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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2014年12月26日

【寄稿】wonderland『年末回顧特集「振り返る私の2014-今年の3本」』

 “wonderland”の年末回顧特集「振り返る 私の2014-今年の3本」に参加させていただきました。⇒2103年2012年2011年2010年2009年2008年2007年2006年

■しのぶの小劇場ベスト3(上演順)
 ・Kawai Project「『から騒ぎ』Much Ado About Nothing
 ・Dance New Air 2014―ダンスの明日「TWERK ダンス・イン・クラブナイト
 ・Doosan Art Center+東京デスロック+第12言語演劇スタジオ「가모메 カルメギ

 衆議院議院選挙で自民・公明両党が過半数を獲得した夜にこの原稿を書いている。私のようなごく平凡な人間でさえ、インターネット上に自由な観劇感想文を発表しづらくなるのではという恐怖にかられる。
 英文学者・翻訳家の河合祥一郎氏がシェイクスピア戯曲を翻訳、演出したKawai Projectは、キャストの大半が新国立劇場演劇研修所の修了生。みずみずしい演技でセリフを生きた言葉にして伝え、海外古典劇を現代日本人が本気で笑えるコメディーに仕上げていた。形式ばった演技の沙翁劇が幅を利かす演劇界において画期的な成果と言える。「TWERK ダンス・イン・クラブナイト」は上には上があると見せつけてくれたコンテンポラリー・ダンス作品。本物のプロが全てをさらして究極のバカをやるお手本だった。昨年の私的小劇場ベスト3だったソン・ギウン脚本・演出協力、多田淳之介演出の「가모메 カルメギ」が日本初上陸。国際共同製作のひとつの理想を実現してみせた。
 ドタバタ喜劇でホットな時事問題に正面から切り込む、京都の劇団「笑の内閣」の芝居を2作観た。作・演出の高間響氏の今後に期待する。

(注)3作品の並びは上演順。客席数300席以下の小劇場公演から選出。再演を除く。(年間観劇数は190本の予定(2014/12/15時点))

Posted by shinobu at 23:08 | TrackBack

2014年12月24日

【オーディション】ラッパ屋「2015年夏の新作公演の出演者募集」※1/18〆切(郵送必着)

 鈴木聡さんが作・演出される劇団ラッパ屋が、2015年夏の新作公演の出演者を募集します。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ●劇団ラッパ屋第41回公演・新作
  2015年
  6月27日(土)~7月5日(日)@紀伊國屋ホール
  7月12日(日)@北九州芸術劇場 中劇場
  作・演出:鈴木聡 出演者:ラッパ屋劇団員、ほか
 ・オーディション
  募集内容:大学生役の男女各若干名(予定)
  〆切:2015年1月18日・郵送必着

Posted by shinobu at 11:26 | TrackBack

2014年12月21日

【ご報告】無料メルマガ「今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台」が、まぐまぐ大賞2014・無料部門・エンターテイメント・ジャンルで4位に入賞しました!

 私が2004年から発行しております無料メルマガ『今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台』がまぐまぐ大賞2014・無料部門・エンターテイメント・ジャンルで4位に入賞しました!推薦してくださった皆様、本当にありがとうございました!

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 まぐまぐ大賞2008では上位15誌にノミネートされ、3位入賞は叶いませんでした。まぐまぐ大賞は2008年以来お休みされていて、2014年から復活したそうで、復活の時に4位に入賞できたことをとても嬉しく思っております。

 まこちんさんから以下の推薦文をいただきました。「舞台好きなら必読」…なんて嬉しいお言葉!ありがとうございます!!「出演者情報が重要だったのか…!情報量はあれでOKなのね!(多すぎると思ってた…)電車の中で読んでくださっているとは!」…と、目から鱗が落ちる思いで拝読いたしました。

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 11月号、12月号の2度にわたってお休みをしてすみません。2015年の1月号はがんばって発行したいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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Posted by shinobu at 17:48 | TrackBack

【お知らせ】公益社団法人国際演劇協会日本センター「第2回高校生劇評グランプリ」の選考委員をつとめます※2015年1月26日正午〆切

 昨年に続き今年も、高校生劇評グランプリの選考委員をつとめさせていただきます。

 今年度から<ライブパフォーマンス・レビュー部門>に加えて<映像作品・レビュー部門>がありまして、ライブでなく映像中継で見た公演についての劇評も広く募集します。全国からの投稿を心からお待ちしております。

