・演出:山崎彬
   http://waruishibai.jp/ ↓こりっちでカンタン予約!
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=42253
   http://stage.corich.jp/festival2013/detail.php?stage_main_id=32792

 ○のこされ劇場≡『枝光本町商店街』
  03/23-30枝光本町商店街アイアンシアター(福岡)
  ☆演出:市原幹也
   http://nokogeki.com/blog/blog.html
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=33881
   http://stage.corich.jp/festival2013/detail.php?stage_main_id=33881

 ○劇団チョコレートケーキ『「熱狂」「あの記憶の記録」』
  03/23-31サンモールスタジオ(東京)
  ☆脚本:古川健 演出:日澤雄介
   http://www.geki-choco.com/ ↓こりっちでカンタン予約!
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=42846
   http://stage.corich.jp/festival2013/detail.php?stage_main_id=33271

 ○Theatre Company Ort-d.d『わが友ヒットラー』
  03/27-31駅前劇場(東京)
  ≪札幌、東京≫
  ☆脚本:三島由紀夫 演出:倉迫康史
   http://www16.plala.or.jp/ort/ ↓こりっちでカンタン予約!
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=42510
   http://stage.corich.jp/festival2013/detail.php?stage_main_id=32992


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 ◆4 【編集後記】
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 ◎世田谷パブリックシアター『SPT』9号に寄稿させていただきました。
  『SPT』9号 特集:本のなかの劇場――演劇関連本ブックガイド100
   http://www.kousakusha.co.jp/comingsoon.html
  2013年3月刊行予定です。詳細が公開されたらお知らせします。


 ◎「CoRich舞台芸術!」の公式アプリが公開されました(無料)。
  Androidのスマートフォンでご利用いただけます。
   http://coblog1.corich.jp/detail.php?type=MB&id=459188
  ダウンロードはこちら↓からどうぞ!
   https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.corich.stage
  iPhone版も近日公開予定です。


 ◎第57回岸田國士戯曲賞の受賞作が発表されました!
   http://www.hakusuisha.co.jp/kishida/award57.php
  赤堀雅秋作『一丁目ぞめき』と岩井秀人作『ある女』です。レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0331214251.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0121113014.html


 ◎こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願い署名活動中です。
   有志の会の公式ブログ↓で、署名用紙ダウンロード可能。
    http://kodomonosiro.blog.fc2.com/
   WEB署名もできます⇒ http://www.change.org/kodomo-aogeki
   公式ツイッター:https://twitter.com/kodomoaogeki
   facebookページ:http://www.facebook.com/kodomo.aogeki


 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しますので、よろしければ
   http://www.facebook.com/shinobureview
  「いいね!」をクリックしてニュースフィードに混ぜてください♪


 ◎注目している役者さんに「しのぶさんのサイトでいつも
  オーディション情報をチェックしています」と言われて嬉しい!
  「しのぶの演劇レビュー」に情報掲載をご希望の方は、
  お問い合わせフォーム↓からどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/contact/
  ※必ず掲載するわけではありません。ご了承ください。


 ◎おすすめ舞台中継 on TV(おすすめがある時だけ掲載)

  【WOWOW ライブ】3月8日(金)夜10:00~・3月10日(日)午前10:55~
   「ノンフィクションW 蜷川幸雄~それでも演劇は希望を探す」
   出演:蜷川幸雄
    http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/102620/index.php

  【BSプレミアム】3月9日(土)夜11時15分~44分(29分間)全8回
   プレミアムよるドラマ『ラスト・ディナー』
   脚本:岩松了、岩井秀人、前田司郎、ほか
    http://www9.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/143867.html
   ※舞台中継ではありません。


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2013年2月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「おおかみこどもの雨と雪」←期待以上ではなかったけど良かった。
    http://www.ookamikodomo.jp/
  ・「孤独なツバメたち~デカセギの子供に生まれて~」
    http://lonelyswallows.com/ ↑日系ブラジル人移民を数年間追う。
  ・「天地明察」←スター多数出演の娯楽時代劇。もっと短いといいんだけど。
    http://www.tenchi-meisatsu.jp/
  ・「映画 闇金ウシジマくん」←山田孝之さんはいつも良いですね。
    http://ymkn-ushijima-movie.com/
  ・「夢売るふたり」←ストーリー面白い。安藤玉恵さん素晴らしい。
    http://yumeuru.asmik-ace.co.jp/


 ◎【厳選シアター情報誌Choice!】TOPページ右下の“ちょいナビ”にて、
   http://www.next-choice.com/
  “しのぶの演劇レビュー”をご紹介いただいています!


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  観劇感想の速報もたまにつぶやきます。
  震災・原発事故、選挙関連のリツイートも多いです。


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
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 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
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  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
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 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に続けて行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


 【訂正し、お詫び申し上げます】
  メルマガ2013年2月号「先月のベスト3」にて「2013年1月
  は残念ながらメルマガ号外を発行せず」と記載していましたが、
  実際はメルマガ号外を一度発行していました。
  また、「ウェルテルの恋」のリンク先URLの記載漏れがありました。
  以上を「しのぶの演劇レビュー」↓で修正しました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0201000018.html


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