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REVIEW

2013年09月30日

【ワークショップ・オーディション】THEATRE MOMENTS「2013年12月ワークショップ(2014年3月公演のオーディションを兼ねる)」12/10より開催

 佐川大輔さんが構成・演出・出演される劇団THEATRE MOMENTS(シアターモーメンツ)が、2014年3月公演のオーディションを兼ねたワークショップを開催します。
 THEATRE MOMENTSは今年の第4回せんがわ劇場演劇コンクールで、グランプリ、オーディエンス賞、演出賞(佐川大輔)を受賞。「CoRich舞台芸術まつり!2010春」の最終選考団体にも選ばれていました。⇒選考作品のレビュー

 ●THEATRE MOMENTS「12月ワークショップ」
  期間:12月10日(火)、12日(木)、14日(土)、15日(日)
  受講料:全4回11,000円(分割支払い応相談)
  ※10月公演『パニック+走れメロス』のチケット半券提示で1,000円割引
   ⇒CoRich舞台芸術!『パニック+走れメロス

 ●2014年3月公演は、せんがわ劇場演劇コンクール・グランプリ受賞記念公演です。
  会場:せんがわ劇場
  日時:2014年3月5日(水)~9日(日)

 以下はCoRich舞台芸術!の掲示板より。

▲THEATRE MOMENTS 12月ワークショップ 次回公演出演のオーディションあり!▲

「心に届く(伝わる)演技・表現を!」
「台詞に使われるな、使う役者たれ!」

THEATRE MOMENTSは、俳優がより楽に相手と「対話する」事のできる演技を、心・身体・言葉・感情・感覚が繋がった演技を探求してゆきます。
そして集団創作では俳優の持つ感性を刺激し、自分自身の新たな可能性を切り開きます。
そして、大切なのは観客に愛されること。
一人一人に向き合い、各自の魅力を引き出します。
自分自身の新たな可能性を切り開くためにも、是非、ご参加下さい。

■ワークショップ日程■
12月
10日(火)18:00~21:30
12日(木)18:00~21:30
14日(土)14:00~21:30
15日(日)14:00~21:30

※全日程の参加を原則としますが、ご都合のつかない方はご相談ください。

■受講料■
全4回11,000円(分割支払い応相談)

※10月3日~7日に行われた公演、『パニック+走れメロス』のチケットの半券をご提示頂きましたら1,000円割引となります。

■場所■
板橋近郊の公共施設

《THEATRE MOMENTSとは》
台詞だけではなく、音楽性・身体表現など、俳優によるあらゆる表現手段を取り入れたトータルシアターの手法で創作を行うグループ。「想像から創造へ」をキーワードに、出演者全員でアイディアを出し合う創作スタイルも特徴。観客の感覚に、シンプルかつダイレクトに訴えかける普遍的表現で「開かれた演劇」を標榜する。

こりっちの劇団ページ
http://stage.corich.jp/troupe_detail.php?troupe_id=1097

■お申し込み・お問い合わせ■

THEATRE MOMENTS
http://www.moments.jp/
http://m.moments.jp/ (mobile)
t(アットマーク)moments.jp

ご質問などお気軽にお問い合わせ下さい。


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:26 | TrackBack

【オーディション】ベッド&メイキングス「2014年梅雨の野外劇の出演者オーディション」※10/31〆切(郵送のみ)

 脚本家・演出家の福原充則さんと俳優・富岡晃一郎さんの劇団ベッド&メイキングスが、2014年6月に上演する野外劇の出演者を募集します。福原さんの作品の過去レビュー⇒ など。福原さんが脚本・演出を手掛ける次の公演は、舞台版『ぶっせん』です。

 梅雨の時期の野外劇ですし、福原さんですし、魅力だけでなく根性もある俳優さん、ぜひご応募を。詳細は公式サイトでご確認ください。
 
 ●ベッド&メイキングス「2014年梅雨の野外劇の出演者オーディション」
  脚本・演出:福原充則 出演:富岡晃一郎 ほか
  【応募条件】
   ・2014年4月下旬~6月下旬までの稽古および本番(会場設営・撤去作業を含む)に全日ご参加いただける方。
   ・年齢、性別不問 ※ただし男性を中心に募集。
  【スケジュール】
   申し込み締め切り:2013年10/31(郵送必着)
   一次審査:書類審査
   二次、三次審査:実技審査
   ※2013年11月21日(木)、22(金)、23(土)、24(日)を予定
  【参加費】
   1,000円 ※二次審査参加者のみ。

Posted by shinobu at 20:16 | TrackBack

2013年09月28日

東京都高校演劇地区大会2013「山手城南地区A日程」9/22(日)、23(休)、28(土)日本工学院専門学校蒲田校舎

 今年で東京の地区大会の審査員は3度目になります(関連エントリー⇒)。山手城南地区A日程の審査員はてがみ座の長田育恵さん、ロロの三浦直之さん、そして私の3名でした。

 都大会推薦は都立桜町、都立深沢。奨励賞は都立芦花、東京学芸大学附属、富士見丘、都立広尾、都立目黒。以下、記録です。(2014/08/20にアップしました)

 特に印象に残った作品については「→→→」以降に少し感想を書きました。

 ◎:中央発表会推薦(2校) ○:奨励賞(15校)
 ※劇作についてのマーク→◎:顧問創作 ○:生徒創作


【第1日 9月22日(日)】
○1 都立芦花「アネモネ」 作:小笠原梢
 2 大東学園「時間(とき)に閉じ込められた人々」 作:小木曽里美
○3 東京学芸大学附属「リフレイン~あの時の夏~」 作:○◎東京学芸大学附属高校演劇部
◎4 都立桜町「オフライン」 作:○都立桜町高校演劇部と◎いのさん
 →→→文句なしの圧倒的No.1。

 5 都立大崎「いすとりげぃむ」作:天埜夕、○及川花香(脚色)


【第2日 9月23日(月・祝)】
 1 都立青山「4マス進む そして、振り出しに戻る」 作:○並木優 原案:○佐藤明子
○2 富士見丘「お別れは感謝と侮蔑のクリームパイを」 作:○狩野菜々子
 →→→女子の悪口データベース炸裂。面白い戯曲でした。

 3 都立雪谷「旅館-再会の月見編-」
 4 都立蒲田「幽霊といっしょ。」
○5 都立広尾「シンデレラは衰退しました~マジギャグ√1000%」


【第3日 9月28日(土)】
 1 都立つばさ総合「Leaving School 振り返ることなく、胸をはって」 作:阿部順
 2 国学院「I Wish...」 作:楽静
 →→→楽静さんの戯曲を上演する学校が多いようです。おそらくインターネットで容易に見つけられるからだと思います(出演者数、上演分数などが明快なので)。中身が薄いしあまり面白くないんですよね…。私個人の意見ですが、戯曲はまず印刷されているものの中から候補を出すのがいいと思います。出版されるレベルの品質が確保されているからです。

◎3 都立深沢「破稿 銀河鉄道の夜」 作:水野陽子
 →→→舞台を神戸から東京に移し、方言を標準語に直しての上演。

 4 都立松原「日暮里荘住民と守り神の一夏」 作:○甲斐田悠介
○5 都立目黒「威風堂々!マイ・ダッド。」 作:○◎都立目黒高校演劇部
 →→→面白かった。 

 【全体の感想】
 今年からA日程、B日程と分割されたおかげで、私が審査したのは3日間だけになり、1日の本数も少なくて楽でした。講評の時間も長く取れて助かりました。
 今のところ毎年違う地区を担当させていただいていることもあり、各学校の個性や偏差値等は全く知りません(超有名校は別ですが)。先入観なしに上演だけで審査できるのがいい気がします。今年も他の審査員の方々に恵まれました。
 合計15本しか観ていないせいもあってか、全体的に作品が小粒だったのは否めないです。ひりひりするような、胸や腹にグサっと差し込んでくるような鋭い戯曲に出会えなかったのも残念でした。昨年までが強烈過ぎたのかもしれませんが(笑)。
 

審査員(講評順):高野しのぶ、長田育恵、三浦直之
高校演劇東京都地区大会とは:東京都教育委員会主催、東京都高等学校文化連盟、東京都高等学校演劇連盟、東京都高等学校演劇研究会共催。6地区15会場のべ32日間に渡って行われる、最大の高校演劇祭。入場無料でどなたでも観劇できます。
http://chikutaikai2013.tkek.org/2013/07/25/yamajo_a/
http://totaikai2013.tkek.org/2013/10/23/chiku_jyoen/8/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:59 | TrackBack

2013年09月27日

KUDAN Project『真夜中の弥次さん喜多さん』09/27-10/06こまばアゴラ劇場

 私が2004年1月にシアターグリーンで観た『真夜中の弥次さん喜多さん』が、キャストも脚本・演出もそのままに、東京に戻って来てくれました。上演時間は約1時間45分。⇒公演公式サイトでもご紹介いただいている2004年のレビュー KUDAN Project過去レビュー⇒

 終演後のトークでは「何も変えてない。変わったとすると、加齢」と天野天街さん。そう、私もあの時から約9年8か月、年を取ったんですね。作品から感じることが前回とはかなり変わっていて、自分も加齢して、変わったのだなと味わいながらの鑑賞になりました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『真夜中の弥次さん喜多さん

【原作漫画(作:しりあがり寿 )】

合本 真夜中の弥次さん喜多さん
しりあがり 寿
マガジンハウス
売り上げランキング: 43,581

【映画(監督・脚本: 宮藤官九郎)】

真夜中の弥次さん喜多さん DTS スタンダード・エディション [DVD]
角川エンタテインメント (2005-10-07)
売り上げランキング: 12,147

 弥次さん(寺十吾)と喜多さん(小熊ヒデジ)は男性同士ですが恋愛関係にあり、ヤク中の喜多さんを、妻のいる弥次さんが支えるという設定は、原作漫画どおりだと思います。

 目の前で行われるお芝居という虚構と、客席に観客がいて舞台上に役者がいるという現実との、境を溶かしていく試みとして、古典(クラシック)と呼んでもいい作品だと思いました。
 大道具、小道具から感じる“懐かしさ”、そしてキャストのお2人の“加齢”も、虚構の中の現実(=リヤル)として受け取りました。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 演技を逆回し(?)しはじめたところで気分が高揚して、楽しくなってきました。
 今回、一番面白かったのは、客席と舞台の間にある“壁”が「見える」「触れる」というくだり。緊張感がありました。

 自分が生きてることを確認できるのは、他者の存在があるからこそ。でもその他者を欲するあまり、合体したい、溶け合いたいと思うようになると(そして実際に手がくっついてしまうと)、自分が他者で、他者が自分という状態になり、かえって自分の存在があやふやになってしまう。自分が溶けて消えてしまうようなイリュージョンが連続する、この作品のど真ん中には、ずーっと孤独があるように感じていて、客席に座ってる私自身の孤独も深まりました。生まれて死ぬまで孤独であり続ける人間という生き物が、いま、この空間に集まって1つのお芝居を共有し、無言のうちに共鳴したり反発したりしているんだなぁ、個の集合っていいものだなぁ等と考えていました。

 人生なんて「あっちからこっちへ行くだけ」というセリフもありましたが、常に死のイメージがあるんですよね。儚い中にあるリアルな生(=命)を、汗だくの役者さんやうどんの出前などの、生(なま)の出来事から感じ取りました。

≪三重、東京≫
出演:小熊ヒデジ(てんぷくプロ)、寺十吾(tsumazuki no ishi)
原作:しりあがり寿、脚本・演出:天野天街(少年王者舘) 美術:田岡一遠 美術製作:小森祐美加 山中秀一 中村榮美子 照明:小木曽千倉 音響:岩野直人 映像:浜嶋将裕 小道具:丹羽純子 衣装:田村英子 作曲:珠水 振付け:夕沈 舞台監督:井村昴  チラシイラスト:しりあがり寿 チラシデザイン:アマノテンガイ 制作協力:(有)quinada 運営:西村和晃 制作:山崎のりあき 加藤智宏 山本麦子 小熊秀司
(日時指定・整理番号付・全自由席)
前半割(9/27~9/30)一般前売:3,200円(当日3,500円)
通常料金(10/1~10/6)一般前売:3,500円(当日3,800円)
大学生以下:2,500円(前売当日共/前半割はありません)
http://www.officek.jp/kudan/yazikita.shtml

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 22:48 | TrackBack

2013年09月26日

【オーディション】映画「大阪サーモグラフィー(仮題)」主要キャスト募集※10/8〆切(郵送必着)

 2013年11月に大阪・東京・長野・神奈川各地で撮影し、2014年3月に大阪アジアン映画祭にてワールドプレミア上映される映画「大阪サーモグラフィー(仮題)」の主要キャスト募集情報です。

 監督・脚本の太田信吾さんは俳優としてチェルフィッチュに出演もされています。本谷有希子さん作・演出のパルコ劇場公演にも。詳細は公式サイトでご確認ください。作品概要もあわせて読まれることをお勧めします。

 ●太田信吾監督の新作映画「大阪サーモグラフィー(仮題)」主要キャスト募集
 募集対象:男性1名、女性3名(18才以上)
 ギャランティー:撮影期間中の交通費、食事の支給の他、相談の上、薄謝あり。
 リハーサル期間:2013/10/27(日)~10/29(火)終日<横浜某所にて>
 撮影期間:2013/11/1(金)~2013/11/22(金)<大阪・東京・長野・神奈川>
 ※撮影日数は役柄に応じて1日~1週間程度。

 ●映画「大阪サーモグラフィー(仮題)」主要キャスト募集 ※主催者からいただいた情報です。

 2013年11月に大阪・東京・長野・神奈川各地で撮影後、2014年3月に大阪アジアン映画祭にてワールドプレミア上映される映画「大阪サーモグラフィー」(仮題)の制作にあたり、主要キャストとなる俳優(男性1名、女性3名)のオーディションを行います。下記、概要をお読み頂きご理解頂ける方、奮ってご応募下さい。

【募集内容】
太田信吾 監督新作「大阪サーモグラフィー」(仮題)

【撮影スケジュール】
リハーサル期間:2013/10/27(日)~10/29(火)終日<横浜某所にて>
撮影期間:2013/11/1(金)~2013/11/22(金)<大阪・東京・長野・神奈川>
※撮影日数は役柄に応じて1日~1週間程度となります。

【開催概要】

<第一次審査>
書類選考2013/10/8(火)必着

<第二次審査>
オーディション
(第一次審査通過者)
日程:2013/10/19(土) 
会場:横浜市内 時間:終日

<第三次審査>面談
 (第二次審査通過者)
日程:2013/10/20(日)  会場:都内 時間:応相談の上、1時間程度

【応募条件】
・満18才以上の男女
・リハーサルおよび撮影(日程:応相談)に全日程参加可能な方
・下記のいずれか二つ以上に当てはまると思う方

<男性>①先生に怒られることが多かった、②かつていじめられた/いじめた経験がある、③バイトをバックレたことがある、④音楽が好き、⑤イタズラが好き、⑥男子より女子の友達が多い