 「高校生応援チケット」、「レクチャー&ワークショップ」もどうぞチェックしてくださいね。

 ⇒【お知らせ】「高校生劇評グランプリ」の選考委員をつとめます
 ⇒【ご報告】高校生劇評グランプリ「第一回グランプリ結果発表」
 ⇒【ご報告】「第1回高校生劇評グランプリ表彰式」が行われました

Posted by shinobu at 17:20 | TrackBack

2014年12月14日

【意見】第47回衆議院議員総選挙の投票をしてきました

 私はツイッターfacebook(友人のみ公開)に個人的な意見を書いています。2013年の参議院選挙の時は余裕があったので「しのぶの演劇レビュー」でも意見発信ができたのですが、今回は残念ながらできません。でも自分のための記録として残しておきたいので、リンクを貼っておきます。

 ジャーナリストの津田大介さんらのサイト「ポリタス」が、政治にかんするすごくいい記事をたくさん載せてくれています。投票の参考になると思いますので、是非どうぞ。「ポリタス」はアーカイブとしての価値も非常に高いと思います。ありがたいことです。

 ⇒2014年11月30日【近況報告】メルマガ発行に代えて(2014年11月30日)
 ⇒2013年12月03日【意見】舞台芸術関係者の皆様、ぜひご一読ください⇒表現人の会「特定秘密保護法案に反対する賛同人募集」
 ⇒2013年11月26日【記録】2013年11月26日特定秘密保護法案が衆院特別委員会で可決
 ⇒2013年07月19日【意見】7月21日の参議院議員選挙で自民党に圧勝して欲しくない理由
 ⇒2005年05月06日 通販生活「憲法九条大論争」2005年夏号(180円)

Posted by shinobu at 11:49 | TrackBack

2014年12月12日

ナショナル・シアター・ライヴ2014『オセロ』12/12 TOHOシネマズ日本橋

 イギリスの演劇作品を映画館で上映する「ナショナル・シアター・ライヴ2014」。『フランケンシュタイン』Aバージョン&Bバージョン、『コリオレイナス』、『ザ・オーディエンス』、『リア王』『ハムレット』に続いて『オセロ』を拝見。

 ※メルマガ発行を休んでいる時期で、感想などは残っていません。すみません。(2016/01/17に記事投稿)

 ≪あらすじ・作品紹介≫ ぴあのサイトより
猜疑心から最愛の妻デズデモーナを殺してしまい、自らも死を選ぶオセロの姿を描くシェイクスピア四大悲劇の1作。ローレンス・オリヴィエ賞受賞俳優エイドリアン・レスターがオセロに扮し、ロイヤル・ナショナル・シアターの芸術監督であるニコラス・ハイトナーが演出を手がけた話題作。オセロを妬み、彼を陥れるイアーゴ役を演じ、好評を博したローリー・キニアにも注目だ。
 ≪ここまで≫

 以下、映画館のサイトより転載(2016/05/28加筆)。

〔解説〕:シェイクスピア四大悲劇の一つを、ローレンス・オリヴィエ賞に輝く実力派エイドリアン・レスターをタイトルロールに迎えて贈る。
ニコラス・ハイトナー演出の本公演では、上官オセロを憎み、彼の失墜を謀るイアーゴーを熱演したローリー・キニアが2014年のローレンス・オリヴィエ賞で最優秀主演男優賞を獲得。
2013年/イギリス/205分

[演出]ニコラス・ハイトナー
[原作]ウィリアム・シェイクスピア
[出演]エイドリアン・レスター、ローリー・キニア、他
http://t.pia.jp/feature/cinema/ntlive/index.jsp

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:46 | TrackBack

2014年12月08日

国立劇場『12月文楽鑑賞教室公演「二人三番叟」「絵本太功記」』12/04-16国立劇場小劇場

 お友達に誘われて、レクチャー付きの文楽鑑賞に行ってまいりました。朝9時40分から元慶應義塾大学大学院講師の鈴木隆敏先生のレクチャーを拝聴し、午前中のAプロを拝見。終演後に国立劇場小劇場のお食事処「十八番(おはこ)」でお弁当をいただいて帰宅しました。

