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REVIEW

2014年02月25日

【オーディション】ペンギンプルペイルパイルズ「2014年秋の劇団公演の出演女優募集」※4/6〆切(郵送のみ)

 倉持裕さんが作・演出される劇団ペンギンプルペイルパイルズが、秋の劇団新作本公演の出演者(女優のみ)を募集しています。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ●ペンギンプルペイルパイルズ「2014年秋の劇団新作本公演」
  作・演出:倉持裕
  上演期間:2014年10月8日(水)~10月19日(日)
  場所:ザ・スズナリ
 ・女優オーディション
  応募資格:
   2014年9月からの稽古及び上記公演に参加可能な方
   18歳(1996年生)以上30歳(1984年生)未満の女性。プロアマ問いません。
  募集人数:2~3名程度
  応募締切:2014年4月6日(日)郵送必着
  一次選考:書類審査
  二次選考:実技審査 5月15日(木)~17日(土)のいずれか
  三次選考:実技審査 5月26日(月)or 27日(火)

Posted by shinobu at 22:49 | TrackBack

さいたまネクスト・シアター『2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」』02/15-27彩の国さいたま芸術劇場インサイド・シアター(大ホール内)

 蜷川幸雄さんが演出されるさいたまネクスト・シアターの第5回目の本公演です。『カリギュラ』は2007年に小栗旬さん主演版もありました。上演時間は約3時間15分(途中15分の休憩を含む)。

 パンフレットに蜷川さんが「この『カリギュラ』は(マームとジプシー『cocoon』を作った)藤田貴大さんへの、年上の世代からの心からの返答歌」と書かれていました。

 敢えて極端な行動を取る暴君と彼に翻弄される貴族たち。ロビーで翻訳本が販売されていました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」

アルベール・カミュ (1) カリギュラ (ハヤカワ演劇文庫 18)
アルベール・カミュ Albert Camus 内田 樹(解説)
早川書房
売り上げランキング: 76,721

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより (役者名)を追加。
 溺愛する妹ドリュジラの突然の死をきっかけに失踪した若きローマ皇帝カリギュラ(内田健司)。3日ぶりに姿を現わした彼は、ローマ市民の財産の没収と無差別に市民を処刑することを宣言し、以後、ローマ帝国を恐怖のどん底に落とし入れる。
 3年が過ぎ、屈辱に耐えかねた貴族たちはクーデターを画策するが、貴族ケレア(川口覚)は時期尚早だといさめる。ケレアはカリギュラの狂気に何か大きな理念を感じており、カリギュラの論理が錯乱するのを待つつもりだった。一方、若き詩人シピオン(白川大)は父親をカリギュラに惨殺され、彼もまたカリギュラを憎んでいたが、カリギュラと言葉を重ねるうちにカリギュラの想いを理解し始める。
 カリギュラの情婦セゾニア(浅野望)、カリギュラによって奴隷から貴族に重用されたエリコン(小久保寿人)は、カリギュラを理解し、彼を支え続ける。しかし、貴族たちのクーデターはすぐそこまで迫っていた――。
 ≪ここまで≫

 カリギュラとその他大勢という強固な構図でした。カリギュラ役の内田健司さんは『ヴォルフガング・ボルヒェルトの作品からの九章』でも主役でしたね。今回も舞台でご自身をさらし尽くす、清潔で鮮やかな存在感でした。『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』でも印象に残っていた手打隆盛さんが今回も良かったです(女性よばわりされる老貴族セネクトュス役)。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 カリギュラによる恐怖政治の3年間はまるで天災みたい。カリギュラという存在そのものが災害であったというか、彼は自分の心身を使って人々に警告をしていたのだと思います。「戦争は3回断った」そうなので、以前より戦死者は減ったかもしれません。

 共感してくれる人はほとんどいないだろうし、根拠は何かと言われても論理的な説明はできないんですが、私は、(人間の)子供は時代も親も自分で選んで生まれてくると思っています。だからエリコンのセリフ(「子が親を選べるなら俺はあんな父親のところに生まれていない」等)を聴いて、またか…と思いました。お芝居でも日常でもよく耳にするんです。こういう考え方ってダーウィンの「種の起源」とかから来てるのかしら。
 そして、これまた私個人の勝手な信仰のようなものなんですが、自分の命は与えられたものであり、自分の好き勝手に扱えるものではないとも思っています。だからカリギュラの行動が崇高な自己犠牲の精神に基づいたものであったとしても、彼が彼自身の命を大切にしていない時点で、私にはあまり説得力がないんですよね。自分なんて死んでもいいと思っている人は、他人の命も粗末にします。
 フィクションの効果として敢えて極端な設定を使うのはよくわかります。今の私にはその極端さがあまり響くものではなかったようです。

 カリギュラだけが白い衣装で、他は赤い衣装です。最後にカリギュラは大勢の貴族たちに剣で刺されて死亡。顔や白い衣装に赤い血のりがたっぷり塗られていました。白地に赤になるので日の丸を表していたのでしょうか。蜷川さんは体制に立ち向かう英雄または市井の人々が、結果的には戦いに敗れて死んでしまうという演出をよくされていると思います。

 ≪当日配布されたパンフレットに挟まれていた別紙の蜷川さんの言葉より、一部抜粋≫
 去年、徳永京子さんの朝日新聞の劇評をみて、「マームとジプシー」の藤田貴大さんの『cocoon』を見にいった。そしてその舞台のみずみずしさと、演出の内面的な強さに心うたれて少し嫉妬した。あの美しさとみずみずしさをぼくがつくることは出来ないが、藤田さんのような心うつ演劇をつくりたいと心から思った。
 そしてこの『カリギュラ』は藤田さんへの、年上の世代からの心からの返答歌だと思ってもらえれば、うれしいです。
 今度は、ぼくが藤田さんの稽古場へ遊びにゆく番です。蜷川幸雄


彩の国さいたま芸術劇場開館20周年記念・第5回公演
出演:さいたまネクスト・シアター⇒ カリギュラ…内田健司 セゾニア…浅野望(私が観た回はこの人)/周本絵梨香 *1 エリコン…小久保寿人 シピオン…白川大(私が観た回はこの人)/砂原健佑 *1 ケレア…川口覚 老貴族セネクトュス…手打隆盛 第一の貴族…堀源起 貴族メテリュス…松崎浩太郎 貴族レピデュス…浦野真介 貴族オクタヴュス…鈴木彰紀 財務長官パトリシュス…松田慎也 メレイア…鈴木真之介 ミュシュス…髙橋英希 貴族リュシュス…竪山隼太 貴族カシュス…續木淳平 貴族…茂手木桜子、坂辺一海、市野将理 貴族・ミュシュスの妻…浅場万矢/長内映里香/堀杏子(私が観た回はこの人)/呉美和/佐藤蛍/田中りな/安川まり*2 貴族・第一の詩人…阿部輝 貴族・第二の詩人…竹田和哲 貴族・第三の詩人…平山遼 貴族・第四の詩人…吉村照道 貴族・第五の詩人…髙橋英希 貴族・第六の詩人…井上夕貴 貴族・第七の詩人…銀ゲンタ 衛兵…市野将理、郷園高宏、平山遼、松田慎也、坂辺一海、鈴木真之介 奴隷…市野将理、郷園高宏
*1…【セゾニア/シピオン】はダブルキャスト。*2…【ミュシュスの妻】は日替わりキャス
[作]アルベール・カミュ[翻訳]岩切正一郎[演出]蛤川幸雄[演出補]井上尊晶[美術]中越司[照明]岩品武顕[音響]高橋克司[衣裳]紅林美帆[ヘアメイク]鎌田直樹[擬闘]栗原直樹[振付]青木美保[演出助手]塩原由香理[舞台監督]平井徹[舞台監督助手]明石伸一、足立充章、山下翼、野村久美子、大畑豪次郎、八木香、岸美里、濱野貴彦[照明操作]阿部清二、斎藤温子、菅沼翔太、林大輔、黒谷由香、倉林那実、鈴村浩美[音響助手]けんのき敦[ヘアメイク助手]幸地祐季[特殊メイク指導]松本麻友子[擬闘助手]五味良介、大田周作[衣裳進行]加賀正信[衣裳製作]田淵英奈、山岸祐子、中西亜希子、安川美咲、星野菜香子[小道具製作]宇野奈津子、秦真祐子、長谷川ちえ[大道具]金井大道具(阿部宗徳、小林等、谷脇友斗)[小道具]東宝舞台(布田栄―)[特殊小道具]アトリエカオス(冨岡高志)[特殊効果]ギミック(南義明、酒井智大)[楽器]三響社(岸拓央)[著作権代理](株)フランス著作権事務所[宣伝写真]細野晋司[宣伝美術]柳沼博雅[制作統括]渡辺弘、木村浩利[技術統括]山海隆弘[劇場舞台技術]金子伸也、小池由里子、野寺誠中村兆成、岡本健太、鬼澤玲子、石部奈保子[営業宣伝]横清隆夫、鶴貝典久、小林辰郎、瀧澤晶子[票券]本郷充子、松井哲[制作助手]飯塚なな子[制作]松野創、石井おり絵、高木達也、原口さわこ 主催・企画・製作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
【休演日】2月17日(月)、2月24日(月)【発売日】2013/12/23 【全席自由】 一般:4,000円 メンバーズ:3,600円
http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/682

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:05 | TrackBack

【写真レポート】王子小劇場「高校生向け無料ワークショップ/山崎彬WS・いしいみちこWS」02/24王子小劇場

 王子小劇場で行われた高校生向け無料ワークショップを見学させていただきました。講師は俳優、劇作家、演出家の山崎彬さん(悪い芝居)と、いしいみちこさん(いわき総合高校演劇部顧問)。※午後から始まった声優体験WSは拝見していません。

 王子小劇場では高校生向けの企画を継続されています。「昨年のサマースクールが楽しかったから今回も参加した」という女の子もいました。王子小劇場で出会った演劇好きの高校生たちのコミュニティーができてきているようですね。⇒昨年の告知エントリー

 今回はいわき総合高校演劇部『あひる月13』の上演に合わせて実施され、いわきの高校生と首都圏の高校生の演劇交流の場にもなりました。

 【速報】王子小劇場は4月5日(土)に高校生を対象としたワークショップ、7月下旬に例年の王子小劇場サマースクールと発表会の開催を予定しています。

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●山崎彬WS(09:00~11:00)

 参加人数は約30人。20人強がいわき総合高校演劇部員で、それ以外が東京、埼玉など首都圏の高校生でした。山崎さんの回は大人気で定員以上の応募があり、参加できなかった人もいたそうです。

 まず3対3の計6人のチームを複数つくりました。はじめに片方の3人が普通に会話をしてみて、その後、もう片方の3人がその会話を再現します。誰かの真似をすることで、演じることを考えるゲームなんですね。山崎さんは俳優ですから、台本に書かれている役柄を演じる際、具体的に何を手掛かりにして、何を行うのかを実体験させようとしたんだと思います。

 山崎:真似することから入っていって、その人自身になるためには、どうしたらいいのか。何かが起こっているのか、しっかり見てね。表情もよく見て。

 バツゲームありのジャンケンや“あっちむいてホイ”で盛り上がり、それを再現しようとしたら、ジャンケンの段取りを間違えて失敗して…なかなかうまくいきません。でも次々に起こる想定外の失敗がものすごく可笑しいんです。

 山崎:その場で起こったことの方が、再現よりも絶対に面白いんだよね。昨日成功したことを今日も成功させるには、どうしたらいいんだろう。
 山崎:ある人物が何かを決断して行動した。その人物はいくつもの未来(選択肢)の中から1つを選んだんだよね。(選んだ行動だけでなく、その前に)いくつもの未来があったことを想像することが大事。

 2時間という短時間では山崎さんが想定していた目標にはたどり着けなかったようでしたが、笑いの絶えない楽しい時間でした。いわきと首都圏の高校生たちが演劇で交流できたことにも価値があると思います。

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●いしいみちこWS(11:30~13:30)

 始まる前のほんわかした時間。いしい先生からの「このワークショップを選んだ理由は?」という質問に一人ずつ答えていきます。「去年のサマースクールが楽しかったから」「いわき総合高校演劇部の技を盗みたかったから」「演劇部にチラシが来たから」「家で勉強したくなかったから」「無料だったから」など。参加人数は約20人。演劇部の子が多いようです。

 いしい:俳優は体が楽器です。体は表現するための道具だからメンテナンスが必要。
 いしい:演劇をやる時は頭でっかちになっちゃうことが多い。心と体はつながっている。体から心にアプローチする方が、言葉がすんなり出てきたりする。私は(いわき総合高校で)常に体のことをやっています。

 まずは2人1組になって他己紹介。2分間で相手の情報を聞き出してから、よく呼ばれる名前とその理由などを20秒間でみんなに発表します。この時点で自分以外の誰か1人が自分の存在を認めてくれることになります。それだけで嬉しいし、安心できますよね。紹介内容とその方法(言葉づかい、しぐさ、声など)に個性があふれ出ていました(笑)。
 次は全員で車座になって座り、順番に自分についての情報を1つずつ話していきます。例えば名前、足の怪我、兄弟の数、はまってるゲーム等、1つずつ話していき、何周もするのです(数えていないんですが7周以上はしてたかと)。1~3週目ぐらいはまだ情報提供レベルの内容ですが、だんだん言うことがなくなってくると考えてから話すようになるので、心身の固さが取れて素の姿が見えてきました。参加者全員が平等に語る時間を与えられ、語られた内容を全員で共有することになります。自分が話す時は20人全員が自分に注目してくれるのも嬉しいことだと思います。

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 11時半から12時10分までの約40分間が自己紹介に割かれました。5分間の休憩後、ストレッチが始まりました。

 いしい:表現をする時には体をニュートラルにするのが大事。体の力を抜いていくストレッチをします。

 たとえば床に座ってやる前屈では、手を足につけることを目指すのではなく、力を抜いて体を足の方へと倒していき、しばらくそのままの状態でリラックスさせていました。面白かったのは立位体前屈の実験です。体の固い男子が自分一人で立位体前屈をすると、手が足につきませんでした。でも片方の手を横に立っているいしい先生の肩に置いて前屈すると、手が足につきかけたのです。いしい先生ではなく、自分がよく知っている友達の肩に手を置くと、もっと手が足の方へと伸びました。

 いしい:これは自分の体と会話して、脳の錯覚を使うストレッチです。なぜ1人だと手が足につかなかったかというと、脳が「これ以上前に倒れたら危ない」と命令を出していたから。友達の肩を借りることで自分を安心させて、脳のストッパーをはずしたんです。脳は思い込みが強い。その思い込みをいかにして外すか、なんです。だから何についても「自分にはできない」と思わない方がいい。たとえばストレッチする時は「私の体は、もしかしたらグニャグニャに柔らかいかも!」ぐらいに思ったらいい。

