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REVIEW

2015年06月30日

【ワークショップ】オフィスコットーネ「スズキ拓朗・瀬戸山美咲・高橋正徳ワークショップ」07/06-09実施※〆切は各前日まで・先着順(メール・FAX・郵送)

 オフィスコットーネで今後、演出を手掛ける3人の演出家による、短期ワークショップが開催されます。場所は全て都内スタジオ。詳細は公式サイトでご確認ください。⇒PDF

 ■オフィスコットーネ「夏季ワークショップ」
 ①7月7日 10:00~13:00
  講師:スズキ 拓朗(振付家・演出家・ダンサー)
  定員:15名 ワークショップ参加料:2500円
 ②7月8日 14:00~20:00
  講師:瀬戸山美咲(ミナモザ主宰/劇作家・演出家)
  定員:15名 ワークショップ参加料:2500円
 ③7月6日・8日・9日の3日間 10:00~13:00
  講師:高橋 正徳(文学座/演出家)
  定員:10名 ワークショプ参加料:3日間で6000円 ※1日のみの参加は2500円。
 ※締め切り:参加希望日の1日前まで受け付け。但し定員に達した場合は締め切り。

Posted by shinobu at 22:00 | TrackBack

2015年06月28日

演劇ユニット←ココカラ『リーディング公演Vol.2「作者の声」』06/26、28江戸川橋“Green Amy Cafe” 

 演劇ユニット←ココカラの朗読劇を拝見。江尻裕彦さんの翻訳・演出です。レビューは記録用に2015/11/29にアップしました。

 ≪あらすじ≫
 ある新進小説家(形桐レイメイ)のゴーストライターは、同じアパートに暮らす醜い鬼(小椋毅)。女性編集者(飯田映理子)はハンサムな小説家にすっかり魅了され、彼のアパートにも訪れる…。
 ≪ここまで≫

"The Author's Voice"
出演:飯田映理子、小椋毅(モダンスイマーズ) 形桐レイメイ
脚本:リチャード・グリーンバーグ 翻訳・演出:江尻裕彦
制作:高橋悠之輔 宣伝美術:根岸幸 ロゴデザイン:飯田隼平 宣伝協力:平井辰夫
1800円 全席自由 当日精算
http://kokokara2015.wix.com/index

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:46 | TrackBack

2015年06月20日

【レポート】ゴーチ・ブラザーズ「山中結莉ワークショップVOL.2(プロの俳優向け・5日間集中)」03/16-20都内スタジオ

Yamanaka_You_ri_WS2014.jpg
山中結莉WS Vol.2

 山中結莉(やまなか・ゆうり)さんによるプロの俳優向けの5日間集中ワークショップを見学してまいりました。結莉さんはロンドン在住の俳優指導者で、ゴーチ・ブラザーズ主催のワークショップは今回が2回目になります(⇒1回目のレポート)。正式なタイトルは「プロの俳優のための【<内なる声 VOICE>を解き放つ --- 身体と表現】ワークショップ」です。私はお邪魔したのは2日目と最終日の2日間でした。
 ⇒告知エントリー
 ⇒facebookイベントページ
 ⇒結莉さんのブログの関連エントリー:

 結莉さんの情報は下記からどうぞ。
 ⇒公式サイト
 ⇒facebookページ
 ⇒ブログ

 今回もまた、結界に守られた安全な空間で、志を同じくする人々がともに心身を開き、演劇を通じて人間を探っていく、豊かで充実した創造の時間でした。

YouRiWS1.jpg

 参加者16人は全員、結莉さんのワークショップを受けるのが初めての方々で、行われたワークやエクササイズは1回目と同じものも多かったです。このレポートでは1回目とは異なることや、2回目の参加者の声などをまとめましたので、先に1回目のレポートを読んでいただけたらと思います。


 【自分を守り他者ともつながる、覚醒された集中力】

 心身を開いてワークができるように、「日常から、日常を超えた世界へ」と足を踏み入れる小さな儀式が、毎日の始めと終わり、そして昼休みの前後に必ず行われました。そして1つのワークが終わるごとに、演じていたものを体から“落とす”動作も行います。軽くジャンプしたり頭や体を手で払ったりして、それまで居た世界から抜け出すのです。

 結莉:まず気の持ちようが楽になる。一番大事なのは演技をしている状態から出られること。俳優は役を演じた状態で全身全霊を使っていますよね。心身は大事に使わないと長持ちしないから、自分を守るために、意識的にそこから出るようにする。感情に境界線は引けないから、自分で自分に戻ることが大事。また、自分から入り込んでいると、お客さんを忘れている可能性もある。

 結莉さんは、俳優が自分のワークに集中すると同時に、周囲についても無視せずに居るように、注意深くアドバイスをされます。

 結莉:目の前にある、自分が今やっていることだけに集中してください。ただ、1人で行うエクササイズでも(特に指定がない限り)目を開けてやる方がいい。自分で世界を作って、目を開いた状態で他の役者さんと共有してください。よほどのことがない限り、目をつぶって演技をすることはありません。

 結莉:覚醒された集中力を高めたい。昔の武士の真剣勝負を想像してください。見ているのは決して目の前だけじゃないですよね。360度全てに感覚が開いている。物理的に360度ということだけなく、彼らのような研ぎ澄まされているのと同時に開いた集中力が、役者にもあるといいなと思います。

YouRiWS4.jpg


 【人間探求】

 真実の演技の方法を獲得するために色んなエクササイズとワークを行っていくわけですが、フィードバックで自ずと話題にのぼるのは、人間そのもののこと。結莉さんは人体の科学的な側面からも、演技について教えてくださいます。演技を学ぶことは、すなわち人間を学ぶことなのだと何度も気づかされます。

 結莉:人間は潜在意識がすごい。潜在意識に動かされていることの方が大きい。
 結莉:脳みそは草原のようなもの。けもの道のように、通れば道が出来る。色んな道を通ってください。体が変わると声も変わる。色んな体になると、色んな声が出る。色んな役ができる。

 結莉:自分の中にある、自分があまり好きではないと思うもの(短所)をつぶそうとするのではなく、 好きなもの(長所)を大きくしましょう。そうするとその好きでない部分が自ずと小さくなる。脳は「ない」という否定の言葉を認識しない。人間は「こうしちゃいけない」と思ったことを、そのままズドンとやってしまうものです。それを肯定的な言葉に180度転換するといい。例えば、自分の癖が頭をかくことだったら「頭をかかない」というのではなく「腕を体の両脇に下ろしておく」に変えるなど。「頭をかかない」の中には「頭をかく」というイメージが入っているので、体はそちらの方に行ってしまう。


 【シンプルで具体的/核の自分さえつかめば、どこにでも行ける】

 仰向けに寝転がって手足、頭を均等に動かしたり、セリフを言いながら椅子を持ち上げる動作を繰り返したり、動きの速さや相手との距離を変えて色々試したり、基礎的なエクササイズやワークが行われました。作業そのものは簡単ですが、行っている時に自分の外側と内側の両方で大いに変化が起こるため、それをつぶさに観察し、味わい、分析して、課題を見つけては挑戦していきます。

 結莉:俳優が楽(らく)にやっていると、見ている方(観客)も楽に役の人物に入っていけます。

 結莉:ニュートラルな自分の状態を知って、 核の自分さえつかめば、どこにでも行けるようになる。技術、表面、TPOに合わせてやっていると、現場が変わればまた全部取り換えなきゃだめになる。どんな現場でも使えるように核をつかみましょう。

 結莉:俳優は半分アーティストで半分職人。道具があり、その使い方を伝えています。今やっていることは、実は、イギリスの演劇学校では3年間かけてやることなんです。それを蒸留してろ過し、最後の一滴になったところを、5日間でやっています。シンプルで具体的ということ。その信頼と強さ。それに尽きます。

 結莉:やったことは全部体に残っているから、あせる必要はない。あまりにシンプルだから、絶対に忘れない。それをつかめば、いつでも、どこからでも、戻って来られる。


YouRiWS2.jpg


 【目的と超目的】

 はじめの3日間はエクササイズとワークを継続して、残りの2日間でモノローグ(独白)とダイアローグ(対話)に取り組みました。参加者の男女比がちょうど半々ぐらいだったので、男女のペアが8組できました。ダイアローグのペアでのワークも行い、人前での発表の前に豊かな交流がいくつも生まれていました。

 戯曲の登場人物には、ある場面での目的と、人生をかけて達成したい目的(=超目的)があります。モノローグでもダイアローグでも、俳優が演じる人物の背景をつぶさに明らかにすることから始まり、目的と超目的を見つけていきます。

 結莉:俳優は他人の人生を生きるんだから、分析して確認して、体に入れて、役自身として演じるのです。役の目的を知れば、役の人生を生きられる。目的をしっかり持っていれば、相手をよく見て、よく聞いて、反応し合うだけでいい。(観客は)真実のものを見たり聞いたりすると、すぐにそれが真実だとわかる。そういう演技はずっと見ていたくなる。

