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2013年06月30日

【オーディション】MODE「『カフカ・プロジェクト2013』最終オーディション」07/13-15実施※07/10(水)17時締切(メール又はFAXで申込書の入手必要)

 松本修さんが演出されるMODEが『カフカ・プロジェクト2013』の出演者オーディションを実施します。⇒昨年夏のオーディション告知エントリー 松本さんはカフカ作品を継続的に舞台化されています。

 応募資格・条件がやや厳しめですが、ご興味のある役者さんはどうぞ。要項と申込書を送ってもらってからの応募になりますので、お気を付け下さい。以下、公式サイトからの情報です。⇒PDF

 ●MODE『カフカ・プロジェクト2013』
  「失踪者」「城」「審判」の三作品の連続上演
  公演時期:2013年12月
  会場:座・高円寺1
 ・オーディション日程
  一次:7月13日(土)  18:00~21:30
  二次:7月14日(日)、15日(月) 18:00~21:30
  参加料:一次:3000円/二次:1000円
  締切:7月10日17時(メール又はFAX)

■MODE「カフカ・プロジェクト2013」最終オーディション

MODEでは2013年12月に座・高円寺1においてフランツ・カフカの長編小説を舞台化した「失踪者」「城」「審判」の三作品の連続上演を行います。この企画に出演していただける実力ある俳優、個性的な新人をオーディションによって広く募集します。今回が「最終」オーディションとなります。奮って参加下さい。

【応募資格・条件】
・MODE作品あるいは松本修演出作品を観たことがあること
・演技経験のある俳優・ダンサー
・カフカ作品を読んでいること
・8月~9月に実施する配役のためのワークショップ(3日間×2回)に参加できること。
・9月29日からの稽古、12月1~18日の本番に全日程参加できること。

身体表現を重視した舞台作りになります。18 歳以上~30代までの体力に自信のある方。「立てる、歩ける、動ける」そして「声が出る」、すなわち舞台表現の基礎能力を有している事。もちろんカフカ作品が好きで、相応の読解力がある人を求めます。群衆シーンのムーブメントやダンスシーンが中心の「アンサンブル・パフォーマー」としての登用もあります。
☆男性は「十代の少年」に見える方、女性は「二十代後半から三十代の大人の色気」をお持ちの方をとくに募ります。

【オーディション日程】
◆一次オーディション 7月13日(土) 18~21:30時 (身体の動き中心のオーディション)
【会場】 芸能花伝舎 (丸ノ内線・西新宿駅から徒歩5分)
※合否は当日終了後に発表します。合格者は翌日からの二次オーディションに参加下さい。

◆二次オーディション 7月14日(日)、15日(月) 18:00~21:30
【会場】 江古田ストアハウス (西武池袋線・江古田駅から徒歩1分)
声と物言いの審査 → 課題の台詞(当日配布)の音読。
創作能力の審査 → カフカの短編小説を用いてのシーンづくり。

【参加料】 一次 3,000円 二次 1,000円 (当日持参のこと)
※申込書を読ませていただき、今回の企画・配役に相応しくないと判断したときは
失礼ながら「書類審査にて不採用」とさせていただく場合もあることをご承知おき下さい。

【出演に関して】 二次オーディション終了後、一週間以内に合否を通知いたします。
出演料・稽古日程は合否が決定した段階で交渉し、了承を得た上で出演決定とします。

【申込方法】 「お名前・連絡先(電話番号・fax番号・メールアドレス)」をファックスか
メールにてご連絡下さい。折り返し募集要項と申込書をお送りいたします。

締切…7月10日17時
E-mail mode1989(アットマーク)m8.dion.ne.jp ファクス 03-5919-3165
郵送の場合 〒160-0017 東京都新宿区左門町1 愛好ビル5F MODE

【質問・問合せ】 メールにて承ります。どんなことでも遠慮なくお聞き下さい。
MODE公式ホームページ http://www.mode1989.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 09:51 | TrackBack

2013年06月27日

アミューズ・ミュージカルシアター『風月主~美しきファランの禁断の愛~』06/21-07/21 Amuse Musical Theatre

 『カフェ・イン~愛は偽り?!~』、『シングルズ~29歳のクリスマス』に続き、六本木の専用劇場で上演される韓国ミュージカルの第3弾『風月主~美しきファランの禁断の愛~』(原題:『풍월주』)を拝見しました。上演時間は約2時間5分(15分の途中休憩を含む)。

 主演のイ・ジュガンさん(이주광)とキム・ジェボムさん(김재범)が登壇される記者向けのイベントに参加しましたので、お2人の写真なども掲載します。よかったら覗いてみて下さい。

20130627_fugetsushu_poster1.JPG

 ⇒CoRich舞台芸術!『風月主~美しきファランの禁断の愛~

 ≪あらすじ≫ こちらより
 古代新羅、男性妓生たちが身分の高い女性たちに喜びを与えて接待をする“ウンル”という場所が存在した。それぞれの事情を抱え、ウンルに集まった男たち。それらを、人々は風と月の主(あるじ)、“風月主”と呼んだ。 お客様を満足させなければ、その場で殺されることもある存在の“風月主”。 ウンルで最も人気の高い風月主である “ヨル(熱)”は血の改革をしている残酷な女王、“真善”の絶対的な愛情を受けているが、彼の心はウンルの同僚であり長年の友人である“サダム”に向かっている。 “真善”は、“ヨル”に権力と天下を約束して入宮を命じるが、“ヨル”は“サダム”から決して離れはしないと拒絶する。これを知った“真善”は、“サダム”を脅迫し、遠ざけようとする。 決してかなうことはない思いを抱きながらお互いを愛するヨルとサダム、そして真善。 相手のために、自分のために、彼らが選んだ運命とは…。
 ≪ここまで≫

 【舞台写真】カーテンコールは撮影可。歌はないシンプルな演出でした。
20130627_fugetsushu_stage.JPG

 日本で上演された『ウェルテルの恋』ではキム・ダヒョンさんとチョン・ドンソクさんのダブルキャストでしたが、もともとの韓国公演ではキム・ジェボムさんもウェルテルを演じていらしたんです。ソウルで取材した舞台稽古では、ジェボムさんが演じるウェルテルを少しだけ拝見できたんですが、ちゃんと観るのはこれが初めて。演技がうまいというお噂は耳にしていまして、その期待を裏切らない、繊細な感情表現をともなった美しい歌声を聴かせてくださいました。演出やスタッフワークにはかなり疑問もあったんですが、ジェボムさんの歌を聴けたから無問題(笑)。

 【写真・左から】イ・ジュガンさん(ヨル役)とキム・ジェボムさん(サダム役)
20130627_fugetsushu_interview2.JPG

 ジュガンさんさんとジェボムさんはこの舞台で初共演。お2人とも人見知りで恥ずかしがり屋だそうです。ジェボムさんは休演日にお台場のガンダムを見に行って写真を撮りまくったとのこと(笑)。

 【写真・左から】イ・ジュガンさん(ヨル役)とキム・ジェボムさん(サダム役)※中央は通訳さん
20130627_fugetsushu_interview1.JPG

 ジェボムさんは7月30日から同じ劇場で開幕する『兄弟は勇敢だった?!』(↓ポスター)にも出演されます。韓国の舞台芸術事情に詳しいライターさんが「これは面白いよ!」とオススメされていました。『カフェ・イン~愛は偽り?!~』に出演されていたキム・ドヒョンさんとダブルキャストになっていますね。今から楽しみです♪

kyodaihayukandatta_poster.JPG

 ここからネタバレします。

 2幕で自死を決意したサダムが、ヨルに字を習う場面が良かったです。「紙に筆で名前を書いておけば、彼は自分を忘れないだろう」(でしたっけ…?)という健気で切ない思いを、柔らかな声で優しく歌いあげて下さいました。大声を張り上げずに、細い声であれだけ響くのは技術があるからですよね。

 【写真・左から】イ・ジュガンさん(ヨル役)とキム・ジェボムさん(サダム役)
20130627_fugetsushu_interview3.JPG

【出演】<Aキャスト:6/21(金)~7/4(木)> イ・ジュガン(ヨル役)、キム・ジェボム(サダム役) <Bキャスト:7/5(金)~7/21(日)> イ・ユル(ヨル役)、イ・チャンヨン(サダム役)  
【ABともに出演】ジンソン女王:キム・ジヒョン ウンジャン(上司):パク・ソンファン グンゴム(同僚):メン・サンヨル ジン夫人:シン・ミヨン ヨ夫人(細い方):パク・ポムジュン
演出:イ・ジェジュン 台本:チョン・ミナ 作曲:パク・ギホン 音楽監督:ク・ソヨン 振付:チョン・ドヨン 主催:テレビ朝日/アミューズ/トリックスターエンタテインメント 後援:BS朝日ほか 協力:CJ E&M 企画・制作 :アミューズ
平日 SS:7,800円/S:6,800円/学割5,000円  土日祝 SS:8,800円/S席:7,800円/学割:5,000円 テハンノシート3,000円(見切れの可能性がございます。当日券のみ)  ※未就学児童入場不可
https://www.ticket.ne.jp/blue-theater/uketsuke.do?jigyoCode=14&koenGroupCode=22
http://www.amuse-musical-theatre.jp/fugetsushu/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:05 | TrackBack

2013年06月26日

【書籍】井上ひさし著「少年口伝隊一九四五」(講談社)

 『少年口伝隊一九四五』は井上ひさしさんが新国立劇場演劇研修所(2期生)に書き下ろした朗読劇です。初演は2008年2月。発表時のタイトルは『リトル・ボーイ、ビッグ・タイフーン~少年口伝隊一九四五~』でした。挿絵入りの本になるんですね。

少年口伝隊一九四五
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井上 ひさし ヒラノ トシユキ
講談社
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 来たる8月1日~3日に、新国立劇場演劇研修所による『朗読劇 少年口伝隊一九四五』が、2年振りに上演されます(⇒一昨年のレビュー)。初演から東京公演については欠かさず拝見していまして、観る度に発見がある、すごい戯曲です。たった3ステージですのでどうぞお見逃しなく。

 ⇒CoRich舞台芸術!『朗読劇「少年口伝隊一九四五」

Posted by shinobu at 14:52 | TrackBack

2013年06月25日

【お知らせ】「CoRich舞台芸術まつり!2013春」グランプリ発表!

 今年3月から5月まで開催されておりました「CoRich舞台芸術まつり!2013春」のグランプリ、準グランプリ、俳優賞が発表されました!
 ⇒最終選考に残った10団体の紹介ページ
 ⇒グランプリ発表ページ 

 受賞された皆さまおめでとうございます!ご参加くださった皆様、クチコミしてくださったCoRichメンバーの皆様、見守ってくださった皆様、ありがとうございました♪

 初回以来ずっと審査員をつとめさせていただいております。7回目となった今年度から、副賞100万円は活動支援金となり、スポンサード公演はなくなりました。グランプリ受賞団体には、受賞作の再演をしていただきます(本日より2年以内に)。
 タイミングが合えば木ノ下歌舞伎『黒塚』で『再演舞台を観て語らう夕べ』(ご報告エントリー⇒)を開催してみようかしら…♪

 「CoRich舞台芸術まつり!」は日本全国を対象にした、経費無料の舞台芸術フェスティバルです。グランプリ受賞団体以外は何度でも参加可能!今年度から1年に2度公演を実施する条件もなくなり、ますます応募しやすくなりました。ご興味のある作り手の方々は、ぜひ来年の開催期間をチェックしておいてください!

 ●「CoRich舞台芸術まつり!2014春」
  応募期間:2014年1月中旬~2月中旬予定
  開催期間:2014年3月~5月

Posted by shinobu at 14:05 | TrackBack

2013年06月24日

【ワークショップ】ゴーチ・ブラザーズ「俳優ワークショップ 講師:ジョナサン・マンビィ」7/3-4、7/5-6実施※6/28〆切(メールのみ)

 英国人演出家ジョナサン・マンビィさんによる俳優ワークショップの情報です。ポスト-スタニラフスキーメソッドをもとにしたエクササイズや演技に触れられる機会です。BasicとAdvancedの2コースがあり、片方だけの受講も可能。以下、主催者よりいただいた情報です。

 ■ゴーチ・ブラザーズ「Jonathan Munby Actors’Workshop 2013 in Tokyo」
  《会場》錦糸町シムスタジオ Bスタジオ
  《講師 (①、②共通)》 ジョナサン・マンビィ(通訳:時田曜子)
  《日時》
   ①Basic Class(基礎コース):全4回
    7月3日(水)13:00~16:00、17:00~20:00 
    7月4日(木)13:00~16:00、17:00~20:00
   ②Advanced Class(応用コース):全2回
    7月5日(金)17:00~20:00
    7月6日(土)14:00~17:00
  《受講料》
   ① Basic Class:¥25,000
   ② Advanced Class:¥15,000
  《募集人数》各クラス25名 
  《募集締め切り》6月28日(金)必着

◆俳優ワークショップのお知らせ◆

ゴーチ・ブラザーズでは、舞台芸術における国内外の才能同士が出会う<場>を創出し、そこから未来への新しい<関係>が生まれることを目指し様々なワークショップを企画していきます。その第1弾として、現代イギリスで注目の若手舞台演出家ジョナサン・マンビィという才能と日本の俳優たちの出会う機会として「Jonathan Munby Actors’ Workshop 2013 in Tokyo」を開催いたします!

