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2014年10月30日

FUKAIPRODUCE羽衣『よるべナイター』10/30-11/02青山円形劇場

 FUKAIPRODUCE羽衣は糸井幸之介さんが作・演出・美術・音楽を総合的に手掛け、女優の深井順子さんがプロデュースする劇団です。『よるべナイター』は再演ですが、円形劇場のための完全な新演出とのこと。糸井さんだけでなく深井さんも演出をされているようです。上演時間は約2時間。写真↓はホームベース型のチラシ。

20141031_yorubenighter.JPG

 夜の野球場で野球のユニフォームに身を包んだ男女が、劣情も純情もさらけ出して歌って踊ります。くんずほぐれつの濡れ場があるほど性描写は激しいですが、だからこそ動物的で、ありのままの人間が見られるのです。何度も泣き笑いしました。

 青山円形劇場との相性もばっちり!ライブに盛り上がったり、恥ずかしくて伏し目がちになったり(笑)、反対側の席のお客様と一緒に体験できます♪ あと5ステージしかありません。お見逃しなく。

 ⇒CoRich舞台芸術!『よるべナイター

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 結局さ 傑作さ 
 人生 悲劇でも喜劇でもねーが
 ≪ここまで≫

 緑色の芝のさわやかな球場で、パリっと清潔なユニフォームを着ているのに、アンニュイなムードでスケベなエピソードがたんまり。ギャップがすごく面白いな~と思っていたら、澤田慎司さんが独壇場の長い目のダンス・シーンで、思いっきり体育会系に!「おお、これは野球(スポーツ)だ!」と、今までのギャップも含んだまま世界が1つになったことに興奮しました。

 野球の実況中継をするラジオ番組のパーソナリティーと解説者を、黒い背広姿の森下亮さんが一人で演じ分けます。深夜のラジオ番組も良かったな~。

 ここからネタバレします。

 「エンドレス・セックス・イン・ザ・ワールド」は、脱がない「ニンフォマニアック」(映画見てないけど・笑)。「果物夜曲」のサビを一緒に口ずさんで涙。ああ、やっぱり私はこの2曲で前にも泣いてるんだ。

 主題歌「よるべナイター」で大いに盛り上がった後は、ユニフォーム姿の俳優さんは全員退場し、ラジオのパーソナリティー役の森下さんだけが舞台に残ります。サラリーマンが仕事を終えて一人暮らしの家に帰り、わびしく第三のビールとポテチを食べる場面に。そこから農業を営むサラリーマンの両親の歌が始まりました。「よるべナイター」はたしか“9回裏”で、始まる前に「羽衣ー!」と皆で声を合わせたりして、終わるムード全開だったんです。その後にまた、まっさらなエピソードが始まったように感じて、ちょっと疲れちゃったかも。「よるべナイター」の後はアンコール形式にして、羽衣のテーマを歌って終わるのとか、どうでしょうか♪羽衣のテーマが聴きたいだけかしら、ごめんなさい(笑)。脱いじゃおっかな、羽衣!

10周年記念特別公演
出演:深井順子、日髙啓介、鯉和鮎美、高橋義和、澤田慎司、新部聖子、岡本陽介、伊藤昌子、西田夏奈子、キムユス(散歩道楽)、中林舞、福原冠(範宙遊泳)、橋本淳、髙山のえみ、森下亮(クロムモリブデン)
プロデュース・演出/深井順子 作・音楽・共同演出/糸井幸之介 野球指導/古田敦也 振付:木皮成 舞台監督:谷澤拓巳 照明:松永永(erimatsumoto Co.ltd.) 音響:佐藤こうじ(Sugar Sound) 宣伝美術:林弥生 宣伝写真:記録映像:杉田協士 制作:坂田厚子 林弥生 大石丈太郎 企画・製作:FUKAIPRODUCE羽衣
A*)前売:3,500円
B*)さいふにやさシート:2,000円(各回枚数限定,当日引換券.やや見づらいお席になる可能性がございます.)
C*)ウルトラマニアチケット:10,000円(羽衣マニア向けのスペシャルチケット.チケット二枚分のお土産付.)
http://www.fukaiproduce-hagoromo.net/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 22:33 | TrackBack

【お知らせ】2014年11月のメルマガをお休みします

 私事ですが、諸事情により、2014年11月のメルマガの発行をお休みさせていただきます。楽しみにしてくださっている読者の皆様には、本当に申し訳なく思っています。ごめんなさい。
 2014年11月の観劇予定は「観たかった公演リスト」としてですが、いつもどおり公開しましたので、よかったらご覧ください。

 東日本大震災直後に初めてメルマガをお休みした時にも書いていますが、「今日のような明日がきっと来る」なんて、やっぱり約束されていませんね。2004年7月から発行を始めて、10年ちょっと継続できたのは、本当に幸運だったと思います。

 いつかまた再開できるよう、がんばります。もしよかったらその日までお待ちいただけたら幸いです。

Posted by shinobu at 16:19 | TrackBack

2014年10月29日

東京芸術劇場×明洞芸術劇場・国際共同制作『半神』10/24-31東京芸術劇場プレイハウス

 1986年に初演された舞台『半神』は萩尾望都さんの漫画「半神」を、萩尾さんと野田秀樹さんが共同で戯曲化し、野田さんが演出されました。今までに何度も再演されている、劇団夢の遊眠社の代表作だったんですね。
 今回は韓国人キャストによる新創作です。東京芸術劇場と韓国の明洞芸術劇場の共同制作で、出演者はすべてオーディションで選ばれたとのこと。上演時間は約2時間。

 次々と、わからないままに魅せられ、虚構の世界へと連れ去られていく、演劇的な幸せを満喫しました。やはり俳優も素晴らしい!

 韓国語上演・日本語イヤホンガイド付きです。電光掲示板の字幕はありません。イヤホンガイドは女性の声で、私は慣れるまでにけっこう時間がかかりました。

 漫画「半神」は芸劇の1階のお店で販売しているそうです。どうぞお求めください!傑作ですよ~。

半神 (小学館文庫)
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萩尾 望都
小学館
売り上げランキング: 6,963

 ⇒CoRich舞台芸術!『半神

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより (役者名)を追加。
 醜いが高い知能を持つ姉シュラ(チュ・イニョン)と、美しいが頭の弱い妹マリア(チョン・ソンミン)。二人は、体がくっついたまま生まれてきた双子だった。
 シュラはいつもやむなくマリアの面倒をみて暮らしていたが、他人から愛されるのはいつでもマリアの方であった。そんな二人が十歳を前に、死に瀕する病いにかかる。
 助かる方法は、ただ一つしかなかった。それは…
 ≪ここまで≫ 

 私は夢の遊眠社時代を知らない演劇ファンで、野田さんといえばNODA MAPだったので、今回のような作風に触れたのは初体験のような心地です(1992年に『贋作 桜の森の満開の下』の再演を観ていますが、それ1本のみなので)。

 開場中の舞台では俳優さんたちが稽古着でアップをされていました。上手手前に演出家がいて、俳優が『半神』の稽古をする場面もあり、劇中劇であることを観客に幾度も提示する戯曲です。黒いワンピースのスカート部分が伸びる布でつながっている双生児の姉妹や、猛々しい異形の者たちが登場し、虚構の世界が堂々と立ち上がっていきます。数学、医学、だじゃれの言葉遊びを浴びていく内に、パズルのピースがはまっていく快感を得たり、普段なら全く想像しないことが頭に浮かんだり、色んな角度から刺激を受けて、神妙な気持ちにもなりました。

 物語の展開を理解して咀嚼する前にずんずんと次へと進んでいくので、全てを知ることはできませんでしたが、全く不満はありません。謎にひっかかって、遠くの点と点がつながって、あー面白いと思ったら、また置いてきぼりにされる。そして予想を超える不思議なこと次々に起こる。こりゃハマるよねって思いました(笑)。80年代に観たかったな~。

 私たちは三次元の空間に生きていますが、四次元、五次元、さらにその次の何かがあることを、頭で想像したり、意味を理解したりするだけでなく、体感として確かめられたような気がしました。劇場の椅子に座ったまま、異次元を旅したような。しかも「これはフィクションだ」と気づいたままで。私がそんな状態になれたのは、韓国人俳優が体と言葉、声、心がぴたりと一致する、芯が太くて力強い、安定した演技をされていたおかげだと思います。舞台空間に隙(甘さ)がなかったから、すべてをゆだねられました。

 韓国公演ではシュラ役のチュ・イニョンさんが急性盲腸炎になったため、初日(9月12日)が延期され、9月19日に開幕しました。チュ・イニョンさんは『焼肉ドラゴン』で三女役を演じられた方なんですよね? シュラ役、素晴らしかったです。

 ここからネタバレします。

 双生児の姉妹の高い知性を持つ方のシュラが「一人になりたい(マリアと離れたい)」と強く願う場面で、「私は一人じゃない!」と歓喜の声をあげるような歌が流れるのが皮肉でいいです。

 シュラとマリアが行きついた「孤独の果て」は、孤独とはいえ1人ではなく2人だったり、2人でいてもそれぞれに孤独だったり、2人だろうが何人だろうが誰もが孤独だったり、とはいえ舞台上にも客席にも大勢の人がいたり…などと自由気ままに想像しました。

 長らく演劇を観続けていますが、今でも演劇の儚さに、落ち込むことがあります。この『半神』を観ている時、演劇の虚構の確かな力を実感できて、さらには外国人と日本の戯曲を介して心身の交流ができたことに感謝します。流れた涙も、いつもとはちょっと違いました。ありがとうございました。

≪韓国ソウル、東京≫
出演:チュ・イニョン、チョン・ソンミン、オ・ヨン、イ・ヒョンフン、イ・ジュヨン、パク・ユニ、イ・スミ、ヤン・ドンタク、キム・ジョンホ、キム・ビョンチョル、ソ・ジュヒ、チョン・ホンソプ
演奏:ハン・ジョンリム(キーボード)、クォン・ナヒョン(チェロ)、チン・ユリ(ヴァイオリン)、ファン・ジョンウン(ヴィオラ)
脚本:萩尾望都、野田秀樹 演出:野田秀樹 美術:堀尾幸男 照明:服部基 衣裳:ひびのこづえ 選曲・効果:高都幸男 振付:謝珠栄 美粧:柘植伊佐夫 編曲:ハン・ジョンリム 宣伝美術:吉田ユニ レジデント・ディレクター:ソン・ギウン 技術監督:キム・ムソク(明洞芸術劇場) プロダクション・マネージャー:大平久美(K Productions)  東京公演主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団) 東京都/東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団) 共催:明洞芸術劇場、独立行政法人国際交流基金(東アジア共同制作シリーズ vol.1)
※韓国語上演・日本語イヤホンガイド付 【全席指定・税込】 S席 5,000円 A席 4,000円 ペアチケット 8,500円(S席/2枚)  高校生割引 1,000円 65歳以上(S席)4,500円  25歳以下(A席)2,000円
『小指の思い出』&『半神』セット券:「半神」と野田秀樹・作、マームとジプシー藤田貴大・演出の「小指の思い出」のお得なセット券を販売します。料金:9,000円/1名様分(全席指定・税込・S席・枚数限定) ※未就学児はご入場いただけません。
http://www.geigeki.jp/performance/theater063/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:05 | TrackBack

2014年10月24日

【写真レポート】舞台芸術制作者オープンネットワーク[ON-PAM]「2014年度第3回文化政策委員会・文化政策ラボvol.5『人材育成から持続的キャリア形成へ 舞台芸術創作現場の雇用・労働環境を考える』」09/25こどもの城本館11階会議室

 ON-PAM第3回文化政策委員会・文化政策ラボvol.5「人材育成から持続的キャリア形成へ 舞台芸術創作現場の雇用・労働環境を考える」のレポートを担当させていただきました。すべてはON-PAMアクテビティWebサイトに掲載されています。
 2013年~2014年の[ON-PAM]文化政策委員会についてのエントリー⇒

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 ※[ON-PAM]はアーティスト・芸術団体と観客の間を繋ぐ全国的・国際的な会員制ネットワークです。舞台芸術の制作者でなくとも入会可能です。⇒入会案内

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第一部【レクチャー】16:00~17:00
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■テーマ:労働法の基礎知識
■講師:弓倉京平(弁護士、Arts and Lawのメンバー)

 「クリエイターを支える仕事がしたいと思って弁護士資格を取った」とおっしゃる弁護士の弓倉京平さんが労働法のごく基本的な内容を判例を挙げながら講義してくださいました。

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第二部【報告①】17:00~17:30
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■報告①:労働環境・雇用を巡る歴史を振り返る
■報告者:折田彩(ON-PAM文化政策運営委員)、松岡智子(ON-PAM文化政策運営委員)

 舞台芸術の公的支援の歴史を振り返りながら、高萩宏氏(東京芸術劇場副館長)と米谷尚子氏(芸団協・芸能文化振興部部長)のインタビューを基に、これまでの経緯と現在の問題点・課題を具体的に挙げていく充実の報告でした。

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第二部【報告②】17:30~18:00
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■報告②:中間支援組織に向けて
■報告者:岸正人(あうるすぽっと・豊島区立舞台芸術交流センター 支配人)

 「舞台芸術:人材育成/労働環境整備の中間支援組織設置案」について、率先して進められている岸正人さんが報告されました。岸さんは民間企業ホール、フリーの制作、複数の公共ホールの仕事を経験されています。