 結莉さんは俳優に「役の家族構成は?生い立ちは?職業は?」と次々に問いかけ、質問攻めにします。そして一緒にじっくりと、役の目的と超目的を探していきます。目的は割とすぐにわかるのですが、超目的は人によってはなかなか見つけらないこともありました。

 結莉:何が起こるとその人物は幸せになりますか?超目的とはまだ手に入っていないものです。役が一生かけても手に入らないかもしれないもの。超目的は役の深層心理に埋め込まれている。役はそれを知らなくても、役者は絶対に覚えておくこと。
 結莉:場面の目的と超目的は、必ず声に出して言葉にすること。言葉にするとはっきりするから。
 結莉:超目的にするものは、100%でないといけない。1%でも違うものが混ざっているとブレてしまう。
 結莉:役は気づいてないけれど、戯曲作家は全部わかって書いている。台本に乗っかれば全部書かれているのだから、ありがたいことです。

 ※俳優が持参して使った戯曲:『ノルウェイ・トゥデイ』(ドイツ戯曲)、『るつぼ』、『近代能楽集「班女」』、別役実戯曲など。


YouRiWS3.jpg


 【お客さんを信じていい】

 モノローグとダイアローグでは、演技をする人以外は全員、イスに座って観客になります。演劇でなくても、他人に見られるせいで緊張してしまい、実力を発揮できなくなることはよくことです。でも俳優は人に観られる職業ですから、それをどうすればいいのか。一観客として、結莉さんから嬉しい言葉を聞くことができました。

 結莉:「開く」と「安心」は違います。中に抱えているものと外に出るものは全然違う。「お客さんに見られるのが怖い」のではなくて、お客さんを味方につけることをしたい。お客さんは聞いてくれます。観よう、聞こうと思って劇場に来てくれてるんだから。お客さんを信じていい。


 【参加者の声】

 フィードバックの時に出てきた参加者の声を、一部ご紹介します。

 ・ワーク中のダンスで、自分の中だけの集中力でやってしまった。外に開く集中力が乏しいことに気づいた。
 ・けもの道を作っている感覚が実感できた。楽になることが増えた。社会生活で閉じてることに気がついた。
 ・昨日よりできることが増えている。体にゆだねること忘れかけていた。けっこう勇気のいることだ。
 ・人に伝わる動作は美しい。体がくれる感覚を素直に信じられるようになってきた。
 ・目的と超目的をひとことで言えたことで、理論から離れられた。楽になって感覚的になれた。
 ・自分には道具はあるのに使えないという悩みがあった。ワークはできても、ダイアローグがうまくいかない。体と声がシンプルにつながるようにしたいと思って、このワークショプに応募した。そして、自分で自分を邪魔してる部分が見つかり、道具と体の間を埋められた。貫通した部分もあった。
 ・自分の中のパイプにつまりがなくて、もらった道具がシンプルに使いやすくなった。こんな道具をくださってありがとうございます、という気持ち。毎日すっきりしてきた。電車の中で悩まないし(笑)、寝覚めも良くなった。実際に体でやってみれば、「あ、これ、知ってる」と思い出し、自信になると思う。


YouRiWS5.jpg


 ●所感

 一人でワークを行っている時の、他者の目を気にせず体と声、言葉と向き合っている俳優はとても魅力的です。外への意識も開きながら自分の作業に集中している一人一人が、やがてばったり出会う時、異なる世界同士がぶつかって、空間がギュっと歪んだように感じることがありました。人間はそれぐらい強固に、自分の世界というものを生み出せる存在で、それぞれが独特です。個々の世界がぶつかる時、数えきれないほどの変化が起こります。火花が飛び散って、無数の星がパーっと散らばるような、まばゆい瞬間です。その連続を目撃できるのですから、本当に幸せな時間でした。

 俳優がそのようなワークができるのは、場が安全だから。結莉さんは隅々まで気を配り、制限を与え過ぎず、選び抜かれた言葉を落ち着いて語りながら、守られた空間を作り、維持してくださいます。ワークの時も、ダイアローグの指導においても結莉さんは素早く、的確にアドバイスをされていて、「一体なぜそれが今わかっちゃうの?!」と驚くことがしばしばありました。理論も経験もお持ちですが、おそらく直観もとても大切にされているのだと思います。
 
 私は2日目と最終日を見学させていただきました。最終日はダイアローグの日。役人物の背景をとことん調べ、その心を探って役柄を掘り下げていくと、役柄が魅力的に立ち上がって、一人一人が愛らしくなりました。物語もどんどん面白くなっていきます。男女のペアだったこともあるかもしれませんが、超目的を探っていくと、どの戯曲でも似たようなことが見つかっていきました。「愛する人に愛されたい」「そのままの自分を認めて欲しい」「安らぎを得たい」「安心して、安定した暮らしをしたい」など。人類の望むことは同じだな、それだけなんだなぁとしみじみ感じました。超目的を見つけるにはセンスや洞察力が必要で、それはもしかすると人間力と呼んでもいいのかもしれません。俳優は選ばれた人だけがなれる職業なのだと思います。

 前回よりも参加者の年齢層が高かったのもあってか、今回の方が進みが早いように感じました。プロとして活躍している期間が長くて、成熟した大人が多かったのだと思います。また、2回目なのでワークショップの主旨や内容をよく知った上で参加されているため、固く構えたり、他人を試したりしないから、スピードが速いし密度も濃くなる。こればっかりは集まった俳優の顔ぶれ次第なんですよね。結莉さんのワークショップが継続開催されて参加者が増えていけば、共通の体験を持つ俳優のコミュニティーが生まれ、より高度でチャレンジングなワークショップができるようになる。そして作品に活かされるのではないか…。それを願っています。

 俳優が機械のように自分を緻密にコントロールする動作をしたり、機械を電気で動かして俳優とみたてる演劇などがありますが、私はそういう作品にはあまり心を動かされません。色んな演劇があっていいし、好みは人それぞれですが、私は人間と人間の間に生まれる交流にこそ、お芝居の醍醐味があると思っています。だから結莉さんのワークショップにとても勇気づけられます。そういうお芝居が好きな仲間が増えていって欲しいと願っています。

 結莉:体が動くと感情が動く。ロボットがやってもストーリーは見えてこない。

 【参加者のツイッターより】


<山中結莉ワークショップVOL.2『<内なる声 VOICE>を解き放つ---身体と表現』>
2015年3月16日(月)~3月20日(金)
対象:プロの俳優として活動している方
募集人数:16名(応募者多数の場合は書類選考あり)
参加費:40,000円(5日間通し)
講師:山中結莉(ゆうり) You-Ri Yamanaka (俳優、俳優指導者、演劇指導者、ムーブメント・ディレクター)
参加者のニックネーム(順不同):ぐんちゃん、サイモン、ひかる、湘南、店長、矢部さん、マイキー、正、セロリ、まる、風(ふう)、きなこ、ラテ、アナ、アロマ、ヴィレヴァン、カメリア(講師)
見学日:3/17、3/20
写真撮影:木越由美子 (c)Yumiko Kigoshi
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0215004006.html

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2015年06月13日

【ワークショップ】F/T15特別企画「アンジェリカ・リデル ワークショップ参加者募集」07/24-30実施(7/27は休み)※6/15(月)23:59〆切(専用フォームあり)

 フェスティバル/トーキョー15(F/T15)の特別企画として、スペインのアーティスト、アンジェリカ・リデルさんのワークショップが7月に開催されます。以下、公式サイト関係者のfacebookより。

 6日間で小作品をつくり発表するという濃い内容です。リデルさんについては以下のリンクでもどうぞ。
 


 ■F/T15特別企画「アンジェリカ・リデル ワークショップ」
  実施期間:
   7月24日(金)~28日(火) 9:30~13:30
   7月29日(水)~30日(木) 全日
   *27日(月)はオフ
  応募資格:
   ・心身共に健康な18歳以上の方
   ・ワークショップの全日程に参加できること。
   ・俳優、ミュージシャン、ダンサーとして活動していること
  参加費:無料
  募集人数:10名程度
  応募〆切:2015年6月15日(日)23:59(専用フォームあり)

【ワークショップ参加者募集】関係者のfacebookより

F/T15特別企画として、7月にスペインのアーティストのワークショップを開催します!
ワークショップと言いつつも、かなり濃密な作品創作になりそうです。また、今後の作品への出演のチャンスもありますので、ぜひぜひ、奮ってご応募、お知り合いにご宣伝いただけたら幸いです。
=======
アンジェリカ・リデル ワークショップ 参加者募集【6/15(月)〆切】
 
アヴィニョン演劇祭などヨーロッパの主要フェスティバルにおいて、ラディカルな作品を発表し、常に高い注目を集めるアンジェリカ・リデル。
日本初招聘となるF/T15での上演に先駆けた特別企画として、ワークショップを開催いたします。
今回のワークショップでは、聖書の創世記を題材とし、6日間で小作品をつくり発表を行います。
リデルのワークショップは常に新作に向けての創作過程でもあり、ワークショップへの参加をきっかけに今後の作品への参加につながる可能性があります。
 