<女性>①演技以外の表現にも興味がある(絵画、音楽など)、②旅行が好き、③日々の生活にけだるさを覚えることがある、④SNSに疲れることがある、⑤自分には結婚できる才能があるかわからない、⑥子供は欲しくない、⑦エキセントリックな性格だと思う、⑧男性が苦手


【報酬】
・撮影期間中の交通費、食事の支給の他、相談の上、薄謝をお支払いします(リハーサル費・オーディションに際しての費用は各自のご負担でお願いします)

【応募方法】 
2013/10/8(火)必着
以下のものを下記住所までご郵送ください。
プロフィール(書式自由)、写真2枚(顔/全身) 、作文「10年後の自分に手紙を書くとしたら」(400字~800字程度)
氏名、年齢、住所、電話番号、メールアドレス(PCおよび携帯電話)

※書類審査の結果は10/10(木)までにご連絡いたします。
※オーディションに際しては事前にお送りするテキスト(3シーン程度)を覚えてきて頂きます。

【お申し込み・お問い合せ先】
〒166-0011杉並区梅里2-16-1
映画「大阪サーモグラフィー」制作・本山宛
TEL:070-5564-5173 
MAIL : shoseido.info(アットマーク)gmail.com 

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:01 | TrackBack

2013年09月22日

【ワークショップ】ままごと「高校生向け演劇ワークショップ」2014年2/16と2/23の内1日間※1/31〆切(郵送のみ)

 柴幸男さんが作・演出(出演も)される劇団ままごとが、「高校生向け演劇ワークショップ」を実施します。「新作『わたしの星』高校生CAST&STAFF募集」もあわせてチェックしてください。⇒柴さんによる高校生対象の演劇発表会(2009年夏休み)

 ●ままごと「高校生向け演劇ワークショップ」
  期間:2014年2月16日(日) 13時-18時/2月23日(日) 13時-18時
  ※参加は基本どちらか1日のみです。ワークショップの内容は同じです。

  会場:三鷹市芸術文化センター
  募集人数:各回20人(応募者多数の場合は抽選となります)
  参加費:500円
  応募資格:2014年4月1日(火)に15歳~17歳の方
  応募締切:2014年1月31日(金) 消印有効

 ★応募用紙は公式サイトでダウンロードしてください。

Posted by shinobu at 23:46 | TrackBack

【オーディション】ままごと「2014年8月新作『わたしの星』高校生CAST&STAFF募集」※3月7日〆切(郵送のみ)

 柴幸男さんが作・演出(出演も)される劇団ままごとが、新作『わたしの星』の高校生スタッフとキャストを募集します。『わたしの星』は、柴さんの岸田國士戯曲賞受賞作『わが星』の世界観を引き継ぎ、“高校生たちの一夜の出来事”を描く作品になるそうです。柴さん関連レビュー⇒

 オーディションに先駆けて、高校生向け演劇ワークショップも開催されます。詳細は公式サイトでよくご確認ください。

 ●ままごと「新作『わたしの星』高校生CAST&STAFF募集」
  上演期間:2014年8月21日~31日
  応募資格:2014年4月1日(火)に15歳~17歳の方(全コース共通)

  高校生向け演劇ワークショップ 応募締切:2014年1月31日(金) 消印有効
  高校生CAST 締切:2014年3月7日(金) 消印有効
  高校生STAFF 締切:2014年3月7日(金) 消印有効

 【DVD】

わが星 『OUR PLANET』 [DVD]
play / HEADZ (2011-05-04)
売り上げランキング: 3,403

 【戯曲の書籍】

わが星
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柴 幸男
白水社
売り上げランキング: 36,697

Posted by shinobu at 23:37 | TrackBack

2013年09月20日

【オーディション】ホリプロ「舞台『海辺のカフカ』カフカ役オーディション(14歳~20歳までの男子)」※11/2〆切(郵送またはメール)

 村上春樹さんの小説を蜷川幸雄が演出された舞台『海辺のカフカ』が、一部キャストを変えて来年夏に再演されます。主人公・カフカ役のオーディションが実施されます。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ●ホリプロ『舞台「海辺のカフカ」』2014年6~7月上演
  出演:宮沢りえ/藤木直人/柿澤勇人/高橋努/鳥山昌克/木場勝己 ほか
  作:村上春樹 脚本:フランク・ギャラティ 演出:蜷川幸雄
  会場:彩の国さいたま芸術劇場、赤坂ACTシアター、ほか。
  2015年にはロンドン、ニューヨークなどを巡るワールドツアーも決定。

 ●カフカ役オーディション
  応募資格:
  ・14歳~20歳までの男子。
  ・2014年および2015年に上演される舞台「海辺のカフカ」に出演可能な方。
   ※未成年者(20歳未満)は親権者の承諾が必要です。
   ※プロ、アマは問いません。

  応募締め切り:2013年11月2日(土)
   ※郵送の場合は当日消印有効。エントリーフォームの場合は、23:59まで。

Posted by shinobu at 17:09 | TrackBack

【オーディション】公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団「さいたまネクスト・シアター新メンバー募集」※10/31〆切(郵送のみ)

 蜷川幸雄さんが率いる若手演劇集団「さいたまネクスト・シアター」が新メンバーを募集します。詳細は公式サイトでご確認ください。過去レビュー⇒ ⇒前回のオーディション告知

 公演初日直前まで配役を決定しないなど、さいたまネクスト・シアターの稽古の厳しさは折り紙つき。我こそはと思う18歳から30歳までの若い方は、応募資格をよく読んで、チャレンジしてみてください。演技経験の有無は問われません。

 所属俳優は、蜷川さんが芸術監督をつとめる彩の国さいたま芸術劇場の公演や、外部演出作品への出演機会もあります(キャスティングされれば)。さいたまゴールド・シアターの老俳優と、さいたまネクスト・シアターの若い俳優が共演する舞台は、私にとっては鉄板の面白さです。

 ■さいたまネクスト・シアター オーディション ⇒公式サイト
 【応募資格】
  ・18歳から30歳までの男女(2013年10月31日現在)
  ・さいたまネクスト・シアターの活動を最優先できる方、など
  ※高等学校在学中の方のご応募はお断りいたします
  ※未成年の方は必ず保護者の同意書を同封してください
  ※演技経験の有無は問いません
 【応募締切】2013年10月31日(木)郵送必着

Posted by shinobu at 17:00 | TrackBack

【写真レポート】可児市文化創造センター「ala Collectionシリーズvol.6『秋の螢』公演製作記者発表」09/05可児市文化創造センター・演劇ロフト

 衛紀生さんが館長兼劇場総監督をつとめる岐阜県は可児市(かにし)の公共ホール“可児市文化創造センター”は、2008年からala Collection(アーラ・コレクション)という演劇のプロデュース公演を実施して、全国ツアーを行っています。

 2011年に上演した『エレジー』では主演の平幹二朗さんが文化庁芸術祭賞・演劇部門文部科学大臣優秀賞と、読売演劇大賞・男優部門優秀賞を受賞されました。私は2012年の『高き彼物』で初めて同劇場プロデュース公演を拝見し、素晴らしい作品だったのでメルマガ号外を発行しました。

 今年、第6弾として採り上げられたのは鄭義信(チョン・ウィシン)さんの戯曲『秋の螢』。文学座の松本祐子さんが新キャストとともに、約12年ぶりに演出されます。同劇場で行われた公演製作記者発表に伺いました。

 【写真↓左から:渡辺哲、松本祐子、小林綾子、細見大輔、福本伸一、粟野史浩】
akinohotaru_all.jpg

 ●可児市文化創造センター・ala Collectionシリーズvol.6
  『秋の螢』
  ≪岐阜、東京、徳島、岩手、栃木、新潟≫
  期間:2013年10月10日(木) ~16日(水)
  会場:吉祥寺シアター
  出演:細見大輔、渡辺哲、小林綾子、福本伸一、粟野史浩
  脚本:鄭義信 演出:松本祐子
  チケット発売中:一般4,000円/18才以下2,000円
 ⇒CoRich舞台芸術!『秋の螢

 ■衛紀生(えい・きせい)さん(プロデューサー)

ala_akinohotaru_ei.jpg
衛さん

 :可児市文化創造センター(以下、アーラ)のala Collectionも6回目を迎えました。東京の演劇界は消費型の新作主義で、いい戯曲が沢山あるのにそのまま眠ってしまうことが目立ちます。作家が消耗品扱いされて、10年も経つと新作が書けなくなってしまうこともある。そこでala Collectionでは、古い作品を再評価して命を吹き込もうという考えのもと、プロデュース公演を行ってきました。

 『秋の螢』は(登壇者の)松本祐子さんが2001年に文学座公演で演出なさって、いい作品だったんですが、これまで再演されてこなかったんです。震災もあり、今は“家族”“絆”とよく言われています。この2つの言葉は、私がアーラに来た時から全体の事業のテーマだと考えていました。お客様がある種の親近感を持ちながらアーラに来て、絆を結んでいければいいな、みんながアーラを中心に家族になっていければいいなと思っておりまして、『秋の螢』はそのテーマに通じる作品です。


 ■松本祐子さん(演出)

ala_akinohotaru_matsumoto.jpg
松本さん

 松本:『秋の螢』は2001年に文学座の本公演として、鄭義信さんに新たに書き直していただいて上演した作品です。都会の片隅の、ちょっと忘れ去られたような寂れたボート小屋に、色々とワケありな人々が集まって疑似家族を形成していきます。鄭さんの作品は、痛みや傷を持った人々に対する視線がものすごく優しいんです。傷ついた人同士がお互いにぶつかったり、ごまかしたり、癒し癒されたり、そして新たな傷を作りながら生きていく。人の営みの根本的な、普遍的なところを捉えています。
 『秋の螢』の登場人物は、普段は恥ずかしくて人前には出せないような痛みや、心のもやもやをぶちまけます。お客様には、笑って、ちょっとホロっとしながら、そんな彼らが他者に癒されるのを観て、同様に傷が少し癒されたり、重荷が軽くなったりして、帰路に就いていただけたらと思います。

 今回は私と同じ文学座の粟野史浩さん以外、皆さんが初めてご一緒するキャストです。面白くて、個性的で、熱心で、温かい役者さんが集まってくださって、とても楽しい稽古場になっております。観終わった後に「娘に電話しようかな」「お父さん、お母さんに電話しようかな」と思ったり、忘れていたつながりを大事にしたいと思っていただける作品になるよう、残りの日々を頑張って稽古します。可児市と東京の吉祥寺、その他の地域も回らせていただきます。ぜひ観に来てください。

 質問:鄭さんの戯曲について
 松本:非常にてごわい作家さんです。セリフが誰に向かって何の目的でしゃべられているのかがわかるし、難しい言葉はほとんど出てこなくて、日常で使うであろう言葉が羅列してあるんですが、実はそうでもなくて。発するのに体力を要する言葉が多いですね。易しそうに見えて意外と、実際に血肉化するのが難しいところが醍醐味です。心のひだに寄り添ってくる言葉が多くて、普通の言葉に見せかけておきながら、詩的な言葉がドンと折り込まれていたりする。それが素敵なところです。たぶん役者さんは、自分の心を勝手に持っていかれたり、思考がぐらついたりするんじゃないでしょうか。そこが面白いところであり、難しいところでもあるかなと思います。

 鄭さんには、12月に私が文学座で演出する新作も、これから書いてもらいます。『秋の螢』と続けて観るのも面白いと思います。どちらも家族の話です。鄭さんの新作というと、山田洋次さんが11月に新橋演舞場で演出される『さらば八月の大地』(主演:中村勘九郎)もあります。よかったらあわせてご覧ください。


 ■細見大輔さん(タモツ役)

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細見さん

 細見:昨年の『高き彼物』に続き、2年連続でお世話になっております。『高き彼物』の時は可児の街を自転車で存分に散策しました。自然が多くて人も温かくて、生活していくのに素晴らしい環境だと思いました。ala Collectionシリーズは役者にとっても、とても意義があります。これほど芝居に集中できる環境は、東京では実現できないことです。やり続けてくださっているアーラの方々に、本当に感謝したいと思っております。

 松本さんもおっしゃいましたが、お芝居を観終わった後は、そばにいる誰か、そばにいなくても自分に近い誰かのことを、少しでも思ったり、連絡を取ったりしていただけたら。自分とつながりのある誰かのことを考えられるような、温かいお芝居にしていきたいです。この芝居の素晴らしさを伝えるだけでなく、可児でこんなに素晴らしいことをやっているんだと、東京はじめ各地に伝えて、可児の風を感じていただければと思っております。

 質問:『秋の螢』という戯曲について
 細見:不思議なことにセリフが覚えやすかったんです。稽古初日から台本を手に持ってる人がいないぐらい。…あせりました(笑)。やってるうちに、自然に自分の中に入ってくる。でも「なぜこのセリフを言ってるんだろう」とか、他者との関係も考えてみると、掘っていけばもっと色んなことがあるんじゃないか…と、だんだんと気づかされて、ゾっとしております。やりごたえのある、魅力のある作品です。


 ■小林綾子さん(マスミ役)

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小林さん

 小林:今回、私は初めてのことが重なります。ひとつは可児に来たこと。緑も豊かで人も温かくて、こんなに素晴らしいところなのかと感動しました。2つ目は、こういった役柄をいただいたこと。私が演じるマスミは一見“がらっぱち”なんですが、心に負った深い傷を、明るさや元気さ、バカさ加減で表現してしまうところがあります。どちらかというと私は、誠実、清楚、(「おしん」のように)辛抱強いといった役柄が多かったんですけど、今回は全然辛抱してないですね(笑)。どちらかというとドーンと表に出していく役です。そんな役に挑戦できることの喜びもあり、キャスティングしてくださった方に感謝しています。

 可児のこの場所で一か月半過ごすのも初めてですし、今までは商業の舞台出演が多かったのもあり、こうやってじっくりとお芝居に1か月以上取り組むことも初めてなんです。私は昔からこういう物作りに参加したいと、すごく思ってました。この機会を与えていただいたことに感謝しています。皆さんと一緒に協力して、成果が出せるように、お客様に楽しんでいただける、いいものを作れるように、頑張っていきたいと思っています。どうぞ皆さん観に来てください。

 質問:マスミという役ついて
 伊藤:マスミはどうしてこのセリフを言うのかなと考えるところがいくつもあって。強さの裏にある弱さというか、本当は小心者な部分があるのに強い言い方をするマスミを、どう表現したらいいのかを悩んでいます。傷ついていても、孤独のとなりにある幸せを見つけられる、得な性格なのかなとも思います。生活感まる出しで、バカみたいに明るい面を押し出しながら、楽しくてユーモラスなマスミをまず作って、稽古をしていく中で見つけられたらなと思っています。


 ■渡辺哲さん(修平役)

