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2013年05月31日

流山児★事務所『アトミック☆ストーム 明るい僕らの未来編 ATOMIC☆STORM - The Musical -』05/31-06/16座・高円寺1

 『アトミック☆ストーム 明るい僕らの未来編』は流山児★事務所のオリジナル・ミュージカルです。流山児★事務所のミュージカルというと、私にとっては『ユーリンタウン』。2011年の再演時にメルマガ号外を発行しました。

 佃典彦さん(B級遊撃隊)が『アトミック☆ストーム』の脚本を書かれたのは、今から20年以上前。その初演以来、流山児★事務所は時代に合った改訂を加え、上演を重ねてきました。今回の本格ミュージカル化にあたっては、佃さんご自身が脚本を大改訂し、演出の中屋敷法典さん(柿喰う客)が構成に手を加え、完全な新作になったそうです。

 タイトルでおわかりの通り、題材は原子力。公開舞台稽古を拝見しました。流山児★事務所という劇団ならではの作品になっていたと思います。上演時間は約1時間50分(休憩なし)。

atomicstorm2.JPG

 ⇒CoRich舞台芸術!『アトミック☆ストーム 明るい僕らの未来編

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 2011年3月の、あの福島の原発事故からもう何十年経ったのだろうか。
 反原発派の大規模デモ、避難民の失われた生活、降り注ぐ放射線の恐怖・・・それらは電力各社及び原子力委員会の思惑通り無かったことのように押し切られ、喉元過ぎれば熱さ忘れる国民性も手玉に取られてアッという間に忘れ去られた日本中の海岸線には威風堂々と原発が増設立ち並び、なんとその数は99基にもなっている。「節電」という言葉が完全に死語となった今、原子力委員会の最大の懸念は溢れかえった使用済み核燃料(原発ゴミ)をどうするかである。それもそのハズ、この年月と100兆円以上もの費用を掛けたにも関わらず、なんと未だ「もんじゅ」は試行錯誤を繰り返すばかりで何のメドも立っていなかったのだ!
 日本のとある港町。ここに記念すべき100基目の原発の建設工事が始まったところである。だが、この港にはオンボロの貨物船に住み着いている老婆が一人いる…老婆には還らぬ息子が一人。もう何十年経ったのだろうか…忘れもしないあの大津波。目の前で波にさらわれた息子はまだ生きていると信じ続けて、この場所から一歩も出ない決意でいるのだ。一方、月面クレーター「マリウスの丘」では、増え続ける原発ゴミを月に捨てるという無謀極まる計画が進行中。月は地球にとって巨大なゴミ箱と化していたのである!!
 ≪ここまで≫ 

 東日本大震災、東電福島第一原発事故から数十年後の日本には、100基目の原発が建とうとしていた…。近未来を舞台に、いわゆる原発推進派と反対派の対立という“今”の問題を皮肉たっぷりに風刺します。政治家と電力会社社員、マスコミ、津波の被害者とその遺族、原発作業員、放射性廃棄物処理係など、あらゆる立場の人々の声を、威勢よく踊り歌って届ける社会派ミュージカルでした。

 辛辣な表現や心の傷に直接触れるようなセリフもありますが、フィクションの力で生々しい現実から大いに飛躍していくのが痛快です。そして、その飛距離がとても、とても長い。たとえば舞台が地底世界や宇宙に輝く月へと移り、おとぎ話や古典戯曲の人物が登場します。複数の場所での出来事が1つの時に混ざり合うカオティックな場面は、中屋敷さんの構成で生まれたようです。

 高レベル放射性廃棄物は、10万年という単位で放射線を放出し続けます。その殺傷能力の寿命は、人間の人生と比べれば「永遠」と呼んでもいい長さです。「永遠」というフィクションが、ノンフィクションのごとく組み入れられているのが、今、私たちが生きている現実社会なんですよね。『アトミック☆ストーム』は奇想天外なアイデアを含むフィクションの中に、実在の人物や歴史的事実などの明らかなノンフィクションを混ぜ込んでいます。現実と虚構が背中あわせに鏡映するようでした。

 公開稽古の時点では、音楽と振付とがかみ合ってない瞬間もちらほら見かけましたが、ささいなことだと思います。個人的に、歌の前奏部分をもっと演技で埋めるといいのではないかと思いました。

atomicstorm3.JPG

 ここからネタバレします。

 津波に流された息子を、母親は何十年もボロ船で待ち続けます。震災で日本は滅びたと信じて地下にもぐった小学2年生たちは、永遠に10歳のまま。『三人姉妹』のオーリャ、マーシャ、イリーナは月で放射性廃棄物の管理をしています。「地球に帰りたい」と切望しながら。大量の放射線をあびた月の兎は『竹取物語』のかぐや姫の姿の化け物になり、触れた者を瞬間的に殺してしまいます。東京で生まれた双生児はベトちゃんドクちゃんのように体がくっついていて、電力会社の研究室に軟禁されていました。原発作業員は、東電福島第一原発から取りだされた使用済み燃料棒を武器に、テロを企てます。

 ボロ船を占拠する母親が見つけた使用済み燃料棒が、劇団主宰者の流山児祥さんだったのには驚きました。流山児さんという演劇人に、「永遠」と「猛毒性」を象徴する燃料棒役を演じさせることで、何があっても人間は生きていかなければいけないこと、人間が演劇を続ける限り演劇は永遠であること、そして流山児さんは死ぬまで今の生き方を貫いていくだろうことを、示したのではないかと考えました。

atomicstorm4.JPG

座・高円寺 夏の劇場06
出演:塩野谷正幸 伊藤弘子 栗原茂 甲津拓平 冨澤力 平野直美 木暮拓矢 武田智弘 阿萬由美 山下直哉 荒木理恵 山丸莉菜 鈴木麻名美 五島三四郎 宮川安利 麻田キョウヤ 浅見紘至(デス電所) 井狩善文 今村洋一 王申冉 大浦千佳 大島雅陽 奥田努(Studio Life) 嘉悦恵都 俣美秋(劇団わらく) 菊池明明(ナイロン100℃) 重岡漠(青年団) 嶋田菜美 遠山悠介 野口和彦(青蛾館) 橋本 葉丸あすか(柿喰う客 三木崇史 森田祐吏 山口ルツコ 山﨑薫 佐原由美 龍昇 流山児祥
※キャスト変更のお知らせ※出演を予定しておりました坂井香奈美は、ケガのためやむを得ず降板することになりました。佐原由美(流山児★事務所 新人)が出演いたします。
【脚本】佃典彦(B級遊撃隊)【演出】中屋敷法仁(柿喰う客)【音楽】斎藤ネコ【振付】北村真実 【企画】流山児祥 【舞台美術】原田愛 【照明】浜崎亮 【音響】島猛  【衣装】木村春子【舞台監督】岡島哲也 金森勝 【演出助手】山口千晴 【歌唱指導】 長野佳代【稽古ピアノ】村井一帆  【宣伝写真】アライテツヤ 【宣伝美術】Flyer-ya 【制作】岡島哲也 米山恭子【主催】有限会社流山児オフィス(流山児★事務所)【提携】NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺【後援】杉並区
【休演日】6月4日【発売日】2013/03/10 全席指定・税込 一般 4,500円 学生 3,500円(当日、要学生証提示 流山児★事務所での取扱のみ)
http://music.geocities.jp/ryuzanji3/r-atomic.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:45 | TrackBack

2013年05月25日

アミューズ・ミュージカルシアター『シングルズ~29歳のクリスマス』05/24-06/16 Amuse Musical Theatre

 日本のテレビドラマ「29歳のクリスマス」(1994年)が原作の韓国ミュージカルです。2003年に「シングルズ」というタイトルで韓国で映画化され、それが2006年にミュージカル化されました。2007年の韓国のザ・ミュージカル・アワード最優秀作品賞など6つの賞を受賞して、今もソウルで上演中だとか。人気作なんですね。

 う~ん、スマートフォンが出てきたり、部分的にアップデートされているとしても、さすがに古い…ですね、設定が。

 【劇場入り口のポスター↓】
20130525_singles_poster.JPG

 ⇒CoRich舞台芸術!『シングルズ~29歳のクリスマス

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 幸せな微笑を浮かべて目を覚ました29歳の誕生日の朝。ナナンはいつのまにか増えたシワと髪の毛の白髪を発見。そして3年間付き合った彼氏からの一方的な別れ宣告。おまけに職場での左遷まで。彼女の特別な日は人生最悪の誕生日になってしまう。
 そんな彼女の親友ドンミは、クールなワーキングウーマンで自由恋愛主義者、善良な男友人ジョンジュンは小悪魔女性にハマってしまっているサラリーマン。
 徐々に新しい職場に適応し、ナナンはどこかで見たことあるずうずうしい男、スホンと出会い、ドンミとジョンジュンにもそれぞれ恋愛大事件が起こり始める。
それぞれの恋愛模様の中、彼らは自分の人生で何が大切なのかをみつけられるのだろうか…。
 ≪ここまで≫

 日本の舞台を見慣れている観客にとっては、韓国の舞台の演出が少々古めかしく見えることが多いようです。でも俳優の演技と歌唱力が、それをカバーして余りあるんですよね。私もそのように感じている観客の1人でして、今回は歌唱力が期待ほどではなかったんですよね~…残念。
 
 あと、日本人は韓国人ほどノリノリではないので、オープニングは日本向けの新演出にした方がいいんじゃないかと思いました。「笑う練習をしましょう」と日本語で言われても…。

 ※前回も書いたとおり、せめて、CMの直後に開幕するのはやめた方がいいと思います。驚いてるお客様もいらっしゃいました。

 【カーテンコール↓は撮影可でした♪】
20130525_singles_stage.JPG

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 いや~…渋い結末でした…。ナナンはレストランの店長になる道を選び、自分から婚約解消。ドンミは同居相手の親友に妊娠を告げることなく、両親の実家(農家)に帰省する彼を見送る(ドラマでは若い女とくっついたらしい)。29歳の独身女性2人は「前途多難な自分たちの人生に乾杯!」と言って微笑み合います。ラブコメだけと、恋愛においてはアンハッピー・エンドでした。


※ユ・ビョルラが降板し、代役はウ・グムジ。ホン・イェナが降板し、代役はソ・ジョンファ。
出演:ウ・グムジ(デザイナーだがレストランの現場に異動・29歳の誕生日に振られるナナン役)、チャン・ジウ(ナナンの新恋人になるが、NYに転勤する男)、ソ・ジョンファ(親友の男性宅に居候するキャリアウーマン、ドンミ役)、チェ・ホスン(若い恋人がいる男、ドンミと同居中)、チェ・ヒョンジ(マルチマン女)、ユン・ソンウォン(マルチマン男)
作曲:チャン・ソヨン 脚本:ソン・ジェジュン 演出:キム・ジェウ 主催情報:主催:テレビ朝日/アミューズ/トリックスターエンターテインメント  後援:駐日韓国大使館 韓国文化院/BS朝日  企画・制作:アミューズ/AGAカンパニー  協力:CJ E&M
平日 SS席 7,800円/S席 6,800円/学割(S席対象) 5,000円 土日祝日 SS席 8,800円/S席 7,800円/学割(S席対象) 5,000円 サンキューチケット 3,900円(見切れの可能性がございます。アミューズ・ミュージカルシアター(インターネット)でのみ販売。) テハンノシート 3,000円(見切れの可能性がございます。当日券のみ) ※未就学児の入場不可。
http://www.amuse-musical-theatre.jp/singles/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 22:56 | TrackBack

2013年05月24日

Ort-d.d『わが友ヒットラー』03/27-31駅前劇場

 倉迫康史さんが演出されるOrt-d.d(オルト・ディー・ディー)の公演です上演時間は約2時間45分(途中休憩10分を含む)。

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員として拝見しました(⇒99本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載します。 

 記録しておきたいツイート⇒

 ⇒CoRich舞台芸術!『わが友ヒットラー

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 『わが友ヒットラー』はナチス党内で実際に起きた粛清事件「長いナイフの夜」を下敷きに独裁者の誕生を描いた三島由紀夫の問題作。ベルリンの首相官邸では政権を得たばかりのヒットラーが、青春時代の革命の同志であったレーム、シュトラッサーとそれぞれ会談を持つ。かつての思い出を語りながら、明らかになっていく現在の思想と立場の違い。ヒットラーは彼らを切り捨て、独裁への道へと踏み出す。三島晩年の1968年に『サド侯爵夫人』と対をなす作品として構想された。
 ≪ここまで≫

■独自の美意識を徹底した空間。だが、心が見えてこない。

 三島由紀夫作『わが友ヒットラー』は『サド侯爵婦人』と対をなす長編戯曲です。私がこの戯曲の上演を観るのは今回で3度目になります。(過去レビュー⇒
 暗い劇場に入るなりスロープ状の白いステージが目に入りました。ステージ両脇に客席が設定されていて、いつもとは違う駅前劇場にわくわくしました。スロープ最下方あたりの天井から吊り下げられたシャンデリアには、人骨や髪の毛を思わせる装飾が施され、ユダヤ人虐殺を想像させます。

 男同士の言葉の闘いは常に丁々発止というわけではなく、俳優はある演技の手法や型をもちいて丁寧に演じていました。緊迫感がないわけではなかったけれど、細かな対立をたっぷりと見せすぎだったように思います。型を演じるにしても、スピード感や軍隊らしい躍動感が欲しかったです。三島由紀夫戯曲の長大かつ流麗なセリフは、やはり難易度が高いですね。

 スロープが割と急こう配なので、俳優が登っていくと天井に頭がぶつかりそうになります。意外と狭い演技スペースで椅子を転がしたりもしますので、俳優への身体的、精神的負荷は高そうです。4つの脚が包帯で巻かれた歩行器が、演説台や朝食のテーブルになるのを見て、鈴木忠志さんの作品(俳優が車イスに乗って登場するなど)を思い出しました。演技手法だけでなく、演出に関してもSCOTの影響があるように見受けられました。

 千秋楽は満席で、スロープ下方の階段上にも客席が設置されていました。「CoRich舞台芸術まつり!2013春」で偶然同じ題材を扱っていた劇団チョコレートケーキと、半券割引や交互トーク出演などの共同企画を実施されていたので、その効果もあったのではないでしょうか。フェスティバルを有効活用してくださっていることをとても嬉しく思いました。

 【劇団チョコレートケーキとの共同企画】
20130331_Ort_Choco_kyodokikaku2.JPG

 ここからネタバレします。

 作り込んだ演技、美術、衣裳、ヘアメイク、照明などのスタッフワークから 劇団独特の美意識を感じ取ることができました。でも『わが友ヒットラー』を上演するなら、今の日本の政治や世界情勢をほのめかすような演出の遊びや工夫が、もっとあっていいのではないかと思いました。衣装に和のムードを加えていましたが、今の日本とヴィヴィッドに直結するわけではありませんでした。ヒットラーが昭和天皇に見えた瞬間があったのは面白かったです。

 俳優はある型を演じるのが基本でしたが、残念ながら俳優自身のクセが目立っていたように思います。声の大小の変化や歌うようなセリフなど、語り方に工夫はあるし、訓練も積まれているのでしょうけれど、人物の心が伝わってこなかったです。たとえばレームはヒットラーを溺愛し、盲信していますが、それが感じられないので彼の滑稽さが見えませんでした。レームの「ヒットラーの命令がないから殺せない」という意味のセリフは笑いどころだと思うんですが、笑えなかったのが残念。私もシュトラッサーと一緒に呆れて苦笑したかったです。
 
 生きたねずみを透明のケースの中に入れていたのには驚きました。ヒットラーがレームを殺したあと、そのケース上部に取り付けられていた小さなシャンデリアの光が消えます。細かいところまで凝っていますね。
 ステージ中央部分に通っている長い溝の中に照明が仕込まれており、俳優を足元から照らすのが効果的でした。ヒットラーが最後のセリフを言い終わった後、照明が消えるタイミングが素晴らしかったです。ヒットラーがちょうど進行方向を向いた直後に暗転したので、暗転後も彼の残像が残りました。決して後退しないという暗い決意と、ユダヤ人虐殺と戦争へと進む未来が見えました。

Theatre Company Ort-d.d 7th tour
≪北海道、東京≫
【出演】武器商人クルップ:村上哲也(Ort-d.d)、レーム:スズキシロー(A.C.O.A.)、ヒットラー:三村聡、シュトラッサー:八代進一(花組芝居)
脚本:三島由紀夫 演出:倉迫康史(Ort-d.d) ビジュアルディレクション:ROCCA WORKS 照明:木藤歩 舞台監督:弘光哲也 演出助手:大野裕明、岩坪成美 スチール:萩原靖 チラシデザイン:山本ゆうか 協力:にしすがも創造舎
【発売日】2013/02/01 前売・当日共 一般4000円/学生席(要学生証)2000円
http://www16.plala.or.jp/ort/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 16:00 | TrackBack

2013年05月23日

Bunkamura/フジテレビジョン/A4A『VOCALOID OPERA「THE END」』05/23-24 Bunkamuraオーチャードホール

 昨年、山口情報芸術センター[YCAM]で世界初演された『VOCALOID OPERA「THE END」』が東京でも上演されることに!

 山口には観に行けなかったので高いけどチケットを買いました。チェルフィッチュの岡田利規さんが、ヴォーカロイド「初音ミク」が主演する“オペラ”の脚本を書くというだけで、私にとっては必見だったからです。音楽に疎いので渋谷慶一郎さんのことはお名前しか知らず。すみません。

 音楽、電子音のセリフ(歌詞)、そして3D動画。オーチャードホールで、とても奇妙な感覚を味わいました。上演時間は約1時間30分。

 ロビーにミクの大きなフィギュアが↓。“等身大”と言っていいのかしら(笑)。⇒渋谷さんとミクのツーショット
20130524_THE_END_mikufigure.jpg

 ⇒CoRich舞台芸術!『VOCALOID OPERA「THE END」

 「初音ミク」とはコンピューターのソフトウェアの製品名(およびキャラクター名)。メロディと歌詞を入力すると、人間のように歌ってくれるんです。擬人化されて、もはや世界的アイドルになってるんですよね。は~…今更ですが時代を感じます。私もニコニコ動画でミクを使った音楽動画を観ていた時期があったので、ある程度の前知識はありました。

 字幕読みつつ音楽聴きつつ映像見つつ。計4面使う映像は凄いのでしょうけど、映像に詳しくない私には「凄い」のかどうかはわからない…。ミクは可愛いかったです。擬人化されたソフトウェアが「私は死ぬの?」と自問する設定も面白いと思いました。

 岡田利規さんのテキスト(歌詞)を読む(歌う)のが、初音ミクなどのソフトウェアなので、声は電子音なんです。明らかに人間の声ではないのに、言葉が岡田さんらしくて、でも空気は全く岡田さんっぽくない。岡田さんの小説が棒読みされてるようで面白く感じる時もありましたが、基本的に意味(気持ち)が受け取りづらかったですね。インタビュー↓で渋谷さんが「モノオペラ」とおっしゃっていたのには納得でした。

 ミクが着てる服がルイ・ヴィトンの服そのものだったのには驚きました。ルイ・ヴィトンのショーウィンドーに展示されているのを、ミクが着てるんです(細部までそっくりではないでしょうけど)。
 ⇒Sumally「Hatsune Miku Opera "THE END" アイテム
 そのせいで作品全体がルイ・ヴィトンのCMのようにも見えてしまって…。私は作品を作品として鑑賞できてなかったかもしれません。Bunkamura入口には、この公演のポスターとともに高級車のレクサスが展示されていました。最初に“広報宣伝”のイメージが刷り込まれてしまったせいもあると思います。

 偶然一緒に観た人の感想を聴いて、ある程度疑問は氷解しました。乱暴ですが、「やはり“コラボ”は難しいよね」というところでしょうか。音楽寄りの土俵で演劇の持ち味が消えてしまったというのか。

 ここからネタバレします。お話の内容は全然わかってないと思います。

 ミクの他にはミクそっくりの生き物(ミク2とします)と、二頭身の兎みたいなのが登場。ミクとミク2の問答がまどろっこしい!(笑)ここにチェルフィッチュっぽい間や抑揚が欲しかったな~。
 話す(歌う)内容を入力されないと、ミクは言葉を発しない。だから音を発してない時はミクが短く死んでる時。兎はその入力をする生き物、つまり渋谷さんなのかな?兎とミクが一体になる時、ミクは完全になる。だがそれは、ミクは単体だと不完全であることの証明にもなる。「永遠に終わらない歌を私に入力して」的なことを言ってたような…うろ覚えですが、好きでした。

 【2013年5月25日に加筆】一晩考えて突然(やっと)気づきました。ミク2は死(死神?というより死する者[モータル]。つまり匂いを放つ「人間」)だったんですね。ミク2がミクに死の可能性を伝えたことで、ミクは死について考えることから逃れられなくなります(ここの会話がホントまどろっこしい・笑)。「自分はいつか死ぬ」と思うことで、ミクは「今、自分は生きている」と思うんですね。この気づきがミクに「生」を与えます。命は死があるから生きるんですよね。命を持つ者がそれに気づいた時、初めて生きることが始まります。「生きたい」という意志が生まれます。そして映像では、ミクが消えて、その代わりに化け物のような外見だったミク2が、可愛らしいミクへと変貌。死を受け入れた生は美しいんだと思います。生と死の物語というか、禅問答のようですね。
 一緒の回を観た友人が「音(音楽)も光(映像)もない時間を、もっと入れるべきだった」と言っていたことに同感です。「ミクは生きてるのか、死んでるのか」を問うならば、この作品自体が「今、上演(演奏)されているのか、いないのか」がわからなくなるような、“何もない(かのような)時間”がもっとあって良かったと思います。それは演劇的な考えなんでしょうね。演劇は存在自体が禅問答のようだとも思います。【ここまで】

 終盤に流れた、きれいに韻を踏む歌詞の歌は、本当に岡田さんのテキストなのかな~と思うぐらい、なんだかキャッチーでした。でもその歌はとても良かったです。ミクの姿が消える時に、わざわざ床を上げて幕自体を観客の視界から見えなくするのには驚きました。彼女は映像だから、「完全に消す」にはそうするしかないのだと納得。最後の最後、足元にビリビリと振動が来る音響効果も良かったです。

 ルイ・ヴィトンに寄って、外から写真を撮ってきました。この勢いと行動力、我ながら凄い。
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 色違いだけどそっくりなんですよね。ハイヒールや頭のリボンも。
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 緑のワンピースがすっごく可愛かったな~。ミクにとっても似合ってた~♪(←バカ) ちょっと欲しくなっちゃったな~(私がマイクロミニ着たら犯罪)。
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出演:渋谷慶一郎 / 初音ミク コンセプト:渋谷慶一郎 / 岡田利規 音楽:渋谷慶一郎 台本:岡田利規 / 渋谷慶一郎 共同演出:渋谷慶一郎 / YKBX / 岡田利規 映像:YKBX 舞台美術:重松象平 音響プログラム:evala 音響:金森祥之 照明:伊藤雅一 ボーカロイド・プログラム:ピノキオ P テクニカル・サポート:筒井真佐人 プログラム制作協力:高橋正教 / 吉田恭之 舞台監督:尾崎聡 ヘアメイク:加茂克也(mod's hair) キュレーティング、スーパーヴァイザー:阿部一直(YCAM) 制作進行:渡辺綾子 (A4A) プロデュース:東市篤憲 (A4A) キャラクターデザイン:YKBX 主催:「THE END」制作実行委員会 企画制作:Bunkamura / フジテレビジョン / A4A 協賛:株式会社グランマーブル / レクサス 衣装協力:ルイ・ヴィトン 特別協力:クリプトン・フューチャー・メディア 機材協力:KORG 協力:ATAK / precog 製作:A4A 山口情報芸術センター[YCAM]委嘱作品 2012
プラチナ席(プログラム付) 10,000円/S席 7,500円/A席 5,000円
※プラチナ席をご購入のお客様は、当日プログラム売場にてチケットをご提示の上、お受け取りください。
http://theend-official.com/
http://www.fujitv.co.jp/theend/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2013年05月22日

【メルマガ号外 ハイバイ『て』(2013年版)】

 ハイバイ『』(2013年版)
 05/21-06/02東京芸術劇場シアターイースト
 10周年記念全国ツアー
 ≪東京、兵庫、三重、北九州、香川、札幌≫

 ※公演詳細はこちら
 ⇒CoRich舞台芸術!『

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 【hi-bye(ハイバイ)紹介ビデオ(2009年)】※『て』初演動画あり

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 “しのぶの演劇レビュー” 号外 Vol.54  2013.05.22 1,940部 発行

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   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪


★★ 号 外 ★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  ◎ハイバイ『て』(2013年版)
  05/21-06/02東京芸術劇場シアターイースト
  10周年記念全国ツアー
  ≪東京、兵庫、三重、北九州、香川、札幌≫
  ☆出演:岩井秀人 上田遥 永井若葉 平原テツ 青野竜平 奥田洋平
      佐久間麻由 高橋周平 富川一人 用松亮 小熊ヒデジ 猪股俊明
   脚本・演出:岩井秀人
    http://hi-bye.net/2013/03/19/3254
    http://www.geigeki.jp/performance/theater026/
   メルマガ2012年4月号↓でお薦め前売り情報に掲載。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0401000116.html
   私の今月のお薦めベスト3↓の内の1本です。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0501000045.html


 ◎観劇後のコメント◎

  ハイバイとは、岩井秀人さんが作・演出・主宰されている劇団です。
  ただいま上演中の『て』は、岩井さんの自伝的戯曲であり、劇団代表作。
  2008年の初演、2009年の再演、ユースケサンタマリアさん主演公演↓など、
   http://hi-bye.net/kazoku/top.html
  初演版に大きな変更を加えることなく、上演を重ねてきた名作です。

  あらすじ等は2009年の再演時に発行したメルマガ号外↓をご覧ください。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0927103825.html
  ある家族の数時間を、次男と母親の2つの視点から描きます。
  前回よりシンプルになって凝縮され、私は何度も観てるのに激しく泣き笑い。

  1つの劇団の同じ演目で2度も号外を発行するのは、私史上初めてです。
  こんなにクオリティーの高いお芝居が、【3,000円台】で観られるなんて、
  驚いていいと思います。キャストが半分以上変わっていますから、
  観たことがある方も、新しい一家に会えること間違いなし。
  今回は全国ツアーです。各地の皆さま、お見逃しなく!