◇実施概要◇

Jonathan Munby Actors' Workshop 2013 in Tokyo

2012年玉置玲央出演『ロミオ&ジュリエット』(主演:佐藤健・石原さとみ 赤坂ACTシアター/シアターBRAVA!)の演出で日本に活躍の場を広げ、また、ロイヤルシェイクスピアカンパニー、Guildhall音楽演劇学校においても数々のワークショップを行うジョナサン・マンビィを講師に招き、俳優ワークショップを開催いたします。

「言葉が違うからこそ見えるものーそれは俳優の言葉や意図が相手に届いているか、着地しているかということ。」
演出家としてジョナサンが日本の俳優と向き合った時に語っていた言葉です。
「大切なのは、俳優が今、その瞬間を生きて、存在すること。そして、だから演劇は面白い。」
作品、俳優、演劇に真摯にそして静かな情熱をもって向き合うジョナサンと過ごす時間の中で、俳優の皆様が「演じること」とは何かを探り、見つけていただく機会になることを願っています。

《プログラム》
1.①Basic Class(基礎コース)
Introduction to a Western style of acting
英米のドラマスクールにおいて、俳優が学ぶアクティングの基礎を、エクササイズと現代英戯曲を使ったシーンワークを通して学びます。テキストの読み解き方~役作りのプロセスを、ポスト-スタニラフスキーメソッドをもとに探っていきます。

1.①Advanced Class(応用コース)
An alternative approach to character and process
ポスト-スタニラフスキーメソッドに基づいて、役柄を深く掘り下げ作品を創っていくプロセスを追究します。実践的にテキストを紐解き、シーンを創っていく、舞台・演技経験豊富な方向けのコースです。

《日時》
1.①Basic Class:全4回
7月3日(水)13:00~16:00、17:00~20:00 
7月4日(木)13:00~16:00、17:00~20:00

1.②Advanced Class:全2回
7月5日(金)17:00~20:00
7月6日(土)14:00~17:00

《会場》錦糸町シムスタジオ Bスタジオ
《講師 (①、②共通)》 ジョナサン・マンビィ(通訳:時田曜子)
《受講料》① Basic Class:¥25,000 / ② Advanced Class:¥15,000
 ※受講料については、申込確定後にご案内致します弊社指定の口座へのお振込をお願いいたします。
《募集人数》各クラス25名 
《募集締め切り》6月28日(金)必着

《お申し込み方法》
 下記を明記の上、プロフィール(顔写真付・A4サイズ)をEメールまたは郵送にてお送りください。
 ①お名前 ②ご所属 ③ご連絡先 ④希望クラス
□ Eメール: studio(アットマーク)gorch-brothers.jp
□ 郵送先住所:〒158-0091 東京都世田谷区中町5-10-27 ゴーチ・ブラザーズ
ジョナサン・マンビィワークショップ 係

※書類確認後、受講確認・詳細のご案内の返送もって、申込完了とさせていただきます。
※応募書類は返却致しかねますので予めご了承ください。

《お問い合わせ》
 有限会社ゴーチ・ブラザーズ  03-6809-7125(平日10時ー18時)
 担当:時田曜子 090-9243-8346 / tokita(アットマーク)gorch-brothers.jp

●ジョナサン・マンビィ プロフィール
イギリスのブリストル大学で古典戯曲を中心に演劇を学び、卒業後はブリストル・オールド・ヴィック劇場を経てロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)に入団。同カンパニーで3 年間アシスタント・ディレクターを務め、グレゴリー・ドーランやリンゼイ・ポズナーといった人気演出家の元で研鑽を積む。ドーラン演出による RSC『マクベス』(アントニー・シャー主演)では 2000 年の東京公演にも随行した。

RSC の大作『カンタベリー物語』(05)で 3人の演出家チームの一人として演出を手掛け、ストラトフォード・アポン・エイヴォン、ロンドン、アメリカ・ワシントンでの公演を大成功に導く。RSC、グローブ座、ヤング・ヴィック劇場、ナショナル・シアター・スタジオといったロンドンの名門劇場のほか、イギリス地方劇場でも数々の舞台を手掛けている。ワシントン DC.で演出した『The Dog in the Manger』(09)ではヘレン・ヘイズ賞最優秀演出賞候補に挙がった。2012 年には、佐藤健・石原さとみ主演『ロミオ&ジュリエット』(赤坂 ACT シアター/シアター BRAVA!(大阪))の演出で日本にも活動の場を広げる。

近年のその他の主な演出作品に、『人生は夢』『The Prince of Homburg』(英/ドンマー・ウェアハウス)、『ア・ナンバー』(英/メニエール・チョコレート・ファクトリー、南アフリカ/フガート劇場)、『あわれ彼女は娼婦』(英/ウェスト・ヨークシャー・プレイハウス)、『冬物語』(米/ガスリー劇場)、『カンパニー』(英/シェフィールド・クルーシブル)、『The Recommendation』(米/オールド・グローブ 座)、『ジュリアス・シーザー』(米/シカゴシェイクスピアシアター)などがある。2013 年12 月には RSC の新作公演『Wendy and Peter Pan』の上演が決定しており、話題を呼んでいる。

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:49 | TrackBack

2013年06月23日

岡崎藝術座『(飲めない人のための)ブラックコーヒー』06/14-23北品川フリースペース楽間

 神里雄大さんが作・演出される岡崎藝術座の新作を拝見。東京公演の後、京都、熊本、鹿児島ツアーあり。北品川の商店街にある「楽間」に初めて伺いました。いい町だったな~。お散歩しにまた行きたい。

 上演時間は約1時間20分。ものっすごく濃い時間でした。セリフは会話劇というより散文というか…文学作品のようで胸にグサグサ来ました。終演後に戯曲本を購入(700円)。何かの賞の候補になってもいいんじゃないでしょうか。戯曲賞なのか文学賞なのか私にはわからないんですが…。

 ⇒CoRich舞台芸術!『(飲めない人のための)ブラックコーヒー

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 ミステリー、ダンス、シアター
 アガサ・クリスティーの処女戯曲、「ブラック・コーヒー」をモチーフに、新たに書かれる台本。
 処女を喪失したときの強い後悔と放心を、まやかしのしあわせで塗りたくってしまう。
 おとこは処女を喪失したことがないので、想像とインタビューが行われるだろう。
 俳優はからだを動かしまくり、裏では記憶が書き換えられる、暴力的なことば。
 なにも混ぜてはならない……。
 ≪ここまで≫

 当日パンフレット掲載の神里さんインタビューによると「分かりやすかろうが分かりにくかろうが、自分がいいと思う方法で自分の扱いたいテーマをあぶり出すべきだ」と思い、「上演をあまり意識せず、自由に書いた」台本とのこと。
 言葉も、身体表現も、音も明かりも、「コレなのだ」と妥協なくあらわしてらっしゃるように思いました。濃厚で、ゴツゴツしてて、孤高。

 私は露骨な性描写が苦手なんですが、この舞台では性についての言葉も身体も、ある定型的な表象として使われていた(ように見えた)ので、大丈夫でした。何をしても息苦しい(東京の)今を、原始的感性でとらえて、文学にしてくださったように思います。

 ここからネタバレします。

 若い男性が少女を誘拐して10年監禁していた。被害者と加害者のかつての友人たちが彼らについての記憶を証言する。アガサ・クリスティー著「ブラックコーヒー」に登場する探偵2人組の睦言など。

 出演者は皆さんに凄みがありました。訓練を積んでないとできない演技ばかり。最後の稲継美保さんの長い独白に心をつかまれてしまった…。『長短調』でダンスがかっこ良かった方ですね。体の説得力はそのせいかしら。

出演:鷲尾英彰 稲継美保 小野正彦 藤井咲有里 大村わたる
作・演出:神里雄大 舞台監督:寅川英司+鴉屋 照明:黒尾芳昭 音響:高橋真衣 映像撮影:ワタナベカズキ 写真撮影:富貴塚悠太 制作:岡崎藝術座、野村政之 制作協力:服部悦子、本郷麻衣、上松宣彦、岩田ゆう子 助成:公益財団法人セゾン文化財団、芸術文化振興基金 共催:NPO法人フリンジシアタープロジェクト(京都公演) 企画製作・主催:岡崎藝術座
(予約)一般(6/17まで) 2,800円 (6/19以降) 3,000円/学生 2,500円 (当日)一般、学生とも前売+300円 18歳以下観劇無料
http://okazaki-art-theatre.com/news/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:24 | TrackBack

2013年06月21日

【ワークショップ&オーディション】木ノ下歌舞伎「F/T13主催プログラム『東海道四谷怪談』出演者募集ワークショップ&オーディション」7/6-8実施※7/3(水)22:00〆切(郵送またはメール)

 今秋開催のフェスティバル/トーキョー13(F/T13)主催プログラムである、木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談』の出演者募集を兼ねたワークショップ&オーディションが実施されます。応募資格は18歳以上、経験不問。詳細は公式サイトでご確認ください。

 先鋭舞台芸術を集めるフェスティバルの主催プログラムであり、有名歌舞伎演目を現代演劇として新製作する試みとしても、大いに注目される公演です。講師は杉原邦生さん。昨夏、私は彼の演出作品を観るために京都まで行きました。5月公演『黒塚』もとても面白かったです。我こそはと思う俳優さん、ぜひご参加ください。

 ■木ノ下歌舞伎・フェスティバル/トーキョー13主催プログラム
 「『東海道四谷怪談』上演のためのワークショップ&オーディション
  日時:
   1次|2013年7月6日(土)13:00~16:30 / 18:00~21:30
   1次|2013年7月7日(日)13:00~16:30 / 18:00~21:30
   〈計4コマの内いずれか1コマ〉
   2次|2013年7月8日(月)13:00~16:30 / 18:00~21:30
   〈計2コマの内いずれか1コマ〉
  会場:にしすがも創造舎教室
  ワークショップ講師:杉原邦生

  応募資格:18歳以上の心身ともに健康な方/経験・経歴は不問
  稽古開始:9月半ば~@東京&横浜
  公演本番:11月中旬@東京
  応募〆切:2013年7月3日(水)必着(メールの方は当日22:00まで有効)

Posted by shinobu at 17:18 | TrackBack

【ワークショップ】公益社団法人日本劇団協議会「モスクワ芸術座附属演劇大学夏季ワークショップin東京」7/15-30実施※6/29〆切(郵送のみ)

 モスクワ芸術座附属演劇大学が派遣するセルゲイ・シェンタリンスキー教授による「スタニスラフスキーシステムの基礎を学ぶ」ことをテーマにしたワークショップです。6年も継続開催されており、続けて通う俳優も少なくないそうです。

 「俳優表現のエクササイズ」と「ステージムーブメント」の2つの講座を7日間受講できて60,000円。初参加者と経験者に分けたコースがあるので、期間は2週間に渡ります。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ムーブメントと演技の2種類を同時に学ぶのは、チェルカスキイさんのワークショップもそうでした。(⇒ワークショップレポート、講演レポートー⇒

 ●モスクワ芸術座附属演劇大学夏季ワークショップin東京
  実施期間:2013年7月15日(月・祝)~30日(火)※22日(月)・23日(火)休講
  会場:青年劇場スタジオ結
  募集人員:20名
  応募資格:1年以上の演劇教育過程を終了し、演劇経験1年以上、基本的に全日程に参加できる方。
  受講料:60,000円
  申込受付:6月10日(月)~29日(土)(当日消印有効)
  ※選考結果は郵送にて7月5日(金)頃までにお知らせします。

Posted by shinobu at 17:07 | TrackBack

2013年06月20日

急な坂スタジオプロデュース『木ノ下歌舞伎「黒塚」』05/23-06/02十六夜吉田町スタジオ

 木ノ下歌舞伎は歌舞伎を新たな切り口で上演する木ノ下裕一さんと杉原邦生の団体です。『黒塚』は急な坂スタジオのプロデュース公演として上演されました。上演時間は約1時間35分。

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員として拝見しました(⇒99本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載します。 
 
 ⇒CoRich舞台芸術!『黒塚

 ≪作品解説・あらすじ≫ 公式サイトより
 昭和14年に初代市川猿翁によって創作・初演された近代の新作舞踊劇の金字塔。
 東北地方に伝わる鬼女伝説に取材した能「黒塚(安達原)」が原作。
 老婆と旅の僧の出会う芝居仕立ての〈上の段〉、僧に諭され、その嬉しさを老婆が舞で表現する〈中の段〉、信頼していた僧に裏切られた怒りから鬼女の正体を現し襲い掛かる〈下の段〉と、起伏に富んだ〈三段〉からなる。
 人里離れた安達ケ原(現・福島県)のあばら家に岩手と呼ばれる老婆が暮らしていた。そこに通りかかった阿闍梨祐慶ら三人の旅僧は、日が暮れたので老婆に一晩の宿を乞う。老婆は自分の罪深さを彼らに語るが、祐慶はどんな人間でも仏教に帰依すれば成仏できると諭す。喜んだ老婆は「奥の寝室はけっして覗かないように」と言い残し、薪を拾うため山に出かけるが…。
 ≪ここまで≫

■ラップ&昭和歌謡だけどバッチリ歌舞伎!

 『黒塚』は昭和14年に発表された、比較的新しい歌舞伎作品なんですね。4人の僧たちが人里離れた一軒家に一晩の宿を求めます。老女が迎え入れ歓待してくれますが、なんと彼女は鬼だった…という歌舞伎らしい物語です。監修・補綴の木ノ下裕一さんと演出・美術の杉原邦生さんが、終演後のトークで作品解説をたっぷりししてくださったので、理解も深まり、木ノ下歌舞伎という団体への好感度も増大しました。以下、そのトークで知ったことも踏まえた感想になります。

 木製の箱を組み立てた抽象美術でした。客席が対面式で中央に大きな柱があるため、席によっては見えないところもありますが、バランスの良いステージングだったので全く気になりませんでした。客席双方の死角になる部分もうまく使い、「見えないこと」も利点にした巧みな演出でした。カラフルな照明、意外な選曲、マジカルな場面転換は芸術的で娯楽性もあり、遊び心も粋です。

 歌舞伎の台本どおりのセリフ、歌舞伎台本の音の数に現代口語を当てはめたセリフ、そして現代口語のセリフという合計3種類の言葉を混合し、現代人である観客に歌舞伎本来の魅力をわかりやすく伝えてくれます。まず原作の舞台を完全コピーする稽古をしてから、それをもとに新たに作り上げるそうです。だから俳優の足取りに重みがあり、言葉に説得力があるのだと思いました。

 老女を演じた武谷公雄さんが素晴らしかったです。隅々まで意識が行きとどいた所作や表情のひとつひとつに深みがあり、ただ立っているだけで迫力がありました。すすり泣きをしても凄い形相で激昂しても、ひとときの感情におぼれることなく、常に自身をコントロールされています。じわりと足を一歩進めるだけの動作が歌舞伎の舞に見えた時、背筋がゾクっとしました。

 客席が背もたれのない小さなイスだったせいもあると思いますが、1時間30分はちょっと長く感じました。もともと劇場ではなかった小空間での上演でしたので、もし再演があるならいわゆる劇場でも観てみたいです。

 ここからネタバレします。

 ヴィヴィッドカラーの現代カジュアル・ルックの僧たちが、いかにも恐ろしそうな老女岩手(武谷公雄)の家を訪ねます。腰の曲がった老女が小さな歩幅でよろよろと歩みを進めていたかと思ったら、急に軽やかにジャンプしたり、歌舞伎調の発声で歌っていたかと思ったら、歌詞が中島みゆきの「時代」だったり(笑)。丁寧に仕込まれたギャップにかなり笑わせていただきました。
 強力役の北尾亘さんが1人で踊る場面では、ヒップホップダンスのようでいて、実は振付に歌舞伎の様式が反映されていて感心しました。長唄をラップにしたのもとても面白かったです。

 僧(夏目慎也)は岩手に「どんな罪人も赦される」と説きます。岩手は、実の娘を含む大勢の人間を殺してきたのですが、そんな自分も赦されたことを心から喜び、月夜に舞います。しかし僧たちに「(死体が山のようにある)寝室を覗かない」という約束を破られ、裏切りに絶望して鬼になってしまいます。舞うシーンの岩手の可愛らしいこと!そして幸福の頂点から突き落とされて鬼になる武谷さんの演技は、歌舞伎の様式美を取り入れた演出効果とあいまって、猛烈な凄みがありました。

 原作では鬼になった岩手と僧との立ち回りで終幕するのですが、倒れた(=成敗された)岩手に僧の1人(大柿友哉)が祈りを捧げ、誰もいなくなった後で、岩手が黒塚の中に戻っていく場面が追加されていました。岩手への祈りで救済を示し、勧善懲悪で終わらせなかったのが良かったです。岩手が起き上がって再び黒塚に戻ることで、彼女の怒りや悲しみは決して癒えることがなく、怨念は永遠に東北の地をさまよい続ける…そんなイメージが広がって、空しく切ない余韻が残りました。


出演:大柿友哉(山伏讃岐坊と岩手の娘)、北尾亘(強力[ごうりき]太郎吾・ヒップホップ踊る)、武谷公雄(老女岩手・鬼)、夏目慎也(僧の阿闍梨祐慶)、福原冠(山伏大和坊・背が高い)
演出:杉原邦生 監修・補綴:木ノ下裕一 舞台監督:鈴木康郎、湯山千景 美術:杉原邦生 照明プラン:中山奈美 音響:星野大輔 衣装:藤谷香子 衣裳協力:加納豊美、秀島史子 演出助手:岩澤哲野 補綴補佐:稲垣貴俊 文芸:関亜弓 主催・企画・制作:急な坂スタジオ
【休演日】5月30日【発売日】2013/03/27  前売・当日とも 2,500円お得なセットチケット:マームとジプシー3公演(A・B・C各1回)+木ノ下歌舞伎1回 8,000円 ※20枚限定
http://kinoshita-kabuki.org