 鈴木先生の「はじめての人も楽しめる文楽鑑賞教室」(武蔵野大学)は来年2月の国立劇場文楽公演でも2/15(日)に実施されます。豊竹咲大夫さんをゲストにお迎えするそうです。

 文楽のお人形は人間だったらできない動きを見せてくれた時、ドキっとするし楽しいですね。

 ⇒CoRich舞台芸術!「12月文楽鑑賞教室公演
 レビューは記録のみ。

●「二人三番叟(ににんさんばそう)」

●解説 文楽の魅力

●「絵本太功記(えほんたいこうき) 尼ケ崎の段」
 前:豊竹咲甫大夫 野澤錦糸
 後:豊竹英大夫 鶴澤清介

20141207_bunraku201412_obento.JPG

午前の部 11時開演 (終演予定:午後1時12分)
午後の部 2時開演 (終演予定:午後4時12分)
※5日・7日・8日・12日・14日・15日は午前の部のみ
全席 一般:3,900円 (学生1,300円)
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2014/3793.html?lan=j

武蔵野大学「はじめての人も楽しめる文楽鑑賞教室」
12月7日(日)9時40分~14時半。公演前に鈴木先生のレクチャーあり。費用7800円、昼食込み。
http://second-academy.com/lecture/MSN11988.html


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:23 | TrackBack

2014年12月06日

笑の内閣『福島第一原発舞台化計画-黎明編-「超天晴!福島旅行」』12/04-07こまばアゴラ劇場

 時事問題を題材にした風刺コメディーを上演している京都の劇団笑の内閣の新作です。笑の内閣は「CoRich舞台芸術まつり!2014春」にて準グランプリを受賞されました。以下、ツイートのまとめ等です。

 ⇒CoRich舞台芸術!『超天晴!福島旅行』※こりっちでカンタン予約!

 ≪あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より
滋賀県大津市にある私立鷹真学園高校は、歴代管理職は必ず学園OBが務め、外様派は冷遇されていた。しかし2年前、近隣の西園寺大学附属守山高校に志願者が流れていることに危機感を覚えた校長 猿田博士は、大手予備校講師だった間久部録郎を副校長に抜擢するも、急進的な間久部の改革姿勢に、猿田をはじめとするOB派は反発し失脚を狙っていた。そんな中、学園では修学旅行の旅行先を決める会議が行なわれようとしていた。学園は、毎年北海道に行っていたが、行程中ずっとスキーをする旅行はたいへん不評で、魅力的なプランを出せば理事会の支持を得られ失脚を免れることができる。そう踏んだ外様派が出した案は「福島」であった。
果たして間久部の狙いは、政争の具なのか、真に被災地に寄り添うためなのか?
笑の内閣新作は、福島に観光に行く意義を、遠い滋賀を舞台に問う学園政治劇!
 ≪ここまで≫ 

 舞台美術がちゃんとありました!それがまず嬉しかった~(⇒前作のレビュー)。家具の色使いや旗のデザインなどが、ナチスの台頭を描いた劇団チョコレートケーキ『熱狂』の舞台美術に似ていて、“会議室もの”の重厚さがありました。

 ゲンロンの東浩紀さんもご覧になったようです。

 ここからネタバレします。

 ゲンロンの上田洋子さんのツイートは「勉強のためにチェルフィッチュを観に行ったけど寝ちゃった」というセリフへの反応ですね↓(笑)。


 終演後のトークのゲストは福島県いわき市在住の猪狩弘之さん。原発被災地案内人でいらっしゃいます。「原発事故は自然災害とは全く違う」「人間の手には負えない」という実体験に基づいた言葉がずっしりと届きました。以下、メモしたことより抜粋です。

 猪狩:Jヴィレッジに集まる原発作業員の人数は6200人。毎日、人数分の防護服が放射性廃棄物になる。捨てることも燃やすこともできない。報道されないのでどこにあるのかはわからないが、どこかにあることは確か。震災から3年8か月経ち、すでに150万着にのぼるはず。

 高間:修学旅行の行先を福島にする話なので、中には嫌なのに半強制的に行かされる生徒もいるかもしれない。そういうことをどう思われますか?
 猪狩:社員旅行で来る人もいる。気が進まないのにバスに乗っている人もいる。それでも福島に来てみたら、実際に見てみたら、何かが心に残るはず。それでいいんです。