■実施期間 
7月24日(金)~28日(火) 9:30~13:30
7月29日(水)~30日(木) 全日
*27日(月)はオフ
 
■会場
東京芸術劇場
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
http://www.geigeki.jp/access/
 
■参加費
無料
 
■使用言語
スペイン語(日本語通訳あり)、日本語、英語
 
■応募資格
・ 心身共に健康な18歳以上の方
・ ワークショップの全日程に参加できること。
・ 俳優、ミュージシャン、ダンサーとして活動していること
 
■募集人数
10名程度
 
■応募〆切
2015年6月15日(日)23:59
 
■応募方法
詳細はフェスティバル/トーキョー公式サイトをご覧ください。
http://www.festival-tokyo.jp/15/news/liddell-ws/
 
■プロフィール
アンジェリカ・リデル Angelica Liddell(作家、演出家、俳優)
1966年スペイン生まれ。アーティストネームである「リデル」は、ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」のモデルであるアリス・リデルからとられた。
1993年にグメルシンド・プチェと共にAtra Bilis Teatroを設立。個人の意識や魂の奥底を見つめ、性、死、暴力、権力、狂気、宗教にひそむ人間の深部から人間や社会をとらえる作品を作り続けている。混沌と美が共存する詩的かつ過激な舞台は、2013年オープニングを飾ったウィーン芸術週間をはじめ、アヴィニョン演劇祭、パリ・オデオン座などヨーロッパの主要なフェスティバルや劇場で上演され、ヨーロッパの現代演劇シーンにおいて常に高い注目を集めている。作家、演出家であると同時に、俳優として自身の作品に出演し、強烈な印象を残している。2012年、『La casa de la fuerza』で「スペイン劇文学国家賞(Premio Nacional de Literatura Dramatica)」を受賞。また、2013年にはヴェネチィア・ビエンナーレ国際演劇祭において「銀獅子賞」を受賞。


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 14:18 | TrackBack

メルマガ号外 グループる・ばる『蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~』

 グループる・ばる『蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~』
 06/12-21東京芸術劇場シアターイースト
 ≪石川、東京、愛知、北海道、山形、大阪、愛知、大阪、神奈川≫

 ※公演詳細はこちら
 ⇒CoRich舞台芸術!『蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~

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 “しのぶの演劇レビュー” 号外 Vol.58  2015.06.13 2,236部 発行

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   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪


★★ 号 外 ★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◎グループる・ばる『蜜柑(みかん)とユウウツ~茨木のり子異聞~』
  06/12-21東京芸術劇場シアターイースト
  ≪石川、東京、愛知、北海道、山形、大阪、愛知、大阪、神奈川≫
  ☆出演:松金よね子、岡本麗、田岡美也子、木野花、小林隆、
      野添義弘、岡田達也
   脚本:長田育恵 演出:マキノノゾミ
    http://www.lebal.jp/stage/new/
    http://www.geigeki.jp/performance/theater086/


 ◎観劇後のコメント◎

  グループる・ばるは3人の女優(松金よね子、岡本麗、田岡美也子)
  による演劇ユニットです。⇒ http://www.lebal.jp/about/
  劇作家、演出家、客演の俳優を招いて、各地で公演をされています。
  ※グループる・ばるの2006年、2004年公演のレビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1118114015.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0121222444.html
   両方ともすごく面白かったです!

  今回は第22回公演で5年振りの新作。題材は1945年に19歳で終戦を迎え、
  2006年に亡くなった詩人、エッセイストの茨木のり子。
  教科書に載った「わたしが一番きれいだったとき」↓は有名ですよね。
   http://www.paw.hi-ho.ne.jp/n3tomoko/pooh/txt-wata.html

  今最も注目を集める30代の女性劇作家、長田育恵さんの書き下ろしで、
  演出がベテランのマキノノゾミさんなので、今月のメルマガ↓では
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0601000003.html
  お薦めベスト3としてご紹介していました。

  時はのり子が死んで数か月後。舞台は彼女が暮らしていた家。
  死の瞬間に現世に残ってしまった“のり子の気掛かり”(松金よね子)が、
  次の転生を待つ幽霊たち(岡本麗、田岡美也子)の力を借りて、
  “思い残したこと”を見つけるために、過去を振り返ります。

  茨木さんの人生の重要な出来事を、それらにまつわる彼女の詩とともに
  劇中劇の形で辿っていくのですが、茨木さんの詩と、役が発する言葉、
  つまり長田さんが書かれたセリフのひとつひとつが胸に強く響き、
  後半は涙が流れっぱなしでした。

  敗戦、安保闘争、詩人としての活躍、夫の死、約30年間の一人暮らし。
  のり子の人生はそのまま戦後日本史となり、血の通った歴史の証言を
  浴びるような時間でした。詩人の谷川俊太郎ら芸術家たちが繰り広げる
  真剣勝負の対話は、緻密な論理と深い洞察力を備え、
  地に足の着いた覚悟と、憂いを含んだものでした。
  長田育恵という劇作家の才能がそのままに現れていたと思います。

  ここまで心を揺さぶられたのは、戯曲の力が大きいのはもちろん、
  俳優が心と身体をひとつにした演技をされていたからだと思います。
  る・ばるの女優3人に加えて、木野花さん、小林隆さんという、
  人生経験豊富で長年の実績もある方々が、戯曲の世界をしかと咀嚼し、
  心身を開いて、自分の言葉として、伝えてくださいました。
  知的で繊細で純粋な上に成熟していて、しかも野太いセリフたちでした。
  私はこのような演技が観たい、お芝居が観たいと思います。

  マキノさんはチラシに「よい芝居にしなければなりません。絶対に。」
  と書かれており、舞台からはその決意がビシバシ伝わってきました。
  美術、衣装、音響、照明などのスタッフワークも心づくしで、
  やや複雑な構造の戯曲をわかりやすく、楽しく彩ってくださいます。
  家に棲みついて全てを見守る、目には見えない存在(小林隆)を
  中央に配し、演劇ならではの虚構の面白さもストレートに表現して、
  偉人の生涯をたどるだけの評伝劇にはなっていません。

  心身の奥深いところで、つかみとった大切な事柄を、
  誰にでもわかる易しい言葉でつづったのが茨木作品だとすれば、
  このお芝居もまさにそうだと思います。この作品は今後、
  日本製ストレート・プレイの財産になるのではないでしょうか。
  過去を振り返らない与党が、日本を戦争をする国へと性急に変えようと
  している今、生まれるべくして生まれた作品だとも思います。

  約300席の小劇場で贅沢な観劇になると思います。お友達、恋人とどうぞ!
  東京芸術劇場↓は池袋駅から地下道で直結。周辺の食事環境も充実♪
   http://www.geigeki.jp/access/index.html

  上演時間:約2時間25分(途中10分間の休憩を含む)


  ・読売新聞「茨木のり子の精神を芝居に…3女優のグループる・ばる」  
   http://www.yomiuri.co.jp/culture/stage/theater/20150610-OYT8T50334.html
  ・朝日新聞「「のりこ」たちが紡ぐ、茨木のり子」
   http://www.asahi.com/articles/DA3S11803563.html


 【チケット情報】 

  全席指定
  前売4,500円
  当日4,700円
  25歳以下3,000円(入場時身分証提示)

  購入方法は公式サイト↓でご確認ください。
   http://www.lebal.jp/stage/new/

  ※東京公演は前売り完売で、当日券あり。
  ※東京公演の後は愛知、山形、大阪・狭山市、愛知、大阪・吹田市にて
   一般向けの公演があります。

 【お問い合わせ】

  プリエール
   TEL:03-5942-9025(平日11~18時)


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 ◆ 【編集後記】
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 ◎東京公演の昼公演は、当日券も数枚しか出せないそうです…。
  前売り完売の公演ではメルマガ号外は出さないようにしていたのですが、
  他の地域の公演があるため、今回は出すことにしました。
  

 ◎2015年1度目のメルマガ号外です。前回はこちら↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/1019224245.html


 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しています。よろしければ
   http://www.facebook.com/shinobureview
  「いいね!」をクリックしてタイムラインに混ぜてください♪


 ◎ツイッター↓やってます! ※フォロアー6000人超えに感謝♪
  ⇒ @shinorev : http://twitter.com/shinorev
  メルマガ号外は読者の方々に直接届ける手段として今後も続けますが、
  速報としてはツイッターが最速です。


 ◎5月に「ダルカラードポッドキャスト」に出演しました!
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0528091621.html
  約15年のご縁になる谷賢一さんと我が家でおしゃべりしました。
  1時間ありますので、通勤・通学中などにお楽しみいただければ♪


 ◎wonderlandに私のインタビュー記事↓が掲載されました(2015年2月)。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0318152052.html
  2013年9月の東大生によるインタビュー↓もよかったらどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1120155340.html