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渡辺さん

 渡辺:僕は愛知県出身です。お話をいただいた時は正直なところ、6週間も可児にいるのは嫌だなと思ったんです。でも本を読ませていただいた時に、ヤバイと思ったんですね。自分のいま置かれている状況や生き方、考えていることに対して、「俺は今、何やってんだろう」と(振り返らざるを得なくなるような)、ひしひしと迫って来るセリフが多くて、参ってしまいまして。これは絶対にやらなければいけないと思い、すぐにやると決めました。

 こちらに来てみるとアーラの皆さんはとても親切で、自然もあるし稽古場も近くにあるし、結果的にいい環境でやれていることが非常に嬉しいです。こういうことは初めてです。本当にいいプロジェクトに参加させていただいたと思っています。

 芝居は今つくってる最中です。自分には妻と子供がいまして…と、こんな風に、自分の人生を考えさせられるセリフがあまりに多いので、かなり戸惑っています。「俺、これ、ヤバイ!」と(笑)。
 お客様には、心にとまるようなセリフや、生き方とか、何か少しでも感じていただければいいなと思います。笑えるところもいっぱいあります。この作品で、自分を思い出すような体験ができるんじゃないでしょうか。是非ご覧になっていただきたいです。

 質問:『秋の螢』という戯曲について
 渡辺:セリフを覚えて、演技をして普通にしゃべるのはいいんです。自分の体に落ちる(腑に落ちる)と、言えるんです。でもまた言えなくなる。正直に出ないというか、普通のお芝居とちょっと違うんです。落ちたところから、また掘らないといけない。そうすると関係性がまた違ってくる…もう考えない方がいいのかな(笑)。難しいですよ。安心できない。相手との関係性でやってるんですけど、お互いに掘っていけば掘っていくほど、わかんなくなってくる。いつになったら言えるんでしょう(笑)。自分で一生懸命やっていかないとダメかなと思っています。とても深い戯曲です。


 ■福本伸一さん(サトシ役)

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福本さん

 福本:僕も可児は初めてで、来る前はこの町に対するイメージは全くなかったんですが、来てみたら本当に素晴らしいところでした。ありがたいことに自転車をお貸りできたので、あらゆるところを回っています。木曽川が大好きになってしまいました。

 もちろん稽古はものすごい密度でやっています。僕自身、半世紀生きてきて、人としても役者としても色々と考えている時期に、ちょうどこのお仕事をいただきました。可児に来て、この少人数でやっていることは、自分にとっての癒しになり、次へのステップにつながると思っています。1か月半ここにいて東京に戻るころには、自分はちょっと違っているだろうということが、常に見えております。
 観に来てくれた方にとって、ちょっとでも癒しになる作品になるといいなと思っています。

 質問:『秋の螢』という戯曲について
 福本:皆さんおっしゃるように会話自体は日常的なことが書いてあって、本当に覚えやすかったんですが、表面がいかに軽やかであろうが、奥を感じさせる作業が必要なんだと思います。どこまでも奥へ掘れる本だと思う。稽古は時間がかかると思いますが、挑戦したいです。


 ■粟野史浩さん(文平役)

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粟野さん

 粟野:今年5月に俳優座プロデュース『音楽劇「わが町」』で可児に来た時は、滞在期間が3日ぐらいで、どういう町かを知る前に東京に帰っちゃいました。でも今回はじっくりと根付いて芝居を作っています。可児は非常にいい街です。

 僕は『秋の螢』の初演を観ています。でも、初演をなぞるのは嫌なんです。再演でキャスティングされた時は、初演を元も子もなくぶち壊すという心情でいます。とはいえ「(初演と)同じじゃん!」って言われる時もあるんですが(笑)。なるべく新しいものを作っていこうという心構えで、今回もやっていきたいと思っています。

 質問:『秋の螢』という戯曲について
 粟野:皆さんおっしゃるように鄭さんのセリフは覚えやすいし、本にも力があります。セリフを覚えて、稽古を積み重ねていって、掘り下げる。そこからが苦労するところなんじゃないか。壁にぶち当たった時に、基本に戻って、あくせくしながら作っていく脚本であり、作品だなと思います。


 記者発表の後に稽古見学の時間がありました。【写真↓は劇場より提供】

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 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 都会の片隅にある公園の忘れ去られたようなボート乗り場。そこに吹き寄せられたようにやってくる女と男たち。
 ≪ここまで≫

 冒頭の数分間の繰り返し稽古を拝見できました。質素だけれど、和やかで幸福な日常が生き生きと作られていきます。懐かしいボート小屋に粟野史浩さんが登場した時、ひゅるりと違った空気が流れ込んだのがとても面白かったです。粟野さん演じる文平は、“疑似家族”の中でもちょっと違う存在なんですよね。
 これから掘って、深めて、アーラならではのお芝居になるのだと思います。私個人としては、より家族らしい家族になった俳優の皆さんを、舞台で観られることを楽しみにしたいと思います。

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 ⇒「劇場施設見学」写真レポートへ ※『秋の螢』関連情報もあります。

≪岐阜、東京、徳島、岩手、栃木、新潟≫
出演:細見大輔、渡辺哲、小林綾子、福本伸一、粟野史浩
作:鄭義信 演出:松本祐子 美術:島次郎 照明:服部基 音響:鶴田浩(公財)可児市文化芸術振興財団 舞台監督:八重樫慎一 プロダクションマネージャー:村松明彦(公財)可児市文化芸術振興財団 宣伝美術:株式会社カラビナ プロモーション:坂﨑裕二(公財)可児市文化芸術振興財団 制作:清水佑香子、澤村潤(公財)可児市文化芸術振興財団 プロデューサー:衛紀生 主催:(公財)可児市文化芸術振興財団
チケット発売日:2013年8月24日(土) 一般4,000円 / 18才以下 2,000円(全席指定・税込)※学生券はカンフェティチケットセンターのみ、10/1より予約受付。(当日精算。公演当日、会場受付で学生証をご提示ください。) 未就学児童は入場をご遠慮ください。
お問合せ:石井光三オフィス TEL:03‐5428-8736
http://www.kpac.or.jp/collection6/index.html
http://www.kpac.or.jp/event/detail_432.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:24 | TrackBack

2013年09月15日

【レポート】新国立劇場演劇「マンスリープロジェクト・トークセッション Try・Angle-三人の演出家の視点-」09/15新国立劇場小劇場

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トークセッションのパンフ

 新国立劇場演劇部門のシリーズ企画「Try・Angle」で演出をされる3人の演出家(小川絵梨子/森新太郎/上村聡史)と、芸術監督の宮田慶子さんという、プロパーの演出家4人によるトークセッションを拝聴しました。
 
 約1時間30分という長時間なので、上っ面だけでなく深いところまで突っ込んだお話になるんですよね。昨年の作・演出家のトークセッションもとても面白かったんです。新国立劇場演劇部門のマンスリープロジェクトは入場無料!事前申し込みが必要なので、ぜひ来月、再来月の予定もチェックしてみてください。

 以下、私がメモしたことをアップしました。語尾などに統一性はありませんし、正確性にも責任は持てませんので、どうぞご容赦ください。

 宮田:今回、新国立劇場で上演する演目について。「好きなものをやってください」とオファーしました。どうやって戯曲が選ばれたのかを教えてください。
 小川:いくつかの中から登場人物4人の会話劇『Insignificance』(テリー・ジョンソン作・映画「マリリンとアインシュタイン」)と『OPUS/作品』の2本にに絞られました。『Insignificance』は、本人とは明かされずにアインシュタインやマリリン・モンローらが登場する、原爆に関係する戯曲で、新国立劇場に合っていると思った。でもプロデューサーの茂木さんに「『Insignificance』は40~50代になってもやりたいと思うだろう。『OPUS/作品』は30代の今やるべき戯曲じゃないか」と言われて、背中を押された気がした。コメディックなモーメントのある戯曲に苦手意識があるので、挑戦したいという気持ちもあり。『OPUS/作品』は厳密にはコメディーではないのだけれど、品のいいコメディーができればと思いました。
 宮田:『OPUS/作品』はどうやって見つけたんですか?
 小川:アメリカでジャケ買いのように出会いました(笑)。400円ぐらいで買えるし、どんな本屋さんにも戯曲は置いてある。演劇専門の図書館も、演劇専門の本屋さんもあります。ニューヨークには劇作家が多いんです(日本のように劇作と演出を兼ねる人は少ない)。図書館に戯曲を置いておけるシステムもあって、戯曲が身近で手に入りやすい。
 宮田:日本では需要が少ないから戯曲が出版されることが少ないんです。


 :(所属している)演劇集団円ではエリザベス朝演劇をよく上演しているから、クリストファー・マーロウのことは知っていた。候補は3本あったのだけれど、ハイリスクだとわかっていながら、マーロウに身を投じてみようと思った。それに「若い内に骨太なのをやった方がいい」と宮田さんに言われました(宮田:そんなこと言ったかな~・笑)。
 『エドワード二世』は喜劇なのか悲劇なのか、読んでもよくわからない戯曲です。だから役者さんがオファーを受けてくれるかどうか心配だった。でも17人集まってくれて、今、ここで稽古しています。
 上村:新国立劇場ではいくつかの公演で演出助手をさせていただいて、自分にとっては文学座につづく第二の学び舎。よく勉強させていただきました。新国立劇場に似合うような、大きくて、鋭い視点があり、批評性の伴う芝居をつくりたい。
 サルトル作『アルトナの幽閉者』はサルトルの最後の創作劇。(年を取って死を意識しはじめたころに書かれたからか)死後の視点を感じました。人間にとって時間の永遠性とは何だろうと考えていた時期だったので、この戯曲を選びました。僕の文学座デビュー作は1950年代のイタリアの戯曲『焼けた花園』。『アルトナの幽閉者』もその時代の戯曲で、命からがら言葉を紡ぎだしていることに惹かれる。また、自分には主流じゃないものに目が行く癖がある。


 宮田:小川さんはアメリカで演劇を学んで、今はフリーですよね。森さんは演劇集団円、上村さんは文学座に所属されています。
 小川:仲間がいるといいなと思う。でもべったりするのも怖い。役者の人生を背負えないというのもある。自分が弱いことを知っているから、今はフリーでいることを選んでいる。生き方として、リスクを負っていきたい。
 上村:森さんは文学座にも受かったけど、蹴って(笑)、円に入ったんですよね。
 :文学座を受験したら演出家がズラリと並んでいて、これはデビューするのに10年はかかるんじゃないかと思った。円は(文学座に比べると演出家が少ないので)早く演出をやれるかもと思って。実際「じゃあやってみるか?」と軽く言われてデビューできた。でも上村くんが僕より1年早くデビューしてて(笑)、才能があれば早くデビューできるんだなと思った。
 上村:文学座に入って1年目は研究所、2、3年目は演出部に入り地方公演などの現場につく。4年目で準座員になって、ようやく演出家として座員に企画を出せるようになります。


 宮田:森さんは新国立劇場で『ゴドーを待ちながら』をやってくださいました。デビュー作はマクドナー作『ロンサム・ウエスト』。男優さんとよくお仕事してますね。
 :女優さんは…怖い(会場で笑いが起こる)。男優さんはケンカしても翌日にはケロっとしてたりするけど、女優さんに嫌われたら終わりじゃないですか! 特に文学座の女優さんが怖い…(会場で大笑いが起こる)。説得できたら一人前だと思っていいんじゃないか。上村くんは闘ってきたんですよね。
 上村:文学座は一つ一つの言葉に理屈付けをする。言葉についてのものの見方がねばっこい。場合によっては読み稽古を2週間やることもある。芝居が重くなるという弊害が生まれることもある。
 :(文学座の俳優は)戯曲について“こじつけ”の胆力があるんでしょうね。手ごわいベテラン相手に演出をするには、演出家だってこじつける力が必要。円は文学座から派生した劇団だけど、「俳優が好きなことをやる」のが地盤になっている。読み稽古に2週間とったことなんて(たぶん)ない。3日目には俳優が動きたくなって、(勝手に)立ちはじめたりする。


 宮田:30代半ばというと、演出家としては「若手」として扱われますね。
 上村:劇団の先輩俳優には正しいことを言ってもらえる。ドラマの立ち上がりには根拠が必要だし、ベテラン俳優は演技の根拠に敏感。ただ、文学座はこじつけの力が強すぎると感じることもある。プロデュース公演は新鮮で、知らなかった方法に出会える。外にも開いていくことは大切。
 :劇団昴に演出家として呼ばれたときに、とても大切にされた(笑)。こんなに言うことを聞いてくれるのか!と。(劇団の創作にも良さはあるが)演出家がすべてを掌握できることも大事だと思う。
 宮田:プロデュース公演ではお互いが職能として出会える。演出家は昔よりフィールドが広っている。20年前の劇団外部の仕事というと、明治座や三越劇場などでの商業演劇しかなかった。やっといろんなプロデュース公演が生まれてきて、劇団公演、自主公演など、演出家が自由に選んで行き来できる時代になった。


 宮田:劇作や俳優をしたことはありますか?
 小川:(戯曲を書くことより)どうやって作家の世界を舞台の上に広げるのかを考えるのが好き。自分は自意識満々なので俳優は無理。
 :脚本は一度書いて挫折しました。書く時は傑作が書けるような気がしてるんだけど(笑)、まったく書けなくて。作・演出をする公演だったのに稽古に3日しか出られなかった。これだと一生のうちに3本ぐらいしか戯曲は書けないだろうと思い、演出家一本にしぼった。先日、アイルランドに3か月間行ってきた時に、初めて(俳優として)ワークショップを受けた。先生に褒められた時にすごく嬉しくて、「俳優ってこんなに嬉しいのか!」と思った。それで調子に乗ったら捻挫をしてしまって(笑)、俳優にも挫折しました。(会場で笑いが起こりっぱなしでした)
 上村:自分が劇作をできないことにコンプレックスはあった。映画監督で脚本を書く人も多い。でも劇団に入って5年目ぐらいのときに、(脚本を生の舞台に立体化する演出の仕事の偉大さを再確認して)コンプレックスはなくなった。
 宮田:80年代の小劇場ブームの時、新劇の劇団は途方に暮れていた。お客さんは小劇場にしか入らないから。私も自分で戯曲を書いて、小劇場劇団の公演をした方がいいのかと悩んでいた。でも悩んだ結果、演出家プロパーになった。


 宮田:劇作家が書く言葉と演出家が書く言葉は全然違う。戯曲は過不足なく書かれている。演出家はいきさつの穴埋めしか書けない。演出家が書いたセリフは役者さんにバレる。役者さんの嗅覚はすごい。
 小川:『ピローマン』の稽古中にどうしても1つのセリフだけが引っかかっていた。ペンディングしていたんだけど、ネイティブの人に相談したら、やはり少しだけ意味が違っていた(自分の翻訳が間違っていた)。放置していた自分のせいだと反省した。でもそれが浮き彫りになる稽古ができていたのは、良かったと思う。
 上村:劇作家の戯曲は、体の温度、リズム、熱量も全部計算して書かれている。いい戯曲ほどカットできない。
 :でも『アルトナの幽閉者』は5時間あるんだよね?大変そう(笑)。
 宮田:絶対カットしないとだめよ、19時開演だと24時終演になっちゃう。


 宮田:将来やりたいこと、やりたい戯曲は?
 上村:実はまだシェイクスピアをやったことがない。イギリスでもフランスでも(演出家なら)必ず通る道だから、30代のうちにやっておきたい。
 :チェーホフがやりたい。だってベテランの演出家は「チェーホフがいい」って言うし(会場で笑いが起こる)。若い時は読んでも全然わからなかったけど、やっと面白いと思えてきた。でも、やるとしてもまだ先だと思います。
 小川:ベケットの『エンド・ゲーム』をやるまでは死ねないと思ってます。シェイクスピアは『夏の夜の夢』を。私はある意味、地味な演出をするタイプなので、わかってもらいづらいかもしれないけど、世界観の構築をリスクをしょってでもやりたい。日本の戯曲もやりたいです。長塚圭史さんがやりまくっちゃってるけど三好十郎を。実は岸田國士も好きです。お仕事ください!