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第三部【ディスカッション】18:00~21:00
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 グループ・ディスカッションのファシリテーター:久野敦子、吉澤弥生、岸正人、樋口貞幸

 ON-PAMは会員向けに「舞台芸術創作現場の雇用・労働環境を考える事前アンケート」を実施しました。武田知也さんによるアンケートの結果分析の後、18時半から4つのグループに分かれてディスカッションを行い、最終的には国への提言も含め、ON-PAMが1~2年の間に実現出来るアイデアを出し合いました。

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*19:15~19:45に「Dance New Air 2014」屋外パフォーマンスの鑑賞がありました。
 ポール=アンドレ・フォルティエ『15 X AT NIGHT


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■所感
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 労働法のレクチャーで法定労働時間外の残業は本来は禁止で、残業時は割増賃金の支払いが義務であることを知り、驚いてしまいました。私は派遣社員だった時期を除いて、そんな職場を経験したことがありません…。「80%以上の企業で違法な基準外労働が行われている」現状をどうにかして欲しいです。

 ディスカッション後のアイデア出しで、やはり制作者共通の悩みと要望があることがわかりました。制作者の厳しい労働環境と低い給与水準を改善させたい。そのためには舞台芸術の創作・事業を経済活動として第三者にわかる形で示す必要があります。報告によると「企画制作料」が助成金の対象経費と認められるまでに17年かかっていました。先輩方のおかげで私たちは昔よりも恵まれた環境にあります。歴史をふまえた上で現状を分析し、自分たちの望む環境、未来を手に入れるべく、皆で協力して声を上げていきたいと思いました。

 レクチャー、2つの報告、ディスカッションでたっぷり5時間、その後に懇親会も開かれ、ON-PAM会員同士とゲストは密な交流ができたと思います。前回に続きインプットとアウトプットをセットにした長丁場のイベントを体験して人間はその場を共有する人たちと長い時間をともに過ごすことが大切なのだと再確認しました。(高野しのぶ)


写真提供:ON-PAM
2014年度第3回文化政策委員会・文化政策ラボvol.5 
企画運営:相馬千秋、折田彩、武田知也、松岡智子
渋谷のエスニック居酒屋で懇親会あり。
レポート:http://act.onpam.net/?p=929
概要:http://act.onpam.net/2014/08/13

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 14:08 | TrackBack

2014年10月23日

【オーディション】少年社中「2015年3月公演『リチャード三世』@あうるすぽっと・出演者&劇団員オーディション」※11/05専用フォームからの申し込み〆切⇒11/07郵送必着

 毛利亘宏さんが作・演出される劇団少年社中が次回公演の出演者と劇団員のオーディションを行います。少年社中は1997年創立の劇団で、次回が第30回公演。毛利さんは商業演劇でも大いにご活躍中です。

 作風は簡単かつ乱暴に言ってしまうと、アクション&ファンタジーでしょうか(⇒過去レビュー)。ご興味ある方はぜひ。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ●少年社中第30回公演『リチャード三世』
  2015年03/04-12@あうるすぽっと
 ・出演者&劇団員オーディション
  応募資格:18歳以上の男女(経験・年齢不問)
  参加費:無料
  11/5までに専用フォームから申し込み。
  11/7郵送必着。

Posted by shinobu at 15:22 | TrackBack

2014年10月22日

メメントC『ダム』10/22-26シアターグリーン BIG TREE THEATER

 メメントCは嶽本(だけもと)あゆ美さんの戯曲を上演する劇団です。私は初見。前売3000円のプレビュー公演を拝見しました。

 主演の西山水木さんは芯の太さとはかなさを併せ持った40代女性を好演。とても可愛らしかったです。粟野史浩さんも若さゆえの純粋さ、無鉄砲さが、よくお似合いでした。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ダム』※こりっちでカンタン予約!
 レビューは記録のみ。

 ここからネタバレします。

 最後は放置された仏壇が草木に覆われていた。人知のおよばない自然の力を実感させてもらった。

第九回公演 ≪東京、熊本≫
出演:西山水木、鴨川てんし(燐光群)、佐々木梅治(劇団民藝)、粟野史浩(文学座)、清田正浩、桝谷裕(スターダス・21)、辻本健太(スターダス・21)、駒井健介(文学座)
脚本:嶽本あゆ美 演出:藤井ごう 美術:乘峯雅寛  照明:和田東史子 音響:近藤達史 衣装:中村里香子  舞台監督:伊東龍彦 演出助手:佐藤萌子 制作:竹内洋(㈱Hermann McCartney)
【発売日】2014/07/14 プレビュー前売3000円 当日3500円 一般前売 4300円 当日 4800円 学生前売 3000円 当日 3500円
http://ameblo.jp/mementoc/theme-10080225422.html

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Posted by shinobu at 23:55 | TrackBack

2014年10月19日

メルマガ号外 『ポリグラフ 嘘発見器(再演)』

 東京芸術劇場『ポリグラフ―嘘発見器―(再演)』
 ≪パリ、東京、広島、札幌≫
 10/19-11/02東京芸術劇場シアターイースト

 ※公演詳細はこちら
 ⇒CoRich舞台芸術!『ポリグラフ―嘘発見器―

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 “しのぶの演劇レビュー” 号外 Vol.57  2014.10.19 2,163部 発行

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   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪


★★ 号 外 ★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◎東京芸術劇場『ポリグラフ―嘘発見器―(再演)』
  ≪パリ、東京、広島、札幌≫
  10/19-11/02東京芸術劇場シアターイースト
  ☆出演:森山開次、太田緑ロランス、吹越満
   構想・脚本:マリー・ブラッサール/ロベール・ルパージュ
   翻訳:松岡和子 演出:吹越満
    http://www.geigeki.jp/performance/theater066/
   詳しいあらすじ、トレーラー、出演者の動画、舞台写真↓
    http://www.geigeki.jp/ch/ch1/t066.html
   団体公式ツイッター:https://twitter.com/polygraphe1019

 ◎観劇後のコメント◎

  2012年の『ポリグラフ―嘘発見器―』初演は、私にとってその年の
  「心に残る13本」で、吹越満さんは演出家No.1↓でした。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0105215957.html
  今回の再演は、メルマガ8月号のお薦め前売り情報↓に載せて、
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0801000009.html
  10月のお薦めNo.1↓としてご紹介し、推しに推してきたんです。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/1001000049.html
  そして今日の初日を拝見して…やっぱり超面白かった!!
  約1時間30分という短い目の上演時間もすっごく快適!

  舞台は1983年から1989年のベルリン、モントリオール、ケベックシティ。
  映像と影のコンビネーションで魅了する高品質・ハイセンスな舞台です。
  日本人が外国人を演じる違和感は、最初に払拭してくれるので心配無用!

  女1人、男2人の三人芝居で、エロくて刺激的な大人の恋愛がふんだん。
  殺人事件にまつわる推理サスペンスの要素も巧妙に散りばめられます。
  嘘と真実、自己と他者の境界を、演技の虚構と身体のリアルで見せて、
  舞台ならではライブ感と多層性を生かした演出が見事です。
  物語がわからなくても、視覚・聴覚的な趣向だけで満足できそう。

  森山開次さんの激しいダンスから目が離せない!存在感も素敵。
  太田緑ロランスさんはラブシーンがバッチリ決まる美しさ。演技も自然。
  吹越満さんの手足や指の、計算が行き届いた動きにほれぼれします。

  もとはシルク・ド・ソレイユの演出でも有名な、世界的演出家である
  ロベール・ルパージュさんと、マリー・ブラッサールさんの作品です。
  今後もルパージュ作品は日本への招聘が続くようなので、
  未見の方はこの機会にぜひ! 過去レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/1112120803.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0629002612.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2002/1023232923.html

  約300席の小劇場で贅沢な観劇になると思います。お友達、恋人とどうぞ!
  一般5,000円はこの品質なら高くないです。25歳以下、高校生割引等あり。
  東京芸術劇場↓は池袋駅から地下道で直結。周辺の食事環境も充実♪
   http://www.geigeki.jp/access/index.html

  ローソンチケット「パリ公演開幕&アトリエ試演 観劇レポート」↓
   http://tinyurl.com/oonsx3k
  THE JAPAN TIMES
  「Classic early mystery lays bare elusive Lepage style」(桂真菜)
   http://tinyurl.com/lwmhsp9
  10/16の朝日新聞夕刊↓「無国籍の映画的演出」
   https://twitter.com/geigeki_info/status/522724523083182081
  CINRA 初演時の出演者3人のインタビュー↓
   http://www.webdice.jp/dice/detail/3698/
  wonderland「劇評を書くセミナー」の初演の劇評(9編)↓
   http://www.wonderlands.jp/seminar2012/mt05/


 【チケット情報】 

  全席指定 ※未就学児はご入場いただけません。

  一般前売 5,000円 (当日5,500円)
  65歳以上 4,500円
  25歳以下 3,500円
  高校生割引 1,000円

  プレイガイドは公式サイト↓でご確認ください。
   http://www.geigeki.jp/performance/theater066/


 【お問い合わせ】

  東京芸術劇場ボックスオフィス
   TEL:0570-010-296 (休館日を除く10:00-19:00)


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 ◆ 【編集後記】
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 ◎2014年2度目のメルマガ号外です。前回はこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0909182839.html


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  アプリでチラシ拡大可能!「あと○日で開幕・終幕」がわかって便利。
  最新版では「観たい!」「観てきた!」コメントも表示されます。


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


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 今回の配信は“号外”です。
 メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。

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Posted by shinobu at 22:42 | TrackBack

ハイバイ『霊感少女ヒドミ』10/18-28アトリエヘリコプター

 岩井秀人さんが作・演出される劇団ハイバイの再演ツアーです。『霊感少女ヒドミ』は快快(旧小指値)が上演したものしか、私は観たことがありませんでした。快快版はCoRich舞台芸術アワード!2008で第一位だったんですよね。

 アトリエヘリコプターに久しぶりに伺いました。東京公演のあと5都市を回ります。上演時間は失念。約1時間のようです(2014/10/19修正)。

 映像と演技のコラボレーションが見どころで、ちょいとホラー・テイストもある、切ない恋のお話…ですが、恋バナだけで終わらないところが素敵。

 『ある女』と同様、緻密に作られた映像でした。初めての小説も面白かったし、改めて岩井さんさんはすごい才能の持ち主だと思いました。岩井さんの映画が観たいです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『霊感少女ヒドミ
 レビューは記録のみ。

ヒッキー・カンクーントルネード
岩井 秀人
河出書房新社
売り上げランキング: 221,295

 ≪あらすじ≫
 私の部屋には幽霊が2人いる。彼氏が来る時は出て来ないでほしい。
 ≪ここまで≫

≪東京、愛知、兵庫、香川、兵庫、北海道≫
出演:石橋菜津美、富川一人、用松亮、平原テツ
脚本・演出:岩井秀人 舞台監督/谷澤拓巳・上嶋倫子 舞台美術・宣伝美術/土谷朋子(citron works) 音響/中村嘉宏 音響操作/平井隆史 映像編集/トーキョースタイル 映像操作/富所浩一 衣裳プラン/土谷朋子(citron works) 衣裳協力/中西瑞美(ひなぎく) 宣伝写真/平岩享 WEB/斎藤拓 票券/冨永直子(quinada)  制作/藤木やよい・西村和晃・坂田厚子(quinada) プロデューサー/三好佐智子(quinada)助成:芸術文化振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業) 主催:ハイバイ・有限会社quinada
【休演日】10/20【発売日】2014/09/06
(全席整理番号付 自由) 一般 前売:3,200円 当日:3,700円 学生 前売・当日共:2,500円 (受付にて要証明) ※ 未就学児童の入場はご遠慮下さい。 ※ 受付開始・当日券引取は開演の40分前、開場は20分前です。 ※ 演出の都合上、開演後はご入場をお待ちいただく場合がございます。
http://hi-bye.net/2014/08/27/4211

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:49 | TrackBack

2014年10月13日

【レポート】新国立劇場演劇マンスリープロジェクト・トークセッション「二人芝居ー対話する力ー」10月12日(日)18:00~新国立劇場小劇場

 新国立劇場演劇部門のシリーズ企画「二人芝居ー対話する力ー」の3作品の演出をされる3人の演出家(蓬莱竜太/ノゾエ征爾/小川絵梨子)と、芸術監督の宮田慶子さんによるトークセッションです。過去のレポート⇒
 蓬莱さんが演出された『ブレス・オブ・ライフ~女の肖像~』が上演中の小劇場で行われました。

 宮田さんは昨年度の「Try・Angle-三人の演出家の視点-」でも3人の30代の演出家(小川絵梨子/森新太郎/上村聡史)に「やりたい戯曲を演出する」という仕事を依頼し、どれも充実の成果を上げて高く評価されました。今回もまた30代の演出家3人に「二人芝居の演出」を依頼され、宮田さんが若手育成に力を入れてくださっていることがよく分かります。

 宮田:演劇界の30代後半はゴールデンエイジ。「Try・Angle~」の森新太郎さん、上村聡史さんも30代後半です。

 1作目の『ブレス・オブ・ライフ…』は10/26(日)まで。すごく面白いです。私は身に詰まされて、観たその日は一日中、立ち直れなかったです(苦笑)。どうぞお見逃しなく。11月はノゾエさん演出『ご臨終』が、12月には小川さん演出の『星ノ数ホド』が開幕します。