 ◎当メルマガがまぐまぐ大賞2014・無料部門の
  エンターテイメント・ジャンルで4位に入賞↓しました!
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/1221174834.html
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≪石川、東京、愛知、北海道、山形、大阪、愛知、大阪、神奈川≫
出演:松金よね子、岡本麗、田岡美也子、木野花、小林隆、野添義弘、岡田達也
脚本:長田育恵(てがみ座) 演出:マキノノゾミ 美術:奥村泰彦 照明:稲葉直人(ASG) 音響:内藤博司(SBS) 衣裳:三大寺志保美(三茶工房) 演出助手:大野裕明(花組芝居)
舞台監督:古屋治男 イラスト:荒井良二 宣伝美術:鈴木勝(FORM) 制作:有本佳子(プリエール) 津田はつ恵(プリエール) 票券:林弥生 主催:グループる・ばる
http://www.geigeki.jp/performance/theater086/

Posted by shinobu at 10:57 | TrackBack

2015年06月09日

【ワークショップ】Age Global Network「前田司郎 俳優ワークショップ@アトリエ・ヘリコプター」07/02-05実施※6/25〆切(メールのみ)

 小説家、映画監督としても大活躍されている劇作家、演出家、俳優の前田司郎さん(五反田団)が、俳優向けのワークショップの講師をされます。会場は前田さんの本拠地であるアトリエ・ヘリコプター。

 情報はご本人のツイッターより。詳細はチラシ画像でご確認ください。

 ●Age Global Network「前田司郎 俳優ワークショップ」
 会場:アトリエ・ヘリコプター
 日程:2015年7月2日~5日 17時~20時
 参加費:12,000円(4日間、税込)
 対象:20代~30代の男女、経験不問。
 定員:30名
 〆切:6月25日

Posted by shinobu at 20:38 | TrackBack

2015年06月08日

【ワークショップ&YouTube出演】早稲田大学演劇博物館「池田扶美代によるダンス・ワークショップ『Re:Rosas!』」07/24-26実施※6月17日(水)10時より受付開始(先着順)

 ベルギーのダンス・カンパニー「Rosas(ローザス)」のメンバーである、池田扶美代さんによるダンス・ワークショップ『Re:Rosas!』が早稲田大学で実施されます。先日の『ドラミング』は衝撃的でした。詳細は公式サイトでご確認ください。

 『Re:Rosas!』とは、ローザスの代表作『Rosas danst Rosas(ローザス・ダンス・ローザス)』の一部を踊り、撮影してYouTube上にアップし、それをローザス公式ホームページ上に掲載するという企画です。

 対象年齢は中学生以上。参加費無料、先着順です。6月17日(水)10時より公式サイトで受付開始!

 ●早稲田大学演劇博物館「ダンス・ワークショップ「Re:Rosas!」」
  期間:7/24(金)~7/26(日)※26日は雨天決行
  講師:池田扶美代(Rosas)
  会場:早稲田大学 大隈ガーデンホール(25号館1F)他
  参加無料・事前申込制/先着順
  申込方法:6月17日(水)10時より公式サイトで受付開始
  定員:各日30名
  対象年齢:中学生以上

Posted by shinobu at 14:54 | TrackBack

2015年06月06日

パルコ/兵庫県立芸術文化センター『TABU タブー ~シーラッハ「禁忌」より~』06/05-14新国立劇場小劇場

 2015/06/06 (土)に鑑賞し、レビューは2017/12/28に公開。

 ⇒CoRich舞台芸術!『TABU タブー

 約2時間、休憩なし。弁護士役の橋爪功さんの軽妙な話術に導かれ、推理サスペンス、法廷劇として楽しんで観劇。複数役を演じる俳優の作り込みも良い。でも結末に辿り着いた時、自分は何も受け取れなかった…と思った。面白いと思って観るだけの話(小説)じゃなかった。貴族で弁護士で小説家でもある、原作のシーラッハさんのトークも拝聴。

 ここからネタバレします。

 ゼバスチャンの父の自殺、資料館の十字架などの意味がわからないままだった。シーラッハさんご自身が主人公のようにアルファベットや感情に色がついて見える方だそうで、「TABU」はつまり私小説なのだと考えると、もっと深いところにテーマがあったんじゃないかと。

≪東京、愛知、石川、兵庫、福岡、北海道、宮城≫
出演:真田佑馬、大空祐飛、橋爪功、宮本裕子 佐藤誓 池下重大 大沼百合子
原作:フェルディナント・フォン・シーラッハ 原作翻訳:酒寄進一 上演台本:木内宏昌 演出:深作健太 美術:土岐研一 照明:倉本泰史 音響:長野朋美 衣装:西原梨恵 ヘアメイク:中原雅子 演出助手:須藤黄英 企画:栗原喜美子 プロデューサー:尾形真由美 栗原喜美子 制作補:滝口久美 東京公演主催:(株)パルコ 兵庫公演主催:兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 企画:兵庫県立芸術文化センター 共同製作:パルコ/兵庫県立芸術文化センター 協力:東京創元社 東京ドイツ文化センター
【休演日】6月8日【発売日】2015/03/22
7,800円
O-60チケット=\6,500
(チケットぴあにて前売り販売のみのお取扱い・観劇時60歳以上対象・当日指定席券引換・要身分証明書)
U-25チケット=\5,000
(チケットぴあにて前売り販売のみのお取扱い・観劇時25歳以下対象・当日指定席券引換・要身分証明書)
http://www.parco-play.com/web/program/tabu/
http://www.parco-play.com/web/play/tabu/

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 23:56 | TrackBack

アーツカウンシル東京「タニノクロウ パブリックトーク~ドイツ公立劇場でのレパートリー作品の制作をめぐって~」06/05アーツカウンシル東京

 ドイツの公立劇場でレパートリー作品『水の檻』を製作してこられた、庭劇団ペニノのタニノクロウさんら3人が登壇するフォーラムを拝聴しました。刺激的で充実した内容でした。
 タニノさんと美術・衣装担当のカスパー・ピヒナーさんの話しかたや、存在のしかたが美しくて、とても心地よい時間でもありました。率直で、自立していて、他者(参加者)と対等に接する姿勢にも感動。アーティストは地球の宝だと思いました。

 【登壇者】
  タニノクロウ(劇作家・演出家、庭劇団ペニノ主宰、『水の檻』作・演出)
  カスパー・ピヒナー(舞台美術家、『水の檻』舞台美術・衣装担当)
  日比野啓(成蹊大学文学部准教授、演劇研究、『水の檻』通訳担当)
  ※モデレーター・通訳:萩原健

 『水の檻』については以下が詳しいです。感動的な内容です。ぜひお読みください。
 ⇒「死者への鎮魂と慰撫と ── タニノクロウ作・演出『水の檻』」(日比野啓)

 以下、私がメモした内容を掲載します。フォーラムの内容のごく一部であり、正確性の保証はできませんので、そのおつもりでどうぞ。

 ■ドイツの公立劇場からの依頼

 タニノ:『水の檻』は2011年の原発事故をきっかけに、自分を日本人と思いこんで、狂ってしまったドイツ人男性が主人公の一人芝居。彼の職業は日本研究者。最初の依頼が、福島のことを描くこと、日本らしいもの、一人芝居という3点だった。かなりきつい。最初は断った。(他の知人から)「国際共同製作でいい作品なんて観たことない。ドイツの公共ホールはでかいマシン(機械)だから、その中でいい作品ができるわけない」と、なかば脅されてたのもあって。でも熱心に依頼をして来られたから、スカイプで英語で話をしてもわからないので、出向いた。今考えるとそれが良かったと思う。※創作開始の前に何度もドイツに通われたそうです。

 タニノ:クレフェルトの街の大きさは長野県の松本と同じぐらい。公共ホールがあるのも同じ。
 日比野:オペラとバレエがあるのも同じですね。


 ■自分のやり方を貫いた

 タニノ:今回の国際共同製作で、何を発見したのか、持って帰ってきたのか(が重要)ですよね。
 日比野:タニノさんは俺流を貫いた。やっかい者として最後までやり通した。ドイツの公共ホールというシステムの前に、そういう存在として立てた。
 タニノ:たしかに、戦った、ということはある。
 日比野:形式的なこと、儀礼的なことを取っ払った関係で居られた。
 タニノ:本来は劇団でないと面白いものは作れないと思っていた。(私は)考え方が古いんです。今回はいい作品を作れる関係があった。そういう時間を持てた。
 日比野:少人数の稽古場だった。個人的な関係を結んで作品を作ることになった。家族のように。稽古が終わると毎日飲みに行った。




 ■公立劇場はそれぞれ

 タニノ:稽古はいつも通りにできた。ドイツの劇場にはスタッフも場所も何でもそろっている。レパートリー・システムなので、俳優はほかの複数の公演に出演しながら稽古をした。1時間半もある一人芝居なのに、最初の1週間でセリフを全部覚えてた。
 でも劇場に入ってからの10日間は戦場だった。ドイツの公共ホールでいい作品を作るためには、どの劇場がいい、とかあるのか?
 ピヒナー:運に尽きる。どこの劇場も似たシステムだけれど、そこに居る人が異なるから。劇場によって違う。

