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2014年05月19日

【講座紹介】池内美奈子「演劇を実践する人のための教養講座“古典を読む~Who's Afraid of Classics?~”」6月~12月の全4回@森下スタジオ※〆切は明記なし

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古典を読む

 俳優指導者でヴォイス・ティーチャーの池内美奈子さんが4回シリーズの講座を開講されます。対象は俳優、演出家、劇作家など、演劇を実践される方ならどなたでも。詳細は公式サイトでご確認ください。

 今企画は池内さんが2004年より企画・運営してこられた「戯曲を読む会」の発展版で、1~3回までは1日目に特別講師を招いた講義とワークショップがあり、2日目には池内さんによるウォームアップの後、課題戯曲を最初から最後まで読み通すという内容です。4回目の「共有の会」は取り上げた3つの戯曲について考える場となります。

 池内さんは新国立劇場演劇研修所のヘッドコーチでもあり、私はできるだけ多くの演劇関係者の方々に、池内さんのワークショップを受講してもらいたいと思っています(⇒直近の告知エントリー)。通し受講だけでなく一回受講も可能ですので、どうぞふるってご応募ください。

●「演劇を実践する人のための教養講座“古典を読む~Who's Afraid of Classics?~”」
 【日程】6/14-15、8/12-13、10/13-14、12/9の全4回
 【会場】全回ともに森下スタジオ
 【定員】20名
 【参加費】通し受講¥24,000、一回受講¥8,500(共有の会のみ¥3000)
 【申し込み方法】電話かメールで「ライトサイズ」までお問い合わせください

●「演劇を実践する人のための教養講座“古典を読む~Who's Afraid of Classics?~”」 ※チラシより

 【内容】
・第一回テーマ:エリザベス朝演劇とシェイクスピア
 日時:2014年6月14日(土)・15日(日)11:00~17:30
 進行:池内美奈子
 特別講師:ステュアット・ヴァーナム・アトキン

・ 第二回テーマ:日本の近代古典
 日時:2014年8月12日(火)・13日(水)11:00~17:30
 進行:池内美奈子
 特別講師:樋田慶子

・第三回テーマ:アメリカのリアリズム演劇
 日時:2014年10月13日(月)&14日(火)11:00~17:30
 進行:池内美奈子&藤野節子
 特別講師:小川絵梨子

・共有の会:古典とは何?今後の古典はどんなもの?
 デモンストレーションとディスカッション
 日時:12月9日(火)11:00~17:30
 進行:池内美奈子


【お申し込み方法】
電話かメールでお名前とご連絡先、通し受講か一回受講かをお知らせ下さい。申し込まれた方に課題戯曲など詳細をお知らせいたします。尚、電話・メールともに“ライトサイズ”宛てにお願いします。

【連絡先】
ライトサイズ
電話番号:070-5568-4432
メールアドレス:rightsizeinfo(アットマーク)gmail.com

●我々はどこから来たのか?どこへ向かっているのか?

私は物語が好きだ。自分ではない誰か他の人の立場に立って、人生を生きることが出来るからだ。遠い国や想像上の国、時代も大昔に遡ったいつか、または未来へ行くことが出来る。多くの人によって読まれ、語り継がれ、上演されてきた古典と呼ばれる物語は格別に好きだ。人類の文化文明に貢献してきた、こうした物語がどうしてそんなに好きなのか考えるに、それらは「人間はいかに生きるべきか」を問うてくれ、私に色々と考えさせるからだ。そしてその答えを作り出すために自分が生きていることを思いださせてくれる。

世の中には古典と云われる演劇が数多くある。しかし現代の日本では儲からないからなのなのか、あまり上演されない。めったに上演されないと、出版物としてもあまり目にすることが出来ないので、そのような宝石があることを我々は忘れてしまう。そして、どのようにそれらを上演し、楽しんでいいのか分からなくなる。シェイクスピアもブレヒトも岸田國士も同じような様式で上演し、演じてしまいがちである。「作家は何を伝えたかったのか?」(テーマ)を考えず、そして「どのようにそれを伝えたかったのか?」(様式)も無視してしまっても無理もない。

そんなことでは何とも勿体無いではないか?儲かるかどうかは別で、古典とともに生きることで我々の人生はより豊かになる。というわけで私は10年ほど前から数人の俳優たちと『戯曲を読む会』なるものを開いてきた。一人で読んでいると誰が誰だか分からなくなりがちな外国の戯曲も、複数の俳優たちと音読することによって、誰がどういう思惑で動いているのか、作家は何を言いたかつたのか、どういう表現方法を使ったのかが見えてきて、いつも新しい発見がある。

今回のシリーズ「古典を読む」では、単に読むだけでなく、各分野の専門家からお話を伺った上で、ある成曲を最初から最後まで読む。4回目の最終回ではそれまで読んだ古典作品を振り返り、共通することは何か、またそれぞれの特徴を考え、現代の日本ではどのような作品を創りたいのか、見たいのか、参加者みなで考えていきたい。断絶した演劇活動をするのではなく、先人から学び、熟した演劇を創り、次の世代にどんな物語を残していくのか考えたい。 (池内美奈子)

【定員】20名 【参加費】通し受講¥24,000、一回受講¥8,500(共有の会のみ¥3000)
主催:池内美奈子 スタジオ助成:公益財団法人セゾン文化財団 協力:俳優指導者アソシエーション チラシ掲載写真撮影:青木花
公式サイト:http://asatp.org/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=20&block_id=22#_22

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2014年05月19日 23:38 | TrackBack (0)