2015年6月のお薦め舞台11本をご紹介します。
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“しのぶの演劇レビュー” Vol. 128 2015.06.01 2,230部 発行
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今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
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◎6月といえば梅雨のはずですが、もう真夏のような気温ですよね…(汗)
洋服でこまめに調整して元気に乗り切りたいです!
舞台には、あなたの心を揺さぶり、
人生の輝きを増してくれる奇跡があります。
“今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください!
◎facebookページ↓でブログ更新を報告しています。
http://www.facebook.com/shinobureview
よかったら「いいね!」をクリックしてくださいね♪
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○○ 今回のもくじ
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◆1【今月のお薦め11本】
◎No.1→KAAT神奈川芸術劇場・CATプロデュース『アドルフに告ぐ』
06/03-14神奈川芸術劇場・ホール
≪神奈川、宮崎、京都、愛知≫
http://www.adolfnitsugu.com/
◆2【先月のベスト3】
◎No.1→新国立劇場演劇『海の夫人』 ※6/6に兵庫公演あり!
05/13-31新国立劇場小劇場
≪東京、兵庫≫
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150501_003733.html
◆3【編集後記】
◎Webラジオ「ダルカラードポッドキャスト」に出演しました。
◎舞台芸術制作者オープンネットワーク[ON-PAM オンパム]の
会員限定公開レポートを執筆しました。
◆4【このメルマガについての注意事項(毎月ほぼ同じ内容です)】
◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪
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◆1 【今月のお薦め11本】
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▽★印がいちおし公演です(3本)。
▽初日の早い順に並べています。
▽掲載内容:主催/企画製作・『題名』・日程・会場・税込価格・URL
▽氏名は敬称略で並びは順不同。座種の記述がない公演は全席指定。
※間違いがあるかもしれません。最新情報や詳細は公式サイトでご確認を。
※高額公演に4,000円台&4,000円以下の枠を設け、合計11本にしました。
※今月は2,000円台、3,000円台の気になる公演枠はありません。
★1.KAAT神奈川芸術劇場・CATプロデュース『アドルフに告ぐ』
06/03-14神奈川芸術劇場・ホール
≪神奈川、宮崎、京都、愛知≫
☆出演:成河 松下洸平 高橋洋(※高=はしご高) 朝海ひかる
前田亜季 大貫勇輔 谷田歩 市川しんぺー 斉藤直樹 田中茂弘
安藤一夫 小此木まり 吉川亜紀子 岡野真那美 林田航平 今井聡
北澤小枝子 梶原航 西井裕美 薄平広樹 彩吹真央 石井愃一 鶴見辰吾
ピアノ: 朴勝哲 ヴィオラ:有働皆美
原作:手塚治虫、演出:栗山民也、脚本:木内宏昌
S席9,500円 A席7,000円 シルバー割引9,000円 U24チケット4,750円
高校生以下1,000円 ※未就学児入場不可
http://www.adolfnitsugu.com/
http://www.kaat.jp/d/kaat_adolf
●お薦めポイント●
手塚治虫の大人気漫画「アドルフに告ぐ」が舞台化されます。
ナチスが台頭する第二次世界大戦前の日本とドイツを舞台にした
歴史群像劇で、1970年代のパレスチナ紛争も描く大河ドラマです。
大胆なフィクションを含んだ娯楽大作でもあります。
原作の面白さは折り紙付き。木内宏昌さんが脚本を手掛け、
栗山民也さんが演出される時点で名作誕生の気配ムンムン。
その上、タイトルロールである3人のアドルフを演じるのが
成河さん、松下洸平さん、高橋洋さんという確かな演技力を持つ