 既に詳しいレポートを書かれたお客様がいらっしゃいます↓ので、私のと併せて補完できればと思います。

 ■3つの二人芝居の現状

 蓬莱:二人芝居は興行的に難しいので(出演者が少ないのでチケットが売れにくい)、こんな企画は新国立劇場だからできるのでは。
 宮田:二人芝居を3本連続なんて新国じゃないとできないと言われてます(笑)。

 宮田:これまでに二人芝居をやったことは?
 蓬莱:二人芝居の脚本は3本、演出は2回。でも女優2人は初めてで、翻訳戯曲の演出も初めて。
 宮田:『ブレス・オブ・ライフ~女の肖像~』(出演:若村麻由美、久世星佳)は開幕しました。ホっとしましたか?
 蓬莱:全く。二人芝居は終わりのない作業。ストーリーで見せる芝居でもない。掘れば掘るほど発見も問題もある。日々ハラハラしていて完成がない。

 ノゾエ:『ご臨終』(出演:温水洋一、江波杏子)は読み稽古から立ち稽古に入ったところ。ディスカッションの時間を多く取ってます。二人芝居は現実的な筋肉も使う(たとえばのどをよく使う)。5時間で脳が限界(今日の温水さんがそうだった)。『ご臨終』はほぼ温水さんだけがしゃべる戯曲だけれど、舞台上で持っているエネルギーは2人とも同じ。しゃべるかしゃべらないかの違いがあるだけ。江波さんの首にはじわっと汗がにじんでいた。

 宮田:小川さんの『星ノ数ホド』(出演:浦井健治、鈴木杏)は12月の上演だけど、もう読み稽古をしました。
 小川:稽古はなるべく早く始めたい。時間の量よりも日数、期間の長さだと思っている。スタートを早くしたい。1、2年前からでも早く本に触れること。その本が自分の頭にひっかかっている状態で生活を送ることができる。今回は特に複雑な戯曲なので。
 宮田:演出家にとっては早ければ早いほど嬉しい。頭にずっとその台本があるから。


 ■二人芝居ならではの苦労

 宮田:二人芝居ならではの苦労は?
 蓬莱:割とずっと困ってた。いつも緊張するけど今回も顔合わせは緊張した。稽古は「同じ釜の飯を食う」ということだから。俳優から信用を勝ち取れるか。女優2人に信頼されるかどうかは大きなところ。共通の言語をどうやって置くか。自分が演技の何を変えて欲しいかを説明する義務もある。その責任を果たせるのか。お風呂でダメ出しのシミュレーションもした(自分がこう言うと、女優さんがこう返して、それにこう返事して…等)。でも全然うまくいかなくて(会場で笑いが起きる)。自分のプランに縛られた時もあった。二人芝居だと役者さんは自分を客観視できない(2人以外の人が出るシーンがないから)。※稽古後半になってお風呂シミュレーションは不要になったそうです。
 ノゾエ:(二人芝居だと)ちょっとした言い間違いがえらいことになったりする。

 宮田:気を付けたことは?
 蓬莱:2人の女優に対して愛情のかけかたを均等にすること。等しく愛することを心掛けました。
 ノゾエ:ちゃんと話すことから始めてます。僕がどう感じるかじゃなくて、俳優さんがどう感じているか。どんなに時間がかかろうとも。
 小川:二人芝居は2度演出したことがある。『ご臨終』のように片方がずっとしゃべるタイプだったから、しゃべる方に重点を置きがちだった。でも本当は聞いている方が大事だった。二人芝居は逃げ道がない。人が少ない分、人数が多い時より稽古場にも繊細な空気が流れる。

 蓬莱:二人芝居の演出はしばらくいいかなと思う。立て続けには無理。
 小川:『ご臨終』の温水さんのお話でも気づいたけど、5時間でへとへとになるのは、演出家の自分もだ。
 宮田:稽古場がクリエイティブであるのは5時間が限度だと思う。


 ■演出家も「わからない」

 宮田:稽古場でちょっと大風呂敷広げたら大失敗したり。嘘ついちゃダメだと思う。
 蓬莱:正直にいることが大事ですよね
 ノゾエ:わからないときは、「わからない」って言う。「わからない」とすら言えず3分絶句したこともあります(笑)。
 蓬莱:絶句、ありますよね…。(小川さんもうなずく)。
 小川:適当にその場をなんとかするためにしゃべったりしてしまい、私がパニックにならないよう役者さんが察してくれたことも。自分を相対的に見た時にわからなくなる。「怒られるかも、わかってもらえないかも、自分はダメだ、演出に向いてない」…って思っちゃう。役者は繊細だって言うけど、演出家だってスタッフだってそうなんです!
 宮田:「あぁ、私最低ー!」と思うこともある。

 宮田:蓬莱さんが中庭で一人でいる姿をよく目撃しました(笑)。
 蓬莱:休憩はよく使いました(煮詰まったら休憩にする)。あの新国立劇場の稽古場にある中庭、いいですよね。
 ノゾエ:今は僕が使ってます(笑)。


 ■演出家はカウンセラー

 蓬莱:何が問題かを見つけるのが難しい。役者さんが解釈に苦しんでいるのか、相手のことで悩んでいるのか。役者さんからの情報を取りこぼさないようにする。
 宮田:演出家の指示はセリフの話し方や動き方だけではなく、俳優の思考の奥深く、生理状態にまで触れることになる。まるでカウンセラー。俳優だけでなく役柄についてもカウンセリング。すべて探ることが必要。


 ■二人芝居はプロのテニスプレイヤーのラリー

 宮田:二人芝居は何作か演出したことがある。ある時の稽古場で片方が相手の俳優に激昂したことがあり、恐かった…!
 蓬莱:二人芝居は人間力が必要。誰でも簡単にやれるわけじゃない。今回の女優さん2人は感度がいい。そういうところ(喧嘩)に入らないようにしていた。共演者という感覚を忘れていない。相手を信じることを手放さないのが大事。
 宮田:二人芝居は一球も間違わずに2時間続けるテニスのラリー。お互いがプロのテニスプレイヤー。

 宮田:ノゾエさんは過去に二人芝居をやったことはありますか?
 ノゾエ:自分で書いて演出したことがある。壁かけ型の扇風機に長い髪が絡まった女性がいて、そこに男性が現れる。
 宮田:面白そう!
 ノゾエ:ニューヨークでリーディング上演されることになりました。
 蓬莱:リーディング…一番面白い絵(扇風機に長い髪が絡まった女性を男性が発見する冒頭)が伝わらないですね(笑)。


 ■毎回、戯曲の書き方がわからなくなる

 宮田:蓬莱さんとノゾエさんは劇作家でもあります。演出家は劇作家をとてもリスペクトしている。どうやって書くんでしょう?動機は?
 蓬莱:二人芝居は制限がはっきりしているから瞬発力で早く書ける。人物の造形をしっかりしていれば、自分の作為から離れられる。2人がしゃべっていることの記録を取っていく感じ。神様のように彼らが一番ゆさぶられる題材を投下する。いたずらをするように。だから『ブレス・オブ・ライフ』も早く書けたんだろうと思っていたら、1年かかっていたそうで…すみません。
 ノゾエ:二人芝居はアイデアが見つかれば早く書ける。扇風機の二人芝居は比較的早く書けた。

 蓬莱:動機は…自分の感覚や経験を観客にしてもらえたらいいなと思う。それぐらいファジー。
 ノゾエ:毎回どうやって書いたのかわからなくなる。
 蓬莱:(頷く)
 ノゾエ:自分の昔の戯曲を読んでよく書いたなぁ、よくできてるなぁと思ったりする(笑)。ランナーズハイのようなライターズハイはあると思う。違う領域に入っていくような。朝起きて読んで「え、これ誰が書いたんだろう?」と思ったり。
 蓬莱:本当に他の誰かが書いたのかも(笑)。


 ■二人芝居は埋もれた宝庫

 宮田:私は『セイムタイム・ネクストイヤー』『紙風船』などを演出したが、どれも素晴らしい戯曲。二人芝居はとても可能性がある。埋もれた宝庫のよう。見た目でなく(出演者が2人というのは地味に見えるかもしれないけど)中身のダイナミズムを味わってほしい。


出席者:蓬莱竜太(劇作家・演出家)/ノゾエ征爾(劇作家・演出家)/小川絵梨子(演出家・翻訳家)
聞き手:宮田慶子
シリーズ企画「二人芝居―対話する力―」で、同時代の海外戯曲三作品の演出を担う3人の演出家が一堂に会し、演劇の最も基本となる形態である「二人芝居」の楽しさ、難しさ、そしてどのように作品に挑むのかを存分に語り合います
無料。要予約。
http://www.nntt.jac.go.jp/play/monthly/※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 18:05 | TrackBack

2014年10月09日

【ワークショップ・オーディション】革命アイドル暴走ちゃん「2015年1月公演出演者・演出助手募集」※10月14日23時59分〆切(メールのみ)

 二階堂瞳子さん率いる“革命アイドル暴走ちゃん”(⇒公式ツイッター ⇒公式facebookページ)が2015年1月公演の出演者、演出助手を募集しています。ワークショップだけの参加も可能。参加費用は不要。詳細は公式サイトでご確認ください。

 なんと40分間の公演の全映像が公式サイトで公開されています!
 
 ●革命アイドル暴走ちゃん
 『新春暴走泡姫祭!! 新年早々のおーよっしゃいくぞー2015!!!!!(仮)』
  日程:2015年1月2日(金)~1月4日(日)
  会場:絵空箱
  構成・音楽・演出:二階堂瞳子
  出演:加藤真砂美、アマンダ ワデル、高村枝里、他
 ●ワークショップ・オーディション
  対象:心身共に健康な18歳以上の男女。経験・国籍不問。
  一次選考:書類選考
   〆切:2014年10月14日(火)23:59
  二次選考:WS形式の実技
   日時:10月16日(木)18:00~(予定)

 9月26日16時の回を鑑賞した私のツイート↓




※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:59 | TrackBack

【オーディション】趣向「2015年1月新作公演『奇跡の年 ANNUS MIRABILIS』出演者募集」※10/18〆切(メールのみ)

 劇作家のオノマリコさんが主宰する趣向が、2015年1月新作公演の出演者を募集します。演出は演劇ユニットてがみ座でもよく演出を手がけられている扇田拓也さん(⇒関連レビュー)。会場はKAAT神奈川芸術劇場大スタジオです。オーディションの詳細は公式サイトでご確認ください。

 2011年初演のオノマさんの戯曲『解体されゆくアンントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』も会場はKAAT神奈川芸術劇場大スタジオでした。この戯曲は2015年2月末にシアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.7として、新演出でシアタートラムで上演されます。

 ●趣向『奇跡の年 ANNUS MIRABILIS』
  日程:2015年1月8日(木)~12日(月)
  会場:KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオ
  作:オノマリコ
  演出:扇田拓也
 【募集人数(俳優)】
  男性(30歳から40歳くらいに見える方)1名
  女性(20歳から40歳くらいに見える方)1名
 【WSオーディション参加費】500円(2次審査時)
 【応募〆切】10月18日(土)深夜23:00必着 ※メールのみ

Posted by shinobu at 14:42 | TrackBack

映画「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」@シアター・イメージフォーラム

 世界一有名と言っていいであろう89歳の演出家、ピーター・ブルックさんのドキュメンタリー映画を観てきました。最初は「ピーター・ブルックのザ・タイトロープ」というタイトルだったんですけどね。

 演劇関係者、演劇ファンの方々には当然ながら見応えのある作品だと思います。また、ブルックさんのたたずまい、言葉の発し方、そして言葉そのものは、普段の生活へのアドバイスだし、生き方のヒントにもなると思います。

 以下に映画の公式facebookページに投稿されていたブルックさんの言葉を転載します。劇場で買えるパンフレット(800円)にも載っているものだと思います。

 俳優の表情がとても瑞々しくて、特に黒髪の女優さんの演技が好きでした。

 9.20公開『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』予告編↓

●人は何をするにしても、
どんな表現に携わる人でも、
例えば音楽、ダンス、演技、演劇でも
「自分と観客の時間は過ぎていく」、
それを心に留めておくべきだ。

時の一粒ひとつぶが、
大切で無視しては危険だとね。


●困難な経験を通して我々が得るものは
決してネガティブなものではなく、
課されたものに立ち戻る喜びだ。

バランス感覚というものは頭でかんがえることではない。
常に新しいなにかにリニューアルされるべきものだ。


●視点というのは、心から信じていなければ意味がない。
命を賭しても守らなければならないものだ。

とはいっても、同時に、小さな内なる声が
”しっかりつかめ、そっと放せ”と
僕の心の中でささやいてもいる。


●砂時計を見ていると、
小さな砂が一粒ずつ上から下に落ちてくる。
その一粒に時の意味を感じとる。

中世の人はこれを見て
「人生は短く、一瞬たりとも無駄にできない」ことに
気づいていた。

まさにこのイメージを自分の奥底に、
無意識に持たなければいけない。
演劇に携わる以上はね。


●理論は役立つし良い本もある。
学校にもある程度長所がある。

しかし演劇の本物の行為というものは、
人の心に触れ、痕跡を残すこと。

クォリティーと呼べるものまで、
昇華された演劇はより骨太で、
より品格のあるものであり、
演劇そのものに生命が息吹き人生が描かれるようになる。


●とても興味深いことに、人の芝居をよく観察していると、
2つのことに気づくはずだ。一つは隠れた難しさだ。
明らかな難しさではなく、
オペラや演劇、どんな舞台でも、
どの一瞬にも当てはまること。

前もって決まったものではなく、
何百分の一秒単位で起こっている、
自分で見つけるしかないもの。
そしてその自由さは、どこから生まれてくるのか?