 このお芝居を観て、猪狩さんのお話を聞いて、私も福島に行ってみようかと思いました。ダーク・ツーリズムは広島・長崎や沖縄のひめゆりの塔など、既にいっぱいありますものね。

福島第一原発観光地化計画 思想地図β vol.4-2
東 浩紀 開沼 博 津田 大介 速水 健朗 藤村 龍至 清水 亮 梅沢 和木 井出 明 猪瀬 直樹 堀江 貴文 八谷 和彦 八束 はじめ 久田 将義 駒崎 弘樹 五十嵐 太郎 渡邉 英徳 石崎 芳行 上田 洋子
ゲンロン
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第19次笑の内閣
≪京都、東京≫
出演:有本ミチヨ、石田達拡※、楠海緒、黒須和輝(第三劇場)、中村彩乃、髭だるマン(劇的細胞分裂爆発人間和田謙二)、松田裕一郎、丸山交通公園(月面クロワッサン)、諸江翔大朗※、山下みさお(笑の内閣)、由良真介(笑の内閣)、横山清正(月面クロワッサン) ※諸江翔大朗は京都公演、石田達拡は東京公演のみに出演
脚本・演出:高間響/演出助手=小林まゆみ(KAIKA劇団 会華*開可)/演出補佐=由良真介・山下みさお・山野博生/舞台監督=稲荷(十中連合)/照明=山本恭平/音響=神田川雙陽(劇団粋雅堂)・島崎健史(ドキドキぼーいず)/映像=坂根隆介(ドキドキぼーいず)/衣装=橋本源氏/宣伝美術=大原渉平(劇団しようよ)/制作=前田瑠佳・荒木健哉/提携=アトリエ劇研・(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/主催=笑の内閣
ゲスト:
12月4日(木)19時30分 猪狩弘之氏(ライター:近著「ソバニイルヨ」(短編小説)・原発被災地案内人・復興支援「ふく風 レオ」代表)
12月5日(金)19時30分 大川豊氏(大川興業)
12月6日(土)18時30分 大信ペリカン氏(福島「満塁鳥王一座」代表:劇作家・演出家)
【発売日】2014/09/26
一般 早割 2,500円 前売 3,000円 当日 3,500円
学生 早割 2,000円 前売 2,500円 当日 3,000円 ※要証明書
※早割は11月3日(月)で終了
※日時指定自由席
※整理番号の発行は開演45分前、開場は開演30分前
※予約優先。アゴラ支援会員のお客様入場後、早割・前売のお客様のご入場となります。
※車いすでご来場予定のお客様は事前に笑の内閣までご連絡ください。
http://warainonaikaku.sitemix.jp/


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 00:56 | TrackBack

2014年12月05日

イキウメ『新しい祝日』11/28-12/14東京芸術劇場シアターイースト

 前川知大さんが作・演出される人気劇団イキウメの新作です。上演時間は約1時間35分。

 劇場の壁が露出した状態のブラックボックスでの、予想以上にコンセプチュアルな作品でした。映画「マトリックス」を思い浮かべました(お話は全然違いますが)。

 イキウメというと物語の面白さで引きつける作品も多いですが、今回は俳優の演技でじわじわと積み上げられていくような感じ。作品創作においても俳優の比重が高くなっているのではないでしょうか(予想にすぎませんが)。所属俳優の実力が上がっているのだと思います。

 【舞台写真↓左から:盛隆二、浜田信也、安井順平(撮影・田中亜紀)】
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 ⇒CoRich舞台芸術!『新しい祝日

 ≪作品紹介・あらすじ≫ 公式サイトより
私が生まれた日。彼らが自由を勝ち取った日。
彼女の尊厳が失われた日。二人が未来を手にした日。
誰かが小さな嘘をついた日。神が人知れず死んだ日。
全てが過去となった日。あなたが再び生まれる日。
全ては必ず、平日に起こるだろう。

明日はきっと祝日になる、永遠の祝日に。

<ストーリーライン>
ある会社、
働き盛りの男が一人で残業している。
男はふと不安に駆られる。
自分はなぜここにいるのだろうと、立ち止まる。
見慣れた社内を見渡していると、
いつの間にか道化のような奇妙な男がいることに気がついた。
道化のような男は、会社員の男に現実の見直しを迫る。
今見えてる現実は本物なのかと、その「現実」を壊し始めた。
男は道化に誘われるまま、立場も名前もない「世界」へ入っていく_。
 ≪ここまで≫ 