魅力的な舞台俳優ですから、座組みだけでも期待値は最高レベル。
初日10日前の稽古場で、第一幕の通し稽古を拝見しまして、
衣装もヘアメイクも特にないのに、震えて涙してしまいました…。
稽古場レポート↓には関連リンクもありますので、ぜひ覗いてください。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0527084956.html
現政権のせいで私たち日本人は戦争に本格参加させられつつあり、
排外的な空気が意図的に作り出されているように、私は感じています。
今を生きる俳優の身体を通じて歴史を知り、味わうことは、本や漫画を
読んだり、映像を見るのとはまた違う大事な体験になると思います。
2.パルコ・プロデュース『メアリー・ステュアート
フリードリッヒ・シラー作「メアリー・スチュアート」の自由な翻案』
06/13-07/05 PARCO劇場
≪東京、大阪、広島、愛知、新潟、福岡≫
☆出演:中谷美紀、神野三鈴
脚本:ダーチャ・マライーニ 演出:マックス・ウェブスター
8,500円
U-25チケット=6,000円(観劇時25歳以下対象・当日指定席券引換)
http://www.parco-play.com/web/program/marystuart/
中谷美紀さんと神野三鈴さんの対決。この戯曲は昔観た時、演出との
相性が悪くて途中退出してしまったので(笑)、今度こそ最後まで観たい。
中谷さんは一人芝居↓が凄かったし、神野さんは大好きな女優さんです。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2012/0131215917.html
3.シティボーイズ『燃えるゴミ』
06/19-29東京グローブ座
☆出演:大竹まこと/きたろう/斉木しげる
作・演出:前田司郎
S席8,000円 A席7,000円 ※未就学児入場不可
http://www.tglobe.net/lineup/cityboys.html
http://www.ne.jp/asahi/home/radi/
シティボーイズの公演で前田司郎さんが作・演出とは!楽しそう。
6/24にゲンロンカフェで、前田さんと九龍ジョーさんのトークあり。
「演じることと書くこと:前田司郎が見る、過去のない未来
エッセイ集・小説集・戯曲集連続刊行記念対談 」(仮)↓
http://peatix.com/event/92554/view 前田さんのツイート↓
https://twitter.com/maeda1977/status/603092947312119808
★★★──────────────────────────────
以下は前売4000円台&4000円以下のチケットがある公演です
──────────────────────────────★★★
4.新国立劇場演劇『東海道四谷怪談』
06/10-28新国立劇場中劇場
≪東京、兵庫≫
☆出演:内野聖陽、秋山菜津子、平岳大、山本亨、大鷹明良、木下浩之、
有薗芳記、木村靖司、下総源太朗、陳内将、谷山知宏、酒向芳、
北川勝博、采澤靖起、今國雅彦、稲葉俊一、わっしょい後藤、
森野憲一、頼田昂治、花王おさむ、小野武彦
脚本:鶴屋南北 上演台本:フジノサツコ 演出:森新太郎
S席8,640円 A席5,400円 B席3,240円 当日学生割引:50%割引
Z席(当日券)1,620円 など
割引詳細:http://www.nntt.jac.go.jp/ticket/discount/
Z席とは:http://www.nntt.jac.go.jp/ticket/index.html#seatZ
※就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150601_003734.html
森新太郎さんが新国立劇場の中劇場で『東海道四谷怪談』を演出。
読売演劇大賞の最優秀作品賞受賞作で、森さんが最優秀演出家賞、そして
大賞を受賞された『エドワード二世』↓は同劇場の小劇場でしたので、
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1009192441.html
http://www.nntt.jac.go.jp/play/news/detail/140228_003932.html
大空間をどう使うのか、興味津々です。上演台本を手掛けるのは、森さんが
所属するモナカ興業↓の座付作家フジノサツコさん。独特の世界を期待。
http://www.k4.dion.ne.jp/~monaka/
5.文学座『明治の柩』
06/11-24あうるすぽっと
☆出演:坂口芳貞 石田圭祐 石川武 加納朋之 得丸伸二 沢田冬樹