 これには目から鱗が落ちた心地がしました。ストレッチの極意だけでなく、考え方、生き方にもそのまま応用できますよね。ストレッチは12時45分までの約30分間でした。次は歩く、そして気持ちを乗せるワークに進みました。

 いしい:演技をするために、何もしゃべらない体、何もしない体を作って欲しい。まずは正しい立ち方から始めます。癖はなくした方がいい。何も言わない体になりましょう。足は肩幅に開いて、ひざは緩い目に(柔軟に)。宇宙から釣り針がおりてきて頭のてっぺんを引っ張っているイメージ。ピっと引っ張られるように体を引き上げてください。お腹に少し力を入れて、軸がうまく真ん中にとおるように。手はニュートラルに脇におろす。視線はまっすぐ前を見てください。モンゴルの平原を想像して、その草原の地平線の向こうを見るように。視線は強く。毎日、体を引っ張りあげて生きてください。

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 立ち方と姿勢の調整(矯正)をした後、壁にタッチしてから20人全員が空間に均等に並びなおすワークを経て、音楽(Perfume)を流しながら空間全体を使って歩くワークが始まりました。最初は全員で、後から10人ずつの2チームに分けて交互に行われました。

 いしい:空間を均等に埋めて歩いてください。お互いのことを考えて、周りを見て、どこに行けばいいのかを判断する。あわてないでススっと行って、自分の場所を取ってください。
 いしい:(目で)盗むのが大事。あわてたり、どこに行こうか迷ってるのがバレないように、目の端で(全体の動きを)盗む。

 姿勢の良い若者が、周囲に気を配りながら颯爽と歩いているのを見ているだけで、私が健やかな明るい気持ちになりました。いしい先生は歩いている高校生たちに次々と注文をつけていきます。歩きながら目が合った人に「おはよう」と挨拶、次はハイタッチしながら「おはよう」と挨拶、今度はアイコンタクトのみで言葉を使わずに「おはよう」を伝える、そして「大好き!」を伝える…と発展し、さらに「大嫌い!」「楽しいね!」「ムカつく!」「幸せですか?」と伝える感情を変えていきます。

 いしい:「大好き」を伝えて!もっと(自分から相手の)視線を取りに行って!

 高校生たちの表情は瞬時に変化し、姿勢や歩き方にも感情が鮮やかにあらわれるようになりました。Perfume“GLITTER”の「キラキラの夢の中で~」という歌詞が流れ、まさにキラキラの夢を見ているよう!
 いしい先生の注文は、やがて1つの感情からストーリーになっていきました。 

 いしい:好きな人からメールが来た!デートすることになった!デートで告白された!………
 いしい:親が宝くじに当たって100万円のお小遣いをもらった!そのお金でラスベガスに行きカジノで全部使い果たした!すると異性の外国人に優しくされた!外国人の恋人ができちゃった!外国人は積極的だからキスを迫られた!キスをしているところを好きな人に見られた!好きな人に「誤解なんだ」と説明したらわかってくれた!………

 恋のトキメキ、モテる悩み、失恋の衝撃と悲しみなど、クルクルと気持ちを変化させる高校生たち。私は面白くってたまらなくて大笑いしながら(笑)、「なんて可愛いんだろう!美しいんだろう!」と感動していました。10人ずつ交互にやるので、高校生たちはやるだけでなく、見ることもできます。他者を観察して学ぶことも、とても多いだろうと思いました。

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 あっという間に2時間が終了。車座になって座り、いしい先生がまとめに入りました。

 いしい:体をニュートラルにして、気持ちが体に自然に乗っかるというワークをやりました。演技をする時、俳優は5~6、いや10個ぐらいのことを同時にやっているんです。舞台では同時並行にたくさんのことが起こる。だからこういうワークがすごく大事。
 いしい:周りも見て、歩き方もちゃんとして、気分も乗せる。気持ちの変化が見えましたよね?体に負荷をかけることで、割と自然に気分が体に乗るんです。俳優は演技をする時、「表現しよう」という素の部分が大きくなってしまう。負荷をかけることで意識を分散できるんです。表現しようと思わなくても(気持ちが)変わるって、見ててわかったでしょう?

 まさにおっしゃるとおりでした。歩いている高校生たちは「大好きという気持ちを表現しよう」とか「振られたショックを伝えよう」などと思っているようには見えませんでした(そういう方向の努力をしてしまっている子には目が行きませんでした)。ただ「大好き!」という気持ちを全身で表していたし、「振られたショック」でしょげ込んでいました。これが私が観たいと思う演技なんですよね。

 最後にフィードバック(参加者全員が感想を言う)が行われました。
 「普段いかに周囲に注意を払っていないかがわかった」
 「体がしゃべってることを実感した」
 「大嫌い!という目で見られたときは傷ついた」
 「人と関わることっていいなと思った」
 「いつもはいわき総合高校演劇部の皆でやっていたけど、初めて会った高校生と関われて楽しかった」
 「引っ込み思案だけど、自分も(色んなことに)飛び込みたいと思った」

 いしい:色んな演劇があるけれど、全部自分から出発するものだと私は思っています。自分の中にあることからしか、引っ張り出せない。想像できないことは、やれない。自分のことを観察しないと、この経験が自分にとって何なのかを理解しておかないと、引き出しが生まれていかない。

 いしい:人間は頭だけでは理解できない。体を使った体験からしか理解できない。体がある程度できてくると、心も解放されてくる。演劇をやることで普段の気づきが得られる。最初に“だらだらストレッチ”をやりました。体がリフレッシュしたら今日一日がんばれるってこと、ありますよね。何をやるにも体が利く方が(自分の)武器も増える。体のメンテナンスをして、ストレッチをしながら考えて、自分の体と対話することで、演技に広がりが出てくるんじゃないかと思います。

 【しのぶの感想】
 子供たちはおそるおそる自己紹介をしていた頃と、最後のフィードバックの時とでは別人のようでした。たった2時間でここまで変わるなんて、まるで魔法!…いえ、決して魔法ではないですね、いしい先生が人間のポテンシャルを引き出す演劇的手法をお持ちなんだと思います。いしい先生は子供たちを信頼し、彼らが自分から変化するよう促し、温かい言葉をかけながら見守ります。『あひる月13』の出演者が皆しっかりと自立した俳優だった理由が少しわかった気がしました。

 今までにもこのブログに、音楽、図工、体育のように演劇がひとつの教科として学校のカリキュラムに取り入れられて欲しいと書いてきましたが、今日もまた、その思いを強くしました。いしい先生は演劇作品を創作するアーティストであり、優れた教育者でいらっしゃいました。お会いできて光栄に思うと同時に、こんな先生がいる、いわき総合高校演劇部は恵まれているなぁと思いました。できるだけ多くの高校生に、いしい先生の授業やワークショップを受けて欲しいです。(王子小劇場さん、ぜひ継続してください!)

写真提供:王子小劇場
日程:2月24日(月曜日/都立高校入試日)。
講師:山崎彬(悪い芝居)、いしいみちこ(いわき総合高校演劇部顧問)、劇団まごころ18番勝負による声優WS。
http://en-geki.blogspot.jp/2014/01/224.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2014年02月23日

新国立劇場演劇『アルトナの幽閉者』02/19-03/09新国立劇場小劇場

 新国立劇場の「Try・Angle -三人の演出家の視点-」シリーズの最後、第三弾はサルトル作『アルトナの幽閉者』です。演出は文学座の上村聡史さん。3/1(土)にはこのシリーズの3人の演出家と、芸術監督の宮田慶子さんのトーク第二弾があります。⇒第一弾のレポート

 上演時間は約3時間25分(途中15分の休憩を含む)。ずっと、考え続けていました。登場人物たちの思い、運命、私自身の今…。1959年のドイツを舞台にした物語で、発表年も1959年です。その所以は公式サイトでも解説されています。⇒Wikipedia「アルジェリア戦争

 A席5,250円、B席3,150円、Z席1,500円という価格帯で、学生当日券はこの半額です(Z席以外)。ぜひ若い方にも観に行っていただきたいです。

 ⇒「これぞ「新劇」の底力! サルトルに挑む文学座のホープ上村聡史インタビュー」(伊達なつみ)
 ⇒CoRich舞台芸術!『アルトナの幽閉者

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 1959年、ドイツ。喉頭癌に侵され余命6ヶ月と宣告された父親(辻萬長)は、自らが営む造船業の後継者を決めるために家族会議を開く。次男で弁護士のヴェルナー(横田栄司)とその妻ヨハンナ(美波)、長女のレニ(吉本菜穂子)が参加する中、父親はヴェルナーに会社を継がせ、さらに自宅に住まわせようとするが、ヨハンナに猛反発される。一同の心に重くのしかかっているのは、長男フランツ(岡本健一)の存在であった。
 彼は13年前にアルゼンチンへと出奔、3年前に彼の地で死んだことになっていたが、実は第二次世界大戦中に、あることから心に深い傷を負い、以来、妹のレニの世話のもと、ずっと家の2階にひきこもったまま狂気の生活を送っていた。フランツを愛する父親の最後の望みは、長男との対面と、彼の世話を次男夫婦がすることであった。ヨハンナの説得により、13年ぶりに待望の対面を果たした父親とフランツ。はたして一家の辿る運命は……。
 ≪ここまで≫

 舞台は大金持ちの邸宅なのですが、ステージを丸く囲んで高くそびえる灰色の壁が牢獄を思わせます。13年間も部屋にこもっているフランツだけでなく、その家に住んでいる全員が“幽閉者”なのだとわかります。

 第二次世界大戦を経験したドイツ人の思いを、平成の日本を生きる私が、こんなにわかったような気になっていいのかな…と不安になるぐらい、いちいち共感しまくりでした。新翻訳のおかげなのか、戯曲の意図をわかりやすく咀嚼した演出のおかげなのか、私が浅はかなだけなのか…。サルトル、近代海外戯曲、3時間半という堅苦しそうなキーワードで観劇を迷っている方がいらっしゃるならば、それは気にかけなくていいと思います。今の私たちのことだと思って観られるお芝居です。

 戦争、家族、生活…人間は環境に支配されて、その時代の常識に流されて、目先の欲に溺れて、あきれるほど弱いんですよね。ソチ・オリンピック、豪雪、バリ島のダイバー遭難事故、キエフの暴動、安倍政権が戦争にまっしぐらに向っていることなどなど…さまざまなニュースがあふれんばかりに飛び込んでくる毎日の中で、このお芝居を観て、自分の中でひとつの確信を得ることができました。「人間一人の命は地球よりも重い」という言葉を今まで信じていなかったんですが、この言葉を肝に銘じて生きるべきだと思いました。絵に描いた餅だとか能天気な理想論だとか、「現実的ではない」という観点からいくらでも批判はできると思います。でも「高尚な理念の追及ためには1人ぐらい死んでもいい(そのぐらいの犠牲は払うべき)」などという考え方は間違っています。その(死ぬべき)1人が、私自身になる可能性があるのだから。そしてその1人を私が殺すこともあり得ます。私はアラフォーにもなってようやく、人間のスタートラインに立てたのかもしれません。

 美波さんは息を呑む美しさでした。赤いドレスの大きく開いた背中も、高いヒールを履いた細い脚も、ホ~♪っとなるほど。そりゃ誰でも魅入られるよねと納得。でもヨハンナは元スター女優なので、もっと感情を揺り動かしていいのでは。卑猥に感じるほどの色気も欲しかったかも。

 ここからネタバレします。書けたら書きます。




Try・Angle -三人の演出家の視点- Vol.3 “The Condemned of Altona”
出演:岡本健一、美波、横田栄司、吉本菜穂子、北川響、西村壮悟、辻萬長
脚本:ジャン=ポール・サルトル 翻訳:岩切正一郎 演出:上村聡史 美術: 池田ともゆき 照明: 藤田隆広 音響: 長野朋美 衣裳: 半田悦子 ヘアメイク: 川端富生 演出助手: 稲葉賀恵 舞台監督: 田中直明
【休演日】2/25, 3/4【発売日】2013/12/14 A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
http://www.atre.jp/14daltona/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:23 | TrackBack

【ワークショップ】劇団道学先生「新劇団員募集を兼ねた6ヶ月間ワークショップ」※03/10〆切(郵送のみ)

 中島淳彦さんを座付作家に迎えて人情喜劇を上演している劇団道学先生が、新劇団員募集を兼ねた6ヶ月間のワークショップを実施します。ご興味ある方はどうぞ。詳細はCoRich舞台芸術!掲示板でご確認ください。

 ●劇団道学先生『あつ苦しい兄弟~海辺のふたり編~』
  2015年2月上演予定
  作・演出:中島淳彦
  出演:村田雄浩、東てる美、井之上隆志、桑原裕子、かんのひとみ 他

 ・新劇団員募集を兼ねたワークショップ
  期間:2014年4月~9月までの6ヶ月間 週2回(全48回)
  講師:青山勝、西山水木
  受講料=1ヶ月20,000円(税別)
  定員 = 10名
  応募締切 = 2014年3月10日(月)消印有効

Posted by shinobu at 16:09 | TrackBack

2014年02月22日

福島県立いわき総合高等学校演劇部『あひる月13』02/21-23王子小劇場

 いしいみちこ先生率いるいわき総合高校演劇部の新作です(⇒2011年のレビュー)。東京公演費用のクラウドファンディングに些少ながら参加させていただきました。上演時間は約1時間5分。前売り完売ですが当日券あるとのこと。

 ⇒「劇作家協会公開講座 2011年夏『大震災と演劇』」(2011年8月/いしいみちこさん登壇)
 ⇒石井路子「震災後、いわき総合高校で生みだされた演劇

 福島県立のいわき総合高校には「芸術・表現系列」というコースがあり、東北で唯一「演劇系」があるんですね。こちらの記事に詳しいです⇒「演劇教育の先端で何が起きているのか-いわき総合高校の試み」(前編)、(後編

 第58回岸田國士戯曲賞を受賞したばかりの飴屋法水さん作『ブルーシート』は、いわき総合高校の校庭でアトリエ公演として上演されました。

 3月には「I-Play Fes いわき演劇まつり」が開催され、『あひる月13』も上演されます。

 ⇒公演公式facebookページ
 ⇒東京新聞「福島・いわきの高校演劇部 震災後の葛藤描く「あひる月13」上演
 ⇒togetter「いわき総合高校演劇部「あひる月13」感想まとめ
 ⇒CoRich舞台芸術!『あひる月13