 宮田:新作戯曲を書きおろしてもらうのはいかがですか?
 小川:イキウメの前川知大さんとKAATで作った時はとても良かったです。前川さんがずっと稽古場にいてくれたし。ともに作っている実感があった。それに、初日に居場所がなくて、緊張してるのが私だけじゃない(笑)。そして世界初演というのも魅力的。
 上村:言葉が俳優を動かす一番のタネ。一語をしぼりだす作業は面白い。劇作家と一緒に創作すると、ともに戦っている気持ちになる。新訳をやる時もそう。
 :僕はデビュー後は割と劇団で新作ばかり作ってました。劇作家って締め切りを守らないんですよね…。ラストがわからないのに舞台美術を決めたりすることに疑問もあった。すべてを演出したいから、今は翻訳劇をやっているんだと思う。でも新作を作る面白さもあるから、またやると思います。


 宮田:お客様へのメッセージをお願いします。
 小川:『OPUS/作品』は初日が開いてからも、役者と作り続けています。29日までやってますので、ぜひいらしてください。
 :『エドワード二世』はチラシのビジュアルとタイトルから、深刻で重そうだと思うかもしれませんが、全然そんなことありません。主演の柄本佑さんは志村けんのバカ殿みたいです(笑)。ばかばかしさや混乱っぷりが胸を打つといいなと思っています。
 上村:『アルトナの幽閉者』はそのままやると5時間はかかる戯曲です。上演する際は短くしますが、それでも重たくて、ヘトヘトになると思います。でも、観劇してから1日後、10日後、1年後と時を経て、心の栄養剤になる作品です。
 宮田:私が新国立劇場で演出する『ピグマリオン』は、映画にもなったミュージカル『マイ・フェア・レディー』の原作で、原作はバーナード・ショーです。でも、下町の女の子が幸せになる話ではありません。考えされられる恋愛物語です。ミュージカルとは違う結末があり、ショーのメッセージもたくさん入っています。
 新国立劇場で私が初めて演出したのは『ディア・ライアー』。これは『ピグマリオン』が出来上がるいきさつを芝居にしたもので、ショーと『ピグマリオン』初演の主演女優が登場する2人芝居です。ショーが女優に恋をしたから、『ピグマリオン』ができたんです。その『ディア・ライアー』を朗読劇にしてお届けしますので、マンスリー・プロジェクトにご期待ください。


9月15日(日)17:00~
出席者:小川絵梨子/森新太郎/上村聡史 聞き手:宮田慶子
無料(事前申込必要)
http://www.nntt.jac.go.jp/play/monthly/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:27 | TrackBack

2013年09月14日

【写真レポート】フェスティバル/トーキョー13(F/T13)「記者懇談会」9月@都内某所

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F/T13記者懇談会

 今回で6回目を迎えるフェスティバル/トーキョー、通称「F/T13(エフティー・ジュウサン)」の記者懇談会に伺いました。
 これまでのF/T記者発表エントリー⇒

 11の国と地域から30演目が集まり、計240ステージが上演されます
 フェスティバル・ディレクターの相馬千秋さんが今年のコンセプト「物語を旅する」に込めた意図や、上演作品について詳しく語ってくださいました。

 ●フェスティバル/トーキョー(F/T13) ⇒公式サイト
  期間:2013年11月9日(土)~12月8日(日)の30日間。
  会場:東京芸術劇場、あうるすぽっと、にしすがも創造舎、シアターグリーン、アサヒ・アートスクエア、池袋西口公園など。
  チケット発売開始:2013年10月5日(土)10:00~
  ※新設チケットが驚くほどお得!
   海外演目スペシャルパス:15,000円
   学生パス:10,000円(公募プログラム国内作品以外の全演目)

 ★アーティストが登壇する「F/T13アーティスト・フォーラム」が10月1日に開催されます。観客も参加可能ですので、ご興味ある方はご応募ください(締切:9月20日(金)24時)。※Ustreamにて生中継およびアーカイブ公開の予定あり。

 ■コンセプト「物語を旅する」

 相馬:フェスティバル/トーキョー(以下F/T)は今回で6回目になります。2009年から毎年開催しており、このフェスティバルの位置づけを再定義するような時期に差し掛かっているように思います。そこで、今までやってきたことを確認しつつ、これからどうやっていくかを「コンセプト」に明文化しました。

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相馬千秋さん

 F/Tは「新しい価値を創造・発信する」「多様な人々の出会いと対話の場」「アジアにおけるプラットフォーム」という3つのミッションのもとに設計されたフェスティバルです。それ自体をお客様、主催者、関係者、アーティストとともに議論していく回にしたいと思います。当然ながらフェスティバルは事務局や主催者だけのものではありません。集うすべての人々とともに、誰のものなのかを確認する機会として、議論の場を含めて用意していきますので、ぜひご参加いただければと思います。

 今回のコンセプトは「物語を旅する」としました。なぜ「物語」なのか。今回のF/Tでは、2011年に起こった震災以後の世界をどう語っていくのかを、中心的な問いにしていきたい。私がディレクターとして、それを問題にして語っていきたいと思いました。2011年のコンセプトは「私たちは何を語ることができるのか?」。語り得ないことも含めて、どうやって問いかけていけばいいのかをテーマにしました。去年は「ことばの彼方へ」。イエリネクの言葉を中心に、震災後の状況と向き合っていきました。今回はその2回に連なる形で、あえて「物語」を中心軸に持ってこようと考えました。

 人類が誕生してからあらゆる社会やコミュニティーに存在する物語とは、私たちにとって一体どういうものなのか。普段からあまりにも当たり前に身近にありますし、現代ではコマーシャル、漫画、アニメといった、いわゆるメディアの中にも入り込んでいて、敢えて意識することもありません。一方、私たち個人がこの地上のどこから来て、何者で、これからどうしていくのかという、「自分が自分である」という物語もあります。それすらもそんなに意識することはありません。ところがそのような物語が、あるきっかけで中断、断絶した時に、もう一度、自分は何者で、どこに行くのだろうと問いかけることになります。そういう営みとして、やはり物語というものは今、非常に重要なのではないかと考えました。
 とはいえ物語は非常に幅広い言葉で、さまざまな要素があり、ひとことで表すのは難しいものです。今回のラインナップでは、物語というもののさまざまな側面を、いくつもの切り口から光を当てる作業をしたいと思っています。


 ■フィクションの力

 相馬:物語の1つの側面として「フィクション」が考えられると思います。たとえば震災直後に想像を絶するようなことが起きた時、自然の猛威や語り得ないような状況に対しては、人間の想像力なんて無力だと、多くの表現者が感じていたと思います。我々もそうだったわけですけれど。そこからもう一度、人間の想像力というフィクションを生み出す力で、現実を乗り越えていこう。それが芸術には可能なのではないか。その問い、可能性への挑戦をしたいと思います。


 ●バック・トゥ・バック・シアター『ガネーシャ VS. 第三帝国』(オーストラリア)

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 相馬:インドのガネーシャ神(象)が、ヒットラーに奪われた幸福の象徴(卍)を奪い返しに、時空を超えて旅をします。そんな荒唐無稽だけれどもファンタジックな物語をベースに、その物語を演じている劇団の内紛も同時に描く、メタ構造の作品です。
 バック・トゥ・バック・シアターは国際的にも評価の高い劇団で、障害を持つ俳優さんも所属しています。『ガネーシャ VS. 第三帝国』は東京芸術劇場のプレイハウスで3回上演します。


 ●シアタースタジオ・インドネシア『オーバードーズ:サイコ・カタストロフィー』(インドネシア)

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 相馬:シアタースタジオ・インドネシアは昨年の公募プログラムのF/Tアワードで一位を取った劇団で、今回の主催プログラムに招かれました。今回も竹を使って、劇場空間そのものを作る野外劇になります。1883年にクラカタウ山の大噴火があり、その災害の記録が書かれたテキストからインスパイアされ劇作されます。災害がドラマトゥルギーを生むというアプローチです。池袋西口公園での世界初演となります。


 ●松田正隆×松本雄吉『石のような水』(日本)

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 相馬:松田正隆さんの脚本を松本雄吉さんが演出するという、非常にチャレンジングな企画となっています。今回お2人は映画監督タルコフスキーの世界からインスパイアされて、それをもとに戯曲を書き、作品を作るのですが、“SF的メロドラマ”になるそうです。タルコフスキー監督は「ストーカー」「サクリファイス」といった名作映画の中で、核の脅威を描いています。いったいどんなことになるのかとても楽しみです。会場はにしすがも創造舎です。


 ●チェルフィッチュ『現在地』(日本)

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 相馬:チェルフィッチュの岡田利規さんは意外にもF/T主催プログラム初登場になります。2012年に横浜で初演された『現在地』の再演です。私は岡田さんに、ぜひこの作品をやっていただきたいとオファーしました。フィクションの力を問うにあたり、この作品を欠かすことはできないであろうと思ったからです。岡田さんは震災後、不安定な現状を描くために、それまでのリアリズムをいったんカッコにくくって、新たにフィクショナルなアプローチを始められた。そういう記念碑的な作品だと私は思っています。


 ■古典戯曲を現代に読み解く

 相馬:物語を語るうえで欠かせないのは戯曲だと思います。戯曲は物語を継承していく装置、かつメディアであり、それを現代に読み解くことから、物語のひとつの側面にアプローチしていきたい。2つのグループに『四谷怪談』を演出していただきます。

 ●木ノ下歌舞伎『東海道四谷怪談 ―通し上演―』(日本)

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 相馬:木ノ下歌舞伎にはF/T09秋「演劇大学」という若手にフォーカスしたプログラムに一度来ていただき、主催プログラムへの参加は今回が初めてです。『四谷怪談』は実のところ、お上に忠義を尽くす『忠臣蔵』のような江戸時代の世界観に対する1つのアンチテーゼであり、今日にも通じるような群集劇として描きたいそうです。お岩さん等の主要な登場人物だけにしぼらず群集劇にするので、登場人物をカットしませんから、通し上演で6時間かかります。若者がどうしても6時間やりたいそうなので(笑)、皆様、お付き合いいただければと思います。


 ●中野成樹+長島確『四谷雑談集』+『四家の怪談』(日本)

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 相馬:中野成樹さんと長島確さんにも『四谷怪談』をやっていただきたいと、私からオファーしました。彼らには2パターンのツアー・パフォーマンスを創作していただきます。観客は『四谷怪談』にちなんだ都市空間を歩き、そこで何かしらの物語に出会っていきます。1つは四谷から新宿。つまり実際の『四谷怪談』が起こったエリアのひとつです。もう一方は足立から葛飾と、ちょっと遠いんですが、そちらも彼らとしては必然性のある場所だそうです。


 ●サンプル『永い遠足』(日本)

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 相馬:サンプルの松井周さんは今回3年ぶりのF/T登場です。私からはギリシア悲劇をやってくださいとオーダーしました。松井さんによると今回は「『オイディプス』の二次創作」で、生命倫理の問題や先端医療の状況などを織り込んだ意欲作になるとのことです。『オイディプス』をサンプルなりに現代的に読み替えて、さらにそこに松井さんならではの問いが含まれてくるだろうと思います。


 ■「大きな物語」に抗して

 相馬:「物語」というと、リオタールが提唱した「大きな物語」という概念があります(今となっては古臭い現代思想の話かもしれませんが)。それに対し、私たちは芸術表現としてどう向き合っていくのか。特に国家、イデオロギー、あるいは大きな歴史というものに対して、表現者が個人としてどういうアプローチができるのか、考えてみたいと思いました。

 ●ラビア・ムルエ連続上演(レバノン)
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 相馬:F/T09でお呼びした、ラビア・ムルエさんとリナ・サーネーさんの作品を連続上演(映像作品含む)という形で特集します。彼らは“アラブの春”の渦中にいるアーティストです。“アラブの春”にも光の部分と影の部分があって、どちらかというと今、レバノンはシリアの隣で、その影の部分を一身に背負っているような社会状況にあります。
 “アラブの春”という革命の表と裏、大きな歴史というマクロと、その渦中にいる個人の小さなミクロの現実を、彼らはどのように描いているのか。3つの作品を上演します。

 ・『ラビア・ムルエ連続上演「33rpmと数秒間」』

 相馬:私は昨年拝見しました。2010年ごろから“アラブの春”は始まっていて、2011年にエジプトの革命があり、ラビアさんがこの作品を作るまでには約1年の時間があったようです。
 facebookの画面がスクリーンに映されて、タイムライン上のやりとりが演劇化されていきます。舞台上には俳優が一人も登場しません。タイムラインの持ち主は、自殺してしまった革命家でありアーティストである実在の人物。その人のタイムラインに彼の死を悼むメッセージがどんどん書き込まれていき、ある種の演劇になっていく、非常に象徴的な作品です。“アラブの春”の光と影を巧妙に映し出していきます。

 ・『ラビア・ムルエ連続上演「ピクセル化された革命」』※入場無料

 相馬:ムルエさんはイメージの表象をテーマに創作をしてこられました。『ピクセル化された革命』は昨年、ドイツの美術展「ドキュメンタ」で発表された、シリアの内戦をテーマにした作品です。YouTubeなど、戦場に持ち込まれた様々なメディアが実際の戦争を撮っている際に、撮影者が銃弾を浴びて倒れてしまうんです。その瞬間を「撮る/写される」、「見る/見られる」という関係を扱っている作品です。

 ・『ラビア・ムルエ連続上演「雲に乗って」』

 相馬:ムルエさんの実の弟イェッサさんが出演します。イェッサさんはかなり若いころ(高校時代?)にレバノンで銃弾を受け、脳の一部を損傷しました。リハビリをしてなんとか普通の生活が送れるようになった、実際に過酷な内戦を生きた方です。その方が舞台で自分の人生を語ります。レバノン内戦という大きな歴史のフレームと、個人という小さな視点が拮抗します。
 