自由はどこにでも、転がっているものだが、
自分を超えた何かが生まれてくると、
我々はいつも驚く。「何かに動かされた」と。
さて、どう見つける?


●私が重要視しているのは
どんな言語でも“演じる”を
“プレイ”すると表現する点だ。

悲劇も“プレイ”オイディプスもイカオスも
“プレイ”する。

フランス語では“ジュエ”。
演じると同義だ。

ドイツ語は“シュピーレン”
演技はいつも喜びに溢れてる。


●基準を上げる

このワークショップ(綱渡り)を
役者たちと行うことで、
皆が達成したことというのは

「技術を習得した」とか、
「もう安心して演技ができる」と感じることではない。

「自分はかつてないほど豊かな真理に直面した。
それを糧とするには自分の基準を引き上げ、

さらなる努力が必要なんだ。」と気づくことだ。


●インスピレーションとはどういう意味だろう?

懸命に試しても降りてこない。
それがやってくるのは、ほんの一瞬のモーメントだ。
一瞬だけ動く「沈黙」の時だよ。


●感動は長く続かない

役者が動き出せば装飾は邪魔になる。
人はなにか意味を“匂わされる”方が
展開を期待し興味を持ち続けられる。

幕が開いた瞬間あとの展開は見えてはダメだ。
ワクワクさせるんだ。


●脳は共有される

脳科学者は集団思考の根源を、重要とは考えていない。
「脳とはなにか」を言うだけ。
だが脳は「共有」されることがある。

音楽に合わせて演じる時や日本の鼓童の音楽や、
バリの音楽集団などは、
最初の音をピッタリ合わせられる。誰の合図も要らない。


●人のこころに触れ、痕跡を残すこと

理論は役立つし良い本もある。
学校にもある程度長所がある。
しかし演劇の本物の行為というものは、
人の心に触れ、痕跡を残すこと。

クォリティーとよべるものまで、
昇華された演劇はより骨太で、
より品格のあるものであり、
演劇そのものに生命が息吹き人生が描かれるようになる。

役者や演出家がたどる道筋を照らし教え導いてくれる。
それこそがまさに深淵の上層に
横たわる果てしない“綱渡り”なのだが、
いつも人はその深淵にあまりにたやすく落ちてしまう。


●困難な経験を通して我々が得るものは
決してネガティブなものではなく、
課されたものに立ち戻る喜びだ。

バランス感覚というものは頭でかんがえることではない。
常に新しいなにかにリニューアルされるべきものだ。

バランスを取るとは、目標へ向けて前進すると同時に、
身に降り掛かる要素をコントロールすること。

綱渡りもお芝居もスポーツも人生も皆同じ。
鋭い剃刀の上を歩くような、完璧なバランスが求められる、
なにごとも、“バランス”がすべてなのだ。


●内なる生命力といのちの飛躍

大切なモーメントは、一つの動きが終わる次に移る瞬間だ。
次の場所では動きの中にある
“いのちの飛躍”を見いだすことが重要だ。

新しい力を感じるのは“気”なのだ。
自分の内側にある“気”と“生命力”を発展させるのだ。
滝をくぐり抜けるには特別な努力がいる。

火の中を歩くには、痛みや恐怖といった敵に
打ち勝つ努力が必要だ。新しいテンポを生み出すんだよ。
歩き方も動きもすべて違うテンポだ。
それが新しい力となる。
同じことを繰り返していてはダメだ。


●あまりにも早く終わり方を決めてしまうと、
人は探求をやめてしまう。

自分自身の可能性が失われてしまうのだ。
大事なのは終わりには、
終わりがないということ。
芝居の終わりに一番大事なのは喝采じゃない。
リアリティに触れたら次はなにもない瞬間が来る。

観客の中に息を呑むような沈黙が
生まれる瞬間が一瞬だけあって、
それからいつもの拍手となる。
それこそがラストに最も重要なことだ。


●テンポの正体
日常で起こることを抽出したエッセンス。
それこそがテンポの正体だ。

日常生活の中で実際におこりうる
数分のことかもしれないし、
数時間かもしれない。

それが何かを見つけることが
最も重要なことなのだ。

誰かが物語を語るように、
テンポが生まれるのはなぜなのか、
虫の知らせや直感ではなく、
論理的に知ることだ。それこそが綱渡りなんだ。


●芝居とは普通を演じること

既に経験していることに気づくことが重要だ。
一瞬のリアリティをしっかり追うんだ。

真実があればセットは不要。芝居とは、普通を演じることだ。
演技は判断やコメントを加える作業とは違う。
常に自分自身の中でリアリティを追求する作業なんだ。

この真実に向き合う勇気なしでは演技のレベルは向上しない、
それぞれにとって自分の中の火や滝がいったいなんなのか、
気づくことができれば、通りぬけられる。
体の各部分が一つの目的に向かう「自由さ」が重要だ。


●芝居の喜びの本質

皆も経験したことがあると思うけど、
いわゆる演技や芝居と呼ばれるものには
必ず顧客と一体になれる瞬間がある。

突然自由な何かに包まれかつてない喜びが生まれるのだ。
日常の生活でもその喜びを味わえたらいいが、
聖人でもなければ無理な話だ。

でも集中した芝居の世界の中でなら
ほんの一瞬だとしても感じられる。
だから即興をする時でも大きな違いはないんだ。

喜劇でもシリアスな劇でも自分の中に喜びがある。
力量に依存したコメディには生命が宿らない。

技術に頼った悲劇にも命は吹き込まれない。
言葉にできないし分析できないことでも、
感受性を発揮すればいい。

役者が自由さのなかで芝居の世界に
没頭することで得られる、あの感覚だ。

「集中しなくちゃ」と言い聞かせてダメだ。
世界観に没入している感覚を喜びに変えるんだ。
これが芝居の喜びだ。


●人の心を釘付けにするには、役者の前進に“なにか”が
宿る必要がある。お互いをよく観察してごらん?

大きな広がりが見えてくる。“綱渡り”という些細な動きに
必要なのは身体的なことだけではない。
役者や舞台に関わるすべての人と、
自分が完全に一体となること。

それはつまり想像力がすべてということだ。
うまく綱を渡る技術だけに集中してればいいわけじゃない。

想像力とは役者の特別な力であって、
頭で考えるイマジネーションではなく、
もっと強く生きている想像力だ。

そうすれば身体全体がただ歩いているだけ以上に変わってくる。
舞台の一部になりきり身を置けば、
どんな場面でも豊かに表現できるようになる。


『Peter Brook: The Tightrope』ピーター・ブルックのザ・タイトロープ(原題)
出演:ピーター・ブルック、他
監督:サイモン・ブルック
2014年 フランス・イタリア映画 1時間26分
http://www.peterbrook.jp/
https://www.facebook.com/PBokeiko

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Posted by shinobu at 11:08 | TrackBack

2014年10月07日

Dance New Air ―ダンスの明日 2014『altered natives’ Say Yes To Another Excess-TWERK ダンス・イン・クラブナイト』10/04-05スパイラルホール

 「Dance New Air ―ダンスの明日 2014」の最後を飾る演目です。お友達から勧められたので観に行きました。

 上には上があると見せつけられて感涙…!上演時間は約1時間(未確認ですが)。高知、京都公演あり!

 「Dance New Air ―ダンスの明日 2014」は合計5本(野外パフォーマンスも含めると6本。過去レビュー⇒)、観ることが出来ました。コンテンポラリー・ダンスは私のような門外漢も広く受け入れてくれて、それでいて素人には咀嚼しきれない境地も示してくれます。その広さと、狭さに感謝します。

 ⇒CoRich舞台芸術!『altered natives’ Say Yes To Another Excess-TWERK ダンス・イン・クラブナイト

 開演時刻に開場しました。下手手前にDJブースがあり、ズンズン、ダンダンと強いリズムでそれなりの大音量の音楽が流れる空間は、まるでクラブのよう。5人のダンサーが一人ずつ軽快に旋回しながら、全員で反時計回りに円を描くようにステージを舞っています。衣装は蛍光色を含む派手な色使いで、露出も激しく、ヘアメイクもギョっとするぐらい奇抜。ダンサーたちはそんなイカれた格好(笑)をしていて、身体能力の高さが目を剥くレベルなんです。ただただ、ひたすら、回り続けて、「まだ回るの?止まらないの?!大丈夫なの??」と心配になるほど。やがて場面転換すると今度は片足立ち。ずーっと左足を肩まで上げて、右足だけで立ち続けます(このフェスティバルのメインビジュアルの写真です!)。超絶技巧と評したくなるぐらいの技をサラリとこなしながら、やって見せるのはバカみたいなことばかり!いや“バカみたい”じゃないです、本当のバカ!(笑)

 性的な表現が過激で、目のやり場に困って膝の上のパンフレットへと視線を落とす若い女性客がいらっしゃいました。そうせざるを得なかったお気持ち、わかります。私も昔はそうだったから(笑)。かたや最前列には、ダンサーに手を振りながら自分も踊るように楽しんでいる男性客もいらっしゃいました(後からわかったのですが、有名な日本人ダンサーだったようです)。これが色んな種類の人が集まる劇場のリアルですよね。

 もしかしたらダンサーさんたちは日本の客席のあまりに静けさに驚いていたんじゃないかしら。「ここまでバカをやったら普通は笑うだろ!」って思ってたんじゃないかな(そういう反応がメインの国もあると思います)。目の前で起こることを全て受けとめ、自分に素直でありながら静かに咀嚼するという鑑賞態度は日本人らしいと思いました。恥ずかしがりやで他人の目を気にする“ええかっこしい”の礼儀正しい日本人。だけどカーテンコールは熱かった!
 ※元オペラ歌手で今は指揮者のジュゼッペ・サッバティーニさんは日本の観客が好きだとインタビューでおっしゃっていたのを思い出しました。歌が完全に終わるまで静かに、真剣に聴いてくれるからと。

 ここからネタバレします。

 袖に黒幕がある以外は、ほぼ何もない空間です。床は白く、上手と下手には黒いアルファベットの文字が貼り付けられていましたが、読むことはできず。天井の下手奥から舞台面側の全面に向かって開くように、長細い蛍光灯(LED?)が放射線状に吊られています。4~5本の細い光の線が下手から上手に向かって開いて伸びていくイメージです。全部が赤色になったり、1本ずつ違う色でチカチカ光ったりします。七色に光るのはプライド・パレードのシンボルでしょうね。

 白人と黒人の混成メンバーで、男性がピンク色のエプロンを付けたり、女性がトップレスで踊ったりします。回転し続けるダンサーは、私には自転する惑星たちの円に見えました。人種、性別を超えて宇宙まで表現するユニバーサルな世界です。四つん這いになって客席に向けたお尻を全員でプルプルと振り続けて、Tバックのショーツを履いた白人男性はお尻の穴まで見えそうになってました(明らかにわざとです)。最終的には四つん這いのまま前の人の股の間に頭をつっこんで、舞台中央に一列に並びます。どう考えても爆笑していいところなんだろうけど(ずっとお尻プルプルしてるし!)、私は震えて落涙。本物のプロが自身の技術も身体もさらして、究極のバカをやるお手本だと思いました。

≪東京、高知、京都≫
初演:2012年9月 リヨン(フランス)
出演:セシリア・ベンゴレア、フランソワ・シェニョー、エリザ・イヴラン、アナ・ピ、アレックス・マグラー DJ:イライジャ&スキリヤム (Butterz record, London, UK) 共催:アンスティチュ・フランセ日本
構想・出演:セシリア・ベンゴレア(Cecilia Bengolea)、フランソワ・シェニョー(François Chaignaud) 制作:Vlovajob Pru
前売 3,800円(当日4,300円) 学生 2,500円
・ご購入いただいたチケットは「引換券」です。公演当日受付にて入場券をお受け取り下さい。・必ず学生証をお持ちください。
http://dancenewair.jp/program0108

ダンス:Élisa Yvelin, Alex Mugler, Ana Pi, Cecilia Bengolea, François Chaignaud DJs:Elijah & Skilliam (Butterz record, London, UK)
構想:Cecilia Bengolea, François Chaignaud 照明クリエーション:Dominique Palabaud, Jean-Marc Segalen, Cecilia Bengolea, François Chaignaud 照明:Dominique Palabaud, Sindy Négoce 舞台監督:Jean-Marc Segalen 音楽監督:Miguel Cullen 監修:Alexandre Roccoli 衣裳:Cecilia Bengolea, François Chaignaud 製作:Vlovajob Pru 共同製作:Biennale de la danse de Lyon, Les Spectacles Vivants – Centre Pompidou (Paris), Festival d’Automne à Paris, Centre de Développement Chorégraphique Toulouse/Midi-Pyrénées, Centre Chorégraphique National de Franche-Comté à Belfort, Centre Chorégraphique National de Grenoble, Le Vivat d’Armentières – Scène conventionnée danse et théâtre, Centre Chorégraphique National de Caen/Basse- Normandie 制作助成:Arcadi, Chez Bushwick – NYC (development residence), FUSED: French U.S. Exchange in Dance, a program of the New England Foundation for the Arts’ National Dance Project, the Cultural Services of the French Embassy in the United States, and FACE (French American Cultural Exchange), with lead funding from the Doris Duke Charitable Foundation and the Florence Gould Foundation 協力:la Ménagerie de Verre (Paris) Vlovajob Pru is funded by DRAC Poitou-Charentes. 共催:Institut français du Japon  助成:Institut français 後援:Embassy of France/Institut français du Japon