 ピエロ風の衣装の男(安井順平)に自分の世界を壊されて、無理やりに別の世界へと飛び込んだ汎一(パンイチ:浜田信也)。少しずつ手探りで周囲の人々と交流し、コミュニティーに参加していきます。

 主役の浜田信也さんがスリムな上半身を披露。胸板の厚さ、肩から腕の筋肉にびっくり!いつの間にこんな肉体派に!(昔からだったらすみません) 素敵でした。

 【舞台写真↓左から:安井順平、浜田信也(撮影・田中亜紀)】
ikiume_atarashii_shukujitsu2s.jpg

 ここからネタバレします。

 大きなバランスボールを使った3対3のポートボールは、それぞれに対抗意識丸出しの演技が可愛らしかったです。大窪人衛さんの役名は「敵意」なんですね。
 学校のクラブ活動(?)ではアップ(準備運動)ばかりを繰り返し、何をするクラブなのかが最後までわからないのもいいですね。手段の目的化がよくあらわれています。

 ルール(だと信じている何か)を守り、周囲に合わせて生きていると、自分が何をしたいのか、何者なのかがわからなくなってくる。外側にいる誰か(このお芝居の場合はピエロ)がそれに気づかせてくれて、新たに人生をやり直しても、また同じことを繰り返してしまう。最後に一人だけ舞台に残った汎一は、転がっていたダンボール箱を組み立てて、再びデスクの形に戻しました。また同じループにはまるのか、それとも自分で人生を切り開いていくのか。どちらとも受け取れる終わり方だったと思います。


≪東京、大阪≫
出演:浜田信也 安井順平 伊勢佳世 盛隆二 岩本幸子 森下創 大窪人衛 澄人 橋本ゆりか
脚本・演出:前川知大 ドラマターグ・舞台監督:谷澤拓巳 美術:土岐研一 照明:松本大介 音楽:かみむら周平 音響:青木タクヘイ 振付:丸山和彰 衣裳:今村あずさ ヘアメイク:西川直子 宣伝美術:鈴木成一デザイン室 宣伝写真:野口博 舞台写真:田中亜紀 制作:湯川麦子 プロデューサー:中島隆裕 演出助手:郷淳子 演出部:渡邉亜紗子 照明操作:芦辺靖 音響操作:鈴木三枝子 大道具制作:C-COM舞台装置 運搬:マイド 当日運営:藤木やよい 主催:イキウメ/エッチビイ
[一般前売開始] 2014年10月11日(土)
前売 4,200 円 / 当日 4,400 円(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可
追加公演 12/7(日)18時開演の部 <10月25日(土) 発売開始>
http://www.ikiume.jp/


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Posted by shinobu at 23:30 | TrackBack

2014年12月03日

【オーディション】劇団Studio Life「劇団員オーディション(男性のみ)」1/30〆切(郵送のみ)

 男優ばかりの劇団スタジオライフが創立30周年を記念して劇団員オーディションを行います。資格は「18歳~25歳までの容姿端麗で健康な男子。(自薦・他薦は問いません)」。以下は劇団よりいただいた情報です。

 ちょうど「創立30周年製作発表イベント」のレポートを転載させていただいたばかりです。よかったらご一読を。少女マンガの繊細かつ耽美な世界を舞台化している劇団ですが、意外に(?)体育会系な感じです。

 募集締切:2015年1月30日(金)必着
 選考方法:
  第1次 書類選考後返信封筒にて連絡。(2月上旬頃)
  第2次 面接・実技 2月20日(金)・2月21日(土)
  第3次 実技・歌唱 2月22日(日)

【劇団Studio Life 創立30周年記念オーディション開催のお知らせ】

劇団Studio Lifeが劇団創立30年を記念し、劇団の未来を担う新しい才能との出会いを求めて第14期新人オーディションを開催します。近年の公演では積極的に若手を起用し、若手育成にも力を入れています。舞台というフィールドで輝きながらいろいろな分野で幅広く活躍できる、芯の強い容姿端麗な男子を求めています。

■募集締切:
2015年1月30日(金)必着

■資格:
18歳~25歳までの容姿端麗で健康な男子。(自薦・他薦は問いません)

