ダンサー・振付家のファビアン・プリオヴィルさんが構成・演出される作品です。出演者はピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団のダンサー3名と日本のアーティスト5名。詳しくは昨年11月に掲載したオーディション情報をご覧ください。
あうるすぽっと「SOMAプロジェクト」約1時間40分。日独ダンサー、アーティストらの共同製作。心身尽くした交流から生み出されている。創作過程の印象も。国籍、性別が異なり年齢差もかなりある蘭妖子さんとパスカル・メリーギさんのペアのダンスが凄く良かった。最後の音楽(との闘い)も。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2015, 8月 26
⇒CoRich舞台芸術!『SOMAプロジェクト』
≪作品紹介≫ 公式サイトより。
“ピナ・バウシュ出身のダンサー”と“日本のアーティスト”、二つの世界のコラボレーション
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団等で活躍したファビアン・プリオヴィル構成・演出のもと、同舞踊団出身者と、200名を超えるオーディションで選ばれた7名の日本人アーティストが、今夏、全く新たな世界・ジャンルを創り出します。ドイツ・東京で行われるクリエイションの期間中、ピナ出身のダンサーと日本人アーティストはペアを組み換えながら、お互いの自宅に滞在、生活を共にする経験を通して、作品創りを進めていきます。世界初演となる今回の公演、どうぞお見逃しなく!
≪ここまで≫
国籍、性別、年齢、出自、職業などなど、全然違う人たちが集まって作る、しかも初めて知り合った外国人の家にホームステイしながら稽古をするという、チャレンジングで贅沢な企画だと思います。共同生活を経て心を開き合えたがゆえに可能になった振付があるように思いました。特に蘭妖子さんとパスカル・メリーギさんのアクロバティックなデュオは感動的でした。蘭さんを軽々と持ち上げるメリーギさん、メリーギさんに全てを任せてほぼ逆さづりの状態で真っ直ぐの姿勢を保つ蘭さん。人間はここまで許し合い、心身を開いて触れ合い、創作・発表することができるのだなと思いました。
ここからネタバレします。
出演者の体温を示すサーモグラフィーの映像を舞台奥の壁一面に映し出していました。一人ひとりの人間として登場していたのが、複数人で集まって肩を組んで塊になると、サーモグラフィーでは奇妙な物体として映ります。「SOMA=身体」というテーマにすぐに入って行けました。
ソロのダンスは少々退屈で、一人ずつおしゃべりする時間は微笑ましいけれど、あまり必要性は感じなかったです。120cmはありそうな細長い蛍光灯5~6本を手持ちで移動させていく場面は印象に残っています。
出演:クレモンティーヌ・デリュイ、パスカル・メリーギ、トゥスネルダ・メルシー、蘭妖子、谷川清美、大窪晶、中澤陽、あゆ子
Musician/井ノ上孝浩、宇澤とも子
構成・演出:ファビアン・プリオヴィル 振付助手:瀬山亜津咲 通訳・演出助手:加治慶三 ドラマトゥルグ:マーク・ヴァーゲンバッハ 照明:杉本公亮 舞台監督:坂野早織 照明操作:鳥海咲 PA:西原尚 舞台監督助手:村西恵 三輪学 映像技術:浦島啓 制作助手:山崎萌子 撮影:樋口仁美 写真:野田祐一郎 舞台写真:池上直哉 映像収録:後藤輝之 宣伝美術:西英一 広報:室谷真紀 制作進行:ジルビア・ベルナー 受付運営:オフィス・REN プロデューサー:岸本匡史 アレクサンドラ・シュミット 企画製作:あうるすぽっと/fabien prioville dance company
主催:あうるすぽっと(公益財団法人としま未来文化財団)/豊島区/fabian prioville dance company/株式会社アンクリエイティブ
協力:Tanzhaus NRW Dusseldorf、東京ドイツ文化センター、アンスティチュ・フランセ東京
助成:平成27年度文化庁文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
※未就学児の入場はご遠慮いただきます。
発売日:2015年6月6日(土曜)
全席指定
○一般:4,500円
○高校生以下:1,000円(入場時、要学生証提示)
○豊島区民割引:4,000円
○障害者割引:3,000円(介助者1名まで)
http://www.owlspot.jp/performance/150824.html
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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