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:15 | TrackBack

2013年06月19日

新国立劇場演劇『リーディング公演「アラビアの夜」』06/16-18新国立劇場小劇場

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アラビアの夜

 『つく、きえる』に合わせて上演された新国立劇場のリーディング公演です。『つく、きえる』を書き下ろされたローラント・シンメルプフェニヒさんの戯曲というと、『昔の女』も好きでした。

 そして『アラビアの夜』もすっごく面白かった!!あるマンションの住人たちの日常から、イスタンブール、砂漠、酒瓶の中まで旅させてもらいました。照明も音響も豪華で、このクオリティーで無料なんて…感謝と同時に申し訳ない気持ち。マンスリー・プロジェクトの朗読はホントお得。

 ⇒CoRich舞台芸術!『アラビアの夜
 レビューは記録のみ。

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 とあるマンションに住む二人の女を訪ねてくる管理人と二人の男。
 繰り返される何気ない日常が、なにかを境に狂いはじめる。
 現実の世界とファンタジーが入り混じる、R.シンメルプフェニヒの「語りの演劇」をお楽しみください
 ≪ここまで≫

  とても官能的な作品でした。

出演:佐藤誓、髙島レイ、西村壮悟、形桐レイメイ、池田朋子
脚本:ローラント・シンメルプフェニヒ 演出:宮田慶子
【休演日】6/17 無料
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000400_play.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 11:06 | TrackBack

2013年06月17日

劇団チョコレートケーキ『「あの記憶の記録」「熱狂」』03/23-31サンモールスタジオ

 劇団チョコレートケーキは古川健さんが脚本、日澤雄介さんが演出をされる劇団です。『「あの記憶の記録」「熱狂」』は2012年CoRich舞台芸術アワード!第一位を獲得した人気作品。早々と再演されました。

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員として拝見しました(⇒99本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載します。 

 記録しておきたいツイート⇒

 ⇒CoRich舞台芸術!『「熱狂」「あの記憶の記録」

■何事も多様に見せる演出で観たい

 「熱狂」はヒットラーがドイツで大統領に選ばれるまでのお話。「あの記憶の記録」は1970年のイスラエルを舞台に、ある男が1944年の出来事を語るお話でした。共通の登場人物によって2作品をつなげる工夫もあり、両方観るとより楽しめる公演でした。

 四角いステージをほぼ三方から客席が囲む舞台美術で、舞台中央奥の壁には床から天井にかけて逆L字型に、強制収容所をおもわせる金網と柵が張り巡らされていました。網の中にはがれき、レンガやごみ、くしゃくしゃになった布や、片方だけの革靴もはさまっています。家具やその他の装飾で変化をつけ、同じ舞台美術で2作品をうまく上演されていたと思います。

 私は「熱狂」の方が面白かったです。「あの記憶の記録」は主人公の一人語りに重きを置き過ぎて、歴史教科書のようになってしまっているように感じました。

 Ort-d.d『わが友ヒットラー』のクチコミにも書きましたとおり、同じ題材を扱った団体同士で半券割引や交互トーク出演などの共同企画を実施されました。2作品交互上演だけでも現場は大変だったでしょうに、他団体と協力し合って広報活動をされたことは素晴らしいと思います。

 ここからネタバレします。

■「あの記憶の記録」

 ≪「あの記憶の記録」あらすじ≫ 公式サイトより
 子供たちの成長を見守りながら、平凡に穏やかに暮らす一つの家族
 しかし、父には秘密があった
 戦争を生き抜いた男に刻み込まれている、あの記憶
 1970年、イスラエル、テルアビブ市内
 家族が囲む食卓に語られる、
 「記憶」の物語
 ≪ここまで≫

 家族4人の朝食の場面から始まったのですが、演技から時間帯が体感できず、食事をしているようにも見えず、私はしょっぱなからつまづいてしまったようです。照明の変化だけで場面転換する割に、役者さんの出ハケがもっさりしていました。違う空間にいるはずの人物たちが同時に舞台上にいても気にならないような、スピーディーな演出が欲しかったです。

 強制収容所にいたことを隠してきたイツハクは、息子が母国イスラエルのために兵隊になろうとしていることを知り、再び戦争と対峙せざるを得なくなります。ガス室での死体処理業務の詳細、生きるために死体から金歯を盗んだこと、善い人間は死んで悪い人間は生き残ったことなどを具体的に語らせたのは良かったですが、長いセリフが言葉というより説明に聴こえてしまうことが多かったです。一人語りだけでアウシュビッツで起こったことをヴィヴィッドに伝えるのは、かなり難しいと思いました。あと、「話がある」「聞いてくれ」といったセリフが何度もありましたが、不要だと思います。

 2人登場した母親がいわゆる「家族のためにご飯を作って温かく見守ってくれるいい人」として、終始描かれてしまったことが残念です。夫イツハクが人殺しだったと初めて知るのですから、少なからず衝撃を受けるでしょうし、彼を思いやる優しさだけでなく、疑問や不快感も噴出するのではないでしょうか。男女や夫婦の対比が、戦争と平和の対比であるかのように映るのも、シンプルすぎて物足りなかったです。

 ただ、子供のあるイツハクは過去と対峙し、子供のいないイツハクの兄アロンは過去に蓋をするという対比は効果的だったと思います。イツハクが殺したナチスSS将校ビルクナー(「熱狂」にも登場)について、アロンが「他のSS将校よりいい奴った(味方だった)」と言うことで、兄弟の認識が正反対だったことがわかります。人間の記憶の頼りなさを示し、罪悪感に打ちひしがれたイツハクをさらに絶望的な状況に追いたてるのは、残酷ですが説得力がありました。息子の歴史教師がイツハクの握手に応えなかったのも良かったです。

 言葉にして発せられたことが嬉しくなるようなセリフがありました。イツハクが息子に「生きていることは素晴らしい」「戦場に行くのは義務だから仕方ない。俺の息子なら何をしてでも生き残れ。逃げろ」「イスラエル(国)よりも、お前の命の方が大切だ」と言いきってくれました。私もそう信じています。日本でも、国のために死ぬことを美とする教育が行われ、たくさんの命が奪われました。国とは何なのかを説いた井上ひさしさんの戯曲『兄おとうと』を思い出しました。

 【Ort-d.dとの共同企画】
20130324_Ort_Choco_kyodokikaku.JPG

■「熱狂」

 ≪「熱狂」あらすじ≫ 公式サイトより
 1924年、
 ある被告人の発言から始まる、小さな政党の物語
 その男は民族の誇りを叫び、国民の権利を叫んだ
 その男は、やがて祖国の民に愛された
 その男は、やがて疲弊した祖国を蘇らせた
 20世紀、最も国民を熱狂させた政治家の、記録
 ≪ここまで≫

 開演10分前には客席がほぼすべて埋まっていました。全席自由だから早めに来場する人が多いのかもしれませんが、それにしても人気があるんだなと思いました。私が観た回は前売り完売で、キャンセル待ちの列ができていました。

 ハーケンクロイツが描かれた垂れ幕を三方の壁に吊りさげて、客席を含む劇場内全体がナチス本部内のようで、観客を当時のドイツ国民と見立てて演説を行うのにも臨場感がありました。照明の切り替え、効果音や音楽の挿入、俳優の出ハケなどの演出がスピーディーで小気味良かったです。

 ナチスやヒットラーを題材にした作品は多くありますが、『熱狂』はヒットラーが大統領に選出されるまでを描いており、演説場面がいいハイライトになっていました。1人の政治家としてのヒットラー像を垣間見ることができました。

 舞台上に実際は登場しないけれどその場に居るはずの人々が、出演者の数よりもずっと多くいるように感じられました。それぐらい舞台背景を描ききれていたのだと思います。ただ、俳優の演技が熱いのか冷めているのか、怒っているのかいないのかといった両極端の2種類に偏りがちだったことは気になりました。もっと繊細で、多彩な表情を見せて欲しいです。

 「ハイル、ヒットラー」と敬礼されるのに応えて、ヒットラー役の西尾友樹さんが右手をユルっと顔の横に持ってきて返礼(?)する仕草が、とても可愛らしくてギャップ萌えしました(笑)。真剣ゆえに可笑しいんです。そもそも大の大人が勢ぞろいして、妙なほど背筋を伸ばし胸を張り、右腕を前方上部にあげたポーズで、同じ言葉を同時に叫ぶこと自体が滑稽なんですよね。仕組まれたかっこ良さの方がクローズ・アップされて、不格好さが鳴りを潜めていたのは少し残念。何事も多様に見せる高次的な演出があると、さらに良いのではないでしょうか。

 ナチスの飛躍的な台頭は、私の中で今年の自民党の圧勝と重なりました。数ある争点を1つだけに絞って「○か×か」を迫り、楽な単純思考へと導く罠に、私たちは簡単にハマります。広報戦略として行われた統制の取れた美しいパフォーマンスに、のせられ、騙されるのが人間なんですよね。「ヒューラー(=ヒットラー)に従ってさえいれば楽」という民衆心理もよくあらわされていたと思います。

 ヒットラーの雑用係になった若者ビルクナーが、語り部として物語の進行をつとめます。終盤に彼が親衛隊に入隊するエピソードがあり、『あの記憶の記録』へと続く構造になっていました。両方観ることの楽しみがちゃんと担保されていました。


『熱狂』出演:西尾友樹 古川健 浅井伸治(以上、劇団チョコレートケーキ) 青木柳葉魚(タテヨコ企画) 佐瀬弘幸(SASENCOMMUM) 島田雅之(DART’S) 竹内健史(東京パチプロデュース) 田村元 吉田テツタ
『あの記憶の記録』出演:岡本篤 浅井伸治(以上、劇団チョコレートケーキ) 亀田梨紗 川田希 竹田りさ 中田暁良(ミームの心臓) 根津茂尚(あひるなんちゃら) 袴塚真実(サルとピストル)
脚本:古川健(劇団チョコレートケーキ) 演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ) 舞台美術:鎌田朋子 照明:朝日一真(A's light) 音響:佐久間 修一 衣装:藤田 友  舞台監督:本郷剛史 演出部:大谷倫之 山本あんり 山口高靖 宣伝美術: R-design スチール:池村隆司 撮影:河野三郎 Web:ナガヤマドネルケバブ 制作:菅野佐知子(劇団チョコレートケーキ) 企画・製作:劇団チョコレートケーキ
【発売日】2013/02/01 全席自由 前売り\3000 当日\3300 通しチケット¥5000  学割¥2000(高校生¥1000)※要学生証提示 前半割り¥2500(25日までの4ステージ)『親愛なる我が総統』¥500(『熱狂』『あの記憶の記録』のチケット半券提示で無料)  
http://www.geki-choco.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 19:03 | TrackBack

ピンク地底人『ココロに花を』05/31-06/02王子小劇場

 ピンク地底人はその名のとおり、地底人の劇団です。京都の地底に棲みかがあるそうです。

 上演時間は約1時間30分。日曜日の朝11時の回に伺いました。1日が長く使えるような気が…! はい、実際、充実してたと思います。1日で3本以上ハシゴ観劇したい演劇ファンにとっても、打ってつけのタイムテーブルですね。

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員として拝見しました(⇒99本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載します。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ココロに花を

 ■若者のナイーブな不安と悲しみ

 意識が戻らない病人たちがそれぞれのベッドに横たわる中、殺人事件の犯人探しが始まります。取調室での嘘の自白、次々と増える意識不明の病人など、サスペンス・タッチで進む複数の物語には、夢の中の邂逅といったSF要素もシームレスに組み入れられていました。

 物語上で起こる物音を擬音語、擬態語などを使った人の声で表現するのが劇団の持ち味で、俳優は舞台上下(かみしも)の端にいながら、声を使って効果音の役割を果たしていました。淡々と存在しているのがいいですね。騒音だけでなく街にあふれる言葉も混ぜ合わさるのが面白かったです。

 劇場の壁をそのまま使ったブラックボックスで、道具や衣裳の色を白、黒、赤等に絞り、統一感のあるシャープな空間にしていました。黒く塗った椅子やテーブルに白い線で縁取りをしているのが良かったです。白線に注目すると空洞をはらんだ骨組が浮かび上がり、捕らえ所のない空疎さや満たされない心などの抽象的な表現にもなっていたように思います。

 ここからネタバレします。

 ベッドに横たわるのは政治家の息子、刑事の妻、女子高生の兄(大学生)。現実世界では植物人間ですが、彼らが夢の中で家族などと語らうシーンがあり、本当は意識もあるし耳も聞こえているんじゃないかという疑いが生まれました。乙一さんの短編小説「失はれる物語」を思い出しつつ、人間には感知できない世界を想像しました。

 快復して記憶を取り戻した政治家の息子は、自分がある交通事故の加害者であることに気づいて自首しようとします。でも事故発生時に車に同乗していた友人や、主治医に止められるのです。理由は彼が政治家の息子だから。幼いころに教えられた善いこと、悪いことが、なし崩し的に捻じ曲げられたり、逆転してしまっているのは、まさしく原発事故後の日本の姿だと思います。

 国際問題への言及とともに「私たちは歴史を知らなきゃいけない」という決意も登場人物によって語られました。今の10~20代の方々とお会いすると、皆さんがすごく真面目で賢いことに驚かされます。私が同じ年の頃はもっと楽観的で馬鹿でした。インターネットによって世界中の出来事がオンタイムで自分の現実に流れ込んできて、何でも検索すれば概要ぐらいは知ることができるようになったせいで、楽観的な馬鹿であることが難しくなったんだろうと思います。理不尽極まりない残酷な愚行だらけの世界を見せられたら、誰だって将来が不安になりますし、人間に心底がっかりするものですよね。

 犯人逮捕というすっきりとした成果は得られず、殺人未遂事件が次々と起こり、刑事は「きりがない、お手挙げだ」と静かに吐き捨てます。衝動的な暴力が無数に連鎖していくエンディングは、悲しみがひたひたと空間全体に満ちて行くようでした。
 劇中に一度あった暗転の後が長いと感じました。最後の暗転直前のシーンは不要だったのではないでしょうか。終演時の暗転の味わいが良かっただけに、もったいないと思いました。

 終演後に作・演出のピンク地底人3号さんとお話しすることができました。会話劇を書いたのは今回が初めてと伺い、驚きました。ト書きばかりの戯曲の上演も観てみたいですが、京都に暮らす地底人独特のセンスを生かした会話劇にも、またチャレンジされると良いのではないかと思います。


ピンク地底人・大噴火の第12回公演
≪福岡、東京≫
出演:クリスティーナ竹子、ピンク地底人5号、ピンク地底人6号、上田耽美、大原渉平(劇団しようよ)、川北唯(オセロット企画)、小林まゆみ(KAIKA劇団会華*開可)、勝二繁、高山涼、田米克弘、諸江翔大朗
脚本・演出:ピンク地底人3号 演出助手:脇田友 舞台監督:若旦那家康(ROPEMAN(35)/コトリ会議)  舞台美術:さかいまお  音響:森永キョロ  照明:吉田一弥(GEKKEN staff room)  小道具:ピンク地底人  衣装:ピンク地底人3号、藤井千尋(第三劇場)  宣伝美術:cursor(カーソル:岡田ゆうや、みやあきみさ)  映像記録・写真:竹崎博人(Flat Box)  チラシメイク:木村春花  制作:浅田麻衣、ピンク地底人5号
一般前売:2500円 一般当日:2800円 学生一律2000円 高校生以下:500円
http://www.geocities.jp/pinkundergrounder/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 14:58 | TrackBack

【情報掲載】Studio Life『音楽劇 アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』製作発表6/15都内某所

 劇団スタジオライフが新作『音楽劇 アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』の製作発表イベントを開催しました。残念ながら出席できず、レポートを頂戴しましたので掲載します。

 劇中に登場するヴァリエテ座を舞台にしたショー形式の公演プレイベントで、ファンクラブ会員約300人も参加されました。

 ■Studio Life『音楽劇 アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』公式サイト
  期間:2013年7月4日(木)~7月21日(日)
  会場:シアターサンモール
  原作:モーリス・ルブラン 作曲:村井邦彦 美術:宇野亞喜良 脚本・演出:倉田淳
  出演:Toiチーム、Etチーム、Moiチームの一部トリプルキャスト公演
  ※ルパン役は松本慎也(Toi)と岩﨑大(Moi)。
   Etチームのルパン役はオーディションにより決定。公演初日に発表!
  ⇒CoRich舞台芸術!