 ●F/T13イェリネク連続上演『光のない。(プロローグ?)』(日本)

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 相馬:「日本で今一番大きな物語」と敢えて言ってしまいますと、当然、福島の問題があります。去年もイエリネクを特集することで、F/Tなりに現実に向き合いましたが、今回はイエリネクの戯曲「光のない。」の一部分として、彼女が一番最後に書いた「プロローグ?」を上演します。
 最初に「光のない。」、次が「エピローグ?」、最後に「プロローグ?」の順で書かれたんですね。「プロローグ?」が発表されたのが去年のF/Tの最中だったので、その後、急きょ翻訳しました。最後だけど「プロローグ?(導入部)」と題された戯曲を、宮沢章夫さん(写真・上)と小沢剛さん(写真・下)に演出していただきます。

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 宮沢さんは能の形式を参照しながら、死者との対話をイエリネクの言葉を介在させて描きたいとおっしゃっています。小沢さんは現代美術家です。私の方から彼に「イエリネクを演出してください」とお願いしました。美術家なので演劇は作れないけれど、「イエリネクの言葉を何らかの形で視覚的に上演する道を探りたい」ということで、今はいろんなオブジェを製作しています。展示物がある中に、ある時間が流れているような、演劇的体験として受容していただける作品になると思います。


 ●フォースド・エンタテインメント『The Coming Storm─嵐が来た』(イギリス)

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 相馬:フォースド・エンタテインメントはティム・エッチェルスが演出するイギリスの有名な劇団です。『The Coming Storm─嵐が来た』は「物語を考える」というコンセプトにおいて、非常に重要な位置づけの作品だと思っています。物語を語るとはどういうことか、それは可能なのか、誰が物語を語る権利があるのか、という問いは同劇団の主軸のテーマで、それを脱臼、脱線、脱力のパフォーマンスで展開していきます。物語を語ることに対するメタ的な視点を、この劇団に担っていただこうと思います。


 ■都市の物語を可視化する

 ●リミニ・プロトコル『100%トーキョー』(ドイツ)

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 相馬:都市とは私たちが生きている東京の街。リミニ・プロトコルは今回が3度目のF/Tへの招聘になります。『100%トーキョー』という作品は、東京バージョンとしての上演です。出演者は東京都の統計に基づいて集められた100人で、たとえば東京都の男女比が51対49だったら、舞台上には51人の男性と49人の女性がいることになります。今回は東京23区を対象に出演者を選ぶので、豊島区の人口が東京23区の3%だとすると、100人のうち3人が豊島区在住の人で構成されることになります。そういうルールで集められた100人が舞台に上がり、リミニ・プロトコルが考えた質問に答えていきます。あえてイエスかノーかを選ばなければいけない質問に答えていくことで、人々の意識が可視化されていく試みです。


 ●Port B『東京ヘテロトピア』(日本)

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 相馬:構成・演出の高山明さんには、アジアをテーマにと私の方からオーダーしました。外国のアジアというより、東京の中に潜んでいるアジアを、さまざまな物語を媒介として可視化していこうという作品です。まずは東京にいるアジアからの留学生の足跡をたどり、そういった逸話のある場所にお客様に赴いていただきます。たどり着いた場所でアジアの物語の音源を聴き、お客様は現実と、過去の物語に出会い直していく。そういう仕掛けの演劇になるかと思います。


 ■F/Tオープン・プログラム

 相馬:「F/Tオープン・プログラム」は今回新設しました。F/Tという演劇の祭典を、演劇やアートという文脈を共有していない人にも強く発信していく、まさにオープンにフェスティバルを開いていくためのプログラムです。池袋エリアの商店街やさまざまなコミュニティーと協働し、非常に力を入れています。


 ●オープン・プログラム「F/Tモブ・スペシャル

 相馬:昨年好評だったF/Tモブを、今年はさらに拡大します。東はサンシャインシティから、西はホテルメトロポリタンの中まで、面白い場所を使ってモブ(一般参加型の群衆パフォーマンス)を行います。アーティストはコンドルズの近藤良平さん、プロジェクト大山の古家優里さん、口ロロの三浦康嗣さん、Nibrollの矢内原美邦さんです。


 ●オープン・プログラム「KEINE STIMME.-声のない。 inspired by EPILOG?

 相馬:東京芸術劇場のアトリウムに椿昇さんの現代美術の展示をします。椿さんは 「横浜トリエンナーレ2001」で、巨大なバッタをインターコンチネンタルホテルに貼り付けたという非常に有名な方です。今回はバッタではなくバッファローを設置し、そのインスタレーションと他のアーティストが呼応して、プロジェクトを起こしていきます。


 ■F/T13・公募プログラム(選出された9作品)

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 広報:公募プログラムは今年で4回目の開催となります。アジアに開かれてからは3回目です。今回の応募数は137件。そのうち9団体を選出しました。中国、台湾、韓国、シンガポール、インドから1組ずつで計5組、そして日本が計4組です。
 飴屋法水さんらを審査員に迎え、今年もF/Tアワードを実施します。結果発表は12月8日。Ustreamでの中継も予定しています。


≪フェスティバル/トーキョー13 (F/T13) ≫
会期:平成 25(2013)年11月9日(土)- 12月8日(日) 予定
会場:東京芸術劇場、あうるすぽっと、にしすがも創造舎、シアターグリーン、アサヒ・アートスクエア ほか
主催:フェスティバル/トーキョー実行委員会 / 東京都 / 豊島区 / アーツカウンシル東京・東京文化発信プロジェクト室・東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団) / 公益財団法人としま未来文化財団 / NPO 法人アートネットワーク・ジャパン
フェスティバル/トーキョー13:http://festival-tokyo.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:16 | TrackBack

2013年09月12日

東京芸術劇場『芸劇eyes番外編第2弾「God save the Queen」』09/12-16東京芸術劇場シアターイースト

 徳永京子さんが企画コーディネートされる東京芸術劇場・芸劇eyes番外編の第2弾『God save the Queen』は、若い女性劇作家•演出家のショーケースです。⇒第1弾『20年安泰。』のレビュー ⇒記者懇談会写真レポート

 参加団体はうさぎストライプ、タカハ劇団、鳥公園、ワワフラミンゴ、Q。どの作品が好みかはパッキリ分かれると思います。ただ、作風は違えど似たテーマを描いていて、やはり時代が映るものなんだなと興味深く拝見しました。上演時間は各団体20分ずつで、転換などすべて込みで2時間10分ほどだったかと。

 徳永京子さん、藤原ちからさん共著「演劇最強論」はじめ、物販に書籍が充実。

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 ⇒CoRich舞台芸術!『God save the Queen

 5つが並列に並べられるので、どうしても比べて観ることになりますから、もう、いっそのこと進んで比較・品評して楽しめばいいと思います。
 私はタカハ劇団、鳥公園が面白かったかな。鳥公園に出演されていた野津あおいさんが美しかったです。

 ここからネタバレします。

●うさぎストライプ『メトロ』
 キャスト: 亀山浩史(うさぎストライプ) 戸谷絵里 緑川史絵(青年団) 水野拓(青年団)
 作・演出:大池容子 ダンストゥルク:木皮成 照明協力:黒木剛亮(黒猿) 制作・ドラマターグ:金澤昭 宣伝美術・ブランディング:西泰宏 

 地下鉄に乗る若者たちの会話。
 音楽にも物語にも運動にも興味が持てなかった…。


●タカハ劇団『クイズ君、最後の2日間』
 キャスト: 橋本淳 伊藤直人
 作・演出:高羽彩 音響協力:角張正雄 照明協力:吉村愛子(Fantasista?ish.) 制作協力:嶌津信勝(krei.inc) プロデューサー:池田智哉(feblabo)

 2チャンネルに自殺予告を書き込んだ“クイズ君”の最後の2日間を追いつつ、人間らしい生活が保障されていない現代日本の風景をコラージュしていく2人芝居。政治や社会問題をあらわす単語を交互に言いながら、テニスのラリーをする等、激しい運動を含むマイムで見せる。
 私が観たタカハ劇団の作品よりも抽象性がかなり増していて、それでも描きたいことをクッキリとあらわすころができているのが巧み。白い箱をテトリスのように組み立てていく作業自体が、ベルトコンベヤーで働く作業員のよう。よく稽古をして、試行錯誤されたんだなぁと思う。箱が階段上に組みあがったところから“クイズ君”が飛び降りるのを、ドサっと重たい紙ふぶき(?)で表現したのも良かった。


●鳥公園『蒸発』
 キャスト: 森すみれ(鳥公園) 野津あおい(サンプル)
 作・演出:西尾佳織 衣装:桑原史香 演出助手:福島真(東京のくも)

 自慰をする男性を双眼鏡で覗き見する女(森すみれ)。同居人(野津あおい)と弁当のパッキングのアルバイトの話をしつつ、観察を続けていると、なんと彼は鶏を交尾を始めた。
 性描写が露骨で、鳥肉(産肉)など現代人の食についても辛辣。奇妙なタイミングでダンスが始まったり、曖昧さが増して演劇的なフィクションとしてグっと立ち上がってくるのが面白い。背の高い装置、皮張りの黒いソファ、奈落などの使い方もセンスがいいなと思った。


●ワフラミンゴ『どこ立ってる』
 キャスト: 北村恵 菅谷和美(野鳩) 多賀麻美 名児耶ゆり 原口茜
 作・演出:鳥山フキ 衣装:原田美和子 

 ガーリーな衣装の女の子たちのナンセンス・コント。タヌキも登場。
 のんきでマイペースでハッピー。間(ま)がいい。


●Q『しーすーQ』
 キャスト: 飯塚ゆかり 坂口真由美 吉岡紗良 吉田聡子
 作・演出:市原佐都子 制作:有上麻衣 渡邊由佳梨

 回り寿司店で働く女の子3人。3人の内2人は、実はエイと人間(男)のハーフと、イカと人間(女)のハーフだった。
 いつもながらの赤裸々さで、春画や寿司の写真を使う映像もインパクト大。人によってセリフが聞こえづらかったのが残念。


技術統括:白神久吉 舞台監督:谷澤拓巳 舞台監督助手:浦本佳亮/上嶋倫子 照明コーディネート:乳原一美 音響コーディネート:末廣友紀 映像コーディネート:松澤延拓 映像オペレート:本郷志織
【東京芸術劇場技術スタッフ】舞台:増田好則/柳生貢市/佐々木渉 照明:成田敏幸/阿部桃子 音響:出井稔師/北澤達子/小島慎司 宣伝美術:柳沼博雅(GOAT) 宣伝イラスト:田中海帆 印刷:深雪印刷 宣伝/記録撮影:引地信彦 宣伝/記録映像:遠藤晶(カラーズイマジネーション) 企画コーディネート:徳永京子 制作:大迫久美子/勝優紀/中山静子 票券:佐島めぐみ/宍戸円 広報:宮村恵子/前田圭蔵/久保温竹/須藤亜紀 制作助手:西村和晃 研修生:木村孔三(制作)/村田彩香(照明) 協力:株式会社六工房、至福団 主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団) 東京都/東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)
日時指定・入場整理番号付き・全席自由 前売2,500円 当日2,800円 高校生割引1,000円 ※高校生割引は東京芸術劇場ボックスオフィスにて前売りのみ取扱い。(枚数限定・要証明書)
https://www.facebook.com/eyes.gsq
http://www.geigeki.jp/performance/theater032/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:29 | TrackBack

2013年09月09日

葛河思潮社『冒した者』09/05-10神奈川芸術劇場・大スタジオ

 ツイートなどをアップしました(2016/08/17)。

 青空文庫で全文読めます⇒「三好十郎 冒した者 ――Sの霊に捧げる

 ⇒CoRich舞台芸術!『冒した者

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
戦前から戦後にかけて活躍した劇作家・三好十郎が1952年に発表した長編戯曲。
舞台は戦後の東京郊外。焼け残った大屋敷に暮らす9名の人間が、殺人犯・須永の訪問をきっかけに大混乱へと陥っていく。
共産主義革命に邁進する者、科学の力を信奉する者、神の力にすがる者、無気力に状況を静観する者、我関せずと金儲けに走る者─。
須永の登場によって露呈したのは、それぞれが抱える「戦後の混乱」そのものだった。
大屋敷の中で繰り広げられる滑稽にして悲哀な人間模様を描きながら、原子力の矛盾や人間の欲望を生々しくあぶり出していく三好十郎の言葉は、
震災後の現代を生きる我々にも容赦なく突き刺さった。
 ≪ここまで≫ 

葛河思潮社 第三回公演
≪神奈川、長野、東京、宮城、新潟≫
出演:田中哲司、松田龍平、松雪泰子、長塚圭史、江口のりこ、尾上寛之、桑原裕子、木下あかり、中村まこと、吉見一豊
脚本:三好十郎
演出:長塚圭史
美術:二村周作
照明:齋藤茂男
音響:加藤 温
人物デザイン監修:柘植伊佐夫
ヘアメイク:河村陽子
演出助手:山田美紀
舞台監督:福澤諭志
プロデューサー:伊藤達哉
【発売日】2013/07/27 6,300円 U-25(※1) 3,800円 高校生以下(※2) 2,000円 ※1 25歳以下。当日受付にて指定席チケット引換。当日要年齢確認・枚数限定。 ※2 当日受付にて指定席チケット引換。当日要学生証確認・枚数限定。
☆プレビュー公演5,000円 U-25(※1) 3,800円 高校生以下(※2) 2,000円 ※1 25歳以下。当日受付にて指定席チケット引換。当日要年齢確認・枚数限定。 ※2 当日受付にて指定席チケット引換。当日要学生証確認・枚数限定。
http://www.kuzukawa-shichosha.jp/portfolio/okashitamono

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2013年09月07日

舞台芸術制作者オープンネットワーク[ON-PAM]「第二回文化政策委員会『理想と現実のはざま~日本版アーツカウンシルの動向から考える文化行政の未来~』」09/03神奈川芸術劇場中小スタジオ

 舞台芸術制作者オープンネットワーク[ON-PAM(オンパム)]第2回文化政策委員会に参加しました(⇒関連エントリー)。

 今回のテーマは日本版アーツカンシルの動向日本芸術文化振興会(日本版アーツカウンシル)、アーツカウンシル東京大阪アーツカウンシル沖縄県文化振興会のプログラムディレクターが一堂に会し、それぞれの現状、使命、将来のヴィジョンについてプレゼンテーションしてくださいました。司会や参加者から出た質問への返答から、役割や考え方の違いなどがよくわかりました。

20130903_ON_PAM_bunka2.jpg

■ON-PAM第2回文化政策委員会
 理想と現実のはざま ~日本版アーツカウンシルの動向から考える文化行政の未来~

<ゲスト(50音順)>
 石綿祐子(アーツカウンシル東京 プログラムディレクター)
 酒井誠(日本芸文文化振興会 演劇部門プログラムディレクター)
 佐藤千晴(大阪アーツカウンシル 統括責任者)
 杉浦幹男(公益財団法人沖縄県文化振興会 総務企画部 プログラムディレクター)
 ディスカッション司会:林立騎(翻訳者/ON-PAM文化政策委員会)、他