 ≪作品内容≫ 公式サイトより
 震災から2年が経って、「覚えていたいのに忘れていくこと」。忘れたくても忘れられない人、忘れたくない人、忘れたくないのに忘れちゃう人、いつの間にか忘れちゃう人、それによって巻き起こるいろいろ……、被災地の今をどこまで描けるか、描き続けられるかを作品にするため、生徒が本気で〈向き合い・考える〉ことで完成した作品。
 ≪ここまで≫

 3年1組の教室の風景を、現役高校生がのびのびと再現していきます。仲良しグループが複数形成され、やがてスクールカースト化していく学校生活の現実や、一人ひとりの通学環境にクローズアップした独白など、いわき総合高校の生徒の今がそこにありました。上記ツイートにもありますとおり、俳優が自立しているのが素晴らしいです。“高校演劇”であることがハンディキャップやエクスキューズにならない、大人の鑑賞に十分通用するお芝居でした。藤田貴大さんの『ハロースクール、バイバイ』を上演されていることもあってか(マームとジプシーの公演もいわきで上演されていますね)、リフレインの手法も採用されていました。

 2013年のいわきの今をお芝居にするには、当然ながら2011年の東日本大震災は避けられないんですね。記憶がおぼろげになって思い出せないこと、忘れられず心の傷になっていること、あらたに問題として表出してきたことなど、約3年を経たありのままの気持ち、事実が舞台に並べられ、中盤以降は落涙を止められず。

 ここからネタバレします。セリフ等は正確ではありません。

 2013年9月11日の教室。2011年4月25日に入学した生徒たちが今では3年生になっています。震災で突然に日常を奪われ、いやおうなしに変わることを強いられた高校生たち。おそらく実体験であるエピソードが紹介されました。おばあちゃんの家から通学するようになり、除染して灰色になった庭の土が好きになれない。立ち入り禁止区域に建っている大きな庭のある大きな家から新しい狭い家に引っ越して、不登校気味になってしまう。津波で川の水かさが激増するのを目撃して以来プールに入れない。魚屋さんが閉店し、スナックが増え、原発作業員の方々の住居が建ち、変わりゆくいわきの街。

 灰色の土に「制裁を加える」ために足でダン、ダン!と床を踏みつける動作がとても良かったです。心と動きが一体となっているから、胸に刺さるんですよね。「3年1組のこの教室」と言う時も、その場が本当にその教室なのだと信じられました。
 頻繁にスマホで写真を撮る男子(ひちわ)が、「自分は春から東京で暮らすから、いわきのことはいずれ忘れるかもしれない。でも、今まで支えてくれた人たちのこと、今もいわきでがんばってくれている人たち(原発作業員など)のこと、忘れていいの?それはないでしょ(忘れちゃだめだ)」と自問自答する姿(演技)も強く印象に残りました。


 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
 出演:いしいみちこ 端田新菜 出演者2人(ひちわ、ちゃんめい) 司会:園田喬し(演劇ライター/演劇ぶっく)

 いしい:被災の度合いの軽い人から元気になっていく。同じ被災地に暮らしていても分かり合えないのだと直面せざるを得ない。体験を共有できないことがつらい。これは深刻なことだと私は思っている。
 いしい:今回の作品のテーマは忘れること。忘れたくない、でも人間はそれにあらがえない。それは福島でも東京でもどこでも同じではないか。

 こういう演劇を発表することで誰かを傷つけるかもしれないとわかっていながら、それでも自分のできることはしなければという、いしい先生の勇気に深く感銘を受けました。


※あひる→数字の2の形/月→数字の0の形 /13→そのまま:2013年(震災から2年後)
出演:松本芽生 田中涼 青木愛 片寄真亜也 千色和希 高橋なつみ 飛知和寿輝 大蔵郁弥 西田藍 鈴木莉奈 屋代七海 渡部若菜 新妻宏恵 鈴木ゆうか 松澤和彦 桜井智恵理 原田麻穂 藤田南帆 油座すみれ 清野希望叶 大内透吾 星野ひまわり 鈴木卓巳 五十嵐緑樹 遠藤帆華 長谷川媛加 松本五月 矢数愛実 小澤奈津  草野和恵 里見梨央奈 助川咲 手塚彩乃 秋元菜々美 佐野晴香 薗部望美
原案:いわき総合高校演劇部 脚本・構成・演出:いしいみちこ 舞台監督/中西隆雄 照明/山口久隆(S-B-S)制作/服部悦子 詩森ろば 主催:福島県立いわき総合広告演劇部 企画公演実行委員会 演劇ぶっく+黒目写真館+針巻デザイン室 
一般2000円 高校生以下1000円
http://www.ahiru013.com/
https://www.facebook.com/ahiru013
http://www.enbu.co.jp/kick/event/index.html
http://blog.livedoor.jp/nikkann-iwaki/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:47 | TrackBack

【ワークショップ・オーディション】KAAT神奈川芸術劇場「白井晃演出『Lost Memory Theatre』出演者(ダンサー)募集/出演、振付の森山開次によるワークショップ・オーディション」※3/12〆切(郵送のみ)

 白井晃さんが演出される神奈川芸術劇場プロデュース公演の第一弾は『Lost Memory Theatre』。その出演ダンサーの募集情報です。豪華キャスト&スタッフの注目作ですね。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ●KAAT神奈川芸術劇場『Lost Memory Theatre』
  公演時期:2014年8月下旬~末@ KAAT神奈川芸術劇場ホール
  ツアー:2014年9月上旬@兵庫県立芸術文化センター 
  出演:山本耕史、美波、森山開次、白井晃、江波杏子、他
  演奏:三宅純、他
  原案・音楽:三宅純 演出:白井晃 テキスト:谷賢一

 ・ワークショップ・オーディション ⇒公式サイト
  資格:クラシックバレエの経験があり、ポワントができる方。他。
  踊り手:3~4名
  年齢・性別:20~30代の女性
  応募締切:2014年3月12日(水)必着

Posted by shinobu at 21:44 | TrackBack

2014年02月20日

アル☆カンパニー『失望のむこうがわ』02/14-23 SPACE雑遊

 アル☆カンパニーは平田満さん、井上加奈子さんの俳優ご夫婦の演劇ユニットです。若手作・演出家による書下ろし・演出作品を上演してこられて、今回が第13回目。ポツドールの三浦大輔さん(⇒ツイッター)の新作は2年半ぶりとのこと。上演時間は約1時間45分。

 濃ゆ~い会話劇でした。張りつめる緊張が心地よく、笑いも頻繁に起こっており、予想外に“楽しい”観劇になりました。怖そうだな~とかまえていたものですから(笑)。

 パンフレットの平田さんの文章から、ハードな創作現場だったことがひしひしと伝わってきました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『失望のむこうがわ

 ≪あらすじ≫
 夫(平田満)が妻(井上加奈子)の浮気に気づき、居間で問い詰める。
 ≪ここまで≫

 ステージをL字型に客席が囲んでいます。四角いテーブルにイスが四脚。奥にはテレビ台があり、横長の薄型テレビが鎮座していました。

 妻の浮気を夫が問い詰め、(キャストを見ればわかるように)妻の若い浮気相手も登場するんですから、それだけでも面白いです(笑)。平穏な日常をぶち壊した大問題に始末をつけようとするだけでなく、この後、死ぬまでどうやって生きていくのかを悩み、その解決策を見つけようとするのが、さらに面白かったですね。

 ずっとテレビがつけっぱなしで、時間の経過がわかるようになっています。3人の人物を俯瞰する外部の目の役割も果たしているように思いました。私のようにテレビをほとんど見ない人間は、テレビがついているだけでその光の方向に目が行ってしまうんだよな~(笑)。

 役者さんの演技は緻密に組み立てられているように感じました。でも欲をいえば、もっと「どうなるかわからない」状態を味わいたかったな~。もっとゆらゆら、ひりひりしてる方が好みです。

 ここからネタバレします。

 50~60代ぐらいの平凡な、子供のいない夫婦。夫が妻の携帯のメールの履歴を覗き見てしまい、浮気が発覚します。妻はパチンコ屋で出会ったガソリンスタンドで働く33歳の男性と、頻繁に会っていました。夫が妻と若い男性が会っていた「回数」にこだわるのが可笑しいです。1か月の間に20回って、平日毎日会ってたってことですよね(そりゃ猿って言われちゃうか…)。

 若い男性には5年以上同棲している恋人がおり、その恋人に呼び出された妻は、慰謝料として100万円を支払うという示談書にハンコを押してしまっていました。妻は浮気を後悔し、反省しており、夫に謝罪しますが、夫が求めているのはそういうことではありませんでした。謝られても裏切られたことは忘れられないから、幸せに暮らしてきた30年間が帳消しになってしまう。じゃあどうすれば…。

 浮気相手の若い男性を呼び出して、全て彼のせいにする(妻に非はないと思うことにする)という発想が面白いですね。ただ、若者のせいにするには彼は役不足で…。結局、自分たちは愚かだねと認めて、笑うしかない。そんな顛末に納得しました。長い、長い、人生。自分を騙してやり過ごせるならいいけど、人間は欲深だしそれほど馬鹿ではないから、ありのままの自分(と相手)を認める方が楽かもしれないと思います。

 テレビで「ちびまる子ちゃん」が始まったり、「日曜日も仕事なんですね」というセリフから、日曜日の午後から深夜にかけてのお話だとわかりました。深夜になるとテレビ通販の番組になります。

 終演後にはカラオケでよくかかりそうな歌が流れて…どうやら平田さんと井上さんのデュエット?このお話のことが歌詞になっていました。オリジナル歌謡曲まで作られたとは(笑)。

第13回公演
出演:平田満、井上加奈子、平原テツ(ハイバイ)
作・演出:三浦大輔(ポツドール)  美術:田中敏恵 衣裳:前田文子  照明:相良浩司(MGS) 音響:藤田赤目  舞台監督:金安凌平  制作:プリエール 助成:芸術文化振興基金 芸術文化振興基金 企画・製作・主催:アル☆カンパニー
【発売日】2014/01/06[全席指定・税込]=一般 3,800円/学生 3,000円[入場時学生証提示]
http://aru-c.com/stage13.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 22:58 | TrackBack

2014年02月15日

【ワークショップ・オーディション】岡崎藝術座「新作公演の出演者オーディションを兼ねたワークショップ」3/22~30実施※3/18〆切(専用フォームより先着順)

 神里雄大さんが作・演出される岡崎藝術座が、新作公演の出演者募集を兼ねたワークショップを開催します。詳細は公式サイトでご確認ください。

 神里さんは『(飲めない人のための)ブラックコーヒー』で第58回岸田國士戯曲賞最終候補に選ばれています。precogに所属されたようです。

 ●岡崎藝術座 新作『旅(仮)』
 公演日程:2015年2月中旬~3月中旬(横浜・関西・九州・東北をツアー予定)

 ●新作公演の出演者オーディションを兼ねたワークショップ
 日程:3/22(土)-23(日)、3/26(水)-/28(金)、3/29(土)-30(日)
 会場:稽古場ACE(東京都大田区)
<応募〆切>3月18日まで ※先着順
 <定員>各回15人まで
 <参加費>3,000円(3回分)※初回受付にてお支払いください。

Posted by shinobu at 15:24 | TrackBack

2014年02月14日

革命アイドル暴走ちゃん『騒音と闇』02/14-16相鉄本多劇場

 大雪の中、行ってまいりました。以下は記録です。

 ⇒CoRich舞台芸術!『騒音と闇

出演:加藤真砂美、アマンダワデル、高村枝里、他
演出・出演:二階堂瞳子
【発売日】2013/11/09 事前入金割引/2,900円 コスプレ割/2,500円※各回数量限定、事前入金のみ、要コスプレ来場 Tシャツ付きチケット/5,000円※各回数量限定、事前入金のみ、Tシャツ当日渡し 高校生以下/1,000円※各回数量限定 超暴走チケット(全ステージ6ステパスチケット)/10,000円※数量限定、要事前入金 当日精算・当日券/3,300円
http://www.missrevodolbbbbbbbberserker.asia/index.html
http://www.tpam.or.jp/2014/program/showing/tpamshowcase/miss_revolutionary_idol_berserker/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:03 | TrackBack

2014年02月11日

【観劇旅行】韓国のソウルにある「芸術の殿堂」でミュージカルを2本観てきました

 1/25~27の2泊3日でソウル旅行に行ってきました。旅行と言っても1日目と3日目は移動のみ、2日目にミュージカルを2本拝見しただけです。行った場所も「芸術の殿堂」のみ。『太陽を抱く月』と『英雄』の2つのミュージカルが、同じ建物の中で上演中だったのです。以下は写真つきの簡単な記録です。

 ⇒KONEST「規模と技術、デザイン性を併せ持つ、ソウルが誇る芸術複合施設
 ⇒SEOUL navi「ソウルの新しい芸術の中心! 音楽・演劇・美術・・・芸術のエキスがつまった総合芸術施設

 ↓オペラハウスの吹き抜けに貼られた2つの公演の巨大ポスター
20140126_taiyo_hero.jpg

 これでソウルに行くのは4度目で、完全に一人旅だったのは初めて。地下鉄に乗れるようになったのが大きいですね。切符の販売機に日本語メニューがあるし、駅名にアルファベット表記があるから迷いません。繁華街なら英語がだいたい通じます。大きな劇場なら日本語もOK。
 何より、私のような旅行下手でも、公演のチケットがインターネットで簡単に買えちゃうのが凄いんだよな~。ソウルにはまた行っちゃうと思います。

 ↓最寄り駅方面から歩いて「芸術の殿堂」へ。巨大な壁に美術展やコンサート、ミュージカルの看板が。
20140126_dendo_entrance.JPG

 ↓「芸術の殿堂」の正面入り口です。向かって右側から撮影。
20140126_dendo_entrance2.JPG

 ↓中を進むと、模型がありました。巨大な施設なんですよね。
20140126_dendo_mokei.JPG

 ↓中庭(野外空間?)が広い!石に囲まれて……風が強くて寒い!
20140126_dendo1.jpg

 ↓とにかく寒くて、お店に入りたくって、マチネ開演前にカフェ・モーツァルトでブランチ。1400円ぐらいだったかな。
20140126_dendo_cafe.JPG

 ↓「あぁソウルにも猫ちゃんたちは居るのだなぁ~」などとバカなことを考えながら癒されて激写。
20140126_heneko1S.jpg

 ↓食事を終えて劇場へ。壁にポスターが巻いてあるのは日本にもよくありますよね。この吹き抜け空間がとってもゴージャスなんですが…どうやら吹きっさらしのようで……寒い!
20140126_operahouse.jpg


 普段よりも防寒はしていたんですが、やはり日本より乾燥しているようで、寒さの質が違うんですよね…。
 観劇レビューは途中までできてるので、なんとか完成させてアップしたいと思っています。