【スタジオライフ公演『音楽劇アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』製作発表レポート】

 ■作品解説

 『音楽劇 アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』は19世紀後半から20世紀前半に大活躍したフランスの小説家モーリス・ルブランが1924年に発表した「アルセーヌ・ルパン」シリーズの一篇。世界的に有名な「ルパンシリーズ」のうち20 歳のルパンの冒険と恋を描いた小説である。謎の女性「カリオストロ伯爵夫人」ことジョゼフィーヌ・バルサモと、怪人物ボーマニャン、ラウール・ダンドレジーこと若き日のアルセーヌ・ルパンが、フランス修道院の財宝を巡る争いを描くこの作品は、宮崎駿監督のアニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』にも多大な影響を与え、アニメのヒロイン・クラリスの名前も、この「カリオストロ伯爵夫人」でルパンと結ばれる最初の妻クラリスの名前から取られている。また、「アルセーヌ・ルパン」という題材は、2013年2月から韓国で、また今夏には宝塚でもミュージカルとして取り上げられなど、国籍、時代を問わず愛され続けている。

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 ■劇団主宰の河内喜一朗と、座付き演出家の倉田淳の挨拶

 河内喜一朗(劇団主宰):これは、彼がまだアルセーヌ・ルパンを名乗る以前の、本名ラウール・ダンドレジー、20 歳の時の物語です。何故、彼がアルセーヌ・ルパンを名乗り、華麗な怪盗になってゆくことになったのか、その要因となるカリオストロ伯爵夫人との出会いと決別が語られています。このドラマティックな物語をどのようにして舞台に上げるか考えていた時、美術を担当していただく宇野亞喜良さんから作曲家の村井邦彦さんをご紹介いただき、音楽劇の案が生まれました。原作が書かれたのは1925 年ですが、作者のモーリス・ルブランは懐古趣味があったようでストーリーは1870 年ごろから始まります。当時のフランスの状況は普仏戦争でフランスが敗北しナポレオン三世の時代が終わり政治的には混乱していましたがその後ベルエポックという繁栄の時代を謳歌していた頃です。19 世紀後半の、音楽が複雑になり不協和音がたくさん使われるようになった頃の後期ロマン派の音楽を掘り起こして曲をつくったら、この作品の世界観を表現できるのはないか、という村井さんの提案に心が踊りました!まさにこの作品を表現するにふさわしい方法だと思ったのです。

 倉田淳(演出家):今から4年前に初めてこの原作と出会いました。そのとき、カリオストロ伯爵夫人という女性を知り『なんて凄い女性!』と感嘆しました。後のアルセーヌ・ルパン、若き日のラウールが一見悪女に見える彼女にどんどん嵌っていくのが手に取るようにわかるのです。一人の女性の中にある善と悪、正義と悪徳、白と黒、清と濁がすべて混ざりあって、カリオストロ伯爵夫人いう魅力的な人物をつくっている。この『カリオストロ伯爵夫人』という物語に出会った時、清と濁とを、どちらかというとより深く濁というものを掘り下げてみたいと考えました。濁を抱えてしまった葛藤に多大なるシンパシーを覚えてしまったからです。そして、よく見てみると登場人物全員がその清と濁を併せ持っている。その多層な人間の感情を表すときに一番効果的なのが音楽の力だと思いました。幸いにも作曲家村井邦彦さんのご協力により全編オリジナル曲で構成させていただけることになりました。ピアノ、ヴァイオリン、パーカッションの生演奏の響きが、それぞれの心情を、状況を、より深く導いてくれると信じています。今は、このドラマティックな音楽に芝居が負けないように必死であがいているところです。

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客演のtekkan

 ■9人のメインキャストによる意気込み

 後のアルセーヌ・ルパン、若き日のラウール・ダンドレジーをダブルキャストで演じる岩﨑大松本慎也からは「聡明で若くて元気いっぱいの役なので苦戦しています」(岩﨑)、「ラウールがカリオストロ伯爵夫人との間に感じる愛と憎しみを深く掘り下げ、新しいスタジオライフの代表作になるような芝居をしたいと思っています」(松本)と挨拶。そのラウールと深く愛し合い、同時に深く憎しみ合う運命の相手カリオストロ伯爵夫人をダブルキャストで案じる青木隆敏関戸博一からは「今まで性格のきつい女性を演じることが多かったのですが、カリオストロ伯爵夫人という役はその過去のすべての役を合わせても負けないぐらい強烈な個性を持った役です。燃え尽きる覚悟で臨みます」(青木)、「自分の中にもある良い部分と悪い部分を掘り下げる作業をして、悪の華からしか生まれない美しい“愛の果実”を実らせたいと思っています」(関戸)という、やりがいのある難役に挑む決意が熱く語られた。

 ■イベント第2部「ショウタイム」

 作品中に登場する劇場「ヴァリエテ座」の女優に扮した劇団員たちのレビューや、「カリオストロの小部屋」というカリオストロ伯爵夫人を演じる青木・関戸を司会としたトークタイム。最後に今回ムッシュ・エルという謎の人物を演じる客演のtekkanによるライブが行われた。tekkanは村井邦彦が今作品のために書き下ろした珠玉の名曲の中から、清純な少女クラリスを表現した「クラリス」と、作品全体のメインテーマ曲となる「オーヴァーチュア」を華やかに歌い上げた。


出演:【Toiチーム、Etチーム、Moiチームの一部トリプルキャスト公演】ラウール・ダンドレジー(アルセーヌ・ルパン):松本慎也 岩﨑大 (X) ジョゼフィーヌ・バルサモ(カリオストロ伯爵夫人):関戸博一 青木隆敏 青木隆敏 クラリス:宇佐見輝 ボーマニャン:倉本徹 倉本徹 仲原裕之 レオナール:船戸慎士 ムッシュ・エル:tekkan(客演) その他:牧島進一・緒方和也・神野明人・鈴木智久・松村泰一郎・鈴木翔音 藤原啓児 ほか ※「Et」チームのアルセーヌ・ルパン役「X」はオーディションによって決定。
原作:モーリス・ルブラン 作曲:村井邦彦 美術:宇野亞喜良 脚本・演出:倉田淳 楽器演奏(ヴァイオリン):水村浩司・奈須田弦
【一般】前売5,500円 当日5,800円 【学生】当日券のみの取り扱い3,000円(要学生証)
http://www.studio-life.com/

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2013年06月15日

RunsFirst『帰郷 The Homecoming』06/15-30シアター風姿花伝

 小川絵梨子さんがハロルド・ピンター作『帰郷 The Homecoming』を演出されます。
 ⇒シアター風姿花伝「10周年記念プロジェクト制作発表会

 ※レビューは2015/12/12に投稿。

 ≪あらすじ・作品紹介≫ シアターガイドより
小田島雄志・翻訳戯曲賞、読売演劇大賞(杉村春子賞・優秀演出家賞)受賞し、日本の演劇界に新風を吹き込んでいる小川絵梨子が新たに翻訳をし、ピンターの世界を掘り下げます。出演には紀伊國屋演劇賞・個人賞受賞の 中嶋しゅう、 那須佐代子。「言葉とは人間の肌にしか過ぎない」と言い切るピンター。その言葉(肌)の下に蠢く闇をどう照らし出すか。2013年の演劇界で大きな注目となることは必至です。

ロンドンの下町に男だけで暮らす労働者ファミリーのもとへ、学者としてNYで成功した長男が数年ぶりに帰郷した。結婚後、実家に帰るのはこれが初めてである。彼が妻を連れてきたことに、父、叔父、弟たちは色めき立つ。その結果…。
 ≪ここまで≫

 CoRich舞台芸術!に投稿したクチコミより↓

 これが私が観たいストレート・プレイ

 約2時間強。男ばかりの親子と招かれざる紅一点の客の、一見突飛に映る行動のワケ(動機)を、頭フル回転で解いていく。質の高い芝居だから得られる知的興奮とスリルにアタシご満悦。
 ほんわかホームドラマでは全くない。親と子の、男と女の闘い。開幕時からプっと吹き出せたのは、セリフを言い続けるベテラン俳優の力だけじゃなく、その横にいる中堅俳優の在り方の重さゆえ。これが私が観たいストレート・プレイ。
 ピンターといえば不条理劇で難解だという言説は、信じる必要のない噂だったんだ。



 ここからネタバレします。

 長男(斉藤直樹)の妻(那須佐代子)が初めて彼の実家に来た夜。彼女が明け方までかつて自分が住んでいた町を放浪してたことは、次男(浅野雅博)のセリフでわかる。…いったい何してたんだよ!(笑)。この時点で悪女認定だん。でも最後の場面で彼女が三男(小野健太郎)をやさしく抱く姿は、ピエタのようだった。

出演:中嶋しゅう・中原和宏・斉藤直樹・浅野雅博・小野健太郎・那須佐代子
作: ハロルド・ピンター / 翻訳・演出:小川絵梨子 / 舞台監督:村田明 / 照明:松本大介 / 美術:松岡泉 / 音響:斉藤州一 / 衣裳:小段 /宣伝美術:斎藤広介 / イラストレーション:信八太郎 / ステージマネージャー:大豪 / 制作:太田美乃里・吉長興二 / 企画製作:ランズファースト 清水英
アフタートーク
※6月16日(日) 13時 小川絵梨子×オールキャスト
※6月17日(月) 19時 吉原光夫氏×中嶋しゅう×斉藤直樹
※6月18日(火) 19時 成河氏×中嶋しゅう
※6月19日(水) 19時 千葉哲也氏×小川絵梨子×中嶋しゅう
※6月22日(土) 18時 鷲尾真知子氏×小川絵梨子×那須佐代子
※6月23日(日) 13時 鵜山仁氏×小川絵梨子×中嶋しゅう×那須佐代子×浅野雅博
※6月25日(火) 19時 林勇輔氏・奥田努氏・荒木健太朗氏×小野健太郎
【発売日】2013/04/24
前売り 4500円 当日5000円
http://www.runsfirst.com/homecoming/top.html
http://c-true.net/artist/nakajima-shu/2343/

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:31 | TrackBack

ブルーノプロデュース『My Favorite Phantom』04/26-29吉祥寺シアター

 ブルーノプロデュースは橋本清さんが構成・演出される演劇ユニットです。橋本さんは急な坂スタジオの「坂あがりスカラシップ」対象者に選ばれています。東京デスロックの演出部にも所属されていましたが、最近退団されました。独立されたということですね。

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員として拝見しました(⇒99本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載します。

 ⇒CoRich舞台芸術!『My Favorite Phantom

■我が道を進み極める

 シェイクスピアの戯曲『ハムレット』を題材にしたパフォーマンスでした。日本で『ハムレット』といえば、上演されない年はないと言えるぐらいの有名古典戯曲です。多くの人が知っている作品をどう上演するのかを観たかったので、出演者が『ハムレット』とどんなきっかけで出合ったのかを言葉で説明されても、興味をそそられませんでした。たとえば「この公演に出ることになって初めて『ハムレット』を読んだ」など。
 『ハムレット』を等身大の自分たちに引き寄せて、自分たちにとっての『ハムレット』を見せたのかもしれませんが、残念ながらシェイクスピアの『ハムレット』の方がずっと面白いと思いました。

 終演後のトークには構成・演出の橋本清さんと出演者全員が登壇し、全員の自己紹介がありました。予想通り、自己紹介だけでトークの時間が終わってしまいました。質疑応答時に橋本さんが答えられたことを、最初からお話しされた方が良かったと思います。出演者全員の自己紹介が行われたのは、「せっかくなので」という理由でした。橋本さんは、ある状態や自分の気持ちに正直に向き合って、その場に居合わせた人々とありのままを共有することを、第一義とされているのではないかと考えました。もしそうならば、観客の気持ち(主に欲望)も想像してみて、それも「ありのままの状態」に一部だけでも組み入れてみてはどうかと思いました。

 ここからネタバレします。
 
 若い俳優が『ハムレット』の登場人物として、現代口語の若者言葉で話します。実生活の言葉づかいでいかにも自然体でいるかのように振舞っていましたが、「そんな時にそんなことは言わないよ!」とつっこまざるを得ないセリフばかりで信憑性がありませんでした。明らかに嘘とわかる演技を、俳優が自然にやってる体(てい)に見せるのが不快でした。魅力的な役者さんがそろっていたので本当に残念。

 客席通路やロフトなど吉祥寺シアター内全体を演技スペースにされていました。客席通路では必ずと言っていいほど出演者が待機していたり、セリフをしゃべっていたりするので、出たくても出られなかったです(最終選考作品なので私には退出の選択肢はありませんでしたが)。

 オリジナル音楽がかっこ良かったです。銀吹雪が舞う瞬間もきれいでした。あそこで終わって良かったと思います。

 私は基本的に、他人に迷惑をかけても自分がやりたいことはやってみればいいと思っています(迷惑をかけた責任は自分に返ってきますけど)。橋本さんはやりたいことを実現する勇気も力もお持ちだと思います。終演後のロビーで観客との対話の時間を設けていることから、賛辞も批判も堂々と受けとめる、誠意ある方だとお見受けしました。今後の挑戦に期待します。


 【観劇途中で席を立つことについて】 ※ブログにのみ掲載。
 野田秀樹さんが、イギリス留学から帰国された頃のインタビューで、
 「日本の観客はつまらなくても最後まで観て拍手までしちゃう。それが日本の演劇が育たない理由(のひとつ)だ。イギリスの観客はつまらなかったら途中で帰るよ。」
 という意味のことをおっしゃっていました(どこかの雑誌で読んだおぼえがあります)。
 それまで私は「どんな作品も最後まで観るのが礼儀だ」と思っていたのですが、野田さんの言葉に衝撃を受け、自分の考えを改め、イギリスの観客のようになろうと決めました。


出演:味戸龍之介、井上みなみ(青年団)、岩佐みちる(演劇活性化団体uni)、片倉裕介、加藤サイセイ(再生倶楽部)、金谷奈緒(青山ねりもの協会)、阪口美由紀(楽塾)、世古シュンスケ、武田実生、立本夏山(重力/Note)、南波早(なんばしすたーず)、堀内萌、間野律子(東京デスロック)、吉川綾美、李そじん、竜史(20歳の国)
構成・演出:橋本清 音楽:涌井智仁 原作:ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』 舞台監督:土居歩 照明:板谷悠希子 音響:池田野歩 衣装:椙山K子 演出助手:森田百合花 宣伝美術:原麻理子 WEB:平舘宏大 制作:スズキヨウヘイ 主催:ブルーノプロデュース 共催:(公財)武蔵野文化事業団 協力:坂あがりスカラシップ
【発売日】2013/02/02(全席自由) 前売り 一般 2500円/高校生以下 1500円 当日券 一般 2800円/高校生以下 1500円
【プレイベントチケット】一般・高校生共通 1000円(前売・当日ともに) 
☆セット券(公演チケット+プレイベントチケット) 3000円
※プレイベントチケット・セット券はメール(info@brunoproduce)または電話(080‐4344‐4968)のみにて受付いたします。
http://brunoproduce.net