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 16:12 | TrackBack

Dance New Air ―ダンスの明日 2014『To Belong / Suwung』10/03-05青山円形劇場

 「Dance New Air ―ダンスの明日 2014」をマチソワで観る楽しみにハマってしまい、『altered natives’ Say Yes To Another Excess-TWERK ダンス・イン・クラブナイト』と併せてチケットを取りました。過去レビュー⇒
 
 インドネシアの演出家ユディ・タジュディンさんがドラマトゥルク・演出としてかかわっていらしたんですね。出演もされていたのでわかりました。ユディさん関連レビュー⇒

 ⇒CoRich舞台芸術!『To Belong / Suwung

 映像が多すぎるし音楽もやけにドラマティックで説明的で、全体的に説教臭い気がしてノレなかった…。残念ながら合わなかったです。

 チラシに挟み込まれているパンフレットにこの作品の題材になった詩が3つ紹介されていて、それはとても素晴らしいものでした。読んだだけでうるっと来ました。
 弦楽器(ウクレレ?)を演奏したりしながら歌う女性がとても良かったです。

 ここからネタバレします。

 インドネシアの伝統的な影絵芝居の人形をそのまま使ってました。黒い影だったのに、出てくると極彩色なのが楽しいと思うんですが。

出演:北村明子、ユディ・アフマッド・ダジュディン、エンダ・ララス、リアント、ルルク・アリ、大手可奈、西山友貴、川合ロン
振付・演出:北村明子 ドラマトゥルク・演出:ユディ・アフマッド・ダジュディン 映像監督・制作:兼古昭彦 ドラマトゥルク・映像制作:山田咲 音楽監督:森永泰弘 音楽(インドネシア):Slamet Gundono, Kill the DJ (Jogja Hip Hop Foundation), Endah Laras 演奏(日本):石井麻依子, 斎木なつめ, 小林妙子, 武本秀美, 谷口宏樹 音楽制作:CONCRETE 衣装デザイン・制作:堂本教子
テクニカルディレクション・美術・照明:関口裕二(balance,Inc.DESIGN) 制作:瀧本麻璃英 共催:Office A/LB 助成:公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団, 全国税理士共栄会文化財団
前売 3,800円(当日4,300円) 学生 2,500円
・ご購入いただいたチケットは「引換券」です。公演当日受付にて入場券をお受け取り下さい。・必ず学生証をお持ちください。
http://dancenewair.jp/program0107

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:43 | TrackBack

2014年10月06日

【オーディション】Q「2015年7月新作公演の出演者募集」※12/10〆切(メールのみ)

 市原佐都子さんが作・演出されるQ(キュー)が2015年7月新作公演の出演者を募集します。以下、CoRich舞台芸術!の掲示板より。※詳細は公式サイトでご確認ください。
 ⇒『迷迷Q』のレビュー(「CoRich舞台芸術まつり!2014春」最終選考作品)
 ⇒『芸劇eyes番外編第2弾「God save the Queen」』記者懇談会写真レポートレビュー

 Qの舞台は10/15から始まるcrackers boat presents「flat plat fesdesu Vol.3」@こまばアゴラ劇場で観られます。QはAプログラムのみですのでご注意ください。

 ●Q『新作(タイトル未定)』@こまばアゴラ劇場
  2015年7月6日~15日(小屋入り期間含む)
  作・演出:市原佐都子 
 
 ・オーディション
  【一次選考/メール選考】
  選考結果は12/15(月)までにメールにて連絡。
  【2次選考】
  12/19(金) 1)14:00~17:00 / 2)18:00~21:00
  12/20(土) 3)13:00~16:00 / 4)17:00~20:00
  上記日程のうち1コマご参加。
  【3次選考】
  12/21(日) 13:00~17:00

  対象:Q(もしくはこq)の過去作品を観たことがある方
  参加費:無料
  応募締め切り:12/10(水)24:00

Posted by shinobu at 22:41 | TrackBack

【ワークショップ・オーディション】マームとジプシー「2015年夏・新演出版『cocoon』再演ツアー出演者募集(女性のみ)」※11/01~12/27受付(メールのみ)

 藤田貴大さんが作・演出されるマームとジプシーが、2015年夏に、昨年大絶賛された舞台『cocoon』の新演出版で、大規模な再演ツアーを実施します。出演者募集情報です。詳細は公式サイトでご確認ください。

 藤田さんの最新作『小指の思い出』はただいま上演中。10/13まで、会場は東京芸術劇場プレイハウスです。オーディションを受ける女優さんは観ておくといいと思います。

 ●マームとジプシー「2015年夏・新演出版『cocoon』再演ツアー」
 【本番期間】2015年6月24日(水)~8月14日(金)(予定)
 【公演開催予定地】東京・新潟・豊橋・山口・相模原ほか(予定)
 【オーディション日程】 2015年1月21 日(水) ~29 日(木)
 【応募期間】2014年11月1日10:00~2014年12月27日0:00締切
 【応募資格】女性、年齢関係なく、演劇未経験者大歓迎、等。

Posted by shinobu at 22:10 | TrackBack

東京芸術劇場『小指の思い出』09/29-10/13東京芸術劇場プレイハウス

 マームとジプシーの藤田貴大さんが野田秀樹さんの1983年初演戯曲『小指の思い出』を演出されます。藤田さんがご自身以外の劇作家が書いた戯曲を演出されるのは初めて。

 最初の10分ぐらいは、尖がった現代ドイツ演劇みたいでめっちゃくちゃかっこ良かった!藤田さんの演出力、センス、そしてアーティストとしての強さを見せつけられました。また藤田さんが自作以外の戯曲を(藤田さんの言葉で翻案せずに)演出されることがあれば、ぜひとも観たいと思いました。

 2015年夏に新演出での『cocoon』再演ツアーが決定。オーディションが開催されます。ご興味を持たれた女性は『小指の思い出』をご覧になっておくといいと思います。

 ⇒公演特設ページに藤田さんのロングインタビューあり
 ⇒観客席からの手紙「夢の遊眠社『小指の思い出』(1986年9月)劇評」
 ⇒CoRich舞台芸術!『小指の思い出

 私は大絶賛された『cocoon』も前作『ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと----------』も、センチメンタルすぎる部分が苦手で、もしかすると藤田演出とは相性が合わなくなったのかな…と思っていたんです。でもそういうわけじゃなかったみたい。以下、facebookで少し書き残していた日記を載せておきます。

 音楽で、詩で、魂が宿った小さな叫びでした。個人的にはこういう方法で野田さんの言葉を聴けたのは幸せでした。

 あうるすぽっとで上演された中野成樹さん演出の『長短調(または眺(なが)め身近(みぢか)め)』は、原作戯曲『かもめ』を現代日本を舞台に大胆に翻案・演出しつつ、チェーホフ戯曲の核を伝えてくれた傑作だったと私は思ってるんですが、今作もそのような方向の演出だったのではないかと思います。ただ、私は『小指の思い出』を全く知らないのでわからないのですが。

 また、この2つ(『小指の思い出』と『長短調』)の公演に共通するのは公立劇場の企画だということ。普段は小劇場で自分たちの仲間と創作している若い演出家に、大きな空間とそれなりのバジェット(おそらく)とプロの人材を提供し、自由に挑戦させているのは、公(パブリック)ならではだと思います。東京に暮らす一演劇ファンとして感謝します。

 ※以下、『小指の思い出』は暗唱できるぐらいだという演劇研究者のひびのけいさんのツイートです。ご参考まで。


 文脈が異なるのですが、村上湛さんのツイートもご紹介しておきます。


出演:勝地涼、飴屋法水、青柳いづみ、山崎ルキノ、川崎ゆり子、伊東茄那、小泉まき、石井亮介、斎藤章子、中島広隆、宮崎吐夢、山内健司、山中崇、松重豊 ミュージシャン:青葉市子 Kan Sano 山本達久
脚本:野田秀樹 演出:藤田貴大 音:zAk 照明:富山貴之 衣裳:スズキタカユキ ヘアメイク:赤松絵利 舞台監督:森山香緒梨 技術監督:小林清隆、今野健一 主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団) 東京都/東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団) 制作協力:マームとジプシー
【発売日】2014/07/26 【全席指定・税込】S席5,500円 A席4,500円 高校生割引1,000円 25歳以下(A席)3,500円 65歳以上(S席)5,000円
『小指の思い出』&『半神』セット券:「小指の思い出」と国際共同制作「半神」のお得なセット券を販売します。
料金:9,000円/1名様分(全席指定・税込・S席・枚数限定) セット券発売開始 2014年7月19日(土) ※劇場ボックスオフィスのみ取扱い
http://www.geigeki.jp/performance/theater058/
特設ページ:http://www.geigeki.jp/ch/ch1/t058.html
『半神』:http://www.geigeki.jp/performance/theater063/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 21:41 | TrackBack

2014年10月05日

【劇団員募集】東京デスロック「新メンバー(劇団員)募集」※12/7郵送必着

 演出家の多田淳之介さんが率いる劇団東京デスロックが新メンバー(劇団員)を募集します。詳細は公式サイトでご確認ください。多田さん及び東京デスロック関連の主なレビューなど⇒

 ■募集内容
 ・俳優、演出部、制作、その他パフォーマー、スタッフ(応相談)
 ■応募条件
 ・東京デスロックの作品を観たことがある方。(多田淳之介外部演出作品は不可)
 ・東京デスロックの活動に継続的に参加できる方。
 ・現在特定の劇団に所属していない方。(主宰、個人プロジェクトなどは応相談)

 多田さんの演出作品は10/22から『奴婢訓(ぬひくん)』が始まります。韓国の最高峰の演劇賞で三冠を獲得した『가모메 カルメギ』(⇒レビュー)は、11/22から北九州芸術劇場で、11/27からKAAT神奈川芸術劇場で開幕します。

Posted by shinobu at 12:26 | TrackBack

【ワークショップ】F/T「『驚愕の谷』作・演出のマリー=エレーヌ・エティエンヌによる『ザ・マン・フー』ワークショップ」10/29-31実施・英語を理解して話せる人に限る(※10/13〆切・専用フォームあり)

 フェスティバル/トーキョー14の目玉演目はピーター・ブルックさんの『驚愕の谷』。ただいま映画「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」が上映中です。

 ブルックさんとともに『驚愕の谷』を作・演出されたマリー=エレーヌ・エティエンヌさんによる演出家、俳優向けのワークショップが開催されます。詳細は公式サイトでご確認ください。

 このワークショップは英語で行われ、通訳はないそうです。日常会話程度の英語を理解し、かつ話せることが参加条件です。

 ●F/T「『驚愕の谷』作・演出のマリー=エレーヌ・エティエンヌによる『ザ・マン・フー』ワークショップ」
  募集期間:2014年10月2日(木)~13日(月・祝)
  実施期間:2014年10月29日(水)~31日(金)の3日間
  時間:3日間ともに14:30~16:30(2時間)
  会場:東京芸術劇場 リハーサルルームL
  参加費:8,000円
  募集人数:10名程度
  応募資格
   ・心身共に健康で18歳以上
   ・10月29日(水)~31日(金)のワークショップ全日程に参加できること。
   ・日常会話程度の英語を理解し、かつ話せること。
   ・舞台経験・プロアマ不問。
   ※参加者には傷害保険に加入していただきます(費用はフェスティバル/トーキョー負担)。

Posted by shinobu at 11:46 | TrackBack

2014年10月04日

ナショナル・シアター・ライヴ2014『ハムレット』10/03-08 TOHOシネマズ日本橋

 イギリスの演劇作品を映画館で上映する「ナショナル・シアター・ライヴ2014」。『フランケンシュタイン』Aバージョン&Bバージョン、『コリオレイナス』、『ザ・オーディエンス』、『リア王』に続いて『ハムレット』を拝見。上映時間は約4時間。途中休憩17分間を含む。特典映像は休憩中ではなく舞台開始前にあります。

 10月31日から『フランケンシュタイン(2バージョン)』と『コリオレイナス』のアンコール上映があります!
 次回作の『オセロー』は12/12(金)~12/17日(水)です。

 レビューは記録のみ。

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 シェイクスピア四大悲劇の一つで、父を殺害し母と王位を奪った叔父に復讐を果たすハムレット王子の物語を、 ローレンス・オリヴィエ賞受賞俳優ローリー・キニアを主演に迎え、ダイナミックに舞台化。 『英国万歳!』の舞台と映画版を共に手がけ、ロイヤル・ナショナル・シアターの芸術監督であるニコラス・ハイトナーが演出で、人間の奥底に抱える内面を見事に描いた。
 ≪ここまで≫

 ↓2016/05/27に加筆。

出演:ロリー・キニア(ハムレット) クレア・ヒギンズ パトリック・マラハイド 他
作:シェイクスピア 演出:ニコラス・ハイトナー
チケットぴあ一般販売:2,500円均一(これの他にシステム利用料、発券手数料がかかります) 劇場販売:3,000円均一
http://t2.pia.jp/feature/cinema/ntlive/index.jsp
http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1419637
http://eiga.com/movie/80138/
http://www.ntlive.jp/
https://twitter.com/ntlivejapan
https://www.facebook.com/ntlivejp
http://www.ntlive.jp/program.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 01:11 | TrackBack

2014年10月03日

KARAS『アップデイトダンス~「目」見るだけでなく』09/28-10/04 KARAS APPARATUS B2ホール

 2013年7月に荻窪に誕生したKARAS APPARATUS(カラス・アパラタス)に初めて伺いました。勅使川原三郎さん率いるダンス・カンパニーKARASの本拠地、になるのかしら。

 1階が入口と受付、地下1階がロビー兼ギャラリー(鏡が貼られていて稽古もできるようです)、地下2階がホール(50席ぐらい?)。清潔感があって、アロマが焚かれていて、カジュアルなのに神聖な雰囲気も感じられる創造空間でした。

 地下1階でゆったりした後、ホールでアップデイトダンス・シリーズの11作目を拝見。上演時間とトーク込みで約1時間15分。
 勅使川さんのダンスを至近距離で観られて、率直なトークも聴けて、2000円…。何なんだこの贅沢さはっ!!