椎原克知 亀田佳明 清水圭吾 上川路啓志 藤側宏大 高塚慎太郎
駒井健介 木場允視 南一恵 山本郁子 佐古真弓 千田美智子 福田絵里
脚本:宮本研 演出:高瀬久男(※高=はしご高)
一般:6,000円 夜割:4,000円(6月11日、16日のみ)
豊島区民割引: 5,500円 夫婦割: 10,000円
ユースチケット :3,800円(25歳以下) 中・高校生 :2,500円
※未就学児童のご入場はご遠慮下さい。
https://www.owlspot.jp/performance/150611.html
文学座が1962年初演の宮本研戯曲を上演。足尾銅山鉱毒事件を
告発した明治の政治家、田中正造を題材にした歴史ドラマです。
幅広い年齢層の俳優陣は老舗劇団ならでは。
★6.グループる・ばる『蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~』
06/12-21東京芸術劇場 シアターイースト
≪石川、東京、愛知、北海道、山形、大阪、愛知、大阪、神奈川≫
☆出演:松金よね子、岡本麗、田岡美也子、木野花、小林隆、
野添義弘、岡田達也
脚本:長田育恵 演出:マキノノゾミ
前売4,500円 当日4,700円 25歳以下3,000円
http://www.lebal.jp/stage/new/
http://www.geigeki.jp/performance/theater086/
グループる・ばるは3人の女優(松金よね子、岡本麗、田岡美也子)
による演劇ユニットです。⇒ http://www.lebal.jp/about/
2006年と2004年のレビュー↓ 両方ともすごく面白かった!
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1118114015.html
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0121222444.html
今回は長田育恵さんの新作をマキノノゾミさんが演出されます。
2006年に亡くなった詩人、茨木のり子が題材とのこと。
長田さんがチラシの文章に書かれている詩はこちら↓
「わたしが一番きれいだったとき」
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/n3tomoko/pooh/txt-wata.html
★7.青年団『冒険王』
青年団+第12言語演劇スタジオ『新・冒険王』
06/12-29吉祥寺シアター
青年団国際演劇交流プロジェクト2015
≪兵庫、東京、ソウル、2016年に日本ツアーあり≫
☆『冒険王』出演:秋山建一、小林智、太田宏、鈴木智香子、大竹直、
村井まどか、河村竜也、佐藤誠、海津忠、木引優子、石松太一、伊藤毅、
菊池佳南、富田真喜、森山貴邦、佐藤滋、李そじん、代田正彦
『新・冒険王』出演:太田宏、大竹直、村井まどか、河村竜也、佐藤誠、
木引優子、森山貴邦、ブライアリー・ロング、チョン・ジョンハ、
ソン・ミョンギュン、マ・ドゥヨン、ペク・ジョンスン、チョン・スジ、
パク・ミンジ、カン・ヒジェ
『冒険王』脚本・演出:平田オリザ、
『新・冒険王』共同脚本・共同演出:平田オリザ ソン・ギウン
前売・予約・当日共
一般4,000円 学生・シニア(65歳以上)3,000円 高校生以下2,000円
2演目セット券(前売・予約のみ):一般7,000円
学生・シニア(65歳以上)5,000円 高校生以下3,000円
http://www.seinendan.org/play/2015/03/4357
平田オリザさん率いる青年団の、再演作と新作の2本立て公演です。
『冒険王』は1980年のイスタンブールの安宿を舞台にした会話劇。
『新・冒険王』は時代を2002年に移し、登場するのは日韓の旅行者です。
2008年の『冒険王』のレビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/1119122852.html
平田さんと共同脚本・演出をするソン・ギウンさんは、2013年に
日本で上演された作品↓でソウル演劇大賞演出賞を受賞されています。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/1108164958.html
多田淳之介さんと『カルメギ』↓でタッグを組んでいた方です。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2014/1116210546.html
なんと今年のフェスティバル/トーキョー15↓にも参加されます!