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:28 | TrackBack

2013年06月12日

非戦を選ぶ演劇人の会ピース・リーディング『いま、憲法のはなし -戦争を放棄する意志-』06/11-12全労済ホール/スペース・ゼロ

 6月12日に拝見しました(2014/06/25)。

 第1部の朗読劇で「憲法」役を高橋長英さんが演じていらっしゃいました。

 第2部のゲストは小熊英二さん。「この公演を観に来ている観客は、朗読の内容に同意している人がほとんどのようだ。そういう場所でやっても効果が薄いのではないか。」という主旨の発言をされていました。素晴らしいイベントだからこそ、遠くの人に届いて欲しいですよね。


 ⇒今村修さん(facebook)
 ⇒林英樹さん(facebook)
 ⇒CoRich舞台芸術!『いま、憲法のはなし -戦争を放棄する意志- (東京公演)

 以下、公式サイトより。

◎第1部 朗読劇(ピースリーディング)
【出演予定(50音順)】市毛良枝/猪熊恒和/円城寺あや/大月ひろ美/岸田敏志/小林あや/小林大介/古村比呂/小山貴司/ゴリ(ガレッジセール)/七味まゆ味/首藤健祐/関根信一/田岡美也子/高橋長英/田中宏樹/田根楽子/辻輝猛/土屋良太/西山水木/根岸季衣/野口俊丞/樋田慶子/平岳大(11日のみ)/益岡徹/松金よね子(11日のみ)/みやなおこ/山本宣/山谷典子
※出演予定だった葛西和雄は都合により出演できなくなりました。ご了承下さい。(5/8)


◎第2部 トーク
 6月11日 川口 創 × 聞き手:根岸季衣
 6月12日 小熊英二 × 聞き手:永井 愛

台本構成:石原燃 演出:鵜山仁 演出補:永井愛 美術:加藤ちか 照明:古宮俊昭(ステージ・ライティング・スタッフ) 音響:秦大介(東京演劇音響) 舞台監督:畑崎広和 台本補佐:相馬杜宇、楢原拓 演出助手:丸尾聡 宣伝デザイン:柳沢崇史 制作:篠原久美子、高橋俊也 特別協賛:全労済ホール/スペース・ゼロ
実行委員(50音順):相馬杜宇/朝倉摂/石原燃/猪熊恒和/枝元萌/円城寺あや/沖 直未/加藤ちか/金安凌平/釘本 /くまがいマキ/小林あや/坂手洋二/坂本鈴/佐藤滋/篠原久美子/ 清水弥生/杉浦久幸/関根信一/瀬戸山美咲/高橋長英/高橋俊也/高安智実/田根楽子/常田景子/永井 愛/中山マリ/楢原拓/西川信廣/西村壮悟/西山水木/根岸季衣/野中友博/福島明夫/洪明花/松岡和子/松岡洋子/松田美由紀/丸尾 聡/万田祐介/三田和代/みやなおこ/山谷典子/山本亘/渡辺えり
料金(全席指定:税込)大人1,500円/中高生1,000円/小学生以下500円
http://hisen-engeki.com/130611.htm

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:55 | TrackBack

2013年06月11日

城山羊の会『効率の優先』06/07-16東京芸術劇場シアターイースト

 CMディレクターとしても有名な気鋭の劇作・演出家、山内ケンジさんの新作です。東京芸術劇場の芸劇eyesに選ばれれている公演ですね。

 城山羊の会の俳優と、オーディションで選出された俳優が出演。上演時間は約1時間50分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『効率の優先
 レビューは記録のみ。

出演:鈴木浩介、石橋けい、岡部たかし、岩谷健司、金子岳憲、松本まりか、白石直也、松澤匠、吉田彩乃
脚本・演出:山内ケンジ 舞台美術:杉山至
アフタートークのゲストが豪華!
・6月09日(日)15:00終演後 吉田大八
・6月10日(月)19:30終演後 大根仁
・6月11日(火)19:30終演後 本広克行
全席指定席 前売:3,500円 当日:4,000円 高校生割引:高校生=1,000円(枚数限定/東京芸術劇場ボックスオフィスにて前売のみ)
http://shiroyaginokai.com/contents/1306kouritu.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:42 | TrackBack

2013年06月10日

犬と串『左の頬』04/10-21シアター風姿花伝

 犬と串はモラルさんが作・演出される早稲田大学から輩出された劇団です。「CoRich舞台芸術まつり!」で最終審査に選出されたのは2度目。

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員として拝見しました(⇒99本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載します。

 ⇒CoRich舞台芸術!『左の頬

 ■学園祭ノリを謳歌

 劇場に入るなり、笑いを前面に押し出すような舞台美術が目に入りました。そういえば劇場入口から、にぎにぎしいムードを演出されていましたね。受付付近の若い女性から劇団ファンクラブ用(?)のカードをいただきました。
 内容はお芝居というよりはコント集だったな~と思います。ただ、私は笑えなくて…「このままクスリともできず終演したらどうしよう…(汗)」とおののいたのですが、1か所、本気で笑えるところがあって良かったです。

 笑っている観客は大勢いらっしゃいました。固定ファンを多く獲得されているんでしょうね。全体的に元気な若者が集う学園祭のような雰囲気で、私がそのノリにフィットできなかったんだと思います。ただ、ノレない客をノセるのが、お笑いには必要なんじゃないでしょうか。役者さんは体を酷使してがんばっていらっしゃいましたが、舞台上だけに納まっている感もありました。押すだけじゃなく引いて欲しいし、言うだけじゃなく聞いて欲しい。観客とのコミュニケーションをもっと意識してもらいたいと思いました。

 ここ数年(もしかすると10年以上?)、テレビをほぼ見ない私でも意味がわかるギャグが多くて、懐かしく感じることもあり、意外でした。作・演出のモラルさんは20代だそうですが、昔のお笑いがお好きなようですね。そういえば、今はインターネット上でいつでも昔のテレビ番組を見られます。ネット社会は色んなものの価値を変えて行きますね。興味深いです。

 ここからネタバレします。

 二階堂瞳子さんと鈴木アメリさんのダブル主演で、2人の対立を軸に、周囲の男優さんたちが複数の役を演じます。ストーリーを追うことは特に重要ではなく、次々と繰り出されるネタを楽しむような構成でした。「私は夢の中にいた」等、観客に対して状況を説明するセリフが多かったですが、舞台の転換や照明の変化、身体表現で十分に伝えられていたので、余分なセリフはもっと削っていいと思いました。

 役者さんが体を張ることが劇団の作風になっているようです。でも男優さんが女優さんに空中キックをかますなんて…私は恐ろしくて目を開いていられませんでした。「体当たりの演技」と言えるのかもしれませんが、私は苦手です。

 二階堂さんは緊張感みなぎる精度の高い演技で、常に観客とコミュニケーションを取ってくれていました。体のキレやプロ意識の高さでは、ウォルト役の一色洋平さんも印象に残っています。そういえば「脱ぐ」のも劇団のお約束なんですよね。男優さんたちの上半身は、脱ぐ意味があるぐらい鍛えられていて感心しました。

 笑ったのはディズニーランドのエレクトリカル・パレードの場面です。体に電球を巻いて走る黒子を、鈴木アメリさんが飛びかかって捕まえた瞬間に爆笑しました。

犬と串case.10  シアター風姿花伝10周年プロジェクト参加公演
出演:満間昂平、鈴木アメリ、藤尾姦太郎、堀雄貴、萩原達郎(以上、犬と串)、一色洋平、石黒淳士(ぬいぐるみハンター)、宮本初(コーヒーカップオーケストラ)、二階堂瞳子
脚本・演出:モラル 舞台美術:秋山光洋 照明:伊藤孝(ARTCORE) 音響:志水れいこ 舞台監督:櫻井健太郎 松澤紀昭 衣裳:小原敏博 小道具:辻本直樹(Nichecraft)・萩原達郎 特殊装置:じょう(アステカダイナマイト) スチール:金丸圭 記録撮影:池田暁・村上幸彦・長田水紀 宣伝美術:藤尾姦太郎 振付:二階堂瞳子 演出助手:染谷彩花・シロ・陣内ユウコ 演出部:遠藤滉弥 制作:横井佑輔
【休演日】17日(水)【発売日】2013/03/08 一般 2800円 学生 2000円(要学生証)
☆早期割引/平日昼割 一般 2300円 学生 1800円(要学生証)
○すべて前売/当日共
○当日券ですと混雑時、お席がご用意できない場合がございます。なるべくご予約の上、ご来場下さいませ。
●友情カードをご提示の方は100円をキャッシュバック!!
●友情カードに「宇宙Remix」「さわやかファシズム」のシール添付されているお客様にはプレゼントあり!!
http://inutokushi.com

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:01 | TrackBack

バジリコFバジオ『兄よ、宇宙へ帰れ。』05/29-06/03駅前劇場

 バジリコFバジオは佐々木充郭さんが作・演出される劇団です。人形が出演するのが独特だという噂は耳にしていました。

 「CoRich舞台芸術まつり!2013春」審査員として拝見しました(⇒99本中の10本に選出 ⇒応募内容)。※レビューはCoRich舞台芸術!に書きます。下記にも転載します。

 ⇒CoRich舞台芸術!『兄よ、宇宙へ帰れ。

 ■コントの言葉選びが巧み/もっと人形の活躍が観たかった

 劇団活動を10年続けてきた劇作・演出家の男性と、引きこもりの兄がいる女性を軸に、2つの物語が交わって行きました。バックステージものや劇団の内部事情を暴露するタイプのお芝居は苦手なのですが、それだけに終わらなかったでホっとしました。

 劇中の会話は短いコントのようなやりとりが多く、つっこみが巧みで、ナンセンスギャグも冴えています。折り込みチラシで作・演出の佐々木充郭さんがコントユニット親族代表の新作を手掛けられると知り、納得でした。

 オリジナルの人形が俳優同然に活躍するのを期待していたんですが、今作はそうでもなかったですね。たまたま10周年記念アフターイベントのある回だったので、たくさんの人形を拝見できて良かったです。ロビーでオリジナルの人形を販売していることについて、前説で「里子に出します」と言っていたのに和みました。人形への一方ならぬ愛情を感じました。

 ここからネタバレします。

 大勢の役者さんが上半身の衣裳を黒色で揃えて、不特定多数の誰かを演じる場面では、街で聴こえる声や目に入る広告を声に出して、風景を描写します。セリフにする言葉や単語を選ぶセンスがいいなと思いました。ただ、ストーリーは全体的に盛り込みすぎの感がありました。例えば兄が宇宙人で(?)超能力があるという設定に、特に必要性は感じられなかったです。

 劇作・演出家の砂城は引きこもりの同級生に即興演劇をさせて、失われた青春を取り戻させます。演劇をやって心が癒されることにリアリティーが感じられました。私自身、演劇というフィクションを自分のことのように疑似体験することで、自分が大きく変化してきたと実感しているので、とても微笑ましく思いました。 

 劇団解散を決めた砂城の過去作品にかかわっていたドードーなどの動物の人形が登場しました。砂城が演劇から離れたせいで動物たちは消滅しそうになるのですが、彼が演劇の力を信じて再び創作を始めると、復活します。既に存在しない絶滅動物を、想像力や夢の象徴として表現するのがいいですね。ただ、わざわざ人形を出さなくても、たとえば役者さんが「私はドードーだ」と名乗って演技しても成立し得たのではないでしょうか…。人形でなければ生み出せない演劇的な効果をもっと味わいたかったです。人形自体がとても良かったので、もったいないな~と思いました。

 終演後のイベントは「紅白人形歌合戦」でした。キモカワな風貌の人形はそれぞれに個性的で、有名人の特徴もよくとらえています。前説でも異様な迫力だった美輪明宏さんの人形が再登場し、昨年末の紅白で話題になった「ヨイトマケの唄」を歌いました。散々デフォルメしてるけど(笑)、とても似てましたね。特にセリフは強烈!(笑)

 誰が美輪さんの声を担当してるのか知りたくなり、イベント終了後に顔を出した役者さんたちを凝視したところ、三輪人形を持っていたのは引きこもりの兄役の武田諭さんでした。そして彼の頬にマイクを発見!人形操作だけじゃなくセリフも歌も武田さんだったんですね…あの挙動不審でちょっとキュートな兄と、とんでもないキワモノ(として表現された)美輪さんの両方を演じていたとは…!武田さん、素敵です。


10周年記念公演
出演:三枝貴志、武田諭、佐々木千恵、宮本奈津美(味わい堂々)、阿久澤菜々、木下実香、坂本和彦、澤井裕太、橋本昭博(MoratoriumPants)、植田祥平、如月せいいちろー(ウラダイコク)、宇都宮快斗、岡本より子、松浦智美、岸野健太、吉原小百合、岡村弥実、陣内ユウコ、古屋敷悠(MU)、亀岡孝洋(カムカムミニキーナ)
脚本・演出:佐々木充郭 舞台監督:西廣奏/舞台美術:稲田美智子 照明:今西理恵(LEPUS)/音響:井川佳代 特殊小道具:丹羽敬之 WEB制作:武田諭 稽古場助手:岸野聡子(味わい堂々) 当日運営:たけいけいこ 制作協力:イマジネイション 人形製作・宣伝美術:KINO4TA
【発売日】2013/04/01 前売 3300円 当日 3700円 初日割 3000円 学割 2800円(要予約、学生証提示必須)
http://www.bajirico.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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Posted by shinobu at 18:20 | TrackBack

2013年06月09日

【中高生向けワークショップ】王子小劇場「王子小劇場サマースクール2013/集中コースと1dayコース」7/29-8/3、8/5実施※7/10〆切(メールかFAX)

 王子小劇場が今年も中高生向けワークショップを実施します。発表会を拝見する限りでは、参加者はとても楽しそうでした。過去の発表会の感想⇒2010年2011年

 集中コース(発表公演あり)と1dayコースの2種類があり、北区在住ではない中高生も参加可能。詳細は公式サイトでご確認ください。

 【日程と講師】
 ・集中コース 講師:山崎彬(悪い芝居)
  (稽古期間)7/29,30,31,8/1の9:00から12:00
  (発表公演)8月2日,3日全日
 ・1dayコース 講師:中屋敷法仁(柿喰う客)
  8月5日9:00から12:00

 【応募資格】
 ・集中コース
  ◎北区内:10人程度
   北区に住んでいる中学生、高校生
   北区の学校に通っている中学生、高校生
  ◎自由参加:5人程度 中高生なら誰でも
   計15人程度
 ・1dayコース
  中高生なら誰でも

 【応募方法など】
 ・〆切:7月10日12:00 ※応募者多数の場合は抽選。
 ・参加費無料
 ・2つのコースのかけもち受講も可能

Posted by shinobu at 23:32 | TrackBack

【公募】日本演出者協会「若手演出家コンクール2013」※6月30日〆切(消印有効)

 毎年開催されている演出家に焦点をあてたコンクールです。今年は最優秀演出家に選ばれると、東京だけでなく、韓国のソウルでも公演ができるそうです。賞金もあります。

 第一次審査では公演映像と書類、第二次審査では上演や通し稽古が審査されます。最終審査は実際の公演で行われます。概要をよくご確認の上、ご応募ください。詳細は公式サイトにアップロードされているチラシ画像で確認できます。

 ●日本演出者協会「若手演出家コンクール2013」
  第一次審査〆切:6月30日(消印有効)

Posted by shinobu at 21:52 | TrackBack

【ワークショップ】俳優指導者アソシエーション「ムーヴメントとマイズナー・テクニックのコラボレーションによるプロの俳優のためのワークショップ」07/25-28実施※7/20〆切(メールのみ)