 ●日本芸文文化振興会(事業予算:空欄 助成予算:14億9740万円)
 酒井誠さんによると「日本芸文文化振興会の助成金のすべてが“赤字補てん”ではない」そうです。少しずつ変わってきているんですね。

 ●アーツカウンシル東京(事業予算:5億4千6百万円 助成予算:1億2千万円)
 石綿祐子さんは「助成というより投資。芸術団体とパートナーになる」とおっしゃっていました。「対話機会を作る」とも。

 ●沖縄県文化振興会(事業予算:2億3千万円 助成予算:1億9千万円)
 杉浦幹男さんの「(応募はあっても)採用できた事業が少なくて、余った予算を国に返納した」というお話が、一番インパクトが強かったです……。沖縄の県民性などのお話も興味深く、都道府県や各地域で必要な人材や助成は異なってくるのだろうと思いました。
 沖縄県文化振興会では今後、制作者を育成する企画があるそうなので、ご興味のある方は是非注目しておいてください。なんとお給料をもらいながら沖縄で勉強できるそうです。劇場法の芸術監督制度も視野に入れた将来の企画もあるとのこと。

 ●大阪アーツカウンシル(事業予算:なし 助成予算:3千2百万円)
 助成金の予算はあるけど、アーツカウンシル自体の事業予算が0円なので、「とにかく助成をした団体・作品でアーツカウンシルとしての成果を出すしかない」とのこと。佐藤千晴さんは「助成金のセールスに行こうと思っている」とおっしゃってました。佐藤さんのお話は明瞭で、意味も、意志も、とてもわかりやすかったです。さすがは元・大手新聞記者さんだと思いました。

 
 ON-PAM文化政策委員会副委員長の中村茜さんが最後におっしゃったことでもあるのですが、このように公的助成団体の責任ある方々と、オープンに語り合える場が設けられたことが大きな進歩だと思います。制作者の方々は、こういう機会に積極的に参加していかれると良いのではないでしょうか。まずは公的助成に興味をもって、調べてみるといいと思います。

 ※ON-PAMの会員は150人以上になったそうです。

ON-PAM第二回文化政策委員会
テーマ:日本版アーツカンシルの動向
日時:2013年9月3日(火)18:30~
会場:KAAT/神奈川芸術劇場 中小スタジオ
主催:舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM) 共催:KAAT神奈川芸術劇場 協力:STスポット、急な坂スタジオ
http://act.onpam.net/2013/08/27/%E3%80%90%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B%E3%80%919%E6%9C%883%E6%97%A5%EF%BC%88%E7%81%AB%EF%BC%891830%E9%96%8B%E5%A7%8B%EF%BC%A0%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E3%80%80%EF%BC%9C%E7%AC%AC2%E5%9B%9E%E6%96%87.html

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Posted by shinobu at 23:08 | TrackBack

【公募】こまばアゴラ劇場「こまばアゴラ劇場・支援会員制度『アーティスト会員・プロデューサー会員募集』」※9/25郵送必着

 平田オリザさんが芸術監督をつとめるこまばアゴラ劇場は、10年もの劇場支援会員制度の歴史がある、民間の小劇場です。私はここ数年はずっと支援会員になっています。

 こまばアゴラ劇場のフェスティバルが休止して一年が経過し、あらたに「将来の芸術監督・プログラムディレクターの育成」をミッションとした、アーティスト会員・プロデューサー会員を募集するそうです。同会員に選ばれると、こまばアゴラ劇場・アトリエ春風舎で上演される舞台を無料で観られるようになります。

 観劇フリークの1人としてよく感じていることですが、作り手の方々にとっても、さまざまなジャンルの舞台作品を観ておくことは有益で大切なことだと思います。概要をよくご確認の上、ご応募ください。

 ●こまばアゴラ劇場「こまばアゴラ劇場・支援会員制度『アーティスト会員・プロデューサー会員募集』」
  〆切:2013年9月25日(水)郵送必着
  募集人数:最大5名
  対象:26歳以下の劇作家・演出家・振付家・制作者・プロデューサー・主宰者など。

Posted by shinobu at 17:37 | TrackBack

柿喰う客『女体シェイクスピア004「失禁リア王」』09/05-17吉祥寺シアター

 中屋敷法仁さんが作・演出(出演も)される劇団柿喰う客の、シェイクスピア戯曲を女優だけで演じるシリーズの新作です。上演時間は約1時間30分。

 四大悲劇の1つ『リア王』(⇒Wikipediaあらすじ)をコンパクトにわかりやすく構成。音楽劇というよりはミュージカルだと思った方がいいんじゃないかしら。とにかく歌、歌、歌の連続!いい意味で“若い女優の品評会”のような、ゴージャスな公演でした。

 ※配役をシャッフルして上演する「乱痴気」公演が2ステージあります。いつも2バージョン公演をやる体力、気力がすごい。出演者は鍛えられると思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『失禁リア王』※こりっちでカンタン予約!

 抽象舞台をカラフルな照明で染めます。衣装はチラシのビジュアル(パンフレットも)にあるように、黒スーツや体にフィットしたドレスで、華やかな夜のイメージ。若い女優さんがセクシーに見得を切り、堂々とマイクを持って歌い上げます。歌が問題なく上手なんですよ~。だからミュージカルって言ってもいいと思いました(音楽は録音ですがオリジナルです)。

 あのコこんなに歌えるんだ、コメディもイケるのね~等と、女優さん一人ひとりをじっくり眺める、若い女優の品評会的楽しさがありました(いい意味で)。基本的に役者さんは客席の方を向いてるんです。2人だけの会話中でも、2人とも客席の方を向いてるから、顔が覚えやすい!(笑) ヘアメイク、スタイル(体系)もマジマジと眺めてしまいました…すみません(笑)。それぞれに個性や特技が生かされていて良かったです。特に印象に残ったのはリアの次女リーガンを演じた杉ありささん。杉さんは洗足学園音楽大学ミュージカルコースの出身です。有名どころだと昆夏美さんもそうですね。

 これまでのシリーズ3作の中では、ホストクラブのようなムードだった『悩殺ハムレット』に似てるかなと思いました。衣装、ステージング(登場人物の位置関係)など、とても上手にまとまっていて、これを観れば『リア王』の人物相関図は立体的に頭に入るし、あらすじもばっちりわかります。そして歌って踊る若い女優さんを楽しめる。チケット代一般4,500円は妥当だと思いました。ただ、演出家としての中屋敷さんに期待している一観客としては、独自の解釈をもっと取り入れて欲しかったなぁとも思いました。そこも『悩殺ハムレット』に似てるかも。あとは、いつも感じてることなんですが、笑いが生まれるリラックスした間(ま)というか、もうちょっと隙が欲しいですね。

 衣装がチラシとパンフレットの製作段階で決まっていて、それが本番に反映されるのは、このシリーズならではですね。

 ここからネタバレします。

 ポスト・パフォーマンス・トークで中屋敷法仁さんは、今回の演出のテーマは映画『ゴッド・ファーザー』と何か(忘れました)とおっしゃっていて、なるほどと思いました。家族で殺しあうマフィアのハードボイルド・ムービーですものね。『リア王』は壮大な悲劇にもできるけど、ある愚かな家族の話にもできる(スケールをダウンサイズできる)、懐深い戯曲だという意味のこともおっしゃっていたような。

出演:伊東沙保(グロスター伯) 内田亜希子(ゴネリル) 岡野真那美(ケント) 加藤紗希(カラン) 北原沙弥香(コーディリア) 葛木英(オズワルド、隊長) 阪田瑞穂(エドマンド) 七味まゆ味(エドガー) 杉ありさ(リーガン) 中林舞(オールバニ公・ゴネリルの夫) 新良エツ子(道化) 葉丸あすか(バーガンディー、鍵) 平田小百合(フランス王) 深谷由梨香(リア) 渡辺早織(コーンウォール公・リーガンの夫)
原作:W.シェイクスピア、脚色・演出:中屋敷法仁 美術:原田愛 照明:松本大介/鳥海咲 音響:上野雅 音楽:てらりすと 音楽監督:和田俊輔 歌唱指導:水野里香 衣裳:髙木阿友子 ヘアメイク:梅澤裕子 演出助手:入倉麻美 舞台監督:川除学 宣伝美術:山下浩介 宣伝写真:引地信彦 宣伝ヘアメイク:梅澤裕子 映像撮影:竹崎博人 Web:間屋口克 票券:北澤芙未子 進行:加藤恵梨花 アシスタントプロデューサー:赤羽ひろみ プロデューサー:斎藤努 スーパーバイザー:伊藤達哉 企画:柿喰う客 協力:ゴーチ・ブラザーズ 共催:(公財)武蔵野文化事業団 制作:公益社団法人日本劇団協議会 主催:文化庁/日本劇団協議会
失禁アリーナ:5,500円(最前列、枚数限定、オリジナル缶バッチ付き) 通常料金:4,500円【初】初日割引:4,000円 【昼】平日昼割:4,000円 【女】ガールズナイト(女性は割引料金4,000円/男性は全ての券種料金倍額) 【乱】乱痴気公演(全キャストシャッフルにて上演4,500円) ≪各ステージ≫敬老(60歳以上):4,000円 学生:2,000円/高校生以下:1,000円(※枚数限定、前売引換券にて当日受付にて座席指定) ※当日料金は前売料金より500円増です。
http://kaki-kuu-kyaku.com/lear/index.html
http://kaki-kuu-kyaku.com/main/?p=3017

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
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Posted by shinobu at 11:04 | TrackBack

2013年09月05日

シス・カンパニー『かもめ』09/04-28 Bunkamuraシアターコクーン

 ケラリーノ・サンドロヴィッチさんがチェーホフの四大戯曲を演出するという、シス・カンパニーの企画の第一弾です。演出だけでなく上演台本もKERAさんが手がけられます。
 生田斗真(トレープレフ)、蒼井優(ニーナ)、野村萬斎(トリゴーリン)、大竹しのぶ(アルカージナ)という、超豪華キャストの『かもめ』でした。

 上演時間は約2時間半(途中休憩15分を含む)。思ったより短かったですね。前売り完売ですが、初日の立見席にはまだ空席がありました。写真は劇場入り口近くのポスターです。

20130904_kamome_s.jpg

 ⇒CoRich舞台芸術!『かもめ

 『かもめ』は個人的にとても好きな戯曲です。いろんな上演を観てきたと思います(ご興味持たれた方は当ブログを「かもめ」で検索してみてください)。2004年にロシアのマールイ劇場による『かもめ』をテレビ放送で観て以来、俳優に対する目がすっかり変わったんです。それまでに何度か『かもめ』の舞台は観ていたはずなのに、「初めて(本物の)『かもめ』を観た」という実感もありました。そういう意味で、私自身にとって重要な作品です。だから最初から最後まで、かなり厳しい目で観ていました。いわゆる迷惑なフリークの域でしょうね(笑)。

 KERAさんは今作でもエンターティナーに徹されているように思いました。隙あらば笑いを起こすように工夫されていて、会話の間(ま)をたっぷりとは取らず、できるだけスピーディーにリズミカルに進めていきます。私は『かもめ』にそういう笑いや段取りは求めていないから、ネタはなくてもいいのにな…もっとじっくり、たっぷり演じてほしいな…と思って観ていました。2人っきりの会話を細切れにする音響、照明の効果は、私には邪魔だったな~。

 出演者の中ではトレープレフ役の生田斗真さんが抜群に良かったです。私の席は劇場後方だったのですが、彼のリアクションはバッチリ届きました。トレープレフの最後の決断にも納得できました。ニーナ役の蒼井優さんは、第四幕についてはもっと大人の女性になってもいいのではと思いました。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 ニーナの一人芝居はアングラ演劇のパロディーのようにも見え、バラエティー番組のショートコントのような風合いも。ドタバタにするのは大いにアリだと思いますが、ほんの一瞬でいいから、20万年後の無の世界を感じ取りたかったです。

 一幕と二幕の間の転換がよかったです。床は下手が高く、上手側に向かっ下っていく緩やかなスロープになっています(錯覚かもしれませんが、そのように見えました)。スロープを下る側へと人々が歩き、家具などを移動させるのですが、けっこうな大人数が交差していくので、長い歴史の流れの中を生きて、死んでいく人類のように見えました。机と椅子の角度をぐるりと変えるあたりは、小野寺修二さんのステージングのようでした。(調べてみたら、そうでした!)

 トレープレフがニーナにかもめの死骸を持ってくる場面で、トリゴーリンが登場するとき、トレープレフのセリフどおり「ハムレット」に見えたのは面白かったですね。トリゴーリンが舞台奥を歩いている姿を長く見ていられるからかしら。「言葉、言葉、言葉!」とトレープレフが言うのも、なんだか滑稽で、気の毒でよかったです。

 アルカージナとトリゴーリンは全体的にコント風。最後にトリゴーリンが「僕には自分の意志というものがない」と言って笑いが起こるのは、前に観た『かもめ』でもありました。串田和美さんだったか、益岡徹さんだったか…うーん、はっきり思い出せないですね、すみません。


≪東京、大阪≫ KERA meets CHEKHOV vol.1/4『かもめ』
出演:生田斗真(トレープレフ)、蒼井優(ニーナ)、野村萬斎(トリゴーリン)、大竹しのぶ(アルカージナ)、山崎一(ソーリン)、梅沢昌代(ポリーナ)、中山祐一朗(メドヴェジェンコ)、西尾まり(マーシャ)、浅野和之(ドールン)、小野武彦(シャムラーエフ)、山森大輔(ヤーコフ)、中川浩行(料理人)、長友郁真(使用人)、頼経明子(メイド)
作:チェーホフ 上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 美術:島次郎 照明:小川幾雄 音響:水越佳一 衣裳デザイン:伊藤佐智子 ヘアメイクデザイン:新井健生 舞台監督:芳谷研 プロデューサー:北村明子 ステージング:小野寺修二 演出助手:西祐子 企画・製作:シス・カンパニー 東京公演提携:Bunkamura 大阪公演運営協力:キョードー大阪
【休演日】9/10,17,24 S席¥ 9,500 A席¥ 7,500 コクーンシート¥5,000
http://www.siscompany.com/kamome/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 01:29 | TrackBack

2013年09月01日

箱庭円舞曲『僕にしてみれば正義』08/30-09/01ザ・スズナリ

 古川貴義さんが作・演出される劇団箱庭円舞曲の新作は、近未来の日本の田舎に暮らす若者を描いた群像劇でした。上演時間は約2時間強。

 初日の2ステージ目ソワレに当日券で伺いました。満席で最後列だったので、小道具が鮮明に見えなかったり、小さい声のセリフが聞こえなかったり。きちんと受け取れたかどうか、あまり自信がないです…。
 