芸術の殿堂:http://www.sac.or.kr/jp/


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Posted by shinobu at 23:11 | TrackBack

[TPAM2014]野村政之ディレクション・蓮沼執太『作曲:ニューフィル』02/11 KAAT神奈川芸術劇場ホール

 『「演劇」という名の展示』に続いて蓮沼執太さんが作曲される蓮沼執太フィルによる『作曲:ニューフィル』を拝聴。ディレクションは野村政之さんです。⇒教えて!goo「ディレクションって何ですか?
 KAATのホールがいい感じに埋まっていました。上演時間は約1時間半弱。

 ⇒CoRich舞台芸術!『作曲:ニューフィル
 レビューは記録程度です。


TPAMディレクション参加作品・2.11 Tue 17:00 
出演・関係者:蓮沼執太(作曲、ピアノ、シンセサイザー、エレクトリックピアノ)、石塚周太(ベース、ギター)、イトケン(ドラム、シンセサイザー)、大谷能生(サックス)、葛西敏彦(PA)、木下美紗都(コーラス、ピアノ)、K-Ta(マリンバ)、小林うてな(スチールパン)、ゴンドウトモヒコ(ユーフォニアム)、斉藤亮輔(ギター)、Jimanica(ドラム)、環ROY(ラップ)、千葉広樹(ヴァイオリン、べース)、手島絵里子(ヴィオラ)、三浦千明(フリューゲルホルン、グロッケン)、尾崎聡(舞台監督)、菊地敦己(宣伝美術)、清宮陵一(制作)、齋藤あきこ(編集)、佐々木敦(批評)、シアタープロダクツ(コスチューム・コンセプト)、佐藤恵(技術)、髙田政義(照明)、毛利悠子(装飾、装置) ディレクション:野村政之
【主催】国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2014 実行委員会(国際交流基金、公益財団法人神奈川芸術文化財団、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、PARC ‒ 国際舞台芸術交流センター)【協力】BankART Studio NYK、(公財)横浜観光コンベンションビューロー、STスポット【後援】横浜市、神奈川県
発売:1月15日(水)10:00 2000円 全席自由
http://www.tpam.or.jp/2014/program/showing/tpamdirection/nomura/shuta_hasunuma/


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:58 | TrackBack

[TPAM2014]宮永琢生ディレクション・濱田英明×瀧澤日以×柴幸男『「演劇」という名の展示』02/11-16ヨコハマ創造都市センター1F

 舞台芸術の国際的プラットフォーム“TPAM(ティーパム)”が2月8日から始まっています。私は本日初めて横浜へ行き、レセプションに参加しつつ、ままごとの制作者である宮永琢生さんがディレクションする『「演劇」という名の展示』を拝見…というか、参加しました。
 ⇒教えて!goo「ディレクションって何ですか?

 観覧にはお散歩も含まれるので、時間と心の余裕を持って遊びに行くといいと思います。何か借りて出かけるのも楽しそう(レンタルしているのです!)。私はある場所で手紙を一通読み、会場に戻っお返事を書いて投函しました。ちゃんと「返事」にしたつもりですが、うーん…恥ずかしいものですね(苦笑)。それでもどんな返事が届くかは、ちょっと楽しみ。

 ⇒CoRich舞台芸術!『「演劇」という名の展示

 ≪作品紹介≫ 公式サイトより
写真は未来への贈り物です。
あなたが見ているレンズの先には未来の誰かが覗いています。
これは写真の展示という形式を借りた「演劇」です。

衣服はそれぞれ物語を持っています。
その服を着れば誰でもその物語の主人公になれるのです。
これは衣服の展示という形式を借りた「演劇」です。

あなたに訊きたいことがあります。
その質問に答えは必要ありません。
これは言葉の展示という形式を借りた「演劇」です。
 ≪ここまで≫ 

 これ↓はレセプション中の写真です。

TPAMディレクション参加作品
2.11 Tue 10:30~19:00/2.12 Wed - 2.16 Sun 09:30~19:00
濱田英明 × 瀧澤日以 × 柴幸男 空間構成:安藤僚子(デザインムジカ) 構成:北村美岬(くロひげ) 英訳:小畑克典 協力:倉持陽介(象の鼻テラス)、つくにうらら(カミグセ)、濱野ゆき子、篠塚智子、柿木初美、大石将弘、坂本もも、いけだとも実、他
【主催】国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2014 実行委員会(国際交流基金、公益財団法人神奈川芸術文化財団、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、PARC ‒ 国際舞台芸術交流センター)【協力】BankART Studio NYK、(公財)横浜観光コンベンションビューロー、STスポット【後援】横浜市、神奈川県
展示・無料・予約不要
http://www.tpam.or.jp/2014/program/showing/tpamdirection/miyanaga/hamada_takizawa_shiba/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:18 | TrackBack

2014年02月10日

劇団東京フェスティバル『幸福な職場』02/05-12駅前劇場

 きたむらけんじさんが作・演出される劇団東京フェスティバルの公演を初めて拝見。ジャーナリストの津田大介さんがよくこの劇団の公演を宣伝されていたので、観たいと思ってたんです。⇒きたむらけんじ×津田大介スペシャル対談(2013年)

 今から約50年前の町工場が舞台の、実話をもとにしたお芝居でした。今回が2度目の再演で、高校生も上演しているそうです。モデルになった会社はこちら。上演時間は約1時間30分。

 大雪の日に観に来られなくて振替をしたお客様がいらしたこともあり、今日は超満員でした。でも明日、明後日は空席あるそうです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『幸福な職場』※こりっちでカンタン予約!

 ≪あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より一部引用。
 『倍返しだ!』…なんて簡単にいえないあなたに贈る
 心に優しい感動ストーリー

 『この職場には、幸せがつまっている』

 黒板で使うチョークの最大手メーカー
 『日本理化学工業』(川崎市)で約50年前に
 起こった実話をベースに
 フィクションを加えて再構成した感動物語。
 ≪ここまで≫

 きたむらけんじさんによる前説がとっても丁寧で、親切で、大人で…新鮮でした。「ここは駅前劇場だったよね…?」と脳内で確認したほど(笑)。開場時間に流れている音楽の解説までなさったのも、とんがった小劇場劇団とは対照的だなぁと思いました。

 お芝居を観終わって感じたのは、きたむらさんには観客に伝えたい明確なメッセージがあり、それを届けたくて、楽しいお芝居を作って上演しているのだということ。とはいえこの作品は過剰な啓蒙ムードが支配するわけではない、おおらかな人情喜劇でした。私は気難しい演劇フリークなので、説明的なセリフと演技が苦手で入り込めないこともありましたが、“日本理化学工業スピリット”は受け取ることができたように思います。ありがとうございました。

 知的障碍者役の若い女性が、誰かに褒められる度に首を少し曲げて、うつむき加減ではにかんだ笑顔をするのがすごく可愛らしかったです。

 ここからネタバレします。

 たとえば「知的障碍者は義務教育を終えると田舎の施設に入れられ、一般社会に出ることがない」という事実があったとして(劇中で語られたことです)、それを文章で読んだり他人から聞いたりすることと、目の前で役者さんがそのエピソードを演じるのを観ることとでは、全く違う体験になるんですよね。お芝居で観て、知ると、肉付きのよい知識になる気がします。

 私にとって一番衝撃的だったのは、昭和35年当時の会社の経営者は、死ぬまで面倒を見る気で社員を雇っていたというエピソード。今とは違いすぎる……。あと、水俣病は遠い過去の歴史ではないことも実感できて良かったです。

 そして「仕事に人間を合わせるのではなく、人間に仕事を合わせる」という発想とその実現は感動的。下記は、劇中のセリフで一部引用されていました。日本理化学工業の公式サイトより引用します。⇒「~日本理化学のもう一つの使命~

「導師は人間の究極の幸せは
 人に愛されること、
 人にほめられること、
 人の役に立つこと、
 人から必要とされること の4つと言われました。
 働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。
 私はその愛までも得られると思う。(会長 大山泰弘)」

 暗転の転換中に毎度流れていたピアノ曲は"Someone to watch over me"ですよね。好きな曲です。中学生の時、STINGが歌う映画の主題歌を聴いたのが、私のこの曲との初めての出会いでした。


第14回公演
出演:岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)、菊池均也、桑江咲菜、土屋史子、滝寛式、朝倉伸二
脚本・演出/きたむらけんじ 制作協力/重留定治 美術/渡辺佳子 照明/たなか一絵 照明操作/長澤宏朗 音響/香田泉 音響操作/福西理佳 舞台監督/佐藤秀憲 加藤唯 制作/新居朋子 制作助手/平岡あみ 宣伝美術/北村瑠里 企画製作:劇団東京フェスティバル
【発売日】2013/12/21 前売り、当日ともに価格は共通です 4,500円
http://www.tokyofestival.com/

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Posted by shinobu at 23:21 | TrackBack

2014年02月09日

【公募情報】世田谷パブリックシアター「シアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.7参加団体募集」03/01-07面接あり

 『シアタートラム ネクスト・ジェネレーション vol.7』の参加団体募集の詳細が発表されました。⇒公式サイト ⇒Vol.6の公募記事 募集概要をよく読んでお申し込みください。

 応募期間: 2014年3月1日(土)~3月7日(金) 要事前予約
 ※担当者に電話し、面接時間のアポイントを取ること。

 Vol.6に選ばれたtamagoPLINの公演『さいあい~シェイクスピア・レシピ~』が2月21日(金)~23日(日)にシアタートラムで上演されます。

 ⇒Next News-Headline【世田谷パブリックシアターの公募企画】『シアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.7』参加団体募集

Posted by shinobu at 22:08 | TrackBack

【オーディション】猫のホテル「7~8月公演『青い門(仮)』出演者募集」※2/21〆切(郵送のみ)

 千葉雅子さんが作・演出される劇団猫のホテルのオーディション情報です。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ●猫のホテル本公演『青い門(仮)』
  期間:2014年7月29日(火)~ 8月3日(日)
  作・演出:千葉雅子 出演:猫のホテル劇団員、ほか予定
 ※オーディション応募条件
  ・稽古開始時期に18 歳以上の健康な方
  ・少年の役を演じられる方

  書類審査:2014年2月21日郵送必着
  二次審査:3月中旬予定。参加費1,000 円

Posted by shinobu at 19:24 | TrackBack

2014年02月08日

玉造小劇店『洋服解体新書』02/06-16座・高円寺2

 わかぎゑふさんが作・演出される新作です。玉造小劇店は関西の団体ですが、この作品は関東の俳優も交えて東京でお稽古されたんですね。上演時間は約2時間15分。大阪公演もあります。

 明治時代の東京の洋装店を舞台にした人情喜劇、でしょうか。1時間45分経ったころからグっと面白くなりました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『洋服解体新書

 「こういう形式でやります!」というお約束というのか、演技の前提条件のようなものがドドーンと前面に出ていて、私との相性は良くなかったですね。ぶっ飛んだ虚構を成立させるには平凡すぎるし、日常を描写するには嘘が多い(詳細の詰めが甘い)ように感じました。カーテンコールでは玉造小劇店をよく知っているお客様向けのコメントが多く、んー、こういうのが好きなお客様も多いと思いますが、私は単純にアウェイでした。

 私は大阪で生まれ、高校3年生まで大阪で暮らしていました。役者さんのセリフを聴きながら、同じ大阪弁でも話す役者さんによってこれほど違うんだなぁと、少々驚きつつ拝見していました。大阪弁ってお笑い芸人さんのしゃべり方によく出てると思うんですが、もともと「つくりこみ」が入ってるんですよね。自然な会話でさえ既にけれん(外連)がかってるというか。使ってる自分でも手強い方言だなぁと思います。

 ここからネタバレします。

 洋行を間近に控えた皇族(若松武史/執事役:浅野雅博)が洋装店に皮のコートを発注し、店主らが皮の生地と職人集めに奔走するところから、物語が深化します。明治時代の革製品(主に衣服)に対する穢れの意識、男尊女卑、階級差別などなど。今も根強くありますよね。あと、体裁を守るための犠牲とか「臭い物に蓋」とかも。
 私は小学校で同和教育を毎年毎年、何度も何度も受けてきたので、皮の話題が出ただけでハっとするんです。教育の成果、威力を今更ながら強く実感しました。

 京都の公家の世話をしてきた“鬼”の一族の長(曾我廼家八十吉)が、投獄された娘(=皮職人)の命をあきらめると言った時、芸者上がりの洋装店の女性店長(西牟田恵)が、派手に啖呵を切って反論します。それに心動かされた職人たち(佐藤誓、桂憲一ら)が、皆で協力して難題を解決し、ハッピーエンドを迎えます。古いしきたりを変えようとする力は、外側から出てくるものだよなぁと思いました。このお芝居では特に女性の力に焦点が当たっていました。

≪東京、大阪≫ 玉造小劇店配給芝居vol.13 冬の劇場25 日本劇作家協会プログラム 
出演:うえだひろし、曾我廼家八十吉、佐藤誓、桂憲一(花組芝居)、浅野雅博(文学座)、西牟田恵、伊東孝明、小椋あずき、山藤貴子(PM/飛ぶ教室)、浅野彰一(あさの@しょーいち堂)、江戸川卍丸、荒木健太朗(StudioLife)、谷畑聡(劇団AUN)、山内庸平、わかぎゑふ、谷川未佳、若松武史
脚本・演出:わかぎゑふ 舞台監督=安田美知子 舞台美術=池田ともゆき 照明プラン=高山晴彦 照明オペレーション=千原悦子 音響効果=三好里見(スタジオ・シン) 音楽=佐藤心(スタジオ・シン) 大道具=アーティスティックポイント 衣裳・小道具=リリパットアーミーⅡ 宣伝美術=東學(188) 制作=谷川未佳 中村祐子 制作協力=岡本康子(Trash2)  尾崎裕子  島尾朋子 東京公演共催=TBSラジオ&コミュニケーションズ 主催・企画・制作=玉造小劇店
前売・当日=4500円(全席指定・税込) 大学生以下=3000円(全席指定・税込)玉造小劇店HP予約・当日券のみ扱い。 学生証を提示していただく場合がございます。平日マチネ割引(12日14時公演)前売・当日=4000円(全席指定・税込)
http://tama-show.jpn.org/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 22:57 | TrackBack

うずめ劇場『砂女←→砂男「砂女」』02/07-11ザ・スズナリ

 『砂男』に続いてうずめ劇場『砂女』を拝見。⇒ペーター・ゲスナーさんインタビュー、⇒稽古場レポート

 マチネとソワレの間は、パンフレットに載っていたおすすめのカフェ「Blikje button」で過ごしました。お店のホームページにも公演紹介が!連携素敵!

