グループる・ばる『蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~』
06/12-21東京芸術劇場シアターイースト
≪石川、東京、愛知、北海道、山形、大阪、愛知、大阪、神奈川≫
※公演詳細はこちら。
⇒CoRich舞台芸術!『蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~』
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“しのぶの演劇レビュー” 号外 Vol.58 2015.06.13 2,236部 発行
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今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
★★ 号 外 ★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎グループる・ばる『蜜柑(みかん)とユウウツ~茨木のり子異聞~』
06/12-21東京芸術劇場シアターイースト
≪石川、東京、愛知、北海道、山形、大阪、愛知、大阪、神奈川≫
☆出演:松金よね子、岡本麗、田岡美也子、木野花、小林隆、
野添義弘、岡田達也
脚本:長田育恵 演出:マキノノゾミ
http://www.lebal.jp/stage/new/
http://www.geigeki.jp/performance/theater086/
◎観劇後のコメント◎
グループる・ばるは3人の女優(松金よね子、岡本麗、田岡美也子)
による演劇ユニットです。⇒ http://www.lebal.jp/about/
劇作家、演出家、客演の俳優を招いて、各地で公演をされています。
※グループる・ばるの2006年、2004年公演のレビュー↓
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/1118114015.html
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0121222444.html
両方ともすごく面白かったです!
今回は第22回公演で5年振りの新作。題材は1945年に19歳で終戦を迎え、
2006年に亡くなった詩人、エッセイストの茨木のり子。
教科書に載った「わたしが一番きれいだったとき」↓は有名ですよね。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/n3tomoko/pooh/txt-wata.html
今最も注目を集める30代の女性劇作家、長田育恵さんの書き下ろしで、
演出がベテランのマキノノゾミさんなので、今月のメルマガ↓では
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0601000003.html
お薦めベスト3としてご紹介していました。
時はのり子が死んで数か月後。舞台は彼女が暮らしていた家。
死の瞬間に現世に残ってしまった“のり子の気掛かり”(松金よね子)が、
次の転生を待つ幽霊たち(岡本麗、田岡美也子)の力を借りて、
“思い残したこと”を見つけるために、過去を振り返ります。
茨木さんの人生の重要な出来事を、それらにまつわる彼女の詩とともに
劇中劇の形で辿っていくのですが、茨木さんの詩と、役が発する言葉、
つまり長田さんが書かれたセリフのひとつひとつが胸に強く響き、
後半は涙が流れっぱなしでした。
敗戦、安保闘争、詩人としての活躍、夫の死、約30年間の一人暮らし。
のり子の人生はそのまま戦後日本史となり、血の通った歴史の証言を
浴びるような時間でした。詩人の谷川俊太郎ら芸術家たちが繰り広げる
真剣勝負の対話は、緻密な論理と深い洞察力を備え、
地に足の着いた覚悟と、憂いを含んだものでした。
長田育恵という劇作家の才能がそのままに現れていたと思います。
ここまで心を揺さぶられたのは、戯曲の力が大きいのはもちろん、
俳優が心と身体をひとつにした演技をされていたからだと思います。
る・ばるの女優3人に加えて、木野花さん、小林隆さんという、
人生経験豊富で長年の実績もある方々が、戯曲の世界をしかと咀嚼し、
心身を開いて、自分の言葉として、伝えてくださいました。
知的で繊細で純粋な上に成熟していて、しかも野太いセリフたちでした。
私はこのような演技が観たい、お芝居が観たいと思います。
マキノさんはチラシに「よい芝居にしなければなりません。絶対に。」
と書かれており、舞台からはその決意がビシバシ伝わってきました。
美術、衣装、音響、照明などのスタッフワークも心づくしで、
やや複雑な構造の戯曲をわかりやすく、楽しく彩ってくださいます。
家に棲みついて全てを見守る、目には見えない存在(小林隆)を
中央に配し、演劇ならではの虚構の面白さもストレートに表現して、
偉人の生涯をたどるだけの評伝劇にはなっていません。
心身の奥深いところで、つかみとった大切な事柄を、
誰にでもわかる易しい言葉でつづったのが茨木作品だとすれば、
このお芝居もまさにそうだと思います。この作品は今後、
日本製ストレート・プレイの財産になるのではないでしょうか。
過去を振り返らない与党が、日本を戦争をする国へと性急に変えようと
している今、生まれるべくして生まれた作品だとも思います。
約300席の小劇場で贅沢な観劇になると思います。お友達、恋人とどうぞ!
東京芸術劇場↓は池袋駅から地下道で直結。周辺の食事環境も充実♪
http://www.geigeki.jp/access/index.html
上演時間:約2時間25分(途中10分間の休憩を含む)
・読売新聞「茨木のり子の精神を芝居に…3女優のグループる・ばる」
http://www.yomiuri.co.jp/culture/stage/theater/20150610-OYT8T50334.html
・朝日新聞「「のりこ」たちが紡ぐ、茨木のり子」
http://www.asahi.com/articles/DA3S11803563.html
【チケット情報】
全席指定
前売4,500円
当日4,700円
25歳以下3,000円(入場時身分証提示)
購入方法は公式サイト↓でご確認ください。
http://www.lebal.jp/stage/new/
※東京公演は前売り完売で、当日券あり。
※東京公演の後は愛知、山形、大阪・狭山市、愛知、大阪・吹田市にて
一般向けの公演があります。
【お問い合わせ】
プリエール
TEL:03-5942-9025(平日11~18時)
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◆ 【編集後記】
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◎東京公演の昼公演は、当日券も数枚しか出せないそうです…。
前売り完売の公演ではメルマガ号外は出さないようにしていたのですが、
他の地域の公演があるため、今回は出すことにしました。
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約15年のご縁になる谷賢一さんと我が家でおしゃべりしました。
1時間ありますので、通勤・通学中などにお楽しみいただければ♪
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これからもこつこつ、地道に進んで行きたいと思っております。
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出演:松金よね子、岡本麗、田岡美也子、木野花、小林隆、野添義弘、岡田達也
脚本:長田育恵(てがみ座) 演出:マキノノゾミ 美術:奥村泰彦 照明:稲葉直人(ASG) 音響:内藤博司(SBS) 衣裳:三大寺志保美(三茶工房) 演出助手:大野裕明(花組芝居)
舞台監督:古屋治男 イラスト:荒井良二 宣伝美術:鈴木勝(FORM) 制作:有本佳子(プリエール) 津田はつ恵(プリエール) 票券:林弥生 主催:グループる・ばる
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