 ⇒CoRich舞台芸術!『僕にしてみれば正義

 ≪あらすじ≫
 日本の北の方の田舎の一軒家。「もうここに住めないかな…」とたった一人の家の主は言う。
 ≪ここまで≫

 日本家屋の具象美術ですが、設定もストーリーもリアルそうでリアルじゃないし、語られる言葉もどこまで本気かウソかわからなくしてあります。私自身も軽く想像はしていた日本の未来を目の前で観てみて、「ああ、こうなるだろうな」「でもコレはないな」などと自分なりに解釈したり、考えながら拝見しました。怠惰な人たちの惰性的な生活と、行き詰まり感と、諦念と。その根底にあるはずの、まず最初に生まれたであろうはずの「怒り」が、そのまま出てこないところが、今の日本人らしいと思いました。私自身のことなんですけどね。

 古川さんへの期待が大きいせいなんですが、ステレオタイプな会話が散見され、先が読めてしまう(次のセリフの予想がつく)ことがあって、少し残念。役者さんが固定されたキャラクターを演じているような印象だったのも、物足りなかったです。脚本のせいなのか演技のせいなのか、そのステージの調子がたまたまよくなかったのか、原因ははわかりませんが。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 日本は中国と戦争中で徴兵制(2年間)が敷かれている。そこに大地震発生。原発事故で放射性物質が拡散され、人が住めなくなった地域に、徴兵から逃れたい若者が住み着いて逃亡生活を始める。たしか地名は青森だったかと。

 冒頭から無人の部屋がグラグラと揺れて、テレビ台がくるくる動き、本棚が倒れます。すぐに地震だとわかるし、東日本大震災発生時の記憶と直結するのですが、自分が冷静に見つめ、受け取ることができていることを確認し、なんとも言えない苦々しい心地がしました。やはり記憶は薄れるんですよね。ずっとあの緊張感を持続させて生きるのはつらいし、無理だけど。

 「お兄ちゃん、戦争に行って!家族として恥ずかしいよ」と言いにくる妹に爆笑しました。でもそうなるだろうな。「みんな行ってるのにお前だけ行かないのはダメ」とか一斉に言い出して、みんなで責めますよね。

第二十楽章
出演:小野哲史、須貝英、片桐はづき、ザンヨウコ、和知龍範、久保貫太郎(クロムモリブデン)、白石廿日(ナイロン100℃)、神戸アキコ(ぬいぐるみハンター)、荒井志郎(青☆組)、うじすけ、小口ふみか
脚本・演出・選曲:古川貴義 舞台美術:稲田美智子 照明:工藤雅弘(Fantasista?ish.) 音響:岡田悠 舞台監督:鳥養友美 衣裳:久保田早織 演出助手:石塚貴恵 イラスト:須山奈津希 家主:山内翔 WEB:爺隠才蔵 宣伝美術:Box-Garden House 記録写真:鏡田伸幸 制作:安田有希子 当日運営:西村なおこ 企画製作:箱庭円舞曲
【発売日】2013/07/21 前売 3,800円 / 当日4,300円 初回割引 前売:3,300円 / 当日3,800円 未就学児童入場不可
http://www.hakoniwa-e.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 18:20 | TrackBack

メルマガ 2013年09月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2013年9月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。

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 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 111    2013.09.01  1,985部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎芸術の秋。首都圏は話題の舞台がいっぱい…!
  お財布と相談してバランス良く観られたらいいなと思っています。

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
    http://archive.mag2.com/0000134861/index.html


○○ 今回のもくじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ◆1【今月のお薦め10本+α】
   
   ◎No.1→葛河思潮社『冒した者』
       09/05-10神奈川芸術劇場・大スタジオ
       09/20-10/07吉祥寺シアター
       ≪神奈川、長野、東京、宮城、新潟≫
       http://kuzukawa-shichosha.jp/
    
 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→彩の国さいたま芸術劇場『ザ・ファクトリー3
       さいたまゴールド・シアター×瀬山亜津咲
       ワーク・イン・プログレス公開』
    http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2013/p0814.html

 ◆3【編集後記】

   ◎先月は大阪でTACT/FEST 2013「親子クリティック」に参加しました。
    http://www.tact-japan.net/parent.html

 ◆4【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆1 【今月のお薦め10本+α】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・価格・URL
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。
 ※最新情報、詳細は公式サイトでご確認ください。


1.シス・カンパニー
  KERA meets CHEKHOV vol.1/4『かもめ』
  09/04-28 Bunkamuraシアターコクーン
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:生田斗真、蒼井優、野村萬斎、大竹しのぶ、山崎一、梅沢昌代、
      中山祐一朗、西尾まり、浅野和之、小野武彦、山森大輔、
      中川浩行、長友郁真、頼経明子
   作:チェーホフ 上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
   S席¥9,500 A席¥7,500 コクーンシート¥5,000
    http://www.siscompany.com/kamome/
   ケラリーノ・サンドロヴィッチさん(KERA)が、チェーホフの四大戯曲
   『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『櫻の園』を上演する
   シス・カンパニーの企画第一弾。全部観たいですね!
   目が飛び出るほどの豪華キャストで『かもめ』をどう作るのでしょうか。
   KERAさんのツイート↓によると「「かもめ」、ここ数年の俺の舞台の中で
    https://twitter.com/kerasand/status/368335590103584768
   最もオーソドックスでシンプルな仕上がりになるだろう。
   映像も使わないし、台本の改訂もほぼ無い。挑戦である。」
    

★2.葛河思潮社『冒した者』
  09/05-10神奈川芸術劇場・大スタジオ
  09/20-10/07吉祥寺シアター
  ≪神奈川、長野、東京、宮城、新潟≫
  ☆出演:田中哲司、松田龍平、松雪泰子、長塚圭史、江口のりこ、
      尾上寛之、桑原裕子、木下あかり、中村まこと、吉見一豊
   脚本:三好十郎 演出:長塚圭史
   一般:6,300円 U-25:3,800円 高校生以下:2,000円 
   ※プレビュー 一般:5,000円 U-25:3,800円 高校生以下:2,000円 
    http://kuzukawa-shichosha.jp/

  ●お薦めポイント●
   メルマガ8月号↓のお薦め前売り情報でもご紹介した公演です。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0801000029.html
   『冒した者』の舞台は戦後の東京郊外。昨年、メルマガ号外↓を発行した
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0924235942.html
   『浮標』の続編とも解釈できるサスペンス・タッチの物語です。
   『浮標』の主要キャストが同じ役で出演する連続性↓もあります。
    http://kuzukawa-shichosha.jp/story/index.html
   スリリングな人間模様に最後までハラハラどきどき。
   ホラー映画風の不気味さや、エロティックな香りもある戯曲です。
   ※『浮標』を観ていなくても全く問題ありません。


3.彩の国さいたま芸術劇場
  『彩の国シェイクスピア・シリーズ第28弾「ヴェニスの商人」』
  09/05-22彩の国さいたま芸術劇場大ホール
  ≪埼玉、広島、福岡、大阪≫
  ☆出演:市川猿之助、中村倫也、横田栄司、高橋克実、ほか
   脚本:W.シェイクスピア 演出:蜷川幸雄
   S席9,000円 A席7,000円 B席5,000円
   学生B席2,000円 劇場会員割引きなどあり。
    http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2013/p0905.html
   蜷川幸雄さんがシェイクスピア戯曲を演出するシリーズの第28弾で、
   出演者が男性ばかりのオールメールシリーズの第7弾。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/1103223307.html
   主演の市川猿之助さんは金貸しのユダヤ人シャイロック役です。


★4.世田谷パブリックシアター
  『「ジャンヌ」―ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実―』
  09/05-24世田谷パブリックシアター
  ≪東京、兵庫 豊橋 札幌≫
  ☆出演:笹本玲奈 今井朋彦 伊礼彼方 浅野雅博 中嶋しゅう 村井國夫 他
   脚本:B・ショー 翻訳:中川龍一/小田島雄志 構成・演出:鵜山仁
   一般 S席7,500円 A席5,000円 B席3,800円
   高校生以下:一般料金の半額 U24:一般料金の半額
   劇場会員、区民割引きなどあり。
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/09/20139.html
   劇作家バーナード・ショーがノーベル文学賞を受賞した1923年の戯曲を
   日本で44年振りに上演。ジャンヌ・ダルク役は笹本玲奈さんです。
   制作発表会↓では、構成・演出の鵜山仁さんの言葉を、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0702162507.html
   何度も頷きながら興味深く拝聴しました。
   「世の中を良く変えていく人間の力を、世田谷から発信しよう」という
   気持ちで、今回の豪華キャスト&スタッフが集まったそうです。
   数百年という長いスパンで今を見つめ、考える機会をもらえそう。


5.新国立劇場演劇『OPUS(オーパス)/作品』
  09/10-29新国立劇場小劇場
  ≪東京、茨城≫
  ☆出演:段田安則、相島一之、加藤虎ノ介、伊勢佳世、近藤芳正
   脚本:マイケル・ホリンガー 演出:小川絵梨子
   A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
    http://www.atre.jp/13opus/
   小川絵梨子さんが演出されるというだけで、私にとっては必見。
   弦楽四重奏のカルテットが登場するコメディーです。
   嫉妬や裏切りがうずまくそうなので、大人向けかしら。
   舞台上で自然に生きている登場人物たちの闘いに期待。
  ※公演期間中に演出家によるトークセッションあり。
   「Try・Angle-三人の演出家の視点-」09/15新国立劇場小劇場
   出席者:小川絵梨子/森新太郎/上村聡史 聞き手:宮田慶子
   無料(事前申込必要)
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/monthly/
   昨年のアーティスト3人のトーク企画↓は、充実の内容でした。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0410231236.html


6.劇団、本谷有希子『ぬるい毒』
  09/13-26紀伊國屋ホール
  ☆出演:夏菜、池松壮亮、他
   原作:本谷有希子『ぬるい毒』(新潮社)
   脚本・演出:吉田大八
   前売:6,500円 ヤングチケット(25歳以下):3,500円
   ※未就学児の入場不可 
    http://www.nuruidoku.jp/
   映画監督の吉田大八さんが初めて演劇の作・演出をされます。
   最近だと映画「桐島、部活やめるってよ」↓が凄く面白かったんですよね。
    http://kirishima-movie.com/
   今回の舞台の原作は本谷有希子さんの野間文芸新人賞受賞作(2011年)。
   吉田監督は本谷戯曲「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」↓を
    http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id327384/
   映画化されていますので、この組み合わせには期待していいかと。   


7.東宝『ええから加減』
  09/27-29 THEATRE1010
  11/03-26シアタークリエ
  ≪東京、金沢、富山、大阪、名古屋、東京、福岡、広島、新潟、札幌≫
  ☆出演:藤山直美、高畑淳子、赤井英和、田山涼成、他
   原作:永田俊也 脚本・演出:田村孝裕
   11,000円
    http://www.tohostage.com/eekara/
   昨年、菊田一夫演劇大賞、読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した
   コメディーの再演。東京公演は11月もあります。ご予約はお早めに。


8.彩の国さいたま芸術劇場/こまつ座/ホリプロ
  『「ムサシ」ロンドン・NYバージョン』
  09/27-10/20彩の国さいたま芸術劇場大ホール
  ≪埼玉、大阪、シンガポール、韓国≫
  ☆出演:藤原竜也 溝端淳平 鈴木杏 六平直政 吉田鋼太郎 白石加代子 他
   脚本:井上ひさし(吉川英治「宮本武蔵」より) 演出:蜷川幸雄
   S席/10,500円 A席/8,500円
    http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2013/p0927.html
   井上ひさしさんが2009年に書き下ろした戯曲↓を蜷川幸雄さんが演出。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0313204728.html
   昨年はロンドン、ニューヨークで上演され、今年はシンガポール、
   来年は韓国に行くそうです。


9.こまつ座&ホリプロ『音楽劇「それからのブンとフン」』
  09/28-29神奈川芸術劇場・ホール
  10/03-15天王洲銀河劇場
  ≪神奈川、東京、大阪≫
  ☆出演:市村正親 小池栄子 新妻聖子 山西惇 久保酎吉 橋本じゅん 他
   脚本:井上ひさし 演出:栗山民也
   S席9,800円 ブンフンシート(3階席)6,300円
    http://www.horipro.co.jp/usr/ticket/kouen.cgi?Detail=213
    http://www.komatsuza.co.jp/program/index.html#101
   井上ひさしさんが1975年に書かれた戯曲を栗山民也さんが演出。
   小説の続編として、井上さんご自身が戯曲化されたんですね。
   市村正親さん、新妻聖子さんらミュージカル俳優も出演する音楽劇。


10.梅田芸術劇場・ぴあ『TRUE WEST~本物の西部~』
  09/29-10/31世田谷パブリックシアター
  ※09/29-10/13の間違いでした。お詫びして訂正します。
  ≪東京、大阪、福岡、愛知、広島、宮城、札幌≫
  ☆出演:内野聖陽、音尾琢真、菅原大吉、吉村実子
   脚本:サム・シェパード 演出:スコット・エリオット
   S席 8,500円  A席 6,500円
    http://www.umegei.com/schedule/314/
   サム・シェパード戯曲(過去レビュー↓)を、ブロードウェイでも
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0825105451.html
   活躍中のスコット・エリオットさんが演出。4人芝居です。
   対象的な性格の兄弟を、内野聖陽さんと音尾琢真さんが演じます。


 ★★★────────────────────────────── 
  前売4000円台の気になる作品を4本ご紹介します。
 ──────────────────────────────★★★

【1】文学座アトリエの会『熱帯のアンナ』
  09/04-18文学座アトリエ
  ☆出演:斎藤志郎、高橋克明、大場泰正、星智也、内藤裕志、
      古坂るみ子、栗田桃子、松岡依都美、他
   脚本:ニロ・クルス 訳:鴇澤麻由子 演出:西川信廣
   前売り・一般:4,000円 当日・一般:4,300円
   ユースチケット:2,500円(25歳以下) 
    http://www.bungakuza.com/anna/index.html
   ピュリッツァー賞受賞戯曲を文学座がアトリエで上演。完売続出中です。


【2】柿喰う客『女体シェイクスピア004「失禁リア王」』
  09/05-17吉祥寺シアター
  ☆出演:伊東沙保 内田亜希子 岡野真那美 加藤紗希 北原沙弥香 葛木英
      阪田瑞穂 七味まゆ味 杉ありさ 中林舞 新良エツ子 葉丸あすか
      平田小百合 深谷由梨香 渡辺早織
   原作:W.シェイクスピア 脚色・演出:中屋敷法仁 
   失禁アリーナ:5,500円(最前列、枚数限定、オリジナル缶バッチ付き)
   通常料金:4,500円 初日割引:4,000円 平日昼割:4,000円
   敬老(60歳以上):4,000円 学生:2,000円
   高校生以下:1,000円 ※当日料金は前売料金より500円増。
   ガールズナイト:女性は4,000円/男性は全ての券種料金倍額
   乱痴気公演:全キャストシャッフルにて上演4,500円
    http://kaki-kuu-kyaku.com/main/?p=3017
   ↓こりっちでカンタン予約!※本日9/1までチケットプレゼント実施中!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=46503
   中屋敷法仁さん率いる人気劇団柿喰う客の、女優ばかりのシェイクスピア。
   劇団員はもとより客演女優の顔ぶれから、期待できそうな予感。