20140207_Blikje_buttonS.jpg

 安部公房作『砂の女』は小説ですが、原作にとても忠実なお芝居になっていました。軸は俳優の演技ですが、肉体も使う、小劇場演劇ならではの作品でした。上演時間は約2時間10分弱。

 ⇒CoRich舞台芸術!『砂女←→砂男

 ≪あらすじ≫
 昆虫採集に出かけた男(荒牧大道)が、砂に覆われた村で一人で暮らす女(後藤まなみ)の家に閉じ込められてしまう。
 ≪ここまで≫

 やっぱりこの小説、凄いですね…。今作では時代を現代に置き換えていましたが、まったく遜色なく成立していました。

砂の女 (新潮文庫)
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安部 公房
新潮社
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 男と女、村人との会話に、男の想像や回想が入り込みます。男と女が暮らすあばら家に、その場にいるはずのない都会の人々が登場するなど、演劇ならではの表現で小説が立体化されていました。ゲスナーさんがインタビューでおっしゃっていた、砂を使わずに『砂の女』を演出する方法とは、映像だったんですね。

 女役の後藤まなみさんの演技が素晴らしかったです。ある場面で、男の手を振り払って舞台中央に屹立する姿に感動しました。身体能力も高い方ですね。
 男、女、村の老人以外の主要人物は、ステージごとにキャストが変わるそうです。

 ここからネタバレします。

 女優さんが全裸で舞台上にいるのを観たの、いつぶりかしら…。裸は苦手なんですが、有史以前の人類と、洋服を着ている現代人とを対比させる意図があるとすると、必然だと思いました。突然ドサっと落ちてくる砂は、2人が暮らす家を容赦なく襲い続けます。柱がぐらぐら揺れる中、シーツをまとっただけの姿で、女は立ち続けました。なぜか彼女の身を守ろうとする男の手を振りほどくんです。思いつめた表情をしていたので、彼女は砂に埋まって死んでしまった夫と子供の、後を追いたかったんじゃないかと想像しました。自ら死のうとする必死の行動に、命の輝きが見えたんじゃないかと。

 【写真:2種類のチラシ(再掲)】
suna_flyer.JPG

 産気づいた女を村人たちが運び出した後、男は縄梯子がかかったままになっていることを発見し、登って地上に出ます。自由の身になったにもかかわらず、なんと男は再び縄梯子を降りて、女の家に腰を落ち着けてしまい、終幕。あんなに脱出したがっていたのに、自分から砂との暮らしに戻るという驚きの結末です(原作どおり)。男が地上から地下に戻ると決めた瞬間を、何らかの演出で際立たせた方がわかりやすいんじゃないかと思いました。

 他人の顔色を見ながら教師として現代の常識に合わせる生活と、野性に身を任せて性交し(女は自然に身ごもり)、ただ生きるために砂を運ぶ生活。男にとって、果たしてどちらが幸せなのでしょうか。インターネットがインフラになって何もかもがどんどん便利になり、その便利さに埋没した暮らしを送っている結果、(今も昔も変わらない)流行にからめとられている私自身への問いかけでもあると思います。

 ↓パンフレットでご紹介いただきました。ありがとうございました!

20140207_sunaonna_pamphlet.jpg

 “「しのぶの演劇レビュー」で、ゲスナーのインタビューをチェック!”
 「観劇レビューサイトとしてお馴染みの「しのぶの演劇レビュー」を運営されている高野しのぶさんが「砂女←→砂男」の稽古場を見に来てくださいました。その際のレポートとゲスナーへのインタビュー記事が同サイトに掲載されています。内容充実、素敵な仕上がりの記事に、ゲスナーもびっくり。開演前の待ち時間などに、是非、アクセスしてみてください!」

出演:荒牧大道、後藤まなみ、井村昴、政修二郎、日下諭、高橋佑輔、竹内もみ、太田朝子、日下範子、山村涼子、荒井孝彦、谷原広哉、奥野美帆、キムナヲ、河村岳司、石山慶、
「砂女」原作=安部公房 構成・演出=ペーター・ゲスナー 「砂女←→砂男」オリジナルテーマソング 『今日』(歌=UA 作曲=坂本弘道) 舞台美術:石原敬  照明:桜井真澄  音響:岩野直人  映像:浜嶋将裕 音楽:坂本弘道 衣装:仲村祐妃子 宣伝美術:アマノテンガイ  ロゴ:田岡一遠  スチール:宮内勝 舞台監督:井村昂  舞監助手:村信保、小森祐美加 演出助手:二宮彩乃 文芸担当:藤澤友 制作:佐藤武、松尾容子 主催:うずめ劇場
http://test.uzumenet.com/suna/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 19:44 | TrackBack

うずめ劇場『砂女←→砂男「砂男」』02/07-11ザ・スズナリ

 取材をさせていただいたうずめ劇場『砂女←→砂男』の初日に伺い、2本立ての両方を拝見。⇒ペーター・ゲスナーさんインタビュー ⇒稽古場レポート ⇒『砂女』のレビュー

 まずは天野天街さん演出の『砂男』です。『砂男』はバレエ『コッペリア』、オペラ『ホフマン物語』のもとになったドイツの小説家ホフマンの短編小説。上演時間は約1時間30分弱。

 天野さんの直筆脚本がシアターアーツ57号に掲載↓されています。絵も入ってますよ!

20140407_sunaotoko_daihon.jpg

 ⇒CoRich舞台芸術!『砂女←→砂男

 ≪あらすじ≫
 ナタナエルは狼狽した。少年のころに恐れていた薄気味悪い男コッペリウスが、大人になった彼の前に再び現れたのだ。彼は婚約者クララと、その兄で良き理解者のロータールに手紙を書き相談する。
 ≪ここまで≫

 取材をさせていただいたので、私には珍しく原作小説を読んでから伺いました。作・演出家の興味や問題意識などが反映されて、原作を外側から批評する舞台になっていて、とても面白かったです。言葉遊びや繰り返す演技、ダンス、照明、映像、音響効果などなど総合的に、天野ワールドをたっぷり楽しませていただきました。

砂男/クレスペル顧問官 (光文社古典新訳文庫)
エルンスト・テオドール・アマデウス ホフマン
光文社 (2014-01-09)
売り上げランキング: 16,695

 ここからネタバレします。

 開演前の前説アナウンスに劇中のセリフが組み込まれて、舞台美術、映像、俳優、生声の群読、録音の声が混ざり、幕開けから一気に小劇場の虚構の世界へ。下手手前にチェロの生演奏奏者(坂本弘道)がおり、クラシックとは違う演奏方法で劇に積極的に影響を与えていきます。 

 ナタナエルはオリンピアという愛らしい人形に恋をして、婚約者、家族、そして過去の記憶、さらには自分を大層悩ませていた、父の仇であるコッペリウスの幻影さえも忘れてしまいます。やがてオリンピアが人間ではないと知って目が覚めるのですが、自ら展望台から飛び降りて死んでしまいました。

 セリフがくどいほど繰り返されたり、役者さんが人形のように動いたり踊ったり(またすぐ人間に戻ったり)、未来の出来事を先に描いたり(生きているロータールが死んだナタナエルと話したり)。果たして人間は本当に人間なのか(人形なんじゃないか?)、本当に生きているのか(死んでるんじゃないか?)、時間は流れているのか(止まっているんじゃないか?)といった問いが、そのまま舞台にあるように感じました。

 【写真:2種類のチラシ(再掲)】
suna_flyer.JPG

 俳優さんで目を引いたのは、若いころのナタナエルを演じた谷原広哉さん。若々しい素直さと清々しさ、動きの切れの良さなど、小気味よかったです。ナタナエルにめがね(と望遠鏡)を押し売りする気味の悪いコッポラを演じた高橋佑輔さんは、作り込んだキャラクターの演じ分けに安定感がありました。人形オリンピアの作り主であるスパランツァーニ教授役の政修二郎さんが、観客とやわらかくコミュ二ケートしてくださったおかげで笑えました。女優さんではナタナエルの婚約者クララ役の奥野美帆さんが、美形でほんのり色気があって良かったです。

出演:荒牧大道、後藤まなみ、日下諭、奥野美帆、谷原広哉、政修二郎、高橋佑輔、河村岳司、石山慶、山村涼子、日下範子、太田朝子、キムナヲ、竹内もみ、二宮彩乃、
「砂男」 原作=E.T.A.ホフマン 脚本・演出=天野天街(少年王者舘) 「砂女←→砂男」オリジナルテーマソング 『今日』(歌=UA 作曲=坂本弘道) 舞台美術:石原敬  照明:桜井真澄  音響:岩野直人  映像:浜嶋将裕 音楽:坂本弘道 衣装:仲村祐妃子 宣伝美術:アマノテンガイ  ロゴ:田岡一遠  スチール:宮内勝 振付:夕沈  舞台監督:井村昂  舞監助手:伊東龍彦、村信保  演出助手:石坂雷雨 演奏:坂本弘道 文芸担当:藤澤友 制作:佐藤武、松尾容子 主催:うずめ劇場
http://test.uzumenet.com/suna/


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 17:59 | TrackBack

2014年02月05日

【お知らせ】「CoRich舞台芸術まつり!2014春」の募集締め切りは2月10日(月)午後2時!東京都知事選の翌日です!

 全国の舞台芸術団体を対象にした「CoRich舞台芸術まつり!2014春」の公募が始まっています。8年目となる今年も審査員を務めさせていただくことになりました。

 応募できるのは2014年3~5月に上演される客席数300席以下(東京以外は500席以下)の公演です。審査員が日本各地にネット審査を通過した10公演を観に行きますので、参加費は無料!そして、グランプリ受賞団体には100万円を贈呈

 募集締め切りまであと4日と迫りましたので、昨年に続き、「応募するメリット」について解説しちゃいます!⇒現在の応募数 ⇒応募のコツ(2013年)

 応募方法は簡単です。CoRich舞台芸術!に公演情報を登録して、3つの文章を書けばOK頑張れば数時間で大丈夫だと思います。※詳細は公式サイトでご確認を。
 「公演に携わっているメンバー」に5名登録することだけは、1人ではできませんので、座組み全員で力を合わせる機会にしていただきたいです。

 お願い:〆切直前の応募はアクセス過多によるエラー発生の可能性を高めますので、どうか避けてください。もしものことを考えて、時間に余裕をもってください。〆切時刻までは誤字修正も可能です。

 ※過去のグランプリ受賞者:木ノ下歌舞伎FUKAIPRODUCE羽衣箱庭円舞曲柿喰う客MCR渡辺源四郎商店風琴工房


【「CoRich舞台芸術まつり!2014春」に参加するメリット】
 
■応募団体
・「団体紹介」「応募公演の意気込み」「将来のビジョン」がネット上に公開されるので、審査員だけでなく観客にもアピールできます。団体の今と未来を見据えて、書いてみるいい機会だと思います。
・フェス終了の6月まで、CoRich舞台芸術!TOPページにチラシ画像がランダム表示されます。

 ※10団体を選ぶ第一次審査には地域別の応募数が多少は関係します昨年は東京の応募数が全体の62%で、東京から6団体、その他から4団体が選ばれました。


■最終審査に進む10団体
・審査員が公演を観に行って「観てきた!」にコメント投稿し、サイト上の記録に残ります。
・審査員が公演地までうかがいますので、「審査のために上京する」などの費用はかかりません
・これまでの参加団体に聞いたところ、動員数が伸びるようです。

 ↓昨年参加されたOrt-d.dの演出家、倉迫康史さんのツイートです。


■グランプリ受賞団体
・グランプリ受賞者には100万円が贈呈されます。用途は問われません。
・グランプリ受賞作の再演が条件になりますが、受賞後2年以内の猶予があります。
・グランプリ受賞作の再演時は主催者が変わってもOK。たとえば公共劇場のプロデュース公演として再演することも可能です。

 ※準グランプリ、俳優賞もあります。表彰されて記録に残るだけでなく、記念バナーやチラシ広告掲出権という副賞あり。

・昨年グランプリを受賞した木ノ下歌舞伎『黒塚』の記事
 ⇒ココロミーヨ「ドラマトゥルクは見た! vol.1 歌舞伎が現代演劇を切り拓く?
・昨年俳優賞を受賞された武谷公雄さんの記事
 ⇒magcul「役者・武谷公雄がみんなから愛される理由」— その魅力と愛すべきポンコツ力に迫る —


【8年目を迎えて】

 7年目はそうでもなかったんですが「8」という数字を見て、ああ、長いこと続けられてるなぁ…と思いました。演劇ジャーナリストの徳永京子さんがこんなツイート↓してくださって感激(涙)!できれば10年目を目指したいですね。


 今年の審査員は以下のメンバー↓です。テレビドラマのプロデューサーの橘康仁さんと、劇評家の落雅季子さんが新顔になりますね。昨年まで2年間担当してくださった藤原ちからさんから、エールが届いています♪


 落さんが熱いツイート↓を連投してくださいました!


 たくさんのご応募を、心から、お待ちしていますよー!!

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Posted by shinobu at 23:07 | TrackBack

2014年02月04日

東宝芸能・キューブ『ミュージカル「シャーロック ホームズ~アンダーソン家の秘密~」』01/22-02/04東京芸術劇場 プレイハウス

 2011年初演の韓国創作ミュージカルの日本版です。演出は板垣恭一さん。パンフレットによると、上演台本には部分的に変更を加えられたそうです。上演時間はサービス満点のカーテンコール含む約3時間(途中休憩20分を含む)。

 ワトソンが女性(一路真輝)、しかも“金の亡者”(笑)という設定になっていることで、原作のイメージはほぼ消え、ある探偵とその助手が活躍する謎解きエンターテインメントになっていました。何も考えずに観に行って、ストーリーに引き込まれて最後まで楽しめる作品だと思いました。多地域ツアーがあります。

 ⇒CoRich舞台芸術!『シャーロック ホームズ~アンダーソン家の秘密~

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 19世紀末のロンドン。クリスマスの夜にイギリスの名門アンダーソン家で2発の銃声が響く。邸宅にいたのは家長アダム・アンダーソンと双子の弟エリック・アンダーソン、そして2人に愛され、今はアダムの婚約者となったルーシー。
 その事件直後から、ルーシーは行方不明となり・・・。

 難事件解決が人生の楽しみそのものであるシャーロックホームズの元に、アンダーソン家の3人の男が次々と調査依頼にやって来る。
 一人は、アンダーソングループの会長でもある長男のアダム。
 一人は、兄の陰に隠れるように生きる弟エリック。
 そしてもう一人、ボディーガードを伴って現れたのは、2人の叔父でアンダーソングループ副会長である野心家のポビー。
 単純な失踪事件ではなさそうなこの案件にホームズは彼自身の偏執的好奇心をそそられ、本格的捜査に、助手のワトソンと共に本格的に着手する。
 ほどなくアンダーソン家の周辺人物が一人ずつ殺害され始め・・・。
 ≪ここまで≫

 上下(かみしも)に移動する大きなパネル数枚に、プロジェクション・マッピングの映像を映写して場面転換します。
 犯人が誰かは早いうちになんとなく予想がつくのですが、事件にかかわる人々全員にどんな結末が、どのように訪れるのかに興味を引かれて、ずっと集中して観ていられました。関西出身の俳優さんが多いせいか、お笑いの要素も目だってましたね。

 見どころはなんといっても双子の兄弟を1人で演じる浦井健治さん。兄はいかにもわがままでいけ好かないお坊ちゃま、弟は痛々しいぐら優しくて気弱な草食系男子で、対照的なのです。2つの役の演じ分けはもちろん、歌の声色も変えていらっしゃいました。演技は柔軟で切り替えも素早く、すっきり通る歌声も良かったです。浦井さん目当てで観に行っても損はないんじゃないでしょうか。

 宇野まり絵さんは歌って踊れるスタイルのいい女優さんで、コメディーもやれる方なんですね。色んな役で出て来られる度に楽しかったです。

 ここからネタバレします。これからご覧になる方は絶対に読まないでくださいね!