 タニノ:クレフェルトの劇場にとって、我々2人はどんな存在だったんだろう。
 ビヒナー:エイリアン(異星人)。


 ■ドイツでの評判

 タニノ:『水の檻』の評判は実際のところどうだったんでしょうか?
 萩原:残念ながら全国紙では取り上げられませんでしたが、地方紙(州の新聞)では複数の劇評が出ていました。ドイツは新聞が良く読まれているので影響力があります。有名なラジオでも取り上げられていたので、良かったのではないか。
 ピヒナー:ドイツはラジオ、テレビ、新聞の影響力は同じぐらい。


 ■タニノさんとカスパーさんとの信頼関係

 タニノ:会話は英語で行った。自分にとって英語は情報でしかないから、本当にわかるまでに時間がかかる。タイムラグがある。カスパーも自分と同じ立場(劇場職員ではなくゲスト)であると理解するまでにも、とても時間がかかった。

 タニノ:カスパーと話す時は「日本はどんな国なんですか?」といった、いわゆる外国人と話す時の定番の質問などは全くなかった。最初から個人として話をした。「あなたは何者なんだ?」と。お互いに100%自由。朝から晩まで2人でしゃべりっぱなし。英語だけれど、他の人が聞いても理解はできないと思う。2人で新しい言葉を作っていった。やっぱり(いい作品に必要なのは)コミュニケーション。

 タニノ:カスパーとはもう話すことがなくなるほど長い時間一緒に過ごした。同じものを見て、どう思うのかを。会話の7割は自然について。太陽の照り方、川の色味、あの虫が鳴いてる、風向きが変わった、それを感じてる?山の音が聴こえるのかどうか…。ただ会話をしただけじゃない。友達になろうなんて思ってない。いい作品を作るために我々の関係を研ぎ澄ませて行った。お互いの感覚を戦わせて行った。それが我々のコミュニケーションの根本だった。

 カスパー:出会った時に戯曲があったわけではない。感覚的なすり合わせから始まった。そこから人物像など、作品の手がかりを集めた。




 ■美術を他者に任せたのは初めて

 タニノ:戯曲は登場人物になったつもりで書く。だからト書きにはその人物の目に入るもの全てを、細かく書いている。見たものの形は全て書いてある。例えば障子とか、障子の隙間から漏れる音とか。すごく細かい。書き終わって演出する時になると、そんなのどうでもいいと思ってるだけど(笑)。
 『水の檻』の場合、美術の70%ぐらいはカスパーの新しいアイデアの蓄積。台本では古い日本家屋の描写を細かく書いてあった。
 次回公演でも美術は自分以外の人に任せます。

 タニノ:(「ペニノっぽい美術だ」という指摘に対して)ユーモアがベースになって、形になっていく(だから『水の檻』の美術もペニノっぽい)。


 ■演劇を始めて15年経ってようやく…

 タニノ:戯曲は10か月前に欲しいと言われて、(遅れて)半年前にできていた。演劇を始めて15年になるんですが、やっと気づいた。稽古開始の時に台本があるのはいい!(笑) 今までは装置を作って、そこに役者さんたちに入ってもらってから、(自分が)思いついた言葉を言ってもらって、台本を作ってたんだけど。

 タニノ:毎回公演が終わると死にたくなる。あれもできなかった、これもできなかったと思うから。日比野さんに会うのも『水の檻』の公演が終わって以来初めて。携帯も何もかも切って、ずっと山にいたから。その間に次の作品の台本書けちゃった!いいこともあるもんです(笑)。

 ⇒庭劇団ペニノ新作公演『地獄温泉 無明ノ宿
  期間:2015年8月27日(木)~30日(日)
  会場:森下スタジオ・Cスタジオ

 ⇒庭劇団ペニノ『庭劇団ペニノ新作をお得に楽しむ会
  期間:2015年8月20日(木)~24日(月)


 ☆シアターガイド 2015年05月号、06月号に、「タニノクロウ ドイツ滞在制作記」(前編・後編)あり。

シアターガイド 2015年 05 月号 [雑誌]

モーニング・デスク (2015-04-02)


シアターガイド 2015年 06 月号 [雑誌]

モーニング・デスク (2015-05-02)

東京芸術文化創造発信助成 平成26年度~28年度長期助成対象団体 活動状況報告
6月5日(金)19:00~ 参加費無料
ドイツの公立劇場で約2ヶ月の滞在製作を行った3名によるトーク。
https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/events/6122/


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 13:13 | TrackBack

2015年06月04日

ガプリヨツ×横山拓也(iaku)『人の気も知らないで』06/03-06 81BOOKS

 中目黒の小さなギャラリーで約50分の短編3人芝居を拝見。作・演出はiaku(いあく)の横山拓也さん。『人の気も知らないで』は第1回せんだい短編戯曲賞受賞作で、これまでにも多くの地域で上演されています。

 gapriyo2(ガプリヨツ)は新国立劇場演劇研修所4期修了生の、斉藤まりえさんと日沼さくらさんの2人ユニットです。今回は同期のクリスタル真希さんも出演。旗揚げ公演『おやすみ、母さん』が良かったので楽しみに伺いました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『人の気も知らないで

 ≪あらすじ≫
 広告会社勤務の20~30代の女性3人が、同僚の結婚式の余興の打ち合わせのために、カフェに集まる。そのうち2人は、事故で入院中の同僚の見舞いに行った帰りだった。病状が予想以上に悪かったため、2人はショックを受けて落ち込み気味だが、もう1人は「事故も怪我も自業自得だ」と言い放つ。余興の打ち合わせなどそっちのけで、口論が始まる。
 ≪ここまで≫

 横山さんの作品を初めて観られました。自分が関西出身なのもあってか、ぼけ・つっこみの流暢さや、会話の熱の入り方に温かい関西っぽさを感じました。自然な会話劇としてサラリと楽しめる作風になっていたのも良かったです。

 働く若い女性のさまざまな悩み、欲望に多方向から光を当てて、一面的にならない工夫が凝らされた戯曲で、3人の議論は聴きごたえがありました。ただ、数々のネタや秘密が“議論を面白くするために仕込まれている”という風に感じてしまったのは残念。

 ここからネタバレします。物語の断片のみ。

 会社の花見宴会の帰り道、自転車の酔っ払い運転で事故に遭い、右腕(ひじから先)を失った同僚の女性。彼女の見舞いの後、広告会社の事務の2人はカフェに寄る。同僚の結婚式の余興の打ち合わせのためだ。もう1人、営業担当の女性も来るはず。本当は4人で余興をするはずだったが、事故で入院中の1人は無理だろう。

 左の乳房を乳がんで切除している3人目(営業担当)は終始、冷静を装っていましたが、終盤で「整体の先生に食事に誘われた」と告白し、ようやく顔をほころばせました。


出演:斉藤まりえ(スターダス・21) クリスタル真希 日沼さくら(ドッグシュガー)
作・演出:横山拓也
予約料金 平日昼間割2,000円 平日夜・千秋楽2,500円(当日は各500円増。立ち見の可能性がございます)
チケット予約開始日 5月3日(日)
http://www.yokoyama-iaku.com/2015/06/iaku-10.html
https://www.facebook.com/gapriyo2


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Posted by shinobu at 23:37 | TrackBack

【ワークショップ】東京芸術劇場「ロンドンLISPA講師・元RADA講師イラン・レイシェルによる表現者のためのフィジカル・ワークショップ」07/13-20実施(7/17休み)※6/30〆切(メールのみ)

 東京芸術劇場が海外の講師を招いたワークショップを開催します。今回の講師は「ジャック・ルコック式のトレーニング」「ヴォイス・トレーナーに向けた講座を担当」「アレクサンダー・テクニークの手法でムーブメント指導」…をされているイラン・レイシェルさん。

 対象は18歳~70歳くらいの俳優、ダンサー、ストリートアーティスト、歌手、詩人など、何らかの表現活動をされている方。ご興味ある方はぜひ。詳細は公式サイトでご確認ください。

 ●東京芸術劇場ワークショップ
  「ロンドンLISPA講師・元RADA講師イラン・レイシェルによる
   表現者のためのフィジカル・ワークショップ」
  日程:
   2015年07月13日 (月) ~7月20日 (月) 各日13時-16時30分 ※7月17日 (金)は休み
  会場:東京芸術劇場 シンフォニー・スペース
  講師:イラン・レイシェル
  料金:7日間計 14,000円  ※ 初回にお支払いいただきます。
  定員:20名 ※ 応募多数の場合は応募メールによる簡単な選考を行います。
  申込み締切:2015年6月30日(火)

Posted by shinobu at 11:48 | TrackBack

2015年06月02日

ロシア文化フェスティバル日本組織委員会『イワーノフ』06/02シアターX

≪作品紹介≫ 劇場公式サイトより
ワブタンゴフ記念国立アカデミー劇場付属 B・シューキン記念演劇大学劇団日本公演
死後110年を過ぎてなお 作品が世界中で上演され続けているアントン・チェーホフ。 その戯曲第一作が、ロシアの演劇大学生たちの真摯な演技で今、よみがえる。
≪作品紹介≫ 