  岩井さんは2012年にNHK-BSドラマ「生むと生まれる それからのこと」で
  初めてテレビドラマの脚本を執筆し、第30回向田邦子賞↓を受賞。
   http://www9.nhk.or.jp/dramatopics-blog/8000/115771.html
  昨年は劇団公演『ある女』で第57回岸田國士戯曲賞を受賞↓されました。
   http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08285 ↓レビュー
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0121113014.html
  (野田秀樹さんと平田オリザさんが「なぜ『て』で受賞してないの?」と
   言ったというのは、本当のお話。ご参考↓
    http://d.hatena.ne.jp/bricolaq/20130507/p1
    https://twitter.com/iwaihideto/status/335912729875460097 )

  テレビ・映画俳優としても人気上昇中で、6月28日公開の
  「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE」↓にも出演されています。
   http://www.god-tongue.com/
  岩井さんは演劇界では既に有名ですが、「映画を撮りたい」とも
  おっしゃっているので、近い将来、映像の世界でも“時の人”になるかも。

  【岩井さんのツイート】
  “ハイバイを見てもらってる人ももちろんですが、見たことない人!
   是非今度の「て」を見に来てください~。
   演劇なんてそうそう見ることないでしょうから、
   作ったやつが「この一本っす!」てのを見てやってください。
   「て」は、その一本なので。”↓
    https://twitter.com/iwaihideto/status/331277223254454272

  劇場は池袋にある東京芸術劇場↓の地下にあるシアターイースト。
   http://www.geigeki.jp/
  池袋駅地下の2b出口と直結していますので、雨にも濡れません。
  2012年秋にリニューアルした綺麗な劇場です。写真レポート↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0811143354.html

  ※上演時間は1時間40~50分の間。


 【岩井秀人さんのインタビュー記事など】 

  ・ハイバイ10周年記念全国ツアー『て』岩井秀人コメント動画(約3分)

  ・産経新聞「好きなことを一生懸命やっていただけ 
    劇団「ハイバイ」演出家・俳優 岩井秀人さんインタビュー」
    http://tinyurl.com/mpz6x2n
  ・Lマガ「吉永美和子の、オレ的舞台“松竹梅”」で“松”にピックアップ
    http://lmaga.jp/article.php?id=2191
  ・兵庫AI・HALL「岩井秀人インタビュー」
    http://www.aihall.com/drama/25_iwai.html
  ・劇ナビFUKUOKA「ハイバイ・岩井秀人さんインタビュー」
    http://gekinavi.jp/geki_news/2013/04/post-112.html


 【東京公演チケット情報】 

  残席情報等は劇団公式ツイッター↓で速報されています。
   https://twitter.com/hibye_net 

  全席自由・整理番号付。未就学児童の入場不可。
  前売(5/26まで):3,000円 当日:3,500円
  前売(5/28から):3,300円 当日:3,500円
  学生:2,500円(前売・当日共)
  高校生以下:1,000円(前売・当日共)※東京芸術劇場窓口のみ販売

  劇団取り扱い:http://hi-bye.net/2013/03/19/3254#tickets
  東京芸術劇場ボックスオフィス:
   電話:0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
   窓口:営業時間/休館日を除く10:00~19:00
   http://www.geigeki.jp/t/ (PC)
   http://www.geigeki.jp/i/t/ (携帯)
  ローソンチケット:http://l-tike.com/hi-bye/
  チケットぴあ:http://t.pia.jp/

  ※下記の回は岩井秀人さんによるアフタートークあり。
  ・5月25日(土)18:00
  ・5月28日(火)19:30 
  ・5月30日(木)14:00 

  ※チケットは全席自由・整理番号付です。劇場へはお早めにどうぞ。
   舞台を2方向から挟む対面式の客席ですが、
   新演出の効果もあり、どちら側に座っても大丈夫です。


 【お問い合わせ】

  ハイバイ
   WEB:http://hi-bye.net/contact
   TEL: 080-6562-4520 (10:00-20:00)

 【ツアー日程】

  6月5日(水)~ 6日(木)於:兵庫 AI・HALL
  6月8日(土)~ 9日(日)於:三重 三重県文化会館
  6月11日(火)~ 13日(木)於:福岡 北九州芸術劇場
  6月15日(土)~ 16日(日)於:香川 四国学院大学
  6月22日(土)~ 23日(日)於:北海道 コンカリーニョ


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 ◆ 【編集後記】
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 ◎2013年3度目のメルマガ号外です。前回はこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0307104848.html


 ◎こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願い署名活動中です。
  WEB署名⇒ http://www.change.org/kodomo-aogeki
  6月5日(水)12時半より参議院議員会館にて、こどもの城、青山劇場、
  青山円形劇場の存続を求める院内勉強会を実施!
  どなたでも自由に参加いただけます。詳細はこちら↓
   http://kodomonosiro.blog.fc2.com/?no=61


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2013年05月20日

のこされ劇場≡『枝光本町商店街』03/23(土) 、03/30(土)枝光本町商店街アイアンシアター

 のこされ劇場≡は市原幹也さんが演出・主催される北九州の劇団で、枝光本町商店街の中にあるアイアンシアターのレジデント・カンパニーです。⇒2010年9月に伺った時の写真レポート

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員として拝見しました(⇒99本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載しました(2013/05/21)。

 ★2013年5月に市原幹也さんがアイアンシターの芸術監督を退任し、のこされ劇場≡はレジデントカンパニーではなくなりました。⇒のこされ劇場≡の公式サイト ⇒アイアンシアターの公式サイト

【劇場入り口】
20130323_edamitsu_irontheater1.JPG

【劇場入り口の嬉しい看板】
20130323_edamitsu_irontheater2.JPG

 ⇒CoRich舞台芸術!『枝光本町商店街

 ■私もいつか地層になる。商店街で、時空を超える演劇的体験。

 電車、モノレール、飛行機、バスを乗り継いで、最寄駅から徒歩でアイアンシアターに辿り着きました。長旅でした。劇場に着くと、まず今回の散歩型演劇についての説明と、参加者の簡単な自己紹介。いわゆる劇場での演劇公演とは全く違うオープニングはとても新鮮で、非日常への切り替えスイッチが一瞬で入りました。

 枝光という街を媒介にして、自分の生まれ育った街の思い出を引き寄せ、重ねるような体験でした。今、ココを生きている生活者と交流し、彼らの語る過去と現在が鮮やかに記憶に刻まれ、私の過去とともに血肉になったように思います。

 公演が終わった帰り道、街に隣接するテーマパーク「スペースワールド」を横目に見ながら、私自身と街を全部飲みこんで、周囲の全てが地層になったような感触を味わいました。それは遠い、遠い未来の視点から世界と私を見つめる行為です。枝光の土地と一体になれたから、遥か遠くへと思考をジャンプさせることができたのだと思います。

【劇場内の展示品】
20130323_edamitsu_irontheater3.JPG

 ここからネタバレします。

 和菓子屋さんでは、昔の枝光には遊郭があって300人のおいらんがいたという話を聴きました。そして名物もなかの実習を受け、完成品をご馳走になりました。八百屋さんでは元気で陽気なお父さんに歌を詠んでもらいました。お肉屋さんで美味しい自家製コロッケを買い、からあげをご馳走になりました。そば屋「鶴亀」ではおそばを…食べたわけではなく(笑)、枝光本町商店街アイアンシアターがこの商店街で行ってきた活動の記録を見せていただきました。枝光にやってきた劇団、ダンサーの写真や、商店街が採り上げられたテレビ番組の映像など盛りだくさんで、壁には多数の展示物もあり、店内はまるで資料館のよう。店主の井上敏信さんは枝光の歴史も研究されており、製鉄所があった時代の白黒写真から、当時の風俗についての詳しい講義もしてくださいました。洋装店さんでは、古いアルバムの中から枝光の街の変化がわかる写真を見せていただきました。製鉄所の街として大いに栄えた枝光は今や過疎の街ですが、商店街をめぐる割安バスの運行を始めたことで、買い物客が増加しているそうです。

 【生そば 鶴亀の店内】
20130323_edamitsu_tsurukame.JPG

 街歩き演劇の最終地点は廃屋になりかけた元料亭。宿泊可能な和室や広い調理場などには、家財道具が放置されたままで、当時の生活の香りが残っていました。小さな台所の食器棚に、私の大阪の祖母の家にあったのと全く同じ食器があり、見覚えのあるデザインのガラス戸もあって驚きました。戦後の高度成長期に作られた商品たちは、日本全国津々浦々に広まったんですね。そして流行遅れになり、棄てられて失われていった。炭鉱の廃坑や製鉄所の閉鎖とも重なります。
 建て増ししたビルの屋上に登ると、枝光の街が一望できました。80代になるまでそこに住んでいたというオーナー女性の名前は「ゆきこさん」。最後は案内人だった劇団員の役者さんが、屋上で「ゆきこさん」を演じ、料亭の外に出た参加者たちに手を振るという「お芝居」が用意されていました。今はもういない「ゆきこさん」を通じて、掘り起こされた料亭の歴史と記憶を共有することができました。

 料亭はいつか取り壊され、「ゆきこさん」との出会いは参加者の記憶の中だけに残ることになるのでしょう。そば屋「鶴亀」で見た白黒写真に写っていた木造の劇場の跡には、製鉄所の購買部が出来て、製鉄所がスペースワールドになった今では、スーパーマーケットが営業されています。人が死んで、物も建物も朽ちて無くなれば、商店街の人たちと過ごした優しい時間も、忘れら去られ消えてしまいます。でも、土地だけは、そこにあり続けるんですよね。
 アイアンシアターから枝光駅へと向かう帰り道、向かって左にスペースワールドを見ながら、枝光中央商店街での旅を思い返した時、自分が地層の中に埋もれて行くような感覚を覚えました。地面から上空までが地層になったように感じたのです。同時に、海底に沈んだ幻のアトランティス大陸も思い浮かべました。海底に沈む私、やがて土になる私…それが積み重なって蓄積されていく、地球の歴史。街歩きから宇宙規模にまで想像は広がり、身体的にも不思議な体験をすることができました。

 【劇場公式みやげのひょうたん最中】
20130324_hyotan_monaka.JPG

 以上のように、演劇の効果として得られた体験には非常に満足だったのですが、演技や演出についてはもっと練る必要があると思いました。お散歩演劇といえば岸井大輔さんの『ポタライブ』、リミニ・プロトコルの『Cargo Tokyo - Yokohama』、廃屋めぐりだと飴屋法水さんの『わたしのすがた』などを私は拝見しています。街の探索がメインだったとしても、お芝居として用意されたのが最後に「ゆきこさん」を演じることだけだったのは、取って付けたようで物足りなかったです。できれば旅の最初や途中にも、仕掛けや伏線を張るなどの演出が欲しかったですね。役者さんの演技やせりふも改善の余地があると思いました。


※3月30日の回終演後には作品や街について、観客の皆さんとおしゃべりをする、ポスト・パフォーマンス・トークのアフターイベントがあります。(進行:市原幹也)
出演:沖田みやこ(のこされ劇場≡)、水摩直美(みずま菓子舗)、田中幸治(ふるーつ&やさい・たなか)、三木進(三木呉服店)、井上敏信(生そば鶴亀)、他、商店街の皆さん
一般:1800円 学生:1500円
*未就学児・低学年の小学生は、保護者同伴でご来場ください。 *受付時に、荷物のお預かりや、傘の貸出を行っています。 *なるべく歩きやすい服装でご来場ください。 *公演中のお買い物の代金は、参加料金に含まれておりません。 *チケットの事前発行はいたしません。料金は当日受付で精算となります。
http://nokogeki.com/blog/blog.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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Posted by shinobu at 19:54 | TrackBack

悪い芝居『キャッチャーインザ闇』03/20-26王子小劇場

 山崎彬さんが作・演出・出演される京都の劇団“悪い芝居”。団体名の由来は「悪いけど、芝居させてください。の略」とのこと。山崎さんは『駄々の塊です』で岸田國士戯曲賞にノミネートされ、『嘘ツキ、号泣』で第17回OMS戯曲賞佳作を受賞されています。上演時間は約1時間50分。終演後に音楽ライブあり。

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員として拝見しました(⇒99本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載します。

 ⇒CoRich舞台芸術!『キャッチャーインザ闇

■やりたいことをやる、ストレートな実行力

 オープニングの暗闇までは興味をそそられたのですが、声が聴こえた途端に興ざめしてしまいました。若い役者さんが客席に向かって大きな声を出し、身体を元気に動かす様子を見どころとするタイプのお芝居で、演技の精度が低く、残念ながら全体的に集中できませんでした。作・演出・出演(ジャパン役)の山崎彬さんは、『駄々の塊です』で岸田國士戯曲賞最終候補にノミネートされ、『嘘ツキ、号泣』ではOMS戯曲賞佳作を受賞されています。せめて言葉だけでも味わえないかと自分なりに努力はしたのですが、役者さんが叫べば叫ぶほど、セリフが耳に入って来ませんでした。

 衣装は派手な装飾と際どい色使いで工夫が凝らされていました。キャラクターをわかりやすく表す配慮は良かったと思いますが、安っぽさが気になっていまいました。テカっとまんべんなく白く照らす照明のせいで、粗が見えてしまったせいもあります。そう、LEDの照明がとても苦手でした。装置や俳優だけでなく、劇場の壁も客席もすべて白々しく照らしてしまうのです。闇と対比させる効果を狙ったのかもしれませんが、青白くて明るい光に照らされ、隅々まで晒されることにはリスクもあります。

 劇団でバンド活動もされていて、毎公演終了後に無料で短いライブを披露しているとのこと。私が観た回の後もライブが行われていました。やりたいことをやるというストレートな実行力は作品にも表れていましたし、三都市ツアーを敢行する力を備えてるのも素晴らしいと思います。劇団独特の魅力があり、ファンを獲得していることにも納得でした。チラシのイラストがアーティスティックで、形も質感も独特で目を引きました。タイトルもキャッチコピーにもそそられました。

 ここからネタバレします。

 3つのエピソード(目が見えるようになった全盲女性とその夫と愛人の三角関係、女性アイドル短距離ランナーたちの闘い、先生と生徒2人の過去と夢の物語)は、それぞれに“闇”をモチーフにしていたようです。ギャグが多い目なのは関西らしさなのでしょうか。三段落ちもいいですけど、なるべく一発でキメて欲しいです。

 終盤の無言で走り回る場面は面白く、集中して拝見できました。各エピソードの登場人物が全員出てきて、ステージ上だけでなく劇場通路、ロフト、ロビーまで使って、空間全体をカオスにしたてあげ、スリルもありました。

出演:大川原瑞穂、池川貴清、植田順平、呉城久美、宮下絵馬、森井めぐみ、北岸淳生、山崎彬、田川徳子(劇団赤鬼)、大塚宣幸(大阪バンガー帝国)、福原冠
【脚本・演出】山崎彬 【音楽】岡田太郎【舞台監督】大鹿展明/涌本法明[BS-Ⅱ]【美術】進野大輔【照明】西崎浩造[キザシ]【照明操作(新潟公演)】中島美沙希[キザシ]【音響】中野千弘[BS-Ⅱ]【音響操作・演奏】岡田太郎【衣装】植田昇明[kasane]【演出補】畑中華香【演出助手】高橋紘介・川上唯【アートワーク】久保友作【宣伝美術】松本久木【WEB】植田順平【制作】有田小乃美【制作協力】寺井ゆうこ[LOTUS]
【発売日】2013/01/01 一般前売2900円/学生前売2400円/高校生以下1000円 当日券500円増 ★早期観劇割引 一般2500円/学生2000円 未就学児童入場不可
http://waruishibai.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:45 | TrackBack

2013年05月19日

新国立劇場演劇研修所第7期生試演会①『《翻訳劇》「ぼくの国、パパの国」』05/17-19新国立劇場小劇場

 新国立劇場演劇研修所第7期生のはじめての試演会です。演出は鈴木裕美さん。新国立劇場演劇研修所で演出されるのは5期生の『ゼブラ』以来2度めですね。

 アユーブ・カーン=ディン作『ぼくの国、パパの国』は、1996年初演時にローレンス・オリビエ賞コメディ賞にノミネートされた作品です。1999年に映画化され、英国アカデミー賞の英国作品賞を受賞しています。

 私が拝見したのが3ステージ目だったからか、初めて観客の前に出る研修生の皆さんがのびのびと演技されていて、昨年よりも作品自体を楽しむ感覚で観られました。面白かったです。上演時間は約2時間強。⇒舞台写真

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 ほぼ満席でした。出演者のお知り合いが多いのか、受験を検討している俳優が多いのか、新国立劇場小劇場にしては客層があまりに若くて驚きました。これを機に、新国立劇場での他の演目も観に来てくれたらいいなと思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ぼくの国、パパの国

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 『ぼくの国、パパの国』の原題は《EAST IS EAST》。キップリングの「東は東、西は西、二つが共に出会うことはない」という詩から発想されたそうです。1996年にバーミンガム・レパートリー劇場にて初演され、その年のローレンス・オリビエ賞コメディ賞にノミネートされた作品です。

 1970年、英国マンチェスター近郊に住むカーン一家。
 パパはパキスタン人で誇り高きイスラム教徒。子どもたちにも立派なイスラム教徒になってほしいと思っている。でも、子どもたちは、イギリス生まれ。頑固なパパと子どもたちの間のカルチャー・ギャップとジェネレーション・ギャップは深まるばかり。そんな家族を、イギリス人のママは悩みながらも愛情深く支えているのだが、とうとう、パパは、パキスタンのしきたりに沿って、息子の結婚を決めてしまう……。
 ≪ここまで≫

 美術が凝ってましたね~。回り舞台で居間、店舗、石炭置き場、応接間と場面転換します。贅沢!回り舞台の円形の床には、1970年代の空気をあらわすカラフルな絵(写真?)がコラージュされていて、回り舞台の周りの床は、鮮やかな緑色一色に統一。舞台全体がとても鮮やかな色彩です。

 パキスタン人の父親とイギリス人の母親から生まれた混血の7人兄弟は、父に似ていたり母に似ていたり、それぞれに性格も考え方も異なります。イギリスで生まれ育ってもイギリス人としては扱ってもらえないし、決してパキスタン人でもない。ジレンマを抱えた子供たちは、父親の横暴に対して各々の決断をしていきます。アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」を思い出しました。

おおかみこどもの雨と雪(本編1枚+特典ディスクDVD1枚)
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 7期生は11人なんですね(入学時は12人だったような?)。人数が少ないせいもあるかもしれませんが、皆さんがのびのびと個性を発揮されていたので、全員の顔や雰囲気を覚えることができました。野坂弘さんが演じた父親はこのお芝居だと嫌われ役ですが、どんなに怒鳴っても暴力をふるっても、憎みきれない可愛さ、弱さが表現されていたのが良かったと思います。

 ↓舞台写真は公式facebookページより
bokunokuni_papanokuni.jpg

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 母親の命令(お茶を入れろ、タバコ買ってこい、掃除しろ、店手伝え等)に、子供たちは嫌々ながらも必ず従おうとします。父親は暴力を振るうので、子供たちが彼に従うのも無理ないと思えたのですが、母親の場合は不自然に感じられました。現代の常識から考えると、横暴な父親より理性的に見える母親でも、家族観は既に古いんですよね。40年以上前のイギリスのある家庭における、圧倒的に強固な親子関係があれば、観客に疑問を挟む余地はなかっただろうと思います。

 次男と三男が無理やり婚約させられ、婚約者の父親シャー氏が一家を訪れる場面で、兄弟たちのほぼ全員がパキスタンの民族衣装をまといました。それまでのカジュアルなヒッピー・ルックと対比されて、兄弟の置かれている複雑な環境がよくわかりました。

 父親は子供にいい暮らしをさせたかったから、金持ちの婚約者を見つけてきたんですね。母国愛とイスラム信仰をひたすら主張していたけれど、本当のところは金になびいたということです。「息子を高値で売ろうとした」という母親の指摘は痛烈でした。でも、それぐらい父親はイギリスで苦労をしてきたんですよね。子供たちに本気で反抗されて、父親が泣きだす場面でもよくわかりました。

 一番好きだったのは、父親が応接間でお祈りをしているのを、次男が見つめて涙する場面です。美しかった。

新国立劇場ドラマスタジオ公演第7期生試演会①
【出演 新国立劇場演劇研修所第7期生】ジョージ(父親):野坂弘 エラ(母親):デシルバ安奈 アブドゥル(二男・真面目):寺内淳志 タリク(三男・不良):吉田健悟 マニーア(四男・真面目・白い帽子):長谷川直紀 サリーム(五男・芸術学科):大塚展生 ミーナ(長女・兄弟で紅一点):岩澤侑生子 サジット(六男・コートを脱がない少年):押田栞 アニーおばさん(お店のお手伝い・葬儀屋):山下佳緒利 シャー氏(二男、三男の嫁候補の父)・医師:峰﨑亮介 女医:安藤ゆかり ラジオの声:坂川慶成(第8期生)
作/アユーブ・カーン=ディン 翻訳/鈴木小百合 演出/鈴木裕美 美術/中西紀恵 照明/田中弘子 音響/内田誠 衣裳/前田文子 ヘアメイク/片山昌子 演出助手/井上沙耶香(第5期修了) 舞台監督/村田明 演出即/谷肇 殿岡紗衣子 高圧優子 (第8期生):木村彩花 鈴木麻美 薄平広樹 坂川慶成 永澤洋 大道具/俳優座劇場舞台美術部 石元俊二 小道具/高津装飾美術 中村エリト 衣裳/東京衣裳 本多あゆみ 山野辺雅子 吉野真理子 市橋由規子 滝沢亮子 履物/神田屋 霞弘明 舞台・照明・音響操作/新国立劇場技術部シアターコミュニケーションシステムズ レンズ 塩見なぎさ(舞台)/麻生輝樹(照明)/河原田健児(音響)/大洋拓(大道具) 制作助手/内海咲紀 協カ/プロメイク舞台屋 世田谷パブリックシアター 演劇研修所長/栗山程也 制作/新国立劇場
【発売日】2013/04/06 A席2,500円 B席1,500円 学生割引(高校生以下)1,000円
http://www.nntt.jac.go.jp/play/30000096_play.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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2013年05月18日

【お知らせ】劇作家女子会×時間堂presents『劇作家女子会!』6月14日(金)19時30分の回終演後のトークにゲスト出演します

 『劇作家女子会!』は黒川陽子さん、坂本鈴さん、オノマリコさん、モスクワカヌさんという4人の女性劇作家が立ちあげた企画で、劇団時間堂との合同公演です。⇒公式ブログ

 「死んだあとに戯曲が残る、そういう人にわたしはなりたい」という野望を叶えようと立ち上がった、若い劇作家たちの行動力によって私も動かされ、6月14日(金)19:30の回終演後のポスト・パフォーマンス・トークにゲスト出演させていただくことになりました。
  ⇒お嬢様たちから素敵紹介文を頂戴しました。トークでは鬼先輩になって差し上げますわ♪(嘘)

 残念ながらモスクワカヌさんの作品は拝見したことがないのですが、他のお三方については1~2作品ほどご縁があって拝見してまして、どれも面白かったんです。黒川さんは第13回劇作家協会新人戯曲賞受賞作『ハルメリ』が有名ですよね。6劇団によるバトル形式の企画では黒川さんと坂本さんがそれぞれに賞を受賞。オノマリコさんの『解体されゆくアンントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』は、青春の終わりと校舎への郷愁を透明感のある会話で切なく描きながら、少女ならではの残虐性や女性性そのものを冷静に見つめる視点も持った、切れ味鋭い作品でした。

 今回は4人それぞれの短編4本立てです。演出は時間堂の黒澤世莉さん。王子小劇場は使い慣れてらっしゃるでしょうから、期待できるのではと思います。

 ●劇作家女子会×時間堂presents『劇作家女子会!』公式サイト
  会場:王子小劇場
  公演期間:2013/6/13(木) ~6/16(日) 全6ステージ
  チケット(全席自由・日時指定):一般2,400円 学生2,000円 高校生以下1,000円
  ⇒CoRich舞台芸術!でカンタン予約!