 ⇒CINRAの勅使川原三郎インタビュー
 ⇒CoRich舞台芸術!『「目」見るだけでなく

 音楽はベートーベンの交響曲第7番(だったと思います)。勅使川さんのソロの後に佐東利穂子さんのソロ。一人のアーティストが本気で立って、動いている、その姿をごく間近で見つめ続ける、とても濃厚な無言の時間です。勅使川さんは静かに激しく動くのですが、巨木のようにどっしり、ずっしりとした存在感。軸が全くブレない感じ。佐東さんは何かに動かされ、引っ張られ、それに任せて体が引きちぎられるような白熱のダンス。どちらも見ごたえがありました。ダンサーの孤高は尊いです。

 コンテンポラリー・ダンス鑑賞は思索の時間だとつくづく思いました。夜8時から1時間強という時間帯もありがたいです。鑑賞後、一緒に行った友人と荻窪のアットホームな居酒屋さんで軽くお食事もできて、至福。もちろん話題はこの公演、そしてKARAS APPARATUSについて。

 一般向けのダンス講習も行われている開かれた場なんですね。まず、ダンサーさんは行ってみた方がいいと思います。演劇関係者もきっとうらやましい気持ちになるんじゃないでしょうか。その場で毎日稽古して、毎日変更を加えて、観客に見せる環境があるなんて。観客にとっても、アーティストと対峙して自分自身とも会話するような、決して消費にはならない、幸福な芸術鑑賞でした。

 荻窪駅西口の駅の通路にポスター↓が貼られていました。地元密着感もいいですね。
20141001_eys_plster.jpg

 ここからネタバレします。

 毎日変わっていくそうなので(だからアップデイト・ダンスなんですね)、ネタバレじゃないかもですが。

 最後は照明が暗くなり、部分的に白く照らされます。佐東さんが舞台中央に立っているのだけれど、ぼんやりと見えるのが腰から下だけだったり。佐東さんの姿と影とが、白い光の中央にあり、まるで目玉のよう。タイトルの「目」がここに来たんだなと思いました。


 ≪終演後のトーク≫
 踊ったお2人がそのまま舞台に残ってくださったのですが、勅使川さんがほとんど1人でしゃべりっぱなし!ベートーベンの音楽への思いや幼少のころのことも。ビートルズに「Roll Over Beethoven(ベートーベンをぶっとばせ)」という曲があるけれど、「ビートルズの方がベートーベンにぶっとばされている」と(笑)。「(自分は)音楽の真似をしていた」という言葉に打たれました。

 終演後は勅使川原さん、佐東さんのお2人がにこやかに観客を送り出してくださいました。この親密度は何!?素直に感動しちゃいました…。

アップデイトダンスNo.11
出演:勅使川原三郎、佐東利穂子 
主催:有限会社カラス
一般 予約2000円(当日2200円) 学生 予約1500円(当日1700円) (開演30分前より受付・客席開場は10分前)
http://www.st-karas.com/karas_apparatus/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 11:33 | TrackBack

2014年10月01日

メルマガ 2014年10月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2014年10月のお薦め舞台9本+αをご紹介します。

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 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 124    2014.10.01  2,157部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎秋到来!舞台芸術フェスティバルのシーズンが始まっています。
  気になる公演は早めにチケットを確保しましょう!(←自分に言ってる…)

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください!

 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しています。
   http://www.facebook.com/shinobureview
   よかったら「いいね!」をクリックしてくださいね♪


○○ 今回のもくじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ◆1【今月のお薦め9本+α】
   
   ◎No.1→東京芸術劇場『ポリグラフ―嘘発見器―』
       10/19-11/02東京芸術劇場シアターイースト
       ≪パリ、東京、広島、札幌≫
       http://www.geigeki.jp/performance/theater066/

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→世田谷パブリックシアター『炎 アンサンディ』 ※上演中!
       09/28-10/15シアタートラム
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0928231236.html

 ◆3【編集後記】

   ◎今月はチケット代4000円台以下の公演を多い目に集めてみました。

 ◆4【このメルマガについての注意事項(毎月ほぼ同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪


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 ◆1 【今月のお薦め9本+α】
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 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・税込価格・URL
 ▽氏名は敬称略で並びは順不同。座種の記述がない公演は全席指定。
 ※間違いがあるかもしれません。最新情報や詳細は公式サイトでご確認を。
 ※4,000円台を別枠にしたのもあり、高額公演は計9公演になっています。


1.ニ兎社『鴎外の怪談』
  10/02-26東京芸術劇場シアターウエスト
  ≪埼玉、東京、愛知、宮城、愛知、兵庫、栃木、滋賀、山形、新潟、岩手、
   福岡、島根、長野、神奈川、北海道2か所≫
  ☆出演:金田明夫 水崎綾女 内田朝陽 佐藤祐基 高柳絢子(高:はしご高)
    大方斐紗子 若松武史
   脚本・演出:永井愛
   一般:5,600円 U25:3,000円 中高生割引:1,000円
    http://www.nitosha.net/ougai/
   永井愛さんの新作は軍人、官僚、医師、文学者であった森鴎外のお話。
   永井さんが今、鴎外を描く意味を受け取りたい。12月までの全国ツアー。


2.TBS/キョードー東京/イープラス『ジャンヌ・ダルク』
  10/07-24赤坂ACTシアター
  ☆出演:有村架純、佐藤藍子、尾上寛之、山口馬木也、矢崎広、青木健、
    吉田メタル、堀部圭亮、上杉祥三、春海四方、高橋ひとみ、田山涼成、
    西岡徳馬(「徳」は旧字体)、東山紀之、他
   脚本:中島かずき 演出:白井晃
   S席12,000円 A席9,800円 ※未就学児の入場不可。
    http://www.tbs.co.jp/act/event/jd2014/
   再演版『ジャンヌ・ダルク』の主演は堀北真希さんから有村架純さんに。
   脚本は劇団☆新感線の中島かずきさん、演出は神奈川芸術劇場の
   芸術参与になられた白井晃さんです。約100名のエキストラ↓が出演。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0506002723.html


3.彩の国シェイクスピア・シリーズ『ジュリアス・シーザー』
  10/07-25彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
  ≪埼玉、北九州 長野 大阪≫
  ☆出演:阿部寛 藤原竜也 吉田鋼太郎 たかお鷹 青山達三
    山本道子 塾 一久 原康義 大石継太 丸山智己 廣田高志 間宮啓行
    高瀬哲朗 星智也 松尾敏伸 岡田正 石母田史朗 中村昌也 浅野望※
    二反田雅澄 飯田邦博 新川將人 澤魁士 安福毅 五味良介 手打隆盛
    水谷悟 齋藤慎平 續木淳平 松崎浩太郎 後田真欧 原田琢磨
    中島来星(Wキャスト) 小嶋一星(Wキャスト)
    ※中川安奈は体調不良のため降板。代役は浅野望。
   脚本:W.シェイクスピア 翻訳:松岡和子 演出:蜷川幸雄
   S席9500円 A席7500円 B席5500円 U-25:2000円(25歳以下/B席)
   劇場会員割引などあり。
    http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/1093
   蜷川幸雄さんがシェイクスピア戯曲を演出される企画の第29弾。
   阿部寛さん、藤原竜也さんらテレビや映画でも有名な俳優が揃ってます。


4.Bunkamura『ジュリエット通り』
  10/08-31 Bunkamuraシアターコクーン
  ≪東京、大阪2か所≫
  ☆出演:安田章大、大政絢、渡辺真起子、池津祥子、東風万智子、
    趣里、ペジョンミョン、大鶴佐助、井元まほ、荒井萌、石住昭彦、
    石田登星、烏丸せつこ、高岡早紀、風間杜夫
   脚本・演出:岩松了
   S ¥10,000 A ¥8,000 コクーンシート ¥5,500
    http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/14_Juliet/index.html
   岩松了さんの新作は“高級娼婦館”が舞台の恋愛群像劇。
   主演は関ジャニ∞の安田章大さん。アイドル主演の舞台にはあまり
   興味がわかない昨今の私ですが、岩松作品は別です。


5.ホリプロ『奇跡の人』
  10/09-19天王洲 銀河劇場
  ≪東京・大阪≫
  ☆出演:木南晴夏、高畑充希、馬渕英俚可、白石隼也、平田敦子、
    北川勝博、青山伊津美、梅沢昌代、立川三貴、上地春奈、鈴木崇乃、
    染谷麻衣、畑山菜摘、宝井ひなの/山田メリノ(Wキャスト)
   原作=ウィリアム・ギブソン 翻訳=常田景子 演出=森新太郎
   S席¥8,800 A席¥6,800
    http://hpot.jp/stage/kiseki
   三重苦の少女ヘレンと若い女性家庭教師サリヴァンが起こす“奇跡”を
   描く名作戯曲。ヘレンの家族のエピソードも面白いです。↓過去レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1004222318.html
   昨年、読売演劇大賞の大賞を受賞された森新太郎さんの新演出で。


6.パルコ・プロデュース
  『カンパニー・フィリップ・ジャンティ「忘れな草」』
  10/16-26 PARCO劇場
  ≪東京、愛知、京都、宮城、岩手、大阪、山口、広島、福岡、東京≫
  ☆出演:カンパニー・フィリップ・ジャンティ
   作・演出:フィリップ・ジャンティ 音楽:ルネ・オーブリー
   振付:メアリー・アンダーウッド
   6,800円 U-25チケット=4,500円(25歳以下対象)
    http://www.parco-play.com/web/program/wasurena/
   仏のカンパニー・フィリップ・ジャンティの14回目の来日公演です。
   人形、衣装、美術、映像、俳優の演技で不可思議な悪夢を見せてくれます。
   私が初めて観てからもう14年は経ってるかも…。創立41年って凄い。
   ツアーの最後に東京凱旋公演もあります。


7.こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング
  青山円劇カウンシルアンコール『生きてるものはいないのか』
  10/16-26青山円形劇場
  ☆出演:川口春奈、中島歩、若月佑美、中村映里子、横田美紀、八木奈々花、
    渡邉圭介、黒田大輔、大山雄史、師岡広明、坂口辰平、浅井浩介、
    佐藤誠、長谷川洋子、久保亜津子、木村了、明星真由美、前田司郎
   脚本・演出:前田司郎
   6,000円 (当日・前売共)
    http://www.nelke.co.jp/stage/ikiterumonohainainoka/
   『生きてるものはいないのか』↓は前田司郎さんの岸田國士戯曲賞受賞作。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2007/1105001443.html
   映画化もされました。→ http://ikiteru.jp/
   とぼけた会話に笑いながら、恐怖と小さな幸せが感じられる作品かと。   
   ※10/17-18にリーディング公演『生きてるものか』あり。
    2,000円(前売・当日共/全席自由)
    http://www.nelke.co.jp/stage/ikiterumonoka/ 過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1025225306.html


★8.東京芸術劇場『ポリグラフ―嘘発見器―』
  10/19-11/02東京芸術劇場シアターイースト
  ≪パリ、東京、広島、札幌≫
  ☆出演:森山開次、太田緑 ロランス、吹越満
   構想・脚本:マリー・ブラッサール/ロベール・ルパージュ 
   翻訳:松岡和子 演出:吹越満 映像:ムーチョ村松
   早割 4,000円※完売 一般前売 5,000円(当日5,500円)
   ペア割 9,000円  高校生割引 1,000円 65歳以上 4,500円
   25歳以下 3,500円 ※未就学児はご入場いただけません。
    http://www.geigeki.jp/performance/theater066/

  ●お薦めポイント●
   メルマガ8月号↓のお薦め前売り情報に掲載しました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0801000009.html
   世界的演出家、俳優、プロデューサーのロベール・ルパージュさん↓
    http://tinyurl.com/pecb3n2
   の戯曲を、吹越満さんが演出・出演される三人芝居です。
   2012年の初演がすごく刺激的で、完成度が高くて、面白かったんです!

   映像と影のコンビネーションに舌を巻き、3人の俳優の緻密な
   演技にも大満足の約1時間半。音楽、音響も洗練されています。
   森山開次さんの過激なダンスから目が離せない!
   吹越満さんと太田緑ロランスさんのラブシーンにしびれまくり!
   性的な表現も含め、かなり大人向けですので、そのおつもりで是非!