【3】遊園地再生事業団『夏の終わりの妹』
  09/13-22あうるすぽっと
  ☆出演:小浜正寛、松村翔子、やついいちろう、上村聡、牛尾千聖
   脚本・演出:宮沢章夫
   全席自由(受付番号順) 一般: 前売 4,500円/当日 5,000円 
   学生: 前売 3,000円/当日 3,500円 豊島区民割引などあり。
    http://roa-polo.com/archives/197
   7月のリーディング公演を経た宮沢章夫さんの新作です。
   関係者のツイートによると、「(昨年のF/T12で上演された)
   『レヒニッツ(皆殺しの天使)』と繋がる部分がある」↓そうです。
    https://twitter.com/KMMR77/status/372551609626009600
   「基本的に俳優は縦の移動しかしない。それも集団で規則的に」↓
    https://twitter.com/u_ench/status/372320189049618432
   という演出に興味津々。


【4】ヨーロッパ企画『建てましにつぐ建てましポルカ』
  09/18-26本多劇場
  ≪栗東、京都、愛知、東京、大阪、広島、福岡≫
  ☆出演:ヨーロッパ企画劇団員、花本有加、吉川莉早、菅原永二
   脚本・演出:上田誠
   前売4,000円/当日4,500円(未就学児入場不可) 
   学生シート3,500円
    http://www.europe-kikaku.com/projects/e32/main.htm
   京都の劇団ヨーロッパ企画の新作ツアー。今年は「迷路コメディ」。
   リズミカルでわかりやすく、親しみやすい喜劇ですが、実はしたたかに
   社会風刺も盛り込んでいる…そんなニクい作風が好きです。


 ☆☆☆────────────────────────────── 
  前売3000円台以下の気になる作品を7本ご紹介します。
 ──────────────────────────────☆☆☆

《1》風琴工房『hedge』
  09/11-18ザ・スズナリ
  ☆出演:佐藤誓、井上裕朗、根津茂尚、多根周作、杉木隆幸、酒巻誉洋、
      三原一太、金成均、佐野功、藤尾姦太郎、金丸慎太郎
   脚本・演出:詩森ろば
   前売3500円 当日3700円 障害者1500円 学生当日券1500円
   はじめて割:1名分の料金で2名分
    http://windyharp.org/hedge/ ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=47182
   詩森ろばさんが作・演出する風琴工房の新作。題材はズバリ“金融”。
   出演者は男性ばかりです。スーツ萌えの方には一層オススメ(笑)。
   同じく出演者が男性ばかりで、現代を舞台にした2年前の作品↓が
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/1022112719.html
   面白い上に勉強になる娯楽作だったので、今回も期待しています。


《2》東京芸術劇場『芸劇eyes番外編・第2弾「God save the Queen」』
  09/12-16東京芸術劇場シアターイースト
  ☆参加5団体:
   うさぎストライプ『メトロ』(作・演出:大池容子)
   タカハ劇団:『クイズ君、最後の 2日間』(作・演出:高羽彩)
   鳥公園『蒸発』(作・演出:西尾佳織)
   ワフラミンゴ『どこ立ってる』(作・演出:鳥山フキ)
   Q『しーすーQ』(作・演出:市原佐都子)
   日時指定・入場整理番号付き・全席自由
   前売2,500円 当日2,800円 高校生割引1,000円
    https://www.facebook.com/eyes.gsq
    http://www.geigeki.jp/performance/theater032/
   徳永京子さんがコーディネートされる芸劇eyes番外編↓の第2弾。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0625135816.html
   注目の女性劇作家を紹介するショーケースで、1度に5作品を観られます。
   CINRA.NET「女性劇作家5人の新作短編を一挙上演」↓
    http://www.cinra.net/news/2013/08/13/192119.php
   個人的には、市原佐都子さん(Q)が何をやらかしてくれるのか楽しみ。
   記者・媒体関係者懇談会写真レポート↓を主催者にご紹介いただきました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0707232241.html


《3》財団、江本純子『常に最高の状態』
  09/17-22ギャラリーLE DECO
  ☆出演:千葉雅子 松本まりか 佐久間麻由 荻野友里 柿丸美智恵
   脚本・演出:江本純子
   整理番号付自由席 前売:3,300円
   当日:3,500円 平日マチネ割 前売3,000円
    http://www.kegawazoku.com/emozaidan/stage/index.html
   大いに笑える女優5人芝居です。2009年初演↓からキャスト一新。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0729145836.html
   平日は19時半開演、20時開演あり。会社帰りに渋谷に行っちゃって下さい!


《4》ハイバイ『月光のつゝしみ』
  09/20-26神奈川芸術劇場・大スタジオ
  ☆出演:松井周、能島瑞穂、上田遥、永井若葉、平原テツ、ほか
   脚本:岩松了 演出:岩井秀人
   [指定席]一般¥3,300 学生入場券引換券¥2,500 
   [整理番号付自由席]一般¥3,000 学生入場券引換券¥2,500
    http://hi-bye.net/2013/07/21/3522
   岩井秀人さんが、ご自身の原点といえる岩松了さんの戯曲を演出。
   初演を拝見した当時の私は、岩松作品の魅力をわかっていませんでした。
   岩井さんによる新演出で、『月光のつゝしみ』の本当の面白さを
   知ることができるのではないかと期待。ハイバイ劇団員らキャストも充実。


《5》NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺『旅とあいつとお姫さま』
  09/24-10/05座・高円寺1
  ☆出演:KONTA、楠原竜也、辻田暁、逢笠恵祐、服部吉次、海津義孝
   脚本・演出:テレーサ・ルドヴィコ
   全席自由 大人(18歳以上)3,000円 ユース(15歳以上)2,000円 
   中学生以下は無料(事前予約必要)
   星めぐりセット券:大人4,000円、ユース3,000円
   (『ふたごの星』と『旅とあいつとお姫さま』の両方を鑑賞可能)
    http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=890
   杉並区の小学4年生全員が観ている舞台↓です。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1001174052.html
   プロの技で、大人にも子供にも演劇の魔法にかけてくれます。
   今年からキャストが一部変わっていますね。
   ※一般向け公演は5ステージのみ。ご予約はお早めに!


★《6》KUDAN Project『真夜中の弥次さん喜多さん』
  09/27-10/06こまばアゴラ劇場
  ≪三重、東京≫
  ☆出演:小熊ヒデジ(てんぷくプロ)、寺十吾(tsumazuki no ishi)
   原作:しりあがり寿 脚本・演出:天野天街(少年王者舘)
   (日時指定・整理番号付・全自由席)
   前半割(9/27~9/30)一般前売:3,200円(当日3,500円)
   通常料金(10/1~10/6)一般前売:3,500円(当日3,800円)
   大学生以下:2,500円(前売当日共/前半割はありません)
    http://www.officek.jp/kudan/yazikita.shtml
   しりあがり寿さんの人気漫画が、天野天街さんのマジカルな脚本・演出で
   2人芝居に。2004年のレビュー↓を公演公式サイトでご紹介いただいてます。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0125235601.html
   言葉遊び、繰り返し、舞台全体を染める映像と演技の融合など、
   今もよく見られる手法は、ここで既に完成していたと言えるかもしれません。
   アフタートークのゲストが豪華ですので、予約前に日程のチェックを!


《7》ウォーキング・スタッフプロデュース『プルーフ/証明』
  09/28-10/06シアター711
  ☆出演:野々すみ花、春川恭亮(劇団EXILE)、長崎真友子、陰山泰
   脚本:デヴィッド・オーバーン 
   翻訳:谷賢一(DULL-COLORED POP) 演出:和田憲明
   [前売]指定席4,000円 ベンチシート3,500円(座席番号付き) 
   [当日]指定席4,200円 ベンチシート3,700円(座席番号付き) 
   [学生割引]2,500円
    http://www.show-go.net/walkingstaff/
   『プルーフ/証明』は映画化もされたピュリッツァー賞受賞戯曲。
   すごく面白いです。翻訳は再演を重ねている谷賢一版。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1009145438.html
   今年5月に谷さんの演出で上演されたばかりです。こりっちの感想↓
    http://stage.corich.jp/stage_done_detail.php?stage_id=43858
   和田憲明さんのヒリヒリするような演出で、ガラリと変わるのを期待。


≪ご参考≫
  「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
    http://www.shinobu-review.jp/schedule.html

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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.彩の国さいたま芸術劇場『ザ・ファクトリー3
  さいたまゴールド・シアター×瀬山亜津咲 ワーク・イン・プログレス公開』
  08/14-16彩の国さいたま芸術劇場大練習室
  ☆ピナ・バウシュヴッパタール舞踊団のダンサーの指導・演出のもと、
   短い場面を構成した、お馴染みの老俳優によるタンツテアター。
   ソロもいいし群舞もいい。劇団員の魅力がそのまま生かされており、
   ただ椅子に座ってる姿にも落涙。来年の本公演もとても楽しみ。
    http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2013/p0814.html

2.シアター・ペロ『アストンの石』
  08/02-04阿倍野区民センター大ホール
  ☆歴史あるスウェーデンの児童劇団の三人芝居。
   演技はもちろん、演奏も歌も聴き惚れるほど巧い極上の音楽劇でした。
   大人の常識を押しつけず、子供の全てを受け入れ、
   ともに在ろうとする家族の姿に感動しました。
    http://www.tact-japan.net/program/aston.html
   TACT/FEST「親子クリティック」として鑑賞。感想あり↓
    http://www.tact-japan.net/parent.html

3.該当作なし。

  その他は、青森中央高校演劇部『もしイタ』、二兎社『兄帰る』、  
  マームとジプシー『cocoon』、毬谷友子一人芝居『弥々』
  TACT/FEST/二階堂瞳子『アイドル、アニソンで超踊ってみた!!!!!』、
  TACT/FEST/パース・シアター・カンパニー『スプートニクの深海探検』、 
  TACT/FEST/飴屋法水『「教室」』、TACT/FEST『拡張演劇1』悪魔のしるし、
  TACT/FEST『拡張演劇2』モモンガ・コンプレックス、など(順不同)。


 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2013年8月(観劇数23作品)は残念ながら発行せず。

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 ◆3 【編集後記】
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 ◎8月はTACT/FEST 2013の「親子クリティック」に参加させていただき、
  大阪は阿倍野の街に長く滞在して、とても楽しかったです。
  「親子クリティック」の記事などが全て公式サイト↓にアップされました。
   http://www.tact-japan.net/parent.html
  日刊で発行された新聞もPDFで公開。記録が残って嬉しいです。
   http://www.tact-japan.net/jurnal.html


 ◎観劇感想をブログにアップできなくなって、もう1年以上になる気がします。
  さびしい…(涙)。今後もその余裕はなさそう…。感想が書けなくても、
  公演情報だけでもアップしていこうかなと思っています。


 ◎エントレ「第2回クォータースターコンテスト」募集中!
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0727111325.html
  撮影はカメラ1台のみ&編集なしの15分間の演劇動画コンテストです。
  募集期間は8月1日(木)~9月30日(月)。
  副賞も豪華!作り手の皆さんはどうぞご検討ください♪


 ◎こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願い署名活動中です。
  俳優の八嶋智人さんが街頭署名のお手伝い↓をしてくださいました!
   https://twitter.com/kodomoaogeki/status/361392366831157249
   https://twitter.com/meganeouji840/status/361403711639138304
  有志の会の公式サイト:http://kodomoaogeki.com/
  有志の会の公式ブログ:http://kodomonosiro.blog.fc2.com/
  署名用紙をダウンロードして署名し、有志の会までご郵送ください。
  WEB署名もできます⇒ http://www.change.org/kodomo-aogeki
  公式ツイッター:https://twitter.com/kodomoaogeki
  Facebookページ:http://www.facebook.com/kodomo.aogeki


 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しますので、よろしければ
   http://www.facebook.com/shinobureview
  「いいね!」をクリックしてニュースフィードに混ぜてください♪


 ◎これから上演される公演の「しのぶの演劇レビュー」内記事

  【写真レポート】世田谷パブリックシアター「『ジャンヌ』制作発表会」
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0702162507.html

  【写真レポート】東京芸術劇場『芸劇eyes番外編第2弾
   「God save the Queen」』記者・媒体関係者懇談会
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0707232241.html

  【写真レポート】NODA・MAP「『MIWA』制作発表記者会見」
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0823164946.html


 ◎おすすめ舞台中継 on TV(おすすめがある時だけ掲載)

  【NHK プレミアムステージ】9月2日午前0時00分~午前2時45分
   新国立劇場演劇『アジア温泉』
    http://www4.nhk.or.jp/p-stage/x/2013-09-01/10/25869/
   出演:勝村政信、成河、韓国人俳優、他
   作:鄭義信 演出:ソン・ジェンチェク レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0511000059.html

  【NHK Eテレ】9月8日午前0時00分~午前0時25分
   福島をずっと見ているTV vol.28
   「東京に届け、僕らの夏~高校演劇部・最後の大舞台~」
    http://www4.nhk.or.jp/fukushimazutto/x/2013-09-07/31/1247/
   福島県立大沼高校演劇部『シュレーディンガーの猫~Our Last Question~』
    http://camp-fire.jp/projects/view/706


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2013年8月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「さよならドビュッシー」←ピアニストの清塚信也さんが演技巧すぎてビビる。
    http://good-bye-debussy.com/
  ・「スケッチ・オブ・ミャーク」←宮古島に残る歌から日本の歴史がわかる。
    http://sketchesofmyahk.com/
  ・「遺体 明日への十日間」←震災発生後10日間の遺体安置所での出来事。
    http://www.reunion-movie.jp/
  ・「横道世之介」←前田司郎さんの脚本に惹かれて。高良健吾さんも良かった。
    http://yonosuke-movie.com/
  ・「脳男」←人間がいとも簡単に、大量に死に過ぎる…。
    http://www.no-otoko.com/


 ◎注目している役者さんに「しのぶさんのサイトでいつも
  オーディション情報をチェックしています」と言われて嬉しい!
  「受かりました!」と言われるともっと嬉しい♪
  「しのぶの演劇レビュー」に情報掲載をご希望の方は、
  お問い合わせフォーム↓からどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/contact/
  ※必ず掲載するわけではありません。ご了承ください。


 ◎ツイッターやってます!フォロワー4600人超えに感謝♪
  ⇒ @shinorev : http://twitter.com/shinorev
  観劇感想の速報もたまにつぶやきます。
  震災・原発事故、選挙関連のリツイートも多いです。


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


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