 クリスマスの夜、ルーシー(昆夏美)は婚約者だった兄アダム(浦井健治)とその浮気相手の女優を、2発の銃弾で射殺してしまいました。それを目撃した弟エリック(浦井健治)は、愛するルーシーをかばうために様々な陰謀を企て実行し、犯罪をおかしていきます。
 エリックは父を暗殺した叔父(大澄賢也)への復讐も果たし、計画どおりに自分が全ての罪をかぶって投獄されることに。ホームズ(橋本さとし)は真実を突き止めていましたが、依頼人であるエリックの望み通り、すべて秘密にすると約束します。やがてルーシーは死んだ兄アダムの未亡人として遺産を相続する(だろう)という、アンハッピーだけれども、ある意味ではハッピーとも受け取れる結末でした。

 エリックが嘘をついて“女優はアヘン漬けにして外国に放り出した”ことにしていましたが、アダムはどうなったんでしたっけ…忘れちゃいました。エリックは2人の死体をどう処理したのかしら。ルーシーがあのままエリックの希望どおりに幸せになるとは思えなかったな~。いつかは自分の罪を知り、罰を受けるんじゃないかな~などと考えちゃいましたね。

韓国版タイトル:셜록홈즈앤더슨가의 비밀
Musical Sharlock Homes Secret of the Underson Family
≪大阪、東京、福岡、長野、愛知、宮城、岩手≫
出演:橋本さとし、一路真輝、浦井健治、昆夏美、石井一彰、宇野まり絵、竹下宏太郎、コング桑田、大澄賢也
アコーディオン:佐藤史朗 ヴァイオリン:岸倫仔 ピアノ:松田眞樹 ドラム:沼直也 ベース:榎本高
訳詞:森雪之丞 上演台本:中谷まゆみ 演出:板垣恭一 脚本・作詞/ノ・ウソン 音楽/チェ・ジョンユン 音楽監督/佐藤史朗 振付/前田清実 美術/BOKETA 映像/上田大樹  照明/高見和義 音響/中島正人 衣裳/宮本宣子 ヘアメイク/岩井マミ 歌唱指導/山口正義 稽古ピアノ/中條純子  演出助手/長町多寿子 舞台監督/今西祥太 翻訳・プロダクション・コーディネイト/キム・テイ 宣伝美術/七島健彰、高橋尚睦(朝日広告社) 撮影/中島洋介(smooth inc) 広報宣伝/米田律子 太齋志保 制作/川上雄一郎 川上美幸  プロデューサー/栗間左千乃、高橋典子 エグゼクティブ・プロデューサー/市村朝一、北牧裕幸 東京公演企画・製作:東宝芸能・キューブ
MUSICAL SHERLOCK HOLMES BOOK & LYRICS BY ROH, WOO SUNG MUSIC BY CHOI, JONG YOON  ORIGINAL PRODUCTION LEHI
【休演日】1/27【発売日】2013/11/02 S席:10,500円/A席:7,350円
http://www.s-holmes.com/
http://l-tike.com/play/s-holmes/

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Posted by shinobu at 22:59 | TrackBack

ブス会*『男たらし』01/29-02/04ザ・スズナリ

 ぺヤンヌマキさんが作・演出されるブス会*の新作。今回は男性出演者が多く、紅一点の主役は内田慈さんです。上演時間は約1時間55分。

 やはり登場人物はブスとゲスばかり(笑)。いい話になりそうでならないのがとても良かったです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『男たらし

 ≪あらすじ≫
 ワンマン社長(古屋隆太)が経営する零細企業に、中途採用で女性(内田慈)が入社した。社長の自宅兼オフィスには社員2人(松澤匠。佐野陽一)の他に、大学受験を控えた社長の息子(大窪人衛)も出入りする。
 ≪ここまで≫

 ここからネタバレします。

 主人公(内田)は社長の恋人で、自宅兼オフィスにほぼ住み込み状態になります。教員になれなかった冴えない社員にせまられたり、元ホストの金髪の若い社員とも関係を持ったり、後から登場するデザイナー(金子清文)と4年間も不倫関係にあったことが判明したりして、彼女がいかに『男たらし』であるかが露呈していきます。

 でも社長の浮気や暴力、怠け者体質に耐えかねて仕事をがんばるうちに、女性誌から取材を受けるほどのキャリアウーマンに成長。反抗していた社長の息子との関係も次第に良くなっていき…と、ちょっとしたいい話になるのですが、最後にちゃんと突き落としてくださいました(笑)。

 高校生役の大窪さんだけスマートな感じでちょっと物足りなかったので、内田さんを「抱きしめる」シーンのみっともなさがツボ。ラストシーンは、地方の国立大学に合格して明日家を出ていくという18歳男子の寝室へと、ワンピースのファスナーとブラジャーのホックをはずしながら、階段を上っていく内田さん。ブスっぷりが素晴らしい。


第4回ブス会*
出演:内田慈、古屋隆太(サンプル)、大窪人衛(イキウメ)、佐野陽一(サスペンデッズ)、松澤匠、金子清文
脚本・演出:ぺヤンヌマキ 美術 田中敏恵  照明 伊藤孝(ART CORE) 映像・宣伝美術 冨田中理(Selfimage Products) 音響 池田野歩  演出助手・小道具・衣裳 河合路代  演出補佐 田村優依  舞台監督 金安凌平 宣伝写真 宮川舞子  宣伝ヘアメイク 中西瑞美  WEB rhythmicsequences
舞台写真 曳野若菜  制作進行 榎本靖  制作協力 quinada 企画・製作 ブス会
【発売日】2013/11/22 一般シート(指定席)前売4200円/当日4500円 ブスシート(入場整理番号付自由席・1~3列目限定)前売4200円/当日4500円  10歳未満の方の入場はご遠慮ください。
http://busukai.com/

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2014年02月01日

【ワークショップ】アクターズワークス「現場で活躍する映画監督や演出家のワークショップ第二弾 小川絵梨子 シーンスタディ(参加資格:シーンクラス修了者)」※2/17〆切(メールのみ)

 女優・俳優指導者の柚木佑美さんが主宰されるアクターズワークスが、演出家の小川絵梨子さんのワークショップを開催します。対象はアクターズワークスや各養成所などでシーンクラスまで修了した俳優。詳細は公式サイトでご確認ください。⇒柚木さんのワークショップのレポート(2006年) ⇒柚木さんインタビュー(2007年)

 期間:2014年3/17~19
 時間:3日間とも13:30~17:30(終了時間は多少ズレあり)
 締切:2014年2/17(書類審査あり)  

■アクターズワークス「現場で活躍する映画監督や演出家のワークショップ
 第二弾 小川絵梨子シーンスタディ (参加資格・シーンクラス修了者)」 ※公式サイトより

アクターズワークスでは、プロの現場に適応する演技レッスンを心がけてワークショップを提供してまいりました。このレッスンから現場で活躍する監督・演出家さんのシーンスタディに繋げ、より、演技力の向上を目指すトライアル企画第二弾として、昨年、紀伊国屋演劇賞・個人賞を受賞した演出家・小川絵梨子さんをお呼びすることができました。
しかも、ご好意で大変リーズナブルな講師料を提示してくださり、谷口監督に続き激安企画が実現しました。
小川さんはNYのアクターズスタジオのディレクターコース出身で、このマイズナーシステムとはルーツが同じです。アクターズワークスでのシーンクラスを演出家さんとのセッションに発展させていく最適の方だと思っております。

下記の要領で小川絵梨子・シーンスタディの受講者を募集させていただきます。

日時
 3/17~19日
 3日間とも13:30~17:30(終了時間は多少ズレあり)
場所
 都内 駅から徒歩5分のスタジオ(3日とも同じ稽古場)
受講料
 12,000円  
締切
 第一次募集・・・AWや各養成所などでシーンクラスまで終了した方
締切 2・17(書類審査あり)  

この募集で定員に達しなかった場合のみ、柚木のレッスンを一回でも受講した人まで受講資格を広げ、改めて、第二次募集をいたします。(書類審査あり。締切り2・28)
シーンクラスまで終わっていない方は、申し訳ありませんが第二次募集のメールをお待ちください。

募集定員
 男性6人女性6人
台本
 未定。後日、決まり次第発表。

ご希望の方は、最新のプロフィールを添えてアクターズワークスまでメールでお申し込みください。
E-mail : actors.w(アットマーク)gmail.com 

大変恐縮ですが、人気演出家で低価格のWSのため、多数の応募が予想されること、低価格をお申し出くださった小川さんのお気持ちを組んで質の高いWSにするために、上記に表記しましたように書類審査を行わせていただきます。
審査は、アクターズワークスの受講歴・現場での活動歴などを考慮させていただきます。

※WSは出来るだけ全日・全時間出席していただきますが、仕事やオーディションなど、どうしても都合のある場合はご相談ください。

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
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Posted by shinobu at 17:27 | TrackBack

メルマガ 2014年02月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2014年2月のお薦め舞台11本+αをご紹介します。

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 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 116    2014.02.01  2,057部 発行

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   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
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 ◎今年の冬は寒いですね~!手袋なしの外出がつらいなんて久しぶりです。
  東京都民の皆さんは2月9日(日)の選挙に行きましょう♪

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html

 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しています。
   http://www.facebook.com/shinobureview
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○○ 今回のもくじ
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 ◆1【今月のお薦め11本+α】
   
   ◎No.1→新国立劇場演劇『アルトナの幽閉者』
       02/19-03/09新国立劇場小劇場
       http://www.atre.jp/14daltona/index.html

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→SPAC『真夏の夜の夢(再演)』★3/14まで静岡で上演中!
       01/14~03/14静岡芸術劇場
    http://www.spac.or.jp/midsummer2014.html

 ◆3【TPAM|国際舞台芸術ミーティング in 横浜が開催されます】

   ◎世界に発信する舞台芸術の広場。無料・予約不要企画あり!
    http://www.tpam.or.jp/

 ◆4 【お薦め前売り情報 新国立劇場演劇『マニラ瑞穂記』】

   ◎新国立劇場演劇研修所の試演会で好評だった舞台が本公演に。
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/140401_001632.html

 ◆5【「CoRich舞台芸術まつり!2014春」〆切は2/10(月)午後2時 】

   ◎日本全国対象の舞台芸術フェスティバルは今年で8回目!
    http://stage.corich.jp/festival2014/index.php

 ◆6【編集後記】

   ◎ソウル観劇旅行に行ってきました♪
   ◎第58回岸田國士戯曲賞の選考結果発表は2月19日!

 ◆7【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆1 【今月のお薦め11本+α】
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 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・価格・URL
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。
 ※間違いがあるかもしれません。最新情報や詳細は公式サイトでご確認を。
 ※お薦めの高額公演を10本から11本に増やしました。4000円台多めです。


1.世田谷パブリックシアター『現代能楽集7「花子について」』
  能「葵上」・狂言「花子」・三島由紀夫作「近代能楽集『班女』」より
  02/05-16シアタートラム
  ☆出演:片桐はいり 西田尚美 近藤公園 小林高鹿 宮河愛一郎 黒田育世
   脚本・演出:倉持裕
   一般:5,500円 高校生以下・U24:2,750円 区民、会員割引などあり。
   未就学児童はご入場いただけません。
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2014/02/post_352.html
   お能の作品をもとに現代劇を創作するシリーズの第7弾。
   倉持裕さんは第5弾↓でも作・演出されていました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/1125223706.html
   ダンサーの黒田育世さん、宮河愛一郎さんの出演に注目!


2.玉造小劇店『洋服解体新書』
  02/06-16座・高円寺2
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:うえだひろし、曾我廼家八十吉、佐藤誓、桂憲一、浅野雅博、
    西牟田恵、伊東孝明、小椋あずき、山藤貴子、浅野彰、江戸川卍丸、
    荒木健太朗、谷畑聡、山内庸平、わかぎゑふ、谷川未佳、若松武史
   脚本・演出:わかぎゑふ
   前売・当日=4500円 大学生以下=3000円
   平日マチネ割引(12日14時)前売・当日=4000円
    http://tama-show.jpn.org/next/
   わかぎゑふさんの新作は明治の始めのころに洋服を縫った職人たちの物語。
   関西・関東の演劇界で活躍する中堅・ベテラン俳優が揃っています。


3.うずめ劇場『「砂女←→砂男」2本立て公演』
  02/07-11ザ・スズナリ
  ☆出演:荒牧大道、オーディション合格者、他
   「砂女」原作:安部公房 構成・演出:ペーター・ゲスナー
   「砂男」原作:E.T.A.ホフマン 脚本・演出:天野天街(少年王者舘)
   「砂女←→砂男」オリジナルテーマソング(歌:UA 作曲:坂本弘道)
   前売4,500円 当日5,000円  学生3,000円 2公演通し券6,800円
   ※2/7(金)14:00の回は公開ゲネプロで一律3,000円。
    http://test.uzumenet.com/ ↓こりっちでカンタン予約!
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=49793
   『砂女』『砂男』と題された新作2本を交互上演する企画です。
   主宰のペーター・ゲスナーさんご自身が「うずめ劇場の本当のベスト」
   「人間の体力、能力をギリギリのところまで使っている」と太鼓判。   
   ゲスナーさんインタビューと稽古場レポート↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0114141721.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0115214912.html
   2公演通し券6,800円だと、1本4,500円のところ3,400円とお得!