Posted by shinobu at 15:20 | TrackBack

MCR『ぬけ男、恥さらし』05/15-19駅前劇場

 櫻井智也さんが作・演出される劇団MCR。櫻井さんは最近、NHKのテレビドラマ「ただいま母さん」の脚本が出演者に絶賛されていましたね(関連ニュース⇒)。上演時間は約1時間30分

 もうテレビは何年もまともに見てないので、私が言っても説得力ゼロでしょうけど、テレビドラマにぴったりだな~と思いました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ぬけ男、恥さらし

 ≪あらすじ≫
 5年間断筆していた小説家(諌山幸治)が原稿を書き始めた。モデルは自分自身。幼少期から自分(小野ゆたか)は愛がわからない風変わりな子供だった。
 ≪ここまで≫

 歯に衣着せぬやりとりにワハハ!と笑わせていただきました。
 小学生、高校生を演じる小野さん。色んな工夫のある演技で楽しかったです。

 ここからネタバレします。

 失って初めてわかる恋(愛)、とか。
 小説家の妻(ザンヨウコ)が不治の病で死んでしまうという流れに、乗る気になれませんでした。死後に妻が出てきて「俺はやっぱり霊感があった」と、小説家が発見するのは良かったですね。

出演:小野ゆたか(パラドックス定数)・諌山幸治(ブラジル)、櫻井智也・おがわじゅんや・北島広貴・伊達香苗、堀靖明・田中のり子・津留崎夏子(ブルドッキングヘッドロック)・富永瑞木・ザンヨウコ
脚本・演出:櫻井智也 舞台監督:川田崇 舞台美術:門馬雄太郎  照明:久保田つばさ(M Light) 音響:平井隆史(末広寿司) 宣伝美術:メリケンサック チラシモデル:小桜甲子園 写真撮影:たばたまみ 制作:塩田友克・MCR 製作:MCR
【発売日】2013/04/15【全席自由】前売3,000円、当日3300円
http://www.mc-r.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 13:28 | TrackBack

2013年05月17日

【オーディション】劇団つきかげ旗揚げ公演「漫画“ガラスの仮面”劇中劇『女海賊ビアンカ』主演女優&出演者募集」※〆切は6/7もしくは6/10(メールor郵送)

 「これホントなの…??」とにわかには信じられなかった企画です(笑)。美内すずえさんの漫画“ガラスの仮面”の劇中劇『女海賊ビアンカ』というと、天才女優のヒロイン北島マヤが、体育倉庫で自らプロデュース・主演した一人芝居。かっちょいいんだよね~。

 どうやら本当に三次元化されるようです。応募資格は基本的に中学生以上、経験問わず。11月公演だけどお稽古は6月から始まるんですね。主演女優以外の出演者は20,000円/月の参加費を6ヶ月間支払う場合もあるようです。詳細を公式サイトでよくご確認ください。 

 ■劇団つきかげ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』
  公演期間:2013年11月下旬
 ・主演女優&出演者オーディション
  日程:2014年6月15日~16日
  応募締切:
   主演女優オーディション:2013年6月7日(金)必着
   ワークショップオーディション:2013年6月10日(月)必着

Posted by shinobu at 15:01 | TrackBack

2013年05月16日

さいたまゴールド・シアター『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』05/16-19彩の国さいたま芸術劇場・大稽古場

 ※このエントリーは2017/03/31に公開しました。

≪あらすじ≫ 公式サイトより
二人の青年が、チャリティーショーに手製爆弾を投げ込んだ罪で裁判にかけられている。彼らを助けるため、爆弾、ホーキ、コーモリ等々の武器を持った老婆たちが押し掛ける。看守を爆殺したのち、老婆たちは法廷を占拠、自分たちの手で検事らを裁判にかける。
警察による強行突入の警告が流れる中、検事や助けに来たはずの青年たちにまで、次々と死刑宣告をする老婆たちだが――。
≪ここまで≫

出演:さいたまゴールド・シアター、さいたまネクスト・シアター
作:清水邦夫 演出:蜷川幸雄
さいたまゴールド・シアター第6回公演
【埼玉公演】2013年5月16日(木)~19日(日)
【熊谷公演】2013年6月22日(土)~23日(日)
(全席自由)一般4,000円 メンバーズ3,600円
2013年
http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/613
2014年
http://saf.or.jp/arthall/stages/detail/1541
CoRich舞台芸術!:http://stage.corich.jp/stage/42799

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:49 | TrackBack

【オーディション】モダンスイマーズ「新劇団員募集、女優一人。十二月スズナリ公演主演★」※6/24〆切(郵送のみ)

 岸田國士賞受賞劇作家であり、演出家でもある蓬莱竜太さんが作・演出される劇団モダンスイマーズ(主宰は俳優の西條義将さん)が、新劇団員を募集しています。蓬莱さんが台本を書かれた『木の上の軍隊』はただいまツアー中。主な過去レビュー⇒ ⇒稽古場レポート

 モダンスイマーズというと「男五人の劇団」がトレードマークの1つでしたが、なんと募集しているのは女優一名。今年12月の劇団本公演の主演女優になるそうです!19歳以上29歳以下の女性なら経験は問わず、芸能事務所に所属していてもOKです。以下、公式サイトと折込チラシより。

 ●モダンスイマーズ「新劇団員募集、女優一人。十二月スズナリ公演主演★」
  応募資格:19歳以上29歳以下の女性
   (経験は問いません。また、芸能事務所に所属していても大丈夫です)
  オーディション料無料、劇団費無料、ノルマ無し
  応募〆切:2013年6月24日(月)消印有効
  一次審査:書類選考
  二次審査:実技審査2013年7月9日(火)都内
 ・モダンスイマーズ本公演
  2013年12月12日-22日@ザ・スズナリ
  ※11月1日稽古開始予定

 ●モダンスイマーズ「新劇団員募集、女優一人。十二月スズナリ公演主演★」 ※公式サイトと折込チラシより

 次回、蓬莱竜太書き下ろし新作公演に向けて。

 男五人の劇団、それがモダンスイマーズでした。役者は男四人、それが自分達らしさでもありました。しかし、もういい。
 新しいモダンスイマーズを造ろうと皆で考えた結果、自分達が今まで自分達らしいと思っていたところから解体してみようじやないかと、まずそこ疑ってみようじゃないかと、ならば女優ではないか。足りないのは桃レンジャーではないか。劇団に留まらず活躍していける女優をウチから輩出しようじゃないかと。嗚呼、そして脅かされたい、嗚呼、壊されたい。女優は個性だと、いや透明感だと、いや格好よさだと、いや可愛さだと。可愛いと嬉しいなと、個人的には薄い顔が好きだなと、いやそれは不純だと。それより誰も応募してくれないんじやないかと、そんなことを日ごと夜ごと劇団員と話し合っております。
 新しい風、新しい不協和音。新劇団員募集、女優一人。お友達とお誘い合わせのうえ、お越し下さい。
 作・演出 蓬莱竜太

 【応募資格】19歳以上29歳以下の女性(経験は問いません。また、芸能事務所に所属していても大丈夫です)
  オーディション料無料、劇団費無料、ノルマ無し

 【応募方法】
  以下をヨルノハテまで郵送のこと
  ①履歴書あるいは芸歴書 ※必須事項あり
  ②「大切にしているもの」を敢えて下さい
  ③写真(バストアップと全身)
   ※必須事項:お名前、よりがな、応募時の年齢・身長・体重、連絡先住所、電話番号、メールアドレス[info(アットマーク)yorunohate.netからのメールが受け取れる様に設定してください]

 【応募〆切】2013年6月24日(月)消印有効
 【一次審査】書類選考
 【二次審査】実技審査2013年7月9日(火)都内
  ※11月1日稽古開始予定

 【応募先・お問い合わせ】
  ヨルノハテ
  220-0072神奈川県横浜市西区浅間町2-106-1-715
  TEL : 050-3579-0533/ FAX : 045-314-7626
  Mail : info(アットマーク)yorunohate.net

 【モダンスイマーズ】
  99年旗揚げ。
  代表作として「デンキ島」「夜行ホテル」「ロマンサー」などがある。
  「楽園」で平成24年度文化庁芸術祭優秀賞受賞

 【作・演出 蓬莱竜太】近年の外部活動
  新国立劇場「まほろば」で第53回岸田國士戯曲賞受賞
  銀河劇場「パレード」(行定勲演出)
  赤坂ACTシアター「淋しいのはお前だけじゃない」(中村獅童主演)
  パルコ劇場「ハンドダウンキッチンバ仲村トオル主演」
  シアターコクーン「木の上の軍隊」(藤原竜也主演)

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 13:42 | TrackBack

パルコ・プロデュース『レミング ~世界の涯までつれてって~』04/21-05/16 PARCO劇場

 寺山修司さんの戯曲を維新派の松本雄吉さんが演出、そして上演台本に天野天街さん(少年王者舘)がかかわってらっしゃいます。この3人のお名前があるだけで必見だろうと思いパルコ劇場へ。

 途中退出してしまいました……やはり私の「アングラ」嫌いは異様に堅固でした……。「アングラ」の意味はさまざまです。私は1970年代の昭和のムードというのか、自分の幼少時代の記憶と直結するモチーフなどに拒否反応してしまうのだと思います。ごくごく個人的な感想なのでご参考には全くならないと思いますが、記録のみ残します。

 ⇒CoRich舞台芸術!『レミング ~世界の涯までつれてって~

 ここからネタバレします。

 音楽も踊りも苦手…。「たすき掛けのジャンパースカートに草履をはいたオカッパ頭の少女たち」が出てくるだけで無理。もう私には維新派は観られないのかもな~…。

 常盤貴子さんのことをどうしても観たかったので、彼女が出てくるまで待ちました。女優の映画撮影場面はコロコロと変化があって面白かったです。


 【観劇途中で席を立つことについて】
 野田秀樹さんが、イギリス留学から帰国された頃のインタビューで、
 「日本の観客はつまらなくても最後まで観て拍手までしちゃう。それが日本の演劇が育たない理由(のひとつ)だ。イギリスの観客はつまらなかったら途中で帰るよ。」
 という意味のことをおっしゃっていました(どこかの雑誌で読んだおぼえがあります)。
 それまで私は「どんな作品も最後まで観るのが礼儀だ」と思っていたのですが、野田さんの言葉に衝撃を受け、自分の考えを改め、イギリスの観客のようになろうと決めました。


寺山修司没後30年/パルコ劇場40周年記念公演
≪東京、愛知、大阪≫
出演:八嶋智人、片桐仁、常盤貴子、松重豊、花井京乃介、廻飛呂男、浅野彰一、柳内佑介、酒井和哉、鹿内大嗣、金子仁司、KEKE、高木健、金子紗里、あやちクローデル、高安智実、高田郁恵、今村沙緒里、笹野鈴々音、万里紗
脚本:寺山修司 演出:松本雄吉(維新派) 上演台本:松本雄吉/天野天街(少年王者舘) 美術:林田裕至/舩木愛子 音楽:内橋和久 照明:吉本有輝子 音響:田鹿 充 衣裳:堂本教子 ヘアメイク:西岡達也 振付:金子仁司 演出助手:伊藤拓 舞台監督:大田和司 宣伝:吉田プロモーション 宣伝美術:東學 宣伝写真:渞忠之 プロデューサー:笹目浩之/祖父江友秀/田中希世子 制作:池邉里枝 製作:山崎浩一 企画・制作:パルコ/ポスターハリス・カンパニー 協力:テラヤマ・ワールド/維新派 製作:パルコ
【休演日】4/22,29 5/6,13【発売日】2013/03/02 8,400円(全席指定・税込) U-25チケット=5,000円(25歳以下対象・当日指定席券引換・要身分証明書・前売販売のみ取扱)
http://www.parco-play.com/web/page/information/lemming/
http://www.parco-play.com/web/play/lemming/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 11:16 | TrackBack

イキウメ『獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)』05/10-06/02シアタートラム

 前川知大さんが作・演出される劇団イキウメの新作です。2008年に上演された短編『瞬きさせない宇宙の「幸福」』が長編になりました。もとの短編も、昨年の『図書館的人生(上)』も観ていなくても大丈夫です。

 約100年を隔てた過去と未来を行き来しながら、日本の今を風刺するSF娯楽作でした。深刻過ぎることはなく、クスっと笑える場面もいっぱいあります。メッセージにものすごく感動!地球の永い歴史の中に、愚かではかない私自身の存在を見つけられました。

 上演時間は約2時間10分。シアタートラムでの東京公演は6/2まで。その後、北九州、大阪ツアーあり。

 【舞台写真(撮影・田中亜紀)左から、伊勢佳世、安井順平、浜田信也】
20130515_kemono_no_hashira2.JPG

 ⇒毎日新聞劇評「時空交錯する演出鮮やか」(濱田元子)
 ⇒CoRich舞台芸術!『獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)
 レビューは加筆できるかどうか未定。書きたいんですが…難しそうです…(涙)。

 ≪あらすじ・作品紹介≫ CoRich舞台芸術!より
 ある日、アマチュア天文家の二階堂は、小さな隕石を拾います。
 その隕石は、見る者に恐ろしいほどの幸福感をもたらしました。
 夢中にし、思考を奪い、自分で目をそらすことはできません。
 一人で見たら最後、死んでしまうまで見続けることになるのです。
 そして、隕石が落ちた後、空からは巨大な柱が降り注ぎました。
 それは人々にあきれるほどの祝福を与え、静寂のうちに人々を支配しました。
 世界は大きく変わりました。
 柱は人間に何を課し、何から解放したのか_。

 短篇リミックスの上巻からうって変わり、下巻は“SF年代記”を。
 「瞬きさせない宇宙の幸福」(2008)をベースにした長篇「獣の柱」。
 池田成志を客演に迎えてお送りします。
 ≪ここまで≫


 舞台は灰色一色。上下に並ぶ本棚たちは歴史、地層を連想させます。

 【舞台写真(撮影・田中亜紀)左から、池田成志、浜田信也、伊勢佳世、安井順平】
20130515_kemono_no_hashira1.JPG

 ここからネタバレします。

 1937~38年(昭和12~13年)に発表された久保栄・作『火山灰地』(第二部)のセリフを思い出しました(⇒劇団民藝で2005年に上演)。ほぼ最後の場面です。部分的に現代日本語に変えています。

 青木:(略)子供のころ、何んの本だったすか、読んだ話おもひ出しましてね――熱帯地方かどこかで――蟻の大群が水渡るとき――さきさ行ったやつは、どんどん溺れて、しまひに蟻の屍骸でまっ黒な橋架るさうでないすか……
 雨宮:うむ…
 青木:あとから行くやつは、その上とほって、向ふ岸さ渡っては進んでゆくちふんですが――人間の進歩も、これとおんなじだなんて書いたあったの、まだ憶えてるすけんど――(略)


≪東京、福岡、大阪≫
出演:浜田信也、盛隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下創、大窪人衛、加茂杏子、安井順平、池田成志
脚本・演出:前川知大 美術:土岐研一 松本大介 音楽:かみむら周平 音響:青木タクヘイ 舞台監督:野口毅 川除学 演出補:谷澤拓巳 演出助手:相田剛志 衣裳:今村あずさ ヘアメイク:西川直子 振付:平原慎太郎 映像:ムーチョ村松 宣伝美術:鈴木成一デザイン事務所 制作:湯川麦子 プロデューサー:中島隆裕 演出部:上嶋倫子 藤田有紀彦 照明操作:芦辺靖 音響操作:佐藤尚子 映像操作:杉崎真由子 大道具制作:C-COM 運搬:マイド 提携:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター 後援:世田谷区 TOKYO FM 運営協力:サンライズプロモーション東京 主催:イキウメ / エッチビイ
【発売日】2013/03/24 前売4,200 円 / 当日4,400円(全席指定・税込)
http://www.ikiume.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:16 | TrackBack

2013年05月14日

【セミナー・ワークショップ・カウンセリング】NPO法人芸術家のくすり箱「芸術家のくすり箱ヘルスケアセミナーvol.8」6/16開催※6/14申込〆切・健康診断は6/7申込〆切(申込フォームあり)

  俳優、ダンサー、音楽家、伝統芸能実演家等、芸術指導者、アートマネジメント関係者を対象とした、ヘルスケアセミナーが開催されます。1日間でセミナー、ワークショップ、カウンセリングなど、たくさんのプログラムがありますので、公式サイトをよくご確認ください。

 たとえば「俳優のカラダを考える」パネルディスカッションの登壇者はタニノクロウさん、西川信廣さん、勝川史憲さん(慶應義塾大学スポーツ医学研究センター教授)、ファシリテーターはセゾン文化財団プログラム・ディレクターの久野敦子さんです。
 「俳優のためのヴォイストレーニング」の講師は池内美奈子さん(俳優指導者アソシエーション代表、新国立劇場演劇研修所ヘッドコーチ)。オススメです。

 ●NPO法人芸術家のくすり箱「芸術家のくすり箱ヘルスケアセミナーvol.8」
  日時:2013年6月16日(日)11:00~20:15
  会場:芸能花伝舎
  料金は500円~5,000円。芸術家のくすり箱会員割引あり。
  申込受付は6/14(金)まで[健康診断のみ6/7(金)締切]

Posted by shinobu at 22:18 | TrackBack

酒とつまみ『もうひとり』05/07-21 OFF OFFシアター

 “酒とつまみ”は女優の村岡希美さんと池谷のぶえさんの演劇ユニット。村岡さんと池谷さんのご共演はProduce lab 89『夜の入り口』で拝見していました。

 ペンギンプルペイルパイルズの倉持裕さんがお二人のために新作を書き下ろし、演出…となると、必見ですよね。⇒倉持さんが作・演出されたOFF OFFシアター公演のレビュー

 あーホントに笑ったわ~~♪下北沢で上演時間が1時間20分。友達と夜に観て、終わった後に軽く飲みに行きかったな~。

 ⇒CoRich舞台芸術!『もうひとり
 レビューは記録程度です。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 都内の閑静な住宅街にある平屋に、二人の女が暮らしている。
 家主の桐江と、この家に五年前から居候している浜子。

 二人は家族でも親戚でもない他人同士。
 浜子は職に就いておらず、桐江に生活の面倒を見てもらっている。

 家事もすべて桐江がするので、浜子は一日中何もしないで暮らしている。
 にもかかわらず、桐江は浜子を尊敬し、一日でも長くいてもらおうと願っている。

 二人のこうした共同生活に、周囲は不快感を隠せない。
 隣人は、浜子が桐江を洗脳しているに違いないと主張。
 桐江の交際相手は、浜子のおかげで結婚に踏み切れない。

 そんな苛立ちをよそに当の二人は……、

 桐江「浜子さん。あなたには素晴らしい才能があるわ。私はあなたの才能を世間に知らしめたいの」
 浜子「有難う。そう言ってもらえて嬉しいわ」

 やがて二人の周囲で、「浜子排斥」の機運が高まる。
 次々と現れる刺客を迎え討つ桐江。
 岩のように動かない浜子。

 果たして、この、理解し難い絆で結ばれた二人の行方は――
 ≪ここまで≫ 

 さすが倉持裕さん、もう一人どころじゃない(笑)。

 やっぱり私は悪人が好きだし、自分の欲に振り回されるおバカさんが好き。女優2人の、狙いを定めた演技に乗っかっていけました。

 池谷さんはダークな「高梨さん」だった(笑)。

 ここからネタバレします。

 2人芝居というと実際に舞台に出てくるのは出演者2人だけで、話題にのぼる人物は登場しないのが一般的というか、よくあるタイプなんですが、このお芝居では2人以外に3人も透明人間が出てきました(笑)。無人のイスが動くのがいいですね~。壁とドアが揺さぶられるのも可笑しかった。

 桐江さんの彼氏の桂山さんは作家で、お隣の奥さまは増田さん。浜子さんが以前に居候していた家の、背の高い奥さまの名前は忘れてしまった~。

村岡希美と池谷のぶえの演劇ユニット 酒とつまみ「もうひとり」
出演:村岡希美(桐江)、池谷のぶえ(浜子)
脚本・演出:倉持裕 舞台監督:浦本佳亮(+至福団) 舞台美術:原田愛 照明:シバタユキエ 音響:高塩顕 音響操作:井川佳代 小道具:高津装飾美術 宣伝美術:雨堤千砂子(ワゴン) 宣伝写真:引地信彦 宣伝ヘアメイク:大宝みゆき 制作:Little Giants 企画・製作:酒とつまみ
【発売日】2013/03/23 5月7日(火)~12日(日) 前売2,100円、当日2,500円 5月13日(月)~21日(火) 前売3,900円、当日4,300円 【リピーター割引チケット価格】 前売3500円  当日3900円
http://blog.livedoor.jp/saketotsumami2012/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:56 | TrackBack

2013年05月13日

【オーディション】時間堂「2013年11月公演の出演者オーディション」※6/21〆切(メールのみ)

 黒澤世莉さんが演出される劇団時間堂が、2013年11月公演の出演者オーディションを実施します。黒澤さんはえんぶゼミナールや演劇集団円などで講師をされている、俳優指導者でもあります。以下、CoRich舞台芸術!の掲示板より。

 ●時間堂「森の別の場所(仮)」
  台本:リリアン・ヘルマン 演出:黒澤世莉
  日程:2013年11月上旬 *12月上旬他地域公演予定
  会場:シアター風姿花伝
  出演:時間堂劇団員 他
 ・出演者募集
  募集人数:男5名、女1名(予定)
  参加費:1000円(2次審査のみ)
  応募〆切:6月21日(金)深夜0:00必着※メールのみ

【時間堂】2013年11月公演オーディション【6/21〆切】 CoRich舞台芸術!の掲示板より

時間堂2013年11月の本公演「森の別の場所(仮)」(台本:リリアン・ヘルマン / 演出:黒澤世莉)の出演者を募集します。

【ごあいさつ】
私たちは、俳優至上主義の演劇をつくっています。演劇の最小構成要素は、俳優と観客です。
俳優同士の関係性、俳優と観客の関係性。
私たちにとって演劇とは関係性そのものであり、俳優の内部にも、観客の内部にもなく、
その間に生まれ、瞬間瞬間蜃気楼のように移ろうものです。
素舞台や古典など負荷の高い環境にも耐えうる俳優と、難しいけど奥深く魅力ある台本で、
シンプルでスタンダードかつ、ふつうの、すごい演劇。それが時間堂の演劇です。
書くのは簡単ですが、やるのは大変です。一朝一夕ではできない、時間をかけても追いつかない。
2ヶ月稽古して、作品を作り、1年ワークショップして演劇とは何かを考え、人生をかけて「演劇」になる。

そういう活動に興味があったら、一度会いに来てください。演劇で遊びましょう。

黒澤世莉

【公演情報】

[時間堂 シリーズ発掘01]
知られざる名作を、時間堂の軽やかで力強い関係性の演技体で上演し、まったく新しい演劇体験を提供する。
「森の別の場所(仮)」
・日程:2013年11月上旬 *12月上旬他地域公演予定
・会場:シアター風姿花伝
・台本:リリアン・ヘルマン
・演出:黒澤世莉(時間堂)
・出演:時間堂劇団員 他

【出演条件】
・チケットノルマ無し、販売数に応じてバック有り。

【募集人数】
・出演者:男5名、女1名
※募集人数はあくまでも予定です。

【参加費】
・1000円(2次審査のみ)