   勝手ながら吹越さんを2012年の演出家No.1↓に選ばせていただきました。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0105215957.html
   wonderland「劇評を書くセミナー」の9つの劇評↓が読めます。
    http://www.wonderlands.jp/seminar2012/mt05/


9.劇団青年座『地の乳房』
  10/24-11/03紀伊國屋ホール
  ☆出演:山野史人、嶋崎伸夫、田中耕二、平尾仁、加門良、横堀悦夫、
    大家仁志、堀部隆一、五十嵐明、小豆畑雅一、高松潤、桜木信介、
    前田聖太、和田裕太、泉晶子、土屋美穂子、大須賀裕子、増子倭文江、
    津田真澄、佐野美幸、野々村のん、加茂美穂子、黒崎照、田上唯、
    佐藤宏次朗、泉光、大河原爽介
   脚本:水上勉 演出:宮田慶子
   一般:5500円、学生:3500円
    http://seinenza.com/performance/public/214.html
   水上勉さんの戯曲『地の乳房』は初演から30年、3度目の上演だそうです。
   演出は青年座所属で新国立劇場演劇部門の芸術監督の宮田慶子さん。
   舞台は京都の北の若狭。大正7年から、原子力発電所が次々に誕生する
   昭和45年までのお話とのこと。こういう大河ドラマを上演できる   
   のは老舗劇団ならでは。日本の財産だと思って拝見したいです。


 ★★★────────────────────────────── 
  前売4000円台のチケットがある、気になる7本をご紹介!
 ──────────────────────────────★★★

【1】劇団民藝『コラボレーション―R・シュトラウスとS・ツヴァイク―』
  10/08-20紀伊國屋サザンシアター
  ☆出演:西川明、戸谷友、吉岡扶敏、藤田麻衣子、塩田泰久、内田潤一郎
   脚本:ロナルド・ハーウッド 演出:渾大防一枝
   一般:6,300円 学生割引:3,150円 夜公演全席:4,200円 
    http://www.gekidanmingei.co.jp/2014collaboration.html
   映画「戦場のピアニスト」で有名なロナルド・ハーウッドさんの戯曲を
   歴史ある劇団民藝が上演。いつも夜公演が安いんです。
   2011年に加藤健一事務所でも上演されました。加藤さんのインタビュー↓
    http://npn.co.jp/article/detail/59552693/


【2】青年団国際演劇交流プロジェクト2014
  青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト『アンドロイド版「変身」』
  10/09-13神奈川芸術劇場・大スタジオ
  ≪兵庫、神奈川≫
  ☆出演:リプリーS1(アンドロイド) イレーヌ・ジャコブ
    ジェローム・キルシャー レティシア・スピガレリ ティエリー・ヴュ・フー
   原作:フランツ・カフカ 脚本・演出:平田オリザ
   アンドロイド開発:石黒浩(大阪大学&ATR石黒浩特別研究所)
   翻訳:マチュー・カペル、小柏裕俊
   前売・予約・当日共 一般4,000円 学生・シニア(65歳以上)3,000円
   高校生以下2,000円 *日時指定・全席自由席・整理番号付。
   (フランス語上演/日本語字幕付き)*未就学児童の入場不可。
    http://www.komaba-agora.com/play/1146
   カフカの小説「変身」を平田オリザさんがフランス人俳優と舞台化。
   機械の“アンドロイド”が出演します。平田さんのロボット演劇には
   惹かれなかったですが、アンドロイド版『三人姉妹』↓は面白かった。
    http://www.seinendan.org/play/2012/10/1483
   フランスの有名女優、イレーヌ・ジャコブさんの出演も話題。


【3】演劇集団円『朽ちるまにまに』
  10/10-19ステージ円
  ☆出演:平栗あつみ、磯西真喜、中條サエ子、吉見一豊、石井英明、
    瑞木健太郎、佐藤銀平、冠野智美、清田智彦、石黒光
   脚本・演出:桑原裕子(KAKUTA)
   全席指定 一般4800円 ペアチケット8400円(2枚1組 )
   女流劇作家書下ろしシリーズ3作品通し券10500円
    http://www.en21.co.jp/joryugekisaku.html
   桑原裕子さんが演劇集団円に新作を書き下ろし、ご自身が演出。
   団塊世代の女性3人がひょんなことから20才若返ってしまうお話。
   色んな世代の本音が飛び出す、示唆に富んだ会話劇になりそうですね。


【4】柿喰う客 女体シェイクスピア005&006
  『「暴走ジュリエット」「迷走クレオパトラ」』
  10/17-26あうるすぽっと
  ☆出演:秋月三佳、川面千晶、菊地美香、北村まりこ、蔵下穂波、
    七味まゆ味、杉ありさ、瀬戸さおり、高島レイ(高:はしご高)、
    高部あい、佃井皆美、葉丸あすか、深谷由梨香、藤咲ともみ
   原作:シェイクスピア 脚色・演出:中屋敷法仁
   <極楽>6,000円(最前列、枚数限定、オリジナル缶バッチ付き)
   <一般>前半(17日~22日):4,900円 後半(23日~26日):5,200円
   ※2作品の半券提示で1000円キャッシュバック(極楽・一般のみ対象)
   <割引>敬老(60歳以上):4,500円(ガールズナイトは対象外)
    学生:2,000円/高校生以下:1,000円
   <ガールズナイト>
   女性 一般:4000円/極楽:6000円/学生:2000円/高校生以下:1000円
   男性 全ての券種料金倍額
   ※18日、25日の夜公演はガールズナイト公演後にイベント実施(予定)
    http://kaki-kuu-kyaku.com/main/?p=3222
   中屋敷法仁さん率いる人気劇団柿喰う客の、女優だけが出演する
   シェイクスピア・シリーズの新作です。なんと2作品交互上演。
   お約束のキャスト総入れ替えステージ「乱痴気」はないようです(笑)。
   2013年のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0907110449.html


【5】青年団『暗愚小傳(あんぐしょうでん)』
  10/17-27吉祥寺シアター
  ≪東京、兵庫、香川≫
  ☆出演:山内健司 松田弘子 永井秀樹 川隅奈保子 能島瑞穂 堀夏子
    森内美由紀 木引優子 伊藤毅 井上みなみ 折原アキラ 佐藤滋
   作・演出:平田オリザ
   日時指定・全席自由席・整理番号付/前売・予約・当日共通
   一般:4,000円 学生・シニア:3,000円 高校生以下:2,000円
   *未就学児童はご入場いただけません。
    http://www.seinendan.org/play/2014/07/3564
   平田オリザさんの1990年代の戯曲の10年振り、3度目の再演。
   詩人の高村光太郎とその妻・智恵子が登場する、
   青年団の初期の作品なんですね。平田さんの最新作の
   アンドロイド版『変身』と見比べると面白いかもしれません。


★【6】東京芸術劇場×明洞芸術劇場 国際共同制作『半神』
  10/24-31東京芸術劇場 プレイハウス
  ≪韓国ソウル、東京≫
  ☆出演:チュ・イニョン、チョン・ソンミン、オ・ヨン、イ・ヒョンフン、
    イ・ジュヨン、パク・ユニ、イ・スミ、ヤン・ドンタク、キム・ジョンホ、
    キム・ビョンチョル、ソ・ジュヒ、チョン・ホンソプ
   原作・脚本:萩尾望都 脚本・演出:野田秀樹
   ※韓国語上演・日本語イヤホンガイド付
   S席 5,000円 A席 4,000円 ペアチケット8,500円(S席/2枚) 
   高校生割引1,000円 65歳以上(S席)4,500円 25歳以下(A席)2,000円
   『小指の思い出』&『半神』セット券:9,000円/1名分(S席)
   ※未就学児はご入場いただけません。
    http://www.geigeki.jp/performance/theater063/
   『半神』は萩尾望都さんの短編漫画をもとにした1986年初演のお芝居。
   萩尾さんと野田秀樹さんが共同で戯曲を手掛け、野田さんが演出・出演
   されました。今回は国際共同製作公演で韓国人キャストによる上演。
   舞台版は観たことがないのですが、漫画『半神』↓は傑作だと思います。
    http://www.ebookjapan.jp/ebj/book/60014397.html ←立ち読み可能!
   韓国人俳優は身体能力が高く演技の技術もあり、全キャストが
   オーディションで選ばれたことにも注目です。韓国公演は
   主演女優の急病で初日が延期されましたが、開幕してからは連日満席。
   『半神』ソウル公演初日レポート↓(文:田中伸子)
    http://www.geigeki.jp/ch/ch1/t063.html
   韓国の劇評の紹介:http://tinyurl.com/m8elebx


【7】文学座『近未来能 天鼓』
  10/24-11/02紀伊國屋サザンシアター
  ☆出演:坂口芳貞 田村勝彦 若松泰弘 横山祥二 川辺邦弘 高塚慎太郎
    南拓哉 寺田路恵 山像かおり 山崎美貴 頼経明子 牧野紗也子 前東美菜子
   脚本:青木豪 演出:高橋正徳
   一般前売6000円 夜割4000円(10/24・27の夜公演限定) 
   夫婦割10000円 ユースチケット3800円(25歳以下) 中・高校生2,500円
    http://www.bungakuza.com/tenko/index.html
   青木豪さんがお能の世界を近未来に置き換えた新作を文学座に提供。
   あらすじには製薬会社、研究員の事故死など、社会派のキーワードが。
   青木さんと文学座といえば『エスペラント』↓がすごく良かったです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0406175105.html


 ☆☆☆────────────────────────────── 
  前売3000円台以下のチケットがある、気になる7本をご紹介!
 ──────────────────────────────☆☆☆

《1》ロロ『ロミオとジュリエットのこどもたち』
  10/02-05あうるすぽっと
  あうるすぽっとシェイクスピアフェスティバル2014
  ☆出演:後藤まりこ、永井秀樹、長田奈麻、日高啓介(高:はしご高)、
    伊東沙保、田中佑弥 北村恵、重岡漠、島田桃子、板橋駿谷、
    亀島一徳、篠崎大悟、望月綾乃
   脚本・演出:三浦直之(ロロ) 音楽:三浦康嗣(口ロロ)
   一般:3,500円 学生:2,500円 豊島区民割引:3,000円
   障害者割引:2,000円[ご本人様と介助者1名まで]
   ロミジュリ割引(ペア券):6,000円
   ※未就学児の入場はご遠慮いただきます。
    http://www.owlspot.jp/performance/141002.html
   若手人気劇団ロロの作・演出家の三浦直之さんが、シェイクスピアの
   『ロミオとジュリエット』をもとにした自身の新作を演出。
   主演の後藤まりこさんは歌手で、口ロロの三浦康嗣さんが音楽を担当。
   小劇場で活躍中の魅力的な俳優の起用が嬉しい。
   三浦さん、300席という大きい目の劇場で何をしてくれるかしら!


《2》新国立劇場演劇『ブレス・オブ・ライフ~女の肖像~』
  10/08-26新国立劇場小劇場
  ≪東京、兵庫≫
  ☆出演:若村麻由美、久世星佳
   脚本:デイヴィッド・ヘア 翻訳:鴇澤麻由子 演出:蓬莱竜太
   A席5,400円 B席3,240円 Z席(当日券)1,500円
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/141008_003729.html
   2002年ロンドン初演の女優2人芝居を、蓬莱竜太さんが演出。
   ある女性が夫の元愛人宅を訪れるという設定は修羅場臭むんむん!
   女優の演技対決に期待。デイヴィッド・ヘア戯曲の過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0517110939.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0621215730.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0117234551.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2005/1124163538.html


《3》ペンギンプルペイルパイルズ『靴』
  10/09-19ザ・スズナリ
  ☆出演:小林高鹿、ぼくもとさきこ、玉置孝匡、近藤フク、吉川純広、
    愛名ミラ、大和田健介、金澤美穂、山田真歩
   脚本・演出:倉持裕
   ベンチシート(整理番号付自由席):前売4,200円・当日4,400円
   指定席:前売4,500円・当日:4,700円 
   前半割引(9日~11日)↓
   ベンチシート(整理番号付自由席):前売3,700円・当日3,900円
   指定席:前売4,000円・当日:4,200円 U25チケット3,000円(25歳以下)
    http://www.penguinppp.com/next/18/
   倉持裕さんが作・演出される劇団の2年半ぶりの新作公演。
   キャストは劇団員とオーディション↓合格者です。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0225224954.html
   倉持さんはテレビや商業演劇でもご活躍されています。劇団の新作で
   小劇場でしかできないことを存分に見せてくださるのではないかと。


《4》シベリア少女鉄道『ほのぼの村のなかよしマーチ』
  10/17-26シアターブラッツ
  ☆出演:藤原幹雄、横溝茂雄、吉田友則、加藤雅人、浅見紘至、
    川田智美、小関えりか、岸茉莉、濱野ゆき子
   脚本・演出:土屋亮一
   前売 3,500円 当日 3,800円(全席自由・整理番号付)
    ※未就学児入場不可
    http://www.siberia.jp/nextstage.html
   シベリア少女鉄道はテレビドラマの脚本などでもご活躍中の
   土屋亮一さんが作・演出されるユニット。
   仕掛け満載でばかばかしさ炸裂の娯楽演劇を見せてくれます。
   もう24回目の公演なんですね。2011年公演のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2011/0109112131.html


