加藤健一事務所俳優教室出身の俳優4人による劇団ハイリンドの第14回公演。MONOの土田英生さんの戯曲を扇田拓也が演出されます。初日の上演時間は約1時間50分でした。開演が少し遅れていたので、明日からはもっと短めになるかもしれませんね。
下北沢の新しい劇場である小劇場B1に初めて伺いました。北沢タウンホールの地下1階にあり、小劇場楽園のようにL字型の客席がステージを囲みます。でも柱はありません。客席数は楽園より多くて、イスとイスとの間隔が広い目なのが快適でした。
ハイリンド「きゅうりの花」初日は約1時間50分。農村の青年団の若者たちがたわいない会話で傷ついたり仲直りしたり。息のあったコミカルな場面で大笑いする観客の横に、唇を噛んで登場人物の悲しみに寄り添う観客もいる。社会問題もてんこ盛り。 pic.twitter.com/lP8z6VnIAu
— 高野しのぶ (@shinorev) 2014, 4月 2
⇒CoRich舞台芸術!『きゅうりの花』※こりっちでカンタン予約!
≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
とある過疎地の青少年文化センターの活動室。
村おこし会議の為に集まった青年会の男女七人。
ライバルの隣村に対抗すべく
出されたアイディアは
古くから伝わる民謡を――。
旗揚げ公演にて土田英生氏の名作
「―初恋」を上演したハイリンドが
4人揃ろい踏みでお送りするのは
土田氏の代表作「きゅうりの花」。
いち、2年ぶりに~♪
さん、4人そろう~♪
ご、ろく、ななで
8いりん10~♪
ソレ、ハイリンド!!
≪ここまで介≫
『きゅうりの花』は土田英生さんが作・演出されるMONOの公演を観たことがあります。基本は笑いが次々と生まれるトボけたやり取りなのですが、突然ヌルリと悪意が飛び出して来て、空気を支配します。その意地悪い雰囲気やスリルが好きなんですよね。今作の演出は扇田拓也さん。ハイリンドという劇団ならではの味も出ているのだと思いますが、MONO版と比較するとシュールよりストレート、苦笑いより大笑いでした。
ここからネタバレします。
ごくごく個人的な好みの問題なんですが、喪服が出てきた途端に冷めてしまう自分が居ました。もうこればっかりは仕方がないですね…。
ハイリンドvol.15 下北沢 小劇場B1オープニング記念公演
【出演】伊原農:無農薬農業を実践中・理論づめでケンカっぱやい/枝元萌:本屋の息子の嫁・夫の実家で同居中の姑にいじめられる・ペン習字の先生/多根周作:本屋の息子・東京で出会った静岡出身の女性と結婚・リストラされて妻と帰郷・優柔不断/はざまみゆき:子持ちの出戻り・スーパーマーケットの娘/宮内勇輝(劇団フルタ丸):農家を継ぐかどうか考え中の若者・陶芸の先生/白州本樹:町の有力者の息子/山口森広(ONEOR8):さかんにお見合いパーティーに行く独身男性・出戻りの娘に少し横恋慕
脚本:土田英生(MONO) 演出:扇田拓也 舞台監督 井関景太(るうと工房) 照明:石島奈津子(東京舞台照明) 音響:平井隆史(末広寿司) 舞台美術:向井登子 衣裳:阿部美千代(MIHYプロデュース) 宣伝美術:西山昭彦 スチール:夏生かれん 撮影ヘアメイク:田沢麻利子 Webデザイン:藪地健司・夏子 ハイ友:磯見美麦之 主催:ハイリンド 制作:上田郁子(office mube) 側で応援:石川はるか 協賛:(有)ベテルギウス special thanks:水下きよし(花組芝居)
【発売日】2014/03/01 一般:前売/当日 3,500円 賛助会員:2,500円(全ステージ共通) 学生(高校生以下)割引 前売/当日 2,500円(当日精算のみ)★ 前半平日割(2日19:30、3日14:00/19:30の回):前売/当日 3,000円
http://www.hylind.net/play/20140402.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
便利な無料メルマガも発行しております。