【応募条件】
・職業人としての意識がある
・時間堂の作品又はDVDを観たことがある*
・2次・3次オーディションに参加できる
・2013年9月からの稽古・公演に参加できる
・他団体所属の場合は許可を得る
*6月に上演される時間堂共催「劇作家女子会!」も含まれます

【応募〆切】
6月21日(金)深夜0:00必着※メールのみ

【オーディション日程】
<1次審査:書類>

<2次審査:ワークショップ+課題>
※以下の日程の中から1回参加
・7月1日(月)18:30~21:30
・7月2日(火)14:00~17:00
・7月2日(火)18:30~21:30

<最終審査:ワークショップ+台本>
※2次審査合格者のみ
・7月6日(土)12:00~20:00(途中休憩有り)
予備日:7月7日(日)12:00~20:00

【応募方法】
・バストアップと全身の写真計2枚を添付する(2MB以内)
・件名を「オーディション応募」とする
・下記をご記入の上、[ info(アットマーク)jikando.com ]までお申し込み下さい
【1】参加希望日時(第2希望まで)
【2】お名前(ふりがな)
【3】年齢
【4】性別
【5】電話番号
【6】メールアドレス
【7】住所
【8】身長・体重
【9】俳優としての長所/短所
【10】観劇したことのある時間堂作品
【11】最近の舞台出演等、特記すべき事項があればお書きください

企画/運営 時間堂
[E-mail] info(アットマーク)jikando.com [Tel] 070-6659-3841 

◆お申し込み後、4日以上経過しても返信がない場合、通信事故が考えられますので、お手数ですがお電話にてお問合せください。
◆携帯メールからお申し込みのお客様は、「 info(アットマーク)jikando.com 」からのメールを受信できるよう、設定してください。

わたしたちは、たくさんの方と出会い、演劇の可能性を交換できることを切望しております。
ご応募、お待ちしております。

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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Posted by shinobu at 16:30 | TrackBack

演劇集団円アンシャンテ公演『クライムス・オブ・ザ・ハート』05/10-15ステージ円

 演劇集団円所属の俳優・演出家による自主企画公演です。ベス・ヘンリー作『クライムス・オブ・ザ・ハート』は1981年初演のピュリッツァー賞受賞戯曲。私が観た回の上演時間は約2時間20分(途中休憩を含む)。

 私は1986年の映画が大好きだったんです。舞台でも1度拝見してました、とても好きな戯曲です。悲惨な状況をただ悲惨に見せるのではなく、笑えるのがいいですよね。

 ⇒CoRich舞台芸術!『クライムス・オブ・ザ・ハート』※こりっちでカンタン予約!
 レビューは記録程度です。

 ≪あらすじ≫ パンフレットより
 舞台は1974年10月23日、アメリカ南部に位置するミシシッピ州。長女レニーの30歳の誕生日。三女ベイブが夫を銃で撃つ。
 ≪ここまで≫

 私が観た回は、演技が急ぎ過ぎだったように思います。上演時間も若干短くなっていたようでした。

 ここからネタバレします。

 終盤、長女レニー(入江純)が昔振ったメンフィスの恋人に電話をかける場面が良かったです。

出演:入江純(長女レニー)、佐藤芳江(次女メグ)、山根舞(三女ベイブ)、加藤圭(幼なじみのドク)、相馬一貴(若い弁護士バーネット)、杉浦慶子(親戚女性チック)
脚本:ベス・ヘンリー 翻訳:芦沢みどり 演出:吉野知絵美 美術 長田佳代子 照明:増子顕一(ステージライティングスタッフ) 音響:穴沢淳 衣裳:KIYO 舞台監督:清水義幸(カフンタ) 小道具制作:江連亜細花里 演出部:端山菜摘 宣伝美術:やまねまい パンフレット制作:杉浦慶子 制作協力:原田大輔
【発売日】2013/04/01 前売・当日3000円 ペアチケット5000円 2作品共通券5500円(両公演日時指定・劇団扱いのみ)
http://enchante2013.web.fc2.com

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 12:19 | TrackBack

2013年05月11日

三条会『三人姉妹』05/09-13ザ・スズナリ

 三条会は関美能留さんが構成・演出を手掛ける、千葉を拠点に活動する劇団です。色んな戯曲を演出してこられましたが、チェーホフは初めてとのこと。

 5/9はプレビューで、料金が一律1,500円だったので素早く予約。やはり完売していました。上演時間は約1時間55分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『三人姉妹

 幕開けから三条会テイスト炸裂でワクワク!チェーホフのセリフを聴くというより、言葉を受け取って、じっくり味わうような時間でした。

 舞台中央ぐらいに透明のパネルが貼ってあり、前側と奥側が完全に分断されていました。役者さんの移動も、袖と劇場外部の通路を使わないといけないほどに。パネルの前と奥で演技が同時進行するのは面白いですが、前側での演技に比べると奥側はどうしても声が聴こえづらく、演技が客席まで届きづらいんですよね。私が拝見したのはプレビューだったので、それ以降は何らかの工夫が施されていることと思います。

 ここからネタバレします。

 チラシで三条会と『三人姉妹』の「三」が重なっていたので、「3」に何か意味があるのかも~と予想していました。その予想が当たったとは言えませんが、3幕までに積み重ねたものが、4幕で昇華される構造だったように思います。

 4幕でなぜか演出の関美能留さんが、イスの背に似顔絵を貼っただけで済まされていた老人チェブトイキン役として、初登場します。舞台面側に一列にならべたイスに、キャストが並んで座わり、それぞれに観客に話しかけるようにセリフを言います。『三人姉妹』の登場人物たちは、こんなにも哲学してたんだな~と、まるで初めて出会うかのように、そして今生きて悩む人の言葉を聴くように、味わいました。

出演:大倉マヤ、立崎真紀子、近藤佑子、榊原毅、江前陽平、篠崎大悟(ロロ)、国末武(百景社)、山本晃子(百景社)、山本芳郎(山の手事情社)
原作:アントン・チェーホフ(神西清訳による) 構成・演出:関美能留 舞台美術:石原敬 照明:岩城保 フライヤーデザイン:agasuke 協力:公益財団法人セゾン文化財団
【発売日】2013/04/06 前売・予約 3,300円 わりびき券 1,800円 高校生以下 1,000円 当日券 3,500円 ※ 5/9はプレビュー料金 一律 1,500円
http://sanjoukai1.jimdo.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 22:32 | TrackBack

わらび座『ミュージカル「ブッダ」』05/07-12 THEATRE1010

 作曲:甲斐正人、脚本:齋藤雅文、演出:栗山民也という豪華スタッフを迎えた、秋田のわらび座のオリジナル新作ミュージカルです。原作は手塚治虫さんの漫画『ブッダ』。⇒制作発表写真レポート

 主役はブッダですが、周囲の人間や人間ではない(とされる)生き物たちの群像劇でした。上演時間は約2時間5分(途中休憩15分を含む)

 ⇒CoRich舞台芸術!『ミュージカル「ブッダ」

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 遥か古代のインド。
 シャカ族の国に、王子シッダールタは生まれた。

 王子は「世の中はなぜこんなにも不幸せと争いに満ちているのだろう?」と悩んでいた。

 「なぜ生きるってこんなにも苦しくて怖いのだろう?」
 王子は答を見つけるために国を捨てた。
 修行の旅に出たのだ。

 王子の旅は、大発見の連続だった。
 世の中は怖いけれど、生きるエネルギーにあふれていた。
 感動する出逢い!戦いと別れ!

 女盗賊のミゲーラ。
 国を滅ぼされ復讐に生きるタッタ。
 母が奴隷だったことに苦しむルリ王子。
 森の苦行者たち……。

 そして答を探す王子の前に、
 故郷シャカ族の滅亡が迫っていた……。

 ※原作では「シッダルタ」ですが、本ミュージカルでは「シッダールタ」として登場します。
 ≪ここまで≫

 ツイッターで帰り道につぶやきました↓

 人間の善と悪が舞台で描かれると、悪の方が光って見える。人間の弱さ、醜悪さが剥き出しになっているほど、私は惹かれてしまう。わらび座ミュージカル「ブッダ」は、魑魅魍魎が跋扈し、ブッダの周囲に悪が渦巻く場面が白眉。三重野葵さん素晴らしい。化けたと思う。石井一彰さんも良かった。

 人間ではない(とされる)者たちとブッダを鮮烈に対比する群像劇。野生を際立たせる群舞が良かった。身体表現はわらび座っぽくないと感じるほどワイルド。ただ、最後にひとつの「宗教」に集約されて、世界が小さくなったように感じたのが残念。受け取り方次第と思います。

 ここからネタバレします。

 ブッダ(戎本みろ)とタッタ(三重野葵)の場面で、『火の鳥 鳳凰編』の茜丸(戎本みろ)と我王(三重野葵)を思い出しました。戎本さんはご本人の個性(まっすぐ響く声質や清潔感)と主役の貫録が矛盾なく共存。三重野さんはたたずまいが既にオオカミ(=獣)。高いところからジャンプして飛び降りたり、ステージを転がったり、身体能力の高さがタッタ役に存分に活かされていました。復讐をやめるとブッダに誓ったけれど、周囲にあおられて再び復讐へと向かう場面で、舞台中央に一人で立ち、歩く姿から目が離せませんでした。

 ブッダの妻ヤショダラと、鳥を演じた宮菜穂子さんの歌と演技が印象に残っています。ドレスに青いショールをはおると鳥になるんですよね。突然動物として舞台に居る演出も良かった。

 衣装(松井るみ)の色使いが鮮やかでした。特にルリ王子の青い装束がまばゆくて、それでいて可憐さ、か弱さもあって。石井一彰さんの悪役っぷりも際立ちました。

≪東京、大阪、秋田≫
【出演】シッダールタ:戎本みろ、パセーナディ王・ヤタラ:今井清隆、ミゲーラ:遠野あすか、タッタ:三重野葵、ルリ王子:石井一彰、アンサンブル・デーバ/内田勝之(フリー)、アンサンブル・アヒンサー/田中連太郎(オフィス・クロキ) アンサンブル・語り部/荒川洋(座友) アンサンブル/岡村雄三、長掛憲司、四宮貴久(フリー)、伊藤明大、宇髙海渡(長谷川事務所) ヤショダラ・鳥/宮菜穂子(アトリエ・ダンカン)、アグリ/遠藤浩子 アンサンブル/椿千代、小林すず、工藤純子、古関梓紀、高橋真里子
原作:手塚治虫 作曲:甲斐正人 脚本:齋藤雅文 演出:栗山民也 振付:田井中智子 美術:松井るみ 照明:服部基 衣裳:前田文子 音響:小寺仁 ヘアメイク:鎌田直樹 小道具:岩辺健二・平野忍 歌唱指導:山口正義 ムリダンガム指導:森山繁 舞台監督:石井忍 宣伝写真:三好宣弘 協賛:(株)手塚プロダクション (株)講談社 推薦:公益財団法人 全日本仏教会 社団法人 全日本仏教婦人連盟 天台宗 高野山真言宗 真言宗智山派 真言宗豊山派 浄土宗 浄土真宗本願寺派 真宗大谷派 臨済宗妙心寺派 曹洞宗 日蓮宗 後援:東京都仏教連合会 東京都葬祭業協同組合 東京宗教用具協同組合 共催:足立区シアター1010指定管理者 主催:フジテレビジョン わらび座 企画制作:わらび座 
【休演日】5/9【発売日】2013/02/09 全席指定8000円 ※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
http://www.warabi.jp/buddha/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 19:43 | TrackBack

新国立劇場演劇『アジア温泉』05/10-26新国立劇場中劇場

 『アジア温泉』は鄭義信さんの書き下ろしで、演出は韓国国立劇団の芸術監督ソン・ジェンチェクさんです(⇒過去レビュー)。

 新国立劇場で日韓の作家・演出家・俳優が交流する演劇公演というと、『その河をこえて、五月』と『焼肉ドラゴン』。どちらも両国で数々の賞を受賞しています。おのずと期待が高まる初日に、中劇場に行ってまいりました。

 なんとロビーに温泉旅館風の屋台が出ています!射的、足湯ならぬ手湯+柚子茶、マッサージチェアーなど。記念撮影もできますよ~(私は一人だったから看板だけ・涙)。

20130510_asia_onsen_poster.jpg

 お芝居にしては音楽と踊りの比率がとても高く、客いじりも積極的で、最初は戸惑いもありました。でも休憩後、物語が急展開するに従って、鄭さん節に笑いながら涙しました。そして最後には、祝祭とは死者と生者の両方を鎮魂するものなのだと体感できました。

 上演時間はカーテンコール込みで約3時間弱(途中20分の休憩を含む)。長いですので、客席でギュっと集中するよりも、温泉旅館にいるような感じでリラックスして、舞台上の陽気な空気に前のめりに乗っかっていくといいと思います。今からチケットを買う場合、最前列や通路席だと色々お得かも♪

 ⇒新国立劇場「演劇「アジア温泉」が初日を迎えました
 ⇒いしはらっちさんによる新国立劇場マンスリープロジェクト「With-つながる演劇韓国編-」のレポート(2013/05/16追加)
 ⇒CoRich舞台芸術!『アジア温泉
 レビューは後ほど少し加筆予定。加筆しました(2013/05/11)。

 ≪あらすじ≫ パンフレットより。(役者名)を追加。
 アジアのどこかにある島は、古い因習としきたりが守られてきた牧歌的な島だった。ところが、島に温泉が湧くという噂が流れ、島民が俗化していくなか、大地(キム・ジンテ)は自分の土地を売らずにがんばっていた。そこに、リゾート観光業に乗り出そうと、カケル(勝村政信)と、その弟アユム(成河)が島にやって来る。カケルは大地の土地を買収しようと交渉するのだが……。
 ≪ここまで≫

 円形にせり出した広いステージで、役者さんは演じる時以外は周囲に待機します。舞台奥には大きなサトウキビたち。周囲は楽器や衣装が並んでいて、音楽家だけでなく役者さんも生演奏します。
 日本語と韓国語を、国と人種を区別するのではない方法で使っていました。その意味で『アジア温泉』は、新国立劇場の新しい日韓合作舞台と言えます。関係がもう一歩、先に進んで、形になったんだと思います。

 「長いよ!」とキャストからもチャチャが入るぐらい、長いギャグのシーンがあります(笑)。確かに長いんですが、出演者と観客がともにその場でいることを分かち合う、大切な時間でした。そして鄭義信さんの戯曲は、想像を絶するほどの悲劇が起こった時に、人間がどうやって悲しめばいいのか、笑えばいいのか教えてくれます。笑いながら涙があふれ、涙しながら笑いがこみあげてくる。そんな瞬間が連続しました。

 ここからネタバレします。

 お話の大枠としては『ロミオとジュリエット』でした。島の土地を買収しようとするカケル(勝村政信)とその弟アユム(成河)、先祖代々の土地を守ってきた村長大地(キム・ジンテ)とその後継ぎである娘ヒバリ(イ・ボンリョン)の間に対立が生まれ、アユムとヒバリが恋に落ちます。そしてひょんな事件から、アユムは胸にナイフが刺さってあっけなく死亡し、ヒバリが後を追います。ヒバリがアユムの胸に刺さっていたナイフで自分のお腹を刺すまでが、とてもコミカルに描かれていて、驚くとともに泣き笑いしてしまいました。鄭さんのお芝居のとても好きなところです。

 ナイフは百円ショップで売ってそうな、刀の部分を押すとすぐにさやに納まる、プラスティック製のおもちゃのようでした。村長がいる前で、土地ころがしを企む頭の弱い男2人と、アユムが対決することになり、そこで初めてナイフが持ち出されます。その場にいる誰もが武器の扱いに慣れておらず、武器にもてあそばれるかのように、命が失われました。武器はやはり、それが果たすべき役割を果たすものですね。人の手に負えないものです。そして、悲劇はこうやって起こるものなのだと痛感しました。

 アユムが持っていた土地買収のための金が村長側のものになり、土地は買収されずに島に残ります。村長の昔の愛人(梅沢昌代)が土地の権利書を持っていたので、どう転んでも土地はよそ者の手に渡るはずだったんです。それが、予想だにしない展開と取り返しのつかない犠牲を経て、名実ともに島のものになります。まわりまわって、めぐりめぐって、落ち着くところに落ち着く。“ひょうたんから駒が出る”かのごとき顛末です。大勢の人間の思惑が複雑にからまる状況では、人間の思考の範ちゅうには収まらない結末が訪れる、それを受け入れるしかないのだと思います。

 「温泉が出る」という噂からリゾート開発や土地買収の話が出てきたのだから、温泉が出ないことにはどうにもならないんですよね。なのに人間は見えない大金にむらがって、勝手な夢を見て、大切なものを失っていきます。
 温泉を掘り当てようとスコップで地面を掘り続けるおじさん3人組は、いわゆるお笑い担当。ベタすぎて戸惑うほどですが(笑)、三段落ちって本当に笑えるから凄い。民謡の会津磐梯山を歌いながら踊り、掘る姿をほほえましく、時に切なく眺めていると、不意に歌詞が耳に刺さります。
 「おはら庄助さん なんで身上(しんしょう)つぶした 朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上つぶした ハァもっともだ もっともだ」

 心中した(ことにされた)アユムとヒバリの結婚の儀式が最後に行われました。舞台中央天井から吊り下げられていた沢山の白い紐は、束になって神木をあらわしていました。紐にはたくさんの結び目があり、それが枝や実、葉にも見えていたのですが、儀式の場面で人々が紐をひっぱると、次々に結び目がほどけて、紐が長くなっていきます。島の因習や頑なな心が和らいでいくようでした。客席通路まで紐をどんどん伸ばしていき、天井から客席に向かって放射線上にたくさんの紐が広がりました。私も人々の輪のなかにいるような気持ちになり、儀式に参加できました。白装束の人々が祈りを捧げていると、舞台奥からアユムとヒバリが、微笑みながらゆったりとした足取りで、舞台前方へと歩いて来ます。そういえば盆踊りも死者を迎えるお祭りですよね。死者の弔いは生者がこれからも生きるために必要です。祝祭とは、死者と生者の両方の鎮魂なのだ、そして、その生者の中には私も含まれているのだと体感できました。

 成河さんとイ・ボンリョンさんのラブシーンがとても爽やかで、微笑ましかったです。成河さんは今作のような正統派ヒーローも出来るし、歌もうまいし、身体能力も高くて、もう非の打ちどころない舞台俳優ですよね。そしてギターがお上手!!⇒お上手な理由
 勝村政信さんはドラムセットを生演奏しつつ歌も歌ってらっしゃいました。この作品のために練習されたのかしら。最後の儀式の場面の、うぐいす(巫女?)役のチョン・エヒョンさんの歌が素晴らしかったです。

With-つながる演劇・韓国編-
出演:勝村政信、成河、千葉哲也、梅沢昌代、酒向芳 森下能幸 谷川昭一朗 山中崇 ちすん 江部北斗 朴勝哲 キム・ジンテ チョン・テファ ソ・サンウォン キム・ムンシク キム・ジョンヨン カン・ハクス イ・ボンリョン チョン・ジュンテ チョン・エヒョン キム・ユリ キム・シユル
脚本:鄭義信 翻訳:パク・ヒョンスク 演出:孫桭策(ソン・ジェンチェク) 美術:池田ともゆき 照明:沢田祐二 音楽:久米大作 音響:福澤裕之 衣裳:前田文子 振付:クッ・スホ 演出助手:城田美樹 舞台監督:北条孝 芸術監督:宮田慶子 主催:新国立劇場 協力:芸術の殿堂(ソウル・アート・センター) 韓国国立劇団 後援:駐日韓国大使館 韓国文化院
【発売日】2013/03/16 S席7,350円 A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
http://nnttplay.info/with3/asia/index.html
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000622_play.html

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Posted by shinobu at 00:00 | TrackBack

2013年05月09日

【オーディション・ワークショップ】株式会社サンディ「日豪合作ハリウッド映画『Yellow Earth』キャスティングワークショップ」※6月7日(金)12:00〆切(メールのみ)

 「トウキョウソナタ」の脚本を手掛け、「レイン・フォール/雨の牙」では監督をつとめた、オーストリア人マックス・マニックス監督の次回作「Yellow Earth」のキャスティングワークショップ情報です。「トウキョウソナタ」はすごくいい映画だったと思います。

 「Yellow Earth」は1944年にオーストリアで起きた日本人捕虜脱走事件「カウラ事件」を描く映画だそうです。「カウラ事件」は燐光群が上演したばかりですね。

 対象は10才~30才代。2013年にキャスティング、2014年にオーストラリアと日本撮影(予定)、2015年に全世界公開(予定)というスケジュールです。受講費¥60,000~¥100,000は一見、高い目ですが、ハリウッド映画のオーディションを日本で受けられると考えれば、格安だそうです。
 
 ●株式会社サンディ「ハリウッド映画『Yellow Earth』キャスティングワークショップ」
  対象:10才~30才代
  期間:6/21~7/11 詳細は公式サイトでどうぞ
  1クラス定員:10名を予定
  会場:京王線「笹塚駅」近辺を予定。
  〆切:6月7日(金)12:00〆切(メールのみ)

 ワークショップ受講費:
 〈泉原クラス    〉3クラス1コース=¥60,000
 〈マックス監督クラス〉3クラス1コース=¥60,000
 〈両クラス受講   〉6クラス1コース=¥100,000

Posted by shinobu at 14:39 | TrackBack

2013年05月07日

東京グローブ座『ストレンジ・フルーツ』05/03-26東京グローブ座

 ジャニーズ事務所の増田貴久さんが主演されるお芝居です。脚本に小栗剛さん、演出に谷賢一さんという、どちらかというと小劇場で活動されている演劇人が抜擢されています。“衝撃のラストシーン”から過去へとさかのぼっていき、物語が始まる最初のシーンで終幕するという構成だと知り、余計に観たくなりました。

 そして、その期待を裏切らない脚本でした。面白かった~!…ネタバレを恐れると、何も書けないタイプのお芝居です(笑)。オープニングがすごく大切なので、遅刻厳禁。上演時間は1時間45分弱。
 劇場入口の大きなポスター↓ いつもの撮影ポイントです(笑)。

20130506_strangefruits.jpg

 ⇒CoRich舞台芸術!『ストレンジ・フルーツ

 ≪あらすじ≫
 古びた校舎のような建物が並ぶ、鉄格子で隔離された空間に、一人の若者(増田貴久)が、居る。
 ≪ここまで≫

 場面が時系列に逆行していくことについて行けるのか?という不安があるかと思いますが、場面転換中に流れる映像で、意味がわかるようになっています。わざわざ野外で撮影した映像、贅沢だった~。

 アート(芸術)に取り憑かれ、創作のためには命さえいとわない人が登場します。その精神状態に至った経緯が、時をさかのぼりながら明かされていきます。結果的にテーマがアートではなかった(と私は思いました)のが良かったです。

 増田貴久さんのことを舞台で拝見するのは初めてでした。私はコンサートの生中継で目にしたり、街なかのポスターで拝見したことがあるだけなのですが、いわゆる「可愛らしいキャラ」のアイドルでいらっしゃるんですよね。でもこのお芝居では冒頭から怖~い感じだし、なぜか常に尖がってて、誰に対してもとげとげしい、ヤな奴なんです。終盤に近づくに従って…(書けない)。柔らかい存在感が良かったです。主役に納得。
 私が観た回は、ヒロインの花奈を演じた南沢奈央さんが弱すぎたかな~。追い詰められている上に、背負っているものも多い難役だと思います。

 ここからネタバレします。これからご覧になる方は読まないで下さいね。いろいろ間違いあると思います。 

 上手側の壁に描かれた心臓(実は、首がない菩薩の胴体)や、上手側の壁上部に設置された拡声器のようなスピーカー、下手の木々などに掛けてある派手なドレスたち、下手の壁にくっつけられた白いドーム型のオブジェ、地面に置かれた犬小屋のような物体、そして木に引っかけた綱で首を吊った、白いドレスの女の子の死体。それら全てを素材として利用した、舞台全体を彩る躍動的な映像は圧巻。かっこ良かった~。冒頭から何の前情報もなく、いきなりこれを見せられるので、幻想的なお話が始まるのかなと思いきや、千葉(増田貴久)が1年かけて作り上げたプロジェクション・マッピングの作品そのものだったんですね。あぁもう一度観たい……。

 「ストレンジ・フルーツ」とは、プロジェクトの首謀者である久良間(山本亨)が、最愛の妻の死体でつくったアート作品のタイトルです。久良間は自分に似ている弟子の千葉(増田貴久)が、再び「ストレンジ・フルーツ」を作ってくれると期待します。1億円の賞金を餌にして、千葉を含む7人のアーティストを廃校に1年間拘束したのは、そのためでした。最初は同じ場所で暮らすアーティスト仲間として交流していた7人ですが、“ピクニック”と称される講評会で脱落者が出ることになり、敵同士になってしまいます。