4.Bunkamura『もっと泣いてよフラッパー』
  02/08-03/02 Bunkamuraシアターコクーン
  ☆出演:松たか子、松尾スズキ、秋山菜津子、りょう、大東駿介、串田和美、
    鈴木蘭々、太田緑ロランス、大森博史、真那胡敬二、小西康久、酒向芳、
    内田紳一郎、片岡正二郎、片岡亀蔵、石丸幹二、ほか
   作・演出・美術:串田和美 作曲:越部信義/八幡茂/乾裕樹
   S:10,500円 A:8,000円 コクーンシート:5,000円
    http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/14_flapper.html
   1920年代の空想のシカゴを舞台にした“劇団自由劇場”の音楽劇が
   22年ぶりにシアターコクーンに登場。演出は串田和美さん。
   松たか子さん、松尾スズキさんら豪華キャスト公演です。


★5.パルコ・プロデュース『国民の映画』
  02/08-03/09 PARCO劇場
  ≪東京、大阪、愛知、福岡≫
  ☆出演:小日向文世、段田安則、渡辺徹、吉田羊、シルビア・グラブ、
    新妻聖子、今井朋彦、小林隆、平岳大、秋元才加、小林勝也、風間杜夫
   脚本・演出:三谷幸喜
   ¥9,450 U-25チケット¥6,000(25歳以下対象)
    http://www.parco-play.com/web/program/kokuminnoeiga2014/
   2012年初演時に読売演劇大賞最優秀作品賞など多くの賞を受賞した
   三谷幸喜さんのお芝居。一部新キャストになった再演ツアーです。


6.文学座『「尺には尺を」「お気に召すまま」2本立て公演』
  02/11-03/04あうるすぽっと
  ☆出演:文学座の俳優
   脚本:ウィリアム・シェイクスピア 訳:小田島雄志
   『尺には尺を』演出:鵜山仁 『お気に召すまま』演出:高瀬久男
   全席指定 一般:6,000円 夜割:4,000円(夜公演の一部)
   夫婦割:10,000円 2作品セット券10,000円
   ユースチケット(25歳以下)3,800円 中・高校生2,500円 
   都民割引4,000円(夜公演の一部) 未就学児童の入場不可。
    http://www.bungakuza.com/shaku-okini/index.html
   文学座がシェイクスピア生誕450年の今年、シェイクスピア祭↓を開催。
    http://www.bungakuza.com/shakespeare2014/
   今回は『尺には尺を』と『お気に召すまま』の上演です。


7.劇団民藝『蝋燭の灯、太陽の光』
  02/14-25紀伊國屋サザンシアター
  ☆出演:千葉茂則 箕浦康子 桜井明美 西部守 日色ともゑ 岩谷優志 他
   作:テネシー・ウィリアムズ 訳:吉原豊司 演出:高橋清祐
   一般6,300円 学生割引3,150円 夜チケット(夜公演全席)4,200円
    http://www.gekidanmingei.co.jp/2014candles.html
   米国の劇作家T・ウィリアムズが無名だった頃に書いた戯曲を、老舗の
   劇団民藝が日本初演。1937年初演時、ウィリアムズは25歳だったとか。
   計3回ある夜公演(18:30開演)は4,200円というお得価格です。


★8.新国立劇場演劇『アルトナの幽閉者』
  02/19-03/09新国立劇場小劇場
  Try・Angle -三人の演出家の視点- Vol.3
  ☆出演:岡本健一 美波 横田栄司 吉本菜穂子 北川響 西村壮悟 辻萬長
   脚本:ジャン=ポール・サルトル 翻訳:岩切正一郎
   演出:上村聡史(文学座)
   A席5,250円 B席3,150円 Z席1,500円
    http://www.atre.jp/14daltona/index.html

  ●お薦めポイント●
   新国立劇場が3人の若手演出家を取り上げるTry・Angleの第三弾です。
   Try・Angleのトークセッションのレポート↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0915232709.html
   『エドワード二世』と『OPUS/作品』は大好評で、2013年の複数の
   演劇賞にノミネートおよび受賞されました。『エドワード二世』レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1009192441.html

   最後は文学座の上村聡史さんがサルトル戯曲を演出されます。
   『アルトナの幽閉者』は1959年に発表されたサルトル最後の創作劇。
   舞台は第二次世界大戦後のドイツで、テーマは戦争と責任…となると、
   深刻で重たそう。でも新翻訳で“今のお芝居”になるのではないかと。
   直近の上村演出作品『未来を忘れる』↓もすごく刺激的で面白かったです。 
    http://www.bungakuza.com/mirai/
   3/1には3人の若手演出家と宮田慶子さんが登壇するトーク↓あり。
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/monthly/ ※応募期間:2/4~24
   映画「ハンナ・アーレント」↓を見るとお芝居の面白さが増すそうです。
    http://www.cetera.co.jp/h_arendt/


9.森崎事務所M&Oplaysプロデュース『サニーサイドアップ』
  02/21-03/02本多劇場
  ☆出演:荒川良々、赤堀雅秋、小野寺修二、町田水城、竹口龍茶、
    富川一人、山口航太、ノゾエ征爾
   脚本・演出:ノゾエ征爾
   前売り・当日共¥4,800
    http://mo-plays.com/sunnysideup/
   ノゾエ征爾さんがご自身の新作を演出されます。男性ばかりのキャストは
   パントマイマー・演出家の小野寺修二さんら、魅力的な人が揃っています。
   ノゾエさんは11月に新国立劇場で2人芝居を演出↓されます。そして、
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/141101_003730.html
   ノゾエさん主演映画「TOKYOてやんでぃ」↓がめちゃ面白かった!
    http://tokyo-teyandei.com/


10.TBS『9days Queen ~九日間の女王~』
  02/26-03/16 赤坂ACTシアター
  ☆出演:堀北真希、成河、江口のりこ、田畑智子、浅利陽介、姜暢雄、
    愛名ミラ、和泉崇司、青葉市子、朴ろ美(ろは王へんに路)、
    神保悟志、春海四方、久世星佳、銀粉蝶、田山涼成、上川隆也、他
   脚本:青木豪 演出:白井晃 音楽:三宅純
   S席11,500円 A席9,500円
    http://www.9days-queen.com/
   堀北真希さん主演の豪華キャスト公演。16世紀のイングランドの
   若き女王の悲劇の物語は、脚本が青木豪さんで、演出は白井晃さん。
   2010年の『ジャンヌ・ダルク』↓も堀北さん&白井でした。
    http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=21159


11.流山児★事務所『田園に死す』最終上演
  02/28-03/10ザ・スズナリ
  ☆出演:大内厚雄、流山児★事務所劇団員、他
   原作:寺山修司 脚色・構成・演出:天野天街
   前売:4,200円 当日:4,500円 学生券:3,500円
   * 当日券の発売は開演の1時間前より。
    http://www.ryuzanji.com/
   寺山修司戯曲を天野天街さんが演出する流山児★事務所のこの作品は、
   好評ゆえに3演目だそうです。今回が最終上演とのこと。
   『花札伝綺』↓のワールドツアー2014が好評のようですね。
    https://www.facebook.com/events/336940766447895


 ★★★────────────────────────────── 
  前売3000円台の気になる作品を4本ご紹介します。
   (上述の高額公演11本中にも、席種・日程により格安券あり)
 ──────────────────────────────★★★

【1】東京芸術劇場『障子の国のティンカーベル』
  毬谷友子バージョン:02/13-16東京芸術劇場シアターイースト
  奥村佳恵バージョン:02/20-23東京芸術劇場シアターイースト
  ☆出演:毬谷友子/奥村佳恵 パフォーマー:野口卓磨
   脚本:野田秀樹 演出:マルチェロ・マーニ
   前売3,500円 当日4,000円 セット券6,000円(毬谷版&奥村版)
   65歳以上割引3,000円 25歳以下割引2,500円
   高校生割引1,000円 ※障害をお持ちの方の割引料金あり
    http://www.geigeki.jp/performance/theater040/
   野田秀樹さんが書かれた一人芝居に、毬谷友子さんと奥村佳恵さんが
   主演される2バージョン公演。演出はマルチェロ・マーニさんです。
   マーニさんは『THE BEE English Version』↓に出演されていました。
    http://www.nodamap.com/productions/thebee/cast.html


★【2】アル☆カンパニー『失望のむこうがわ』
  02/14-23 SPACE雑遊
  ☆出演:平田満、井上加奈子、平原テツ(ハイバイ)
   脚本・演出:三浦大輔(ポツドール)
   一般3,800円/学生3,000円[入場時学生証提示]
    http://aru-c.com/stage13.html
   平田満さん、井上加奈子さんご夫妻の演劇ユニットの新作は
   三浦大輔さんによる三人芝居。どんな恐ろしい話になるのやら(笑)。
   岸田國士賞受賞作『愛の渦』↓が三浦さんの手で映画化されたんですね!
    http://ai-no-uzu.com/ (3月公開) レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0311235425.html
   大根仁監督の映画『恋の渦』↓(三浦大輔原作)も高評価を得ています。
    http://koinouzu.info/ レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1205233228.html
   前売り完売で追加公演も完売…→ http://aru-c.com/?p=545
   三浦さんがツイッター発信開始→ https://twitter.com/miudaidesu


【3】MONO『のぞき穴、哀愁』
  02/15-23駅前劇場
  ≪東京、愛知、福岡、大阪≫
  ☆出演:水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生、
    森谷ふみ、古藤望、高橋明日香、松永渚
   脚本・演出:土田英生
   [指定席]4,000円 早期観劇割引 3,500円(2/15、16の2日間)
   [U-25チケット]2,000円(対象:25歳以下)
    http://www.c-mono.com/stage.html
   土田英生さん率いる京都の劇団MONOの新作ツアー。
   私が初めてMONOを拝見したのは2000年でした。当時のメンバーが
   今回も揃っているのが嬉しいですね。貴重な団体だと思います。


【4】マームとジプシー
  『マームと誰かさん・よにんめ 穂村弘さん(歌人)とジプシー』
  02/28-03/02 VACANT
  ☆出演:青柳いづみ
   ご予約 3000円+ドリンク代/当日券 3500円+ドリンク代
   チケット予約開始:2014年2月1日 10:00~
    http://mum-gypsy.com/next/post-54.php
   藤田貴大さん率いるマームとジプシーの番外公演的位置づけの企画。
   小さな会場で短期間なので完売必至でしょう。
   『マームと誰かさん・ふたりめ 飴屋法水さん』のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0603221047.html


 ☆☆☆────────────────────────────── 
  前売2000円台の気になる作品を3本ご紹介します。
   (上述の高額公演11本中にも、席種・日程により格安券あり)
 ──────────────────────────────☆☆☆

《1》tamagoPLIN『さいあい~シェイクスピア・レシピ~』
  02/21-23シアタートラム
  シアタートラム ネクスト・ジェネレーション vol.6
  第3回世田谷区芸術アワード“飛翔”受賞者公演
  ☆脚本・演出・振付:スズキ拓朗
   一般:2,500円 高校生以下・U24:1,250円 劇場、区民割引などあり
   ※4歳以上はチケットが必要。3歳以下は膝上であれば無料。
    http://tamagoplin.nomaki.jp/stages/stages.html
   シアタートラム ネクスト・ジェネレーションは若手登竜門の1つ。
   シェイクスピア戯曲をモチーフに野菜が踊る!?
   スズキ拓朗さんはコンドルズ↓の一員でもあります。
    http://www.condors.jp/


《2》福島県立いわき総合高等学校『あひる月13』
  02/21-23王子小劇場
  ☆原案:いわき総合高校演劇部
   構成・脚本:いしいみちこ
   一般2000円 高校生以下1000円
    https://www.facebook.com/ahiru013
    http://blog.livedoor.jp/nikkann-iwaki/
   福島県立いわき総合高等学校の新作が東京へ。2011年のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/1222111024.html
   タイトルは2013年(震災から2年後)を意味しているそうです。
   いしいみちこ先生が登壇した2011年の日本劇作家協会のフォーラム↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0808190301.html
   石井路子「震災後、いわき総合高校で生みだされた演劇」↓
    http://www.nettam.jp/topics/fukkou/09/
   『ブルーシート』(作・演出:飴屋法水)が岸田國士賞候補に選出↓
    http://www.hakusuisha.co.jp/kishida/selection58.php
   東京公演費用のクラウドファンディング↓実施中!2/13深夜〆切。
    http://camp-fire.jp/projects/view/915


《3》劇場創造アカデミー4期生修了上演『戦争戯曲集・三部作』
  第一部『赤と黒と無知』・第二部『缶詰族』・第三部『大いなる平和』
  02/26-03/01座・高円寺1
  ☆出演:劇場創造アカデミー4期生 賛助出演:同アカデミー修了生
   賛助出演:下総源太朗 重盛次郎 占部房子
   作:エドワード・ボンド 訳:近藤弘幸 
   構成・演出:佐藤信、生田萬 ドラマトゥルク:長島確
   全席自由 Aプロ/Bプロ 各1,000円 18歳以下は無料
   ※未就学のお子様はご入場いただけません。
    http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=984
   座・高円寺の劇場創造アカデミーが修了上演として上演してきた
   エドワード・ボンド作『戦争戯曲集』の第一部~第三部の全編上演。
   日本初の試みだそうです。AプロとBプロの両方で全編を観られます。


≪首都圏以外≫

 ○劇団うりんこ『妥協点P』
  02/07-11うりんこ劇場(愛知)
  ☆出演:朝比奈緑、藤本伸江、牧野和彦、宮田智康、山中真理子
   脚本・演出:柴幸男(ままごと) 美術:杉原邦生(KUNIO)
   一般 前売2,800円 当日3,300円
   学生 前売2,300円 当日2,800円 その他セット券などあり
    http://www.urinko.jp/p-urinko.html
   ままごとの柴幸男さんが劇場で新作を発表されます。
   舞台美術は杉原邦生さん。劇団うりんこは愛知の劇団です。


≪ご参考≫
  「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
    http://www.shinobu-review.jp/schedule.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆2 【先月のベスト3】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.SPAC『真夏の夜の夢(再演)』 ★3/14まで静岡で上演中!
  01/14~03/14静岡芸術劇場 
  ☆言葉にならず飲み込んだ思いが充満する深層心理(森)が舞台。
   クライマックスでまたダダ泣き。幾重も連なる物語が現実にも続きます。
   先月のおすすめNo.1でした。英語劇評↓に素敵な舞台写真あり。
    http://bit.ly/1kixx1F 公式サイト↓
    http://www.spac.or.jp/midsummer2014.html 初演レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0611165148.html
   東京から静岡に直行するバスが増発されました!
   2月15日(土)10:30渋谷発→14:00劇場着 詳細↓
    http://spac.or.jp/news/?p=9712
   2月15日の終演後にはバックステージツアーあり(要予約)。

2.クロムモリブデン『曲がるカーブ』
  01/09-23赤坂RED/THEATER
  ≪大阪、東京≫
  ☆私の想像なんかサラりと裏切り蹴散らして、遥か彼方に飛んでった!
   荒療治なアートセラピーを受けた気分。白か黒か、左か右かと、
   真面目な人間は明快な結論を欲しがるけれど、論理には限界がある。
   非効率的で意味不明、深読みや解読も不要のナンセンスな舞台が、
   論理の先を見せてくれた気がします。唯一無二の劇団。
    http://crome.jp/stage/curve.html

3.名取事務所『運転免許 私の場合』
  01/22-26下北沢「劇」小劇場
  ☆小川絵梨子さんが緻密かつ繊細な演出で、また素晴らしい戯曲を
   紹介してくださいました。「与える者は奪う」というセリフに感動。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0122231013.html

次点.FUKAIPRODUCE羽衣『女装、男装、冬支度』 ★2/2まで上演中!
   01/29-02/02座・高円寺1 
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0130010907.html

  その他はBunkamura『冬眠する熊に添い寝してごらん』、
  劇団東京乾電池『かもめ』、Theater 045 syndicate『12匹』、
  世田谷パブリックシアター『TRIBES トライブス』、
  宝塚歌劇団雪組『Shall we ダンス?』『CONGRATULATIONS 宝塚!!』、
  韓国ミュージカル『英雄』など(順不同)。

 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2014年1月(観劇数18作品)は残念ながら発行せず。

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 ◆3 【TPAM・国際舞台芸術ミーティング in 横浜が開催されます】
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 ◎舞台芸術の国際的プラットフォーム“TPAM(ティーパム)”が、
  横浜で開催されます(東京で上演する公演もあります)。
  「TPAM・国際舞台芸術ミーティング in 横浜2014」
  2014年2月8日(土)~16日(日)
   http://www.tpam.or.jp/ ※サイト右上に「タイムテーブル」あり!

