新国立劇場演劇研修所の修了生を多数キャスティングする、新国立劇場の企画の第3弾です(⇒第1弾、第2弾)。『ウィンズロウ・ボーイ』は英国劇作家テレンス・ラティガンの1946年初演戯曲。翻訳は小川絵梨子さん、演出は鈴木裕美さんです。⇒演出の鈴木さんの4/5のツイート
初日を拝見しました(⇒舞台写真)。素晴らしい戯曲を丁寧に、真っすぐに上演してくださり、「いいお芝居観た~!」という充実感ですごく幸せになりました。今月のメルマガのお薦めNo.1とご紹介して間違いはなかったです♪
大がかりな場面転換がないしっかりした会話劇ですが、微笑ましい場面が多く、堅苦しくなりすぎません。ウィンズロウ家の人々とともに勝敗の行方にハラハラしつつ、法とは、正義とは、人権とは…と当事者として思索し続けました。ご家族、恋人、友達とぜひ!劇場公式facebookページの関連記事⇒1、2、3、4、5、6、7
※4/18(土)18:00からマンスリー・プロジェクトの演劇講座「テレンス・ラティガンの世界」があり(無料・要予約)、朗読もあります。
⇒読売新聞「公共劇場が舞台俳優育成…話題作に修了生、「見て盗む」推奨」
⇒片山幹生『ウィンズロウ・ボーイ』@新国立劇場(ネタバレあり)
⇒CoRich舞台芸術!『ウィンズロウ・ボーイ』
レビューはほぼ記録のみ。
≪あらすじ≫ 公式サイトより
第一次大戦前夜のロンドン。
ウィンズロウ家は、銀行を退職した父アーサー、母グレイス、婦人参政権論者の長女キャサリン、オックスフォード大学生の長 男ディッキー、海軍兵学校で寄宿生活を送る次男ロニーの5人家族。
今日はキャサリンの結婚が決まる日。そこへロニーが一通の手紙を持って突然帰ってくる。
校内で5シリングの窃盗を働いたため退学に処す、という内容だった。
「僕はやってない!やってないんだ!!」
無実を訴えるロニーの言葉に、父アーサーは息子の名誉を守るため、ある決心をする。
それはウィンズロウ家の人々だけでなく、世論をも巻き込む大きな論争へと発展していく。
≪こここまで≫
とにかく戯曲が面白くて、残念ながら今の日本と重なることが余りに多いです。「ラティガン祭り」で約十年前に観た時よりも自分自身に引き寄せて鑑賞することになりました。
ここからネタバレします。
1912年から2年間のお話です。1914年に第一次世界大戦がはじまります。
"The Winslow Boy" by Sir Terence Mervyn Rattigan CBE
≪出演≫アーサー(父・元銀行員):小林隆、サー・ロバート・モートン(弁護士):中村まこと、グレイス(母):竹下景子、キャサリン(長女・婦人参政論者):森川由樹、ディッキー(長男・落ちこぼれのオックスフォード大学生)山本悠生、ヴァイオレット(使用人):渡辺樹里、デズモンド・カリー(キャサリンに横恋慕する弁護士):チョウヨンホ、フレッド(カメラマン)原一登、ジョン・ウェザーストーン(キャサリンの婚約者の軍人):川口高志、ミス・バーンズ(新聞記者):デシルバ安奈、ロニー(次男・海軍士官学校の生徒):近藤礼貴※Wキャスト(私が観た回は近藤さんでした)、渋谷龍生※Wキャスト
脚本:テレンス・ラティガン 翻訳:小川絵梨子 演出:鈴木裕美 美術:松岡泉 照明:笠原俊幸 音響:長野朋美 衣裳:前田文子 演出助手:山田美紀 舞台監督:村田明
【休演日】4/14,21【発売日】2015/02/15 A席5,400円 B席3,240円 Z席1,620円
当日学生割引あり(50%割引/Z席を除く)
当日券購入方法:http://www.nntt.jac.go.jp/ticket/index.html#seatZ
アカデミックプラン:http://www.nntt.jac.go.jp/ticket/academic/
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150401_003732.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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