 インスタレーション・アーティストの美晴(井端珠里)が、高い足場から落ちて負傷した原因は、足場に“腐食剤”が撒かれていたせい。つまり誰かの陰謀かもしれないと匂わせます。観客は“腐食剤”を手にしていた人物が犯人だろうと思いますから、過去をさかのぼる間の“腐食剤”の行方を探るのですが、市職員の海老沢(小栗剛)、美晴、そして千葉と、犯人が判明するまで3段階ありました。凝ってる~!
 画家の章雄(古山憲太郎)が妊婦の美晴に優しく接するので、章雄と美晴は夫婦なのだろうと思っていたのに、お腹の子の父親は章雄ではなく、海老沢だとわかります。美晴は「久良間に口をきいてやる」と言ってきた海老沢に体を売ったんですね。さらに海老沢には妻がいることも判明。キッツイわー。

 中でも、冒頭で首つり自殺をした花奈(南沢奈央)と千葉の関係が徐々にわかっていくのが肝です。孤児だった花奈が、施設を抜け出して夜の公園で出会ったのが少年時代の千葉でした。千葉にカメラを貸してもらった時から、花奈のカメラマン人生が始まります。撮れば全て傑作という天才カメラマンだった花奈ですが、徐々にシャッターを押す勇気がなくなっていき、心臓病を抱え、生きる意欲も失っていきます。千葉と花奈は恋人同士でしたが、同じアーティストとして絶対に花奈に勝てないことに耐えられず、千葉は彼女のもとを去っていました。久良間の企画で何年か振りに再会した2人は、愛を確かめ合うと同時に、「ストレンジ・フルーツ」を共作(?)することを決心するのです。それがお芝居の最後の場面でした。

 花奈の期待にこたえて“本物のアーティスト”になるために、千葉は自分の性格を変えて行きます。本当は気が弱くて優しいし、勝てないという理由で恋人から逃げ出すようなダメ男なんですよね。心を殺して「ストレンジ・フルーツ」を完成させるけれど、彼のプロジェクション・マッピングには7人全員の作品が入っていました。やはり仲間を大切に思っていたことがわかります。お棺に入った花奈の遺体(=「ストレンジ・フルーツ」)を見て、誰か(美晴か森下)が、「きれい…」と小さく感嘆の声を上げたところで、千葉から「カット!」の声(たぶん)。1年間ずっと定点録画をしてきたビデオカメラを止めたのです。千葉は自分のプロジェクション・マッピングも含め、廃校での1年間のすべてを収めた作品を完成させたことになります。必ずやり遂げる男、千葉。私はここにアーティストの矜持を感じます。

 たとえば「蘇生」など、この戯曲が持つテーマや空気感をあらわす単語が、色んな人物のセリフに散りばめられていて、ストーリーを追う以外でも、なぞなぞを解いていくような面白さがありました。「悪魔に魂を売って凄いアートを生みだす力を得た代わりに、27歳で早死にする」エピソードも楽しかった。ジャニス・ジョプリンも27歳で亡くなった歌手ですよね。

 時間をさかのぼるに従って弱みを見せて行く千葉(増田貴久)の演技が良かったです。甘えん坊で、よれよれで。こういう崩れた姿を見せられる俳優が好きですね。

 蛇足ですが、「3度目のカーテンコールでスタンディング・オベーションをする」のが振付みたいだったな~。東京グローブ座演劇公演のお約束のようで、皆さん慣れてらっしゃるようでした。(勘違いかもしれませんが)

≪東京、大阪≫
【出演】千葉(プロジェクション・マッピング):増田貴久、花奈(カメラマン):南沢奈央、針替(アイデアマン):川岡大次郎、美晴(インスタレーション):井端珠里、森下(服飾デザイナー):深谷由梨香、海老沢(市職員):小栗剛、章雄(画家):古山憲太郎、犬飼(音楽家):加藤啓、久良間(キュレーター/フィクサー):山本亨
脚本:小栗剛 演出:谷賢一 美術=長田佳代子 照明=倉本泰史 音楽:義川正己 音響=藤森直樹 映像=横山翼 松田秀紀 衣裳=ゴウダアツコ ヘアメイク=大宝みゆき 演出助手=長町多寿子 舞台監督=田中絵里子 宣伝美術=永瀬祐一 宣伝カメラマン=筒井義昭 宣伝スタイリスト=松野宗和 宣伝ヘアメイク=KEIKO 田有伊 宣伝PR=ディップス・プラネット 票券:後藤まどか 大野純也 制作助手=嶋田聖奈 古閑詩織 制作=時田曜子 キャスティング=明石直弓 プロデューサー=山下秀樹 伊藤達哉 エグゼクティブプロデューサー=藤島ジュリーK. 主催/企画製作=東京グローブ座 制作協力=ゴーチ・ブラザーズ 運営協力=キョードー大阪(大阪公演)
【発売日】2013/03/03 S席 8500円 A席 7500円 B席 5500円
http://www.strange-fruits.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 01:53 | TrackBack

2013年05月05日

【写真レポート】SPAC「ふじのくに⇔せかい演劇祭2013」プレス発表会②03/28アンスティチュ・フランセ東京エスパス・イマージュ

 SPAC・静岡舞台芸術センター「ふじのくに⇔せかい演劇祭2013」プレス発表会の写真レポート②です。⇒①はこちら ⇒SPAC公式ツイッター

 6月の土日に静岡に宿泊して、はしご観劇するのがオススメです。 「ホテル特別割引」は要チェック!
 SPAC新作『黄金の馬車』開演前と終演後には、劇場近くのカフェで「フェスティバルbar」があります。

 スケジュール表は公式サイトTOPページ下方でご覧ください。
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 ●SPAC「ふじのくに⇄せかい演劇祭2013」
  ~演劇で世界と静岡をつなぐ一ヶ月~ ⇒公式サイト
  2013年6月1日~30日@静岡芸術劇場、舞台芸術公園など
  ・ステージ数が少ないですのでご予約はどうぞお早めに!※『室内』は完売。
  ・東京・静岡間の劇場直行バスあり!(片道1000円)

 ※長いレポートですので、写真を目印にして、気になる演目からご覧ください。

【3】小島章司『生と死のあわいを生きて フェデリコの魂に捧げる』 ↓(c)山廣康夫
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 解説:フラメンコにその生涯をかけ、73歳となった小島章司が静岡に舞い降ります。一日限りの特別なステージ。

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小島章司さん

 小島:声楽家を志していた若いころ、初めてオペラ『フィガロの結婚』でフィガロ役を歌った時に、演劇的な要素のある作品に対して、自分が声楽的な観点からしかアプローチできていないことを発見しました。目を動かすこと、指先1本を使うこと、足を一歩前に出すこと、一歩後ろに下げること、そして五感など、全てのことが舞台芸術に必要だということに初めて気づかされたのです。それからバレエ、現代舞踊、パントマイム、フラメンコをやり、大学に入ってから間もなく、声楽よりもむしろ肉体言語というか、肉体表現をともなったものに魅力を感じるようになりました。
 私の故郷は四国の徳島県の南方です。何かあったら近隣の人たちにすぐ指を差されるような古い因習のある町で、息切れがしている時に東京に出てきて、めくるめくような東京の生活があって、東京オリンピックがありました。
 私がスペインの乾いた大地に到着したのは1960年代。横浜から船で日本を発ち、シベリア鉄道に乗って3週間ぐらいかかりました。その頃のスペインにはまだ内戦後の空気感があり、因習の塊のようなものが、そのまま屍として残っているようでした。フラメンコの揺籃の地であるアンダルシアに行きますと、白樺の周りにずーっと何人も、黒い喪服を身にまとった女性が、無気力に並んでいた。本当にフェデリコ・ガルシア・ロルカの戯曲『ヴェルナルダ・アルバの家』のように、黒衣の役者たちがずっと連なるような光景が見えました。当時は誰かが亡くなるごとに喪に服す慣習がありましたので、そういう残像がスペインの中にも存在していました。
 私が敬愛するフェデリコ・ガルシア・ロルカは、スペイン内戦で凶弾に倒れました。フラメンコを通して、私に一番魅力を振りまいてくださった作家であり詩人です。三大悲劇の『ヴェルナルダ・アルバの家』『イェルマ』『血の婚礼』に登場する女性像は、悲しみに満ち溢れています。不条理の中で生きてきた女たちの悲劇という観点から、自分が今まで踊って来たもの全てを、今作にぶつけたいと思っております。

 『ラ・セレスティーナ~三人のパブロ~』

 1970年代のはじめにスペインの偉大な芸術家パブロ・ピカソが亡くなり、『鳥の歌』で有名なチェリストのパブロ・カザルス、それからノーベル文学賞を受賞したチリの熱血漢、パブロ・ネルーダという詩人も、同じ年に亡くなりました。私がスペインに寄せる熱情と、それを代表する3人の方が亡くなったのです。私はその3人にオマージュを捧げたいとずっと思ってきました。また、バレエに『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』のような大きな作品があるように、私の中でもそういう1つの作品と言えるもの残してみたいという希望がありました。それでここ数年は、フェルナンド・デ・ロハスの戯曲形式の小説『ラ・セレスティーナ』にとりかかり、3人のパブロの全ての要素を入れた作品を作ったというわけです。ロハスはシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』にも影響を与えたと言われる、シェイクスピアより前の時代のスペインの作家です。

 1968年に初めて私をマドリッドの劇場に1ヶ月間も出演させてくださった歌い手さんをはじめ、自分を支えてくださった大御所の歌い手さんたちは、私の中では生きているのに、現実には亡くなってしまっています。そして自分の中で輝いていた3人のパブロも70年代に亡くなってしまった。自分の中に昼と夜があり、自分の中で彼らは生きていて、死んでいる。1時間も2時間も1人で踊り続けることで、自分の中からふつふつと沸き出してくる不条理やフラストレーション、踊りたいという願望、スペインに対するパッションなど、そういうモロモロも含めて、自分が今生きているのか、死んでいるのか。
 私をフラメンコに導いてくださった方たちの輝かしい生と死のはざまのようなものを、今回の作品にぶつけて、そういう人たちの代表であるフェデリコ・ガルシア・ロルカの魂に捧げる舞台にしたいと思っています。観に来ていただければ幸いに思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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宮城聰さん

 宮城:僕にとっては「夢が叶った」という感じです。僕が大学生の頃、小島さんは既にフラメンコの頂点にいらした。それから30年間、不動の地位を築いてこられたように思います。
 しかし、小島さんの作業を少し覗きこんでみると、驚くほど変化して進んで行かれているのもわかる。不動の状態を保っているように見える人こそ、その中で、ものすごく変わっているのかもしれない。一歩一歩、足を踏みながら変わっていくやり方は、パっと見では変化がわからないけれど、しばらく経つと大幅に動いてるのがわかる、時計の長針のようなものだと思います。
 90歳になられるクロード・レジさんもそうですけど、継続性の中で変わるものと変わらないものを考えるという、この演劇祭のテーマのお手本のような作品を見せていただけるのではないかと楽しみにしています。
   
   
【4】中野成樹作・演出『Waiting for Something』 ↓(c)Yusuke AOKI
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 解説:『Waiting for Something』は『ゴドーを待ちながら』に着想を得た作品。アジア舞台芸術祭で発表され、3年の月日をかけて制作されました。

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中野成樹さん

 中野:ものすごく個人的なことですが、今年で僕は40歳になります、年取ったな~、ハタチが2回も来ちゃったよ~とか思ってたんですけど、今日ここに来て、クロード・レジさん、小島章司さん、宮城さんのお話を聴いて、自分はまだまだ若造だな、と(笑)。ただのガキだなーと思いました。気を引き締めて、若者らしく暴れたいと思っています。
 『Waiting for Something』は、わかることとわからないこと、伝わることと伝わらないことをテーマにしています。世の中では「わかりあえること」「言ってることが伝わること」がとても大事で、一方で「わからないこと」「伝わらないこと」「うまく受け取れないこと」は滑稽だという、固定された観念、価値観がありますよね。でも本当は滑稽というより、面白くて、楽しいことなんじゃないかという気がするんです。たとえばキャッチボールをやっていて、受けそこなったボールが顔にバーン!と当たったら、絶対面白いはずなんですよ(笑)。それをケラケラ笑って「へたくそ!」と言った方が投げたボールが、全然違う方に飛んで行っちゃったりして。
 きっと人間は今まで、そんな「うまくいかないこと」や「伝わらないこと」を、悲しむのではなく、もっともっと積極的に楽しんでいたんじゃないか。そういう伝統をふまえた上で、若者なりに、「受け取れないこと」「うまく投げられないこと」を楽しんでいけたら、無敵じゃないかと思うんですよね。伝わったら伝わったで楽しいし、伝わらなくても楽しいし、全部楽しいじゃないか!と。そんな風にあと2倍ぐらい(40年×2)、生きていかなきゃいけないんだなと思っています(笑)。

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 宮城:中野成樹さんは演劇の実績をずっと積み重ねてこられて、僕の拝見する限り、ここ数年間で長足進歩を遂げられているように思います。演出家はいくつかの異なる仕事を同時にやらなくちゃいけない。そういう総合力が、本当に充実してこられた。集団を率いるという意味も含め、演出家として日本の演劇界を担って行かれる方の一人だと期待しております。


■招聘演目

【5】ヘルベルト・フリッチュ演出・美術『脱線!スパニッシュフライ』 ↓(c)Thomas Aurin
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 解説:『脱線!スパニッシュフライ』はドイツ、ヨーロッパを席巻した大ヒット作。一言で表すなら・・・「ドイツの吉本」(「まるふ」演目紹介より)。ドイツの名優が繰り出す体当たりのボケの数々をお楽しみください。
 ヘルベルト・フィリッチはベルリンの劇場フォルクスビューネの俳優で、60歳を過ぎてから演出を開始。理屈っぽいと言われるドイツ演劇のイメージを一新しました。

 フィリッチからのメッセージ↓

 フィリッチ:この作品にメッセージはないけど、マッサージにはなるよ。お客さんにとって癒しとなる演劇なんだ。(「まるふ」演目紹介より)。

 ・『脱線!スパニッシュ・フライ』静岡公演記念トークショー ⇒詳細はこちら
  5/11(土) 東京ドイツ文化センター
  5/12(日) サールナートホール 静岡シネ・ギャラリー

 宮城:『スパニッシュフライ』は題名に「媚薬」という意味もある、100年ほど前の戯曲です。第一次世界大戦直前の戯曲の中に、我々の変わってなさを見る。それは安心と同時に恐ろしいことでもありますよね。先ほど申し上げた“継続性”“変わらないものと変わるもの”を、招聘演目のどの作品からも感じていただけると思います。


【6】ヤン・クラタ演出『母よ、父なる国に生きる母よ』 ↓(c)Natalia Kabanow
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 解説:キッチュで幻想的な歌と踊り。コラージュのように展開するテキスト。女性の葛藤をしなやかで強い肉体を通じて描く圧巻の90分。


【7】ミロ・ラウ演出『Hate Radio(ヘイト・ラジオ)』 ↓(c)Frank Schroeder
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 解説:ルワンダ虐殺の一翼を担ったというラジオ局の内部を舞台化した、驚くべき精度のドキュメンタリー演劇。舞台は隣人を殺すようあおる、当時のルワンダで最も人気のあったラジオ局です。


【8】人形劇団ラ・パンデュ『ポリシネルでござる!』 ↓(c)Denis et Christelle GREGOIRE
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 解説:イタリアの仮面劇コメディア・デラルテの主役ポリシネルは、チョイわるピエロ。2人の人形使いのことも、操ります。シャルルヴィル・メジエール国立人形劇学校を卒業した、2人組のエリート人形劇団の作品です。チケット代はなんとワンコイン500円!(未就学児は無料)。(「まるふ」演目紹介より一部引用)


■ふじのくに野外芸術フェスタ

 宮城:SPACが静岡県と組んで行う新しいイベントです。劇場に行くのは敷居が高いと思う方でも、野外で地続きでやっていれば、フラっとご覧いただけるのではないか。そこでレベルの高いものを観ていただければ、やがて舞台芸術というもう少し囲われた世界にも、足を踏み入れていただけるかもしれない。そう考えて「クオリティーは高い、しかし敷居は高くない」ものを集めてみました。


【1】『夢の道化師~水上のイリュージョン~』

 宮城:清水港の海でやりますので、入場無料です。


【2】『ベトナム水上人形劇』

 宮城:数あるベトナム水上人形劇団の中でも最高峰の、ハノイのタンロン水上人形劇場に来ていただきます。


【3】SPAC『古事記!!エピソード1』 ↓写真提供:SPAC
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 解説:今年の3月に初演された宮城聰演出作品です。


■しのぶよりひとこと

 クロード・レジさんと小島章司さんが、死者と生者について同じことをおっしゃっています。私は今年の4月に庭劇団ペニノ『大きなトランクの中の箱』を拝見して以来、人間の記憶についてよく考えるようになりました。起こった瞬間に過去になっていく出来事たち、記憶として蓄積され続ける自分の人生、増え続ける死者とその思い出。人間とはつまり記憶そのものである、と考えてもいいのではないでしょうか。舞台上にも客席にも今を生きる人間が集まる“劇場”では、作り手の記憶をもとに生み出された作品を媒介にして、多くの人間の脳と身体に蓄積された記憶が共鳴し合います。つまり劇場は、記憶(=人間)が出会う場となり、そこには記憶の中にいる死者たちももちろん集まるのだと思います。
 私の中の死者も生者も総動員して、宮城さんがテーマに掲げられた「不変であり続けながら、激しく変わっていくこと」を目で見て、体で感じて、蓄えたいと思います。


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Posted by shinobu at 20:54 | TrackBack

2013年05月04日

【写真レポート】SPAC「ふじのくに⇔せかい演劇祭2013」プレス発表会①03/28アンスティチュ・フランセ東京エスパス・イマージュ

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演劇祭チラシ

 SPAC・静岡舞台芸術センター(⇒公式ツイッター)が「ふじのくに⇔せかい演劇祭2013」を開催します(過去エントリー⇒)。
 今年は7か国による8演目の上演の他に、映像上映が1つと、SPACと静岡県が協力する「ふじのくに野外芸術フェスタ」参加3演目が催されます。

 SPAC芸術総監督の宮城聰さんはじめ、一流のアーティストの言葉を直に聞くことができるプレス発表会を、私は毎年楽しみにしています。語られたことをなるべく多くお伝えしたいので、今年は2つに分けて掲載します。

 ●SPAC「ふじのくに⇄せかい演劇祭2013」
  ~演劇で世界と静岡をつなぐ一ヶ月~ ⇒公式サイト
  2013年6月1日~30日@静岡芸術劇場、舞台芸術公園など
  ・ステージ数が少ないですのでご予約はどうぞお早めに!※『室内』は完売。
  ・東京・静岡間の劇場直行バスあり!(片道1000円)

 登壇者写真↓(左から敬称略:泉陽二、中野成樹、宮城聰、小島章司、布施安寿香)
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 ※長いレポートですので、写真を目印にして、気になる演目からご覧ください。

■変われなかった日本人は、少し前に戻ろうとしている

 宮城:昨年の後半ごろから、今の日本、東アジアはどういう状態にあるんだろうと、非常に心配になりながら考えてきました。芝居をやる者はその時代の一番敏感な鏡でなければならないのは当然のことなのですが、混乱してきたので、もう一度よく考えてみたんです。
 数年前から日本人は「変わらなければ」と思っていたんじゃないか。でも、あまり変われなかった。苛立ちがつのる中、やはり「いつか外部からチャンスがやってきて、ガラっと変われるのではないか」と思ってきた。しかしながら、現実問題として震災もありましたが、変わることは簡単ではないんですね。変わろうとすると、うまくいかないことが色々と出て来る。せっかく変わろうとしたのに困難だとわかると、一層自信がなくなってしまう。そこで「昔は良かったんだから、昔のやり方をもう一度やったらどうだろう」という空気が、日本人の間に再び流れてきたんじゃないか。僕はその辺に危険な空気を感じないわけではありません。
 「制度疲労だ」「GDP(国内総生産)で諸国に抜かれた」「だから変わらなきゃ」などと言って、昔のやり方を取り戻してみて、少し昔に近くなって安心する。でもこれは実に一時的なことですよね。たとえば54歳になった僕が「40代はよかった」と言ってるようなもので、長続きしないと思うんです。でも、過去の中に知恵があることも確かなんですよね。少し前から存在していて、まだまだ有効なもの、あるいは忘れられている良いものが、あるのかもしれない。

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宮城聰さん

■「変わらないこと」の中でこそ「激しく変わっていく」

 宮城:今、あらためて「継続性」というものを考える必要があるのではないでしょうか。僕は割合最近まで、戦前の日本は今と全く違う社会だったと思い込んでいました。戦争に負けて、日本も、日本人の心も、価値観が逆さになるぐらいにすっかり変わったんだと思っていたけれど、果たしてどうなんでしょう。たとえば昭和15年ぐらいというと、軍部独裁の暗黒時代でとんでもない社会だったと思い込んでいたけれど、今とそう違いないんじゃないか。今日の日本社会が、戦前の日本社会と本当に違うのか?意外に違っていないのではないか? いい意味でも悪い意味でも、「人間は変わらない」「日本人社会は変わっていない」ということに、もう一度着目して、「変わっていないこと」の良い面、悪い面を、見つめ直す必要があるんじゃないかと考えたんです。
 たとえば敗戦という大事件が起きて、自分の外側の世界が変わったことで、自分も変わったと思うのは簡単です。でもそれは安易なことで、実際は変わってないかもしれない。むしろ、矛盾するようですけれども、「変わらないこと」の中でこそ「激しく変わっていく」のではないか。端から見ると「動かざること山の如し」と言われるぐらいに不動に見えるスタンスにありながら、自分の中は激しく変わっていくということが、実現できるのかもしれない。最近の日本の様子を見ていると、そういうコントラストを感じるんですね。一見変わっていないようなところにこそ、実はものすごい変化をもたらすマグマのようなものがあるのではないか。そのようなことを考えながら今年の「ふじのくに⇔せかい演劇祭2013」をプログラミングしてみました。


【1】SPAC新作『黄金の馬車』 ↓(c)Ed TSUWAKI
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 宮城:僕が昨年演出した『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』は、国そのものの成り立ちをストーリーにした壮大な作品で、最後に祝祭があらわれ、全体がことほがれるような芝居でした。劇場に必要なのは祝祭なのではないかと、『マハ…』をやりながら考えていたんです。
 「ナラ王物語」は「マハーバーラタ」の中でも最も古く、インド的とすら言えないほどプリミティブなものでした。あまりにも古くて、さまざまな人によって作られた物語であるために、どういうアングルから切り取った世界だったのかが、もはや消えている。額縁が存在していないんですね。それぐらい古いものをやると、次に何をやろうかと色々思い浮かべても、世界が小さい感じがしてしまって。
 非常に迷った後で、そうだ、ジャン・ルノワールの映画「黄金の馬車」があったと思いついたんです。この直感の理由は、その時はわからなかったんですが、ジャン・ルノワールの研究家でもいらっしゃる野崎歓さんに伺ったら、ジャン・ルノワール自身も、インドで「河」という映画を撮った直後に「黄金の馬車」を撮ってるんですね。びっくりしましたし、面白いことだなと思いました。

 ★『黄金の馬車』特別対談「野崎歓(フランス文学者)×宮城聰(SPAC芸術総監督)」⇒

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 「河」は人の手が届かないインドの大地そのものを撮影したような、人為的な形跡がない映画。その直後に「俳優(女優)としての人生」という、一軒の家の中で全て済んでしまうような狭い世界を撮った。正反対の映画を作ったんですね。映画「黄金の馬車」は本当に額縁舞台の中だけの世界なんです。選んで女優という仕事に就いたわけじゃないけれど、ある程度の年齢になって振り返ってみると、いつの間にか自分には、もう女優としての人生しかない。自分はそれ以外の人生を捨てていた。もう与えられた人生を生きるしか、そこに留まるしか、ない。「置かれた場所で咲きなさい」という、人間がもっとも自由を奪われている状態です。そこに『マハ…』のような極大の祝福とは正反対の、極小の祝福があるのではないか…今、そういう風に考えています。

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 上演する劇場は、原生林を切り開いたところにある野外劇場「有度(うど)」です。人間の手が入っていない天然の雑木林なので、人間の知恵を越えた複雑さがある。いくら見ていても飽きないんです。原生林を背景に、極小の世界である額縁舞台の中の女優の人生が描かれる。それが舞台『黄金の馬車』です。