出演:
ドミトリー・ニコノフ
アントニーナ・ペパルナヤ
パーセル・テヘダ=カルデナス
イファン・ヴォロトニャク
ムラダ・アッケルマン
ナターリヤ・イグリナ
ドミトリー・マリツェフ
エカテリーナ・ルィジュク
アレクサンドル:リミン
アレクサンドル・ゴルバトフ
エカテリーナ・オメリチュク
セルゲイ・グリシチェンコ
ミハイル・アゾルニン
アンドレイ・イルキン
セルゲイ・ソツェルドツキィ
イヴァン・ステパシュコフ
ロシア文化フェスティバル2015 IN JAPAN
原作:アントン・チェーホフ
演出:ミハイル・セマコフ
演劇大学芸術監督:ウラジーミル・エトゥシュ
演劇大学学長:エフゲーニイ・クニャーゼフ
美術:A・ペリコフ
音楽:P・ガルキン
照明美術:I・パドチェンコ
衣装:S・ミロシニチェンコ E・ミロシニチェンコ
メーキャップ:A・グリジナ
2,000円(全席自由)
[チケット申込]ロシアン・アーツ
http://www.theaterx.jp/15/150602-150602t.php

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Posted by shinobu at 23:55 | TrackBack

2015年06月01日

城山羊の会『仲直りするために果物を』05/29-06/07東京芸術劇場シアターウエスト

 前作『トロワグロ』で岸田國士戯曲賞を受賞したばかりの、山内ケンジさんの新作です。6/1のソワレを鑑賞。
 ※レビューは記録のみ。2015/11/28に投稿。

 ⇒CoRich舞台芸術!『仲直りするために果物を

 ≪あらすじ≫
 貧乏な兄(遠藤雄弥)と妹(吉田彩乃)が暮らす掘っ立て小屋に、借金取り(岡部たかし)がやってくる。そこを通りがかる大学教授(松井周)とその妻(石橋けい)。
 ≪ここまで≫

eyes plus
出演:石橋けい、松井周、岡部たかし、岩谷健司、東加奈子、吉田彩乃、遠藤雄弥
脚本・演出:山内ケンジ 舞台監督:森下紀彦・神永結花/照明:佐藤啓・溝口由利子/音響:藤平美保子/舞台美術:杉山至/衣裳:加藤和恵・平野里子 宣伝美術:螢光TOKYO+DESIGN BOY/イラスト:コーロキキョーコ/撮影:手代木梓・ムーチョ村松(トーキョースタイル/制作助手:平野里子・渡邉美保(E-Pin企画) 制作プロデューサー:城島和加乃(E-Pin企画) 製作:城山羊の会 提携:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
一般発売4/25~ 全席指定 前売:3,500円/当日:4,000円 早期観劇割引(前売のみ):3,000円 高校生割引:高校生=1,000円(枚数限定)
http://shiroyaginokai.com/
http://www.geigeki.jp/performance/theater084/

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Posted by shinobu at 23:49 | TrackBack

メルマガ 2015年06月のお薦め舞台

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お薦めお芝居をご紹介しています

 2015年6月のお薦め舞台11本をご紹介します。

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 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 128    2015.06.01  2,230部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
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 ◎6月といえば梅雨のはずですが、もう真夏のような気温ですよね…(汗)
  洋服でこまめに調整して元気に乗り切りたいです!

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください!

 ◎facebookページ↓でブログ更新を報告しています。
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○○ 今回のもくじ
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 ◆1【今月のお薦め11本】
   
   ◎No.1→KAAT神奈川芸術劇場・CATプロデュース『アドルフに告ぐ』
       06/03-14神奈川芸術劇場・ホール
       ≪神奈川、宮崎、京都、愛知≫
       http://www.adolfnitsugu.com/

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→新国立劇場演劇『海の夫人』 ※6/6に兵庫公演あり!
       05/13-31新国立劇場小劇場
       ≪東京、兵庫≫
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150501_003733.html

 ◆3【編集後記】

   ◎Webラジオ「ダルカラードポッドキャスト」に出演しました。
   ◎舞台芸術制作者オープンネットワーク[ON-PAM オンパム]の
    会員限定公開レポートを執筆しました。

 ◆4【このメルマガについての注意事項(毎月ほぼ同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪


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 ◆1 【今月のお薦め11本】
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 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・税込価格・URL
 ▽氏名は敬称略で並びは順不同。座種の記述がない公演は全席指定。
 ※間違いがあるかもしれません。最新情報や詳細は公式サイトでご確認を。
 ※高額公演に4,000円台&4,000円以下の枠を設け、合計11本にしました。
 ※今月は2,000円台、3,000円台の気になる公演枠はありません。


★1.KAAT神奈川芸術劇場・CATプロデュース『アドルフに告ぐ』
  06/03-14神奈川芸術劇場・ホール
  ≪神奈川、宮崎、京都、愛知≫
  ☆出演:成河 松下洸平 高橋洋(※高=はしご高) 朝海ひかる 
    前田亜季 大貫勇輔 谷田歩 市川しんぺー 斉藤直樹 田中茂弘
    安藤一夫 小此木まり 吉川亜紀子 岡野真那美 林田航平 今井聡
    北澤小枝子 梶原航 西井裕美 薄平広樹 彩吹真央 石井愃一 鶴見辰吾
   ピアノ: 朴勝哲 ヴィオラ:有働皆美
   原作:手塚治虫、演出:栗山民也、脚本:木内宏昌 
   S席9,500円 A席7,000円 シルバー割引9,000円 U24チケット4,750円
   高校生以下1,000円 ※未就学児入場不可
    http://www.adolfnitsugu.com/
    http://www.kaat.jp/d/kaat_adolf

  ●お薦めポイント●
   手塚治虫の大人気漫画「アドルフに告ぐ」が舞台化されます。
   ナチスが台頭する第二次世界大戦前の日本とドイツを舞台にした
   歴史群像劇で、1970年代のパレスチナ紛争も描く大河ドラマです。
   大胆なフィクションを含んだ娯楽大作でもあります。

   原作の面白さは折り紙付き。木内宏昌さんが脚本を手掛け、
   栗山民也さんが演出される時点で名作誕生の気配ムンムン。
   その上、タイトルロールである3人のアドルフを演じるのが
   成河さん、松下洸平さん、高橋洋さんという確かな演技力を持つ
   魅力的な舞台俳優ですから、座組みだけでも期待値は最高レベル。

   初日10日前の稽古場で、第一幕の通し稽古を拝見しまして、
   衣装もヘアメイクも特にないのに、震えて涙してしまいました…。
   稽古場レポート↓には関連リンクもありますので、ぜひ覗いてください。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0527084956.html

   現政権のせいで私たち日本人は戦争に本格参加させられつつあり、
   排外的な空気が意図的に作り出されているように、私は感じています。
   今を生きる俳優の身体を通じて歴史を知り、味わうことは、本や漫画を
   読んだり、映像を見るのとはまた違う大事な体験になると思います。


2.パルコ・プロデュース『メアリー・ステュアート
   フリードリッヒ・シラー作「メアリー・スチュアート」の自由な翻案』
  06/13-07/05 PARCO劇場
  ≪東京、大阪、広島、愛知、新潟、福岡≫
  ☆出演:中谷美紀、神野三鈴
   脚本:ダーチャ・マライーニ 演出:マックス・ウェブスター
   8,500円
   U-25チケット=6,000円(観劇時25歳以下対象・当日指定席券引換)
    http://www.parco-play.com/web/program/marystuart/
   中谷美紀さんと神野三鈴さんの対決。この戯曲は昔観た時、演出との
   相性が悪くて途中退出してしまったので(笑)、今度こそ最後まで観たい。
   中谷さんは一人芝居↓が凄かったし、神野さんは大好きな女優さんです。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0131215917.html


3.シティボーイズ『燃えるゴミ』
  06/19-29東京グローブ座
  ☆出演:大竹まこと/きたろう/斉木しげる
   作・演出:前田司郎
   S席8,000円 A席7,000円 ※未就学児入場不可
    http://www.tglobe.net/lineup/cityboys.html
    http://www.ne.jp/asahi/home/radi/
   シティボーイズの公演で前田司郎さんが作・演出とは!楽しそう。
   6/24にゲンロンカフェで、前田さんと九龍ジョーさんのトークあり。
   「演じることと書くこと:前田司郎が見る、過去のない未来
    エッセイ集・小説集・戯曲集連続刊行記念対談 」(仮)↓
    http://peatix.com/event/92554/view 前田さんのツイート↓    
    https://twitter.com/maeda1977/status/603092947312119808


 ★★★────────────────────────────── 
  以下は前売4000円台&4000円以下のチケットがある公演です
 ──────────────────────────────★★★