  海外のカンパニーや日本で注目を浴び始めた気鋭の団体の公演、展示、
  各種ミーティング等が催され、多くの舞台芸術関係者が集まります。
  →CINRA「世界各地から舞台芸術が集う国際ミーティング」
   http://www.cinra.net/news/2014/01/22/191604.php
  →CINRA「舞台芸術は本当にアツいのか?『TPAM』ディレクター座談会」
   http://www.cinra.net/interview/2014/01/23/000000.php

  作り手、観客、そして、その両者をつなぐ人々のネットワークを
  生み出し、広げる場でもあります。今年はネットワーキングの方法が
  様変わりしたそうですので、作り手の皆さんは要チェック↓
   http://www.tpam.or.jp/2014/program/networking/tpamexchange/
  そうそうたるホストの方々と直接会って話ができます。
  私は「舞台芸術制作者オープンネットワーク」の総会など↓に参加予定。
   http://www.tpam.or.jp/2014/program/networking/on-pam/

  TPAM関連公演の中から気になるものを数作ご紹介します。
  参加登録/チケット↓(つくる人とみる人では参加方法が異なります)
   http://www.tpam.or.jp/2014/participation/
  無料・予約不要のイベントあり!土日・祝日のはしご鑑賞が可能です。
  以下に、気になる公演をいくつかご紹介します。


 ●マームとジプシー『Rと無重力のうねりで』
  2/10-16のげシャーレ(横浜にぎわい座)
  ☆マームとジプシーのスポーツ演劇第二弾。テーマは「ボクシング」。
   http://bit.ly/KKivFp 第一弾↓は「バレーボール」でした。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/1127012548.html

 ●濱田英明×瀧澤日以×柴幸男『「演劇」という名の展示』
  2/11-12ヨコハマ創造都市センター 1F
  ☆ままごとの柴幸男さんが参加する“展示”。無料・予約不要。
   http://bit.ly/KKiz8e 柴さんのロングインタビュー↓
   http://qonversations.net/kano_shiba/7776/

 ●範宙遊泳『幼女X』
  2/12-13 KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
  ☆『幼女X』は山本卓卓さん率いる劇団が昨年2月に発表した作品。
   http://bit.ly/KKiDok

 ●革命アイドル暴走ちゃん『騒音と闇』
  02/14-16相鉄本多劇場
  ☆二階堂瞳子さん率いる団体の、ヨーロッパ旗揚げツアー後の新作。
   http://bit.ly/1aN4vRE ↓こりっちでカンタン予約!
   http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=50735

 ●イキウメ『カタルシツ「賽の河原」』
  02/14-16 KAAT神奈川芸術劇場<アトリウム>
  ☆人気劇団イキウメもTPAMに参戦!無料・予約不要。
   http://bit.ly/1aN4wFl
   短編「賽の河原で踊りまくる亡霊」↓をモチーフにしたパフォーマンス。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/1116232852.html


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 ◆4 【お薦め前売り情報 新国立劇場演劇『マニラ瑞穂記』】
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 ◎新国立劇場は、日本唯一の国立の俳優学校である、
  新国立劇場演劇研修所の修了生が出演するシリーズを継続中。
  ご紹介する『マニラ瑞穂記』は、その第2弾です。

 ○新国立劇場演劇『マニラ瑞穂記』
  2014年4月3日(木)~20日(日) 会場:新国立劇場小劇場
  ☆主演:千葉哲也 山西惇 稲川実代子 古河耕史 高島レイ(高:はしご高)
    ※計20人の出演者のうち17人が修了生です。
   作:秋元松代 演出:栗山民也
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/140401_001632.html

  第1弾『長い墓標の列』↓は昨年3月に上演され、演劇界の有識者が
   http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000602_play.html
  大手新聞で2013年の演劇3点に選ぶなど、高く評価されました。

  『マニラ瑞穂記』は2001年に亡くなった劇作家、秋元松代さんの戯曲です。
  2011年に同研修所4期生の試演会として上演された作品が、今年、
  新国立劇場の本公演として再登場。演出は同じく栗山民也さんです。
  試演会の稽古場レポート↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/1231184251.html

  時は1898年、舞台はスペインからの独立運動が激化するフィリピンの首都
  マニラにある日本領事館。領事や運動を支持する日本人の武士、
  娼婦など、身分も立場も目的も違う人々が、激しくぶつかり合います。
  国と国との争いに庶民が巻き込まれる理不尽さは、現代も同じ。
  身分違いの恋などのロマンティックなエピソードもあり、
  考えさせられる娯楽作として、多くの方にお薦めできる作品です。

  私は試演会でダブルキャストの両バージョンを拝見し、作品の面白さ
  だけでなく、研修生の清潔感のある真摯な演技も強く印象に残っています。
  出演者の1人を2011年のベストワン女優↓に選んだほどです。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0110211719.html
  今回の出演者は同研修所を出て、現場で力を付けてきた修了生ばかり。
  期待せずにはいられません。

  
 ≪チケット情報≫

  一般発売日:2014年2月15日(土)10:00~

  チケット価格:A席5,250円 B席3,150円 Z席1,620円

  ※Z席は公演当日ボックスオフィスのみで販売。1人1枚、電話予約不可。
  ※4月1日の消費税率の改定後は値段が変わります。
  ※『マニラ瑞穂記』『テンペスト』『十九歳のジェイコブ』
   『永遠の一瞬-Time Stands Still-』の4作品割引通し券あり。

  取り扱いプレイガイト等の詳細は公式サイトでご確認ください。
   http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/140401_001632.html

 ・お問い合わせ
  新国立劇場ボックスオフィス
   TEL:03-5352-9999 


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 ◆5 【「CoRich舞台芸術まつり!2014春」〆切は2/10(月)午後2時】
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 ◎今年も「CoRich舞台芸術まつり!」が開催されます!
   http://stage.corich.jp/festival2014/index.php

  グランプリ受賞団体に活動資金として【100万円】が支援される、
  日本全国対象のインターネットを介した舞台芸術フェスティバルです。
  今回で8度目の開催になります。これまでの結果↓
   http://stage.corich.jp/festival2013/grand_prix.php#b
   http://stage.corich.jp/festival2012/sponsored.php
   http://stage.corich.jp/festival2011/sponsored.php
   http://stage.corich.jp/festival2010/sponsored.php
   http://stage.corich.jp/festival2009/sponsored.php
   http://stage.corich.jp/festival2008/sponsored.html
   http://stage.corich.jp/festival2007/grand_prix_sponsored.html

   公募期間:受付中~2月10(月)午後2時〆切
   開催期間:2014年3月1日(土)~5月31日(土)

  第一次審査(ネット審査)で10団体が選ばれ(2/21発表)、
  最終審査では審査員が日本全国どこでも作品を観に行きます。
  開催期間中に公演がある団体の方はぜひご応募ください!

  応募のコツなどをまとめた昨年のエントリーをご参考にどうぞ↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0209143833.html

  観客が投稿するクチコミやお気に入り情報も審査を左右しますので、
  ぜひ観客の皆さんも参加してくださいね♪
   CoRich舞台芸術!:http://stage.corich.jp/
   メンバー登録:http://stage.corich.jp/user_register.php
   携帯サイト:http://stage.corich.jp/m


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 ◆6 【編集後記】
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 ◎ソウルで韓国創作ミュージカルを2本観てきました♪
  『太陽を抱く月』:http://bit.ly/1kiFQKJ (韓国サイト)
  『英雄』:http://bit.ly/1jRgupz (韓国サイト)
  寒かったですが、一人旅でもなんとかなるものですね(笑)。

  韓国と日本のミュージカル界の交流は熱くなる一方。
  来年春の『デス・ノート』↓のニュースは衝撃的でした。
   http://hpot.jp/stage/deathnote
  今年夏は宮本亜門演出『スウィーニー・トッド』↓を韓国キャスト上演。
   http://blog.amonmiyamoto.com/?eid=182
  『ブラックメリー・ポピンズ』の日本版製作↓も発表されましたね。
   http://sho.jugem.cc/?eid=4853 (個人ブログのようですがご紹介)


 ◎東亜演劇賞で三冠受賞のソン・ギウン脚色、多田淳之介演出『かもめ』。
  速報エントリー↓に続報を追加しています。写真多数あり。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1230175423.html


 ◎「CoRich舞台芸術アワード!2013」第1位は劇団チョコレートケーキ!
   http://stage.corich.jp/award/2013/result.php
  なんと2年連続です。6月新作公演のオーディション情報↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0121140451.html


 ◎第58回岸田國士戯曲賞の候補作は下記8作品です。
   http://www.hakusuisha.co.jp/kishida/selection58.php
  2月19日に選考結果発表。白水社のメルマガ↓で速報あり!
   http://www.hakusuisha.co.jp/magazine/
  白水社ツイッター:https://twitter.com/hakusuisha
  選考委員の方々のツイッター(五十音順、敬称略)↓
   岡田利規:https://twitter.com/okada_kpa58
   ケラリーノ・サンドロヴィッチ:https://twitter.com/kerasand
   松尾スズキ:https://twitter.com/matsuosuzuki
   松田正隆:https://twitter.com/hankaishaku
   宮沢章夫:https://twitter.com/aki_u_ench


 ◎こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願い署名活動中です。
  2月の街頭署名の予定:2/2、2/16
  俳優の八嶋智人さんが街頭署名のお手伝い↓をしてくださいました!
   https://twitter.com/kodomoaogeki/status/361392366831157249
   https://twitter.com/meganeouji840/status/361403711639138304
  有志の会の公式サイト:http://kodomoaogeki.com/
  有志の会の公式ブログ:http://kodomonosiro.blog.fc2.com/
  署名用紙をダウンロードして署名し、有志の会までご郵送ください。
  WEB署名もできます⇒ http://www.change.org/kodomo-aogeki
  公式ツイッター:https://twitter.com/kodomoaogeki
  Facebookページ:http://www.facebook.com/kodomo.aogeki


 ◎これから上演される公演の「しのぶの演劇レビュー」内記事

  うずめ劇場『砂女←→砂男』2/7(金) ~11(火)@ザ・スズナリ
  ⇒演出家ペーター・ゲスナーさんインタビュー 
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0114141721.html
  ⇒稽古場レポート
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0115214912.html


 ◎おすすめ舞台中継など on TV(おすすめがある時だけ掲載)

  【NHK Eテレ】2月2日(日)午前0:25~午前2:19 [土曜深夜]
   世田谷パブリックシアター『国盗人』
    http://bit.ly/1kiEaRA
    http://setagaya-pt.jp/news/2014/01/post_249.html
   出演:野村萬斎、白石加代子 ほか
   原作:シェイクスピア 作:河合祥一郎 演出:野村萬斎
   2007年のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/0623002449.html

  【WOWOW】2/15(土)よる8:30~
   Bunkamura『マクベス Macbeth』
    http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/104767/index.php
   出演:堤真一 常盤貴子 ほか
   脚本:シェイクスピア 演出:長塚圭史 ↓レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1221102332.html


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2014年1月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「中学生円山」←宮藤官九郎さん脚本・監督。ヤラれました。感動。
    http://maruyama-movie.jp/
  ・「さよなら渓谷」←幸せになるか不幸になるかも、全部自分で決めること。
    http://sayonarakeikoku.com/
  ・「めめめのくらげ」←震災後を生きる子供へのエール。小学生が大活躍。
    http://mememe.gaga.ne.jp/
  ・「フタバから遠く離れて」←双葉町民の避難生活を追うドキュメンタリー。
    http://nuclearnation.jp/jp/
  ・「TOKYOてやんでぃ」←ノゾエ征爾さん主演。めちゃ面白かった!
    http://tokyo-teyandei.com/


 ◎2013年9月にインタビュー↓していただきました。
   http://kenbunden.net/general/archives/4333 告知エントリー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1120155340.html
  なぜメルマガで情報発信を始めたのか、これから何を観たいのか、
  どうしていきたいのか。誇張のない本音をまとめていただけました。


 ◎注目している役者さんに「しのぶさんのサイトでいつも
  オーディション情報をチェックしています」と言われて嬉しい!
  「受かりました!」と言われるともっと嬉しい♪
  「しのぶの演劇レビュー」に情報掲載をご希望の方は、
  お問い合わせフォーム↓からどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/contact/
  ※必ず掲載するわけではありません。ご了承ください。


 ◎ツイッターやってます!フォロワー約5000人に感謝♪
  ⇒ @shinorev : http://twitter.com/shinorev
  観劇感想の速報もたまにつぶやきます。
  震災・原発事故、選挙関連のリツイートも多いです。


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
   http://stage.corich.jp/
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
  感想も書き込めますよ♪ メンバー登録はこちら↓
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  最新版では「観たい!」「観てきた!」コメントも表示されます。


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に続けて行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


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Posted by shinobu at 00:00 | TrackBack