 俳優指導者アソシエーションが主催する、プロの俳優のためのワークショップ情報です。講師は鍬田かおるさん(ムーヴメント)と藤野節子さん(マイズナー・テクニック)。⇒昨年の告知エントリー
 ⇒鍬田さんのご発言含むセミナーのレポート
 ⇒鍬田さんのワークショップレポート
 ⇒藤野さんのロンドン演劇留学レポート

 プロの俳優向けです。2人の俳優指導者が常に俳優を見ていることで、相乗的な効果が得られるそうです。以下、公式サイトからの情報です。

 ■「ムーヴメントとマイズナー・テクニックのコラボレーションによるプロの俳優のためのワークショップ」
  開催日時:2013年7月25日(木)~28日(日)10:30~17:30
  講師:鍬田かおる(ムーヴメント)と藤野節子(マイズナー・テクニック)
  定員:14名
  会場:レインボースタジオ参宮橋
  参加費:31,500円
  申し込み締切:2013年7月20日(土)必着 ※メールのみ
  ※書類選考有/定員に満たない場合直前まで受付

■ムーヴメントとマイズナー・テクニックのコラボレーションによるプロの俳優のためのワークショップ

この企画は俳優指導者アソシエーションのメンバーである鍬田かおる(ムーヴメント)と藤野節子(マイズナー・テクニック)の2人によるワーショップです。(「メンバー略歴:http://asatp.org/?page_id=16」)

このワークショップでは、まずムーヴメントとマイズナー・テクニックにおける基本的エクササイズを学び、そのうえで俳優自身の「内面のうごき」「感情の変化」「相手への働きかけ」に焦点をあて、具体的なシーン(芝居の1場面)をつかって実践的なワークをおこないます。

ムーヴメント×マイズナー・テクニックという多面的アプローチによって、相手役との交流における多様な「うごき」とその「質」への洞察を深め、俳優がより明確な感覚を持って演技できることを目指します。

【実施概要】
開催日時:2013年7月25日(木)~28日(日)10:30~17:30
定員:14名
会場:レインボースタジオ参宮橋(東京都渋谷区代々木 4ー11ー3 B1F)
参加費:31,500円
申し込み締切:2013年7月 20日(土)必着(書類選考有/定員に満たない場合直前まで受付)

【申込方法】
1.氏名、2.性別、3.年齢、4.所属先、5.連絡先(電話番号・e-mail)、6.主な出演作品など俳優としての活動履歴、7.今後の活動予定、以上の情報を、下記のアドレスにメール、または郵送にてお送り下さい。こちらからご連絡いたします。

【申し込み先】
〒150-0001 渋谷区神宮前4-2-22 アビターレ原宿203株式会社 アトリエ・ダンカン内 ワークショップ事務局
電話:070ー5556ー2722
メール:ticket2(アットマーク)g-atlas.jp
D-FAX:020ー4623ー8486

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:40 | TrackBack

【ワークショップ】アクターズワークス「プロのためのマイズナーテクニックWS~エクササイズクラス募集~」※7/11〆切(メールのみ)

 女優・俳優指導者の柚木佑美さんのワークショップのご案内です。⇒ワークショップのレポート(2006年) ⇒柚木さんインタビュー(2007年) 

 期間は7月下旬から8月上旬。応募者多数の場合は書類選考を行うそうです。詳細は公式サイトでご確認ください。

■アクターズワークス「プロのためのマイズナーテクニックWS~エクササイズクラス募集~」
【日程】2013年7月20日(土) ~30日(火)…計10回 (いずれも時間は18:00~21:00)
 [予備日程]7月31日(水) 8月1日(木) 2日(金)18:00~21:00
【会場】都内施設 世田谷・杉並区など
【定員】最多10人(応募者多数の場合、書類審査をさせていただきます)
【申込締切】2013年7月11日(木)
【受講料】35.000円
【受講条件】18歳以上の、プロの俳優もしくはプロを目指す新人の方で心身ともに健康な方

Posted by shinobu at 21:36 | TrackBack

【ワークショップ】うずめ劇場「ペーター・ゲスナーのアクターズワークショップ第 2弾」7/14-15実施※6/20〆切(郵送または専用フォーム)

 ドイツ人演出家のペーター・ゲスナーさんのワークショップ情報です。ゲスナーさんは日本語が堪能でいらっしゃいます。

 セリフを覚えてから参加するシーンスタディーで、最後に発表会あり。うずめ劇場次回作品『砂の女←→砂男』(演出:ペーター・ゲスナー&天野天街[少年王者舘])の出演者募集も兼ねています。

 5月の第一回ワークショップに参加したプロの俳優さんによると、とても豊かな創造現場だったそうです。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ●うずめ劇場「ペーター・ゲスナーのアクターズワークショップ第2弾」
 【開催日】2013年 7月14日[日]・15日[祝] 各日9:00 – 21:00
 【会場】京王線仙川駅近辺
 【定員】12名
 【参加費】17,000円(2日間通し。1日のみの参加枠はありません)
 【応募締切】6月20日(木)必着
 【参加条件】
  ・2日間、9:00~21:00まで、すべての時間に参加できること。
  ・事前に戯曲の1シーンと配役をお知らせしますので、ワークショップ当日までに台詞を覚えてくること。
  ・18歳以上。高校生不可。初心者可。

Posted by shinobu at 21:27 | TrackBack

2013年06月06日

舞台芸術制作者オープンネットワーク[ON-PAM]「文化政策ラボ1 鈴木忠志さんとのディスカッション」06/04森下スタジオCスタジオ

 私事ですが、今年3月から舞台芸術制作者オープンネットワーク[ON-PAM(オンパム)]の会員になり、同組織内の文化政策委員会に所属しました。
 2011年3月の震災発生時、ツイッター上で「制作者のネットワークの必要性」を訴える発言を目にし、強く共感していたんです。それがこうして形になり、具体的な活動が始まったことに感動をおぼえます。

 2013年2月14日の設立総会、3月14日の文化政策委員会キックオフ・ミーティングを経て、「文化政策ラボ1 鈴木忠志さんとのディスカッション」を拝聴しました。鈴木忠志さんSCOT主宰・前SPAC芸術総監督で、世界的に有名な演出家です。

 ・鈴木忠志さんのブログ⇒「助成制度のこと」「公共ホールのこと
 ・ON-PAM会員の野村政之さんのブログ⇒「鈴木忠志「過疎村のこと」を読む。
 ・ON-PAM理事長の橋本裕介さんの原稿(PDF)⇒「孤独と連帯─「舞台芸術制作者オープンネットワーク」発足に寄せて」(セゾン文化財団viewpoint No.63)
onpam_suzuki_tadashi1.jpg

 目の前に鈴木さんをお迎えして、3時間みっちりお話を伺うことができました。「目の前に生身の鈴木忠志が居て、自由に、熱心に、若者に向かって語りかけている」という事実が、まず凄いです。そして「演劇人はなぜ貧しいのか」「助成金はなぜ削られるのか(行政サービスと文化政策)」といった疑問が次々に氷解!「西洋の演劇とアジアの演劇の違いとは」「社会事業としての演劇とは」「日本の演劇人の役割とは」という、大きな問いにも明快な答えをいただいて興奮!
 誰かと出会うなら、相手のことを学んでおくこと、そして感動させること。鈴木さんとSCOTの皆さんの数々の功績は、感動と尊敬を軸にした人間同士の営みを、地道に積み重ねて達成されたものだとわかりました。

 演劇にかかわって十数年になる私にとって、エポックメイキングな出来事でした。少なくとも鈴木さんのお話の意味が理解できる程度には、経験を積んで知識を蓄えることができたのだなと、確かめられました。この場に居合わせられて、えらかったな、自分。がんばったな、自分。この道で良かったらしいよ、自分。信じて進め。

 SCOT発行の書籍「SCOTの軌跡を語る」と「鈴木忠志対談集〈私たち〉は必要とされるのか?!」↓
20130604_onpam_SCOT.JPG


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 14:30 | TrackBack

【ワークショップ・オーディション】DULL-COLORED POP 2013 ワークショップ・オーディション東京&大阪※7月開催・先着順に書類審査して定員に達し次第〆切

 谷賢一さんが作・演出・主宰される劇団DULL-COLORED POPが、今後の劇団公演の出演者募集を兼ねたワークショップを東京と大阪で実施します。最終日に発表会あり。⇒公式サイト

 谷さんは東京グローブ座とシアター・ドラマシティでの公演を終えたばかり。秋には木場勝己さんと石丸幹二さんが出演される会話劇の翻訳・演出公演が控えています。12月の東京での一ヶ月ロングラン公演はシアター風姿花伝の企画ですね。

 3~4月に上演された『従軍中のウィトゲンシュタイン(仮)』の主演俳優とはワークショップで出会ったそうです。先着順・書類選考ありですので、ご興味ある役者さんは概要をよく読んだ上で、なるべく早くお申込み下さい。

 ●DULL-COLORED POP 2013 ワークショップ・オーディション
  講師:谷賢一(DULL-COLORED POP主宰)
  ≪東京≫ ⇒申込フォーム
   日程:2013年7月9日(月)~7月14(日)までのうち計4日間
   参加費用:一般5,000円 学生3,000円
  ≪大阪≫ ⇒申込フォーム
   日程:2013年7月15日(月)~7月18(木)までのうち計4日間
   参加費用:2,000円
   ※参加回数自由

 ・オーディション対象公演:
  2012年12月東京一ヶ月ロングラン(+福岡・大阪・仙台ほか旅公演予定)
  2013年07月公演(客席数200の劇場にて)

■DULL-COLORED POP 2013 ワークショップ・オーディション@東京

理論から訓練・実践、そして試演会までを行う、少人数・短期集中ワークショップ。
2013年12月~2014年7月ほかの出演者募集を兼ねて。
今年はたぶんこれで最後!
2013年7月9日(月)~7月14(日)までのうち計4日間

□講師からのメッセージ

DULL-COLORED POP主宰・谷賢一による約1年振りのワークショップです。2013年12月~2014年7月に予定されている劇団および外部演出公演の出演者募集を兼ねています。

毎回、ワークショップをやる度に、考えます。本当にい俳優と出会うには、どうしたらいいのか? 本当にいい俳優を育てるには、どうしたらいのか? 演出家は、俳優がいないと何もできない。いい俳優と出会い続けることは、常に演出家にとって死活問題です。

今回は、劇団創設以来のこだわりである「言葉以上の言葉を語る」「イメージを語る」という点にフォーカスを当て、参加者からの「言葉」を拾い上げつつ、短編創作&上演(執筆・演出:谷賢一)を目指します。参加者だけでなく、講師自らワクワクできるようなワークショップを目指したい。

具体的には、参加者から集めたショートエピソードを下地にして谷自らが短編戯曲を執筆し、ワークショップを通じて稽古・上演までを行います。実際に一つの作品を作ることを通じて、もっともっと濃密に、ワークショップを行いたい。そのために、創作場所として、劇場(アトリエ春風舎)を一週間おさえました。最終日には、「俳優の技術は、最終的には人前に晒されて成長する」という信念のもと、アトリエ春風舎での試演・発表会を予定しています。

理論から訓練・実践、そして発表までを駆け抜ける短期集中ワークショップです。意欲ある多くの俳優たちとの出会いを切望しております。

今年の3月に上演した『従軍中のウィトゲンシュタイン(仮)』の主演俳優とは、ワークショップで出会いました。その前、2月に上演したミュージカルの主演女優とも、ワークショップで出会いました。また新たな、幸福な出会いがあることを切望しています。

□ワークショップ概要

○日程

全3回のワークショップに加え、最終日:7/14(日)には劇場(アトリエ春風舎)にて発表・試演会を予定しております。参加希望の方は、A~Dのいずれかの日程をお選び下さい。

[日程A] 7/8(月)・10(水)・12(金)・14(日) 12:00~16:00
[日程B] 7/8(月)・10(水)・12(金)・14(日) 17:00~21:00
[日程C] 7/9(火)・11(木)・13(土)・14(日) 12:00~16:00
[日程D] 7/9(火)・11(木)・13(土)・14(日) 17:00~21:00


○費用・場所など

講師:谷賢一(DULL-COLORED POP主宰)
参加費用:一般5,000円 学生3,000円
(WS受講料・テキスト代・稽古場・劇場使用料など。学生は要学生証提示。各日程ごと最大2名まで受付)
場所:アトリエ春風舎
(東京都板橋区向原2-2-17-B1)


○オーディション対象となる公演

2012年12月 劇団第13回本公演
      (一ヶ月ロングラン+福岡・大阪・仙台ほか旅公演予定)
2013年07月 中劇場(客席数200)での劇団第14回本公演

※いずれもチケットノルマ等なし

その他、谷賢一が関与する外部演出公演すべて


○お申し込み方法

専用の応募フォームより必要事項を記入の上、お申し込み下さいませ。
先着順に書類審査を行い、定員に達し次第〆切となります。

http://bit.ly/dcpop2013-wsad

■DULL-COLORED POP 2013 ワークショップ・オーディション@大阪

2013年12月~2014年7月ほかの出演者募集を兼ねて。
劇団初の大阪ワークショップ!
2013年7月15日(月)~7月18(木)までのうち計4日間、参加回数自由!

□講師からのメッセージ

DULL-COLORED POP主宰・谷賢一による約1年振りのワークショップです。2013年12月~2014年7月に予定されている劇団および外部演出公演の出演者募集を兼ねています。

今回、劇団初となる大阪でのワークショップということで、「参加のしやすさ」と「内容の確かさ」を重視して、劇団の稽古で常に重視している「相手を動かす会話/言葉」をテーマに、フリー参加型のメニューを組みました。1回でも6回でも、何コマ参加しても参加費は一律。テキストとエチュードを使い分けて、シンプルかつ重要な会話のイロハを体験できます。

最終日には、「俳優の技術は、最終的には人前に晒されて成長する」という信念のもと、せっかくなので一般客も劇場へ招き、ワークショップで生まれた演劇の楽しさを公開する「WS発表会」を行います。

ワクワクしたい俳優たちとの出会いを待っています。

※メニューは東京と異なりますが、オーディション希望の方は公平に審査致します。
 ワークショップのみでのご参加も歓迎です。


□ワークショップ概要

○日程

7/15(月)~17(水)に全6回予定されているWSのうち、好きなコマに、好きな回数だけご参加下さい。最終日:7/18(木)には劇場(in→dependent theatre 2nd)にて発表・試演会を予定しております。参加希望の方は、参加予定のコマをご指定下さい。

※ただし、18日の「WS発表会」には、ア~キのWSへ1回以上参加していることが条件とな
 ります。

15(月) 13:00~16:30 [WSア]
    17:30~21:00 [WSイ]
16(火) 13:00~16:30 [WSウ]
    17:30~21:00 [WSエ]
17(水) 13:00~16:30 [WSオ]
    17:30~21:00 [WSカ]
18(木) 13:00~16:30 [WSキ]
    18:00~21:00 [WS発表会]


○費用・場所など

講師:谷賢一(DUL-COLORED POP主宰)
参加費用:2,000円
(WS受講料・テキスト代・稽古場・劇場使用料など)
場所:in→dependent theatre 2nd
(大阪府大阪市浪速区日本橋4丁目7-22/大阪市営地下鉄・堺筋線 恵美須町駅 1A出口 右手5分)

☆大阪限定・当日飛び入り参加☆

大阪限定、ギリギリまで予定がわからない! という方向けの、WS当日券です。
参加費用:2,500円
(ただし各回2名まで受け付け)


○オーディション対象となる公演

2012年12月 劇団第13回本公演
      (一ヶ月ロングラン+福岡・大阪・仙台ほか旅公演予定)
2013年07月 中劇場(客席数200)での劇団第14回本公演