《5》ハイバイ『霊感少女ヒドミ』
  10/18-28アトリエヘリコプター
  ≪東京、愛知、兵庫、香川、兵庫、北海道≫
  ☆出演:石橋菜津美、富川一人、用松亮、平原テツ
   脚本・演出:岩井秀人 映像:ムーチョ村松
   全席整理番号付 自由 一般 前売:3,200円 当日:3,700円
   学生 前売・当日共:2,500円 ※未就学児童の入場不可。
    http://hi-bye.net/2014/08/27/4211
   岩井秀人さんが作・演出される劇団ハイバイの再演ツアー。
   脚本は無論、映像と演技のコンビネーションも見どころです。
   2008年に快快(旧・小指値)が上演した『霊感~』のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/0208134321.html


《6》ONEOR8『世界は嘘で出来ている』
  10/21-29ザ・スズナリ
  ≪愛知、東京≫
  ☆出演:恩田隆一 伊藤俊輔 和田ひろこ 野本光一郎 冨田直美 
    山口森広 古屋治男 異儀田夏葉 浅野千鶴 矢部太郎 甲本雅裕
   作・演出:田村孝裕
   前売り3900円 当日4300円
    http://oneor8.net/pg18.html
   田村孝裕さんが作・演出される劇団ONEOR8(ワンオアエイト)の新作。
   昨年の穂の国とよはし芸術劇場によるプロデュース公演↓は好評でした。
    http://www.kaat.jp/detail?id=7229
   今年は青年座でも新作↓を発表。残念ながら私は観られず。
    http://seinenza.com/performance/public/211-212-213.html 
   東京公演の土日は前方ベンチ席のみ残席あり。ご予約はお早目に。


★《7》FUKAIPRODUCE羽衣『よるべナイター』
  10/30-11/02青山円形劇場
  10周年記念特別公演
  ☆出演:深井順子、日高啓介(高:はしご高)、鯉和鮎美、高橋義和、
    澤田慎司、新部聖子、岡本陽介、伊藤昌子、西田夏奈子、キムユス、
    中林舞、福原冠、橋本淳、高山のえみ(高:はしご高)、森下亮
   プロデュース・演出:深井順子 作・音楽・共同演出:糸井幸之介
   野球指導:古田敦也
   前売:3,500円 さいふにやさシート:2,000円(各回枚数限定)
   ウルトラマニアチケット:10,000円(チケット二枚分のお土産付)
   ※未就学児童はご入場いだだけません。
    http://www.fukaiproduce-hagoromo.net/
   糸井幸之介さんが脚本、演出、音楽などを総合的に手掛ける劇団、
   FUKAIPRODUCE羽衣が10周年記念として、代表作を青山円形劇場で上演。
   等身大の庶民による全身全霊の歌・踊りで圧倒する“妙ージカル”。
   ピュアな野生が魅力です。未体験の方はぜひこの機会にどうぞ。
   『よるべナイター』は2007年度サンモールスタジオ最優秀演出賞作。
   主題歌のライブ映像↓(2012年)
    https://www.youtube.com/watch?v=vmetV_zqiDk
   今年6月に糸井さんにインタビュー↓させていただきました。
    http://stage.corich.jp/special/mimino-tunnel.html


≪ダンス・首都圏以外・その他≫

 ○Dance New Air ―ダンスの明日 2014
  『altered natives’ Say Yes To Another Excess-TWERK
   ダンス・イン・クラブナイト』
  10/04-05スパイラルホール
  ☆出演:セシリア・ベンゴレア、フランソワ・シェニョー、
    エリザ・イヴラン、アナ・ピ、アレックス・マグラー
   前売3,800円(当日4,300円) 学生2,500円
    http://dancenewair.jp/program0108
   9月から開催されているダンス・フェスティバルの最後を飾る公演です。
   コンテンポラリー・ダンスに詳しい友人から薦められ、観に行くことに。
   Dance New Air 2014のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0916163448.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0916164338.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0923004757.html
  

 ○KYOTO EXPERIMENT 2014/木ノ下歌舞伎『三人吉三』
  10/11-12京都芸術劇場 春秋座
  ☆出演:大村わたる 大橋一輝 堀越涼 村上誠基 熊川ふみ 兵藤公美
    塚越健一 bable 森田真和 緑川史絵 大寺亜矢子 森一生 
    田中祐気 滝沢めぐみ 武谷公雄
   脚本:河竹黙阿弥 補綴・監修:木ノ下裕一 演出・美術:杉原邦生
    http://kinoshita-kabuki.org/kichisa/
   京都で「KYOTO EXPERIMENT 2014」↓が開催中!
    http://kyoto-ex.jp/
   お墓参りもかねて、どうしても観たい1本を観に行くことにしました。
   木ノ下歌舞伎は歌舞伎の演目を現代の視点で捉え直して上演しています。
   私は杉原邦生さんの演出がとても好き。『三人吉三』はコクーン歌舞伎で
   何度か拝見しています。なんと上演時間が4時間半!がんばるぞー!


 ○新国立劇場マンスリープロジェクト・トークセッション
  「二人芝居ー対話する力ー」10/12新国立劇場小劇場
  ☆出席者:蓬莱竜太/ノゾエ征爾/小川絵梨子 聞き手:宮田慶子
   無料・要予約。トークは約1時間30分を予定。
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/monthly/
   新国立劇場のシリーズ企画「二人芝居―対話する力―」に起用された
   3人の演出家と、芸術監督の宮田慶子さんのトークセッションです。
   前回のレポート↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0302151614.html


 ○KAAT神奈川芸術劇場『首藤康之 DEDICATED 2014 OTHERS』
  10/24-26神奈川芸術劇場・ホール
  ・Jekyll & Hyde「ジキル&ハイド」
   出演:首藤康之
   構成・演出:小野寺修二 原作:R.L.スティーブンソン
  ・Huis clos 「出口なし」
   出演:首藤康之 中村恩恵 りょう
   構成・演出:白井晃 原作:J.P.サルトル
   S席 7,500円 A席 6,000円 U24チケット3,750円(24歳以下)    
   高校生以下割引1,000円 シルバー割引 7,000円(65歳以上) 
   ※未就学児のご入場はお断りいたします 
    http://www.kaat.jp/d/dedicated_others
   バレエ・ダンサーの首藤康之さんと神奈川芸術劇場による企画の第3弾。
   海外の有名小説・戯曲をもとにしたダンス作品2本立て。
   小野寺修二さん、白井晃さんが構成・演出を手掛けます。


≪ご参考≫
 「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
  http://www.shinobu-review.jp/schedule.html


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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.世田谷パブリックシアター『炎 アンサンディ』 ※10/15まで!
  09/28-10/15シアタートラム
  ≪東京、兵庫≫
  ☆美しくて残酷なセリフと、どんでん返しが連続する凄まじい物語。
   舞台上で役人物として生きる俳優の演技が素晴らしい。これほど
   心を揺さぶられ、涙を流したストレート・プレイは久しぶりです。
   今年の演劇賞レースに食い込むこと間違いなしかと。レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0928231236.html

2.SPAC・静岡県舞台芸術センター『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』
  09/12-13 KAAT神奈川芸術劇場ホール
  ☆アヴィニョンで絶賛された静岡発の舞台↓の日本凱旋公演。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0817221720.html
   劇場内に再現された丸い輪状の舞台で、世界中の生命を寿ぐ時間。
   凱旋公演直前の宮城聰さんのトークの拙レポート↓をぜひ。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0820231329.html

3.こまつ座『きらめく星座』 ※10/05まで!
  09/08-10/05紀伊國屋サザンシアター
  ≪東京、兵庫、山形2か所≫
  ☆井上ひさしさんのセリフが心に、体にしみこむように響く音楽喜劇。
   メインキャストの1人が怪我で降板しましたが、新キャストも好評。
   今観るべきお芝居をどうぞお見逃しなく。↓メルマガ号外を発行!
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0909182839.html

  他は、ヨーロッパ企画『ビルのゲーツ』※10月に神奈川公演あり、
  新国立劇場演劇研修所8期生出演『親の顔が見たい』、
  冨士山アネット/Manos.『醜い男』、葛河思潮社『背信』、
  風琴工房『わが友ヒットラー』、伊藤郁女『ASOBI』、
  カンパニーデラシネラ『赤い靴』、サンプル『ファーム』、
  韓国創作ミュージカル『女神様が見ている』
  新国立劇場演劇研修所8期生出演『少年口伝隊一九四五』、
  山下残『そこに書いてある』、東京芸術劇場『小指の思い出』
  produce lab 89『五感overs 山本卓卓の「演劇論1」』、
  革命アイドル暴走ちゃん『騒音と闇』、
  木ノ下歌舞伎『三番叟』など(順不同)。

 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2014年9月(観劇数21作品)は、こまつ座『きらめく星座』で発行!


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 ◆3 【編集後記】
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 ◎観たいな~と思っても、チケット代が1万円に近くなるとひるみます…。
  とはいえ、限定ステージで格安チケットを用意してくれている、
  観客思いの公演も増えてる気がするんです(諸事情あるんでしょうけど)。
  たとえば公演前半割引や夜公演限定など、探してみるとあるんですよね。
  今月は4000円台、3000円台以下を多い目にご紹介しました。
  高額だろうと思ってスルーしてる大手の公演にも注目してみてください!


 ◎演劇界の巨匠ピーター・ブルックさんの映画が公開中。早く行かなきゃ!
  ドキュメンタリー映画「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」
   http://www.peterbrook.jp/
  シアターガイドのニュース↓
   http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2014/08/27_03.php
  出演のヨシ笈田さんのインタビュー↓(取材・文=高橋彩子)
   https://www.dropbox.com/s/2o9b2g85t2ig8hh/YoshiOida.pdf
  試写会をご覧になった演出家の伊藤靖朗さんの感想↓
   http://ameblo.jp/yasuroito/entry-11903272640.html


 ◎ナショナル・シアター・ライヴ2014にハマっています~♪
   http://www.ntlive.jp/ 過去5作のレビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0418195129.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0425232440.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0703001204.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0928111535.html

  次は「ハムレット」です。
   http://t2.pia.jp/feature/cinema/ntlive/index.jsp
  日程:10/03(金)-8日(水) ご購入はこちら↓
   http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1419637
  劇場公式サイト↓でも購入できるそうです。
   http://www.tohotheater.jp/theater/find.html

  ※10月31日から『フランケンシュタイン(2バージョン)』と
  『コリオレイナス』のアンコール上映が決定!
   http://tinyurl.com/pu2bp2r


 ◎哲学者、小説家、思想家の東浩紀さんが経営するゲンロンカフェでは
  演劇関係のイベントもよく開催されています。過去のレポート↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0421183751.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/0421194312.html

  直近の注目イベントはこちら↓ 私は伺う予定です。
 ・「日本は『芸術立国』になれるかーー文化から社会を変える」
  2014/11/03 (月) 19:00 - 21:00
  登壇:平田オリザ×東浩紀 司会:内野儀
   http://peatix.com/event/53854
  平田さんと東さんの対談だけでも凄い上に、司会が内野さん!贅沢!!


 ◎おすすめ舞台中継など on TV(おすすめがある時だけ掲載)

  【NHK BSプレミアム】10/6(月)午前0時30分~午前3時45分[10/5(日)深夜]
   シス・カンパニー『抜目のない未亡人』
    http://www4.nhk.or.jp/p-stage/x/2014-10-05/10/9156/
   出演:大竹しのぶ、段田安則、岡本健一、木村佳乃、他
   原作:カルロ・ゴルドーニ 上演台本・演出:三谷幸喜
    
  【WOWOW】9/13(土)よる8:30 ~
   パルコ・プロデュース『母に欲す』
    http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/105804/index.php
   出演:峯田和伸 池松壮亮 他
   作・演出:三浦大輔


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2014年9月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」←生田斗真さんは何でもやるね!
    http://www.mogura-movie.com/
  ・「麦子さんと」←さびれた村と東京砂漠のリアル。さすが吉田恵輔監督。
    http://www.mugiko.jp/
  ・「偉大なる、しゅららぼん」←原作はもっと面白かったんだろうな~。
    http://shurara-bon.com/
  ・「月の下まで」←想像を超える不幸の連続。松澤匠さん目当てだからOK。
    http://www.tsuki-movie.com/
  ・「家路」←福島の避難区域の実家に帰る人たち。メジャー映画なのが凄い。
    http://www.bitters.co.jp/ieji/


 ◎2013年9月にインタビュー↓していただきました。
   http://kenbunden.net/general/archives/4333 告知エントリー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1120155340.html
  なぜメルマガで情報発信を始めたのか、これから何を観たいのか、
  どうしていきたいのか。誇張のない本音をまとめていただけました。


 ◎注目している役者さんに「しのぶさんのサイトでいつも
  オーディション情報をチェックしています」と言われて嬉しい!
  「受かりました!」と言われるともっと嬉しい♪
  「しのぶの演劇レビュー」に情報掲載をご希望の方は、
  お問い合わせフォーム↓からどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/contact/
  ※必ず掲載するわけではありません。ご了承ください。


 ◎ツイッターやってます!フォロワー約5400人に感謝♪
  ⇒ @shinorev : http://twitter.com/shinorev
  観劇感想の速報もたまにつぶやきます。
  震災・原発事故、選挙関連のリツイートも多いです。


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
   http://stage.corich.jp/
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
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  最新版では「観たい!」「観てきた!」コメントも表示されます。


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に続けて行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


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