【2】クロード・レジ演出『室内』世界初演 ↓(c)Mario Del Curto
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 宮城:クロード・レジさんは今年の5月1日に90歳になられます。アンスティチュ・フランセ東京のガルニエ館長からもご紹介があったように、フランスの伝説的、神話的な演出家です。途中苦労があったのもありますが、この企画が実現したことは、今も冷静に考えると自分でもびっくりします。
 レジさんはここ数年、少人数の俳優しか出ない芝居を作ってらっしゃいました。作品作りがあまりに厳格なので、沢山の俳優が出る作品はとても難しいんですね。レジさんの稽古場では、俳優たちは水を打ったような静寂を保ちながら、空気を非常に張り詰めた状態で維持しなくてはいけない。フランスの劇場もそういうことを引き受けるところが、なかなかなかった。メーテルリンクの『室内』はレジさんがかつて一度演出され、伝説的な成功をおさめられた作品ですが、俳優が12人も出演するので実現が難しかったのだと思います。
 そんな中、レジさんが僕たちの劇場で『彼方へ 海の讃歌(オード)』を上演してくださった時に、僕たちの劇団の俳優たちの様子を見て、とっても気に入ってくださったんです。「SPACの劇場で、SPACの俳優ならば、自分の思うような創作をできるかもしれない」と考えてくださった。そこで僕らも、レジさんに新演出作品を作っていただくのは、歴史に残る仕事なので是非やりたいとお願いしました。
 2月に稽古の前段階のワークショップが始まって、レジさんご本人が3月10日から17日の8日間に渡りオーディションをされて、俳優が決まりました。4月からパリで1ヵ月、5月から静岡で1ヵ月半の稽古を経て、6月中旬に本番を迎えるプロジェクトです。クロード・レジさんの歴史に『室内』という作品を書き加えることができただけで、本当に僕は名誉なことだと思っています。


■レジさんからのビデオメッセージ(動画より文字起こし)↓

 レジ:私がメーテルリンクに惹かれる点は沈黙を言葉の一種と考えているところです。ここから出発することで言葉と沈黙の真の関係を見つけることができます。また、詩人が書く言葉には、書かれていることよりずっと多くのことが語られていることに気づきます。
 私たちは知性を超えた領域を探求しています。「理解する」ということは重要ではありません。「理解した」と思う時は少しのことしか分かっていません。理解を超えた所にこそ光を与えてくれる領域があります。光を与えてくれるのは、よく見えない領域なのです。分からない時こそ、多くを分かっているのです。
 思うに、この舞台作品を見たいという方は、未知のものとの出会いを求めている方でしょう。既知のものを見ても意味がないと思っている方でしょう。未知のものに身をさらす危険は、もちろんとても面白く疲れるだろうけれど、ものすごく面白いはずです。ありがとう。


■『室内』に出演する泉陽二さんと布施安寿香さんを迎えて

 宮城:『室内』はメーテルリンクが人形劇として書いた戯曲です。手前にセリフを言う人たちがいて、奥にセリフを言わない動くだけの人たちがいると、指定されています。(登壇している)出演者の泉陽二さんと布施安寿香さんは、お2人ともセリフを言う役ですね。

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泉陽二さん

 :SPACの『グリム童話』に出演させていただいた時、宮城さんが「SPACは“詩の復権”を掲げ挑戦を続ける」とおっしゃっていたことが、僕にとってはヒントになっています。『室内』の世界観は“詩の復権”とかなり似ている気がして、『グリム童話』でやっていた作業と同じ感覚で取り組んでいます。文字どおりにセリフを言わないことや、言葉から意味を剥ぎとってみようという試みです。レジさんのメッセージにもありますように、見えないものを見ようとすること、無音の中の声を聴こうとすることに挑戦しています。

 布施:私はマリーとマルコという姉妹のマリーの方を演じます。新約聖書に出てくるマリアとマルタから生まれた役です。レジさんが「俳優は何かを出すのではなく、何かを受け取る、受容する肉体だ」とおっしゃったので、まずその場に居て、素直によく見てよく聴いていれば、何かが見つかるんじゃないかと思っています。オーディションの時、レジさんに「声をどういう風にしたらいいか」と質問したら、「声は探すな、変な声が出たら僕が言うので、まずは聴きなさい」と言われました。

 宮城:どういう声を出すかは考える必要はない、と。言葉が招いてくれるんですよね。

 :人物を立ち上がらせる作業において、レジさんは「演技なんかするな」「この役人物になれるなんて思うな」「演じきってはいけない」「情緒的になってはいけない」とおっしゃいます。「ないものが、ある。そしてあると思ってるものは、別に、たいしたものではない」とも。レジさんが見たい演技とは、自分を人形のように思うとか、たまたま僕の体が使われてるような感覚になるとかが近いのかなと思うのですが、どうしたって“僕”が考えて“僕”がしゃべるので、稽古はとても大変です。

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布施安寿香さん

 宮城:「室内」はどんな戯曲だと思いますか?

 布施:「室内」は現代にも存在しそうな老人と子供と、不幸せな家族が出てくる小さなお話です。言葉も、書かれていることもシンプル。でも、その奥にたくさんのものが潜んでいることは、読めばわかります。小さい中に、本当に色んなものが豊かにある戯曲だと思います。

 :「室内」は、ある女の子が亡くなったことを、その家族に伝えに行くお話。死の予感が一秒一秒近づいてくる感覚、気配みたいなものをどう表現できるのか。これからの稽古でみんなで探していくことになると思います。
 台本を書き写してみたんです。まるで作家のように、言葉が生まれる前のところから、文字を空間に刻み込んでいく感覚で。3度、4度と書き写すうちに新しい発見がありました。言葉が自分の中から生まれてくる瞬間を味わって、「言葉ってなんて面白いんだろう」って思いながら。でもそれをセリフとしてしゃべるのは難しいですね。

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 記者の質問:レジさんがSPACの俳優となら一緒に創作できると思った理由は何だと思いますか?
 宮城:レジさんは静寂や沈黙にものすごく重きを置いてらっしゃいます。例えば『彼方へ 海の讃歌(オード)』主演のジャン=カンタン・シャトランさんは、スイスを代表する名優ですが、「一度レジさんの芝居に出演したら、もう何年かは絶対出たくない」と思われるそうです(笑)。それくらい強烈らしいです。これは僕の憶測ですが、最近フランスで大人数の作品を上演できないのは、やはり、あの厳しい稽古場の雰囲気に耐えられるフランス人俳優が、それほど多くは居ないせいじゃないでしょうか。
 レジさんが僕たちの劇場に初めて来てくださったのは3年近く前、『彼方へ…』の時です。楕円堂という劇場のために舞台美術を作り直したので、日本平の舞台芸術公園に泊まって2週間ぐらい稽古をされたんですね。その時に僕たちの劇団の芝居だけでなく、SPACの俳優たちが稽古場の掃除をしたり、機材の管理をしている状態もご覧になったと思うんです。それで、SPACの俳優が十数人ぐらい居ても、水を打ったような稽古場を何時間も維持することができると思われたんじゃないでしょうか(笑)。
 また、これは非常に希望的な解釈なんですけれども。レジさんは「生のすぐ隣には死があり、死のすぐ隣には生がある」「生と死は常に同時に一緒にいる。それは悲しいことではない」と考えてらっしゃいます。オーディションの時もしきりに、「死が近づいているからといって、舞台の俳優は悲しくなってはいけない。悲しみを表現してはダメだ」とおっしゃっていました。「現実に死が近くなってくれば、かえって情緒的にならずに、死を客観的に見れるんだ」とも。そのような“生と死がべたつかずにともにある空間”は、日本の伝統的な演劇、たとえばお能には当たり前に存在します。レジさんはもちろんお能にも詳しくていらっしゃいますから、日本の俳優にはそれが期待できると考えてくださったんじゃないかと。


■『神の霧』映像上映 ⇒フランスで『神の霧』を観た人のブログ(

 宮城:レジさんの舞台はものすごく暗い場面が多いので、『神の霧』映像化にあたっては、照明を完全にやり直し、映るぐらいまで明るくして撮影されました。レジさんは今までにこういったことは一切されてこなかったんですが、ついにこの映画が出来たことによって、一個、記録に残ったことになります。
 日本語字幕はありません。簡単なストーリーを書いた日本語の紙をお渡しすることになると思います。5月17日にアンティチュセ・フランス東京でも上映されます。
 ⇒アンスティチュ・フランセ東京「クロード・レジ『神の霧』上映会


 ⇒「ふじのくに⇔せかい演劇祭2013」プレス発表会②に続きます。


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2013年05月03日

アミューズミュージカルシアター『カフェ・イン~愛は偽り?!~』04/25-05/19アミューズミュージカルシアター

 六本木の元ブルーマンシアターがアミューズミュージカルシアター(←音が鳴ります)となり、韓国ミュージカル専門劇場が出来ました。第1弾は男女二人のミュージカル『カフェ・イン~愛は偽り?!~』。上演時間はカーテンコール込みで1時間40分(休憩なし)。この演目はグローブ座でも上演されたことがあるんですね。

 『ウェルテルの恋』のクオリティーの高さから、韓国オリジナルミュージカルには最初から期待してたんですが、それ以上でしたね。本当によくできた作品で、これならお友達を誘って行きたいと思いました。カーテンコールは撮影可能(フラッシュ禁止)。

 SS席7,800円、S席 6,800円、学割(S席対象)5,000円、サンキューチケット3,900円、テハンノシート3,000円と価格帯が色々あるのも親切ですよね。土日祝日はSS席とS席が1000円増しです。

20130503_caffeine.jpg

 ⇒CoRich舞台芸術!『カフェ・イン~愛は偽り?!~

 ≪あらすじ≫
 セジンはカフェを取り仕切る女性バリスタ。朝9時から夜12時まで仕事にどっぷりだが、経営方針が変わり、夜間にはカフェがワインバーになることに。夜6時になるとセジンは無理やり職場から追い出され、代わりに男性ソムリエのジミンがやってくる。
 ≪ここまで≫

 まず、娯楽としての完成度が高い。私の観劇感想は、それに尽きるかもしれません。俳優の技術が高く、観客との付き合い方もこなれていて、余裕があるんです。その余裕が人を寄せ付けない堅さと映る可能性は否定できませんが、私個人については、作品が強固であるゆえに、作品内部だけでなく、その外側へも想像を広げられたように思います。ある一組の男女のエピソードを楽しむというより、男性性と女性性、人間関係のパワーバランス、あらかじめ身体に備わった反射的な感情…といった風に。

 『カフェ・イン~』の後に『シングルズ』『風月主』と続きます。Wキャスト全制覇はできなさそうですが、3演目とも観たいですね。今回は母と一緒だったんですが、次は誰を誘おうかな~。

caffeine_stagephoto2.JPG

 ここからネタバレします。

 「愛とは?」と問う黒板の文章交換でケンカになった見知らぬ男女が、徐々に愛をはぐくみ…という流れだけだとありきたりですが、男性の方が他人になりすまして女性を口説き、2人の男性(本当は1人)と女性1人の三角関係に発展します。恋の駆け引きが複雑化して、恋愛だけでない人間のコミュニケーションについても考えることができました。
 典型的にモテないタイプの痛々しい女性を登場させて、彼女を手玉に取ろうとしたモテ男が、自分の嘘のせいで彼女に惹かれていく。そのパワーバランスの変化が、意図してないハプニングのせいで起こっていきます。恋愛は押して押して、引いた方が勝ちますよね(笑)。そして古今東西、嘘は自らをさいなむものですね。

 【一観客として、できればお願いしたいこと】
 作品には満足以上だったんですが、舞台芸術作品を上演する劇場としてのあり方には、どうしても首肯しかねるところがありました。開演前に舞台左右に置かれた2つの大きなプロジェクターでCMを流すのは、できれば、やめてもらいたいです。あれは企業のイメージダウンだと思います。お金(協賛金?)のことは私にはわからないし、一人の観客がこんなこと言ってもやり方を変えるわけないとは思いますが、劇場への行き方や、エントランス、ロビー、そして客席に座って開幕を待つ時間も含めた観劇体験を愛している人間にとって、あの“演出”は醜悪でした。
 客電を暗くしてまでイメージCMを見せられたせいで(2つ目以降は目をつぶっていましたが)、幕が開いた時はまるでテレビを見ているような感覚になってしまい、舞台の世界に入れないどころか、しばらくはイライラが静まりませんでした。「笑っていいとも!」の後の「ごきげんよう」が始まった時の感覚に似てるかも。わざわざ劇場まで足を運び、特別な気持ちでいるのに、お茶の間に引き戻さないでほしいんです。せめてCMが終わった直後に幕を開けるのをやめて、開幕直前の2~3分ぐらいは、何もない時間をつくってもらえたら。それだけでもずいぶん印象が変わると思います。他には、たとえばCMを作品に関連付けたクオリティーの高い映像にするとか…工夫していただけたら嬉しいです。

【出演】<Aキャスト:4/25(木)~5/5(日)>  セジン(女役):ユン・コンジュ / ジミン(男役):キム・ドヒョン <Bキャスト:5/6(月)~5/19(日)>  ク・ウォンヨン / イ・ス
演出・作詞・台本:ソン・ジェジュン 作曲:キム・ヘヨン 編曲・音楽監督:ウォン・ミソル 主催:テレビ朝日/アミューズ/トリックスターエンターテインメント  企画制作:アミューズ  協力:CJ E&M
平日:SS席7,800円/S席 6,800円/学割(S席対象) 5,000円 土日祝日:SS席 8,800円/S席 7,800円/学割(S席対象) 5,000円 サンキューチケット:3,900円(見切れの可能性がございます。アミューズ・ミュージカルシアターまでお電話でご予約下さい。※お座席位置はこちらにお任せいただきます。)テハンノシート:3,000円(見切れの可能性がございます。当日券のみ)※未就学児の入場不可  
http://www.amuse-musical-theatre.jp/caffeine/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:16 | TrackBack

2013年05月02日

【募集情報】ナショナル・シアター・ウェールズ「レジデンス・プログラムWalesLab:日本人アーティスト招聘プログラム」※5月26日18時〆切(専用フォームあり)

 新国立劇場『効率学のススメ』(⇒レビュー)を演出されたジョン・マグラーさんが芸術監督をつとめるナショナル・シアター・ウェールズ(NTW)が、日本人アーティスト2名について、約2週間のレジデンスの機会を提供してくれます。渡航費・宿泊費・活動スペース・機材使用などをすべてNTW側が提供します。

 ただただ太っ腹な、ありがたいプログラムだと思います。応募フォームにも企画意図などが詳しく書かれていますので、ご興味のある方はどうぞご確認を。

 ■ナショナル・シアター・ウェールズ レジデンス・プログラムWalesLab
  「日本人アーティスト招聘プログラム」⇒公式サイト
  応募締め切り:5月26日午後18時(専用フォームあり)

 ⇒このプログラムの説明会の告知エントリー(色んなリンクがあります)
 ⇒ナショナル・シアター・ウェールズ レジデンス・プログラムWalesLab(英語)
 ⇒NTW芸術監督ジョン・マグラー氏インタビュー(Performing Arts Network Japanより)

■ナショナル・シアター・ウェールズ レジデンス・プログラムWalesLab
 日本人アーティスト招聘プログラム応募受付中

劇場という特定の活動拠点を持たない演劇団体として2009年に設立されたナショナル・シアター・ウェールズ(NTW)。2010年よりウェールズ各地の様々な場所で作品を発表し、その革新的な活動で英国内外の注目を集めています。

このナショナル・シアター・ウェールズが作品発表と合わせて力を入れているのが、アーティストを支援するレジデンス・プログラム「WalesLab」です。俳優、劇作家、演出家、舞台美術、ダンサー、サウンドアーティストなどパフォーミングアーティストにとどまらず、インスタレーションやメディアアートなど多様なジャンルのアーティストを対象とし、アーティストがウェールズの地で新しいアイディアや表現を発展させていく過程をサポートするユニークなレジデンス・プログラムです。

2014年、ナショナル・シアター・ウェールズは、このWalesLabの初の国際プログラムとして、日本人アーティストをウェールズに招聘し、レジデンスの機会を提供します。

今回、2名の日本人アーティストに対し、約2週間のレジデンスの機会を提供。渡航費・宿泊費・活動スペース・機材使用などをすべてNTW側が提供します。

●応募条件

・日本人であるか、または現在日本在住のアーティスト
・レジデンスで発展させたいプロジェクトは、ライブの要素をもつものであれば、メディアは問いません(例:演劇、ダンス、音楽、インスタレーション、サウンドアートなど)
・提案する作品は新作であること、さらに民間、公的機関を問わず他の組織からの資金提供を受けていないものに限ります
・ウェールズという文脈に触発された提案が望ましい
・応募はすべて、オンラインの WalesLab応募フォーム (ページ下部参照)に入力してください
・申請あたり、あなたのこれまでの活動がわかる資料(ビデオ・写真・記事など)もあわせて提出してください

●応募締め切り: 2013年5月26日午後18時(英国時間: 2013年5月26日午前10時)

選考にあたっては自由なアイディアを重視。また、滞在中に作品やプロジェクトを必ずしも完結させる必要はありません。プロジェクトに必要となる特定の場所(例:スノードン山)や、環境(例:ビーチ)、必要な活動拠点(例:リハーサル室)、機材(例:ビデオカメラ)などもNTWができる限り協力し、アドバイスをします。応募は日本語でOK。あなたの作品やプロジェクトを発展させるための第一歩をウェールズで踏み出してみませんか?

●ナショナル・シアター・ウェールズ(NATIONAL THEATRE WALES)
ウェールズに根ざした演劇を世界に広げていくことを目的に2009年設立。ウェールズ内外の演劇制作者やアーティストと連携しながら、英国のなかでも演劇鑑賞人口が英国内でも最も少ない地域として知られていたウェールズ地方で、コミュニティを巻き込んだ新しい形のシアターのあり方を積極的に模索している。劇場という特定の活動拠点を持たず、図書館や軍用基地、炭坑場、海外などといった様々な場で、サイトスペシフィックなプロジェクトを展開。また、地域コミュニティが積極的にかかわれるオンラインのプラットフォーム作りにも力を入れている。
http://www.nationaltheatrewales.org/


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:52 | TrackBack

【オーディション】ホリプロ「『ミュージカル「スクルージ」~クリスマス・キャロル~』出演者募集」※5/10〆切(郵送必着)

 市村正親さんが主演される『ミュージカル「スクルージ」~クリスマス・キャロル~』の出演者募集です。演出は蜷川幸雄さんの演出補でもある井上尊晶さん。

 7~100歳という幅広い年齢層で募集されています。歌唱力、ダンス、芝居に自信のある方、どうぞ。以下、公式サイトより。

 ●ホリプロ『ミュージカル「スクルージ」~クリスマス・キャロル~』
  主演:市村正親
  演出:井上尊晶 振付:前田清実 音楽監督:鎮守めぐみ
  2013年10月中旬より稽古開始
  公演日程:12月 赤坂ACTシアター・KAAT、神奈川芸術劇場ホール
  【オーディション会場】 都内某所
  【オーディション実施日】2013年6月16日(日)予定 
  【応募資格】7~100歳。歌唱力、ダンス、芝居に自信のある方。
  【応募締切】2013年5月10日 必着

●ミュージカル『スクルージ』~クリスマス・キャロル~上演決定!!
世界で最も愛されるクリスマスの物語。

本作品は、過去3回のスクルージ役で好評を博した市村正親氏が再び演じます。
演出は、井上尊晶氏を迎え、装いも新たに生まれ変わります。様々なキャラクターを演じて頂く、出演者の皆さまをオーディションにて募集いたします。皆さまのご応募を心よりお待ちしています。

<オーディション詳細>
【応募資格】
7~100歳(幅広い年齢の方を募集しております)
歌唱力、ダンス、芝居に自信のある方

【応募締切】
2013年5月10日 必着

【選考手順】
書類選考を通過された方のみ5月25日までに、 こちらよりご連絡いたします。

【オーディション実施日】 
2013年6月16日(日)予定 

【オーディション会場】 都内某所

【内容】
歌(課題曲)、演技、ダンスの選考を行う予定。
                                                        
【応募方法】
履歴書に全身写真、バストアップ写真、
経歴(過去出演舞台等あれば)を明記の上、下記までご郵送ください。
※事務所等のプロフィールでも可。
必ず明記して頂きたいもの:身長、音域、パート
※FAX番号を必ず明記ください。
(FAXがない場合は郵送いたします。)

【応募先】
〒153-8660東京都目黒区下目黒1-2-5 
ホリプロ ファクトリー部内
『スクルージ』オーディション事務局 宛
03-3490-4621

<公演概要>
演出:井上尊晶 振付:前田清実 音楽監督:鎮守めぐみ
日程:2013年10月中旬より稽古開始 / 12月 赤坂ACTシアター・KAAT神奈川芸術劇場 ホール


『僕は、はじめてミュージカルを演出します。クリスマスの夜に聖霊と出会ったスクルージという一人の老人が過去、現在、未来を旅して、人生をやり直すというディケンズの「クリスマス・キャロル」のお話です。 スクルージの周りには、あらゆる世代の人間が生活しています。それを歌い、踊り、演じることで表現します。 そして今回、自分の人生を通して、演じ、歌い、踊れる出演者を探しています。経験、年齢は問いません。新しい自分との出会いを求めている人!参加してください!』 演出 井上尊晶


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:23 | TrackBack

【オーディション】調布市せんがわ劇場「『彼女の素肌(仮題)』キャストオーディション参加者募集」※6/2郵送必着

 調布市せんがわ劇場が、日本初演となる英国戯曲『彼女の素肌(仮題)』公演の出演者を募集しています。演出は文学座の西川信廣さん。

 経験不問です。ご興味ある方は概要をよくご確認の上、ご応募ください。以下、公式サイトより抜粋。

 ●調布市せんがわ劇場第1回新進芸術家育成公演『彼女の素肌(仮題)』
  作/レペッカ・レンカヴィッツ(原題:Her Naked Skin)
  訳/常田景子 演出/西川信廣
  公演期間:2013年11月28日(木)~12月8日(日)予定 
  会場:調布市せんがわ劇場

 ・キャストオーディション ⇒公式サイト
  第1次審査:書類選考
  第2次審査:6月19日(水)および21日(金)(実技・面接)
  資格:20代~70代の男女。(16名程度)
  募集しめきり:6月2日(日)必着 ※指定履歴書をダウンロードして郵送
  備考:出演料は若干の謝礼程度。チケットノルマなし。

Posted by shinobu at 15:56 | TrackBack

【オーディション】Q(キュー)「9月公演&11月~12月公演の出演者募集」※6/10(月)24時(メールのみ)

 市原佐都子さんが作・演出される劇団Q(キュー)の出演者募集情報です。過去レビュー⇒、5、6

 Qは今年2月のTPAMショーケースに選ばれており、この秋の新作の会場は東京芸術劇場シアターイーストでです。F/T公募プログラムにも選ばれています。TPAMショーケース参加作品『いのちのちQ』は俳優が人と犬を演じる、アイロニックで刺激的な作品でした。
 
 ●Q(キュー)「9月公演&11月~12月公演の出演者募集」 ⇒公式サイト
  作・演出:市原佐都子
  オーディション対象公演:
   9月新作短編公演@東京芸術劇シアターイースト
   11月~12月新作『いのちのち Q(仮)』F/T公募プログラム参加作品
  オーディション参加費:500円
  応募締め切り:6月10日(月)24時

■Q出演者募集!