■応募方法:
歴書(身長、体重、3サイズを明記)
写真2枚(全身、顔アップ各1枚=3ヶ月以内に撮影したもの)
82円切手を貼った返信用封筒(返信先を明記のこと)を同封のこと。

■選考方法:
第1次 書類選考後返信封筒にて連絡。(2月上旬頃)
第2次 面接・実技 2月20日(金)・2月21日(土)
第3次 実技・歌唱 2月22日(日)

■劇団紹介:
1985年結成。1987年から、男優が女性役も演じるという手法をとり、現在は男優40 名、女性演出家・倉田淳1 名のみで構成されている演劇集団。その耽美な世界観と、演出家 倉田淳の独創的な脚色力と美しく繊細な舞台演出が話題を呼び、20代~40代の女性を中心に圧倒的な支持を得ている。劇団の代表作に1996年萩尾望都原作の『トーマの心臓』がある。オリジナル作品上演から、文学性の高い小説や名作漫画の物語性を深く追求。傑作と呼ばれる小説やコミックを次々と舞台化している。近年はロンドン最新演出『レ・ミゼラブル』の映像・美術を担当したマット・キンリー、『翼をください』などを作曲した作曲家の村井邦彦など、一流アーティストをスタッフに迎えて重厚な舞台作りを行っている。1999年より「語り」を主体とした影絵劇を構成し小学校巡回公演を行い、2014 年度より高校演劇も始動し、Theater education にも力を注いでいる。

■備考:
オーディション合格者は1年間の研修後、スタジオライフに所属出来ます。
審査料無料。入団費無料。団費3000円/月。
バレエ、ジャズダンスレッスン、ワークショップが無料で行なわれています。

■お問合せ:
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南1-6-5 高円寺サマリアマンション204
劇団スタジオライフ 新人募集係 TEL 03-5929-7039(平日12:00~18:00)


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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2014年12月02日

【ワークショップ・オーディション】KUNIO「番外公演(京都)『ともだちが来た』出演者募集(男性のみ)」12/22〆切(郵送orメール)

 杉原邦生さんが主宰するKUNIOが、2015年5月に上演する舞台『ともだちが来た』の出演者(男優2名)を募集します。詳細は公式サイトでご確認ください。

 『ともだちが来た』は1994年の戯曲で、男二人芝居。鈴江俊郎さんの代表作です。私は2003年に一度観たきりですね。二人芝居といえば杉原さんが演出された『更地』は傑作だった!わざわざ京都まで観に行った甲斐がありました。このお芝居もそういう作品になるといいなと思います。

 ●KUNIO番外公演『ともだちが来た』
  作:鈴江俊郎 演出・美術:杉原邦生
  公演期間:2015年5月中旬@京都
  稽古域間:2015年4月1日より@京都
  オーディション:1月13日(火)・14日(木) @京都
  募集人数:男性2名。
  対象:18~26歳[応募時]の男性。2名。
  郵送応募締切 12月22日 (月) 消印有効
  メール応募締切 12月22日 (月) 23:59まで

Posted by shinobu at 23:43 | TrackBack

城山羊の会『トロワグロ』11/29-12/09ザ・スズナリ

 CMディレクターでもある山内ケンジさんが作・演出される城山羊の会の新作です。上演時間は約1時間30分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『トロワグロ
 レビューは記録のみ。

『トロワグロ』Trois Grotesques
出演:石橋けい/古屋隆太/平岩紙/岡部たかし/岩谷健司/師岡広明/橋本淳
脚本・演出:山内ケンジ 舞台監督:神永結花・森下紀彦/照明:佐藤啓・溝口由利子/音響:藤平美保子/舞台美術:杉山至/衣裳:加藤和恵・平野里子/宣伝美術:螢光TOKYO+DESIGN BOY/イラスト:コーロキキョーコ/撮影:手代木梓・ムーチョ村松(トーキョースタイル)/制作:平野里子・渡邉美保(E-Pin 企画)/制作プロデューサー:城島和加乃(E-Pin 企画)/助成:芸術文化振興基金/製作:城山羊の会
2014年10月25日(土) 前売3,500円/当日4,000円/11/29-12/2は早期観劇割引3,000円(全席指定・税込)
http://shiroyaginokai.com/contents/1411troisgros.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:20 | TrackBack