4.新国立劇場演劇『東海道四谷怪談』
  06/10-28新国立劇場中劇場
  ≪東京、兵庫≫
  ☆出演:内野聖陽、秋山菜津子、平岳大、山本亨、大鷹明良、木下浩之、
    有薗芳記、木村靖司、下総源太朗、陳内将、谷山知宏、酒向芳、
    北川勝博、采澤靖起、今國雅彦、稲葉俊一、わっしょい後藤、
    森野憲一、頼田昂治、花王おさむ、小野武彦
   脚本:鶴屋南北 上演台本:フジノサツコ 演出:森新太郎
   S席8,640円 A席5,400円 B席3,240円 当日学生割引:50%割引
   Z席(当日券)1,620円 など
   割引詳細:http://www.nntt.jac.go.jp/ticket/discount/
   Z席とは:http://www.nntt.jac.go.jp/ticket/index.html#seatZ
   ※就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150601_003734.html
   森新太郎さんが新国立劇場の中劇場で『東海道四谷怪談』を演出。
   読売演劇大賞の最優秀作品賞受賞作で、森さんが最優秀演出家賞、そして
   大賞を受賞された『エドワード二世』↓は同劇場の小劇場でしたので、
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1009192441.html
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/news/detail/140228_003932.html
   大空間をどう使うのか、興味津々です。上演台本を手掛けるのは、森さんが
   所属するモナカ興業↓の座付作家フジノサツコさん。独特の世界を期待。
    http://www.k4.dion.ne.jp/~monaka/


5.文学座『明治の柩』
  06/11-24あうるすぽっと
  ☆出演:坂口芳貞 石田圭祐 石川武 加納朋之 得丸伸二 沢田冬樹
    椎原克知 亀田佳明 清水圭吾 上川路啓志 藤側宏大 高塚慎太郎
    駒井健介 木場允視 南一恵 山本郁子 佐古真弓 千田美智子 福田絵里
   脚本:宮本研 演出:高瀬久男(※高=はしご高)
   一般:6,000円 夜割:4,000円(6月11日、16日のみ)
   豊島区民割引: 5,500円 夫婦割: 10,000円
   ユースチケット :3,800円(25歳以下) 中・高校生 :2,500円
   ※未就学児童のご入場はご遠慮下さい。
    https://www.owlspot.jp/performance/150611.html
   文学座が1962年初演の宮本研戯曲を上演。足尾銅山鉱毒事件を
   告発した明治の政治家、田中正造を題材にした歴史ドラマです。
   幅広い年齢層の俳優陣は老舗劇団ならでは。


★6.グループる・ばる『蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~』
  06/12-21東京芸術劇場 シアターイースト
  ≪石川、東京、愛知、北海道、山形、大阪、愛知、大阪、神奈川≫
  ☆出演:松金よね子、岡本麗、田岡美也子、木野花、小林隆、
      野添義弘、岡田達也
   脚本:長田育恵 演出:マキノノゾミ
   前売4,500円 当日4,700円 25歳以下3,000円
    http://www.lebal.jp/stage/new/
    http://www.geigeki.jp/performance/theater086/
   グループる・ばるは3人の女優(松金よね子、岡本麗、田岡美也子)
   による演劇ユニットです。⇒ http://www.lebal.jp/about/
   2006年と2004年のレビュー↓ 両方ともすごく面白かった!
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1118114015.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0121222444.html
   今回は長田育恵さんの新作をマキノノゾミさんが演出されます。
   2006年に亡くなった詩人、茨木のり子が題材とのこと。
   長田さんがチラシの文章に書かれている詩はこちら↓
   「わたしが一番きれいだったとき」
    http://www.paw.hi-ho.ne.jp/n3tomoko/pooh/txt-wata.html


★7.青年団『冒険王』
  青年団+第12言語演劇スタジオ『新・冒険王』
  06/12-29吉祥寺シアター
  青年団国際演劇交流プロジェクト2015
  ≪兵庫、東京、ソウル、2016年に日本ツアーあり≫
  ☆『冒険王』出演:秋山建一、小林智、太田宏、鈴木智香子、大竹直、
    村井まどか、河村竜也、佐藤誠、海津忠、木引優子、石松太一、伊藤毅、
    菊池佳南、富田真喜、森山貴邦、佐藤滋、李そじん、代田正彦
   『新・冒険王』出演:太田宏、大竹直、村井まどか、河村竜也、佐藤誠、
    木引優子、森山貴邦、ブライアリー・ロング、チョン・ジョンハ、
    ソン・ミョンギュン、マ・ドゥヨン、ペク・ジョンスン、チョン・スジ、
    パク・ミンジ、カン・ヒジェ
  『冒険王』脚本・演出:平田オリザ、
  『新・冒険王』共同脚本・共同演出:平田オリザ ソン・ギウン
   前売・予約・当日共
   一般4,000円 学生・シニア(65歳以上)3,000円 高校生以下2,000円
   2演目セット券(前売・予約のみ):一般7,000円
    学生・シニア(65歳以上)5,000円 高校生以下3,000円
    http://www.seinendan.org/play/2015/03/4357
   平田オリザさん率いる青年団の、再演作と新作の2本立て公演です。
   『冒険王』は1980年のイスタンブールの安宿を舞台にした会話劇。
   『新・冒険王』は時代を2002年に移し、登場するのは日韓の旅行者です。
   2008年の『冒険王』のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/1119122852.html
   平田さんと共同脚本・演出をするソン・ギウンさんは、2013年に
   日本で上演された作品↓でソウル演劇大賞演出賞を受賞されています。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1108164958.html
   多田淳之介さんと『カルメギ』↓でタッグを組んでいた方です。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/1116210546.html
   なんと今年のフェスティバル/トーキョー15↓にも参加されます!
    http://www.festival-tokyo.jp/15/ おそらく演目はこちら↓かと。
    http://www.kirari-fujimi.com/program/view/458


8.世田谷パブリックシアター『敦―山月記・名人伝―』
  06/13-21世田谷パブリックシアター
  ≪東京、新潟、長野、兵庫≫
  ☆出演:野村万作、野村萬斎、石田幸雄、深田博治、高野和憲、月崎晴夫
   大鼓:亀井広忠 尺八:藤原道山
   原作:中島敦 演出:野村萬斎
   [一般]S席7800円(1階席・2階席)/A席5000円(3階席)
   プレビュー公演 S席6800円/A席4000円(各種割引なし)
   [高校生以下]S席3900円/A席2500円 プレビュー公演 S席3400円/A席2000円
   [U24]S席3900円/A席2,500円 プレビュー公演 S席3400円/A席2000円
   劇場会員、区民割引などあり。※未就学児童はご入場いただけません。
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2015/06/post_396.html
   野村萬斎さんが2005年初演作を、新演出されます。2006年のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0905225604.html
   初演は野村万作さんに感動してブルブル震えて涙した記憶あり。


9.木ノ下歌舞伎『三人吉三』
   06/13-21東京芸術劇場シアターウエスト
  ☆出演:大村わたる、大橋一輝、堀越涼、村上誠基、熊川ふみ、
    藤井咲有里、塚越健一、田中佑弥、森田真和、緑川史絵、
    大寺亜矢子、森一生、田中祐気、滝沢めぐみ、武谷公雄
   作:河竹黙阿弥 監修・補綴:木ノ下裕一
   演出・美術:杉原邦生
   一般 4,000円 U-25 3,000円
   高校生以下 1,000円 
   幕見(6/6より受付開始)1,500円 
   ※6/13プレビュー公演は一般・U-25共に500円引き
    http://kinoshita-kabuki.org/kichisa15/
   木ノ下歌舞伎は歌舞伎の演目を現代の視点で捉え直して上演しています。
   今年3月の『黒塚』↓では全国5地域ツアーを成功させました。
    http://kinoshita-kabuki.org/kurozuka2015 
   『黒塚』に関してインタビュー記事↓を書かせていただきました。
    http://stage.corich.jp/special/kurozuka.html
   『三人吉三』初演は昨年の「KYOTO EXPERIMENT 2014」で拝見し、
   “鬼の場面”がたいそう面白かったです(笑)。上演時間は約5時間。
   今回の東京公演では美術が変わり↓、もはや再演ではないそうです。
    https://twitter.com/kuniooooooooo/status/603131407423053824


10.ラッパ屋『ポンコツ大学探険部』
  06/27-07/05紀伊國屋ホール
  ≪東京、福岡≫
  ☆出演:おかやまはじめ、俵木藤汰、福本伸一、岩橋道子、三鴨絵里子、
    弘中麻紀、松村武、大草理乙子、ともさと衣、岩本淳、中野順一朗、
    宇納佑、熊川隆一、武藤直樹、浦川拓海、寺本一樹、青野竜平、
    林大樹、加藤未和
   脚本・演出:鈴木聡
   4,800円 6/27、29、30の夜=4,300円
   エコノミー券2,800円 (平日前売のみ・枚数限定・年齢制限はなし)
   *未就学児童のご入場はご遠慮いただいております。
    http://rappaya.jp/
    https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20150416163500.html
   鈴木聡さんが作・演出される劇団の新作。ラッパ屋は1984年から
   活動されています。今回はオーディション合格者が4名出演。
   長らく拝見できていないんですが、2006年にメルマガ号外↓を発行。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0117004058.html