http://www.festival-tokyo.jp/15/ おそらく演目はこちら↓かと。
http://www.kirari-fujimi.com/program/view/458
8.世田谷パブリックシアター『敦―山月記・名人伝―』
06/13-21世田谷パブリックシアター
≪東京、新潟、長野、兵庫≫
☆出演:野村万作、野村萬斎、石田幸雄、深田博治、高野和憲、月崎晴夫
大鼓:亀井広忠 尺八:藤原道山
原作:中島敦 演出:野村萬斎
[一般]S席7800円(1階席・2階席)/A席5000円(3階席)
プレビュー公演 S席6800円/A席4000円(各種割引なし)
[高校生以下]S席3900円/A席2500円 プレビュー公演 S席3400円/A席2000円
[U24]S席3900円/A席2,500円 プレビュー公演 S席3400円/A席2000円
劇場会員、区民割引などあり。※未就学児童はご入場いただけません。
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2015/06/post_396.html
野村萬斎さんが2005年初演作を、新演出されます。2006年のレビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0905225604.html
初演は野村万作さんに感動してブルブル震えて涙した記憶あり。
9.木ノ下歌舞伎『三人吉三』
06/13-21東京芸術劇場シアターウエスト
☆出演:大村わたる、大橋一輝、堀越涼、村上誠基、熊川ふみ、
藤井咲有里、塚越健一、田中佑弥、森田真和、緑川史絵、
大寺亜矢子、森一生、田中祐気、滝沢めぐみ、武谷公雄
作:河竹黙阿弥 監修・補綴:木ノ下裕一
演出・美術:杉原邦生
一般 4,000円 U-25 3,000円
高校生以下 1,000円
幕見(6/6より受付開始)1,500円
※6/13プレビュー公演は一般・U-25共に500円引き
http://kinoshita-kabuki.org/kichisa15/
木ノ下歌舞伎は歌舞伎の演目を現代の視点で捉え直して上演しています。
今年3月の『黒塚』↓では全国5地域ツアーを成功させました。
http://kinoshita-kabuki.org/kurozuka2015
『黒塚』に関してインタビュー記事↓を書かせていただきました。
http://stage.corich.jp/special/kurozuka.html
『三人吉三』初演は昨年の「KYOTO EXPERIMENT 2014」で拝見し、
“鬼の場面”がたいそう面白かったです(笑)。上演時間は約5時間。
今回の東京公演では美術が変わり↓、もはや再演ではないそうです。
https://twitter.com/kuniooooooooo/status/603131407423053824
10.ラッパ屋『ポンコツ大学探険部』
06/27-07/05紀伊國屋ホール
≪東京、福岡≫
☆出演:おかやまはじめ、俵木藤汰、福本伸一、岩橋道子、三鴨絵里子、
弘中麻紀、松村武、大草理乙子、ともさと衣、岩本淳、中野順一朗、
宇納佑、熊川隆一、武藤直樹、浦川拓海、寺本一樹、青野竜平、
林大樹、加藤未和
脚本・演出:鈴木聡
4,800円 6/27、29、30の夜=4,300円
エコノミー券2,800円 (平日前売のみ・枚数限定・年齢制限はなし)
*未就学児童のご入場はご遠慮いただいております。
http://rappaya.jp/
https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20150416163500.html
鈴木聡さんが作・演出される劇団の新作。ラッパ屋は1984年から
活動されています。今回はオーディション合格者が4名出演。
長らく拝見できていないんですが、2006年にメルマガ号外↓を発行。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0117004058.html
11.マームとジプシー・東京芸術劇場『cocoon』
06/27-07/12東京芸術劇場シアターイースト
≪東京、新潟、愛知、沖縄、山口、神奈川≫
☆出演:青柳いづみ、菊池明明、青葉市子、小川沙希、花衣、川崎ゆり子、
小泉まき、西原ひよ、高田静流、中嶋祥子、難波有、長谷川洋子、
伴朱音、吉田聡子、コロスケ、石井亮介、尾野島慎太朗、中島広隆、
波佐谷聡、飴屋法水
脚本・演出:藤田貴大 原作:今日マチ子「cocoon」(秋田書店)
音楽:原田郁子
一般:4,500円 25歳以下:3,500円
65歳以上:4,000円 高校生割引:1,000円
*未就学児はご入場いただけません。