Qでは2013年の2つの新作公演の出演者を募集いたします。
ご応募お待ちしております。

【オーディション日程】
①第一次審査
6月14日(金)18:30~21:30
6月15日(土)13:30~16:30
6月15日(土)18:30~21:30
のいずれか。
②第二次審査
6月16日(日)18:30~21:30
※第一次を通過した方は第二次審査へ進んでいただきますので、第二次審査の日程も予定を開けておいてください。
※第一次審査の結果は6月16日12時までにお知らせいたします。

【会場】
都内稽古場を予定。
※参加者には詳細をお知らせします。

【応募条件】
オーディション、稽古、本番に参加できる方。
※男女、募集人数など特に決めていません。共に創作をしてみたい方を探しています。

※Qの過去作品を観てくださっていることが望ましいですが、観たことがない方でも大丈夫です。

【オーディション参加費】
500円

【応募締め切り】
6月10日(月)24時

【応募方法】
下記のメールアドレスにタイトルを『オーディション参加希望』とし、
1.氏名(ふりがな) 2.年齢 3.性別 4.連絡先(電話番号・メールアドレス) 5.志望動機 6.舞台経歴 7.第一次審査希望日時(第二希望まで) 8.2013年度の予定(他作品に出演する予定があれば) 9.その他ご質問・懸念事項など
以上の内容に顔写真を添付のうえメールでご応募ください。
※こちらからの返信を受けて、受け付け完了となります。オーディションの詳細をお送りします。こちらからのメールを受信できるようにしておいてください。

【申し込み先】
qchan9696(アットマーク)gmail.com(担当・渡邊)

※応募者多数の場合書類選考があります。
※出演が決定した方には少しですが出演料を公演ごとにお支払いします。

―オーディション 対象公演 ―
① 9月公演 
新作短編作品 『(タイトル未定)』
作・演出 市原佐都子
【公演会場】東京芸術劇シアターイースト
【本番日程】 9月 10 日~ 23 日予定 (調整中)
【稽古日程】 8月~本番(基本的に平日 18:00~22:00、土日14:00~22:00)
② F/T公募プログラム参加作品
新作『いのちのち Q(仮)』
作・演出 市原佐都子
【公演会場】シアターグリーン or アサヒートスクエア(調整中)
【本番日程】 11 月下旬~ 12 月上旬予定 (調整中)
【稽古日程】 10 月~本番(基本的に平日18:00~22:00、土日 、土日 14:00~22:00)

※TPAMショーケース参加作品『いのちのちQ』のリクリエーションバージョン。テーマは同じですが、登場人物もストーリーも変わります。


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:12 | TrackBack

【職員募集】王子小劇場「王子小劇場・劇場職員募集」※5月8日24:00〆切(郵送orメール)

 玉山悟さんが芸術監督をつとめる民間の小劇場「王子小劇場」が、劇場職員を募集しています。以下、ネットTAM公式サイトより。

 王子小劇場はメセナアワード2008「たたかう劇場」賞を受賞しており、独自路線をつらぬく心意気のある劇場です。ポツドールシベリア少女鉄道バナナ学園純情乙女組(現・革命アイドル暴走ちゃん)などが輩出されています。

 ■王子小劇場「職員募集」
  採用人数:1名
  給与:職歴・経験等に応じて決定。
  応募資格:
  ・年齢34歳未満。
  ・向こう5年以上、王子小劇場を含めた日本の舞台芸術に対して身を投じる熱意と覚悟のある人。
  応募締め切り:2013年5月8日24:00必着(郵送・メール、どちらでも可)
  採用決定日:2013年5月中旬

●募集概要
王子小劇場では、新しい職員を募集します。

王子小劇場は1998年のオープン以降、これまで多数の若手劇団を送り出してきました。
2007年からは審査制を導入し、2008年にはメセナアワード「たたかう劇場賞」を受賞するなど、従来の民間劇場の「貸し館」だけにとどまらないその取組は高く評価されてきました。
今回、初めて劇場運営スタッフを公募します。
これまで王子小劇場が培ってきたノウハウに、あなたの舞台芸術に対する熱意やビジョンを戦わせてください。
ご応募お待ちしております。

【職務内容】
・劇場の運営、技術管理
・プログラム選定のための会議への参加
 など

【応募資格】
・年齢34歳未満。
・向こう5年以上、王子小劇場を含めた日本の舞台芸術に対して身を投じる熱意と覚悟のある人。

【募集人数】 1名

【期間】 2013年6月1日~
(研修有り、長期でできる方優遇・年度ごとに更新有り)

【給与】 職歴・経験等に応じて決定します。

【応募方法・応募スケジュール】
2013年5月8日24:00必着(郵送・メール、どちらでも可)
・履歴書(形式は任意。要顔写真)
・志望理由(400字以内)
書類選考通過者には面接を行います。(5月9日~12日頃を予定)


●お問い合わせ先

王子小劇場
〒114-0002 東京都北区王子1−14−4 地下一階
Tel:03-3911-8259

http://www.en-geki.com/

担当:北川大輔

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 14:53 | TrackBack

【制作者向け情報】「Next Producers Camp 2013 in新潟」※5月6日(月)24:00〆切(メールのみ)

 「Next Producers Camp」は演劇制作、プロデューサー、アートマネージメントに興味のある20代の若者向けの合宿です(⇒昨年の告知エントリー)。ナビゲーターは演劇界の第一戦で活躍する制作者の方々。本気の人、どうぞご参加ください。

 ⇒松本経済新聞「松本で演劇制作者のための合宿ワークショップ-演劇の未来や在り方模索」(昨年の記事)
 ⇒シアターガイド「若手演劇制作者の合宿勉強会「Next Producers Camp in 新潟」が6月に開催

 ■「Next Producers Camp 2013 in新潟」
  日程:2013年6月21日(金)~23日(日) 2泊3日
  場所:新潟りゅーとぴあ
  《ナビゲーター》
  ・仲村和生 (株式会社ネビュラプロジェクト・キャラメルボックス チーフプロデューサー/株式会社ナッポスユナイテッド代表取締役)
  ・松浦茂之(公益財団法人三重県文化振興事業団 文化会館事業推進グループリーダー)
  ・伊藤達哉 (有限会社ゴーチ・ブラザーズ代表取締役/阿佐ヶ谷スパイダース制作代表)

  ・野村政之 (青年団、こまばアゴラ劇場制作)

  《対象》演劇制作、プロデューサー、アートマネージメントのいずれかに興味かがあり、不安を抱えながらも本気で続けて行きたいと思っている30才以下の方。(経験の有無は問わないが、本気の人)

   参加費:15,000 円
   募集人数:20名
   第一次〆切:5月6日(月)24:00 ※メールのみ

◆Next Producers Camp 2013 in 新潟! ↓公式サイトより

大変お待たせいたしました。
NPC2013の募集要項をアップ致しました。
開催地ですが、新潟りゅーとぴあのご協力を得ての開催が叶うこととなりました。
第一次の〆切を【5月6日(月)24:00】と設定させていただきました。
今年もたくさんの志し高い同世代と出逢えることを何よりも楽しみに、ここに募集要項を掲示させていただきます。

◆◆◆

演劇制作、プロデューサー、アートマネージメントを志す、20代に限定し、『Next Producers Camp』と銘打ち、 新潟にて合宿を行います。 これからの日本の文化芸術の中枢を担って行く同年代の同志と、それぞれのフィールドで経験を積んできたナビゲーター陣との濃密な3日間を過ごしてみませんか?

《対象》
演劇制作、プロデューサー、アートマネージメントのいずれかに興味かがあり、不安を抱えながらも本気で続けて行きたいと思っている30才以下の方。(経験の有無は問わないが、本気の人)

《日程》

6月21日(金)~23日(日) 2泊3日

《場所》

りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
〒951-8132 新潟市中央区一番堀通町3-2

《ナビゲーター》
仲村和生 (株式会社ネビュラプロジェクト・キャラメルボックス チーフプロデューサー/株式会社ナッポスユナイテッド代表取締役)
松浦茂之 (財団法人三重県文化振興事業団 文化会館事業推進グループリーダー)
伊藤達哉 (有限会社ゴーチ・ブラザーズ代表取締役/阿佐ヶ谷スパイダース制作代表)

野村政之 (青年団、こまばアゴラ劇場制作)

《内容》
各ナビゲーターによる講義形式の勉強会と、少人数のグループワークを中心とし、参加者の問題意識や希望等を尊重しながら構成する。期間内にて、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館の施設見学を予定。

《参加費》

15,000 円(朝食込/宿泊費、会議室費、資料費の実費)
※現地集合、現地解散となります。移動は各自ご手配をお願い致します。
※昼・夕食は各自ご負担をお願い致します。
※宿泊は男女別の相部屋となります。ご了承ください。

《募集人数》

20名 ※定員を上回る場合は、書類選考にて決定

《応募方法》

タイトルを【NPC 参加希望】とし、下記項目をA4用紙2枚以内にワードもしくはPDF形式におまとめの上、E-MAILに添付し、お申し込みください。

1お名前(フリガナ)

2ご所属
(ある方は)
3生年月日、年齢、性別
4現住所、出身地
5略歴(いままでの活動歴を具体的に)
6この合宿に望む事、いま抱えている悩みなど
7あなたの“夢”とは?(400~800字)
8ご連絡先(電話番号/連絡の取りやすいメールアドレス)

《応募締切》

5 月 6日 (月) 24:00 必着

※定員に満たない場合は2次募集を行う場合がございます。
※こちらからの返信を持って受付完了とさせていただきます。
(メール送信から 2 日経っても返信が無い場合、送受信事故が考えられますのでお手数ですがお電話にてお問い合わせください)

《結果のご連絡》

参加の可否に関わらず、5 月 15 日(水)までに、お電話もしくは E-MAIL にてご連絡致します。


《ナビゲータープロフィール》


仲村和生 NAKAMURA KAZUO
(株式会社ネビュラプロジェクト・キャラメルボックス チーフプロデューサー/株式会社ナッポスユナイテッド代表取締役)

ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』、東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇跡』、藤沢周平『隠し剣鬼ノ爪』の舞台化、鈴井貴之作品『樹海』、首藤康之×小野寺修二『シレンシオ』、韓国アクションドローイングHERO、日本テレビ開局50周年記念公演「福澤一座」などのプロデュースを手掛ける。チケットシステムの考案や中野区演劇祭、ライブハウスを使った新しい形態のリーディングドラマ、フィジカルシアターなど、その企画は多岐にわたる。文科省現代GPプログラム外部評価委員。東京都立総合芸術高校講師。大阪市立芸術創造館「プロデュース実践講座」講師。ビジネス発想源ライブプレミアム講師。


松浦茂之 MATSUURA SHIGEYUKI
(財団法人三重県文化振興事業団 文化会館事業推進グループリーダー)

金融機関等の民間勤務を経て、2000年より財団法人三重県文化振興事業団職員として勤務。総務部企画広報総務グループリーダーを経て、2007年4月より現職。事業部に異動してからは事業統括と演劇事業を中心に担当し、複数のプロ劇団と公共ホールによる新しい演劇制作ネットワークづくり(トリプル3演劇ワリカンネットワーク)、小ホール24時間連続使用による劇団レジデンス事業、若手劇団を紹介するシリーズ(Mゲキ!!!!!セレクション)等をプロデュースし、ハイバイ、ままごと、柿喰う客などの招聘を手掛ける。


伊藤達哉 ITO TATSUYA
(有限会社ゴーチ・ブラザーズ代表取締役/阿佐ヶ谷スパイダース制作代表)

早稲田大学在学中に演劇活動を開始し00年より、「阿佐ヶ谷スパイダース」の制作代表を務める。その後、株式会社アール・ユー・ピーを経て、04年に「阿佐ヶ谷スパイダース」を法人化し、演劇製作会社ゴーチ・ブラザーズを設立、代表を務める。「阿佐ヶ谷スパイダース」以外にも様々なプロデュース公演等の制作に携わる。最近の主な参加作品に、真心一座身も心も『流れ姉妹ザ・ファイナル』(本多劇場)、葛川思潮社『浮標』(神奈川芸術劇場他)、阿佐ヶ谷スパイダース『荒野に立つ』(シアタートラム他)、Théâtre des Annales『ヌード・マウス』(赤坂レッドシアター)などがある。


野村政之 NOMURA MASASHI
(青年団、こまばアゴラ劇場制作)

1978年生、長野県塩尻市出身。大学で演劇をはじめる。役者、音響、宣伝美術、作、演出などで活動。06年から民間会社が指定管理者となっていた公共ホールに勤務。企画・貸館・施設管理・市民劇団の対応等の業務を担当。07年から劇団青年団・こまばアゴラ劇場に制作として勤務。並行して、若手演出家の公演にさまざまな形で参加。ドラマトゥルクとして参加した、ままごと『わが星』(作・演出:柴幸男)、サンプル『自慢の息子』(作・演出:松井周)が、
2010,2011年に岸田國士戯曲賞を受賞。桜美林大学非常勤講師、アサヒ・アート
スクエア運営委員。


主催:Next Producers Camp実行委員会  
共催:公益財団法人 新潟市芸術文化振興財団
協力:舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)

《お申込み・お問い合わせ》担当:赤羽ひろみ 090-4130-1775 / npc2012.info(アットマーク)gmail.com

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 14:23 | TrackBack

【オーディション】革命アイドル暴走ちゃん(構成・演出・出演:二階堂瞳子)「2013年8月ヨーロッパツアーのキャストオーディション」※5/8必着(メールで応募書類の請求必要)

 2012年12月に解散したバナナ学園純情乙女組の二階堂瞳子さんが、新しく「革命アイドル暴走ちゃん」を旗揚げされました。バナ学過去レビューー⇒、5 

 今年の8月のヨーロッパ3都市ツアーの出演者オーディションを実施されます。我こそはと思う方、どうぞご応募ください。下記は公式サイトより。

 【二階堂瞳子 ヨーロッパツアー“World Premiere”(仮)】
  日程:2013年8月15日~8月25日(スイス、オランダ、ドイツ)
  構成・演出・出演:二階堂瞳子
  オーディション日程:2013年5月10日(金)&5月12日(土)
  オーディション応募書類送付締切日:5月8日必着。メールのみ受付。
  ※応募書類をメールで請求してからの申込です。お急ぎください。

■二階堂瞳子 ヨーロッパツアー“World Premiere”(仮)】上演決定!!

構成・演出 二階堂瞳子

日程:2013年8月15日~8月25日

<ツアー先>
チューリッヒ/スイス シアター スペクタクル
グローニンゲン/オランダ ノーダーゾン パフォーミングアーツ フェスティバル
ハンブルク/ドイツ インターナショナル サマーフェスティバル

<出演>二階堂瞳子 加藤真砂美 アマンダ・ワデル 他+オーディション合格者


■キャストオーディション開催!!!!!

オーディション日程:2013年5月10日(金)&5月12日(土)

※オーディションは3枠に分かれて行います。
5月10日(金) 18:00-22:00
5月12日(日) 13:00-17:00
5月12日(日) 18:00-22:00
※上記日時にどうしてもご都合がつかない場合は別途相談あり。お問合せください。


ヨーロッパツアーのためのキャストオーディションを開催いたします!!
奮ってご参加ください!!!!!
オーディション参加をご希望の方は下記問い合わせ先までご連絡ください。
折り返し、オーディション概要および申し込み用紙をメールにて返送させていただきます。

オーディション概要、応募書類請求先・お問合せ先

革命アイドル暴走ちゃん:info(アットマーク)missrevodolbbbbbbbberserker.asia

件名:オーディション概要請求

本文:氏名、郵便番号、住所、携帯電話番号をご明記の上、送信してください。

オーディション応募書類送付締切日:5月9日必着。※郵送のみ受付 ★5月8日必着、メールのみに変更。

ヨーロッパツアーにむけて

2012年12月のバナナ学園純情乙女組の解散を経て、新しいスタートを切る事となりました。
まずは、こうして次に進むためにご協力をしていただいたすべての方達に心からお礼を申し上げます。
私達はこれからも新しい作品を創るために新たな活動を開始します。
まだすべての情報が揃っていない状態ではありますが、随時情報は更新して参ります。
旗揚げから日本公演が無い状態で大変恐縮ですが、どうかご支援、ご声援の程よろしくお願い申し上げます。

皆様、どうぞ宜しくお願いします。
革命アイドル暴走ちゃん

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は終わらない。

これからは、これまで以上になるという自信と高鳴りの果てで、革命は終わらない。

私が皆を連れていく。

二階堂瞳子


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 13:41 | TrackBack

【稽古場情報】水天宮ピット「小スタジオ1、2、3『2013年10月~2014年3月使用期間分』選考申込受付中」※5/31〆切(郵送 or 持参)

 東京芸術劇場が運営する稽古場「水天宮ピット」が小スタジオ1・2・3について(⇒フロアアガイド)、2013年10月~2014年3月の選考受付の申込を受け付けています(⇒前回の告知エントリー)。

 以下、稽古場からいただいた情報です。小スタジオ3は水天宮ピットの中でも格安で、利用料金は制作室付きで1日2,000円(8日以上なら長期割引あり)です。芸術団体の皆さん、どうぞご検討ください。

 ●水天宮ピット「H25年度上半期の小スタジオ選考申込」
  選考受付期間:2013年5月1日(水)~5月31日(金)※当日消印有効
  ⇒利用料金
  ⇒2010年・無料使用感想レポート(PDF)

◆H25年度下半期の小スタジオ選考申込開始◆

H25年度下半期の小スタジオ選考申込開始のお知らせです。

小スタジオ1または2をご希望の場合は使用希望スタジオに「小スタジオ」、
小スタジオ3をご希望の場合は「小スタジオ3」と明記してください。
※小スタジオ3は小スタジオ1・2と仕様が異なりますので、ご注意ください。

◎選考受付期間:2013年5月1日(水)~5月31日(金)※当日消印有効

◎使用期間:2013年10月1日(火)~2014年3月31日(月)

◎応募方法
  
  下記のURLから使用申請書と使用計画書をダウンロードし、ご記入ください。
  選考申込には、登録申請団体が主催した過去の公演チラシ(過去の活動実績)の提出が必要です。
  
  ※団体登録をしていない場合は団体登録申請書の同時提出が可能です。
  ※各様式は水天宮ピット窓口でも配布しています。

  ダウンロードURL
  『団体登録申請書』 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/entry.doc(Word)
  『使用申請書』→http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/shinsei.doc(Word)
  『使用計画書』→http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/plan.doc(Word)

  記入例:必ず記入例をご参照ください。
  『団体登録申請書』 記入例 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/entry_ex.pdf(PDF)
  『使用申請書』記入例 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/shinsei_ex.pdf (PDF)
  『使用計画書』記入例 →http://www.geigeki.jp/suitengu/pdf/plan_ex.pdf (PDF)

ご記入いただいた書類は、水天宮ピットへ持参、または郵送にて受付いたします。

 ◎提出先

  〒103-0015 
   東京都中央区日本橋箱崎町18-14 
水天宮ピット
   TEL:03-6661-6901


※正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 13:13 | TrackBack

2013年05月01日

メルマガ 2013年05月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2013年5月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。

 ★メルマガへのご登録はこちら
 ★バックナンバーはこちらです。

★配信内容に一ヶ所間違いがありましたので、修正して再送させていただきます。
 恐れ入りますが5月1日0時頃に届いたメルマガは削除していただけたら幸いです。
 お手数をおかけして申し訳ございません。

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 107    2013.05.01  1,927部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
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 ◎やっと温かくなりましたね。今月はオススメしたい公演が多い!
  演劇だけでなく、オペラやミュージカルも気になるものがいっぱい!

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
    http://archive.mag2.com/0000134861/index.html


○○ 今回のもくじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ◆1【今月のお薦め10本+α】
   
   ◎No.1→さいたまゴールド・シアター『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』
       05/16-19彩の国さいたま芸術劇場大けいこ場
       ≪さいたま、パリ、神奈川、熊谷≫
    http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2013/p0516.html

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→庭劇団ペニノ『大きなトランクの中の箱』
       04/12-29森下スタジオBスタジオ
       ≪東京、京都≫
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0430181356.html


 ◆3【「CoRich舞台芸術まつり!2013春」最終審査中! 】

   ◎とうとう最終月間です。5月は3作品拝見します。
    http://stage.corich.jp/festival2013/result.php

 ◆4【編集後記】

   ◎CoRich舞台芸術!公式アプリiPhone版リリース!
   ◎栗山民也さんら舞台芸術関係者が紫綬褒章を受賞されました。

 ◆5【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆1 【今月のお薦め10本+α】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・価格・URL
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。


1.東京グローブ座『ストレンジ・フルーツ』
  05/03-26東京グローブ座
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:増田貴久、南沢奈央、川岡大次郎、井端珠里、深谷由梨香、
      小栗剛、古山憲太郎、加藤啓、山本亨
   脚本:小栗剛 演出:谷賢一
   S席 8500円 A席 7500円 B席 5500円
    http://www.strange-fruits.jp/
   ジャニーズ事務所のアイドルが主演する演劇公演ですが、
   脇を固める舞台俳優さんに達者な方々が揃っています。
   小栗剛さんの脚本は過去に数作拝見していまして、込み入った構造や、
   どろ臭いほど熱い感情のほとばしりが、個性的だと思います。
   今作は衝撃のラストシーンから始まり、時間をさかのぼるとか。
   谷賢一さんがグローブ座でどう演出するのかも楽しみ。


★2.阿佐ヶ谷スパイダース『あかいくらやみ~天狗党幻譚~』
  05/05-26 Bunkamuraシアターコクーン
  シアターコクーン・オンレパートリー2013+阿佐ヶ谷スパイダース
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:小栗旬、小日向文世、白石加代子、原田夏希、小松和重、
    古舘寛治、横田栄司、福田転球、武田浩二、駒木根隆介、斉藤直樹、
    六本木康弘、木下あかり、後藤海春 中山祐一朗、伊達暁、
    長塚圭史、中村まこと、大鷹明良、小野武彦
   原作:山田風太郎「魔群の通過」 脚本・演出:長塚圭史
   S席9000円 A席7000円 コクーンシート3500円 中2階立ち見席2500円
    http://asagayaspiders.net/modules/tinyd0/index.php?id=5
   長塚圭史さんがご自身の新作戯曲を演出。小栗旬さん他、豪華キャスト。
   尊王攘夷を志した水戸藩天狗党の残党による凄惨な復讐を描きつつ、
   第二次世界大戦後の日本人も登場する、時空を飛ぶ物語だとか。
   長塚さんが阿佐ヶ谷スパイダースで上演した歴史モノ↓のレビュー。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0212104408.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0218222244.html
   イープラス「長塚圭史&小栗旬インタビュー」↓
    http://etheatrix01.eplus2.jp/article/322543759.html


3.こまつ座『うかうか三十、ちょろちょろ四十』
  05/08-06/02紀伊國屋サザンシアター
  ≪東京、大阪、山形≫
  ☆出演:藤井隆 福田沙紀 鈴木裕樹 田代隆秀 小林勝也 
      阿部夏実 松浦妃杏
   脚本:井上ひさし 演出:鵜山仁
   入場料:6,500円 学生割引:4,500円
   アンダー24チケット:4,500円(24歳以下限定 当日引換券)
    http://www.komatsuza.co.jp/contents/performance/index2.html
   井上ひさしさんが24歳の時に書かれた“デビュー作”の初上演。
   子役が2人出演していたり、こまつ座ファンとしては謎がいっぱい(笑)。


4.新国立劇場演劇『アジア温泉』
  05/10-26新国立劇場中劇場
  With-つながる演劇・韓国編-
  ☆出演:勝村政信、成河、千葉哲也、梅沢昌代、酒向芳、森下能幸、
    谷川昭一朗、山中崇、ちすん、江部北斗、朴勝哲、ほか韓国人俳優11人
   脚本:鄭義信 翻訳:パク・ヒョンスク 演出:ソン・ジェンチェク
   S席7,350円 A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
    http://nnttplay.info/with3/asia/index.html
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000622_play.html
   新国立劇場で日韓の作家・演出家・俳優が交流する公演というと、
   『その河をこえて、五月』と『焼肉ドラゴン』。↓過去レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0527015924.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0208002938.html
   両作とも日本と韓国の両方で数々の演劇賞を受賞しました。
   『アジア温泉』の戯曲は『焼肉ドラゴン』の鄭義信さんの書き下ろし。
   演出のソン・ジェンチェクさんは、2004年に新国立劇場で
   『THE OTHER SIDE/線の向こう側』↓を演出された、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0508234444.html
   韓国国立劇団の芸術監督です。どんな祝祭劇になるのかしら。


5.イキウメ『獣の柱 まとめ*図書館的人生(下) 』
  05/10-06/02シアタートラム
  ≪東京、福岡、大阪≫
  ☆出演:浜田信也、盛隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下創、大窪人衛、
      加茂杏子、安井順平、池田成志
   脚本・演出:前川知大
   前売4,200円 当日4,400円
    http://www.ikiume.jp/
   毎年のように演劇賞を賑わしてくれる、前川知大さん率いる劇団イキウメ。
   演劇初心者のお友達も誘ってどうぞ!今回は2008年に上演↓された
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/1116232852.html
   短編『瞬きさせない宇宙の「幸福」』を長編にするそうです。


★6.さいたまゴールド・シアター『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』
  05/16-19彩の国さいたま芸術劇場大けいこ場
  ≪さいたま、パリ、神奈川、熊谷≫
  ☆出演:さいたまゴールド・シアター、さいたまネクスト・シアター
   脚本:清水邦夫 演出:蜷川幸雄
   全席自由 4,000円 劇場会員割引あり。
    http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2013/p0516.html

