アティックシアターはサードステージや二兎社で演出助手をされている黒川竹春さんが演出をされる劇団です。だからなのか、いつも豪華な出演陣で惹かれます。
今回も前回に引き続き古屋純一さんの脚本です。
舞台はシンプル&モダンな屋根裏部屋。自主映画の撮影をしているのだが、いい加減な映画監督や遅刻する主演女優のせいで、撮影はプロデューサーの思惑とは全く違う方向へ進んでしまう。見知らぬ男の乱入(実はその部屋の持ち主)や女子高生誘拐事件などとからんでいき・・・。
ドタバタコメディーの色合いが濃い作品でした。何よりも出演者がみな個性的でした。ヰタマキのように新しいキャラクターを作りこむのではなく、役者さんの持ち物を生かす方向の演出だったと思います。
照明がすごく上品で効果的だったので見とれました。最近、派手だったり大胆だったりアイデアがあったりする照明には出会うのですが、上品なのは久しぶりです。
日替わりゲストも豪華。私が観た回は元・ドロンズの大島直也さんでしたが、漫才師さんなだけあってネタが多い(というか濃い)ので、ちょっとしんどかったかも(笑)。欲を言えば京晋佑さんの時に行きたかったな~。だってMOMOで京さんなんて・・・近すぎる!
川上冠仁さん。チャランポランな映画監督役。ほんっとーに可愛らしい方だと思います。笑顔が素敵。何をしてもにくめないというか、嫌みを言っても許せちゃう。
高橋拓自さん(動物電気)。部屋の持ち主役。ドロップキックがうまく決まっていました(笑)。ピタッピタッと静止する体がとても魅力的です。笑いもさすが。
吉冨亜希子さん。スタッフなのに主演女優になってしまうヒロイン。アイドルのように可愛かったです。あの水色の襟のセーラー服を着てるとこちらまでイヤンという気持ちになるほど(笑)。『マホロバ』のヒロインだったんですね。
宮下今日子さん(サードステージ)。女プロデューサー役。スタイル抜群の美人がやる強烈なおとぼけキャラは魅力的。一人芝居をされている時はもっとはじけて欲しかったな~。
作:古屋純一 演出:黒川竹春
出演:川上冠仁 土屋美穂子 古屋純一 吉冨亜希子 横塚進之介(サードステージ) 高橋拓自(動物電気) 西野将史 内野陽子 宮下今日子(サードステージ) 日替わりゲスト
照明:岡野昌代 音響:尾林真理 舞台装置:阿部一郎 舞台監督:金坂友美 宣伝美術:氏家裕太 制作:猪原健 角田菜穂
Attic Theater(劇団アティックシアター):http://www9.ocn.ne.jp/~atticweb/