http://www.geigeki.jp/performance/theater087/
早々に前売り完売し、追加公演決定(7月2日木14時・8日水14時)。
沖縄戦を描いた今日マチ子さんの漫画「cocoon」を藤田貴大さんが演出。
2013年の初演が高く評価され、沖縄を含む6地域ツアーとして再演。
ほぼ日「今日マチ子の稽古場日記」:http://www.1101.com/cocoon/
私は原作が好きで、初演は感傷的なところが少々合わなかったのですが、
ガマの場面の凄味やリフレインの残酷さ、今の若者が戦争を体験する
生々しさなどを、演劇ならではの先端的手法で表現した藤田さんには
卓抜したセンスがあると思いました。作り手同士が刺し違えるほどの
覚悟を持って創作しているような…そんな姿勢も感じ取れます。
オーディション選抜の出演者もいるので、新作になるのではないかと。
今日さんが舞台版を漫画にした「cocoon on stage」↓もあります。
http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791768035
≪ご参考≫
「しのぶの演劇レビュー」↓に今月のしのぶの観劇予定あり。
http://www.shinobu-review.jp/schedule.html
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◆2 【先月のベスト3】
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1.新国立劇場演劇『海の夫人』 ※6/6に兵庫公演あり!
05/13-31新国立劇場小劇場
≪東京、兵庫≫
☆1人ひとりが自然に、自分の世界を分厚く身にまとって登場し、
物語が既に生き生きと存在する状態で幕開け。嬉しくて興奮!
分かり合えない者同士の衝突、選択に心グツグツ涙ダラダラ。
自分には到底知り得ない世界(=海)に住む身近な人を、
致命的なほどに愛してしまい、心身を引き裂かれる凡人の苦悩。
古典なのにまざまざと現代でした。新翻訳の成果もあるのかも。
大石継太さんと太田緑ロランスさんの2人っきりの場面は白眉。
作り込んだ上で生の交流があるダイアローグが素晴らしかったです。
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150501_003733.html
2.ふじのくに⇔せかい演劇祭2015/ポワン・ゼロ『聖★腹話術学園』
05/05-06静岡芸術劇場
☆俳優が等身大の人形を身にまとい、人形を操るやら、操られるやら。
とんでもなく卑猥で不道徳極まりないのに、超面白かった!
ポワン・ゼロは、演劇学校時代の仲間と設立したというベルギー
の劇団。学校は5年間あるそうで、日本の俳優教育との差を痛感。
http://spac.or.jp/15_the-ventriloquists-school.html
3.快快『岩井秀人×快快「再生」』
05/21-30神奈川芸術劇場・大スタジオ
☆人生も人類も不毛な繰り返しの連続だが、同じ瞬間は決してなく、
時間は蓄積する。演劇の仕組み、人間の姿、宇宙の形を凝縮した
衝撃の見世物。快快作品にいつも感じる廃墟のイメージも好み。
http://faifai.tv/news/faifai/2383/
その他は渡辺源四郎商店『海峡の7姉妹~青函連絡船物語~』
贅沢貧乏『ヘイセイ・アパートメント』、
パルコ・プロデュース『幕が上がる』、イキウメ『聖地X』、
宝塚歌劇花組『カリスタの海に抱かれて』『宝塚幻想曲』、
ホリプロ『舞台「夜想曲集」』、ブス会*『女のみち2012 再演』、
東京二期会『オペラ「ジューリオ・チェーザレ」』、
ナショナル・シアター・ライヴ2015「二十日鼠と人間」等(順不同)。
◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
2015年5月(観劇数23作品)は残念ながら発行せず。
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◆3 【編集後記】
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◎今月の紹介公演数はまさかの11本(少なっ!)…先月があまりに多かった
からでしょうか…。私の好みがますます狭まってきたせいかも…。
メルマガ先月号↓に掲載した公演で、今も上演中の公演はあります。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0501000002.html
是非参考にしてくださいませ!