※いずれもチケットノルマ等なし。宿泊・交通費は応相談。

その他、谷賢一が関与する外部演出公演すべて


○お申し込み方法

専用の応募フォームより必要事項を記入の上、お申し込み下さいませ。
先着順に書類審査を行い、定員に達し次第〆切となります。

http://bit.ly/dcpop2013-wsad-osaka


■劇団/主宰紹介

○DULL-COLORED POP

2005年の旗揚げ以降、社会の枠からはみ出しちゃった人間達たちを、飽くまでポップに、どこまでもグロテスクにえぐり続ける若手劇団。文学的奥行のある主題を現代人のポップカルチャーとして描き出す。現代劇、古典悲劇、不条理、海外戯曲、ミュージカルと、演劇の枠を右から左まで駆け抜ける荒れくれた正統派として、東京の若手演劇シーンで独特の存在感を光らせている。

2012年には全国6都市・7会場ツアーを敢行、青山円形劇場進出。2013年は、10月に木場勝己・石丸幹二という大ベテランを迎えての番外公演、12月にはまるまる一ヶ月に及ぶロングラン+福岡・大阪ほか旅公演も行う本公演、2014年度には中劇場公演×2など、相も変わらずやり過ぎな勢いで公演活動を予定している。

mail: info(アットマーク)dcpop.org / web: http://www.dcpop.org


○谷賢一

作家・演出家・翻訳家。DULL-COLORED POP主宰。アトリエ春風舎芸術監督。日本劇作家協会・事業委員。ENBUゼミナール演劇講師。

日英の大学にて演劇学を学んだ後、劇団を旗揚げ。「斬新な手法と古典的な素養の幸せな合体」(永井愛)と評された、ポップでロックで文学的な作品づくりで、幅広い作品を手がけている。演劇に魂を売り渡した鬼畜生。嫌いなものはキュウリと警察。

近年の代表作に、DULL-COLORED POP『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』(全国6都市)、『完全版・人間失格』(青山円形劇場)、『ストレンジ・フルーツ』(東京グローブ座)、Theatre des Annales『従軍中のウィトゲンシュタイン(略)』(こまばアゴラ劇場)、『ヌード・マウス』(赤坂レッドシアター)、『モリー・スウィーニー』(シアタートラム)など。

web: http://www.playnote.net

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:15 | TrackBack

2013年06月01日

【制作者向けセミナー】Next舞台制作塾オープンセミナー「助成金申請から学ぶ、自身の活動を魅力的に伝えるためのワークショップ」6月9日(日)@Nextセミナールーム(亀戸)※先着順

 樺澤良さんによる制作者向けセミナーです。樺澤さんはこの夏にヨーロッパ・ツアーで旗揚げする「革命アイドル暴走ちゃん」の制作統括担当で、TACT/FEST国内枠プログラムディレクターでもあります。

 丸1日で3,150円(昼食代含む/税込)です。ワークショップ形式のようですね。詳細は公式サイトでご確認ください。

【Next舞台制作塾オープンセミナーvol.4】
 「助成金申請から学ぶ、自身の活動を魅力的に伝えるためのワークショップ」
  ファシリテーター:樺澤良
  日程:2013年6月9日(日)11:00~18:00 ※途中休憩あり
  会場:Nextセミナールーム(亀戸)
  参加費:3,150円(昼食代含む/税込)
  定員:30名 ※定員になり次第締め切り

Posted by shinobu at 14:14 | TrackBack

【制作者向け講座】Next舞台制作塾レギュラー講座「第三期 三好佐智子ゼミ」7月7日~28日※書類審査あり

 サンプル(松井周主宰)、ハイバイ(岩井秀人主宰)の制作者である、有限会社quinada代表の三好佐智子さんの講座が開講します。特別講師とゲストにも注目!詳細は公式サイトでよくご確認ください。

 説明会も開催されますので、ご興味ある制作者の方々は、どうぞ積極的に参加してください。
 説明会:第1回 6/2(日) 11:00~&第2回 6/15(土) 11:00~

 【Next舞台制作塾 レギュラー講座】
  第三期「三好佐智子ゼミ」
   講師:三好佐智子(有限会社quinada)
   特別講師:林香菜(マームとジプシー)
  期間:7月7日(日)~28日(日)の約1ヶ月間、全10回
  会場:Nextセミナールーム(亀戸)
  受講料:36,750円(税込み)
  定員:30名(書類審査あり)
  ※7/20(土) の3日前までに課題の提出義務あり。

Posted by shinobu at 14:07 | TrackBack

メルマガ 2013年06月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2013年6月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。

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┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 108    2013.06.01  1,955部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎東京は早々に梅雨入り。春は短いからいいのかもしれませんね。
  6月の週末は「ふじのくに⇔せかい演劇祭」で静岡に通います♪ 

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
    http://archive.mag2.com/0000134861/index.html


○○ 今回のもくじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ◆1【今月のお薦め10本+α】
   
   ◎No.1→Runs First『帰郷 -The Homecoming-』
       06/15-30シアター風姿花伝
       http://www.runsfirst.com/homecoming/top.html
    
 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→ハイバイ『て』 ※ただいま上演中!
       05/21-06/02東京芸術劇場シアターイースト
       ≪東京、兵庫、三重、北九州、香川、札幌≫
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0522203055.html

 ◆3【6月はSPAC「ふじのくに⇔せかい演劇祭」を観に静岡へGO!】

   ◎毎年恒例、世界から静岡に一流の舞台芸術作品が集まります。
    http://www.spac.or.jp/fuji2013_index.html

 ◆4【編集後記】

   ◎今月から、掲載する公演情報のテキスト量を減らします。
   ◎6/14夜、ポスト・パフォーマンス・トークにゲスト出演します。
   ◎「CoRich舞台芸術まつり!2013春」グランプリ発表は6/18(火)!

 ◆5【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆1 【今月のお薦め10本+α】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・価格・URL
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。
 ※今月から、掲載する公演情報(主に出演者)を減らしました。
  最新情報は公式サイトでご確認ください。


1.劇団昴『汚れた手』
  06/01-09俳優座劇場
  ☆脚本:ジャン=ポール・サルトル 演出:森新太郎
   一般:5000円 U24(24歳以下の方):3000円 
   オープニング・チケット(6月1日のみ):3500円
    http://www.theatercompany-subaru.com/public.html#a6
   1948年初演のサルトルの戯曲を、森新太郎さんが演出。
   サルトル解説動画(5分弱)↓に気合いを感じます(笑)。
    http://www.youtube.com/watch?v=vwOSOhroKq0


2.松竹・新派『新釈 金色夜叉』
  06/03-23三越劇場
  ☆出演:水谷八重子、波乃久里子、英太郎、風間杜夫、ほか
   脚本:宮本研 演出:成瀬芳一
   8,500円
    http://www.shochiku.co.jp/shinpa/pfmc/1306/
   原作は尾崎紅葉作「金色夜叉」(1897年~1902年連載)。
   明治時代に社会現象になるほどヒットした小説なんですね。
   貫一&お宮の熱海の場面を風間杜夫さんが演じるなんて…興奮(笑)。
   「新釈 金色夜叉」記者懇親会↓
    http://www.shochiku.co.jp/notice/play/2013/05/008137.html


★3.新国立劇場演劇『つく、きえる』
  06/04-23新国立劇場小劇場
  With-つながる演劇・ドイツ編-
  ☆出演:中村蒼、谷村美月、田中美里、大石継太、松尾諭、
      津村知与支、枝元萌、河合杏南
   脚本:ローラント・シンメルプフェニヒ 演出:宮田慶子
   A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
    http://nnttplay.info/with3/tsukukieru/
   R・シンメルプフェニヒさんはドイツの劇作家。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0314175205.html
   作家自ら福島、東京を取材し、3.11の津波と原発事故を題材に
   書き下ろした新作です。演出は新国立劇場芸術監督の宮田慶子さん。
   作家インタビューとメッセージ↓
    http://nnttplay.info/with3/tsukukieru/message.html#interview
   スタッフブログ「シンメルさんのこと」(その1)、(その2)
    http://nnttplay.info/with3/blog/?p=704
    http://nnttplay.info/with3/blog/?p=710
   公演中に同劇作家の戯曲のリーディング公演あり(無料・要予約)。
   『アラビアの夜』↓6月16日(日)17:00&18日(火)19:00
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000400_play.html


4.世田谷パブリックシアター『オセロ』
  06/09-23世田谷パブリックシアター
  ≪東京、愛知、兵庫、新潟≫
  ☆出演:仲村トオル/山田優/赤堀雅秋/高田聖子/加藤和樹/
      水橋研二/有川マコト/近藤隼/谷村実紀/白井晃
   脚本:シェイクスピア 翻訳:福田恆存 
   構成・上演台本・演出:白井晃 振付:井手茂太
   一般 S席6,500円 A席5,000円 
   高校生以下&U24:一般料金の半額 劇場会員割引などあり。
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/06/post_313.html
   シェイクスピアの『オセロー』を白井晃さんが新構成し、演出。
   アコーディオン、コントラバス、チェロの生演奏があって
   振付が井手茂太さんなので、身体表現にも期待できそう。
   出演者ではイアーゴー役の赤堀雅秋さんが超気になる!
   チケットぴあニュース↓「仲村トオル&白井晃インタビュー」
    http://tinyurl.com/puk7htx


5.劇団青年座『崩れゆくセールスマン』
  06/14-23青年座劇場
  ☆脚本:野木萌葱(パラドックス定数) 演出:黒岩亮
   一般4,000円 学生3,000円
    http://seinenza.com/performance/public/208.html
   骨太の社会派戯曲の書き手として小劇場界で有名な野木萌葱さんが、
   歴史ある劇団に書き下ろし!野木さんの過去作品のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0808105835.html
   劇団青年座というと、『THAT FACE~その顔』↓で好演だった
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0619221335.html
   那須佐代子さんと、宇宙(たかおき)さんが退団されて驚きました。
   この公演には新国立劇場やこまつ座に出演歴のある石母田史朗さんが
   出演されます。石母田さんの演技が好きなので、個人的に期待。


6.文学座『ガリレイの生涯』
  06/14-25あうるすぽっと
  ☆脚本:ベルトルト・ブレヒト 演出:高瀬久男
   一般 6,000円 夜割 4,000円(6/14,17,19の夜のみ) 
   ユースチケット3,800円  中・高校生2,500円 夫婦割10,000円
   豊島区民割引5,500円 ※未就学児入場不可
    http://www.bungakuza.com/galilei/index.html
   昨年、演劇集団円版↓が好評だったブレヒト作『ガリレイの生涯』。
    http://www.en21.co.jp/galileinoshougai.html
   残念ながら見逃したので、文学座版でリベンジ予定♪


7.ヴィレッヂ・プロデュース『断色~danjiki~』
  06/14-07/07青山円形劇場
  ☆出演:堤真一、麻生久美子、田中哲司
   脚本:いのうえひでのり 演出:青木豪
   ¥6,800 ヤングチケット(22歳以下対象)¥2,000
    http://www.dan-jiki.jp/
   青木豪さんの戯曲を劇団☆新感線のいのうえひでのりさんが演出。
   シェイクスピア戯曲の翻案でもタッグを組まれているお2人です。
   おにぎり『斷食(ダンジキ)』(2011年)↓を青木さんがリライトし、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0213213024.html
   豪華キャストで上演。『断色』と『斷食』は漢字違いですね。


★8.Runs First『帰郷 -The Homecoming-』
  06/15-30シアター風姿花伝
  ☆出演:中嶋しゅう、中原和宏、斉藤直樹、浅野雅博、
      小野健太郎、那須佐代子
   脚本:ハロルド・ピンター 翻訳・演出:小川絵梨子
   前売り4500円 当日5000円
    http://www.runsfirst.com/homecoming/top.html

  ●お薦めポイント●
   小川絵梨子さんがピンターの戯曲を翻訳・演出。小川さんは
   3月の『ピローマン』↓の翻訳・演出も素晴らしかったんです!
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0321162151.html
   今回は翻訳劇の本格上演に理想的なキャスティング。垂涎ものですね。
   ピンターを「不条理」でない世界として立ち上げる試みだそうです。
   紅一点の出演者である那須佐代子さんはシアター風姿花伝の支配人で、
   小川さんは同劇場のレジデント・アーティストです。
   シアター風姿花伝「10周年記念プロジェクト制作発表会」写真レポート↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0209173828.html
   劇場で長期間のお稽古をされるそうですので、完成度にも期待できます。


9.アル☆カンパニー『父よ!』
  06/21-23 KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ、06/25-30シアタートラム
  ≪愛知・豊橋、神奈川、東京≫
  ☆出演:平田満、ベンガル、徳井優、花王おさむ、井上加奈子
   脚本・演出:田村孝裕(ONEOR8)
   一般4,000円 学生3,000円 劇場会員割引などあり。
    http://aru-c.com/stage12.html
   俳優の平田満さんと井上加奈子さんによるプロデュース集団の新作は、
   田村孝裕さんの作・演出です。田村さんは『連結の子』↓で
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0915164539.html
   第56回岸田國士戯曲賞最終候補に選ばれました。また、田村さんが
   昨年に作・演出された『ええから加減』(↓秋に再演!)では、
    http://www.tohostage.com/eekara/
   主演の藤原直美さんと高畑淳子さんが菊田一夫演劇大賞を受賞。
   アル☆カンパニーの過去公演のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0725170436.html
   来年は三浦大輔さん(ポツドール)との新作のようです。
   出演者募集エントリー↓ アル☆カンパニー…、超アグレッシブ!!
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0128150251.html
   

10.ナイロン100℃『わが闇』(再演)
  06/22-07/15本多劇場
  劇団結成20周年記念企画第三弾
  ≪東京、大阪、横浜、北九州、名古屋≫
  ☆出演:犬山イヌコ、峯村リエ、みのすけ、三宅弘城、大倉孝二、
      松永玲子、岡田義徳、坂井真紀、長谷川朝晴、他
   脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
   一般6,900円 学生割引券:4,300円
    http://www.sillywalk.com/nylon/info.html
   人気劇団ナイロン100℃が代表作の1つ↓を再演。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0103151158.html
   初演と同じキャストが揃う再演はとても贅沢です。『わが闇』は、
   初めてナイロン100℃を観る人にもお薦めのストレート・プレイ。


 ☆☆☆────────────────────────────── 
  前売3000円台の気になる作品を5本ご紹介します。
 ──────────────────────────────☆☆☆

《1》千葉雅子×土田英生 舞台製作事業『姐さん女房の裏切り』
  06/05-12サイスタジオコモネAスタジオ
  ☆脚本・演出:土田英生
   一般前売3,800円、学生前売3,000円 当日4,000円
    http://cucumber-m.com/anesan/ ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=44935
   土田英生さん(劇団MONO)と千葉雅子さん(猫のホテル)の2人芝居。
   多地域ツアーに向け、質の高い2人芝居を目指しているそうです。
   このお2人で任侠恋愛モノなら、きっと面白い!