11.マームとジプシー・東京芸術劇場『cocoon』
  06/27-07/12東京芸術劇場シアターイースト
  ≪東京、新潟、愛知、沖縄、山口、神奈川≫
  ☆出演:青柳いづみ、菊池明明、青葉市子、小川沙希、花衣、川崎ゆり子、
    小泉まき、西原ひよ、高田静流、中嶋祥子、難波有、長谷川洋子、
    伴朱音、吉田聡子、コロスケ、石井亮介、尾野島慎太朗、中島広隆、
    波佐谷聡、飴屋法水
   脚本・演出:藤田貴大 原作:今日マチ子「cocoon」(秋田書店) 
   音楽:原田郁子
   一般:4,500円 25歳以下:3,500円
   65歳以上:4,000円 高校生割引:1,000円
   *未就学児はご入場いただけません。
    http://www.geigeki.jp/performance/theater087/
   早々に前売り完売し、追加公演決定(7月2日木14時・8日水14時)。
   沖縄戦を描いた今日マチ子さんの漫画「cocoon」を藤田貴大さんが演出。
   2013年の初演が高く評価され、沖縄を含む6地域ツアーとして再演。
    ほぼ日「今日マチ子の稽古場日記」:http://www.1101.com/cocoon/
   私は原作が好きで、初演は感傷的なところが少々合わなかったのですが、
   ガマの場面の凄味やリフレインの残酷さ、今の若者が戦争を体験する
   生々しさなどを、演劇ならではの先端的手法で表現した藤田さんには
   卓抜したセンスがあると思いました。作り手同士が刺し違えるほどの
   覚悟を持って創作しているような…そんな姿勢も感じ取れます。
   オーディション選抜の出演者もいるので、新作になるのではないかと。
   今日さんが舞台版を漫画にした「cocoon on stage」↓もあります。
    http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791768035


≪ご参考≫
 「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
  http://www.shinobu-review.jp/schedule.html


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 ◆2 【先月のベスト3】
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1.新国立劇場演劇『海の夫人』 ※6/6に兵庫公演あり!
  05/13-31新国立劇場小劇場 
  ≪東京、兵庫≫
  ☆1人ひとりが自然に、自分の世界を分厚く身にまとって登場し、
   物語が既に生き生きと存在する状態で幕開け。嬉しくて興奮!
   分かり合えない者同士の衝突、選択に心グツグツ涙ダラダラ。
   自分には到底知り得ない世界(=海)に住む身近な人を、
   致命的なほどに愛してしまい、心身を引き裂かれる凡人の苦悩。
   古典なのにまざまざと現代でした。新翻訳の成果もあるのかも。
   大石継太さんと太田緑ロランスさんの2人っきりの場面は白眉。
   作り込んだ上で生の交流があるダイアローグが素晴らしかったです。
   http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150501_003733.html

2.ふじのくに⇔せかい演劇祭2015/ポワン・ゼロ『聖★腹話術学園』
  05/05-06静岡芸術劇場
  ☆俳優が等身大の人形を身にまとい、人形を操るやら、操られるやら。
   とんでもなく卑猥で不道徳極まりないのに、超面白かった!
   ポワン・ゼロは、演劇学校時代の仲間と設立したというベルギー
   の劇団。学校は5年間あるそうで、日本の俳優教育との差を痛感。
   http://spac.or.jp/15_the-ventriloquists-school.html

3.快快『岩井秀人×快快「再生」』
  05/21-30神奈川芸術劇場・大スタジオ
  ☆人生も人類も不毛な繰り返しの連続だが、同じ瞬間は決してなく、
   時間は蓄積する。演劇の仕組み、人間の姿、宇宙の形を凝縮した
   衝撃の見世物。快快作品にいつも感じる廃墟のイメージも好み。
   http://faifai.tv/news/faifai/2383/

  その他は渡辺源四郎商店『海峡の7姉妹~青函連絡船物語~』
  贅沢貧乏『ヘイセイ・アパートメント』、
  パルコ・プロデュース『幕が上がる』、イキウメ『聖地X』、
  宝塚歌劇花組『カリスタの海に抱かれて』『宝塚幻想曲』、
  ホリプロ『舞台「夜想曲集」』、ブス会*『女のみち2012 再演』、
  東京二期会『オペラ「ジューリオ・チェーザレ」』、
  ナショナル・シアター・ライヴ2015「二十日鼠と人間」等(順不同)。


 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2015年5月(観劇数23作品)は残念ながら発行せず。


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 ◆3 【編集後記】
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 ◎今月の紹介公演数はまさかの11本(少なっ!)…先月があまりに多かった
  からでしょうか…。私の好みがますます狭まってきたせいかも…。
  メルマガ先月号↓に掲載した公演で、今も上演中の公演はあります。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0501000002.html
  是非参考にしてくださいませ!


 ◎久しぶりに稽古場取材をさせていただきました!すごくお薦めです!

 ・【稽古場レポート】KAAT神奈川芸術劇場・CATプロデュース
  『舞台「アドルフに告ぐ」』≪神奈川、宮崎、京都、愛知公演あり≫
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0527084956.html


 ◎「ダルカラードポッドキャスト」に出演しました!
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0528091621.html
  約15年のご縁になる谷賢一さんと我が家でおしゃべりしました。
  1時間ありますので、通勤・通学中などにお楽しみいただければ♪


 ◎正会員として参加している[ON-PAM]の会員限定公開レポートを執筆しました。
  写真も含めてA4用紙30ページほどの分量があります。

 ・【写真レポート】[ON-PAM(オンパム)]第1回テーマ委員会
  「制作者とアーティスト、その関係性を問い直す」(2015年4月6日開催)
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0528134105.html


 ◎ドイツで滞在製作をされた方々のお話が聞ける貴重な回があります。

 ・アーツカウンシル東京「タニノクロウ パブリックトーク
   ~ドイツ公立劇場でのレパートリー作品の制作をめぐって~」
  6月5日(金)19:00~@アーツカウンシル東京 [参加費無料]
  登壇者:タニノクロウ、カスパー・ピヒナー、日比野啓
   https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/events/6122/ 

  『水の檻』の作品紹介と製作経緯の記録↓です。ぜひお読みください。
  「死者への鎮魂と慰撫と─タニノクロウ作・演出『水の檻』」(日比野啓)
   http://theatrearts.aict-iatc.jp/201504/2746/


 ◎菅尾友演出、長島確ドラマトゥルク、杉山至美術の新作オペラ再び!

 ・NISSAY OPERA 2015『ドン・ジョヴァンニ』@日生劇場
  2015年11月14日(土)14:00開演/11月15日(日)14:00開演
   http://tinyurl.com/opt9oye
  S席9000円 A席7000円 席B5000円 学生席3000円
  前売開始:6月24日(水)10:00~
  ※学生席は10月13日から発売。28歳以下。


 ◎おすすめ舞台中継など on TV(おすすめがある時だけ掲載)

  【WOWOWライブ】6/27(土)よる10:00~
   Bunkamura『禁断の裸体』
    http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/106929/
   出演:内野聖陽、寺島しのぶ、池内博之、野村周平、他
   作:ネルソン・ロドリゲス 上演台本・演出:三浦大輔
   レビュー↓ すごく面白かったです。性描写は激しいのでそのおつもりで。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0421222759.html

  【NHK BSプレミアム】6月8日(月)0:00~3:50[6月7日(日)深夜]
   シス・カンパニー『鼬-いたち-』、他
    http://www4.nhk.or.jp/p-stage/x/2015-06-07/10/22577/
   出演:鈴木京香、白石加代子、高橋克実、他
   作:真船豊 演出:長塚圭史
    http://www.siscompany.com/itachi/
  
  【WOWOWプライム】6/8(月)8:00~生中継
  【WOWOWライブ】6/13(土)20:00~
   「生中継!第69回トニー賞授賞式」
    http://www.wowow.co.jp/stage/tony/
   渡辺謙さんが『王様と私』で主演男優賞にノミネート!


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2015年6月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「紙の月」←演技も演出も渋い!いい映画!吉田大八監督さすがだな~。←監督のお名前を間違っていたので修正しました。ご指摘に感謝します!(2015/06/01)
    http://www.kaminotsuki.jp/
  ・「坑道の記憶 ~炭坑絵師・山本作兵衛~」←絵と文は素晴らしかった。
    http://rkb.jp/koudou_no_kioku/
  ・「欲動」←杉野希妃さん監督なので。テーマは「紙の月」と似てるかも。
    http://www.u-picc.com/taksu_sala/
  ・「ハロー! 純一」←子供向けでも破たんだらけでいいわけないと思う派。
    http://hello-junichi.com/
  ・「テンペスト SADO TEMPEST」←佐渡の自然は良かったが。
    http://www.makotoyacoltd.jp/sadotempest/


 ◎wonderlandに私のインタビュー記事↓が掲載されました(2015年2月)。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0318152052.html
  2013年9月の東大生によるインタビュー↓もよかったらどうぞ。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1120155340.html


 ◎当メルマガがまぐまぐ大賞2014・無料部門の
  エンターテイメント・ジャンルで4位に入賞↓しました!
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