  ●お薦めポイント●
   さいたまゴールド・シアターは平均年齢74歳の演劇集団で、演出は
   巨匠、蜷川幸雄さんが手掛けられています。今回、とうとうパリへ進出!
   若手俳優集団さいたまネクスト・シアターとの共演というと、
   2010年の『美しきものの伝説』↓も若者と老俳優の対比が見事でした。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/1228202955.html
   物語の面白さ、主張の力強さなど、戯曲にもともと備わっているものを
   味わうだけではない、強烈な演劇体験になると思います。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/1211144859.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0918113356.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0626001959.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0320171438.html


7.こどもの城青山円形劇場/ネルケプランニング『いやむしろわすれて草』
  05/16-26青山円形劇場
  青山円劇カウンシル♯6~breath~
  ☆出演:満島ひかり 伊藤歩 福田麻由子 菊池亜希子 大山雄史 
      能島瑞穂 黒田大輔 志賀廣太郎 
   脚本・演出:前田司郎(五反田団)
   6,300円 ※未就学児入場不可
    http://www.nelke.co.jp/stage/iyamushirowasuretegusa/
   『いやむしろわすれて草』↓は再演を重ねる前田司郎さんの代表作の1つ。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/1021165309.html
   前田さんご自身が演出されます。円形劇場をどう使うのか楽しみですね。
   主演の満島ひかりさんは最近の舞台『100万回生きたねこ』も良かったです。


8.カンパニー・フィリップ・ジャンティ『動かぬ旅人』
  05/22-06/04パルコ劇場
  パルコ劇場40周年記念招聘公演
  ≪東京、北海道、大阪≫
  ☆出演:カンパニー・フィリップ・ジャンティ
   脚本・演出:フィリップ・ジャンティ
   7,500円 U-25チケット=4,500円(25歳以下対象)
   ※未就学児の入場不可
    http://www.parco-play.com/web/play/genty2013/
   フランスのカンパニー・フィリップ・ジャンティが6年ぶりの来日。
   人形、布、箱などを駆使してイリュージョンを生み出すパフォーマンスは、
   不思議で、不気味で、滑稽で、可愛らしくもあります。↓1分弱の動画。
    http://www.youtube.com/watch?v=IO1oTc1A1O0


9.TEAM発砲・B・ZIN『ヒノダン』
  05/23-29本多劇場
  ☆出演:平野勲人、工藤潤矢、小林愛、武藤晃子、西ノ園達大、
      きだつよし、森貞文則、田口治、福田千亜紀、大橋無能
   脚本・演出:きだつよし
   前売・当日共5,500円 ※小学生未満のお子様の入場不可。
    http://www.happou.net/hinodan/
   2007年に解散していた、きだつよしさん率いる劇団「TEAM発砲・B・ZIN
   (チーム・ハッポウビジン)」の復活公演。あの頃を懐かしむのもいいし、
   かえって新鮮さを感じるかもしれないし。復活する意図も知りたいですね。


10.森崎事務所M&Oplaysプロデュース『不道徳教室』
  05/29-06/04神奈川芸術劇場・大スタジオ
  ≪神奈川、東京≫
  ☆出演:大森南朋、二階堂ふみ、趣里、大西礼芳、黒川芽以、岩松了
   脚本・演出:岩松了
   前売り・当日共:6,800円 未就学児童は入場不可。
    http://mo-plays.com/fudoutoku/
   岩松了さんの新作舞台に大森南朋さんが主演されます。
   二階堂ふみさんは2度目の舞台出演になりますね。このお二人で
   教師と女子高生の禁断の恋なんて…萌え要素しかない(笑)。
   ローソンチケット「演出:岩松了×主演:大森南朋 インタビュー」↓
    http://l-tike.com/d1/AA02G03F1.do?DBNID=3&ALCD=1&PGCD=145434
   大森さんが出演された岩松作品のレビュー↓(2005年)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0615235136.html


 ☆☆☆────────────────────────────── 
  前売3000円台以下の気になる作品を5本ご紹介します。
 ──────────────────────────────☆☆☆

《1》村岡希美と池谷のぶえの演劇ユニット 酒とつまみ『もうひとり』
  05/07-21 OFF OFFシアター
  ☆出演:村岡希美、池谷のぶえ
   脚本・演出:倉持裕
   5月7日(火)~12日(日) 前売2,100円、当日2,500円 ※前半は完売
   5月13日(月)~21日(火) 前売3,900円、当日4,300円
    http://blog.livedoor.jp/saketotsumami2012/
   公式ツイッターであらすじ公開中↓
    https://twitter.com/saketotsumami
   センスも息もぴったりの、大人の女優による二人芝居。ペンギンプルペイル
   パイルズの倉持裕さんの新作・演出も贅沢です。100席に満たない
   OFF OFFシアターでの倉持作品というと、この公演↓は絶品でした。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0217224645.html
   池谷のぶえさんはNHKのショートドラマ「高梨さん」↓に主演中。
    http://www4.nhk.or.jp/takanashisan/


《2》演劇集団円・アンシャンテ公演『クライムス・オブ・ザ・ハート』
  05/10-15 ステージ円
  ☆出演:入江純、佐藤芳江、山根舞、加藤圭、相馬一貴、杉浦慶子
   脚本:ベス・ヘンリー 翻訳:芦沢みどり 演出:吉野知絵美
   前売・当日3000円 ペアチケット5000円 
   2作品共通券5500円(両公演日時指定)
   ※ニール・サイモン作『ビロクシー・ブルース』を5/24-29に同会場で上演。
    http://enchante2013.web.fc2.com ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=43637
   『クライムス・オブ・ザ・ハート』は1981年初演のピューリッツァー賞
   受賞戯曲で、1986年に映画化↓もされた名作です。
    http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=25890
   大好きな作品なので、上演が嬉しい。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/0902234900.html


《3》青年団リンク 二騎の会『雨の街』
  05/10-19こまばアゴラ劇場
  ☆出演:山内健司、永井秀樹、大竹直、佐山和泉
   脚本:宮森さつき 演出:多田淳之介
   日時指定・整理番号付自由席 [一般]予約3,000円/当日3,500円
   [学生・シニア(65歳以上)]予約2,500円/当日3,000円
   雨のこまば割引:劇場のある目黒区駒場の街が雨の場合200円引き。
   ※開演1時間前の天候で決定。
    http://www.komaba-agora.com/line_up/2013/05/nikinokai/
   宮森さつきさんの戯曲を、多田淳之介さんが演出する二騎の会の新作。
   繊細な心の動きを丁寧に描く起承転結のある物語を、演劇ならではの
   効果や特性を使って、果敢な実験をする多田さんが演出されるので、
   毎度不思議な観劇体験ができます。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0606142620.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0130202830.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1206121925.html


《4》座・高円寺『リア』
  05/17-26座・高円寺2
  ☆出演:渡辺美佐子、植本潤、田中壮太郎
   原作:W.シェイクスピア 翻訳:小田島雄志(『リア王』より) 
   構成・演出:佐藤信 構成協力:生田萬 
   夜公演3,500円 昼公演4,000円 ※「なみちけ」使用可。
    http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=838
   シェイクスピアの『リア王』をたった3人の俳優で上演。
   しかも主役の老王リアを女優の渡辺美佐子さんが演じます。
   杉並区の劇場、座・高円寺のレパートリーとしての新製作です。


★《5》ハイバイ『て』
  05/21-06/02東京芸術劇場シアターイースト
  10周年記念全国ツアー
  ≪東京、兵庫、三重、福岡、香川、北海道≫
  ☆出演:岩井秀人、上田遥、永井若葉、平原テツ、青野竜平、奥田洋平、
      佐久間麻由、高橋周平、富川一人、用松亮、小熊ヒデジ、猪股俊明
   脚本・演出:岩井秀人
   全席自由・整理番号付。前半割・前売り:3,000円 前半割・当日:3,500円 
   前売:3,300円 当日:3,500円 学生:2,500円(前売・当日共)
   高校生以下:1,000円(前売・当日共) ※未就学児童の入場不可。
    http://hi-bye.net/2013/03/19/3254
   メルマガ2012年4月号↓でお薦め前売り情報に掲載した『て』再々演。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0401000116.html
   2009年の再演時にはメルマガ号外↓を発行しました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0927103825.html
   劇作家、舞台俳優だけでなく、テレビ・映画俳優としても人気上昇中の
   岩井秀人さんの自伝的家族劇。何度観ても笑って泣いてしまう名作です。


 ★★★────────────────────────────── 
  前売2000円台以下の気になる作品を7本ご紹介します。
 ──────────────────────────────★★★

[1]渡辺源四郎商店『オトナの高校演劇祭』
  05/03-06ザ・スズナリ
  ≪青森、東京≫
   一般予約1演目2,500円 一般当日1演目2,800円 学生予約1演目1,000円
   学生当日1演目1,300円 高校生以下無料(要予約)
    http://www.nabegen.com 
   青森の劇団、渡辺源四郎商店のゴールデンウィーク恒例の東京公演。
   高校演劇の名作戯曲を大人バージョンにして上演してくれます。
   3本立てです。売り切れの回もありますので今すぐチェック!
  ●「修学旅行~TJ REMIX Ver.」
   ☆脚本:畑澤聖悟 演出:多田淳之介
    ↓こりっちでカンタン予約!
     http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=44312
    「修学旅行」過去レビュー↓
     http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0821144316.html
  ●「ひろさきのあゆみ~一人芝居版」
   ☆出演:工藤由佳子
    脚本:柴幸男、畑澤聖悟(潤色)、上演台本構成・演出:工藤千夏
    ↓こりっちでカンタン予約!
     http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=44315
    「あゆみ」過去レビュー↓
     http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/1130234115.html
  ●「河童~はたらく女の人編」
   ☆脚本・演出:畑澤聖悟
    ↓こりっちでカンタン予約!
     http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=44316
    「河童」過去レビュー↓
     http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0915224413.html


[2]三条会『三人姉妹』
  05/09-13ザ・スズナリ
  ☆出演:大倉マヤ、立崎真紀子、近藤佑子、榊原毅、江前陽平、
      篠崎大悟、国末武、山本晃子、山本芳郎
   脚本:アントン・チェーホフ 構成・演出:関美能留
   全席自由 前売・予約3,300円 わりびき券1,800円 高校生以下1,000円 
   当日券3,500円  ※5/9はプレビュー料金 一律 1,500円
    http://sanjoukai1.jimdo.com/
   千葉が拠点の劇団三条会が下北沢に来てくれます。
   『三人姉妹』の、どの部分がクローズアップされるのか楽しみ。
   山の手事情社の山本芳郎さんと、ロロの篠崎大悟さんが共演するなんて!
   時代を感じますね。5月9日はプレビュー公演で、なんと一律1500円!


[3]ままごと『朝がある 弾き語りツアー』
  05/10-12 PRUNUS HALL(桜美林大学内)
  ≪北海道、宮城、小豆島、大阪、三重、神奈川≫
  ☆出演:大石将弘
   脚本・演出・音楽:柴幸男
   一般 2,500円/学生 1,500円/高校生以下・桜美林生 1,000円
   *日時指定・全席自由・整理番号付き/予約・当日共
   *開場は開演の20分前、受付開始は開演の40分前
    http://www.mamagoto.org/asatour.html
   『わが星』↓で岸田國士戯曲賞を受賞された柴幸男さんが
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0420225339.html
   作・演出される、大石将弘さん主演の一人芝居。
   私は昨年の東京公演を見逃したので、神奈川公演でリベンジ予定。


[4]新国立劇場演劇研修所第7期生試演会1『ぼくの国、パパの国』
  5/17-19新国立劇場小劇場
  ☆出演:新国立劇場演劇研修所第7期生
   作:アユーブ・カーン=ディン 翻訳:鈴木小百合 演出:鈴木裕美
   A席2,500円 B席1,500円 学生割引(高校生以下)1,000円
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/30000096_play.html
   日本唯一の国立俳優学校の、7期生の1回目の試演会です。
   『ぼくの国、パパの国』は1996年に英国で初演され、その年の
   ローレンス・オリビエ賞コメディ賞候補に。映画化↓もされています。
    http://www.cinematoday.jp/movie/T0000284
   鈴木裕美さんは5期生の『ゼブラ』↓も演出されていました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/1223220625.html


[5]文学座附属演劇研究所研修科発表会『カスケード~やがて時がくれば~』
  5/17-19文学座アトリエ
  ☆出演(おそらく):文学座附属演劇研究所研修生
   脚本:岩松了 演出:上村聡史
   入場無料。予約受付5月7日(火)11時~
    http://www.bungakuza.com/newinstitute/performance.html
   2011年3月の震災直後に上演されていた↓岩松了さんの戯曲です。
    http://www.dongyu.co.jp/cascade/
   俳優学校の発表会ですが、上村聡史さんの演出なので興味あり。


[7]ロロ『ミーツ』
  05/23-06/02こまばアゴラ劇場
  ≪東京、京都≫
  ☆出演:板橋駿谷、亀島一徳、望月綾乃、伊東沙保、工藤洋崇、
      小橋れな、水越朋
   脚本・演出:三浦直之
   一般:予約2800円 当日3000円 学生:予約2500円 当日2700円
   高校生以下1000円 【映画】予約1300円 当日1500円
   【演劇×映画半券割引】どちらかの半券提示で300円キャッシュバック。
    http://llo88oll.com/next.html ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=45059
   若手人気劇団ロロの新作ツアー。作・演出の三浦直之さんの
   映画「ダンスナンバー 時をかける少女」の上映回もあり。同作は
   ムージック・コンペティション↓参加13作品から準グランプリに選出。
    http://news.moosic-lab.com/article/357164984.html
   チェルフィッチュなどに出演されている伊東沙保さんがロロ初出演。


[6]DULL-COLORED POP『プルーフ/証明』
  05/24-27シアター風姿花伝
  ☆出演:百花亜希、東谷英人、境宏子、中田顕史郎
   脚本:デヴィット・オーバーン、翻訳・演出:谷賢一
   前売・一般:2,500円 前売・学生:1,500円
   当日・一般:2,800円 当日・学生:1800円
   リピーター割引:1000円引き(要半券提示)
   セット券:3500円(前売りのみ)
   ※セット券は5/29-6/2に上演される別バージョンとのセット。
    http://www.dcpop.org ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=43858
   『プルーフ/証明』はピューリッツァー賞などを受賞し、映画化↓も
    http://eiga.com/movie/1768/critic/
   された4人芝居です。谷賢一さん翻訳・演出版の初演レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1009145438.html


≪ミュージカル、その他≫

 ○わらび座『ミュージカル「ブッダ」』
  05/07-12 THEATRE1010
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:戎本みろ、今井清隆、遠野あすか、三重野葵、石井一彰、他
   原作:手塚治虫著『ブッダ』
   作曲:甲斐正人 脚本:齋藤雅文 演出:栗山民也
   8000円
    http://www.warabi.jp/buddha/
   秋田の劇団わらび座の新作は、手塚治虫漫画のミュージカル化第3弾。
   『火の鳥 鳳凰編』、『アトム』のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0326163138.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0628140948.html
   栗山民也さんら超豪華スタッフによるわらび座ミュージカルも3作目。
   制作発表会の写真レポート↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0202212349.html


 ○CIRQUE DU SOLEIL
  『マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー』
  05/09-12さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ
  ≪埼玉、横浜、名古屋、福岡、大阪≫
   VIP席-25,000円、S席-18,000円、A席-15,000円
   B席-12,000円、C席-9,000円、D席-6,000円
    http://fujitvdirect.pia.jp/pc/sp/mj.jsp
   シルク・ド・ソレイユがマイケル・ジャクソンを舞台化。


 ○Bunkamura/フジテレビジョン/A4A『VOCALOID OPERA「THE END」』
  05/23-24 Bunkamuraオーチャードホール
  ☆出演:渋谷慶一郎、初音ミク
   脚本:岡田利規(演出家・演劇作家)、渋谷慶一郎(音楽家)
   演出:岡田利規、渋谷慶一郎、YKBX(映像作家)
   プラチナ席(プログラム付) 10,000円/S席 7,500円/A席 5,000円
    http://theend-official.com/
   山口で初演されたヴォーカロイド“初音ミク”主演のオペラが東京に。
   脚本はチェルフィッチュの岡田利規さんです。
   衣装デザインはルイ・ヴィトン。秋にはフランス・パリ公演も決定。


 ○流山児★事務所『アトミック☆ストーム 明るい僕らの未来編』
  05/31-06/16座・高円寺1
  ☆出演:流山児★事務所劇団員ほか、オーディション選抜者など
   脚本:佃典彦 演出:中屋敷法仁
   一般4,500円 学生3,500円
    http://www.ryuzanji.com/
   流山児★事務所のオリジナル新作ミュージカルです。
   岸田戯曲賞受賞者の佃典彦さん(愛知の劇団B級遊撃隊)の戯曲を、
   柿喰う客の中屋敷法仁さんが演出。2011年に再演された同劇団の
   ミュージカル『ユーリンタウン』ではメルマガ号外↓を発行。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/1014234434.html


≪ご参考≫
  「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
    http://www.shinobu-review.jp/schedule.html

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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.庭劇団ペニノ『大きなトランクの中の箱』
  04/12-29森下スタジオBスタジオ
  ≪東京、京都≫
  ☆圧巻の舞台美術!秋には京都で観られますよ~!
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0430181356.html

2.こまつ座&ホリプロ『木の上の軍隊』★ツアー中!
  04/05-29 Bunkamuraシアターコクーン、05/03-06天王洲 銀河劇場
  ≪東京、愛知、大阪、愛媛、長崎、広島、福岡≫
  ☆終戦間際と直後の2年間の沖縄が舞台の三人芝居。
   井上ひさしさんの信念と井上戯曲の特徴を受け継ぎながら、
   蓬莱竜太さんご自身の問題意識も研ぎ澄まして書き上げられた
   戯曲だと思います。レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0405231241.html
   5月4日(土)21時から、制作過程に密着するNHKスペシャル放送!
   NHKスペシャル「父の遺言~井上ひさし“最期の作品”~」
    http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0504/

3.劇団俳優座『とりつくしま』
  04/13-24シアタートラム
  ☆小説が原作の、死者がモノにとりつくファンタジー。真鍋卓嗣さんの
   演出作品を見逃し続けてきたことを少し後悔~。レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0423231625.html

  その他は新国立劇場『効率学のススメ』内企画アッセンブリー、
  THE SHAMPOO HAT『葛城事件』など(順不同)。

 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2013年5月(観劇数16作品)は残念ながら発行せず。


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 ◆3 【「CoRich舞台芸術まつり!2013春」最終選考中!】
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 ◎日本全国対象のインターネット上の舞台芸術フェスティバル
  「CoRich舞台芸術まつり!2013春」の審査員をさせて頂いております。
   http://stage.corich.jp/festival2013/
  グランプリ受賞団体には活動支金として100万円が支援されます。

  第一次(ネット)審査にて99作品の中から10作品が選ばれました!
   http://stage.corich.jp/festival2013/result.php
  3ヶ月間で審査員が10作品を鑑賞し、6月中旬にグランプリを発表します。
  よかったら対象作品をご覧になって感想をクチコミしてくださいね!

   CoRich舞台芸術!:http://stage.corich.jp/
   メンバー登録:http://stage.corich.jp/user_register.php
   携帯サイト:http://stage.corich.jp/m/

 ≪5月の「CoRich舞台芸術まつり!2013春」最終選考作品≫

 ○急な坂スタジオプロデュース/木ノ下歌舞伎『黒塚』
  05/23-06/02十六夜吉田町スタジオ
  ☆演出:杉原邦生 監修・補綴:木ノ下裕一
   http://kinoshita-kabuki.org
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=43354
   http://stage.corich.jp/festival2013/detail.php?stage_main_id=33703

 ○バジリコFバジオ『兄よ、宇宙へ帰れ。』
  05/29-06/03駅前劇場
  ☆脚本・演出:佐々木充郭
   http://www.bajirico.com/ ↓こりっちでカンタン予約!
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=43555
   http://stage.corich.jp/festival2013/detail.php?stage_main_id=33882

 ○ピンク地底人『ココロに花を』
  05/31-06/02王子小劇場
  ≪福岡、東京≫
  ☆脚本・演出:ピンク地底人3号
   http://www.geocities.jp/pinkundergrounder/ ↓こりっちでカンタン予約!
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=43146
   http://stage.corich.jp/festival2013/detail.php?stage_main_id=33537


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 ◆4 【編集後記】
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 ◎CoRich舞台芸術!公式アプリiPhone版↓が公開されました!
   https://itunes.apple.com/jp/app/corich-wu-tai-yun-shu!/id627932221?mt=8
  チラシ拡大可能!「あと○日で開幕・終幕」がわかって便利。
  最新版では「観たい!」「観てきた!」コメントも表示されます。
  Android版はこちら↓
   https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.corich.stage


 ◎栗山民也さんら舞台芸術関係者が紫綬褒章を受賞されました。
   http://www.asahi.com/national/update/0428/TKY201304280012.html
  「この世界に、無用な人間など一人もいない」↓栗山さんの言葉です。
   http://www.asahi.com/national/update/0428/TKY201304280009.html


 ◎メルマガ作成にかかる時間と労力が増加し続けていまして…。
  どうにも気持ちがメゲてきてしまったので、ツイッターで相談したところ、
  「公演情報詳細をリンク掲載で省略する」などのご助言いただきました。
  ありがとうございました!来月から検討・工夫したいと思います。


 ◎チラシにひとめ惚れ↓ これは観たくなるでしょう!(笑)
  劇団NLT『恋の冷凍保存』
  05/09-14俳優座劇場
  ☆脚本:ジャン・ベルナール・リュック 演出:釜紹人
    http://nlt.co.jp/now/frozen_love/index.html


 ◎こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願い署名活動中です。
   有志の会の公式ブログ↓で、署名用紙ダウンロード可能。
    http://kodomonosiro.blog.fc2.com/
   WEB署名もできます⇒ http://www.change.org/kodomo-aogeki
   公式ツイッター:https://twitter.com/kodomoaogeki
   facebookページ:http://www.facebook.com/kodomo.aogeki


 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しますので、よろしければ
   http://www.facebook.com/shinobureview
  「いいね!」をクリックしてニュースフィードに混ぜてください♪


 ◎注目している役者さんに「しのぶさんのサイトでいつも
  オーディション情報をチェックしています」と言われて嬉しい!
  「受かりました!」と言われるともっと嬉しい♪
  「しのぶの演劇レビュー」に情報掲載をご希望の方は、
  お問い合わせフォーム↓からどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/contact/
  ※必ず掲載するわけではありません。ご了承ください。


 ◎おすすめ舞台中継 on TV(おすすめがある時だけ掲載)

  【NHK総合】5月4日(土) 午後9時00分~9時49分
   NHKスペシャル「父の遺言~井上ひさし“最期の作品”~」
    http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0504/
   舞台『木の上の軍隊』↓の制作過程に密着するそうです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0405231241.html

  【NHK BSプレミアム】5月6日(月)午前0:00~3:15(※5日深夜)
   彩の国さいたま芸術劇場『シンベリン』
   出演:阿部寛 大竹しのぶ 他
   作:シェイクスピア 演出:蜷川幸雄
    http://www.nhk.or.jp/bs/t_entertainment/
    http://www4.nhk.or.jp/p-stage/x/2013-05-05/10/3153/

  【WOWOW ライブ】5/25(土)午後3:30~
   宝塚歌劇雪組『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』
    http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/102964/index.php#content?target=scene002&m=01

  【WOWOW ライブ】5/25(土)よる10:00~
   シティボーイズ
   『西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を』
   作・演出 宮沢章夫
    http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/103227/


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2013年4月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「HESOMORI-ヘソモリ-」←タイムスリップ系娯楽作。意外にオススメ。
    http://eiga.com/movie/56684/
  ・「終の信託」←周防正行監督は本気。ありがたいです。
    http://www.tsuino-shintaku.jp/
  ・「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」←小栗旬さん悪役似合う。
    http://v.ponycanyon.co.jp/odf/
  ・「二つの祖国で 日系陸軍情報部」←日系2世の証言集。落涙多々。
    http://mis-film.com/ja ←音が鳴ります
  ・「その夜の侍」←演技もいいし期待どおり。赤堀監督次回作に期待。
    http://sonoyorunosamurai.com/ ←音が鳴ります


 ◎【厳選シアター情報誌Choice!】TOPページ右下の“ちょいナビ”にて、
   http://www.next-choice.com/
  “しのぶの演劇レビュー”をご紹介いただいています!


 ◎ツイッターやってます!フォロワー4200人超えに感謝♪
  ⇒ @shinorev : http://twitter.com/shinorev
  観劇感想の速報もたまにつぶやきます。
  震災・原発事故、選挙関連のリツイートも多いです。


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
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