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2013年06月15日

RunsFirst『帰郷 The Homecoming』06/15-30シアター風姿花伝

 小川絵梨子さんがハロルド・ピンター作『帰郷 The Homecoming』を演出されます。
 ⇒シアター風姿花伝「10周年記念プロジェクト制作発表会

 ※レビューは2015/12/12に投稿。

 ≪あらすじ・作品紹介≫ シアターガイドより
小田島雄志・翻訳戯曲賞、読売演劇大賞(杉村春子賞・優秀演出家賞)受賞し、日本の演劇界に新風を吹き込んでいる小川絵梨子が新たに翻訳をし、ピンターの世界を掘り下げます。出演には紀伊國屋演劇賞・個人賞受賞の 中嶋しゅう、 那須佐代子。「言葉とは人間の肌にしか過ぎない」と言い切るピンター。その言葉(肌)の下に蠢く闇をどう照らし出すか。2013年の演劇界で大きな注目となることは必至です。

ロンドンの下町に男だけで暮らす労働者ファミリーのもとへ、学者としてNYで成功した長男が数年ぶりに帰郷した。結婚後、実家に帰るのはこれが初めてである。彼が妻を連れてきたことに、父、叔父、弟たちは色めき立つ。その結果…。
 ≪ここまで≫

 CoRich舞台芸術!に投稿したクチコミより↓

 これが私が観たいストレート・プレイ

 約2時間強。男ばかりの親子と招かれざる紅一点の客の、一見突飛に映る行動のワケ(動機)を、頭フル回転で解いていく。質の高い芝居だから得られる知的興奮とスリルにアタシご満悦。
 ほんわかホームドラマでは全くない。親と子の、男と女の闘い。開幕時からプっと吹き出せたのは、セリフを言い続けるベテラン俳優の力だけじゃなく、その横にいる中堅俳優の在り方の重さゆえ。これが私が観たいストレート・プレイ。
 ピンターといえば不条理劇で難解だという言説は、信じる必要のない噂だったんだ。



 ここからネタバレします。

 長男(斉藤直樹)の妻(那須佐代子)が初めて彼の実家に来た夜。彼女が明け方までかつて自分が住んでいた町を放浪してたことは、次男(浅野雅博)のセリフでわかる。…いったい何してたんだよ!(笑)。この時点で悪女認定だん。でも最後の場面で彼女が三男(小野健太郎)をやさしく抱く姿は、ピエタのようだった。

出演:中嶋しゅう・中原和宏・斉藤直樹・浅野雅博・小野健太郎・那須佐代子
作: ハロルド・ピンター / 翻訳・演出:小川絵梨子 / 舞台監督:村田明 / 照明:松本大介 / 美術:松岡泉 / 音響:斉藤州一 / 衣裳:小段 /宣伝美術:斎藤広介 / イラストレーション:信八太郎 / ステージマネージャー:大豪 / 制作:太田美乃里・吉長興二 / 企画製作:ランズファースト 清水英
アフタートーク
※6月16日(日) 13時 小川絵梨子×オールキャスト
※6月17日(月) 19時 吉原光夫氏×中嶋しゅう×斉藤直樹
※6月18日(火) 19時 成河氏×中嶋しゅう
※6月19日(水) 19時 千葉哲也氏×小川絵梨子×中嶋しゅう
※6月22日(土) 18時 鷲尾真知子氏×小川絵梨子×那須佐代子
※6月23日(日) 13時 鵜山仁氏×小川絵梨子×中嶋しゅう×那須佐代子×浅野雅博
※6月25日(火) 19時 林勇輔氏・奥田努氏・荒木健太朗氏×小野健太郎
【発売日】2013/04/24
前売り 4500円 当日5000円
http://www.runsfirst.com/homecoming/top.html
http://c-true.net/artist/nakajima-shu/2343/

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2013年06月15日 23:31 | TrackBack (0)