◎久しぶりに稽古場取材をさせていただきました!すごくお薦めです!
・【稽古場レポート】KAAT神奈川芸術劇場・CATプロデュース
『舞台「アドルフに告ぐ」』≪神奈川、宮崎、京都、愛知公演あり≫
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0527084956.html
◎「ダルカラードポッドキャスト」に出演しました!
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0528091621.html
約15年のご縁になる谷賢一さんと我が家でおしゃべりしました。
1時間ありますので、通勤・通学中などにお楽しみいただければ♪
◎正会員として参加している[ON-PAM]の会員限定公開レポートを執筆しました。
写真も含めてA4用紙30ページほどの分量があります。
・【写真レポート】[ON-PAM(オンパム)]第1回テーマ委員会
「制作者とアーティスト、その関係性を問い直す」(2015年4月6日開催)
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0528134105.html
◎ドイツで滞在製作をされた方々のお話が聞ける貴重な回があります。
・アーツカウンシル東京「タニノクロウ パブリックトーク
~ドイツ公立劇場でのレパートリー作品の制作をめぐって~」
6月5日(金)19:00~@アーツカウンシル東京 [参加費無料]
登壇者:タニノクロウ、カスパー・ピヒナー、日比野啓
https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/events/6122/
『水の檻』の作品紹介と製作経緯の記録↓です。ぜひお読みください。
「死者への鎮魂と慰撫と─タニノクロウ作・演出『水の檻』」(日比野啓)
http://theatrearts.aict-iatc.jp/201504/2746/
◎菅尾友演出、長島確ドラマトゥルク、杉山至美術の新作オペラ再び!
・NISSAY OPERA 2015『ドン・ジョヴァンニ』@日生劇場
2015年11月14日(土)14:00開演/11月15日(日)14:00開演
http://tinyurl.com/opt9oye
S席9000円 A席7000円 席B5000円 学生席3000円
前売開始:6月24日(水)10:00~
※学生席は10月13日から発売。28歳以下。
◎おすすめ舞台中継など on TV(おすすめがある時だけ掲載)
【WOWOWライブ】6/27(土)よる10:00~
Bunkamura『禁断の裸体』
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/106929/
出演:内野聖陽、寺島しのぶ、池内博之、野村周平、他
作:ネルソン・ロドリゲス 上演台本・演出:三浦大輔
レビュー↓ すごく面白かったです。性描写は激しいのでそのおつもりで。
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0421222759.html
【NHK BSプレミアム】6月8日(月)0:00~3:50[6月7日(日)深夜]
シス・カンパニー『鼬-いたち-』、他
http://www4.nhk.or.jp/p-stage/x/2015-06-07/10/22577/
出演:鈴木京香、白石加代子、高橋克実、他
作:真船豊 演出:長塚圭史
http://www.siscompany.com/itachi/
【WOWOWプライム】6/8(月)8:00~生中継
【WOWOWライブ】6/13(土)20:00~
「生中継!第69回トニー賞授賞式」
http://www.wowow.co.jp/stage/tony/
渡辺謙さんが『王様と私』で主演男優賞にノミネート!
◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
2015年6月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
・「紙の月」←演技も演出も渋い!いい映画!吉田大八監督さすがだな~。←監督のお名前を間違っていたので修正しました。ご指摘に感謝します!(2015/06/01)
http://www.kaminotsuki.jp/
・「坑道の記憶 ~炭坑絵師・山本作兵衛~」←絵と文は素晴らしかった。
http://rkb.jp/koudou_no_kioku/
・「欲動」←杉野希妃さん監督なので。テーマは「紙の月」と似てるかも。
http://www.u-picc.com/taksu_sala/
・「ハロー! 純一」←子供向けでも破たんだらけでいいわけないと思う派。
http://hello-junichi.com/
・「テンペスト SADO TEMPEST」←佐渡の自然は良かったが。
http://www.makotoyacoltd.jp/sadotempest/
◎wonderlandに私のインタビュー記事↓が掲載されました(2015年2月)。
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