《2》子供鉅人(こどもきょじん)『モータプール』
  06/07-09アサヒ・アートスクエア
  ≪大阪、東京≫
  ☆出演:子供鉅人劇団員とオーディション選出のダンサー、俳優
   脚本・演出:益山貴司 振付:黒田育世
   全席自由 一般/前売・予約=3,000円 当日=3,500円 
   学割/前売・予約=2,000円 高校生以下/前売・予約=1,000円 
    http://www.kodomokyojin.com/ ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=44541
   大阪の劇団子供鉅人の新作。振付に黒田育世さんを迎え、
   総勢24人のダンサー、俳優と生み出す幻想。兵庫公演のクチコミ↓
    http://stage.corich.jp/stage_done_detail.php?stage_main_id=34726


《3》芸劇eyes・城山羊の会『効率の優先』
  06/07-16東京芸術劇場シアターイースト
  ☆出演:鈴木浩介、石橋けい、岡部たかし、岩谷健司、金子岳憲、
      松本まりか、白石直也、松澤匠、吉田彩乃
   脚本・演出:山内ケンジ
   前売:3,500円 当日:4,000円
    http://www.geigeki.jp/performance/theater024/
   アフタートークのゲストが豪華!
   ・6月09日(日)15:00終演後 吉田大八
   ・6月10日(月)19:30終演後 大根仁
   ・6月11日(火)19:30終演後 本広克行
   CMディレクターとしても有名な山内ケンジさんの新作です。
   城山羊の会の俳優と、オーディション↓で選ばれた俳優が出演。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0622155522.html
   題材は「会社」。会社員たちの愛憎ひしめく、エロティックな会話劇に
   なるだろうと期待。大人がにやりと愉しむ作風です。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0526161959.html


★《4》はえぎわ『ガラパコスパコス~進化してんのかしてないのか~』
  06/07-16三鷹市芸術文化センター星のホール
  ☆出演:柴幸男(ままごと)、笠木泉、はえぎわ劇団員など
   脚本・演出・出演:ノゾエ征爾
   全席自由席・日時指定・整理番号なし ※劇場会員割引などあり。
   前売:一般3,000円/当日:一般3,300円/学生:前売・当日共1,500円
   高校生以下:前売・当日共1,000円
   ※早期観劇割引・平日マチネ割引  前売:一般2,700円/ 
   当日:一般3,000円/学生:前売・当日とも1,200円/
   高校生以下:前売・当日とも700円
    http://www.haegiwa.net/galapacospacos.html
   『○○トアル風景』で岸田國士戯曲賞を受賞したノゾエ征爾さん。
   『○○ト…』にあった、床や壁にチョークで絵や文字を書く演出は、
   その前に上演された『ガラパコスパコス』で初めて生まれました。
   『ガラパ…』初演↓はメルマガ号外まであと一歩の面白さだったんです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/1219144617.html
   なんと主役が柴幸男さん!出演快諾時のエピソード↓が読めます。
    http://mitaka.jpn.org/ticket/1306070/


《5》福原充則+三鷹市芸術文化センター
  『はぐれさらばが“じゃあね”といった
   ~老ハイデルベルヒと7つの太宰作品~』
  06/28-07/07三鷹市芸術文化センター星のホール
  太宰治作品をモチーフにした演劇・ピチチ5結成10周年記念
  ☆出演:菅原永二、今野浩喜、野間口徹、久ヶ沢徹、ピチチ5の方々、他
   脚本・演出:福原充則(ピチチ5)
   未就学児入場不可
   前売3,500円/当日3,800円/学生2,500円/高校生以下1,000円
   《早期観劇割引&平日マチネ割引》↓
   前売3,200円/当日3,500円/学生2,500円/高校生以下1,000円
    http://haguresaraba.com
   福原充則さんの新作は太宰治作品をモチーフにした演劇。
   出演女優を募集↓してました。“泥の河に腰までつかった女優”って、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/1121205212.html
   出てくるのかな…?(笑) 福原さんの昨年の作品のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0806225111.html
   福原さんと出演者のロングインタビュー↓
    http://mitaka.jpn.org/ticket/1306280/


 ★★★────────────────────────────── 
  前売1000円台以下の気になる作品を4本ご紹介します。
 ──────────────────────────────★★★

[1]劇団コープス『ひつじ』
  06/02神奈川芸術劇場アトリウム
  06/06-09東京芸術劇場ロワー広場
  出演:劇団コープス(カナダ)
  無料(申し込み不要)
   http://www.kaat.jp/detail?id=7363#.UYPjcc3JHjR
   http://www.geigeki.jp/performance/theater027/event034/
  毎年来てくれるひつじ達!お子様連れでGO! ↓昨年のレビュー
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0902221849.html


[2]非戦を選ぶ演劇人の会ピースリーディング
  『いま、憲法のはなし -戦争を放棄する意志-』
  06/11-12全労済ホール/スペース・ゼロ
  ≪東京、大阪≫
  ☆台本構成:石原燃 演出:鵜山仁 演出補:永井愛
   一般1,500円、中高生1,000円、小学生以下500円
    http://hisen-engeki.com/information.htm
   第1部 朗読劇(ピースリーディング)
   第2部 トーク
    6月11日のトークゲスト:川口創(聞き手:根岸季衣)
    6月12日のトークゲスト:小熊英二(聞き手:永井愛)
   憲法改正が選挙の争点に。そんな時代が来るとは思っていませんでした…。
   マガジン9「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」↓(永井愛)
    http://www.magazine9.jp/interv/nagai/nagai.php
   非戦を選ぶ演劇人の会ピースリーディングの昨年のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0719012449.html


[3]笑の内閣『65歳からの風営法』
  06/12星陵会館ホール
  ≪京都、東京、大阪≫
  ☆脚本・演出:高間響
   前売1500円 当日2000円 全席自由(?)
    http://warainonaikaku.sitemix.jp/ ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=45870
   京都公演を観た国会議員に呼ばれて、なんと東京・永田町に進出!
   審議中の法案の可否を問うお芝居が、議員向けに上演されるのは
   130年におよぶ日本の議会史上初めてのこと。引用元↓
    https://twitter.com/warainonaikaku/status/338654861757390849
    http://anonymous-opera.tumblr.com/post/51535228879/65
   「風営法コメディ、(略)永田町での公演が決定」↓
    http://news.livedoor.com/article/detail/7679648/
   国会議員の方々と一緒に観劇できます。これはレア!


[4]新国立劇場演劇・マンスリープロジェクト
  『リーディング公演「アラビアの夜」』
  06/16、06/18新国立劇場小劇場
  ☆出演:佐藤誓、髙島レイ、西村壮悟、形桐レイメイ、池田朋子
   脚本:ローラント・シンメルプフェニヒ 演出:宮田慶子
   無料・要予約・開演30分前から受け付け開始
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000400_play.html
   『つく、きえる』に併せてリーディングもどうぞ。無料はお得!


≪その他≫

 ○タンジール・アクロバティックグループ(モロッコ)
  『Chouf Ouchouf(シュフウシュフ)~見て、もっとよく見て!~』
  06/06-09東京芸術劇場 プレイハウス
  ≪兵庫、東京≫
  ☆構想・演出・舞台デザイン:ズィメルマン エ ド・ペロ
   一般4,000円 親子セット券(高校生以下)4,500円 65歳以上3,500円
   25歳以下2,500円 こども(高校生以下)1,000円 ※障がい者10%割引
    http://www.geigeki.jp/performance/theater027/
   6/6-7の上演1時間前と、6/8-9の公演終了後に『ひつじ』↓あり!
    http://www.geigeki.jp/performance/theater027/event034/
   既に観たお友達から勧められました。世界ツアー最終地が日本なんですね。
    http://www.geigeki.jp/ch/ch1/t027.html (5分弱の動画)


≪ご参考≫
  「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
    http://www.shinobu-review.jp/schedule.html

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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.ハイバイ『て』 ※ただいま上演中!
  05/21-06/02東京芸術劇場シアターイースト
  ≪東京、兵庫、三重、北九州、香川、札幌≫
  ☆面白い舞台は何度観ても面白い。再演の価値を強く確認できました。
   メルマガ号外↓を発行しました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0522203055.html

2.イキウメ『獣の柱』 ※ただいま上演中!
  05/10-06/02シアタートラム
  ≪東京、福岡、大阪≫
  ☆100年を行き来するSFで今の日本を風刺。ばっちり娯楽作なのも素敵。
   メッセージにいたく感動しました。劇団員の演技も素晴らしい。
   レビュー↓(舞台写真あり)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0516001613.html

3.渡辺源四郎商店『ひろさきのあゆみ~一人芝居版』
  05/03-05ザ・スズナリ
  ≪青森、東京≫
  ☆満席のスズナリで工藤由佳子さんの一人芝居に号泣。
   柴幸男作『あゆみ』を大人の女性の視点で上演し、
   私が物足りないと感じていたところが補完されました。

  その他は新国立劇場『アジア温泉』、木ノ下歌舞伎『黒塚』、
  さいたまゴールド・シアター『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』、
  東京グローブ座『ストレンジ・フルーツ』、
  森崎事務所 M&O plays『不道徳教室』など(順不同)。

 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2013年5月(観劇数22作品)はハイバイ『て』で発行!


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 ◆3 【6月はSPAC「ふじのくに⇔せかい演劇祭」を観に静岡へGO!】
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 ◎芸術総監督・宮城聰さん率いる静岡県舞台芸術センター(SPAC)が、
  今年も「ふじのくに⇔せかい演劇祭」を開催します。
  facebookページ:http://www.facebook.com/SPACshizuoka

  SPAC「ふじのくに⇔せかい演劇祭2013」6/1(土)~6/30(日)
   http://www.spac.or.jp/fuji2013_index.html 記者発表↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0504174526.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0505205440.html

  とっても気になる5作品をご紹介します。※完売公演を除く。
  週末にはしご観劇できるタイム・スケジュールになっています。
  片道1,000円という破格の東京・静岡間のバスも運航!
   http://www.spac.or.jp/nonstopbus
  

 ○SPAC新作『黄金の馬車』
  06/01-22舞台芸術公園 野外劇場「有度」
  ☆出演:SPAC劇団員、オーディションで選ばれた俳優
   原案:プロスペル・メリメ、ジャン・ルノワール
   脚本:久保田梓美 演出:宮城聰
   ※背もたれのない客席です。※雨天時も上演。
    http://www.spac.or.jp/f13goldencoach.html
   野外劇場の原生林を背景に、額縁舞台という極小世界にある
   女優の人生を描きます。SPAC芸術総監督、宮城聰さんの演出です。
   土曜日夜の観劇前後はフェスティバル・バー↓でお食事できます。
    http://www.spac.or.jp/f13bar.html
   ※6月8日(土)夜は前売り完売でキャンセル待ちです。


 ○フォルクスビューネ『脱線!スパニッシュ・フライ』
  06/08-09静岡芸術劇場
  ☆演出:ヘルベルト・フリッチュ
    http://www.spac.or.jp/f13spanishfly.html
   ドイツ老舗劇団の名優たちが、体当たりのドタバタ喜劇をやる!
   ひとことで言うと「ドイツの吉本」らしいです(笑)。
   ※6月8日(土)15時の回は残席些少。


 ○中野成樹『Waiting for Something』
  (サミュエル・ベケット「ゴドーを待ちながら」より)
  06/15-16舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」
  ☆出演:日本人俳優、韓国人俳優
   脚本・演出:中野成樹
   日本語・韓国語・英語の3ヶ国語上演。字幕も3ヶ国語。
    http://www.spac.or.jp/f13waiting.html
   「アジア舞台芸術祭」にて3年がかりで創作された作品を、
   50分に凝縮して上演。作品紹介ブログ↓
    http://spac.or.jp/blog/?p=13127


 ○小島章司『生と死のあわいを生きて ―フェデリコの魂に捧げる―』
  06/16静岡芸術劇場
  ☆踊り:小島章司
    http://www.spac.or.jp/f13shojikojima.html
   73歳のフラメンコダンサー、小島章司さんの1回限りのステージ。
   作品紹介ブログ↓
    http://spac.or.jp/blog/?p=13092
   記者発表での小島さんのスピーチをぜひお読み下さい。↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0505205440.html
   全人生をかけた踊りと立ち会う機会になりそうです。※残席些少。


 ○ミロ・ラウ『Hate Radio』
  06/29-30静岡芸術劇場
  ☆脚本・演出:ミロ・ラウ
    http://www.spac.or.jp/f13radio.html
   1994年の「ルワンダ虐殺」の一翼を担ったラジオ番組があった。
   ラジオ局の内部を詳細に再現したドキュメンタリー演劇。


 【チケット】http://www.spac.or.jp/ticket
  一般大人4,000円/大学生・専門学校生2,000円/高校生以下1,000円
  その他割引など多数あり。
  ※『Waiting for Something』の主な価格帯は下記です。
   一般大人2,000円/大学生・専門学校生・高校生以下1,000円


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 ◆4 【編集後記】
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 ◎メルマガ作成に時間がかかりすぎて、メゲてしまったので(苦笑)、
  掲載する公演情報のテキスト量を減らしました。おかげ様で
  少し楽になりました♪公演の最新情報は公式サイトでご確認くださいね。


 ◎演劇公演のトークにゲスト出演します。告知エントリー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0518152003.html
  6月14日(金)19時30分の回の終演後です。

  劇作家女子会×時間堂『劇作家女子会!』
  06/13-16王子小劇場
  ☆脚本:黒川陽子、坂本鈴、オノマリコ、モスクワカヌ
   演出:黒澤世莉(時間堂)
    http://gekisakkajoshikai.blog.fc2.com ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=44962


 ◎「CoRich舞台芸術まつり!2013春」最終選考10作品の鑑賞が間もなく終了!
   http://stage.corich.jp/festival2013/
  6月18日にCoRich舞台芸術!にて結果が発表されます。
  グランプリ受賞団体には100万円を支援。お楽しみに~!


 ◎こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願い署名活動中です。
   有志の会の公式ブログ↓で、署名用紙ダウンロード可能。
    http://kodomonosiro.blog.fc2.com/
   WEB署名もできます⇒ http://www.change.org/kodomo-aogeki
   公式ツイッター:https://twitter.com/kodomoaogeki
   facebookページ:http://www.facebook.com/kodomo.aogeki


 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しますので、よろしければ
   http://www.facebook.com/shinobureview
  「いいね!」をクリックしてニュースフィードに混ぜてください♪


 ◎注目している役者さんに「しのぶさんのサイトでいつも
  オーディション情報をチェックしています」と言われて嬉しい!
  「受かりました!」と言われるともっと嬉しい♪
  「しのぶの演劇レビュー」に情報掲載をご希望の方は、
  お問い合わせフォーム↓からどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/contact/
  ※必ず掲載するわけではありません。ご了承ください。


 ◎おすすめ舞台中継 on TV(おすすめがある時だけ掲載)

  【NHK BSプレミアム】6月3日(月)午前0時~3時41分[2日(日)深夜]
   世田谷パブリックシアター『マクベス』(構成・演出:野村萬斎)
   ペンギンプルペイルパイルズ『cover』(作・演出:倉持裕)
    http://www.nhk.or.jp/bs/t_entertainment/
    http://www4.nhk.or.jp/p-stage/x/2013-06-02/10/24444/
    http://setagaya-pt.jp/news/2013/05/cover.html

  【WOWOW ライブ】6月22日(土)よる8:00~
   パルコ・プロデュース『趣味の部屋』
    http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/103240/
   脚本:古沢良太 演出:行定勲 出演:中井貴一、他 


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2013年5月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「鍵泥棒のメソッド」←文句なしの面白さ。俳優も良かった!
    http://kagidoro.com/
  ・「北のカナリアたち」←もっと短くていいのでは。吹雪の撮影多い。
    http://www.kitanocanaria.jp/
  ・「今日、恋をはじめます」←つっこみどころが多すぎます(笑)。
    http://www.kyokoi-movie.jp/
  ・「カラスの親指」←よくできたコン・ゲーム映画。能年玲奈さん素敵。
    http://movies.foxjapan.com/crow/
  ・「のぼうの城」←時代劇を、今、面白く見せようとする工夫が良かった。
    http://nobou-movie.jp/


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Posted by shinobu at 00:01 | TrackBack